Cisco IOS ネットワーク管理コンフィギュレーション ガイド
XML-PI
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発行日;2012/01/30 | 英語版ドキュメント(2011/04/25 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

XML-PI

機能情報の入手

この章の構成

XML-PI の前提条件

XML-PI に関する制約事項

XML-PI について

XML-PI の概要

NETCONF の概要

NETCONF 機能拡張

show running-config 出力を取得するための機能拡張

実行コンフィギュレーションを変更するための機能拡張

show コマンドを取得するための機能拡張

Operational Data Model(ODM)ツールとスペック ファイル

XML と CLI の変換アルゴリズム

X2C アルゴリズム

C2X アルゴリズム

XML-PI の使用方法

XML-PI 用の NETCONF の設定

コマンhの XML 形式の生成

コマンドの XSD 形式の生成

ODM エラーのトラブルシューティング

ファイルの管理

Cisco IOS ファイル システムにあるファイルの表示:例

スペック ファイルの管理

スペック ファイルの検証

制約事項

XML-PI の設定例

XML-PI 用の NETCONF の設定:例

show コマンドの XML 形式の生成:例

show running-config の XML 形式の生成:例

show コマンドの XSD 形式の生成:例

SFE の表示:例

スペック ファイルのタグ階層の表示:例

スペック ファイルの検証:例

その他の参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

XML-PI の機能情報

用語集

XML-PI

eXtensible Markup Language Programmatic Interface(XML-PI)Release 1.0 では、Network Configuration Protocol(NETCONF)を使用し、複雑で費用のかかるスクリーン スクレイピング テクノロジーや XML を Command Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)に変換する外部のゲートウェイを使用せずに show コマンドの出力をキーワード レベルまで収集する新しいデータ モデルと実行コンフィギュレーションを提供します。XML-PI を使用すると、任意の数のネットワーク デバイスの動作を同時にリモートで適応させ、制御する XML ベースのネットワーク管理アプリケーションを簡単に開発できます。XML-PI は、シスコのネットワーク デバイスの管理をより自動化およびプログラム化できる業界標準のプロトコルを使用しており、CLI によるアクセスが可能です。

機能情報の入手

ご使用のソフトウェア リリースによっては、この章に記載されている機能の中に、一部サポートされていないものがあります。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「XML-PI の機能情報」を参照してください。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、および Cisco Catalyst OS ソフトウェア イメージの各サポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

XML-PI の前提条件


) コマンド出力を収集する予定のネットワーク デバイスに対して十分な回線を設定してください。XML-PI を使用する場合、整形を処理するには NETCONF セッションごとに 2 本以上の vty 回線を設定する必要があります。


NETCONF および『 Programmer's Guide for Cisco Enhanced Device Interface 2.2 』を理解している必要があります。

RFC 4741『 NETCONF Configuration Protocol 』および RFC 4742『 Using the NETCONF Configuration Protocol over Secure SHell (SSH) 』を理解している必要があります。

XML-PI を実行するには NETCONF と Secure Shell Version 2(SSHv2; セキュア シェル バージョン 2)の両方が必要です。SSHv2 は、XML-PI Release 1.0 でサポートされる唯一のトランスポート プロトコルです。NETCONF と SSHv2 を一緒に使用することで、セッション層を終端し、セキュアな接続を実現できます。NETCONF と SSHv2 のその他の前提条件と詳細については、『 Network Configuration Protocol 』を参照してください。

XML-PI に関する制約事項

XML-PI はクリプト イメージ ファイルでだけサポートされる

XML-PI 機能で NETCONF と SSHv2 を使用することは、IPBASEK9 などの Cisco IOS クリプト再構築イメージでだけサポートされます。Cisco Feature Navigator を使用すると、Cisco IOS 暗号セキュリティ イメージに関するプラットフォームおよびソフトウェアのサポート情報を検索できます。Feature Navigator の詳細については、このマニュアルの 「機能情報の入手」を参照してください。

スペック ファイルはローカルに配置する必要がある

スペック ファイル(「Operational Data Model(ODM)ツールとスペック ファイル」セクションを参照)は、ネットワーク デバイス上にローカルに配置する必要があります。スペック ファイルをリモート ファイル システムから使用することはサポートされていません。

XML-PI と NETCONF

XML-PI で show コマンドから XML 出力を収集する方法は 2 通りあり、NETCONF を使用するか、またはコンソールから Cisco CLI を使用します。CLI から XML-PI にアクセスすることが望ましくない場合は、NETCONF だけを使用して、 show コマンドの出力を取得できます。

XML-PI を使用したコンフィギュレーションの変更を実行できるのは、NETCONF だけです。コンソール CLI では直接 XML を入力できません。

Cisco IOS 実行コンフィギュレーションは、NETCONF から取得することも、 show running-config | format コマンドを実行してコンソールから取得することもできます。

構文チェックはサポートされない

<edit-config> 操作は正しく機能しない可能性があります。

<get-config> 操作で無効な XML 応答が返される

<get-config> 操作で config-format-xml フィルタを指定すると、次の例に示すように、<X-Interface> の終了タグを含んでいない状態、または間違った終了タグを含んだ状態で出力が返されます。

<LineVty0-Configuration>
<X-Interface> password cisco<X-Interface> <X-Interface> transport input
all<X-Interface> </LineVty0-Configuration>

パラメータの XML タグが正しく解釈されない

<edit-config> 操作に、パラメータの無効な XML タグを含んでいる merge または create がある場合、その操作は正しく解釈されません。適切な場所に大文字を使用して文字列を入力する必要があります。

次の例では、ルータのホスト名は「systemnetworkname」になります(この例では、太字のテキストで示しています)。

<?xml version="1.0"?>
 
<rpc message-id="7" xmlns="urn:ietf:params:xml:ns:netconf:base:1.0"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
 
<edit-config>
<target>
<running/>
</target>
<config>
<xml-config-data>
<Device-Configuration>
<hostname>
<systemnetworkname operation="create">XmlpiRouter</systemnetworkname>
</hostname>
</Device-Configuration>
</xml-config-data>
</config>
</edit-config>
</rpc>
 

次の例では、「Systemnetworkname」文字列の先頭が大文字で正しく入力されているので、ルータのホスト名は「XmlpiRouter」になります。

<?xml version="1.0"?>
 
<rpc message-id="7" xmlns="urn:ietf:params:xml:ns:netconf:base:1.0"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
 
<edit-config>
<target>
<running/>
</target>
<config>
<xml-config-data>
<Device-Configuration>
<hostname>
<Systemnetworkname operation="create">XmlpiRouter</Systemnetworkname>
</hostname>
</Device-Configuration>
</xml-config-data>
</config>
</edit-config>
</rpc>

XML-PI について

ここでは、次の XML-PI に関する情報を説明します。

「XML-PI の概要」

「NETCONF の概要」

「Operational Data Model(ODM)ツールとスペック ファイル」

「XML と CLI の変換アルゴリズム」

XML-PI の概要

XML-PI Release 1.0 では、複雑で費用のかかるスクリーン スクレイピング テクノロジーや XML を CLI に変換する外部のゲートウェイを使用せずに、 show コマンドの出力をキーワード レベルまで収集する新しい NETCONF データ モデルと実行コンフィギュレーションを提供します。XML-PI では、Cisco IOS show コマンドの出力からタグ付けされた XML へのネイティブ変換を実行でき、関連するスキーマ定義が用意されています。出力結果は、簡単に解釈できる一義的で整合した形式です。追加のツールを使用して、個別のユーザ要件に応じて出力形式をカスタマイズできます。

次の XML-PI Release 1.0 の機能によって、XML ベースのネットワーク管理アプリケーションを簡単に開発できます。

選択された show コマンドを実行して、整形式 XML で出力を取得します。

XML コンバータを経由して show コマンドの出力を供給する format 修飾子を使用します。

選択された show コマンドの XML Schema Definition(XSD)を取得します。

show xsd-format コマンドを実行して、XML 出力が準拠している XSD を表示します。

show format コマンドを実行して、スペック ファイルに Spec File Entry(SFE; スペック ファイル エントリ)があるコマンドのリストを表示し、特定のコマンドの XML 形式の SFE を表示し、スペック ファイルを検証します。スペック ファイルと SFE の詳細については、「Operational Data Model(ODM)ツールとスペック ファイル」を参照してください。

実行コンフィギュレーションを XML で取得します。

XML-PI Release 1.0 には、 show running-config コマンド用にネイティブ XML 出力が用意されています。

コンフィギュレーション変更の XML フラグメントを送信して、ネットワーク デバイスの実行コンフィギュレーションを変更します。

完全に形成されたサンプル アプリケーションを使用して、XML-PI の機能を簡単に適合できます。

最もよく使用される show コマンドの定義を含んでいる組み込みファイルを使用して、アプリケーションの開発をすぐに開始できます。

コマンドと出力ファイルは、 netconf format グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して NETCONF と関連付けます。コマンドを使用して、XML タグの階層の確認、すでに変換されている show コマンドのリストの表示、および出力のデバッグを実行することもできます。

NETCONF 機能拡張

XML-PI は、NETCONF のデータ モデルとして統合されています。NETCONF はシスコのネットワーク デバイスの管理をより自動化およびプログラム化できる業界標準のプロトコルに基づいています。

XML-PI では、各コマンド キーワード、パラメータ、およびサブモードの変更は、XML トークンでラップされます。XML トークンは、それぞれキーワード、ヘルプ、およびサブモードの文字列に基づいて生成されます。

図 1 に、get-config、edit-config、および get 操作の主な機能拡張を示します。この操作は、XML-PI Release 1.0 の拡張デバイス インターフェイスにそれぞれ <get-config>、<edit-config>、および <get> 文字列として入力します。

次のセクションでは、この機能拡張の概要について説明します。詳細については、『 Programmer's Guide for Cisco Enhanced Device Interface 2.2 』を参照してください。

図 1 XML-PI Release 1.0 の主な機能

 

show running-config 出力を取得するための機能拡張

次のサブツリーを <get-config> 操作に追加すると、NETCONF を使用して show running-config の XML 出力を取得できます。

<get-config>
<source><running/></source>
<filter type="cli"><config-format-xml options".."></config-format-xml></filter>
</get-config>
 

要求に文字列 <config-format-xml> を含んでいるフィルタを指定した NETCONF <get-config> 操作は、XML-PI 形式での応答を要求します。実行コンフィギュレーションだけがサポートされます。次に例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rpc message-id="4" xmlns="urn:ietf:params:xml:ns:netconf:base:1.0">
<get-config>
<source><running/></source>
<filter type="cli"><config-format-xml options="all"></config-format-xml></filter>
</get-config>
</rpc>]]>]]>

実行コンフィギュレーションを変更するための機能拡張

次のサブツリーを Config ノードに追加すると、NETCONF を使用して実行コンフィギュレーションを変更できます。

<xml-config-data> ...entire subtree with C2X encoded payload </xml-config-data>
 

XML-PI コンフィギュレーション モードは、NETCONF <edit-config> 操作を使用する場合にだけ許可されます。モードが特定されるのは、config-format-xml XML タグが <edit-config> 操作にある場合です。応答は、標準の NETCONF の成功または失敗です。<edit-config> 操作で送信されたコンフィギュレーションは、XML to CLI(X2C)アルゴリズムを使用して CLI に変換されます。構文チェック、エラー時ロールバックなど、すべての標準の NETCONF オプションがサポートされます。XML から生成された CLI でエラーが発生した場合は、操作失敗メッセージが要求の発信側に送信されます。

NETCONF <edit-config> 操作が XML-PI 形式の要求を受け入れる機能は、スペック ファイルとは関係ありません。XML-PI コンフィギュレーション形式の認識は、Cisco IOS に組み込まれていて、アルゴリズムによる変換なので、 show コマンドのスペック ファイルのようにダイナミックに変更できません。

すべてのデバイス コンフィギュレーションのサブセットとして、部分コンフィギュレーションをネットワーク デバイスに送信できます。ただし、その部分コンフィギュレーションが、CLI コンフィギュレーションに一義的にマッピングされる場合に限ります。部分コンフィギュレーションには、必要に応じて、インターフェイス情報、その他のサブモード情報などのコンテキスト情報が必要です。コンフィギュレーションを適用できない場合のロールバックをサポートする必要があります。


) ロールバックがサポートされるのは、ネットワーク デバイスで「アーカイブ」が設定されている場合だけです。これは、Cisco IOS の要件です。


2 つの IP ホストの追加:例

次に、<edit-config> 操作を使用して、2 つの IP ホストを追加して実行コンフィギュレーションを変更する例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rpc message-id="2" xmlns="urn:ietf:params:xml:ns:netconf:base:1.0">
<edit-config>
<target><running/></target>
<config>
<xml-config-data>
<Device-Configuration>
<ip>
<host>
<NameHost>host1</NameHost>
<HostIPAddress>10.2.3.4</HostIPAddress>
</host>
</ip>
<ip>
<host>
<NameHost>host2</NameHost>
<HostIPAddress>10.2.3.5</HostIPAddress>
</host>
</ip>
</Device-Configuration>
</xml-config-data>
</config>
</edit-config>
</rpc>]]>]]>

2 つの IP ホストの削除:例

次に、<edit-config> 操作を使用して、2 つの IP ホストを削除して実行コンフィギュレーションを変更する例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rpc message-id="3" xmlns="urn:ietf:params:xml:ns:netconf:base:1.0">
<edit-config>
<target><running/></target>
<config>
<xml-config-data>
<Device-Configuration>
<ip>
<host operation="delete">
<NameHost>host1</NameHost>
<HostIPAddress>10.2.3.4</HostIPAddress>
</host>
</ip>
<ip>
<host operation="delete">
<NameHost>host2</NameHost>
<HostIPAddress>10.2.3.5</HostIPAddress>
</host>
</ip>
</Device-Configuration>
</xml-config-data>
</config>
</edit-config>
</rpc>]]>]]>

<edit-config> の応答

<edit-config> 操作への応答は、標準の ok か rpc エラーのどちらかです。

show コマンドを取得するための機能拡張

show コマンドを取得するための NETCONF には、コマンド出力をキーワード レベルまで収集する機能があります。次のサブツリーを <get> 操作の下に追加します。

<filter type="cli">
<config-format-text-block><text-filter-spec>| inc netconf</text-filter-spec></config-format-text-block>
<oper-data-format-xml><show xsd="true">...</show><show>...</show></oper-data-format-xml>
</filter>

<get> の応答

<get> 操作への応答として、次の応答が生成されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rpc-reply message-id="XXXX" xmlns="urn:ietf:params:netconf:base:1.0">
<data>
<cli-config-data-xml>... config gets embedded here ...</cli-config-data-xml>
<cli-oper-data-xml>
<item>
<show>...</show>
<xsd> ... xsd text gets embedded here ... </xsd>
</item>
...multiple items ...
</cli-oper-data-xml>
</data>
</rpc-reply>]]>]]>

Operational Data Model(ODM)ツールとスペック ファイル

Cisco Enhanced Device Interface(E-DI)によって開発された Operational Data Model(ODM)ツールには、CLI データ ファイルから新しい ODM スペック ファイル を特定の show コマンド用に作成するためのインターフェイスが用意されています。スペック ファイルは、E-DI メタ言語で定義され、Cisco IOS EXEC show コマンドから出力を収集し、その出力を特定のスキーマに配置するパターンマッチング アルゴリズムを含んでいます。各 show コマンドの出力は、1 つの ODM スペック ファイルに関連付けられます。

スペック ファイルは、データをモデル化するためにデータと構造情報を抽出または解析する空間的情報を表します。スペック ファイルを使用する利点は、さまざまな形式の記述をそのファイルに埋め込むことができることです。これにより、アプリケーションのカスタマイズが簡単になります。

スペック ファイルには、多数のコマンド定義をそれぞれ 1 つの SFE として格納できます。各 SFE は、3 つのポンド記号(###)を使用した 1 行で区切られます。### 区切り文字のすぐ下の行には、変換するコマンドの名前が入ります。コマンド名の行の下の部分は、スペック ファイルのデータで、<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> などの XML ヘッダーで開始する必要があります。### は、End Of File(EOF)文字列が出現しない限り、開始区切り文字と終了区切り文字両方の役割を果たします。次の形式の例を参照してください。

###
show ip arp
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
... the spec conversion for ip arp
###
show ip interface brief
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
... the spec conversion for show ip interface brief
###
show interfaces *
show another cli
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
... The spec conversion for ip interface
 

ワイルドカード文字(*)を使用して、コマンド名を照合できます。この場合、最初に完全一致を検索し、完全一致がない場合は、ワイルドカード文字を使用して、最大の文字数を検索します。 表 1 に、スペック ファイルでワイルドカード文字を使用して、コマンド名を照合する方法の例を示します。

 

表 1 ワイルドカード文字を使用したコマンド名の照合

文字列
一致する文字の例

show interfaces

「show interfaces」に一致します。

show interfaces s*

「show interfaces summary」に一致します。

show interfaces *

「show interfaces FastEthernet 0/0」に一致します。

スペック ファイルの名前は変更できます。SFE を特定の解釈形式に変更およびカスタマイズできます。SFE の内容がスペック ファイルの形式と言語に準拠していない場合、変換はロードされず、データの解釈は行われません。SFE を解釈できないことを示すエラー メッセージが生成されます。エラー メッセージの形式は、スペック ファイルにアクセスする要求の発信元によって異なります。NETCONF 要求の場合、エラー状態と共に Remote Procedure Call(RPC; リモート プロシージャ コール)get rpc-reply が返されます。CLI に基づく要求の場合、コンソールにエラー メッセージが表示されます。 debug format all コマンドによって、形式デバッグの限定機能を実行できます。各 SFE は個別に処理されるので、形式が正しくない SFE はファイル内の他の SFE に影響しません。

show format コマンドを使用して、スペック ファイルに SFE があるコマンドのリストを表示したり、特定のコマンドの XML 形式の SFE を表示したり、スペック ファイルを検証できます。


) 最もよく使用される Cisco IOS show コマンド用のサンプル スペック ファイルが用意されていて、Cisco.com からダウンロードできます。サンプル ファイルを「そのまま」使用することも、自分のアプリケーションに合わせて変更することもできます。


XML と CLI の変換アルゴリズム

X2C 変換アルゴリズムと CLI to XML(C2X)変換アルゴリズムを使用して、それぞれ XML から CLI に、CLI から XML に変換します。この 2 つのアルゴリズムで使用するスキーマはありません。次のセクションでは、この 2 つのアルゴリズムについて詳しく説明します。

「X2C アルゴリズム」

「C2X アルゴリズム」

X2C アルゴリズム

X2C アルゴリズムは、XML から Document Object Model(DOM)ツリーを構築します。ツリーの各ノードは、その名前に応じて次の 3 種類のノードのいずれかに分類できます。

KEYWORD_NODE:タグ名が小文字またはアンダースコアで始まる。[a...z, _]。アンダースコアは、キーワードである数値にプレフィクスを付けるために使用します。

SUBMODE_NODE:タグ名が -Configuration で終わる。

PARAM_NODE:その他すべての長さがゼロでない文字列。

X2C アルゴリズムは、ツリーを再帰的に下降して、DOM ツリーをデコードします。次の例では、this_node を使用して現在の DOM ノードを追跡し、this_cmd が構築される CLI 文字列です。

decode_node(this_node)
if (this_node is KEYWORD_NODE) {
if (this_node has attribute isNegation) {
prepend "no" to this_cmd
}
convert this_node name to be a keyword.
Add keyword to end of this_cmd
iterate children of this_node through decode_node.
} else if (this_node is PARAM_NODE) {
add the node body data to this_cmd
} else if (this_node is SUBMODE_NODE) {
this_cmd is finalised and reset to ""
iterate children of this_node through decode_node.
}
}

C2X アルゴリズム

C2X アルゴリズムでは、CLI の各ワードは、「X2C アルゴリズム」で説明したのと同じ 3 種類のノードのいずれかに分類されます。Cisco IOS CLI パーサーを使用して、ネットワーク デバイスの実行コンフィギュレーションが生成されます。各行が生成されると、行の各ワードは、解析され、パーサーが KEYWORD_NODE または PARAM_NODE を検出するのかに応じて、適切な XML タグ変換が行われます。横断して次の行に移動したときに SUBMODE_NODE 変更が発生した場合、モードを開始するのか終了するのかに応じてサブモード XML ラッパーに入るかまたは閉じます。

C2X アルゴリズムは、キーワードとパラメータに基づいて Cisco IOS CLI を XML に変換します。CLI キーワードは XML タグになり、パラメータはタグの本文になります。タグの名前は、CLI ヘルプ文字列を解析することによって付けられます。

次の例は、 interface コマンドを CLI で表示したものです。

interface GigabitEthernet0/1
ip address 10.4.0.13 255.0.0.0
duplex auto
speed auto
media-type rj45
no negotiation auto
 

次の例は、CLI を XML に変換したものです。

<Device-Configuration>
<interface>
<Param>GigabitEthernet0/1</Param>
<ConfigIf-Configuration>
<ip>
<address>
<IPAddress>10.4.0.13</IPAddress>
<IPSubnetMask>255.0.0.0</IPSubnetMask>
</address>
</ip>
<duplex><auto/></duplex>
<speed><auto/></speed>
<media-type><rj45/></media-type>
<negotiation operation="delete" ><auto/></negotiation>
</ConfigIf-Configuration>
</interface>
</Device-Configuration>

XML-PI の使用方法

ここでは、次の各手順について説明します。

「XML-PI 用の NETCONF の設定」(必須)

「コマンhの XML 形式の生成」(必須)

「コマンドの XSD 形式の生成」(必須)

「ODM エラーのトラブルシューティング」(任意)

「ファイルの管理」(推奨)

XML-PI 用の NETCONF の設定

セキュアなログイン環境を設定し、XML 形式の要求に対して使用するファイルを定義するには、次の必須作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. crypto key generate rsa

4. プロンプトが表示されたら、Rivest, Shamir, and Adelman(RSA)キー モジュラスを入力します。

5. ip ssh timeout seconds

6. ip ssh authentication-retries integer

7. ip ssh version 2

8. line vty starting-line-number ending-line-number

9. login local

10. transport input ssh

11. exit

12. username name privilege level password secret

13. format global location:local-filename

14. netconf ssh

15. end

詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

crypto key generate rsa

 

Router(config)# crypto key generate rsa

RSA キー ペアを生成します。

暗号キーは以前に生成され、NETCONF エージェント側に格納されているので、ほとんどの場合返事は「no」です。NETCONF エージェント側のクリプト キーをリセットする必要がある場合は「yes」と返事します。

ステップ 4

プロンプトが表示されたら、RSA キー モジュラスを入力します。

 

How many bits in the modulus [512]: 1024

% Generating 1024 bit RSA keys ...[OK]

コマンドに RSA キー モジュラスが指定されていない場合は、RSA キー モジュラスの入力を求めるプロンプトが表示されます。

キー モジュラスのサイズは汎用目的のキーの場合、360 ~ 2048 の範囲にする必要があります。XML-PI のコンフィギュレーションには、768 以上のキー モジュラスのサイズが必要です。

(注) システムによっては、512 を超えるキー モジュラスに反応するのに数分かかる場合があります。

ステップ 5

ip ssh timeout seconds

 

Router(config)# ip ssh timeout 60

(任意)Secure Shell(SSH; セキュア シェル)クライアントが応答するのをネットワーク デバイスが待機する時間間隔を設定します。

ステップ 6

ip ssh authentication-retries integer

 

Router(config)# ip ssh authentication-retries 3

(任意)インターフェイスがリセットされるまでの試行回数を設定します。

ステップ 7

ip ssh version 2

 

Router(config)# ip ssh version 2

(任意)SSH バージョン 2 だけを実行するようにネットワーク デバイスを設定します。

ステップ 8

line vty starting-line-number ending-line-number

 

Router(config)# line vty 0 8

ライン コンフィギュレーション収集モードを開始し、リモート コンソール アクセス用の仮想端末回線の範囲を設定します。

(注) NETCONF セッションごとに 2 本の vty 回線を使用できるように回線の範囲を設定する必要があります。

ステップ 9

login local

 

Router(config-line)# login local

(任意)ローカル パスワードの確認をイネーブルにし、選択します。

認証は、 username グローバル コンフィギュレーション コマンドで指定されたユーザ名に基づいて行われます。

ステップ 10

transport input ssh

 

Router(config-line)# transport input ssh

(任意)回線接続に使用する SSH プロトコルを指定します。

ステップ 11

exit

 

Router(config-line)# exit

現在のコンフィギュレーション モードを終了し、次に高いモードに戻ります。

ステップ 12

username name privilege level password secret

 

Router(config)# username me privilege 15 password mypassword

(任意)ユーザ名ベースの認証システムを確立します。

privilege :特権レベルを設定します。値の範囲は 0 ~ 15 です。

password :パスワードを設定します。パスワードには、1 ~ 25 文字と埋め込みスペースを使用でき、 username コマンドの最後のオプションとして指定する必要があります。

ステップ 13

format global location:local-filename

 

Router(config)# format global disk2:spec3.3.odm

(推奨)XML 形式の要求に使用するデフォルトの ODM スペック ファイルを指定します。

ステップ 14

netconf ssh

 

Router(config)# netconf ssh

NETCONF over SSHv2 をイネーブルにします。

ステップ 15

end

 

Router(config)# end

現在のコンフィギュレーション セッションを終了します。

コマンhの XML 形式の生成

Cisco IOS show コマンドの出力を XML 形式に変換するために、XML-PI は show コマンドの出力に format 出力修飾子を提供します。ここでは、この修飾子の使用方法について説明します。コマンド出力の例については、「show コマンドの XML 形式の生成:例」および 「show running-config の XML 形式の生成:例」を参照してください。


show running-config コマンドの出力は、本来 XML で生成されるので、スペック ファイル名は空のファイルである可能性があります。format global コマンドを使用してデフォルトのスペック ファイルを定義している場合は、ファイル名は必要ありません。


手順の概要

ステップ 1 またはステップ 2 でコマンドを選択します。

1. show-command | format [ location:local-filename ]

または

2. show running-config { all | brief | full | interface interface-name } | format [ filename ]

手順の詳細


ステップ 1 show-command | format [ location:local-filename ]

このコマンドは、 show コマンドを実行し、その出力を format 関数にリダイレクトします。この関数は、指定されたスペック ファイル、またはスペック ファイルが指定されていない場合は、 format global コンフィギュレーション コマンドによって定義されたデフォルトのスペック ファイルに基づいて XML を生成します。コマンド名は短縮できます。 location : local-filename 引数とキーワードは、ODM スペック ファイルの場所とファイル名です。有効な場所は、 bootflash: flash: nvram: および任意の有効なディスクまたはスロット番号(たとえば、 disk0: slot1: )です。ODM スペック ファイルには、.odm 拡張子が付きます。次に、デフォルトの ODM ファイルを使用して XML を生成するコマンドの例を示します。

Router# show arp | format slot0:spec3.3.odm
 

ステップ 2 show running-config { all | brief | full | interface interface-name } | format [ filename ]

show running-config コマンドの出力を生成している場合は、次のキーワードと引数をこのコマンドで使用できます。

all :デフォルトのコンフィギュレーション( show running-config コマンドでキーワードが指定されていない場合のデフォルト)。

brief :証明書データのないコンフィギュレーション。

full :完全なコンフィギュレーション。

interface interface-name :指定したインターフェイス出力だけ。完全なインターフェイスの指定(たとえば、 interface fastethernet0/0 )が必要です。インターフェイス名がネットワーク デバイスでサポートされているインターフェイス名に一致しない場合は、エラーが返されます。

次に、コマンドの例を示します。

Router# show running-config brief | format
 


 

コマンドの XSD 形式の生成

show xsd-format コマンドを使用して、XML 出力が準拠している XSD を表示します。ここでは、このコマンドの使用方法について説明します。コマンド出力の例については、「show コマンドの XSD 形式の生成:例」を参照してください。

手順の概要

1. show xsd-format [ location:local-filename ] cli command

手順の詳細


ステップ 1 show xsd-format [ location:local-filename ] cli command

location local-filename 引数は、ODM スペック ファイルの場所とファイル名です。有効な location のキーワードは、 bootflash: flash: nvram: および任意の有効なディスクまたはスロット番号(たとえば、 disk0: slot1: )です。ODM スペック ファイルには、.odm 拡張子が付きます。 format global コマンドによって定義したデフォルトの ODM ファイルを使用する場合は、これらの引数は必要ありません。

次の 2 つの例で、最初の例は定義したデフォルトの ODM スペック ファイルからの XSD 出力を表示します。

Router# show xsd-format cli show arp
 
Router# show xsd-format disk2:spec3.3.odm cli show arp
 
(注) ユーザがコマンド名を入力するときは、完全なコマンド名を入力する必要があります。コマンドの短縮形は使用しないでください。


 

ODM エラーのトラブルシューティング

ここでは、 debug format all コマンドを使用して、スペック ファイルのエラーをトラブルシューティングする方法について説明します。

手順の概要

1. enable

2. debug format all

3. show-command | format [ location:local-filename ]

4. no debug format all

手順の詳細


ステップ 1 enable

このコマンドを入力して、 debug コマンドを実行するのに必要な特権 EXEC モードをイネーブルにします。

ステップ 2 debug format all

このコマンドを入力して、すべての ODM エラーを表示する詳細デバッグ モードをイネーブルにします。

ステップ 3 show-command | format [ location:local-filename ]

このコマンドを入力して、 show interfaces コマンドの XML 出力を生成します。次に出力例を示します。

Router# show interfaces | format slot0:spec3.3.odm
 

選択したデバッグ データは、コメントの後に完全なデバッグ出力が続く形で表示されます。

形式デバッグの文は、2 行一組で解釈します。次の例に示すように、最初の行には、実行された照合についての説明が記述され、次の行には、スクリーン スクレイパのカーソルが現在置かれている show interfaces コマンドの出力の先頭からのオフセットとバイト数が示されます。

*May 4 01:20:35.279: ODM: Could not match Property mcast
*May 4 01:20:35.279: offset 703: 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
 

次の例では、SFE が原因で、ODM アルゴリズムが縮小された XML を返した部分を示しています。オフセットが 703 から 3001 に飛んでいることに注意してください。これは、マルチキャストと IP マルチキャストの間の検索が原因で、スクリーン スクレイパが極端に遠いテキストに飛んでいることを示す大きい飛びです。カーソルはバッファにないので、この状態は、エラーとなる可能性が高いです。スペック ファイルのエントリを確認し、 show コマンドの出力を手動で検索すると、この疑いを確認できます。

*May 4 01:20:35.279: offset 703: 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
786 pa
*May 4 01:20:35.279: ODM: Could not match Property mcast
*May 4 01:20:35.279: offset 703: 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
786 pa
*May 4 01:20:35.279: ODM: Could not match Property IP multicasts
*May 4 01:20:35.279: offset 3001: no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0
*May 4 01:20:35.279: ODM: Could not match Property watchdog
*May 4 01:20:35.279: offset 3122: ignored, 0 abort
0 packets output, 0 bytes, 0 underru
*May 4 01:20:35.279: ODM: Could not match Property input packets with dribble condition detected
 

ステップ 4 no debug format all

トラブルシューティングが完了したら、 debug コマンドをディセーブルにします。


 

ファイルの管理

ここでは、XML-PI でファイルを管理するための次の手順について説明します。

「Cisco IOS ファイル システムにあるファイルの表示:例」

「スペック ファイルの管理」

「スペック ファイルの検証」

Cisco IOS ファイル システムにあるファイルの表示:例

次に、ファイルのリストを表示する例を示します。

Router# show format slot0:?
 
slot0:spec3.3.odm slot0:spec3.ALR.odm slot0:spec3.empty.odm

show format コマンドと show xsd-format コマンドで、いずれかの location キーワード(bootflashslot など)の後に疑問符(?)コマンドを使用すると、すべてのファイルを一覧表示できます。スペック ファイルには、.odm ファイル拡張子が付きます。


スペック ファイルの管理

spec-file install 特権 EXEC コマンドを使用して、スペック ファイルを管理します。次のコマンドを使用すると、ファイルの内容を変更する前に組み込みスペック ファイルのバックアップ コピーを作成したり、以前のスペック ファイルの内容を復元できます。SFE をスペック ファイルから別のスペック ファイルにコピーしたり、削除することもできます。

ローカル ファイルの有効な場所は、 bootflash: flash: nvram: および任意の有効なディスクまたはスロット番号(たとえば、 disk0: slot1: )です。

リモート ファイルの有効な Uniform Resource Locator(URL; ユニフォーム リソース ロケータ)は、 archive: bootflash: cns: flash: ftp: http: null: nvram: pram: rcp: scp: system: tar: tftp: tmpsys: 、および任意の有効なディスクまたはスロット番号(たとえば、 disk0: slot1: )です。

どの場合でも、 force キーワードを指定すると、「yes」または「no」応答を入力してファイル操作を確定するプロンプトがユーザに表示されずにコマンドが実行されます。

手順の概要

1. spec-file install [ force ] location:local-filename add-entry url : remote-filename command

2. spec-file install [ force ] location:local-filename built-in

3. spec-file install [ force ] location:local-filename file url : remote-filename

4. spec-file install [ force ] location:local-filename remove-entry command

5. spec-file install [ force ] location:local-filename restore

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

spec-file install [ force ] location:local-filename add-entry url : remote-filename command

 
Router# spec-file install slot0:spec_file.odm add-entry tftp://system1/user1/show_arp.odm show arp

リモート位置から SFE をコピーして、ローカルのスペック ファイルに追加します。

ロードされた SFE に対してチェックが実行され、コマンドがスペック ファイルにまだ存在しないこと、および SFE を XML で正しく解析できることが確認されます。

スペック ファイルが存在しない場合は、ファイルが作成される前にプロンプトが表示されます。

コマンドの SFE がスペック ファイルにすでに存在する場合は、コマンドの SFE が置換される前にプロンプトが表示されます。

リモート SFE が追加される前にローカルのスペック ファイルのバックアップ コピーが作成されます。

ステップ 2

spec-file install [ force ] location:local-filename built-in

 
Router# spec-file install slot0:spec_file.odm built-in

現在のスペック ファイルを組み込みスペック ファイルと置き換えます。

現在のファイルが置換される前、および filename .bak が作成される前にプロンプトが表示されます。

ステップ 3

spec-file install [ force ] location:local-filename file url : remote-filename

 
Router# spec-file install slot0:spec_file.odm file tftp://system1/user1/spec_file.odm

ローカルのスペック ファイルをリモートのスペック ファイルと置き換えます。

ロードされたファイルのチェックが実行され、指定された各コマンドが 1 回だけ追加されていること、および SFE を XML で正しく解析できることが確認されます。

ステップ 4

spec-file install [ force ] location:local-filename remove-entry command

 

Router# spec-file install slot0:spec_file.odm remove-entry show arp

SFE をスペック ファイルから削除します。

チェックが実行され、コマンドの SFE がスペック ファイルに存在することが確認されます。

スペック ファイルが存在しない場合、このコマンドは失敗します。

SFE が削除される前にスペック ファイルのバックアップ コピーが作成されます。

ステップ 5

spec-file install [ force ] location:local-filename restore

 

Router# spec-file install slot0:spec_file.odm restore

バックアップ(.bak)ファイルを使用してスペック ファイルを元の内容に復元します。

.bak ファイルが存在しない場合、このコマンドは失敗します。

スペック ファイルの検証

ここでは、 show format コマンドを使用して、スペック ファイルを検証する方法について説明します。

show format built-in validate 形式のコマンドを使用して、組み込みスペック ファイルを検証します。 show format location : local-filename validate 形式のコマンドを使用して、特定のスペック ファイルを検証します。

制約事項

スペック ファイルはネットワーク デバイス上にローカルに配置する必要があります。スペック ファイルをリモート ファイル システムから使用することはサポートされていません。

手順の概要

1. enable

2. show format [built-in | location:local-filename] [cli command | validate]

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

show format [built-in | location:local-filename] [cli command | validate]

 

Router# show format built-in validate

組み込みスペック ファイルを検証します。

XML-PI の設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「XML-PI 用の NETCONF の設定:例」

「show コマンドの XML 形式の生成:例」

「show running-config の XML 形式の生成:例」

「show コマンドの XSD 形式の生成:例」

「SFE の表示:例」

「スペック ファイルのタグ階層の表示:例」

「スペック ファイルの検証:例」

XML-PI 用の NETCONF の設定:例

次に、セキュアなログイン環境を設定する例を示します。 format global コマンドを使用して、すべての要求に使用するデフォルトの ODM ファイルを定義することをお勧めします。このファイルは、 netconf format コマンドを使用してすべての XML 形式の要求の NETCONF と関連付けることができます。ファイルが指定されていない場合、すべての要求に対して組み込みスペック ファイルが使用されます。詳細については、 format global netconf format のコマンド リファレンスのページを参照してください。 netconf ssh コンフィギュレーション コマンドを実行すると、NETCONF over SSHv2 がイネーブルになります。NETCONF over SSHv2 は、セッション層を終端し、セキュアな接続を提供します。

ip domain-name cisco.com
crypto key generate rsa
ip ssh timeout 60
ip ssh authentication-retries 3
ip ssh version 2
line vty 0 8
login local
transport input ssh
exit
username me privilege 15 password mypassword
format global disk2:spec3.3.odm
netconf format disk2:spec3.3.odm
netconf ssh
end

show コマンドの XML 形式の生成:例

次に、標準の Cisco IOS show コマンドの出力の XML 形式を生成する例を示します。

標準の show コマンドの出力

次に、Cisco IOS show arp コマンドの出力例を示します。

Router# show arp
 
Protocol Address Age (min) Hardware Addr Type Interface
Internet 10.1.1.1 67 0001.42df.59e2 ARPA FastEthernet0/0
Internet 10.3.1.2 8 0002.55c6.19a0 ARPA FastEthernet0/0
Internet 10.4.0.5 - 000b.60dc.9408 ARPA FastEthernet0/0

XML の生成

次に、デフォルトの ODM ファイルから show arp コマンドの XML 出力を生成する例を示します。

Router# show arp | format
 
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ShowArp xmlns="ODM://disk0:/spec.odm//show_arp">
<ARPTable>
<entry>
<Protocol>Internet</Protocol>
<Address>10.1.1.1</Address>
<Age>67</Age>
<MAC>0001.42df.59e2</MAC>
<Type>ARPA</Type>
<Interface>FastEthernet0/0</Interface>
</entry>
<entry>
<Protocol>Internet</Protocol>
<Address>10.3.1.2</Address>
<Age>8 </Age>
<MAC>0002.55c6.19a0</MAC>
<Type>ARPA</Type>
<Interface>FastEthernet0/0</Interface>
</entry>
<entry>
<Protocol>Internet</Protocol>
<Address>10.4.0.5</Address>
<MAC>000b.60dc.9408</MAC>
<Type>ARPA</Type>
<Interface>FastEthernet0/0</Interface>
</entry>
</ARPTable>
</ShowArp>

show running-config の XML 形式の生成:例

次に、実際の show running-config コマンドの出力と、spec3.3.odm スペック ファイルを介して出力をパイプすることによって生成された XSD 形式の間のマッピングの例を示します (簡潔に示すために、各コマンドの出力を省略しています)。

show running-config コマンド

Router# show running-config
 
Building configuration...
 
Current configuration : 1190 bytes
!
upgrade fpd auto
version 12.4
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log datetime msec
no service password-encryption
service internal
!
hostname Router1
!
boot-start-marker
boot system flash:c7200-js-mz.123-5.9.T
boot-end-marker
!
logging message-counter syslog
enable password secret
!
no aaa new-model
ip cef
!
no ip domain lookup
ip domain name cisco.com
ip host host1 10.66.152.11
ip host host2 10.2.2.2
multilink bundle-name authenticated
.
.
.

XML を生成するためにパイプされた出力

Router# show running-config | format
 
Building configuration...
 
<Device-Configuration>
<upgrade><fpd><auto/></fpd></upgrade>
<version><Param>12.4</Param></version>
<service><timestamps><debug><datetime><msec/></datetime></debug></timestamps></>
<service><timestamps><log><datetime><msec/></datetime></log></timestamps></serv>
<service operation="delete" ><password-encryption/></service>
<service><internal/></service>
<hostname><SystemNetworkName>Router1</SystemNetworkName></hostname>
<boot-start-marker></boot-start-marker>
<boot><system><TFTPFileNameURL>flash:c7200-js-mz.123-5.9.T</TFTPFileNameURL></s>
<boot-end-marker></boot-end-marker>
<logging><message-counter><syslog/></message-counter></logging>
<enable><password><UnencryptedEnablePassword>secret</UnencryptedEnablePassword><>
<aaa operation="delete" ><new-model/></aaa>
<ip><cef/></ip>
<ip operation="delete" ><domain><lookup/></domain></ip>
<ip><domain><name><DefaultDomainName>cisco.com</DefaultDomainName></name></doma>
<ip><host><NameHost>host1 </NameHost><HostIPAddress>10.66.152.11</HostIPAddre>
<ip><host><NameHost>host2 </NameHost><HostIPAddress>10.2.2.2</HostIPAddress></ho>
<multilink><bundle-name><authenticated/></bundle-name></multilink>
.
.
.
 

返されるデータは、要求したコンフィギュレーションが C2X アルゴリズムを使用して変換されたものです。

show コマンドの XSD 形式の生成:例

次に、 show arp コマンドの XSD を生成する例を示します。

Router# show xsd-format disk2:spec3.3.odm cli show arp
 
<?xml version="1.0"?>
<xsd:schema elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<xsd:complexType name="ShowArp_def">
<xsd:sequence>
<xsd:choice minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xsd:element ref="Info"/>
<xsd:element name="ARPTable" minOccurs="0">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:element name="entry" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:element name="Protocol" minOccurs="0" type="string" />
<xsd:element name="Address" minOccurs="0" type="string" />
<xsd:element name="Age" minOccurs="0" type="integer" />
<xsd:element name="MAC" minOccurs="0" type="string" />
<xsd:element name="Type" minOccurs="0" type="string" />
<xsd:element name="Interface" minOccurs="0" type="string" />
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:choice>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
<xsd:element name="Info" type="xsd:string"/>
<xsd:element name="ShowArp" type="ShowArp_def"/>
</xsd:schema>

SFE の表示:例

次に、 show arp コマンドの SFE を表示する例を示します。

Router# show format disk2:spec3.3.odm cli show arp
 
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ODMSpec>
<Command>
<Name>show arp</Name>
</Command>
<OS>ios</OS>
<DataModel>
<Container name="ShowArp" >
<Table name="ARPTable">
<Header name = "Protocol" start = "0" end = "10" type = "String"/>
<Header name = "Address" start = "10" end = "26" type = "IpAddress"/>
<Header name = "Age (min)" alias = "Age" start = "26" end = "36" type = "Integer"/>
<Header name = "Hardware Addr" alias="MAC" start = "36" end = "53" type = "String"/>
<Header name = "Type" start = "53" end = "59" type = "String"/>
<Header name = "Interface" start = "59" end = "-1" nullable = "true" type = "String"/>
</Table>
</Container>
</DataModel>
</ODMSpec>

 

次に、デフォルトの ODM ファイルに格納されている、スペック ファイルが定義されているコマンドの完全に展開された名前のリストを表示する例を示します。

Router# show format
 
The following CLI are supported in slot0:spec3.3.odm
show arp
show cdp neighbors detail
show context
show flash:
show interfaces*
show inventory
show ip interface brief
show ip nat translations
show line value
show line
show processes cpu
show processes memory
show region
show spanning-tree
show stacks
show vlans

スペック ファイルのタグ階層の表示:例

show odm-format コマンドを実行すると、スペック ファイルのタグ階層を理解するために参照できる固定の出力に、スペック ファイルの構造が表示されます。次に、 show odm-format コマンドの固定出力の例を示します。ODM ツールとタグ階層の詳細については、『 Programmer's Guide for Cisco Enhanced Device Interface 2.2 』を参照してください。

Router# show odm format
 
New Name Space ''
<NotARealTag> Either 0 or 1 allowed
<ODMSpec> Exactly 1 required
<Command> Exactly 1 required
<Name> Exactly 1 required
<AliasSet> Either 0 or 1 allowed
<Alias> At least 1 required
<OS> Either 0 or 1 allowed
<DataModel> Exactly 1 required
<Container> Exactly 1 required
<Table> 0 or more is allowed
<Header> At least 1 required
<Option> 0 or more is allowed
<EndOfTheTable> Either 0 or 1 allowed
<Property> 0 or more is allowed
<Option> 0 or more is allowed
<Container> 0 or more is allowed
<Table> 0 or more is allowed
<Header> At least 1 required
<Option> 0 or more is allowed
<EndOfTheTable> Either 0 or 1 allowed
<Property> 0 or more is allowed
<Option> 0 or more is allowed
<Container> 0 or more is allowed
<Legends> 0 or more is allowed
<Legend> At least 1 required
<IgnorableLinesList> 0 or more is allowed
<Line> At least 1 required
<Legends> 0 or more is allowed
<Legend> At least 1 required
<IgnorableLinesList> 0 or more is allowed
<Line> At least 1 required

スペック ファイルの検証:例

次に、組み込みスペック ファイルを検証する例を示します。

Router# show format built-in validate
 
The file built-in has been validated

その他の参考資料

ここでは、XML-PI の使用に関する関連資料について説明します。

関連資料

関連トピック
参照先

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

Cisco IOS ネットワーク管理コマンド

Cisco IOS Network Management Command Reference』

NETCONF

Network Configuration Protocol』

ODM ツール

『Programmer's Guide for Cisco Enhanced Device Interface 2.2』

規格

規格
タイトル

NETCONF 規格に基づく XML-PI

『User Guide for Cisco Enhanced Device Interface 2.2』

『Programmer's Guide for Cisco Enhanced Device Interface 2.2』

MIB

MIB
MIB リンク

なし

選択したプラットフォーム、Cisco IOS Release、およびフィーチャ セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 4741

『NETCONF Configuration Protocol』

RFC 4742

『Using the NETCONF Configuration Protocol over Secure SHell (SSH)』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。

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ツールおよびリソースへアクセスする

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Field Notice の受信登録

Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索

Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

XML-PI の機能情報

表 2 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

Cisco IOS ソフトウェア イメージは、Cisco IOS ソフトウェア リリース、フィーチャ セット、プラットフォームそれぞれに固有です。Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージの各サポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator により、どの Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージが特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートするか調べることができます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 2 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースでもサポートされます。


 

表 2 XML-PI の機能情報

機能名
リリース
機能情報

XML-PI

12.4(20)T
12.2(33)SRE

eXtensible Markup Language Programmatic Interface(XML-PI)Release 1.0 では、Network Configuration Protocol(NETCONF)を使用し、複雑で費用のかかるスクリーン スクレイピング テクノロジーや XML を CLI に変換する外部のゲートウェイを使用せずに show コマンドの出力をキーワード レベルまで収集する新しいデータ モデルと実行コンフィギュレーションを提供します。XML-PI では、XML ベースのネットワーク管理アプリケーションを簡単に開発できます。

この機能により、次のコマンドが導入または変更されました。 debug format format global netconf format show format show odm-format show xsd-format spec-file install add-entry spec-file install built-in spec-file install file spec-file install remove-entry 、および spec-file install restore

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SRE に統合されました。

この機能により、次のコマンドが導入または変更されました。 show format

用語集

C2X :CLI to XML。

CLI :Command-Line Interface(コマンドライン インターフェイス)。ユーザが、コマンドおよびオプションの引数を入力することによって、オペレーティング システムとやり取りをすることを可能にするインターフェイスです。

E-DI :Enhanced Device Interface。

NETCONF :Network Configuration Protocol。

ODM :Operational Data Model。

RSA :Rivest, Shamir, and Adelman。この技術の発明者です。暗号化および認証に使用可能な公開キー暗号化システムです。

SSH :Secure Shell(セキュア シェル)。

X2C :XML to CLI。

XML :eXtensible Markup Language。

XSD :XML Schema Definition(XML スキーマ定義)。