Cisco IOS パフォーマンス ルーティング コンフィ ギュレーション ガイド
パフォーマンス ルーティングの traceroute レポート
パフォーマンス ルーティングの traceroute レポート
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポート

機能情報の検索

マニュアルの内容

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの前提条件

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの概要

PfR のロギングとレポート

traceroute レポートを使用した PfR のトラブルシューティング

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの設定方法

PfR の traceroute レポートの設定

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの設定例

PfR の traceroute レポートの設定:例

次の作業

参考資料

関連資料

シスコのテクニカル サポート

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの機能情報

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポート

Performance Routing(PfR; パフォーマンス ルーティング)では traceroute レポートをサポートしているので、ホップバイホップ ベースでプレフィクスのパフォーマンスを監視できます。遅延、損失、および到達可能性の測定が、プローブ ソース(ボーダー ルータ)からターゲット プレフィクスへのホップごとに収集されます。

機能情報の検索

このモジュールに記載されている機能の一部が、ご使用のソフトウェア リリースでサポートされていない場合があります。最新の機能情報および警告については、ご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能に関する情報を検索したり、各機能がサポートされているリリースに関するリストを参照したりするには、「パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの機能情報」を参照してください。

プラットフォームのサポート、ならびに Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの前提条件

この機能を利用するには、マスター コントローラとボーダー ルータが Cisco IOS リリース 12.3(14)T、12.2(33)SRB、またはそれ以降で稼動している必要があります。

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの概要

PfR の traceroute レポート タスクを実行する前に、次の概念を理解する必要があります。

「PfR のロギングとレポート」

「traceroute レポートを使用した PfR のトラブルシューティング」

PfR のロギングとレポート

Cisco IOS PfR では、標準の syslog 機能をサポートしています。デフォルトでは、通知レベルの syslog がイネーブルになります。システム ロギングのイネーブル化と設定は、グローバル コンフィギュレーション モードで行います。Optimized Edge Routing(OER)マスター コントローラ コンフィギュレーション モードまたは OER ボーダー ルータ コンフィギュレーション モードの logging コマンドは、PfR でシステム ロギングをイネーブルまたはディセーブルにする場合に限り使用します。PfR システム ロギングは、次のメッセージ タイプをサポートします。

エラー メッセージ:これらのメッセージは、PfR の動作障害や、通常の PfR 動作に影響する可能性のある通信問題を示します。

デバッグ メッセージ:これらのメッセージは、動作上の問題やソフトウェアの問題を診断するため、詳細な PfR の動作を監視するときに使用します。

通知メッセージ:これらのメッセージは、PfR が通常の動作状態にあることを示します。

警告メッセージ:これらのメッセージは、PfR が正しく機能しているものの、PfR の外部のイベントが通常の PfR の動作に影響する可能性があることを示します。

システム、端末、宛先、およびその他のシステム グローバル ロギング パラメータを変更するには、グローバル コンフィギュレーション モードで logging コマンドを使用します。システム ロギングのグローバル コンフィギュレーションの詳細については、『 Cisco IOS Network Management Configuration Guide 』の「Troubleshooting, Logging, and Fault Management」の項を参照してください。

traceroute レポートを使用した PfR のトラブルシューティング

PfR では、 syslog および debug Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)コマンドを使用して問題を診断することができますが、コストベース最適化と traceroute レポートに対する OER のサポート機能により、traceroute レポートもサポートされるようになりました。traceroute レポートの使用により、PfR では、traceroute プローブを使用してホップバイホップ ベースの遅延が判断され、トラフィック クラスのパフォーマンスが報告されます。

traceroute レポートが導入される前は、出口リンクでトラフィック クラスに予期しないラウンドトリップ遅延値が報告されるような状況でも、ホップ単位の遅延を測定する方法はありませんでした。PfR では、User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)の traceroute を使用してホップ単位の遅延統計が収集されます。traceroute は、所定の IP アドレスまたはホスト名を持つデバイスへのルートをトレースするものとして定義され、デバイスへのパスに存在する問題の場所を検出するのに役立ちます。デフォルトでは従来の UDP ベースの traceroute が使用されますが、ファイアウォールを通じて許可される TCP SYN パケットを特定のポートに送信するよう、PfR を設定することができます。

traceroute レポートの設定は、マスター コントローラで行います。traceroute プローブは、ボーダー ルータの出口がソースとなります。この機能を利用することにより、ホップバイホップ ベースでトラフィック クラスのパフォーマンスを監視できます。traceroute レポートがイネーブルである場合、自律システム番号、IP アドレス、および遅延測定が、プローブ ソースからターゲット プレフィクスへのホップごとに収集されます。デフォルトでは、トラフィック クラスが Out-of-Policy(OOP; ポリシー違反)になった場合に限り、traceroute プローブが送信されます。TCP ベースの traceroute は手動で設定でき、traceroute プローブの時間間隔も変更できます。デフォルトでは、ホップ単位の遅延レポートはディセーブルになります。

traceroute プローブを設定するには、次の方法を使用します。

定期:traceroute プローブは、新しいプローブ サイクルごとにトリガされます。1 つの出口だけをプローブするオプションが選択されている場合、トラフィック クラスの現在の出口がプローブのソースとなります。すべての出口をプローブするオプションが選択されている場合、使用可能なすべての出口が traceroute プローブのソースとなります。

ポリシーベース:traceroute プローブは、トラフィック クラスがポリシー違反状態になると自動的にトリガされます。PfR マップの match 句に指定されているすべてのトラフィック クラスに対して、traceroute レポートをイネーブルにすることができます。トラフィック クラスがポリシー準拠状態に戻ると、ポリシーベースの traceroute レポートは停止します。

オンデマンド:定期的な traceroute レポートも、すべてのパスに関するホップ単位の統計情報も不要である場合には、traceroute プローブをオンデマンドでトリガできます。 show oer master prefix コマンドのオプションのキーワードと引数を使用して、特定のパスの特定のトラフィック クラス、またはすべてのパスに関する traceroute レポートを開始できます。

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの設定方法

ここでは、次のタスクについて説明します。

「PfR の traceroute レポートの設定」

PfR の traceroute レポートの設定

traceroute レポートを設定するには、マスター コントローラでこのタスクを実行します。PfR アクティブ プローブを使用した場合に、ホスト アドレスが PfR プローブ メッセージに応答しないことがあります。プローブ メッセージに応答しない理由としては、ファイアウォールまたはその他のネットワークの問題が考えられますが、PfR ではそのホスト アドレスが到達不能と見なされ、プレフィクスの制御が解放されます。traceroute レポートが導入される前は、出口リンクでトラフィック クラスに予期しないラウンドトリップ遅延値が報告されるような状況でも、ホップ単位の遅延を測定する方法はありませんでした。応答しないターゲット アドレスとホップ単位の遅延情報不足の両方を解決するには、UDP の traceroute と任意で TCP の traceroute を使用します。traceroute レポートの設定はマスター コントローラで行いますが、traceroute プローブのソースはボーダー ルータ出口となります。

このタスクでは、3 つの方法を使用して traceroute プローブを設定します。定期およびポリシーベースの traceroute レポートは、PfR マップを使用して set traceroute reporting コマンドで設定します。オンデマンドの traceroute プローブは、 show oer master prefix コマンドに特定のパラメータを入力することによってトリガされます。また、このタスクでは、 traceroute probe-delay コマンドを使用して traceroute プローブの時間間隔を変更する方法も示します。

traceroute レポートがイネーブルの場合、traceroute プローブのデフォルトの時間間隔は 1000 ミリ秒です。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. oer master

4. traceroute probe-delay milliseconds

5. exit

6. oer-map map-name sequence-number

7. match oer learn { delay | throughput }

8. set traceroute reporting [ policy { delay | loss | unreachable }]

9. end

10. show oer master prefix [ detail | learned [ delay | throughput ] | prefix [ detail | policy | traceroute [ exit-id | border-address | current ] [ now ]]]

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

oer master

 

Router(config)# oer master

OER マスター コントローラ コンフィギュレーション モードを開始して、マスター コントローラとしてルータを設定し、グローバル処理およびポリシーを設定します。

ステップ 4

traceroute probe-delay milliseconds

 

Router(config-oer-mc)# traceroute probe-delay 500

traceroute プローブ サイクルの時間間隔を設定します。

traceroute プローブのデフォルトの時間間隔は 1000 ミリ秒です。

例では、プローブの間隔が 500 ミリ秒に設定されます。

ステップ 5

exit

 

Router(config-oer-mc)# exit

OER マスター コントローラ コンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 6

oer-map map-name sequence-number

 

Router(config)# oer-map TRACEROUTE 10

OER マップ コンフィギュレーション モードを開始して、選択した IP プレフィクスにポリシーを適用するように PfR マップを設定します。

各 PfR マップ シーケンスには、match 句を 1 つだけ設定できます。

例では、TRACEROUTE という名前の PfR マップが作成されます。

ステップ 7

match oer learn { delay | throughput }

 

Router(config-oer-map)# match oer learn delay

学習済みのプレフィクスに一致させるために、PfR マップ内で match 句エントリを作成します。

最高遅延または最高アウトバウンド スループットに基づいてプレフィクスを学習するように設定できます。

各 PfR マップ シーケンスには、match 句を 1 つだけ設定できます。

例では、最高遅延に基づいて学習されたトラフィックを一致させる match 句エントリが作成されます。

ステップ 8

set traceroute reporting [ policy { delay | loss | unreachable }]

 

Router(config-oer-map)# set traceroute reporting

traceroute レポートをイネーブルにします。

PfR マップには、監視対象プレフィクスが含まれている必要があります。これらのプレフィクスは学習することも、手動で選択することもできます。

キーワードを指定せずにこのコマンドを入力すると、継続的なモニタリングがイネーブルになります。

ポリシー キーワードを指定してこのコマンドを入力すると、ポリシーベースの traceroute レポートがイネーブルになります。

ステップ 9

end

 

Router(config-oer-map)# end

OER マスター コントローラ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 10

show oer master prefix [ detail | learned [ delay | throughput ] | prefix [ detail | policy | traceroute [ exit-id | border-address | current ] [ now ]]]

 

Router# show oer master prefix 10.5.5.5 traceroute now

監視対象プレフィクスのステータスを表示します。

オンデマンドの traceroute プローブを開始するには、 current キーワードおよび now キーワードを入力します。

current キーワードを指定すると、現在の出口に関する最新の traceroute プローブの結果が表示されます。

指定のボーダー ルータ出口に関する traceroute プローブの結果を表示するには、 exit-id キーワードまたは border-address キーワードを入力します。

例では、10.5.5.55 プレフィクスに関するオンデマンドの traceroute プローブが開始されます。

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「PfR の traceroute レポートの設定:例」

PfR の traceroute レポートの設定:例

次に、グローバル コンフィギュレーション モードで開始し、遅延に基づいて学習されたトラフィック クラスの継続的な traceroute レポートを設定する例を示します。

Router(config)# oer master
Router(config-oer-mc)# traceroute probe-delay 10000
Router(config-oer-mc)# exit
Router(config)# oer-map TRACE 10
Router(config-oer-map)# match oer learn delay
Router(config-oer-map)# set traceroute reporting
Router(config-oer-map)# end
 

次に、特権 EXEC モードで開始し、10.5.5.5 プレフィクスに関するオンデマンドの traceroute プローブを開始する例を示します。

Router# show oer master prefix 10.5.5.55 traceroute current now
 
Path for Prefix: 10.5.5.0/24 Target: 10.5.5.5
Exit ID: 2, Border: 10.1.1.3 External Interface: Et1/0
Status: DONE, How Recent: 00:00:08 minutes old
Hop Host Time(ms) BGP
1 10.1.4.2 8 0
2 10.1.3.2 8 300
3 10.5.5.5 20 50

次の作業

他のパフォーマンス ルーティング機能の詳細または一般的な概念に関する資料については、「関連資料」に記載の資料を参照してください。

参考資料

ここでは、パフォーマンス ルーティングによる traceroute レポートのサポートに関する参考資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

Cisco OER コマンド(コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用上の注意事項、および例)

Cisco IOS Optimized Edge Routing Command Reference』

ベーシック PfR 設定

「Configuring Basic Performance Routing」 モジュール

アドバンスド PfR の設定

「Configuring Advanced Performance Routing」 モジュール

パフォーマンス ルーティングの運用フェーズを理解するために必要な概念

「Understanding Performance Routing」 モジュール

PfR 機能の位置

「Cisco IOS Performance Routing Features Roadmap」 モジュール

シスコのテクニカル サポート

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この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ここに記載されていないこのテクノロジーの機能については、 「Cisco IOS Performance Routing Feature Roadmap」 を参照してください。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS および Catalyst OS のソフトウェア イメージを判別できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 に、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース群で特定の機能をサポートする Cisco IOS ソフトウェア リリースだけを示します。特に明記されていない限り、Cisco IOS ソフトウェア リリース群の後続のリリースでもこの機能をサポートします。


 

表 1 パフォーマンス ルーティングの traceroute レポートの機能情報

機能名
リリース
機能情報

コストベースの最適化および traceroute レポートに対する OER のサポート

12.3(14)T
12.2(33)SRB

パフォーマンス ルーティングでは traceroute レポートをサポートしているので、ホップバイホップ ベースでプレフィクスのパフォーマンスを監視できます。遅延、損失、および到達可能性の測定が、プローブ ソース(ボーダー ルータ)からターゲット プレフィクスへのホップごとに収集されます。

set traceroute reporting traceroute probe-delay 、および show oer master prefix の各コマンドが、この機能によって導入または変更されました。

CCDE, CCENT, CCSI, Cisco Eos, Cisco Explorer, Cisco HealthPresence, Cisco IronPort, the Cisco logo, Cisco Nurse Connect, Cisco Pulse, Cisco SensorBase, Cisco StackPower, Cisco StadiumVision, Cisco TelePresence, Cisco TrustSec, Cisco Unified Computing System, Cisco WebEx, DCE, Flip Channels, Flip for Good, Flip Mino, Flipshare (Design), Flip Ultra, Flip Video, Flip Video (Design), Instant Broadband, and Welcome to the Human Network are trademarks; Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn, Cisco Capital, Cisco Capital (Design), Cisco:Financed (Stylized), Cisco Store, Flip Gift Card, and One Million Acts of Green are service marks; and Access Registrar, Aironet, AllTouch, AsyncOS, Bringing the Meeting To You, Catalyst, CCDA, CCDP, CCIE, CCIP, CCNA, CCNP, CCSP, CCVP, Cisco, the Cisco Certified Internetwork Expert logo, Cisco IOS, Cisco Lumin, Cisco Nexus, Cisco Press, Cisco Systems, Cisco Systems Capital, the Cisco Systems logo, Cisco Unity, Collaboration Without Limitation, Continuum, EtherFast, EtherSwitch, Event Center, Explorer, Follow Me Browsing, GainMaker, iLYNX, IOS, iPhone, IronPort, the IronPort logo, Laser Link, LightStream, Linksys, MeetingPlace, MeetingPlace Chime Sound, MGX, Networkers, Networking Academy, PCNow, PIX, PowerKEY, PowerPanels, PowerTV, PowerTV (Design), PowerVu, Prisma, ProConnect, ROSA, SenderBase, SMARTnet, Spectrum Expert, StackWise, WebEx, and the WebEx logo are registered trademarks of Cisco and/or its affiliates in the United States and certain other countries.