Cisco IOS パフォーマンス ルーティング コンフィ ギュレーション ガイド
パフォーマンス ルーティング:Protocol Independent Route Optimization(PIRO)
パフォーマンス ルーティング:Protocol Independent Route Optimization(PIRO)
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

パフォーマンス ルーティング:Protocol Independent Route Optimization(PIRO)

機能情報の検索

マニュアルの内容

パフォーマンス ルーティング PIRO の前提条件

パフォーマンス ルーティング PIRO の概要

Protocol Independent Route Optimization(PIRO)

パフォーマンス ルーティング PIRO の設定方法

Protocol Independent Route Optimization のルート制御変更の確認およびデバッグ

次の作業

参考資料

関連資料

シスコのテクニカル サポート

パフォーマンス ルーティング PIRO の機能情報

パフォーマンス ルーティング:Protocol Independent Route Optimization(PIRO)

Protocol Independent Route Optimization(PIRO)は、Performance Routing(PfR; パフォーマンス ルーティング)で IP Routing Information Base(RIB; ルーティング情報ベース)の親ルート(完全一致ルート、またはそれより一致度が低いルート)を検索し、OSPF および IS-IS などの Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)を含む IP ルート環境に PfR を導入できる機能を導入しました。

機能情報の検索

このモジュールに記載されている機能の一部が、ご使用のソフトウェア リリースでサポートされていない場合があります。最新の機能情報および警告については、ご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能に関する情報を検索したり、各機能がサポートされているリリースに関するリストを参照したりするには、「パフォーマンス ルーティング PIRO の機能情報」を参照してください。

プラットフォームのサポート、ならびに Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

パフォーマンス ルーティング PIRO の前提条件

この機能では、マスター コントローラおよびボーダー ルータが Cisco IOS 12.4(24)T、12.2(33)SRE、またはそれ以降のリリースで稼動している必要があります。

パフォーマンス ルーティング PIRO の概要

PfR PIRO を設定するには、次の概念を理解する必要があります。

「Protocol Independent Route Optimization(PIRO)」

Protocol Independent Route Optimization(PIRO)

PfR:Protocol Independent Route Optimization(PIRO)機能が追加され、PfR でトラフィック クラスを識別および制御できるようになりました。PIRO の前に、PfR は BGP またはスタティック ルート データベースで、親ルート(正確に一致するルートまたはあいまいなルート)を持つトラフィック クラスのパスを最適化します。PIRO を使用して、PfR は親ルートの IP ルーティング情報ベース(RIB)を検索できます。これにより、OSPF や IS-IS などの内部ゲートウェイ プロトコル(IGP)を含む任意の IP ルーティング環境に PfR を導入することができます。

親ルートの検索は、BGP ルーティング データベースから始まります。ここで見つからなかった場合は、スタティック ルート データベースが検索されます。ここでも親ルートが見つからなかった場合は RIB が検索されます。RIB を検索して親ルートが見つかると、Policy-Based Routing(PBR; ポリシーベース ルーティング)を使用して、ルート制御がトラフィック クラスに適用され、ダイナミック ルート マップが作成されます。

PfR ルート制御モードがイネーブルの場合、PIRO をイネーブルにするために新たにカスタマー設定を行う必要ありません。

マスター コントローラで、 show oer master prefix コマンドを使用すると、出力に「RIB-PBR」として PIRO ルートが表示されます。PIRO 親ルートの特定および制御のデバッグの詳細については、「Protocol Independent Route Optimization のルート制御変更の確認およびデバッグ」を参照してください。

パフォーマンス ルーティング PIRO の設定方法

ここでは、次のタスクについて説明します。

「Protocol Independent Route Optimization のルート制御変更の確認およびデバッグ」

Protocol Independent Route Optimization のルート制御変更の確認およびデバッグ

PfR ルート制御モードがイネーブルの場合、PIRO をイネーブルにするために新たにカスタマー設定を行う必要ありません。親ルートが RIB に存在し、ポリシーベース ルーティングを使用して制御される PIRO ルートをデバッグする場合は、この任意のタスクのステップを実行します。すべてのステップは任意ですが、順番は任意ではありません。これらのステップから得られる情報では、トラフィック クラスに関連付けられた特定のプレフィクスが、PIRO を使用して識別されたか、または PfR によって制御されているかを確認できます。最初の 2 つの Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)コマンドは、マスター コントローラで入力します。他のコマンドは、ボーダー ルータで入力します。

手順の概要

1. マスター コントローラから開始します。

2. enable

3. show oer master traffic-class

4. ボーダー ルータに移動して、次のステップを開始します。

5. enable

6. show ip route

7. show route-map dynamic

8. show ip access-list dynamic

9. debug oer border routes { bgp | static | piro [ detail ]}

手順の詳細


ステップ 1 マスター コントローラから開始します。

ステップ 2 enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

Router> enable
 

ステップ 3 show oer master traffic-class

このコマンドは、PfR マスター コントローラにより監視および制御されるトラフィック クラスに関する情報を表示するときに使用されます。このコマンドの出力には、トラフィック クラスの送信先 IP アドレスおよびプレフィクス長、このトラフィック クラスに関連付けられるプレフィクスがルーティングされるときのボーダー ルータの IP アドレスおよびインターフェイス、トラフィック クラスの状態、プロトコルに関する情報が示されます。この例では、プレフィクス 10.1.1.0 に表示されるプロトコルは RIB-PBR です。つまり、トラフィック クラスの親ルートが RIB に存在し、ポリシーベース ルーティングがプレフィクスの制御に使用されています。このステップでは、次のタスクに関連する構文だけを示します。 show oer master prefix コマンドを使用しても同様の情報を表示できます。

Router# show oer master traffic-class
 
OER Prefix Statistics:
Pas - Passive, Act - Active, S - Short term, L - Long term, Dly - Delay (ms),
P - Percentage below threshold, Jit - Jitter (ms),
MOS - Mean Opinion Score
Los - Packet Loss (packets-per-million), Un - Unreachable (flows-per-million),
E - Egress, I - Ingress, Bw - Bandwidth (kbps), N - Not applicable
U - unknown, * - uncontrolled, + - control more specific, @ - active probe all
# - Prefix monitor mode is Special, & - Blackholed Prefix
% - Force Next-Hop, ^ - Prefix is denied
 
DstPrefix Appl_ID Dscp Prot SrcPort DstPort SrcPrefix
Flags State Time CurrBR CurrI/F Protocol
PasSDly PasLDly PasSUn PasLUn PasSLos PasLLos EBw IBw
ActSDly ActLDly ActSUn ActLUn ActSJit ActPMOS ActSLos ActLLos
--------------------------------------------------------------------------------
10.1.1.0/24 N defa N N N N
INPOLICY 0 10.2.1.2 Et4/2 RIB-PBR
N N N N N N N N
1 1 0 0 N N N N
 

ステップ 4 ボーダー ルータに移動して、次のステップを開始します。

次のコマンドは、マスター コントローラではなく、ボーダー ルータで入力します。

ステップ 5 enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

Router> enable
 

ステップ 6 show ip route

ルーティング テーブルの現在の状態を表示します。このコマンドを使用すると、親ルートが RIB に存在するか確認できます。

Router# show ip route
 
Codes: C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP
D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2
i - IS-IS, su - IS-IS summary, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2
ia - IS-IS inter area, * - candidate default, U - per-user static route
o - ODR, P - periodic downloaded static route
 
Gateway of last resort is not set
 
10.0.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
C 10.1.1.0 is directly connected, Ethernet4/1
192.168.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
O 192.168.50.0 [110/20] via 10.10.10.3, 00:20:32, Ethernet2/2
10.0.0.0/8 is variably subnetted, 10 subnets, 4 masks
O 10.1.4.1/32 [110/31] via 10.40.40.2, 00:20:32, Ethernet4/2
O 10.1.5.1/32 [110/31] via 10.40.40.2, 00:20:32, Ethernet4/2
O 10.1.6.1/32 [110/31] via 10.40.40.2, 00:20:32, Ethernet4/2
B 10.1.1.0/24 [20/0] via 10.40.40.2, 00:38:08
10.1.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
O 10.1.1.0 [110/40] via 10.40.40.2, 00:20:33, Ethernet4/2
 

ステップ 7 show route-map dynamic

ダイナミック ルート マップを表示しても、ルート制御が PIRO ルートにどのように適用されるか確認できます。このダイナミック ルート マップの出力では、アクセス リストは pfr#6 という名前です。このステップでは、次のタスクに関連する構文だけを示します。

Router# show route-map dynamic
 
route-map OER-04/21/09-21:42:55.543-6-OER, permit, sequence 0, identifier 1755354068
Match clauses:
ip address (access-lists): pfr#6
Set clauses:
ip next-hop 10.40.40.2
interface Ethernet4/2
Policy routing matches: 2314 packets, 138840 bytes
Current active dynamic routemaps = 1
 

ステップ 8 show ip access-list dynamic

このコマンドは、このボーダー ルータで作成されるダイナミック IP アクセス リストを表示します。この出力では、pfr#6 という名前のダイナミック アクセス リストが表示されます。これは、プレフィクス 10.1.1.0 のトラフィックがこのボーダー ルータを介してルーティングされることを許可します。アクセス リスト pfr#6 は、前のステップの show route-map dynamic コマンドで識別されました。このステップでは、次のタスクに関連する構文だけを示します。

Router# show ip access-list dynamic
 
Extended IP access list pfr#6
1073741823 permit ip any 10.1.1.0 0.0.0.255 (2243 matches)
 

ステップ 9 debug oer border routes { bgp | static | piro [ detail ]}

このコマンドは、ボーダー ルータで入力します。このコマンドは、RIB で親ルートが特定された場合に、親ルートの検索と既存の親ルートへのルート変更をデバッグするときに使用されます。この例では、詳細なデバッグ情報は、ステップ 2 の出力で示されるプレフィクス 10.1.1.0 の親ルートが RIB にあり、アプリケーションを制御するルート マップが作成されることを示しています。スタティックおよび BGP ルート制御、詳細なボーダー PBR デバッグもアクティブであることに注意してください。

Router# debug oer border routes piro detail
 
Apr 21 21:41:25.667: PFR PIRO: Parent lookup found parent 10.1.1.0, mask 24, nexthop
10.40.40.2
Apr 21 21:42:55.539: OER STATIC: No parent found, network 10.1.1.0/24
Apr 21 21:42:55.539: PFR PIRO: Control Route, 10.1.1.0/24, NH 0.0.0.0, IF Ethernet4/2
Apr 21 21:42:55.539: PFR PIRO: Parent lookup found parent 10.1.1.0, mask 24, nexthop
10.40.40.2
Apr 21 21:42:55.539: OER BR PBR(det): control app: 10.1.1.0/24, nh 0.0.0.0, if
Ethernet4/2,ip prot 256, dst opr 0, src opr 0, 0 0 0 0, src net 0.0.0.0/0, dscp 0/0
Apr 21 21:42:55.543: OER BR PBR(det): Create rmap 65DC1CE8
Apr 21 21:42:55.547: PFR PIRO: Parent lookup found parent 10.1.1.0, mask 24, nexthop
10.40.40.2


 

次の作業

他のパフォーマンス ルーティング機能の詳細または一般的な概念に関する資料については、「関連資料」に記載の資料を参照してください。

参考資料

ここでは、PfR:Protocol Independent Route Optimization(PIRO)機能に関する参考資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

Cisco OER コマンド(コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用上の注意事項、および例)

『Cisco IOS Optimized Edge Routing Command Reference』

ベーシック PfR 設定

「Configuring Basic Performance Routing」 モジュール

アドバンスド PfR の設定

「Configuring Advanced Performance Routing」 モジュール

パフォーマンス ルーティングの運用フェーズを理解するために必要な概念

「Understanding Performance Routing」 モジュール

PfR 機能の位置

「Cisco IOS Performance Routing Features Roadmap」 モジュール

シスコのテクニカル サポート

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http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

パフォーマンス ルーティング PIRO の機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ここに記載されていないこのテクノロジーの機能については、 「Cisco IOS Performance Routing Feature Roadmap」 を参照してください。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS および Catalyst OS のソフトウェア イメージを判別できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 に、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース群で特定の機能をサポートする Cisco IOS ソフトウェア リリースだけを示します。特に明記されていない限り、Cisco IOS ソフトウェア リリース群の後続のリリースでもこの機能をサポートします。


 

表 1 パフォーマンス ルーティング PIRO の機能情報

機能名
リリース
機能情報

PfR:Protocol Independent Route Optimization(PIRO)

12.2(33)SRE
12.4(24)T

PIRO は、PfR で IP ルーティング情報ベース(RIB)の親ルート(完全一致ルート、またはそれより一致度が低いルート)を検索し、OSPF および IS-IS などの内部ゲートウェイ プロトコル(IGP)を含む IP ルート環境に PfR を導入できる機能を導入しました。

debug oer border routes および show oer master prefix コマンドが、この機能によって変更されました。

CCDE, CCENT, CCSI, Cisco Eos, Cisco Explorer, Cisco HealthPresence, Cisco IronPort, the Cisco logo, Cisco Nurse Connect, Cisco Pulse, Cisco SensorBase, Cisco StackPower, Cisco StadiumVision, Cisco TelePresence, Cisco TrustSec, Cisco Unified Computing System, Cisco WebEx, DCE, Flip Channels, Flip for Good, Flip Mino, Flipshare (Design), Flip Ultra, Flip Video, Flip Video (Design), Instant Broadband, and Welcome to the Human Network are trademarks; Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn, Cisco Capital, Cisco Capital (Design), Cisco:Financed (Stylized), Cisco Store, Flip Gift Card, and One Million Acts of Green are service marks; and Access Registrar, Aironet, AllTouch, AsyncOS, Bringing the Meeting To You, Catalyst, CCDA, CCDP, CCIE, CCIP, CCNA, CCNP, CCSP, CCVP, Cisco, the Cisco Certified Internetwork Expert logo, Cisco IOS, Cisco Lumin, Cisco Nexus, Cisco Press, Cisco Systems, Cisco Systems Capital, the Cisco Systems logo, Cisco Unity, Collaboration Without Limitation, Continuum, EtherFast, EtherSwitch, Event Center, Explorer, Follow Me Browsing, GainMaker, iLYNX, IOS, iPhone, IronPort, the IronPort logo, Laser Link, LightStream, Linksys, MeetingPlace, MeetingPlace Chime Sound, MGX, Networkers, Networking Academy, PCNow, PIX, PowerKEY, PowerPanels, PowerTV, PowerTV (Design), PowerVu, Prisma, ProConnect, ROSA, SenderBase, SMARTnet, Spectrum Expert, StackWise, WebEx, and the WebEx logo are registered trademarks of Cisco and/or its affiliates in the United States and certain other countries.