Cisco IOS ワイドエリア ネットワーキング コンフィ ギュレーション ガイド
インターフェイス輻輳時の適応型フレームリ レー トラフィック シェーピング
インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング

機能概要

利点

制約事項

関連機能およびテクノロジー

関連資料

サポートされているプラットフォーム

サポートされている規格、MIB、および RFC

前提条件

設定作業

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの設定

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの確認

設定例

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの例

コマンド リファレンス

用語集

インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング

機能の履歴

リリース
変更点

12.2(4)T

この機能が追加されました。

このマニュアルでは、Cisco IOS リリース 12.2(4)T の、インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング機能について説明します。次の項で構成されています。

「機能概要」

「サポートされているプラットフォーム」

「サポートされている規格、MIB、および RFC」

「前提条件」

「設定作業」

「設定例」

「コマンド リファレンス」

「用語集」

機能概要

インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング機能は、インターフェイス輻輳に基づく Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)送信レートを調整することにより、フレームリレー トラフィック シェーピング機能を拡張します。この新しい機能を有効にすると、トラフィックシェーピング メカニズムでインターフェイス輻輳が監視されます。輻輳レベルが キューの深さ と呼ばれる設定値を超えると、すべての PVC の送信速度が Minimum Committed Information Rate(minCIR; 最小認定情報レート)まで低下します。インターフェイス輻輳が、キューの深さ未満になると、トラフィックシェーピング メカニズムによって、PVC の送信速度が Committed Information Rate(CIR; 認定情報レート)に戻されます。この処理により、インターフェイス輻輳時に、PVC の minCIR が保障されます。


) インターフェイス上のすべての PVC の minCIR 値の合計は、使用可能なインターフェイス帯域幅未満でなければなりません。


この新しい機能は、Backward Explicit Congestion Notification(BECN; 逆方向明示的輻輳通知)および Foresight 機能と共に動作します。インターフェイス輻輳時の適応型シェーピングが BECN または ForeSight と共に有効なときに、インターフェイス輻輳がキューの深さを超えた場合、PVC 送信レートは minCIR まで低下します。インターフェイス輻輳がキューの深さ未満になると、送信レートは BECN または ForeSight に応じて調整されます。

この機能を導入する前は、インターフェイス輻輳によって、パケットがインターフェイスで遅延またはドロップされていました。インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング機能を使用すると、パケットのドロップは Virtual Circuit(VC; 仮想回線)キューで発生します。また、FRF.12 フラグメンテーションと共に使用すると、この機能により、フラグメンテーションが発生する前にパケットがドロップします。

利点

インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング機能

インターフェイス輻輳時に、PVC の minCIR の合計値が、使用可能なインターフェイス帯域幅未満である間は、PVC の minCIR を保障する。

パケットが FRF.12 フラグメンテーションの前でドロップするようにし、有用なデータレートを増加させる。

パケットがインターフェイスではなく VC キューでドロップするようにし、インテリジェント パケット ドロップを有効にする。

制約事項

この機能は、終端およびスイッチド PVC でサポートされます。Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)ではサポートされません。

関連機能およびテクノロジー

フレームリレー トラフィック シェーピング

関連資料

Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide , Release 12.2』

Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference , Release 12.2』

Cisco IOS Wide-Area Network Configuration Guide , Release 12.2』

Cisco IOS Wide-Area Network Command Reference , Release 12.2』

サポートされているプラットフォーム

Cisco 2500 シリーズ

Cisco 2600 シリーズ

Cisco 3600 シリーズ

Cisco 7200 シリーズ

Feature Navigator を通したプラットフォーム サポート

Cisco IOS ソフトウェアには、特定のプラットフォームをサポートする機能セットが同梱されています。この機能のプラットフォーム サポートに関する最新情報を入手するには、Feature Navigator にアクセスしてください。Feature Navigator では、新しいプラットフォーム サポートが機能に追加されると、サポート対象プラットフォームのリストが動的に更新されます。

Feature Navigator は、Cisco IOS ソフトウェア イメージでサポートされる特定の機能セットと特定の Cisco IOS イメージでサポートされる機能を簡単に見分けることができる Web ベースのツールです。

Feature Navigator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウント情報を忘れたり、紛失したりした場合は、空の E メールを cco-locksmith@cisco.com に送信してください。自動チェックによって、E メール アドレスが Cisco.com に登録されているかどうかが確認されます。チェックが正常に終了したら、ランダムな新しいパスワードとともにアカウントの詳細が E メールで届きます。資格のあるユーザは、http://www.cisco.com/register にある指示に従って、Cisco.com 上にアカウントを作成できます。

Feature Navigator は、主要な Cisco IOS ソフトウェア リリースまたはテクノロジー リリースが実施されたときに更新されます。2001 年 5 月現在、Feature Navigator は M、T、E、S、および ST のリリースをサポートしています。次の URL から Feature Navigator にアクセスできます。

http://www.cisco.com/go/fn

サポートされている規格、MIB、および RFC

規格

この機能によってサポートされる新しい規格や変更された規格はありません。

MIB

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。

プラットフォームおよび Cisco IOS リリースでサポートされている MIB のリストを入手するには、Cisco.com の Cisco MIB Web サイト(次の URL)にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

RFC

この機能によってサポートされる新しい RFC や変更された RFC はありません。

前提条件

インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング機能を使用するには、フレームリレー トラフィック シェーピングがインターフェイスでイネーブルになっている必要があります。

設定作業

インターフェイス輻輳時の適応型フレームリレー トラフィック シェーピング機能の設定作業については、次の項を参照してください。列記した作業は、それぞれ必須の作業か任意の作業かわかるようになっています。

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの設定(必須)

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの確認(任意)

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの設定

インターフェイス輻輳時時のトラフィック シェーピングのマップ クラスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用してください。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# map-class frame-relay map-class-name

Quality of Service(QoS; サービス品質)値を定義するマップ クラスを指定します。

ステップ 2

Router(config-map-class)# frame-relay cir { in | out } bps

(任意)フレームリレー VC の着信または発信 CIR を指定します。デフォルト値は 56,000 bps です。

ステップ 3

Router(config-map-class)# frame-relay mincir { in | out } bps

(任意)フレームリレー VC の最低許容着信または発信 CIR を指定します。デフォルトは CIR/2 です。

ステップ 4

Router(config-map-class)# frame-relay adaptive-shaping interface-congestion [ queue-depth ]

インターフェイス輻輳時の適応型トラフィック シェーピングをイネーブルにし、キューの深さを設定します。

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの確認


ステップ 1 show frame-relay pvc コマンドを使用して、インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィック シェーピングがイネーブルであることを確認します。イネーブルの場合、IF_CONG の値が「Adaptive Shaping」フィールドに表示されます。

次は、 show frame-relay pvc コマンドの出力例です。

Router# show frame-relay pvc 41
 
PVC Statistics for interface Serial1 (Frame Relay DTE)
 
DLCI = 41, DLCI USAGE = LOCAL, PVC STATUS = DELETED, INTERFACE = Serial1.1
 
input pkts 0 output pkts 0 in bytes 0
out bytes 0 dropped pkts 0 in FECN pkts 0
in BECN pkts 0 out FECN pkts 0 out BECN pkts 0
in DE pkts 0 out DE pkts 0
out bcast pkts 0 out bcast bytes 0
pvc create time 4d22h, last time pvc status changed 4d22h
cir 56000 bc 7000 be 0 byte limit 875 interval 125
mincir 28000 byte increment 875 Adaptive Shaping IF_CONG
pkts 0 bytes 0 pkts delayed 0 bytes delayed 0
shaping inactive
traffic shaping drops 0
Queueing strategy:fifo
Output queue 0/40, 0 drop, 0 dequeued
 

ステップ 2 show interfaces serial コマンドを使用して、インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィック シェーピングが正しく動作することを確認します。正しく動作している場合、出力キューのパケット数が、キューの深さの値と同じ、または近い値になります。


) 出力キューのパケット数は、CIR および minCIR 間で変わるため、ある一時点ではキューの深さと同じ値にならないことがあります。しかし、出力キューの「average」パケット数はキューの深さと同じ値にならなければなりません。


次は、インターフェイス輻輳時の適応型トラフィック シェーピングを設定する show interfaces serial コマンドの出力例です(キューの深さが 10 パケットの場合)。「Output queue」フィールドは、インターフェイス キューに 10 パケットあることを示しています。

 

Router# show interfaces serial 2

 
Serial2 is up, line protocol is up
Hardware is HD64570
Internet address is 2.0.0.2/8
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec,
reliability 255/255, txload 10/255, rxload 10/255
Encapsulation FRAME-RELAY, loopback not set
Keepalive not set
FR SVC disabled, LAPF state down
Broadcast queue 0/64, broadcasts sent/dropped 0/0, interface broadcasts 0
Last input 00:06:55, output 00:00:00, output hang never
Last clearing of "show interface" counters 00:11:01
Queueing strategy:fifo
Output queue 10/40, 6731 drops; input queue 24/75, 0 drops
.
.
.

) 各出力表示フィールドの説明については、『Cisco IOS Interface Command Reference』の show interfaces serial コマンドのリファレンス ページを参照してください。



 

設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの例

インターフェイス輻輳時のフレームリレー適応型トラフィックシェーピングの例

次の例では、PVC 200 へのトラフィックのレートが、インターフェイス キューにあるパケット数が 10 を超えた場合に minCIR まで低下します。インターフェイス キューにあるパケット数が 10 未満になると、トラフィック レートがただちに CIR まで回復します。

 
interface serial0
encapsulation frame-relay
frame-relay traffic-shaping
frame-relay interface-dlci 200
class adjust_vc_class_rate
!
map-class frame-relay adjust_vc_class_rate
frame-relay cir 64000
frame-relay mincir 32000
frame-relay adaptive-shaping interface-congestion 10

コマンド リファレンス

次に示すコマンドは、このモジュールに記載されている機能または機能群において、新たに導入または変更されたものです。これらのコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/wan/command/reference/wan_book.html )を参照してください。Cisco IOS の全コマンドを参照する場合は、参照先( http://tools.cisco.com/Support/CLILookup) の Command Lookup Tool を使用するか、または『 Cisco IOS Master Commands List 』にアクセスしてください。

frame-relay adaptive-shaping

用語集

BECN :Backward Explicit Congestion Notification(逆方向明示的輻輳通知)。パスが輻輳しているフレームの反対方向に流れるフレーム内のフレームリレー ネットワークで設定されるビット。BECN ビットが設定されたフレームを受信する DTE では、上位プロトコルで適切なフロー制御処理を実施するように要求できます。

CIR :Committed Information Rate(認定情報レート)。フレームリレー ネットワークが通常の条件下での情報転送で使用するレートで、最小限の時間経過で平均されます。CIR の単位はビット/秒(bps)で、主要なネゴシエートされたトラフィック メトリックの 1 つです。

ForeSight :Cisco スイッチで使用される、ネットワーク トラフィック制御機能。ForeSight 機能がスイッチでイネーブルの場合、このスイッチは定期的に ForeSight メッセージを送出します。Cisco ルータが、特定の Data-link Connection Identifier(DLCI; データリンク接続識別子)が輻輳していることを示す ForeSight メッセージを受信すると、ルータはトラフィックシェーピング機能をアクティブにし、出力レートを低下することで対応します。

FRF.12 :長いデータ フレームをより小さいフレームに分割し、リアルタイム フレームでインタリーブする実装合意。この方法では、リアルタイム音声と非リアルタイム データ フレームを、リアルタイムのトラフィックに過度の遅延が発生することなく、より低速度のリンクで一緒に伝送できます。

minCIR :フレームリレー仮想回線の、最低許容着信または送信の Committed Information Rate(CIR; 認定情報レート)。

PVC :Permanent Virtual Circuit(相手先固定接続)。永続的に確立される仮想回線。PVC は、回線の確立に関連した帯域幅を節約し、特定の仮想回線が常に存在しなければならない状況をなくします。

SVC :Switched Virtual Circuit(相手先選択接続)。オンデマンドで動的に確立される仮想回線。転送が完了すると破棄されます。SVC は、データ転送が散発する場合に使用されます。