Cisco IOS マルチプロトコル ラベル スイッチング コ ンフィギュレーション ガイド リリース15.1
MPLS トラフィック エンジニアリング(TE) - IP 明示アドレス除外
MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外
発行日;2012/01/16 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 14MB) | フィードバック

目次

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外

機能情報の確認

この章の構成

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の前提条件

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の制約事項

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の概要

MPLS トラフィック エンジニアリング

シスコ エクスプレス フォワーディング

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の設定方法

IP 明示アドレス除外の設定

MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルの設定

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の設定例

IP 明示アドレス除外の設定:例

MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルの設定:例

その他の関連資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の機能情報

用語集

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外

MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)- IP 明示アドレス除外機能は、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)の TE Label Switched Path(LSP; ラベル スイッチド パス)のパスからリンクまたはノードを除外する手段を提供します。

この機能をイネーブルにするには、 ip explicit-path コマンドを使用します。このコマンドにより、IP 明示パスを作成し、パスを指定するためのコンフィギュレーション サブモードを開始できます。この機能により、サブモード コマンドに、パスから除外するアドレスを指定するための exclude-address コマンドが追加されます。

MPLS TE LSP の除外アドレスが、フラッディングされたリンクを識別している場合、Constraint-based Shortest Path First(CSPF)ルーティング アルゴリズムでは、LSP のパスの計算時にそのリンクが考慮されません。除外アドレスが、フラッディングされた MPLS TE ルータ ID を指定している場合、CSPF ルーティング アルゴリズムでは、LSP のパスがルータ ID で識別されるノードを経由することが許可されません。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースによっては、この章に記載されている機能の中に、一部サポートされていないものがあります。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の機能情報」を参照してください。

プラットフォーム サポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

この章の構成

「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の前提条件」

「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の制約事項」

「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の概要」

「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の設定方法」

「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の設定例」

「その他の関連資料」

「コマンド リファレンス」

「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の機能情報」

「MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の機能情報」

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の前提条件

IP 明示アドレス除外をサポートするには、ネットワークで次の Cisco IOS 機能がサポートされている必要があります。

MPLS

IP シスコ エクスプレス フォワーディング

Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)または Open Shortest Path First(OSPF)

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の制約事項

MPLS TE は、 exclude-address コマンドで設定されたすべての除外アドレスか、 next-address コマンドで設定されたすべての包含アドレスのいずれか(両方の組み合せではない)で構成された IP 明示パスを受け入れます。

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の概要

MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)- IP 明示アドレス除外機能を設定するには、次の概念を理解する必要があります。

「MPLS トラフィック エンジニアリング」

「シスコ エクスプレス フォワーディング」

MPLS トラフィック エンジニアリング

MPLS は、Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)により指定されたフレームワークであり、ネットワークを介するトラフィック フローの効率的な指定、ルーティング、フォワーディング、およびスイッチングを可能にします。

Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)は、ハイプライオリティのトラフィックに常に十分な帯域幅が確保されるように、帯域割り当てを調整するプロセスです。

MPLS TE では、上流のルータが特定のトラフィック ストリームのネットワーク トンネルを作成してから、そのトンネルに使用可能な帯域幅を修正します。

シスコ エクスプレス フォワーディング

シスコ エクスプレス フォワーディングは、ルータ内部の高度なレイヤ 3 スイッチング テクノロジーです。これにより、Cisco ルータが入力インターフェイスから出力インターフェイスにパケットを転送するときに使用する最速の方法が定義されます。 ip cef コマンドを使用すると、シスコ エクスプレス フォワーディングがグローバルにイネーブルになります。 ip route-cache cef コマンドを使用すると、インターフェイス上でシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルになります。

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の設定方法

ここでは、次の各手順について説明します。

「IP 明示アドレス除外の設定」 (必須)

「MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルの設定」 (必須)

IP 明示アドレス除外の設定

IP 明示アドレス除外を設定するには、次の手順を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip explicit-path { name path-name | identifier number } [ enable | disable ]

4. exclude-address ip-address

5. exit

6. show ip explicit-path

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip explicit-path { name path-name | identifier number } [ enable | disable ]

 

Router(config)# ip explicit-path name OmitR12

明示パスの名前または番号を指定し、パスをイネーブルにして、明示パス コンフィギュレーション モードに切り替えます。

ステップ 4

exclude-address ip-address

 

Router(cfg-ip-expl-path)# exclude-address 10.12.12.12

指定したリンクまたはノードを、コンストレイントベースの SPF による考慮から除外します。

ip-address は、ノードのリンク アドレスまたはルータ ID です。

ステップ 5

exit

 

Router(cfg-ip-expl-path)# exit

明示パス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 6

show ip explicit-path

 

Router# show ip explicit-path

設定した IP 明示パスの情報を表示します。

MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルの設定

MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルを設定するには、次の手順を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type number

4. ip unnumbered loopback0

5. tunnel destination ip-address

6. tunnel mode mpls traffic-eng

7. tunnel mpls traffic-eng bandwidth bandwidth

8. tunnel mpls traffic-eng path-option number { dynamic | explicit { name path-name | ID path-number }} [ lockdown ]

9. exit

10. show mpls traffic eng tunnels

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type number

 

Router(config)# interface tunnel11

インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

ip unnumbered loopback0

 

Router(config-if)# ip unnumbered loopback0

トンネル インターフェイスに IP アドレスを割り当てます。

MPLS トラフィック エンジニアリング トンネル インターフェイスは単一方向リンクを表すため、番号なしにする必要があります。

ステップ 5

tunnel destination ip-address

 

Router(config-if)# tunnel destination 10.11.11.11

トンネルの宛先を指定します。

トンネルの宛先は、宛先デバイスの MPLS トラフィック エンジニアリング ルータ ID にする必要があります。

ステップ 6

tunnel mode mpls traffic-eng

 

Router(config-if)# tunnel mode mpls traffic-eng

トンネル カプセル化モードを MPLS トラフィック エンジニアリングに設定します。

ステップ 7

tunnel mpls traffic-eng bandwidth bandwidth

 

Router(config-if)# tunnel mpls traffic-eng bandwidth 100

MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルの帯域幅を設定します。

ステップ 8

tunnel mpls traffic-eng path-option number { dynamic | explicit { name path-name | ID path-number }} [ lockdown ]

 
Router(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 2 dynamic

指定した IP 明示パス、またはトラフィック エンジニアリング トポロジ データベースからダイナミックに計算されたパスを使用するように、トンネルを設定します。

明示パスが使用可能でない場合は、ダイナミック パスが使用されます。

の項の手順に従って設定した IP 明示パスを指定します。

ステップ 9

exit

 

Router(config-if)# exit

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 10

show mpls traffic eng tunnels

 

Router# show mpls traffic eng tunnels

トンネルの情報(トンネルが動作中であれば現在のトンネル パスを含む)を表示します。

コマンド出力を参照すると、トンネルの構築に使用されたパスを判断できます。 exclude-address コマンドを入力した場合、指定したリンクまたはノードは表示されません。

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の設定例

ここでは、次の設定例を示します。

「IP 明示アドレス除外の設定:例」

「MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルの設定:例」

IP 明示アドレス除外の設定:例

次に、2 つのパス オプションを使用して MPLS TE トンネルを設定する例を示します。1 つは除外アドレスを使用した優先的な明示パスで、もう 1 つはバックアップのダイナミック パスです。

OmitR12 という名前の IP 明示パスを設定します。これにより、ルータ ID が 10.12.12.12 のルータが除外されます。

ip explicit-path name OmitR12
exclude-address 10.12.12.12
Explicit Path name OmitR12:
1: exclude-address 10.12.12.12
exit

 

明示パスの設定を確認するには、 show ip explicit-path コマンドを使用します。

show ip explicit-paths name OmitR12
PATH OmitR12 (loose source route, path complete, generation 3)
1: exclude-address 10.12.12.12

) ネットワーク内の LSR(ノード)のルータ ID がわかっている必要があります。この例では、その 10.12.12.12 がルータ ID です。この ID がわからない場合、指定したアドレスがリンク ID の IP アドレスかルータ ID の IP アドレスかが不明になります。


MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルの設定:例

次に、2 つのオプションを使用して Tunnel11 を設定する例を示します。推奨されるパス オプションは、IP 明示パス OmitR2 です。

interface tunne l11
ip unnumbered loopback0
tunnel destination 10.11.11.11
tunnel mode mpls traffic-eng
tunnel mpls traffic-eng path-option 1 explicit name OmitR12
tunnel mpls traffic-eng path-option 2 dynamic

) この他にも、TE トンネルのプロパティ(帯域幅やプライオリティなど)を設定するためのコマンドがあります。これらのコマンドの詳細については、『Cisco IOS IP Switching Services Configuration Guide』を参照してください。


その他の関連資料

ここでは、MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)- IP 明示アドレス除外機能の関連資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

MPLS コマンド

『Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Command Reference』

 

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

 

MIB

MIB
MIB リンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

 

RFC

RFC
タイトル

このリリースによってサポートされる新しい RFC や変更された RFC はありません。

--

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。

テクニカル サポートを受ける

ソフトウェアをダウンロードする

セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける

ツールおよびリソースへアクセスする

Product Alert の受信登録

Field Notice の受信登録

Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索

Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/techsupport

コマンド リファレンス

次のコマンドは、この章に記載されている機能または機能群において、新たに導入または変更されたものです。これらのコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mpls/command/reference/mp_book.html )を参照してください。Cisco IOS の全コマンドを参照する場合は、Command Lookup Tool( http://tools.cisco.com/Support/CLILookup )を使用するか、『 Cisco IOS Master Commands List , All Releases 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/allreleasemcl/all_book.html )にアクセスしてください。

exclude-address

MPLS トラフィック エンジニアリング(TE)- IP 明示アドレス除外の機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、Cisco IOS ソフトウェア イメージおよび Catalyst OS ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その機能は、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースの以降のリリースでもサポートされます。


 

表 1 MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)- IP 明示アドレス除外の機能情報

機能名
リリース
機能設定情報

MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)- IP 明示アドレス除外

12.0(14)ST
12.2(4)T
12.2(4)T2
12.2(14)S
12.0(32)S
12.2(28)SB

MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)- IP 明示アドレス除外機能は、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)の TE Label Switched Path(LSP; ラベル スイッチド パス)のパスからリンクまたはノードを除外する手段を提供します。

この機能により、コマンド exclude-address が導入されました。

この機能は、12.0(14)ST で導入されました。

この機能は、12.2(4)T で Release 12.2(4)T に統合されました。

この機能は、12.2(4)T2 で Release 12.2(4)T2 に統合されました。

この機能は、12.2(14)S で Release 12.2(14)S に統合されました。

この機能は、12.0(32)S で Release 12.0(32)S に統合されました。

この機能は、12.2(28)SB で Release 12.2(28)SB に統合されました。

用語集

CEF :Cisco Express Forwarding(シスコ エクスプレス フォワーディング)。ルート参照情報を 1 つのルート キャッシュではなく複数のデータ構造に分けて保存することにより、ルータ内のパケットの転送を短時間で行うための手段。

IP 明示パス :IP アドレスのリスト。それぞれの IP アドレスは明示パス内のノードまたはリンクを表します。

MPLS :Multiprotocol Label Switching(マルチプロトコル ラベル スイッチング)。ラベルを使用して IP トラフィックを転送するスイッチング方式。このラベルによって、ネットワーク内のルータおよびスイッチが、事前に確立された IP ルーティング情報に基づくパケットの転送先を指示されます。

ノード :ネットワーク接続のエンドポイント、つまりネットワーク内の複数の回線に共通する接合部。複数のノードをリンクで相互接続することができます。これらのノードは、ネットワーク内のコントロール ポイントとなります。

リンク :送信者と受信者の間の回線または伝送パスおよびすべての関連装置からなるネットワーク通信チャネル。回線または伝送リンクと呼ばれることもあります。