Cisco IOS マルチプロトコル ラベル スイッチング コ ンフィギュレーション ガイド リリース15.1
インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張
インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張
発行日;2012/01/16 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 14MB) | フィードバック

目次

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張

この章の構成

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の前提条件

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の制約事項

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張に関する情報

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の機能設計

ifStackTable オブジェクト

ifRcvAddressTable オブジェクト

インターフェイス MIB のスカラ オブジェクト

MPLS レイヤ インターフェイスのスタッキング関係

トラフィック エンジニアリング トンネルのスタッキング関係

MPLS ラベル スイッチング ルータ MIB の機能拡張

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の利点

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の設定方法

SNMP エージェントのイネーブル化

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の設定例

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張:例

その他の関連資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

用語集

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張

このマニュアルでは、MPLS レイヤをサポートするための既存のインターフェイス MIB(RFC 2233)への Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)機能拡張について説明します。このレイヤは、MPLS に固有のカウンタと統計情報を提供します。

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の履歴

リリース
変更点

12.0(23)S

この機能が導入されました。

12.3(8)T

この機能は、Cisco IOS Release 12.3(8)T に統合されました。

12.2(33)SRA

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。

12.2(33)SXH

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

12.2(33)SB

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。

プラットフォームと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポート情報の検索

プラットフォームのサポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の前提条件

Label Switch Router(LSR; ラベル スイッチング ルータ)に SNMP をインストールしてイネーブルにする必要があります。

LSR で MPLS をイネーブルにする必要があります。

インターフェイス上で MPLS IP をイネーブルにするか、インターフェイス上で MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)トンネルをイネーブルにする必要があります。

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の制約事項

MPLS レイヤのリンク アップおよびリンク ダウン トラップは、このリリースではサポートされません。MPLS レイヤのリンク アップおよびリンク ダウン トラップは、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH、12.2(33)SB、12.2(33)SRB、およびそれ以降のリリースでサポートされます。

このリリースでは、SNMP SET コマンドを使用した書き込み機能は MPLS レイヤに対してサポートされません。

廃棄やマルチキャストなどの一部のカウンタは、基礎となる物理レイヤで増加します。したがって、MPLS レイヤには到達しないため、0 と等しくなります。

Cisco IOS Release 12.4 以降、インターフェイス MIB の MPLS レイヤ インターフェイスの大容量カウンタには 64 ビットのカウンタ データが含まれています。以前のリリースでは、大容量カウンタには 32 ビットのカウンタ データが表示されました。

次の MIB オブジェクトが影響を受けます。

ifHCInOctets

ifHCOutOctets

ifHCInUcastPkts

ifHCOutUcastPkts

64 ビット値が値 232 よりも小さい場合、32 ビット値と 64 ビット値は同一です。

カウンタが増加して 232 よりも大きい値になったあとは、両方のカウンタが異なります。64 ビット値は次の式で計算されます。

X * (232) + Y

変数の内容は次のとおりです。

X は、32 ビット カウンタが循環した回数です。

Y は、循環が発生したあとのカウンタの残余値です。Y 値は 32 ビット値と等しくなります。

大容量カウンタ値を 32 ビット値と比較した場合、カウンタ値が等しくない期間があります。カウンタが 32 ビット ハードウェア カウンタをポーリングして正しいカウンタ値を計算しているとき、64 ビット値の算出は 32 ビット値よりも遅くなります。ポーリングと計算の間隔においては、次の大容量カウンタ値のカウンタが一致しないことがあります。

ifInOctets

ifOutOctets

ifInUcastPkts

ifOutUcastPkts

矛盾する値は、トラフィックがインターフェイスを絶えず流れ、MIB ウォークが実行される場合に発生することがあります。32 ビット値は、その時点で正確です。64 ビット値は、生成にポーリング計算が必要なため若干遅れます。インターフェイス上でのトラフィックの流れが停止し、ポーリング期間が経過したあと、2 つのカウンタは同一の正しい値になります。

遅延時間は次の要因に依存します。

インターフェイス MIB で使用されるポーリング間隔。ポーリング間隔の時間が短いほど、値が正確になります。

インターフェイス MIB のサイズ。MIB が大きいとウォークに時間がかかり、その時点で見つかった値に影響を及ぼす場合があります。

64 ビット値の生成に必要な計算の回数。MPLS 対応インターフェイスの数により、計算が必要な 64 ビット カウンタ値の数が増えます。

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張に関する情報

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張を設定するには、次の概念を理解する必要があります。

「インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の機能設計」

「インターフェイス MIB のスカラ オブジェクト」

「MPLS レイヤ インターフェイスのスタッキング関係」

「トラフィック エンジニアリング トンネルのスタッキング関係」

「MPLS ラベル スイッチング ルータ MIB の機能拡張」

「インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の利点」

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の機能設計

インターフェイス MIB(IF MIB)は、インターフェイスを管理する SNMP ベースの方法を提供します。IF MIB の各エントリは、インデックス作成、統計情報、および基礎となる物理インターフェイス、サブインターフェイス、および Cisco IOS ソフトウェア内に存在するレイヤ 2 プロトコル間のスタッキング関係を確立します。

機能拡張では、MPLS レイヤが IF MIB に、インターフェイス上の MPLS としてカプセル化されるトラフィックの統計情報を提供するレイヤ 2 プロトコルとして追加されます。この構造では、MPLS カプセル化トラフィック カウンタや MPLS Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)などの MPLS 固有のデータは基礎となる物理または仮想インターフェイスの最上位に存在し、MPLS 以外のデータからの分離を可能にします。

機能拡張によって、インデックス作成、統計情報、および ifStackTable を使用したスタッキング関係も可能になります。MPLS レイヤ インターフェイスは、MPLS トラフィックを実際に転送している基礎となる物理または仮想インターフェイスの上にスタックされます。MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルは、これらの MPLS レイヤの上にスタックされます。

IF MIB では、複数のタイプのインターフェイスがサポートされます。MPLS カプセル化トラフィックのプロトコル統計情報を提供する仮想インターフェイスが追加されています。このインターフェイスは、イーサネット(et0)や ATM(at1/1.1)などの Cisco IOS インターフェイスまたはサブインターフェイスの上にスタックされます。

mpls ip interface コンフィギュレーション コマンド を発行することで MPLS カプセル化がイネーブルになると、Cisco IOS ソフトウェアによって、対応する MPLS レイヤが、MPLS をサポートできる各インターフェイスの上に作成されます。

インターフェイス コンフィギュレーション モードで mpls traffic-eng tunnels コマンドを使用して MPLS TE をイネーブルにした場合は、インターフェイス レイヤも作成できます。


) MPLS IP または MPLS TE をイネーブルにするには、これらのコマンドをグローバル コンフィギュレーション モードで発行する必要もあります。


IF MIB エントリは、インターフェイス上で MPLS IP または MPLS TE トンネルをイネーブルにした場合に作成されます。MPLS IP と MPLS TE の両方をディセーブルにすると、エントリが削除されます。

ifStackTable オブジェクト

表 1 に、ifStackTable オブジェクトの定義を示します。

 

表 1 ifStackTable オブジェクトと定義

オブジェクト
定義

ifStackHigherLayer

関係の上位サブレイヤに対応する ifIndex の値。つまり、ifStackLowerLayer の対応するインスタンスによって識別されるサブレイヤの最上位で実行されるサブレイヤです。

(注) インデックス オブジェクトは、MIB ウォークでアクセスできません。この値は、ifStackTable 内の各オブジェクトの Object Identifier(OID; オブジェクト ID)の一部です。

ifStackLowerLayer

関係の下位サブレイヤに対応する ifIndex の値。つまり、ifStackHigherLayer の対応するインスタンスによって識別されるサブレイヤの下で実行されるサブレイヤです。

(注) インデックス オブジェクトは、MIB ウォークでアクセスできません。この値は、ifStackTable 内の各オブジェクトの OID の一部です。

ifStackStatus

ifStackTable の行を作成および削除するために使用します。MPLS の場合、ステータスは常にアクティブ(1)です。

ifRcvAddressTable オブジェクト

表 2 に、ifRcvAddressTable オブジェクトの定義を示します。


) MPLS レイヤのエントリは、ifRcvAddressTable には表示されません。


 

表 2 ifRcvAddressTable オブジェクトと説明

オブジェクト
定義

ifRcvAddressAddress

システムがこのエントリのインターフェイスでパケットとフレームを受け入れるアドレス。

(注) インデックス オブジェクトは、MIB ウォークでアクセスできません。この値は、ifRcvAddressTable 内の各オブジェクトの OID の一部です。

ifRcvAddressStatus

ifRcvAddressTable の行を作成および削除するために使用します。

ifRcvAddressType

ifRcvAddressTable 内の各エントリに使用されるストレージのタイプ。

インターフェイス MIB のスカラ オブジェクト

IF MIB では、次のスカラ オブジェクトがサポートされます。

ifStackLastChange:インターフェイス スタック全体が最後に変更された時点の sysUpTime の値。インターフェイス スタックの変更とは、ifStackStatus のいずれかのインスタンスの値の作成、削除、または変更として定義されます。ローカル ネットワーク管理サブシステムの前回の初期化以降にインターフェイス スタックが変更されていない場合、このオブジェクトには 0 値が含まれます。

ifTableLastChange:ifTable のエントリが最後に作成または削除された時点での sysUpTime 値。ローカル ネットワーク管理サブシステムの前回の初期化以降にエントリ数が変更されていない場合、このオブジェクトには 0 値が含まれます。

MPLS レイヤ インターフェイスのスタッキング関係

IF MIB 内の ifStackTable は、ifTable のエントリとして表されるインターフェイスとサブインターフェイス間の概念的なスタッキング関係を提供します。

ifStackTable は、リンクされたリストのようにインデックスが作成されます。各エントリは、2 つのインターフェイス間の関係を示し、上位と下位のインターフェイスの ifIndex を提供します。エントリがチェーンして、スタッキング関係全体を示します。各エントリは、スタックの最上位および最下位で 0 の ifIndex でスタックが終了するまで次々にリンクします。たとえば、図 1 では、インデックス .10.5 は ifIndex 10 が ifIndex 5 の上にスタックされていることを示します。スタックの最上位と最下位には、0 個のエントリがあります。図 1 では、インデックス .0.15 および .72.0 がそれぞれスタックの最上位と最下位です。

図 1 ifStackTable 内の ATM スタッキング関係の例

 

表 3 に、図 1 で示したレイヤ関係の ifStackTable のインデックスについて説明します。


表 3 内のエントリの順序は、SNMP 順序ルールに従う必要のある MIB ウォークの順序と同じではない場合があります。


 

表 3 レイヤ関係

レイヤ関係(降順)
ifStackHigherLayer/ifStackLowerLayer

最上位レイヤとしての TE インターフェイス

.0.15

MPLS レイヤの上にスタックされた TE インターフェイス

.15.10

ATM-AAL5 の上にスタックされた MPLS レイヤ

.10.5

ATM サブインターフェイスの上にスタックされた ATM-AAL5 レイヤ

.5.55

ATM の上にスタックされた ATM サブインターフェイス

.55.72

最下位レイヤとしての ATM

.72.0

トラフィック エンジニアリング トンネルのスタッキング関係

MPLS TE トンネルは、Cisco IOS ソフトウェアおよび IF MIB では仮想インターフェイスとして表現されます。正しくシグナルされている場合、TE トンネルはトラフィックを物理インターフェイス上の MPLS 経由で渡します。このプロセスは、TE トンネルを基礎となるインターフェイスにスタックされている MPLS レイヤ上にスタックするよう指示します。

TE トンネルは、さまざまなエラーまたはネットワーク条件に応じてパスを変更することもできます。これらの変更は、RSVP-TE シグナリング プロトコルを使用して行われます。変更が発生した場合、トンネルは別の MPLS インターフェイスに切り替えることができます。シグナリング パスが存在しない場合は、パスが選択されないため、MPLS インターフェイスは使用されません。

TE トンネルは IF MIB ifTable エントリとして表されるため、ifStackTable には、TE トンネルに対応するエントリも含まれます。TE トンネルが正常にシグナルされた場合、ifStackTable には、トンネル インターフェイスと 1 つの MPLS インターフェイス間のリンクも含まれます。TE トンネルに対応するシグナルされたパスがない可能性があるため、TE トンネルの ifStackTable エントリに対応する下位レイヤがない可能性があります。この場合、下位レイヤ変数には値 0 が含まれます。

図 2 に、リルートされる前(左)後(右)の TE トンネルと、ifStackTable への影響を示します。ifIndex 2 が失敗した場合、TE トンネルは ifIndex1 経由でリルートされ、15.2 エントリが ifStackTable から削除されて 15.1 エントリが追加されます。

図 2 TE トンネル スタッキング関係の例

MPLS ラベル スイッチング ルータ MIB の機能拡張

MPLS-LSR-MIB テーブル内のすべての ifIndex 参照は、基礎となる物理または仮想インターフェイスの ifIndex から MPLS レイヤの ifIndex に変更されました。

表 4 に、具体的な変更点を示します。

 

表 4 機能拡張された MPLS-LSR-MIB ifIndex オブジェクト

テーブル
ifIndex

MPLS インターフェイス コンフィギュレーション テーブル(mplsInterfaceConfTable)

mplsInterfaceConfIndex

MPLS 着信セグメント テーブル(mplsInSegmentTable)

mplsInSegmentIfIndex

MPLS 相互接続テーブル(mplsXCTable)

mplsInSegmentIfIndex

MPLS 発信セグメント テーブル(mplsOutSegmentTable)

mplsOutSegmentIfIndex

mplsInterfaceConfTable の次のオブジェクトが影響を受けます。

mplsInterfaceOutPackets:カウント専用の MPLS カプセル化出力パケット

mplsInterfaceInPackets:カウント専用の MPLS カプセル化入力パケット

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の利点

改善されたアカウンティング機能

MPLS レイヤを参照することで、MPLS 以外のカプセル化トラフィック(IP パケットなど)を含まない MPLS カプセル化トラフィック カウンタを取得できます。したがって、カウンタは MPLS 関連統計情報でより役立ちます。

TE トンネル インターフェイス

TE トンネル インターフェイスでは、スタッキング関係は現在使用中の基礎となる MPLS インターフェイスを反映し、TE トンネルで再最適化およびリルートが実行されると、動的に変化します。

MPLS 固有の情報

MPLS レイヤは、次のような MPLS 固有の情報を示します。

MPLS がイネーブルになっているかどうか

MPLS カウンタ

MPLS MTU

MPLS の動作状態

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の設定方法

ここでは、次の各手順について説明します。

「SNMP エージェントのイネーブル化」(必須)

「インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の設定例」 (任意)

SNMP エージェントのイネーブル化

SNMP エージェントをイネーブルにするには、次の作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. show running-config

3. configure terminal

4. snmp-server community string [ view view-name ] [ ro ] [ number ]

5. end

6. write memory

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

show running-config

 

Router# show running-config

ルータの実行コンフィギュレーションを表示して、デバイス上で SNMP エージェントがすでに実行中かどうかを判断します。

SNMP 情報が表示されない場合は、次のステップに進みます。

SNMP 情報が表示された場合は、必要に応じて情報を修正したり変更したりできます。

ステップ 3

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

snmp-server community string [ view view-name ] [ ro ] [ number ]

 

Router(config)# snmp-server community public ro

MPLS Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)MIB に対して読み取り専用(ro)のコミュニティ ストリングを設定します。

string 引数は、パスワードのように機能し、MPLS ネットワーク内の Label Switching Router(LSR; ラベル スイッチング ルータ)上の SNMP 機能へのアクセスを許可します。

省略可能な ro キーワードでは、MPLS LDP MIB 内のオブジェクトへの読み取り専用(ro)アクセスを設定します。

ステップ 5

end

 

Router(config)# end

終了して、特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

write memory

 

Router# write memory

変更した SNMP 設定をルータの NVRAM に書き込み、SNMP 設定を永続的に保存します。

ステップ 7

show running-config

 

Router# show running-config

ルータの設定を表示して、デバイス上で SNMP エージェントがすでに実行中かどうかを判断します。

snmp-server という文が表示される場合は、ルータで SNMP がイネーブルになっています。

SNMP 情報が表示された場合は、必要に応じて情報を修正したり変更したりできます。

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張の設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張:例」

インターフェイス MIB への MPLS の機能拡張:例

次に、SNMP エージェントをイネーブルにする例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# snmp-server community
 

次の例では、SNMPv1 および SNMPv2C がイネーブルになっています。この設定により、SNMP マネージャはコミュニティ ストリング publi c を使用して、読み取り専用権限のあるすべてのオブジェクトにアクセスできます。

Router(config)# snmp-server community public
 

次の例では、comaccess コミュニティ ストリングを指定するアクセス リスト 4 のメンバに対してすべてのオブジェクトの読み取り専用アクセスを許可しています。それ以外の SNMP マネージャは、どのオブジェクトにもアクセスできません。

Router(config)# snmp-server community comaccess ro 4
 

その他の関連資料

ここでは、インターフェイス MIB 機能への MPLS の機能拡張に関する関連資料を示します。

関連資料

関連項目
参照先

SNMP コマンド

Cisco IOS Network Management Command Reference, Release 12.4T』

Cisco IOS Network Management Command Reference, Release 12.2SB』

Cisco IOS Network Management Command Reference, Release 12.2SR』

SNMP 設定

Cisco IOS Network Management Configuration Guide, Release 12.4』の「Configuring SNMP support」

MPLS ラベル スイッチング ルータ MIB(MPLS-LSR-MIB)に対する Cisco IOS ソフトウェアでの SNMP エージェント サポートの説明

『MPLS Label Switching Router MIB』

MPLS トラフィック エンジニアリング MIB(MPLS TE MIB)に対する Cisco IOS での SNMP エージェント サポートの説明

『MPLS Traffic Engineering (TE) MIB』

その他のマニュアル

Multiprotocol Label Switching (MPLS) Label Switch Router (LSR) Management Information Base 』、インターネット ドラフト、2002 年 1 月(draft-ietf-mpls-lsr-mib-08.txt)。Srinivasan, C.、Viswanathan, A.、および Nadeau, T.D。

(注) SNMP MIB 機能の使用方法の詳細については、ご使用のネットワーク管理システムの適切なマニュアルを参照してください。

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

インターフェイス グループ MIB(IF MIB)

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 1156

『Management Information Base for Network Management of TCP/IP-based internets』

RFC 1157

『A Simple Network Management Protocol (SNMP)』

RFC 1213

『Management Information Base for Network Management of TCP/IP-based internets: MIB-II』

RFC 1229

『Extensions to the Generic-Interface MIB』

RFC 2233

『Interfaces MIB』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。

テクニカル サポートを受ける

ソフトウェアをダウンロードする

セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける

ツールおよびリソースへアクセスする

Product Alert の受信登録

Field Notice の受信登録

Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索

Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/techsupport

コマンド リファレンス

次のコマンドは、この章に記載されている機能または機能群において、新たに導入または変更されたものです。これらのコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mpls/command/reference/mp_book.html )を参照してください。Cisco IOS の全コマンドを参照する場合は、Command Lookup Tool( http://tools.cisco.com/Support/CLILookup )を使用するか、または『 Cisco IOS master commands list 』にアクセスしてください。

snmp-server community

用語集

ATM Asynchronous Transfer Mode(非同期転送モード)。セルリレーの国際規格であり、このモードでは、複数のサービス タイプ(音声、ビデオ、データなど)が固定長(53 バイト)のセルで伝送されます。セルを固定長にすることで、セル処理をハードウェアで実行できるため、中継遅延が短縮されます。ATM は、E3、SONET、T3 などの高速送信メディアを活用する設計になっています。

ATM-AAL5 :ATM Adaptation Layer 5(ATM アダプテーション レイヤ 5)。ITU-T によって推奨されている 4 つの AAL の 1 つです。AAL5 では、コネクション型 Variable Bit Rate(VBR; 可変ビット レート)サービスがサポートされています。AAL5 は、主に従来の IP over ATM および LAN Emulation(LANE; LAN エミュレーション)トラフィックの転送に使用されます。AAL5 では、Simple and Efficient AAL(SEAL)を使用し、現在の AAL 推奨のうち最も複雑さが低くなっています。交換における帯域幅オーバーヘッドが低く処理要件が単純なため、帯域幅容量の削減とエラー回復機能が実現されます。

IETF :Internet Engineering Task Force(インターネット技術特別調査委員会)。インターネットおよび IP プロトコル スイートの標準を開発している、80 を超えるワーキング グループで構成される委員会です。

LSR :Label Switching Router(ラベル スイッチング ルータ)。各パケット内にカプセル化されている固定長ラベルの値に基づいて MPLS パケットを転送するデバイス。

MIB :Management Information Base(管理情報ベース)。SNMP などのネットワーク管理プロトコルにより使用および管理されるネットワーク管理情報のデータベースです。MIB オブジェクトの値を変更または検索するには、通常はネットワーク管理システムを介して、SNMP コマンドを使用します。MIB オブジェクトはツリー構造であり、ツリーにはパブリック(標準)ブランチとプライベート(独自)ブランチを含みます。

MPLS :Multiprotocol Label Switching(マルチプロトコル ラベル スイッチング)。ネットワークを介してパケット(フレーム)を転送する方式。ネットワークのエッジにあるルータがラベルをパケット(フレーム)に適用できるようにします。ネットワーク コア内の ATM スイッチまたは既存のルータは、最小限のルックアップ オーバーヘッドでラベルに従ってパケットを切り替えることができます。

MPLS インターフェイス :MPLS トラフィックがイネーブルになっているインターフェイス。

MTU :Maximum Transmission Unit(最大伝送ユニット)。特定のインターフェイスで処理できる最大パケット サイズ(バイト単位)。

NMS :Network Management System(ネットワーク管理システム)。ネットワークの少なくとも一部を管理するシステム。一般的に、NMS には、エンジニアリング ワークステーションなど、適度に強力で装備の整ったコンピュータを使用します。NMS は、ネットワークの統計情報とリソースの追跡を支援するために、エージェントと通信します。

OID :Object Identifier(オブジェクト ID)。値は特定の MIB モジュールで定義されます。イベント MIB では、ユーザまたは NMS が指定されたオブジェクトを監視し、存在、しきい値、および Boolean テストに基づいてイベント トリガーを設定できます。トリガーが起動されると、つまり、オブジェクト上の指定されたテストによって true 値が返されると、イベントが発生します。トリガーを作成するには、ユーザまたは NMS がイベント MIB の mteTriggerTable にトリガー エントリを設定します。このトリガー エントリでは、監視するオブジェクトの OID を指定します。各トリガー エントリ タイプについて、対応するテーブル(存在、しきい値、および Boolean テーブル)に、テストの実行に必要な情報が入力されます。トリガーがアクティブ化(起動)されたときに SNMP Set が実行されるか、通知が目的のホストに送信されるか、またはその両方が行われるように MIB を設定できます。

SNMP :Simple Network Management Protocol(簡易ネットワーク管理プロトコル)。TCP/IP ネットワークでほぼ独占的に使用されている管理プロトコル。SNMP によって、ネットワーク デバイスを監視および制御し、設定、統計情報収集、パフォーマンス、およびセキュリティを管理する手段が提供されます。

インターフェイス :ISO モデルの隣接レイヤ間の境界。

カプセル化 :特定のプロトコル ヘッダーにデータをラップすること。たとえば、イーサネット データは、ネットワークを通過する前に、特定のイーサネット ヘッダーにラップされます。また、異種ネットワークをブリッジングする場合は、一方のネットワークからのフレーム全体が、もう一方のネットワークのデータ リンク層プロトコルで使用されるヘッダーに単純に配置されます。

トラップ :SNMP エージェントによってネットワーク管理ステーション、コンソール、または端末に送信されるメッセージ。これにより、重大なイベントが発生したことが示されます。トラップは通知要求よりも信頼性が低くなります。これは、トラップの受信時に、受信者が確認応答を送信しないためです。送信者は、トラップが受信されたかどうかを判断できません。

トラフィック エンジニアリング トンネル :トラフィック エンジニアリングに使用されるラベル スイッチド トンネル。このようなトンネルは、通常のレイヤ 3 ルーティングとは異なる方法で設定されます。レイヤ 3 ルーティングの場合にトンネルで使用されるパスとは異なるパスにトラフィックを誘導するために使用されます。

トンネル :2 つのピア間(ルータ間など)のセキュアな通信パス。

ラベル :パケットの転送を決定するために使用される短い固定長の ID。

ラベル スイッチング :ネットワーク レイヤ ルーティング アルゴリズムに基づくラベル交換アルゴリズムを使用した IP(またはその他のネットワーク レイヤ)パケットの転送を説明するために使用される用語。このようなパケットの転送では、完全一致アルゴリズムが使用され、ラベルが書き換えられます。