Cisco IOS IP ルーティング:EIGRP コンフィギュ レーション ガイド リリース 15.1
EIGRP MIB
EIGRP MIB
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

EIGRP MIB

機能情報の検索

この章の構成

EIGRP MIB の前提条件

EIGRP MIB の制約事項

EIGRP MIB について

EIGRP MIB の概要

EIGRP VPN テーブル

EIGRP のトラフィック統計情報テーブル

EIGRP トポロジ テーブル

EIGRP ネイバー テーブル

EIGRP インターフェイス テーブル

EIGRP 通知

EIGRP MIB をイネーブルにする方法

EIGRP MIB のイネーブル化

EIGRP MIB をイネーブル化するための設定例

VRF EIGRP MIB の設定:例

EIGRP MIB の確認:例

参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

EIGRP MIB の機能情報

EIGRP MIB

EIGRP MIB 機能によって、Cisco IOS ソフトウェアに Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)が追加されます。この MIB は、リモートの Simple Network Management Support(SNMP)ソフトウェア クライアントをからアクセスされます。この MIB は、GET 要求に対して EIGRP のフル サポートを提供し、stuck-in-active(SIA)およびネイバー認証の障害イベントに対して制限付きの通知(TRAP)サポートを提供します。

機能情報の検索

お使いのソフトウェア リリースが、このモジュールで説明されている機能の一部をサポートしていないことがあります。最新の機能情報および警告については、ご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「EIGRP MIB の機能情報」 を参照してください。

プラットフォームのサポートおよび Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

EIGRP MIB の前提条件

EIGRP ルーティング プロセスがイネーブルになり、1 台以上のルータで SNMP コミュニティ ストリングが設定されるまで、EIGRP MIB テーブル オブジェクトは SNMP から認識されません。

EIGRP 通知(TRAP)に対するサポートは、トラップの宛先が設定されるまでイネーブルになりません。

EIGRP MIB の制約事項

EIGRP MIB のサポートは、EIGRP のプレフィクス制限サポート機能に対して実装されていません。

EIGRP MIB のサポートは、IPv4 だけで使用できます。

EIGRP MIB について

EIGRP MIB については、次の概念が関連しています。

「EIGRP MIB の概要」

「EIGRP VPN テーブル」

「EIGRP のトラフィック統計情報テーブル」

「EIGRP トポロジ テーブル」

「EIGRP ネイバー テーブル」

「EIGRP インターフェイス テーブル」

「EIGRP 通知」

EIGRP MIB の概要

EIGRP MIB 機能によって、Cisco IOS ソフトウェアに EIGRP MIB サポートが追加されます。サポートされるのは、IPv4 で実行されている EIGRP ルーティング プロセスです。EIGRP MIB は、リモート SNMP ソフトウェア クライアントからアクセスされます。MIB テーブル オブジェクトは、GET、GETINFO、GETMANY、GETNEXT、GETBULK、および SET 要求を介して読み取り専用としてアクセスされます。EIGRP のルーティング プロセスがリセットされたとき、または clear ip route コマンド、 clear ip eigrp コマンド、あるいは clear eigrp address-family コマンドを入力してテーブルがリフレッシュされたときに、MIB テーブルのカウンタはクリアされます。EIGRP のすべてのルーティング プロセスに対する管理対象オブジェクトは、自律システムの単位、または Virtual-Private-Network(VPN; 仮想プライベート ネットワーク)の単位で 5 つのテーブル オブジェクトとして実装されます。

EIGRP VPN テーブル

EIGRP VPN テーブルには、EIGRP ルーティング プロセスを実行するためにどの VPN を設定するか、に関する情報が含まれています。VPN のルートは、VPN 名、および EIGRP の自律システム番号によって索引付けされます。EIGRP VPN テーブルのオブジェクト、およびそのオブジェクトに格納される値について、 表 1 に示します。

 

表 1 VPN テーブル オブジェクトの説明

EIGRP VPN テーブル
説明

cEigrpVpnName

VPN のルーティングおよび転送(VRF)の名前。EIGRP のルーティング プロセスを実行するよう設定されている VRF だけが格納されます。

EIGRP のトラフィック統計情報テーブル

EIGRP のトラフィック統計情報テーブルには、送信される EIGRP パケットの特定のタイプ、および生成される収集情報に関連する EIGRP パケットの特定のタイプについてのカウンタおよび統計情報が含まれています。このテーブル内のオブジェクトは、自律システム単位で値が設定されます。このテーブル内のオブジェクトは、EIGRP ネットワーク文で設定された IP アドレスを持つすべてのインターフェイス上で形成される隣接関係に対して、設定されます。トラフィック統計情報テーブルのオブジェクト、および各オブジェクトに対して設定される値は、 表 2 のとおりです。

 

表 2 トラフィック統計情報テーブル オブジェクトの説明

EIGRP のトラフィック統計情報テーブル
説明

cEigrpNbrCount

ライブ ネイバーの総数。このテーブル オブジェクトは、ピアリング セッションが確立されたときに増加し、終了したときに減少します。

cEigrpHellosSent

送信された hello パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットが送信されたときに増加します。

cEigrpHellosRcvd

受信した hello パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットを受信したときに増加します。

cEigrpUpdatesSent

送信されたルーティング アップデート パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットが送信されたときに増加します。

cEigrpUpdatesRcvd

受信したルーティング アップデート パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットを受信したときに増加します。

cEigrpQueriesSent

送信された代替ルート クエリー パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットが送信されたときに増加します。

cEigrpQueriesRcvd

受信した代替ルート クエリー パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットを受信したときに増加します。

cEigrpRepliesSent

受信したクエリー パケットへの応答として送信された、応答パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットが送信されたときに増加します。

cEigrpRepliesRcvd

送信されたクエリー パケットに応答して受信しれた、応答パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットが送信されたときに増加します。

cEigrpAcksSent

受け取った アップデート パケットに応答して送信された、確認応答パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットが送信されたときに増加します。

cEigrpAcksRcvd

送信された確認パケットに応答して受信された、確認応答パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットを受信したときに増加します。

cEigrpInputQHighMark

入力キューの中にあったパケットの最大数。このテーブル オブジェクトは、前の最大数を超えたときだけ増加します。

cEigrpInputQDrops

入力キューがいっぱいになったために、入力キューからドロップされたパケットの総数。このテーブル オブジェクトは、パケットがドロップされたるたびに増加します。

cEigrpSiaQueriesSent

ダウン ピアに対する SIA 状態で、ある宛先に応答して送信されたクエリー パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、SIA クエリー パケットが送信されるたびに増加します。

cEigrpSiaQueriesRcvd

宛先に対して代替パスを検索しているネイバーから受信した、SIA クエリー パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、SIA クエリー パケットを受信するたびに増加します。

cEigrpAsRouterIdType

ルータ ID として使用される IP アドレスのタイプ。このテーブル オブジェクトの値として、IPv4 アドレスを使用できます。

cEigrpAsRouterId

設定された、または自動的に選択された、IP アドレス形式のルータ ID。このテーブル オブジェクトは、ルータ ID が手動で再設定された、または自動的に選択された IP アドレスが削除された場合にアップデートされます。

cEigrpTopoRoutes

トポロジ テーブルで EIGRP から生成されたルートの総数。このテーブル オブジェクトは、ルートが追加または削除されたときに増加します。

cEigrpHeadSerial

EIGRP トポロジ テーブル ルートに適用される、内部のシーケンス番号(シリアル)。ルートは、1 から始まって順に増加します。トポロジ テーブルにルートがない場場合は、0 が表示されます。シーケンスの最初のルートには、「Head」シリアル番号が適用されます。

cEigrpNextSerial

シーケンスの次のルートに適用されるシリアル番号。

cEigrpXmitPendReplies

ローカルに送信されたクエリー パケットに対する応答として予想される応答の総数。ルートがアクティブ状態になるまで、このテーブル オブジェクトの値は 0 になります。

cEigrpXmitDummies

トポロジ テーブル内の一時的なエントリの総数。ダミーは内部エントリで、ルーティング アップデートでは送信されません。

EIGRP トポロジ テーブル

EIGRP トポロジ テーブルには、アップデートで受信した EIGRP ルート、およびローカルに発生したルートに関する情報が含まれています。EIGRP はルーティング アップデートを送信し、ピア関係(隣接関係)が形成されている隣接ルータから、ルーティング アップデートを受け取ります。このテーブルのオブジェクトは、トポロジ テーブルのエントリ(ルート)単位で設定されます。トポロジ テーブルのオブジェクト、および各オブジェクトに対して設定される値を、 表 3 に示します。

 

表 3 トポロジ テーブル オブジェクトの説明

EIGRP トポロジ テーブル
説明

cEigrpActive

トポロジ テーブル内のルートのアクティブ状態を表示します。このテーブル オブジェクトの値は、ルート単位で表示されます。ルートがアクティブ状態になっている場合は、値として 1 が表示されます。ルートがパッシブ状態(ノーマル)になっている場合は、値として 2 が表示されます。

cEigrpStuckInActive

ルートの SIA 状態が表示されます。このテーブル オブジェクトの値は、ルート単位で表示されます。ルートが SIA 状態になっている(代替パスのクエリーに対する応答を受信していない)場合には、値として 1 が表示されます。ルートがこの状態になると、SIA クエリーが送信されます。

cEigrpDestSuccessors

トポロジ テーブル内のあるエントリに対するサクセサの総数(1 つの宛先ネットワークに対するネクストホップ内のルート)。トポロジ テーブルでは、特定の宛先への各パスについて 1 つのサクセサが設定されます。このテーブル オブジェクトは、サクセサが追加または削除されるたびに増加します。

cEigrpFdistance

宛先ネットワークに対するフィージブルな(最良の)距離。この値は、トポロジ テーブルのエントリに対してフィージブル サクセサを算出するために使用します。

cEigrpRouteOriginAddr

トポロジ テーブルのエントリ生成時に定義された、IP アドレスのプロトコル タイプ。

cEigrpRouteOriginType

トポロジ テーブルのエントリで、ルートを生成したルータの IP アドレスを表示します。トポロジ テーブルのエントリがローカルに生成されていない場合に限り、このテーブルの値が設定されます。

cEigrpNextHopAddress Type

トポロジ テーブルのエントリで、ルートに対するネクストホップ IP アドレスのプロトコル タイプを表示します。

cEigrpNextHopAddress

トポロジ テーブルのエントリ内のルートに対するネクストホップ IP アドレス。

cEigrpNextHopInterface

ネクストホップ IP アドレスは、このインターフェイスを使用して到達し、宛先へトラフィックを送信する。

cEigrpDistance

ローカル ルータから宛先のネットワーク エントリまでの、算出された距離。

cEigrpReportDistance

ルートの発信元によって報告されているとおりに算出された、トポロジ エントリにおける宛先ネットワークまでの距離。

EIGRP ネイバー テーブル

EIGRP ネイバー テーブルには、隣接関係が確立された EIGRP ネイバーに関する情報が含まれています。EIGRP は「Hello」プロトコルを使用して、直接接続されている EIGRP ネイバーとネイバー関係を形成します。このテーブルのオブジェクトは、ネイバー単位で値が設定されます。ネイバー テーブルのオブジェクト、および各オブジェクトに対して設定される値は、 表 4 のとおりです。

 

表 4 ネイバー テーブル オブジェクトの説明

EIGRP ネイバー テーブル
説明

cEigrpPeerAddrType

ローカル ルータと EIGRP の隣接関係を確立するためにネイバーが使用するリモート送信元 IP アドレスのプロトコル タイプ。

cEigrpPeerAddr

ローカル ルータと EIGRP の隣接関係を確立するために使用する、ネイバーの送信元 IP アドレス。

cEigrpPeerInterface

この名前のローカル インターフェイスを使用して、ネイバーが到達できます。このテーブル オブジェクトは、ネイバー単位で値が設定されます。

cEigrpPeerIfIndex

このインデックスのローカル インターフェイスを使用して、ネイバーが到達できます。

cEigrpHoldTime

ネイバーとの隣接関係に対するホールド タイマーの値。タイマーの期限が切れると、ネイバーはダウンが宣言され、ネイバー テーブルから削除されます。

cEigrpUpTime

ネイバーに対して EIGRP の隣接関係がイネーブルである期間。この期間は、「時間:分:秒」の形式で表示されます。

cEigrpSrtt

ネイバーと送受信するパケットに対して、算出されたスムース ラウンド トリップ時間(SRTT)。

cEigrpRto

ネイバーに対して算出された、再送信タイムアウト(RTO)。このテーブル オブジェクトの値は、パケット配信の総平均として算出されます。このテーブル オブジェクトは、ネイバー単位で値が設定されます。

cEigrpPktsEnqueued

ネイバーへ送信するために、現在キューに入っている(すべてのタイプの)EIGRP パケットの総数。このテーブル オブジェクトは、ネイバー単位で値が設定されます。

cEigrpLastSeq

ネイバーに対して送信されるパケットの最終シーケンス番号。このテーブル オブジェクトは、シーケンス番号が増えたときに値が増加します。

cEigrpVersion

リモート ネイバーによって報告された EIGRP のバージョン情報。このテーブル オブジェクトは、ネイバー単位で値が設定されます。

cEigrpRetrans

ネイバーがアクティブな状態の間に、そのネイバーに対して再送信されたパケットの累積数。このテーブル オブジェクトは、ネイバー単位で値が設定されます。

cEigrpRetries

ネイバーに対して未確認のパケットが送信された回数の合計。このテーブル オブジェクトは、ネイバー単位で値が設定されます。

EIGRP インターフェイス テーブル

EIGRP インターフェイス テーブルには、各インターフェイスの情報と統計情報が含まれています。EIGRP は、このインターフェイスで実行するように設定されています。このテーブルのオブジェクトは、インターフェイス単位で設定されます。インターフェイス テーブルのオブジェクト、および各オブジェクトに対して設定される値を、 表 5 に示します。

 

表 5 EIGRP インターフェイス テーブル オブジェクトの説明

EIGRP インターフェイス テーブル
説明

cEigrpPeerCount

このインターフェイスを介して形成されたネイバーの隣接関係の総数。

cEigrpXmitReliableQ

ネイバーに送信するために、高信頼性転送キュー(確認応答が必要)内で待機しているパケットの総数。

cEigrpXmitUnreliableQ

低信頼性転送キュー(確認応答が不要)内で待機しているパケットの総数。

cEigrpMeanSrtt

インターフェイス上ですべてのネイバーと送受信されるパケットについて、算出された SRTT。

cEigrpPacingReliable

高信頼性転送が使用される場合に、このインターフェイス上の EIGRP パケット転送間で設定されている時間間隔(ミリ秒)。

cEigrpPacingUnreliable

低信頼性転送が使用される場合に、このインターフェイス上の EIGRP パケット転送間で設定されている時間間隔(ミリ秒)。

cEigrpMFlowTimer

このインターフェイスに対して設定されているマルチキャストのフロー制御タイマー値(ミリ秒)。

cEigrpPendingRoutes

このインターフェイス上で、送信用のキューに入っているルーティング アップデートの総数。

cEigrpHelloInterval

このインターフェイスに対して設定されている、Hello パケットの送信間隔(秒)。

cEigrpXmitNextSerial

このインターフェイス上で、送信用のキューに入っている次のパケットのシリアル番号。

cEigrpUMcasts

このインターフェイス上で送信された、低信頼性(確認応答が不要)マルチキャスト パケットの総数。

cEigrpRMcasts

このインターフェイス上で送信された、高信頼性(確認応答が必要)マルチキャスト パケットの総数。

cEigrpUUcasts

このインターフェイス上で送信された、低信頼性(確認応答が不要)ユニキャスト パケットの総数。

cEigrpRUcasts

このインターフェイス上で送信された、高信頼性(確認応答が必要)ユニキャスト パケットの総数。

cEigrpMcastExcept

このインターフェイス上で発生した、EIGRP マルチキャスト例外送信の総数。

cEigrpCRpkts

このインターフェイス上で送信された条件付き受信パケットの総数。

cEigrpAcksSuppressed

抑制され、このインターフェイスにおいてすでにキューに入っている発信の高信頼性パケットに組み込まれている、個々の確認応答パケットの総数。

cEigrpRetranSent

このインターフェイス上で送信されたパケット再送信の総数。

cEigrpOOSrvcd

このインターフェイス上で受信した、out-of-sequence パケットの総数。

cEigrpAuthMode

このインターフェイスを使用するトラフィックに対して設定されている認証モード。認証がイネーブルになっていない場合は、0 が表示されます。メッセージ ダイジェスト アルゴリズム 5(MD5)認証がイネーブルになっている場合は、1 が表示されます。

cEigrpAuthKeyChain

このインターフェイス上に設定されている認証キー チェーンの名前。このキー チェーンは、どの秘密鍵セットにアクセスして、どのキー ストリングを使用するかを決めるためのリファレンスです。キー チェーン名は、キー ストリング(パスワード)ではありません。

EIGRP 通知

EIGRP MIB は、SIA およびネイバー認証の障害イベントに対して制限付きの通知(TRAP)サポートを提供します。Cisco ルータで EIGRP 通知をイネーブルにするには、 snmp-server enable traps eigrp コマンドを使用します。 snmp-server host コマンドによってトラップ宛先が設定され、 snmp-server community コマンドによってコミュニティ ストリングが定義されるまで、TRAP イベントに対するサポートはイネーブルになりません。EIGRP 通知について、 表 6 に示します。

 

表 6 EIGRP 通知

EIGRP トラップ(通知)
説明

cEigrpAuthFailureEvent

任意のインターフェイス上で EIGRP MD5 認証がイネーブルになっていて、ネイバーの隣接関係が形成されている場合に、認証の失敗によっていずれかの隣接関係がダウンする(ディセーブルになる)と、通知が送信されます。この通知は、ダウン イベントごとに送信されます。この通知には、認証が失敗したネイバーの送信元 IP アドレスが含まれています。

cEigrpRouteStuckInActive

宛先ネットワークに対する新しいルートのクエリー フェーズにおいては、このルートはアクティブな状態(別のパスがアクティブに探索されている状態)になり、クエリー パケットはネットワークに対してブロードキャストになります。クエリーに対して応答がない場合、SIA クエリー パケットはブロードキャストになります。SIA クエリーに対して応答がない場合は、ネイバーの隣接関係が解除され、ルートが SIA であることが宣言されて、この通知が送信されます。

EIGRP MIB をイネーブルにする方法

ここでは、次の作業について説明します。

「EIGRP MIB のイネーブル化」(必須)

EIGRP MIB のイネーブル化

EIGRP MIB をイネーブルにするには、次のタスクを実行します。このタスクでは SNMP サーバ ホストを指定し、SNMP コミュニティ アクセス ストリングを設定して、EIGRP 通知をイネーブル化します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. snmp-server host { hostname | ip-address } [ vrf vrf-name ] [ traps | informs ] [ version { 1 | 2c | 3 [ auth | noauth | priv ]}] community-string [ udp-port port ] [ notification-type ] [ vrrp ]

4. snmp-server community string [ view view-name ] [ ro | rw ] [ ipv6 nacl ] [ access-list-number ]

5. snmp-server enable traps eigrp

6. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

snmp-server host { hostname | ip-address } [ vrf vrf-name ] [ traps | informs ] [ version { 1 | 2c | 3 [ auth | noauth | priv ]}] community-string [ udp-port port ] [ notification-type ] [ vrrp ]

 

Router(config)# snmp-server host 10.0.0.1 traps version 2c NETMANAGER eigrp

SNMP 通知の宛先ホストまたはアドレスを指定します。

ステップ 4

snmp-server community string [ view view-name ] [ ro | rw ] [ ipv6 nacl ] [ access-list-number ]

 

Router(config)# snmp-server community EIGRP1NET1A

リモート SNMP ソフトウェア クライアントによって、SNMP がローカル ルータにアクセスできるようにするための、コミュニティ アクセス ストリングを設定します。

Cisco IOS リリース 12.3(14)T および 12.2(33)SRB では、IPv4 だけがサポートされています。

ステップ 5

snmp-server enable traps eigrp

 

Router(config)# snmp-server enable traps eigrp

EIGRP 通知に対して SNMP サポートをイネーブルにします。

通知は、SIA およびネイバーの隣接関係の障害イベントだけに対して設定できます。

ステップ 6

end

 

Router(config)# end

グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

EIGRP MIB をイネーブル化するための設定例

次に、この機能を設定および確認するための例を示します。

「VRF EIGRP MIB の設定:例」

「EIGRP MIB の確認:例」

VRF EIGRP MIB の設定:例

次の例では、SNMP サーバ ホストの指定、コミュニティ ストリングの設定、および EIGRP 通知に対するサポートのイネーブル化が行われます。

Router(config)# snmp-server host 10.0.0.1 traps version 2c NETMANAGER eigrp
Router(config)# snmp-server community EIGRP1NET1A
Router(config)# snmp-server enable traps eigrp

EIGRP MIB の確認:例

次の例では、 show running-config コマンドを入力することによって、ローカルな SNMP 設定が確認されます。

Router# show running-config | include snmp
 
snmp-server community EIGRP1NET1A
snmp-server enable traps eigrp
snmp-server host 10.0.0.1 version 2c NETMANAGER

参考資料

ここでは、EIGRP MIB 機能に関する参考資料を紹介します。

関連資料

関連項目
参照先

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

EIGRP コマンド

『Cisco IOS IP Routing: EIGRP Command Reference』

EIGRP の基本的な設定タスク

「Configuring EIGRP」 モジュール

SIA イベントのトラブルシューティング

『What Does the EIGRP DUAL-3-SIA Error Message Mean?』

SNMP コマンド

『Cisco IOS Network Management Command Reference』

SNMP の設定タスク

「Configuring SNMP Support」 モジュール

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存の規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

CISCO-EIGRP-MIB.my

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

シスコのテクニカル サポート

説明
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以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。

テクニカル サポートを受ける

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Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

EIGRP MIB の機能情報

表 7 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS および Catalyst OS のソフトウェア イメージを判別できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 7 に、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース群で特定の機能をサポートする Cisco IOS ソフトウェア リリースだけを示します。特に明記されていない限り、Cisco IOS ソフトウェア リリース群の後続のリリースでもこの機能をサポートします。


 

表 7 EIGRP MIB の機能情報

機能名
リリース
機能情報

EIGRP MIB

12.3(14)T
12.2(33)SRB
15.0(1)M
12.2(33)XNE

EIGRP MIB 機能によって、Cisco IOS ソフトウェアに EIGRP MIB が追加されます。この MIB は、リモートの Simple Network Management Support(SNMP)ソフトウェア クライアントをからアクセスされます。この MIB は、GET 要求に対して EIGRP のフル サポートを提供し、stuck-in-active(SIA)およびネイバー認証の障害イベントに対して制限付きの通知(TRAP)サポートを提供します。

このリリースでは、次のコマンドは新規または変更されています。 snmp-server enable traps eigrp snmp-server host