Cisco ASA サービス モジュール CLI コンフィギュレーション ガイド ソフトウェア バージョン 8.5
フィルタリング サービスの設定
フィルタリング サービスの設定
発行日;2012/09/24 | 英語版ドキュメント(2012/05/21 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 10MB) | フィードバック

目次

フィルタリング サービスの設定

Web トラフィックのフィルタリングに関する情報

ActiveX フィルタリングの設定

ActiveX フィルタリングに関する情報

ActiveX フィルタリングのライセンス要件

ActiveX フィルタリングのガイドラインと制限事項

ActiveX フィルタリングの設定

ActiveX フィルタリングの設定例

ActiveX フィルタリングの機能履歴

Java アプレット フィルタリングの設定

Java アプレット フィルタリングに関する情報

Java アプレット フィルタリングのライセンス要件

Java アプレット フィルタリングのガイドラインと制限事項

Java アプレット フィルタリングの設定

Java アプレット フィルタリングの設定例

Java アプレット フィルタリングの機能履歴

外部サーバを使用した URL および FTP 要求のフィルタリング

URL フィルタリングに関する情報

URL フィルタリングのライセンス要件

URL フィルタリングのガイドラインと制限事項

フィルタリング サーバの指定

その他の URL フィルタリング設定

コンテンツ サーバ応答のバッファリング

サーバ アドレスのキャッシング

HTTP URL のフィルタリング

HTTPS URL のフィルタリング

FTP 要求のフィルタリング

フィルタリング統計情報のモニタ

URL フィルタリングの機能履歴

フィルタリング サービスの設定

この章では、フィルタリング サービスを使用して、ASASM を通過するトラフィックを制御する方法について説明します。この章は次の項で構成されています。

「Web トラフィックのフィルタリングに関する情報」

「ActiveX フィルタリングの設定」

「Java アプレット フィルタリングの設定」

「外部サーバを使用した URL および FTP 要求のフィルタリング」

「フィルタリング統計情報のモニタ」

Web トラフィックのフィルタリングに関する情報

Web トラフィック フィルタリングは異なる 2 つの方法で使用できます。

ActiveX オブジェクトまたは Java アプレットのフィルタリング

外部フィルタリング サーバを使用するフィルタリング

アクセスを全面的にブロックする代わりに、ActiveX オブジェクトや Java アプレットなど、特定の状況でセキュリティ上の脅威をもたらす可能性のある有害なオブジェクトを Web トラフィックから取り除くことができます。

また、Web トラフィック フィルタリングを使用して、Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)や Websense などの外部のフィルタリング サーバに特定のトラフィックを誘導することもできます。さらに、Web フィルタリングに Websense または Secure Computing SmartFilter のいずれかを使用して、長い URL、HTTPS および FTP のフィルタリングをイネーブルにできるようになりました。フィルタリング サーバは、セキュリティ ポリシーで指定されている特定のサイトまたは特定のタイプのサイトに向かうトラフィックをブロックできます。


) URL キャッシングが動作するのは、URL サーバのベンダーから提供された URL サーバ ソフトウェアのバージョンで URL キャッシングがサポートされている場合だけです。


Web トラフィック フィルタリングは CPU に大きな負荷がかかるため、外部フィルタリング サーバを使用することにより、他のトラフィックのスループットに影響を与えることがなくなります。ただし、外部フィルタリング サーバを使用してトラフィックをフィルタリングしている場合でも、ネットワークの速度および Web トラフィック フィルタリング サーバのキャパシティによっては、最初の接続に必要な時間が著しく長くなる場合もあります。

ActiveX フィルタリングの設定

この項は、次の内容で構成されています。

「ActiveX フィルタリングに関する情報」

「ActiveX フィルタリングのライセンス要件」

「ActiveX フィルタリングのガイドラインと制限事項」

「ActiveX フィルタリングの設定」

「ActiveX フィルタリングの設定例」

「ActiveX フィルタリングの機能履歴」

ActiveX フィルタリングに関する情報

ActiveX オブジェクトには、保護されているネットワーク上のホストやサーバを攻撃することを目的とするコードが含まれている場合があるため、セキュリティのリスクが発生する可能性があります。ActiveX オブジェクトは、ActiveX フィルタリングでディセーブルにできます。

ActiveX コントロール(旧称:OLE コントロールまたは OCX コントロール)は、Web ページやその他のアプリケーションに挿入できるコンポーネントです。これらのコントロールにはカスタム フォームやカレンダーなど、情報の収集と表示に使用されるサードパーティ製の多様なフォームが含まれています。ActiveX は、技術的に、ネットワーク クライアントに対して多くの問題を発生させる可能性があります。たとえば、ワークステーションの障害の原因となる、ネットワーク セキュリティ問題を引き起こす、またはサーバへの攻撃に利用される、などのおそれがあります。

filter activex コマンドは、HTML object コマンドを、HTML Web ページ内でコメントアウトすることでブロックします。<APPLET> ~ </APPLET> タグおよび <OBJECT CLASSID> ~ </OBJECT> タグを選択的にコメントに置換することによって、HTML ファイルの ActiveX フィルタリングが実行されます。ネストされたタグのフィルタリングは、最上位タグをコメントに変換することによってサポートされています。


注意 filter activex コマンドは、オブジェクト タグに埋め込まれている Java アプレット、イメージ ファイル、またはマルチメディア オブジェクトをブロックします。

<object> または </object> HTML タグが複数のネットワーク パケットに分割されている場合や、タグ内のコードが MTU のバイト数よりも長い場合は、ASASMでタグをブロックできません。

alias コマンドによって参照されている IP アドレスにユーザがアクセスした場合、またはクライアントレス SSL VPN トラフィックでは、ActiveX ブロッキングは行われません。

ActiveX フィルタリングのライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

モデル
ライセンス要件

すべてのモデル

基本ライセンス

ActiveX フィルタリングのガイドラインと制限事項

この項では、この機能のガイドラインと制限事項について説明します。

コンテキスト モードのガイドライン

シングル コンテキスト モードとマルチ コンテキスト モードでサポートされています。

ファイアウォール モードのガイドライン

ルーテッド ファイアウォール モードとトランスペアレント ファイアウォール モードでサポートされています。

IPv6 のガイドライン

IPv6 はサポートされません。

ActiveX フィルタリングの 設定

ASASM を通過する HTTP トラフィック内の ActiveX オブジェクトを取り除くには、次のコマンドを入力します。

コマンド
目的
filter activex port[-port] local_ip local_mask foreign_ip foreign_mask
 

hostname# filter activex 80 0 0 0 0

ActiveX オブジェクトを削除します。このコマンドを使用するには、 port[-port] に、フィルタリングを適用する TCP ポートを指定します。一般的に、これはポート 80 ですが、他の値でも受け入れられます。ポート 80 には http または url リテラルを使用できます。ポート範囲を指定するには、開始ポート番号と終了ポート番号の間にハイフンを使用します。ローカル IP アドレスおよびマスクによって、フィルタリングされるトラフィックの発信元である 1 台以上の内部ホストを指定します。外部アドレスおよびマスクは、フィルタリングされるトラフィックの外部の宛先を指定します。

ActiveX フィルタリングの設定例

これらのアドレスに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を設定して、すべてのホストを指定できます。これらのマスクに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を使用して、すべてのマスクを指定できます。このコマンドは、任意のローカル ホストから任意の外部ホストへの接続において、ポート 80 で HTTP トラフィックに対して ActiveX オブジェクト ブロッキングを適用することを指定します。

次の例は、すべての発信接続をブロックする ActiveX フィルタリングを設定する方法を示しています。

hostname(config)# filter activex 80 0 0 0 0
 

次に、ActiveX フィルタリングを削除する例を示します。

hostname(config)# no filter activex 80 0 0 0 0
 

ActiveX フィルタリングの機能履歴

表 36-1 に、ActiveX フィルタリングのリリース履歴の一覧を示します。ASDM は複数のプラットフォーム リリースと下位互換性があるため、サポートが追加された ASDM の特定のリリースは一覧に含まれていません。

 

表 36-1 ActiveX フィルタリングの機能履歴

機能名
プラットフォーム リリース
機能情報

ActiveX フィルタリング

7.0(1)

ActiveX オブジェクトなど、特定の状況でセキュリティ上の脅威をもたらす可能性のある特定の不適切なオブジェクトを HTTP トラフィックからフィルタします。

Java アプレット フィルタリングの設定

この項は、次の内容で構成されています。

「Java アプレット フィルタリングに関する情報」

「Java アプレット フィルタリングのライセンス要件」

「Java アプレット フィルタリングのガイドラインと制限事項」

「Java アプレット フィルタリングの設定」

「Java アプレット フィルタリングの設定例」

「Java アプレット フィルタリングの機能履歴」

Java アプレット フィルタリングに関する情報

Java アプレットは、保護されたネットワーク上のホストとサーバを攻撃するコードを含むことがあるため、セキュリティ リスクを引き起こす可能性があります。Java アプレットは、filter java コマンドで取り除くことができます。


) <object> タグに埋め込まれた Java アプレットを取り除くには、filter activex コマンドを使用します。


filter java コマンドは、発信接続からASASMに返される Java アプレットをフィルタリングします。フィルタリングされてもユーザは HTML ページを受信できますが、アプレットの Web ページ ソースはコメントアウトされているため、アプレットは実行できません。 filter java コマンドでは、クライアントレス SSL VPN トラフィックはフィルタリングされません。

Java アプレット フィルタリングのライセンス要件

次の表に、Java アプレット フィルタリングのライセンス要件を示します。

 

表 36-2 ライセンス要件

モデル
ライセンス要件

すべてのモデル

基本ライセンス

Java アプレット フィルタリングのガイドラインと制限事項

この項では、この機能のガイドラインと制限事項について説明します。

コンテキスト モードのガイドライン

シングル コンテキスト モードとマルチ コンテキスト モードでサポートされています。

ファイアウォール モードのガイドライン

ルーテッド ファイアウォール モードとトランスペアレント ファイアウォール モードでサポートされています。

IPv6 のガイドライン

IPv6 はサポートされません。

Java アプレット フィルタリングの設定

ASASM を通過する HTTP トラフィックから Java アプレットを取り除くフィルタリングを適用するには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的
filter java port[-port] local_ip local_mask foreign_ip foreign_mask
 

hostname# filter java 80 0 0 0 0

ASASM を通過する HTTP トラフィック内の Java アプレットを取り除きます。

このコマンドを使用するには、 port[-port] に、フィルタリングを適用する TCP ポートを指定します。一般的に、これはポート 80 ですが、他の値でも受け入れられます。ポート 80 には http または url リテラルを使用できます。ポート範囲を指定するには、開始ポート番号と終了ポート番号の間にハイフンを使用します。

ローカル IP アドレスおよびマスクによって、フィルタリングされるトラフィックの発信元である 1 台以上の内部ホストを指定します。外部アドレスおよびマスクは、フィルタリングされるトラフィックの外部の宛先を指定します。

これらのアドレスに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を設定して、すべてのホストを指定できます。これらのマスクに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を使用して、すべてのホストを指定できます。

これらのアドレスに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を設定して、すべてのホストを指定できます。これらのマスクに 0 .0.0.0(短縮形は 0)を使用して、すべてのホストを指定できます。

Java アプレット フィルタリングの設定例

次の例では、すべての発信接続で Java アプレットをブロックすることを指定しています。

hostname(config)# filter java 80 0 0 0 0
 

このコマンドは、Java アプレット ブロックが、あらゆるローカル ホストからあらゆる外部ホストへのポート 80 の Web トラフィックに対して、適用されることを指定しています。

次の例では、保護されたネットワーク上のホストへの Java アプレットのダウンロードをブロックしています。

hostname(config)# filter java http 192.168.3.3 255.255.255.255 0 0
 

このコマンドは、ホスト 192.168.3.3 による Java アプレットのダウンロードをブロックします。

次の例では、保護されたネットワーク上のホストへの Java アプレットのダウンロードするための設定を削除します。

hostname(config)# no filter java http 192.168.3.3 255.255.255.255 0 0
 

このコマンドではホスト 192.168.3.3 での Java アプレットのダウンロードを許可します。

Java アプレット フィルタリングの機能履歴

表 36-1 に、Java アプレット フィルタリングのリリース履歴の一覧を示します。ASDM は複数のプラットフォーム リリースと下位互換性があるため、サポートが追加された ASDM の特定のリリースは一覧に含まれていません。

 

表 36-3 Java アプレット フィルタリングの機能履歴

機能名
プラットフォーム リリース
機能情報

Java アプレット フィルタリング

7.0(1)

Java アプレットなど、特定の状況でセキュリティ上の脅威をもたらす可能性のある特定の不適切なオブジェクトを HTTP トラフィックからフィルタリングします。

外部サーバを使用した URL および FTP 要求のフィルタリング

この項では、外部サーバを使用して URL および FTP 要求をフィルタする方法について説明します。次の項目を取り上げます。

「URL フィルタリングに関する情報」

「URL フィルタリングのライセンス要件」

「URL フィルタリングのガイドラインと制限事項」

「フィルタリング サーバの指定」

「その他の URL フィルタリング設定」

「URL フィルタリングの機能履歴」

URL フィルタリングに関する情報

フィルタリングは、セキュリティの高いネットワークからセキュリティの低いネットワークに発信される接続要求に対して適用できます。ACL を使用して特定のコンテンツ サーバに対する発信アクセスを禁止することはできますが、サイズおよびインターネットのダイナミックな性質により、このような手段で使用方法を管理することは困難です。次のいずれかのインターネット フィルタリング製品で稼働する別途サーバを使用することで、設定を簡素化し、ASASM のパフォーマンスを向上できます。

HTTP、HTTPS、および FTP フィルタリング用の Websense Enterprise

HTTP、HTTPS、FTP、および長い URL フィルタリング用の McAfee SmartFilter(従来の N2H2)。

長い URL では、Referer フィールドの URL に「host:」という文字列が含まれることがあります。これによって、HTTP GET ヘッダーに HTTP Host パラメータが含まれていると誤って解析されるおそれがあります。しかし ASASM では、「host:」文字列が含まれている場合でも Referer フィールドが正しく解析され、正しい Referer URL とともにヘッダーが McAfee SmartFilter サーバに転送されます。


) URL キャッシングが動作するのは、URL サーバのベンダーから提供された URL サーバ ソフトウェアのバージョンで URL キャッシングがサポートされている場合だけです。


外部サーバを使用するときは ASASM のパフォーマンスはほとんど影響を受けませんが、フィルタリング サーバが ASASM から離れた場所にある場合には、Web サイトまたは FTP サーバへのアクセス時間が大幅に長くなることがあります。

フィルタリングがイネーブルで、接続要求を ASASM 経由で転送すると、その要求はコンテンツ サーバとフィルタリング サーバに同時に送信されます。フィルタリング サーバによって接続が許可されると、ASASM はコンテンツ サーバからの応答を発信元のクライアントに転送します。フィルタリング サーバが接続を拒否した場合、ASASM は応答を廃棄し、接続が成功しなかったことを示すメッセージまたはリターン コードを送信します。

ASASM 上でユーザ認証がイネーブルの場合、ASASM はフィルタリング サーバにユーザ名も送信します。フィルタリング サーバは、ユーザ固有のフィルタリング設定を使用したり、使用方法に関する高度なレポートを提供したりすることができます。

URL フィルタリングのライセンス要件

次の表に、URL フィルタリングのライセンス要件を示します。

 

表 36-4 ライセンス要件

モデル
ライセンス要件

すべてのモデル

基本ライセンス

URL フィルタリングのガイドラインと制限事項

この項では、この機能のガイドラインと制限事項について説明します。

コンテキスト モードのガイドライン

シングル コンテキスト モードとマルチ コンテキスト モードでサポートされています。

ファイアウォール モードのガイドライン

ルーテッド ファイアウォール モードとトランスペアレント ファイアウォール モードでサポートされています。

IPv6 のガイドライン

IPv6 はサポートされません。

フィルタリング サーバの指定

コンテキストごとに最大 4 つのフィルタリング サーバを指定できます。ASASMは、1 つのサーバが応答するまで、それらのサーバを順番に使用します。シングル モードでは、最大 16 台の同じタイプのフィルタリング サーバが許容されます。コンフィギュレーション内に設定できるサーバのタイプは、1 つだけ(Websense または Secure Computing SmartFilter)です。


filter コマンドを使用して HTTP または HTTPS のフィルタリングを設定する前に、フィルタリング サーバを追加する必要があります。コンフィギュレーションからフィルタリング サーバを削除すると、filter コマンドもすべて削除されます。


外部フィルタリング サーバを指定するには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的

次のオプションから選択します。

Websense の場合は次のとおりです。

hostname(config)# url-server (if_name) host local_ip [timeout seconds] [protocol TCP | UDP
version [1|4] [connections num_conns]]
 
hostname(config)# url-server (perimeter) host 10.0.1.1 protocol TCP version 4

フィルタリング サーバのアドレスを指定します。if_name には、フィルタリング サーバに接続されている ASASM インターフェイスの名前を指定します(デフォルトは inside です)。vendor { secure-computing | n2h2 } には、ベンダー文字列として secure-computing を使用できます。ただし、 n2h2 は下位互換性のために用意されているものです。設定エントリが生成されるときに、 secure-computing がベンダー文字列として保存されます。host local_ip オプションには、URL フィルタリング サーバの IP アドレスを指定します。port number オプションには、フィルタリング サーバの Secure Computing SmartFilter サーバ ポート番号を指定します。また、ASASMは、このポートの UDP 応答をリッスンします。

(注) デフォルト ポートは 4005 で、Secure Computing SmartFilter サーバが TCP または UDP でASASMと通信するために使用します。デフォルト ポートの変更の詳細については、『Filtering by N2H2 Administrator's Guide』を参照してください。

timeout seconds オプションは、ASASM がフィルタリング サーバへの接続試行を継続する秒数です。connections number オプションは、ホストとサーバの間で接続を試行する回数です。

この例では、ASASM の境界インターフェイス上の、IP アドレス 10.0.1.1 を持つ Websense フィルタリング サーバを指定しています。この例でイネーブルになっている version 4 は、キャッシュをサポートするため、Websense によって推奨されています。

Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)の場合は次のとおりです。

hostname(config)# url-server (if_name) vendor { secure-computing | n2h2 } host
local_ip [port number] [timeout seconds] [protocol {TCP [ connections number]} | UDP]
 
hostname(config)# url-server (perimeter) vendor n2h2 host 10.0.1.1
hostname(config)# url-server (perimeter) vendor n2h2 host 10.0.1.2

この例では、冗長 Secure Computing SmartFilter サーバを指定しています。これらはどちらも ASASM の境界インターフェイス上にあります。

その他の URL フィルタリング設定

Web サイトにアクセスすると、フィルタリング サーバは ASASM に対して、サーバ アドレスを一定時間キャッシュすることを許可できるようになります。ただし、そのアドレスでホストされている Web サイトは、いずれも常に許可されるカテゴリに属している必要があります。そのサーバに再度アクセスするか、別のユーザがそのサーバにアクセスしたときには、ASASM がサーバのアドレスを入手するためにフィルタリング サーバに再度照会する必要がなくなります。


) キャッシュされた IP アドレス要求は、フィルタリング サーバに渡されず、記録もされません。そのため、このアクティビティはどのレポートにも表示されません。


この項では、その他の URL フィルタリング設定を行う方法について説明します。次の項目を取り上げます。

「コンテンツ サーバ応答のバッファリング」

「サーバ アドレスのキャッシング」

「HTTP URL のフィルタリング」

「HTTPS URL のフィルタリング」

「FTP 要求のフィルタリング」

コンテンツ サーバ応答のバッファリング

コンテンツ サーバへの接続要求を発行した場合、その要求は、ASASM によって、コンテンツ サーバとフィルタリング サーバの両方に同時に送信されます。フィルタリング サーバがコンテンツ サーバより早く応答しなかった場合、サーバ応答はドロップされます。この場合、Web クライアントが要求を再発行する必要があるため、この動作によって Web クライアントの Web サーバの応答が遅延が生じます。

HTTP 応答バッファをイネーブルにすると、Web コンテンツ サーバからの応答はバッファリングされ、フィルタリング サーバによって接続が許可された場合に、要求クライアントに転送されます。この動作により、バッファリングしない場合に発生する可能性のある遅延が回避されます。

HTTP 要求または FTP 要求に対する応答のバッファリングを設定するには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

url-block block block-buffer-limit
 

hostname# url-block 3000

フィルタリング サーバからの応答が保留中である、HTTP 要求または FTP 要求に対する応答のバッファリングをイネーブルにします。

block-buffer に、URL サーバからの応答を待っている間にバッファリング可能な HTTP 応答の最大数を指定します。


) 3072 バイトより長い URL のバッファリングはサポートされていません。


ステップ 2

url-block mempool-size memory-pool-size
 

hostname# url-block mempool-size 5000

保留中 URL バッファリング(および長い URL バッファリング)用の最大使用可能メモリを設定します。

最大メモリ割り当ての 2 KB ~ 10 MB に相当する 2 ~ 10240 の範囲の値を、 memory-pool-size に指定します。

サーバ アドレスのキャッシング

Web サイトにアクセスすると、フィルタリング サーバは ASASM に対して、サーバ アドレスを一定時間キャッシュすることを許可できるようになります。ただし、そのアドレスでホストされている Web サイトは、いずれも常に許可されるカテゴリに属している必要があります。そのサーバに再度アクセスするか、別のユーザがそのサーバにアクセスしたときには、ASASM がフィルタリング サーバに再度照会する必要がなくなります。


) キャッシュされた IP アドレス要求は、フィルタリング サーバに渡されず、記録もされません。そのため、このアクティビティはどのレポートにも表示されません。url-cache コマンドを使用する前に、Websense 実行ログを蓄積できます。


スループットを改善するには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的
url-cache dst | src_dst size
 

hostname## url-cache src_dst 100

範囲 1 ~ 128(KB)のキャッシュ サイズの値を、 size に指定します。

dst キーワードを使用して、URL 宛先アドレスに基づいて、エントリをキャッシュします。このオプションは、すべてのユーザが Websense サーバ上で同一の URL フィルタリング ポリシーを共有している場合に選択します。

src_dst キーワードを使用して、URL 要求を開始した送信元アドレスと URL 宛先アドレスの両方に基づいて、エントリをキャッシュします。このオプションは、Websense サーバ上でユーザが同じ URL フィルタリング ポリシーを共有しない場合に選択します。

HTTP URL のフィルタリング

この項では、外部フィルタリング サーバを使用する HTTP フィルタリングを設定する方法について説明します。次の項目を取り上げます。

「HTTP フィルタリングのイネーブル化」

「長い HTTP URL のフィルタリングのイネーブル化」

「長い HTTP URL の切り捨て」

「トラフィックに対するフィルタリングの免除」

HTTP フィルタリングのイネーブル化

HTTP フィルタリングをイネーブルにする前に、URL フィルタリング サーバを指定し、イネーブルにする必要があります。フィルタリング サーバが HTTP 接続要求を承認した場合、ASASMは Web サーバからの応答が発信元クライアントに到達することを許可します。フィルタリング サーバが要求を拒否した場合は、ASASM によりブロック ページにリダイレクトされ、アクセスが拒否されたことが示されます。

HTTP フィルタリングをイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的
filter url [ http | port [- port ] local_ip local_mask foreign_ip foreign_mask ] [ allow ] [ proxy-block ]
 

hostname# filter url http 80 allow proxy-block

HTTP(80)のデフォルト ポートとは異なるポートが使用されている場合は、1 つまたは複数のポート番号を、 port [ -port ] に指定します。

local_ip local_mask には、要求を行うユーザまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

foreign_ip foreign_mask には、要求に応答するサーバまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

allow オプションは、プライマリ フィルタリング サーバが利用できないときに、ASASMがフィルタリングせずに HTTP トラフィックを転送するようにします。 proxy-block コマンドを使用して、プロキシ サーバへの要求をすべてドロップします。

長い HTTP URL のフィルタリングのイネーブル化

デフォルトでは、ASASMは、1159 文字を超える HTTP URL を長い URL と見なします。最大許容量を大きくすることができます。

次のコマンドを使用して、1 つの URL の最大サイズを設定します。

 

コマンド
目的

url-block url-size long-url-size

 

hostname# url-block url-size 3

long-url-size には、バッファリングされる長い URL それぞれの最大サイズ(KB)を指定します。Websense の場合、この値は 2 ~ 4 で最大 URL サイズは 2 KB ~ 4 KB となります。Secure Computing SmartFilter サーバの場合、この値は 2 ~ 3 で最大 URL サイズは 2 KB ~ 3 KB となります。デフォルト値は 2 です。

長い HTTP URL の切り捨て

デフォルトでは、URL が最大許容サイズを超えると、その URL はドロップされます。これを回避するには、次のコマンドを入力して、長い URL を切り捨てるようにを設定します。

 

コマンド
目的
filter url [ longurl-truncate | longurl-deny | cgi-truncate ]
 

hostname# filter url longurl-truncate

longurl-truncate オプションを指定すると、ASASMは URL が最大許容長よりも長い場合に、URL のホスト名または IP アドレス部分だけを、評価のためにフィルタリング サーバに送信します。longurl-deny オプションは、URL が最大許容長よりも長い場合、発信 URL トラフィックを拒否します。

パラメータは含まずに CGI スクリプトの場所とスクリプト名だけを含むよう CGI URL を切り捨てるには、cgi-truncate オプションを使用します。長い HTTP 要求のほとんどは、CGI 要求です。パラメータ リストが非常に長い場合、パラメータ リストを含む完全な CGI 要求を待機したり送信したりすると、大量のメモリ リソースが使用され、ASASM のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

トラフィックに対するフィルタリングの免除

フィルタリングからトラフィックを除外するには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的
filter url except source_ip source_mask dest_ip dest_mask
 
hostname(config)# filter url http 0 0 0 0
hostname(config)# filter url except 10.0.2.54 255.255.255.255 0 0

特定のトラフィックに対してフィルタリングを免除します。

この例では、10.0.2.54 からの HTTP 要求を除くすべての HTTP 要求がフィルタリング サーバに転送されるように設定しています。

HTTPS URL のフィルタリング

HTTPS フィルタリングをイネーブルにする前に、URL フィルタリング サーバを指定し、イネーブルにする必要があります。


) 現在、Websense および Secure Computing Smartfilter は HTTPS をサポートしています。古いバージョンの Secure Computing SmartFilter(従来の N2H2)では HTTPS のフィルタリングをサポートしていません。


HTTPS コンテンツは暗号化されているため、ASASMは、ディレクトリおよびファイル名の情報を付けずに URL ルックアップを送信します。フィルタリング サーバが HTTPS 接続要求を承認した場合、ASASMは SSL 接続ネゴシエーションの完了を許可し、Web サーバからの応答が発信元クライアントに到達することを許可します。フィルタリング サーバが要求を拒否した場合、ASASMは SSL 接続ネゴシエーションの完了を許可しません。ブラウザには、「The Page or the content cannot be displayed.」のようなエラー メッセージが表示されます。


) ASASM は、HTTPS 用の認証プロンプトを表示しないため、HTTPS サーバにアクセスする前に、HTTP または FTP を使用して ASASM で認証を受ける必要があります。


HTTPS フィルタリングをイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的
filter https port[-port] localIP local_mask foreign_IP foreign_mask [allow]
 

hostname# filter https 443 0 0 0 0 0 0 0 0 allow

HTTPS フィルタリングをイネーブルにします。

HTTPS(443)のデフォルト ポートとは異なるポートが使用されている場合は、ポート番号の範囲を port[-port] に指定します。

local_ip local_mask には、要求を行うユーザまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

foreign_ip foreign_mask には、要求に応答するサーバまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

allow オプションは、プライマリ フィルタリング サーバが利用できないときに、ASASMがフィルタリングせずに HTTPS トラフィックを転送するようにします。

FTP 要求のフィルタリング

FTP フィルタリングをイネーブルにする前に、URL フィルタリング サーバを指定し、イネーブルにする必要があります。


) 現在、Websense および Secure Computing Smartfilter は FTP をサポートしています。古いバージョンの Secure Computing SmartFilter(旧称:N2H2)では、FTP のフィルタリングがサポートされていませんでした。


フィルタリング サーバが FTP 接続要求を承認した場合、ASASM は、成功を示す FTP リターン コードが発信元クライアントに到達することを許可します。たとえば、成功を示すリターン コードは「250: CWD command successful」です。フィルタリング サーバが要求を拒否した場合、FTP リターン コードは接続が拒否されたことを示すように変更されます。たとえば、ASASM の場合、コード 250 を「550 Requested file is prohibited by URL filtering policy」に変更します。

FTP フィルタリングをイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。

 

コマンド
目的
filter ftp port[-port] localIP local_mask foreign_IP foreign_mask [allow] [ interact-block ]
 

hostname# filter ftp 21 0 0 0 0 0 0 0 0 allow

FTP フィルタリングをイネーブルにします。

FTP(21)のデフォルト ポートとは異なるポートが使用されている場合は、ポート番号の範囲を port[-port] に指定します。

local_ip local_mask には、要求を行うユーザまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

foreign_ip foreign_mask には、要求に応答するサーバまたはサブネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを指定します。

allow オプションは、プライマリ フィルタリング サーバが利用できないときに、ASASMがフィルタリングせずに HTTPS トラフィックを転送するようにします。

完全なディレクトリ パスを提供しない対話型の FTP セッションをブロックするには、interact-block オプションを使用します。対話形式の FTP クライアントを使用すると、完全なパスを入力しないでディレクトリを変更できます。たとえば、cd /public/files ではなく、cd ./files と入力できます。

フィルタリング統計情報のモニタ

フィルタリング統計情報をモニタするには、次のいずれかのコマンドを入力します。

 

コマンド
目的

show url-server

URL フィルタリング サーバに関する情報を表示します。

show url-server statistics

URL フィルタリングの統計情報を表示します。

show url-block

url-block バッファにあるパケット数、およびバッファ上限を超えたためまたは再送信のためにドロップされたパケット数(ある場合)を表示します。

show url-block block statistics

URL ブロック統計情報を表示します。

show url-cache stats

URL キャッシュ統計情報を表示します。

show perfmon

URL フィルタリング性能統計情報とその他の性能統計情報を示しています。

show filter

フィルタリングの設定を表示します。

次に、 show url-server コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-server
url-server (outside) vendor n2h2 host 128.107.254.202 port 4005 timeout 5 protocol TCP
 

次に、 show url-server statistics コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-server statistics
 
Global Statistics:
--------------------
URLs total/allowed/denied 13/3/10
URLs allowed by cache/server 0/3
URLs denied by cache/server 0/10
HTTPSs total/allowed/denied 138/137/1
HTTPSs allowed by cache/server 0/137
HTTPSs denied by cache/server 0/1
FTPs total/allowed/denied 0/0/0
FTPs allowed by cache/server 0/0
FTPs denied by cache/server 0/0
Requests dropped 0
Server timeouts/retries 0/0
Processed rate average 60s/300s 0/0 requests/second
Denied rate average 60s/300s 0/0 requests/second
Dropped rate average 60s/300s 0/0 requests/second
 
Server Statistics:
--------------------
10.125.76.20 UP
Vendor websense
Port 15868
Requests total/allowed/denied 151/140/11
Server timeouts/retries 0/0
Responses received 151
Response time average 60s/300s 0/0
 
URL Packets Sent and Received Stats:
------------------------------------
Message Sent Received
STATUS_REQUEST 1609 1601
LOOKUP_REQUEST 1526 1526
LOG_REQUEST 0 NA
 
Errors:
-------
RFC noncompliant GET method 0
URL buffer update failure 0
 

次に、 show url-block コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-block
url-block url-mempool 128
url-block url-size 4
url-block block 128
 

次に、 show url-block block statistics コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-block block statistics
 
URL Pending Packet Buffer Stats with max block 128
-----------------------------------------------------
Cumulative number of packets held: 896
Maximum number of packets held (per URL): 3
Current number of packets held (global): 38
Packets dropped due to
exceeding url-block buffer limit: 7546
HTTP server retransmission: 10
Number of packets released back to client: 0
 

次に、 show url-cache stats コマンドの出力例を示します。

hostname# show url-cache stats
URL Filter Cache Stats
----------------------
Size : 128KB
Entries : 1724
In Use : 456
Lookups : 45
Hits : 8
 
This shows how the cache is used.
 

次に、 show perfmon コマンドの出力例を示します。

hostname# show perfmon
PERFMON STATS: Current Average
Xlates 0/s 0/s
Connections 0/s 2/s
TCP Conns 0/s 2/s
UDP Conns 0/s 0/s
URL Access 0/s 2/s
URL Server Req 0/s 3/s
TCP Fixup 0/s 0/s
TCPIntercept 0/s 0/s
HTTP Fixup 0/s 3/s
FTP Fixup 0/s 0/s
AAA Authen 0/s 0/s
AAA Author 0/s 0/s
AAA Account 0/s 0/s
 

次に、 show filter コマンドの出力例を示します。

hostname# show filter
filter url http 0.0.0.0 0.0.0.0 0.0.0.0 0.0.0.0
 

URL フィルタリングの機能履歴

表 36-5 に、URL フィルタリングのリリース履歴の一覧を示します。ASDM は複数のプラットフォーム リリースと下位互換性があるため、サポートが追加された ASDM の特定のリリースは一覧に含まれていません。

 

表 36-5 URL フィルタリングの機能履歴

機能名
プラットフォーム リリース
機能情報

URL フィルタリング

7.0(1)

確立されたフィルタリング条件に基づく URL のフィルタリング。