PA-MC-T3-EC ポート アダプタ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
概要
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発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

概要

ポート アダプタの概要

チャネライズド T3 の概要

非チャネライズド T3 の概要

T3 仕様

LED

ポート アダプタのスロット位置

Cisco 7201 ルータ スロット番号

Cisco 7301 ルータ スロット番号

インターフェイス アドレスの識別

概要

この章では、Cisco PA-MC-T3-EC Port Adapter について説明します。この章の内容は次のとおりです。

「ポート アダプタの概要」

「チャネライズド T3 の概要」

「非チャネライズド T3 の概要」

「T3 仕様」

「LED」

「ポート アダプタのスロット位置」

「インターフェイス アドレスの識別」

ポート アダプタの概要

PA-MC-2T3-EC は、BNC コネクタを使用して 2 つの T3 インターフェイス接続を提供する、シングル幅のポート アダプタです(図1-2 を参照)。PA-MC-T3-EC は、BNC コネクタを使用して 1 つの T3 インターフェイスを提供します(図1-1 を参照)。以後、このポート アダプタの両バージョンを PA-MC-TE-EC と表記します。チャネライズド T3 では、28 本の T1 回線が多重化されて T3 になります。

PA-MC-T3-EC は、次のハードウェア アクセラレーション機能をサポートします。

マルチリンク PPP(MLPPP)

マルチリンク フレーム リレー(FRF.16)

フレーム リレー フラグメンテーション(FRF.12)

これらの機能および制限事項の詳細については、「チャネライズド モードの設定」を参照してください。

図1-1 PA-MC-T3-EC ― 前面パネル

 

図1-2 PA-MC-2T3-EC ― 前面パネル

 

PA-MC-T3-EC の機能および物理特性は、次のとおりです。

チャネライズド処理をサポートします。

44.736 Mbps の T3 レートで、双方向データ送受信が可能です。

Digital Signal Level 3(DS3)回線に関連する仕様に準拠します。

2 つのメス BNC コネクタで送信(TX)および受信(RX)が行われる T3 接続には、インピーダンスが 75 Ωの 734A 同軸ケーブルが必要です。

RFC 1406 および RFC 1407(CISCO-RFC-1407-CAPABILITY.my)をサポートします。RFC 1406 に関して、シスコは FarEnd テーブルを除くすべてのテーブルをサポートしています。RFC 1407 に関しては、シスコは FarEnd テーブルまたは Fractional テーブルをサポートしていません(Cisco MIB ファイルへのアクセスについては、『 Cisco MIB User Quick Reference 』を参照してください)。

PA-MC-T3-EC のマイクロコードは、初期化時にロードされて Cisco IOS ソフトウェアにバンドルされます。


) PA-MC-T3-EC では E1 のチャネライズド T3 への多重化がサポートされません。


チャネライズド T3 の概要

チャネライズドの動作モードでは、PA-MC-T3-EC T3 リンクが標準規格の多重化形式で、28 本の DS1 データ回線にチャネル化されます。

各 T1 回線は、64 または 56 kbps のタイムスロットが 24 個で構成されます。T1 回線は、1 つまたは複数のユーザ データ チャネルをサポートできます。このようなデータ チャネルは、シリアル インターフェイスとしてシステムに認識されます。各シリアル インターフェイスには、 n × 56 kbps または n × 64 kbps の帯域幅をシリアル インターフェイスに提供するタイムスロットが 1 つ以上割り当てられます。 n は、割り当てられるタイムスロットの数です。T1 の未使用タイムスロットは、アイドル チャネル パターンで埋められます。

次の制限事項があります。1 つのタイムスロットは 1 つのシリアル インターフェイスに限って使用できます。1 つのシリアル インターフェイスで、複数の T1 回線に属するタイムスロットを使用することはできません。1 つの T3 に与えることができるシリアル インターフェイスの数は、最大で 128 です。ある T3 上で未使用のシリアル インターフェイスを他の T3 回線で使用することはできません。

PA-MC-T3-EC は、各シリアル インターフェイス上で Cisco High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データ リンク制御)、フレームリレー、PPP、および Switched Multimegabit Data Service(SMDS; スイッチド マルチメガビット データ サービス)Data Exchange Interface(DXI; データ交換インターフェイス)カプセル化をサポートします。


) PA-MC-T3-EC 上の T1 回線には、他のシスコ製品で採用されている従来型のゼロベース方式(0 ~ 27)ではなく、1 ~ 28 の番号が与えられます。これにより、チャネライズド T3 機器内部の T1 回線に使用される Telco の番号方式との一貫性が得られます。



) PA-MC-T3-EC では、ハードウェアにおける複数 T1 回線の集束(逆多重化または結合)による、さらに大きな広帯域幅データ レートは実現されません。この目的には、ソフトウェアの MLPPP を使用できます。


PA-MC-T3-EC の T3 セクションは、C ビット パリティ フレーミングとローカルおよびネットワーク ループバックの使用時に、Maintenance Data Link(MDL)チャネルをサポートします。
PA-MC-T3-EC の T1 セクションは、Extended Superframe(ESF; 拡張スーパ フレーム)フレーミングでの Facility Data Link(FDL; ファシリティ データ リンク)および各種ループバックをサポートしています。個々の T1 回線での Bit Error Rate Testing(BERT; ビット誤り率テスト)テストはサポートされますが、一度に複数の T1 回線でこのテストをアクティブにすることはできません。BERT は、フレームまたは非フレーム T1 信号を介して実行できます。

非チャネライズド T3 の概要

非チャネライズドの動作モードにおいて、T3 リンクは 28 本の T1 回線に多重化されるのではなく、単一の高速ユーザ データ チャネルを提供します。このデータ チャネルはシリアル インターフェイスとしてシステムに認識されます。このチャネルは T3 帯域幅をすべて使用するように設定することも、T3 帯域幅の一部分を使用するように設定することもできます。T3 帯域幅の分割に関する標準規格はありませんが、T3 リンクの遠端で使用した場合、PA-MC-T3-EC は Data Service Unit(DSU; データ サービス ユニット)ベンダー 5 社の独自フォーマットと互換性があります。

非チャネライズド T3 モードにおいて、T3 セクションは、C ビット パリティ フレーミングおよびローカル ループバックとネットワーク ループバックの使用時に、MDL チャネルをサポートします。また、T3 リンクでの BERT が可能です。PA-MC-T3-EC は、各シリアル インターフェイス上で Cisco HDLC、フレームリレー、PPP、および SMDS DXI カプセル化をサポートします。

T3 仕様

PA-MC-T3-EC T3 ポートは、DSX-3 レベルで送受信を行い、75 Ω同軸ケーブル(ATT 734A または同等の品質の同軸ケーブル)で駆動するように設計されています。T3 ポートは、DSX-3 レベルの BNC コネクタを備えた任意の装置に直接接続します。

表1-1 に、T3 フロントエンド設計の前提となる仕様を示します。

 

表1-1 T3 フロントエンドの仕様

パラメータ
仕様

伝送速度

44.736 Mbps(± 20 ppm)

伝送符号

B3ZS(バイポーラ 3 ゼロ置換)

インピーダンス

75 Ω

出力パルスの形状

ANSI T1.102、パルス振幅は 0.36 ~ 0.85 ボルト(ピーク)

入力信号

0.035 ~ 1.1 ボルト(ピーク)

出力信号

75 Ω同軸ケーブル(734A または同等のもの)で 450 フィート(135 m)の出力が可能、パルス形状テンプレートに適合可能


) T3 BNC コネクタの同軸シールド側は、ルータ シャーシのアースに接続します。


LED

PA-MC-T3-EC には、前面プレートにステータス LED が 3 個あります。ENABLED LED が 1 つ、ポートごとに A/L(アクティブ/ループバック)LED と C/A(キャリア/アラーム)LED が 1 つずつあります。

図1-3 PA-MC-2T3-EC のステータス LED ― 水平に置いた場合(部分図)

 

 

LED のラベル
カラー
状態
意味

ENABLED

グリーン

点灯

システム初期化後、ポートは動作可能になります。

--

消灯

ポートは動作不可能です。

A/L(アクティブ/ループバック)

グリーン

点灯

ポートはイネーブルですが、ループバックはオフです。

オレンジ

点灯

ポートはイネーブルで、ループバックはオンです。

--

消灯

ポートがディセーブルです。

C/A(キャリア/
アラーム)

グリーン

点灯

ポートはイネーブル、信号は有効で、アラームは発生していません。

オレンジ

点灯

ポートはイネーブル、信号は有効で、アラームが発生しています。

--

消灯

ポートはディセーブルです。

LED によるインターフェイス ステータス情報以外に、ルータのコンソール ポートを使用して、あるいは Telnet または SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を使用して、インターフェイス ステータスの詳細情報を取得することもできます。

ポート アダプタのスロット位置

ここでは、Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタのスロット位置について説明します。

図1-4 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7206VXR を示します。この図では、I/O コントローラ スロットにポート アダプタ ジャケット カードも搭載されています。Cisco 7204VXR ルータは示していませんが、空の任意のポート アダプタ スロット(1 ~ 5)に PA-MC-T3-EC を搭載できます。

Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのルータ シェルフとして機能する Cisco 7206VXR では、左下の位置がポート アダプタ スロット 1、右上の位置がポート アダプタ スロット 6 です。

図1-4 ポート アダプタ ジャケット カードを搭載した Cisco 7206VXR ルータのポート アダプタ スロット

 

 

1

スロット 5

5

スロット 6

2

スロット 3

6

スロット 4

3

スロット 1

7

スロット 2

4

ポート アダプタの場合は、スロット 7
ジャケット カードの場合は、スロット 0

 

 

図1-4 は、ポート アダプタ ジャケット カードを搭載した Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタのスロット番号を示します。Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタ スロットには、左から右へと番号が付けられています。NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合は、ポート アダプタ スロット 0 にポート アダプタ ジャケット カードを取り付けることができます。ポート アダプタ ジャケット カードは、ポート アダプタ スロット 0 に相当します。ポート アダプタ ジャケット カードに取り付けられたポート アダプタは、Cisco 7204VXR ルータのポート アダプタ スロット 5、または Cisco 7206VXR ルータのポート アダプタ スロット 7 に相当します。

Cisco 7201 ルータ スロット番号

図1-5 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7201 ルータの前面を示します。Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。

図1-5 Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロット

 

Cisco 7301 ルータ スロット番号

Cisco 7301 ルータには、ポート アダプタ スロットが 1 つあります(図1-6 を参照)。

図1-6 Cisco 7301 ルータのポート アダプタ スロット

 

インターフェイス アドレスの識別

ここでは、Cisco 7200 VXR ルータに搭載した PA-MC-T3-EC に使用するインターフェイス アドレスを識別する方法について説明します。インターフェイス アドレスで、ルータまたはスイッチ上の各インターフェイスの物理位置を指定します。インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成され、フォーマットはポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号です。

ルータに搭載された PA-MC-T3-EC のインターフェイスは、他のポート アダプタの取り付けまたは取り外しに関係なく、常に同じアドレスを維持します。ただし、ポート アダプタを別のスロットに移した場合は、インターフェイス アドレスの最初の数値が新しいポート アダプタ スロット番号に変わります。


) インターフェイス ポートには、0 から始まって左から右に番号が付けられています。


表1-2 に、インターフェイス アドレスの識別方法を示します。

 

表1-2 インターフェイス アドレスの識別

プラットフォーム
インターフェイス アドレスの
フォーマット
番号
構文

Cisco 7200 VXR ルータ

ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号

ポート アダプタ スロット ― 0 ~ 6
(ルータのスロット数による) 1

インターフェイス ポート ― 0 ~ 1

1/0

Cisco 7200 VXR ルータに搭載されたポート アダプタ ジャケット カード 2

ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号

ポート アダプタ スロット ― 0 ~ 7
(ルータのスロット数による) 3

インターフェイス ポート ― 0 ~ 1

1/0

Cisco 7201 ルータ

ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号

ポート アダプタ スロット ― 常に 1

インターフェイス ポート ― 0 または 1

1/0

Cisco 7301 ルータ

ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号

ポート アダプタ スロット ― 常に 1

インターフェイス ポート ― 0 または 1

1/0

1.ポート アダプタ スロット 0 は、I/O コントローラ使用時のファスト イーサネット ポート専用です。

2.NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合は、ポート アダプタ スロット 0 にポート アダプタ ジャケット カードを取り付けることができます。

3.ポート アダプタ スロット 0 は、I/O コントローラ使用時のファスト イーサネット ポート専用です。

Cisco 7200 VXR ルータでは、ポート アダプタ スロットは左下から右上に向かって番号付けされています。ポート アダプタ スロット 1 から始まり、Cisco 7202 ではポート アダプタ スロット 2 まで、Cisco 7204 および Cisco 7204VXR ではスロット 4 まで、Cisco 7206 および Cisco 7206VXR ではスロット 6 まであります(ポート アダプタ スロット 0 は、I/O コントローラ使用時のオプションのファスト イーサネット ポート専用です)。

ポート アダプタ スロット 1 に搭載の PA-MC-T3-EC 上のインターフェイスのインターフェイス アドレスは、1/0 ~ 1/1(ポート アダプタ スロット 1 とインターフェイス 0 ~ 1)です。PA-MC-T3-EC がポート アダプタ スロット 4 に搭載されている場合、同じインターフェイスでも番号は 4/0 ~ 4/1(ポート アダプタ スロット 4、インターフェイス 0 ~ 1)です。