Cisco Multiprocessor WAN Application Module ユーザ ガイド
MWAMの概要
MWAMの概要
発行日;2012/01/14 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

MWAMの概要

アーキテクチャ

プロセッサ コンプレックス

メモリ

ブート フラッシュ

コンパクト フラッシュ

ギガビット イーサネット インターフェイス

MWAMソフトウェア

Supervisor 2 IOSソフトウェア イメージ

MWAMソフトウェア

サポート対象のアプリケーション

アプリケーションのリリース

スーパバイザのリリース

機能

スーパバイザ ブート フラッシュでのMWAMコンフィギュレーションの大量保管

ローカル モード

スーパバイザ モード

MWAMのリモート コンソール

統合コマンド操作

PCのリモート コンソール サポート

showおよびdebugの出力

コンソール、バッファ、またはSyslogへのMWAMロギング

使用例

持続型ログ ファイル

APからのインラインIOSイメージ アップグレード

システム要件

ハードウェア要件

ソフトウェア要件

環境要件

MWAMの概要

製品番号:

WS-SVC-MWAM-1 ― Cisco Multi-Processor WAN Application Module(ベース カード)

MEM-MWAM-512MB ― 1つのMWAMプロセッサに512 MBのメモリを使用する場合の標準オプション

MEM-MWAM-1GB ― 1つのMWAMプロセッサに1 GBのメモリを使用する場合のオプション

SC-SVC-NAP-1.0 ― Cisco Multi-Processor WAN Application Module NOAP(アプリケーション未搭載)

アーキテクチャ

Cisco Multi-Processor WAN Application Module(MWAM)は、Catalyst 6500シリーズ スイッチまたはCisco 7600シリーズ インターネット ルータに搭載できるCisco IOSアプリケーション モジュールです。このモジュールを使用すると、Cisco Packet Data Serving Node(PDSN)、Gateway GPRS Support Node(GGSN)、Service Selection Gateway(SSG)といったシスコ アプリケーションの複数のインスタンスを実行できます。

MWAMでは、ベース モジュールとドータカードを組み合わせて分散機能を提供します。ドータカードは3つのプロセッサ コンプレックスで構成され、コンプレックスごとにプロセッサが2つずつあります(図 1-1を参照)。プロセッサ コンプレックスは、ベース モジュール上のProcessor Control(PC;プロセッサ制御)コンプレックスが制御します。PCコンプレックスは、モジュールの初期化機能、制御機能、インターフェイス機能のほかに、ドータカードに対するギガビット イーサネット リンクを2つ提供します。

図 1-1 MWAMのアーキテクチャ

 

プロセッサ コンプレックス

ドータカードにはデュアル プロセッサ コンプレックスが3つあります。プロセッサごとにCisco IOSアプリケーション イメージを1つずつ実行します。 表 1-1 に、MWAMプロセッサおよびコンプレックスの仕様を示します。

 

表 1-1 MWAMプロセッサの対応表

プロセッサ
コンプレックス
メモリ オプション
インターフェイスの対応

1

PC

MEM-MWAM-512MB
MEM-MWAM-1GB1
プロセッサ側
スイッチ ファブリック側

2

1

1 GB

2 GB

Gi 0/0

スロットx、ポート2

3

4

2

1 GB

2 GB

Gi 0/0

スロットx、ポート3

5

6

0

512 MB

1 GB

Gi 0/0

スロットx、ポート1

72

1.このメモリ オプションはCisco IOS 12.3(7)Tで導入されました。

2.プロセッサ7はディセーブルです(モバイル ワイヤレス アプリケーションでは使用しません)。

モバイル ワイヤレス アプリケーションの場合、MWAMはCisco IOSソフトウェアのインスタンスを5つ同時に実行します。MWAMごとにIOSアプリケーション イメージを1つずつ使用しますが、MWAM上のすべてのプロセッサに同じイメージをロードします。同一MWAM上でアプリケーション(PDSN、GGSN、SSGなど)を混在させることはできません。Catalyst 6500およびCisco 7600のシャーシには複数のMWAMを搭載できます。したがって、同一シャーシ内の異なるMWAM上で複数のアプリケーションを実行できます。

メモリ

表 1-1 に示したとおり、各プロセッサ コンプレックスは購入したメモリ オプションに応じてメモリが割り当てられています。プロセッサ コンプレックス0は、メモリ スロットが2つではなく、1つしかないので、プロセッサ7は使用できません。その結果、すべてのMWAMプロセッサ(2~6)で同じメモリ割り当てになります。

ブート フラッシュ

各プロセッサ コンプレックスにはブート フラッシュ メモリがあります。このメモリは、両方のプロセッサ用としてIOSコンフィギュレーション、クラッシュ情報、Read Only Memory for Monitor(ROMMON)イメージ、および変数の保存に使用されます。8 MBのブート フラッシュのパーティションは、次のとおりです。

IOSコンフィギュレーション ― プロセッサごとに512 KBのNVRAM(不揮発性RAM)

バックアップ コンフィギュレーション ― プロセッサごとに512 KBのNVRAM(ローカル モードの動作専用)

クラッシュ情報領域 ― プロセッサごとに512 KB

ROMMON変数 ― プロセッサごとに64 KB

Field-Upgradable ROMMON(FUR) ― 1 MB

標準ROMMON ― 1 MB


注意 ブート フラッシュ メモリの総ディスク スペースは524,288バイトまでです。また、ブート フラッシュ メモリに保管できるファイル数は5つまでです。ファイル数を4つまで、使用するブート フラッシュ メモリを300 KBまでに抑えることによって、クラッシュ ファイルに十分なディスク スペースを確保してください。

プロセッサ コンプレックス上の両方のプロセッサで、同じ物理ブート フラッシュ メモリを共有します。ただし、パーティションはプロセッサごとに専用です。各プロセッサのディレクトリを表示すると、プロセッサ間で同じブート フラッシュ メモリを共有していても、各ディレクトリの内容はそれぞれ独自であることがわかります。例を示します。

proc2#dir
Directory of bootflash:/
 
No files in directory
 
524288 bytes total (524288 bytes free)
proc2#
 
 
proc3#dir
Directory of bootflash:/
 
0 -rw- 1897 Jun 13 2003 22:25:41 running-config
1 -rw- 1897 Jun 14 2003 03:54:35 running-2
 
524288 bytes total (520110 bytes free)

) ブート フラッシュ メモリは2つのプロセッサ間で共有されるので、同時に読み書きすることはできません。たとえば、MWAMのプロセッサ4からcopy running-configコマンドを実行し、次にプロセッサ5からdir bootflash:コマンドを実行すると、リソースが使用中であることを伝えるメッセージがコンソールから戻ります。これは、両方のプロセッサが同じブート フラッシュ メモリを共有しているからです。


コンパクト フラッシュ

コンパクト フラッシュ(cf)カードはPCコンプレックスに統合されており、 表 1-2 のパーティションで構成されています。

 

表 1-2 コンパクト フラッシュのパーティション3

パーティション
容量
説明

1

16 MB

メンテナンス パーティション(ブート パーティション)

2

1 MB

メンテナンス パーティション

3

7 MB

メンテナンス パーティション

4

100 MB

アプリケーション パーティション(拡張/ブート パーティション)

5

16 MB

アプリケーション パーティション(ルート パーティション)

6

48 MB

アプリケーション パーティション(IOSイメージ パーティション)

7

36 MB

アプリケーション パーティション(ロギング/デバッグ パーティション)

3.この表のパーティション、容量、および説明が当てはまるのはIOSイメージ12.3(5a)Bからです。それより前のリリースでは、パーティション数は6つだけです。また、アプリケーション パーティションの容量もこの数字とは異なっています。

ギガビット イーサネット インターフェイス

各プロセッサ コンプレックスは、Cisco 6500スイッチまたはCisco 7600ルータ上のスイッチング ファブリックとの接続に、1つのギガビット イーサネット リンクを共用します。スイッチング ファブリックへのギガビット イーサネット リンクは、802.1Qトランクとして機能します。さらに、プロセッサ コンプレックスとPCコンプレックスの間にも、内部接続を提供するギガビット イーサネット インターフェイスがあります。

3つのMWAMプロセッサ コンプレックスごとにギガビット イーサネット インターフェイス(Gi0/0)が1つずつあります。これらのインターフェイスはスーパバイザ モジュールが認識する3つのギガビット イーサネット インターフェイスに対応づけられています(図 1-1を参照)。したがって、各プロセッサ コンプレックス上の2つのプロセッサは、1つのギガビット イーサネット インターフェイスを共用することになります。アプリケーションの必要性に応じて、各プロセッサ インターフェイスに複数のサブインターフェイスを設定できます。

MWAMソフトウェア

MWAMを動作させるには、次に示す2つのソフトウェア コンポーネントが必要です。

Supervisor 2 Cisco IOSイメージ ― 12.2(14)ZA以上

MWAMソフトウェア

Supervisor 2 IOSソフトウェア イメージ

最初のソフトウェア コンポーネントは、Catalyst 6500/Cisco 7600 Supervisor 2 Engine上のCisco IOSイメージです。スーパバイザ モジュール上のこのイメージがMWAMとそのプロセッサを認識して初期化します。したがって、MWAMをサポートするCisco IOSイメージ、すなわちRelease 12.2(14)ZA以上を使用する必要があります。

MWAMソフトウェア

MWAMソフトウェアは、PCコンプレックスに統合されたコンパクト フラッシュ(cf)カードに格納されています。

MP(メンテナンス パーティション) ― ベース モジュールの初期化およびドータカード制御機能に必要なソフトウェア(cf:1で識別)

AP(アプリケーション パーティション) ― インストールされたアプリケーション(PDSN、GGSN、SSGなど)に対応するCisco IOSイメージ(cf:4で識別)

コンパクト フラッシュ カード上のMWAMソフトウェアは、ユーザによるアップグレードが可能です。アップグレードはスーパバイザのコンソールを通じて行います。アップグレード プロセスでは、Cisco Software Centerからコンパクト フラッシュ カードに最新バージョンのAPイメージおよびMPイメージをダウンロードします。

標準プロセスでは、MPパーティションからドータカードを起動し、コンパクト フラッシュ カードにAPイメージをコピーしたのち、ドータカードをAPパーティションにリセットします。さらに、APパーティションからコンパクト フラッシュ カードにMPイメージをコピーします。インラインIOSイメージ アップグレード手順を利用することもできます。各手順の詳細については、「標準アップグレード手順」を参照してください。

アプリケーション プロセッサ(2~6)はプロセッサ1から起動します。すべてのプロセッサで同じIOSアプリケーション イメージを実行します。

サポート対象のアプリケーション

MWAMがサポートするシスコのモバイル ワイヤレス アプリケーションは、次のとおりです。

PDSN/HA

SSG

GGSN

MWAMアーキテクチャでは、1つのMWAMに5つのモバイル ワイヤレス アプリケーションを配置できます。図 1-2に、1つのモジュールにSSGを5つ配置した例を示します。Catalyst 6500/Cisco 7600は、1つのシャーシに複数のMWAMを搭載できます。したがって、MWAMを3つ搭載したシャーシの場合、15のSSGをサポートできます。MWAMはPDSN/HAアプリケーションおよびGGSNアプリケーションもサポートします。シャーシにMWAMが3つ搭載されている場合、たとえばPDSNを5つ、SSGを5つ、GGSNを5つサポートできます。

図 1-2 MWAM上のSSGアプリケーションの例

 

アプリケーションのリリース


ヒント このマニュアルで説明する機能およびコマンドの一部は、MWAMプロセッサ上のIOSイメージが提供します。アプリケーションで使用できる機能およびコマンドは、このIOSイメージのリリース レベルによって異なります。特定の機能およびコマンドを使用できるかどうかを調べるには、このマニュアルの「機能」およびアプリケーションのリリース ノートを参照してください。


MWAMでサポートされるモバイル ワイヤレス アプリケーションのリリース ノートおよびフィーチャ モジュール解説については、次のURLにアクセスしてシスコの製品マニュアルを参照してください。

Cisco PDSN

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122limit/122z/122zb8/pdsn12/index.htm

Cisco Mobile Wireless Home Agent

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122limit/122z/122zb8/ha12/index.htm

Cisco Service Selection Gateway

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps5413/prod_release_note09186a00801b43aa.html

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/wan_vcg.htm#1000988

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps5413/products_feature_guides_list.html

Cisco Gateway GPRS Support Node

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps5413/prod_release_note09186a00801b31f3.html

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123newft/123limit/123x/123xb/123xb2/ggsn40/index.htm

スーパバイザのリリース


ヒント このマニュアルで説明する機能およびコマンドの一部は、Supervisor 2モジュール上のIOSイメージが提供します。アプリケーションで使用できる機能およびコマンドは、Supervisor 2上のIOSイメージのリリース レベルによって異なります。特定の機能およびコマンドを使用できるかどうかを調べるには、このマニュアルの「機能」およびアプリケーションのリリース ノートを参照してください。


MWAM上のモバイル ワイヤレス アプリケーションをサポートするスーパバイザ イメージについては、次のURLにアクセスしてシスコの製品マニュアルを参照してください。

MWAMアプリケーションをサポートするスーパバイザ イメージ

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps5012/prod_release_note09186a0080145494.html

機能

MWAMに備わっている機能は、 表 1-3 のとおりです。

 

表 1-3 MWAMの機能およびIOSイメージ要件

機能の説明
IOSイメージ要件

1つのMWAM上で複数のプロセッサがアプリケーション(PDSN/HA、GGSN、またはSSG)をサポートするCisco IOSソフトウェア イメージを実行

アプリケーションごとに異なります(アプリケーションのリリース ノートで確認)。

MSFC2(スーパバイザ モジュール上のドータカード)のCisco IOSソフトウェア イメージがMWAM上のアプリケーション イメージをサポート

Cisco IOS 12.2(14)ZA以上

スーパバイザのブート フラッシュ上で大量のMWAMコンフィギュレーションを保管

Cisco IOS 12.2(14)ZA5以上

次の機能を実行するMWAMプロセッサ2~6のリモート コンソール

コマンド操作(単一コンソールからのデバッグ制御、システム情報の表示、ファイルの一覧表示、およびMWAMプロセッサへのping)の統合

showコマンドおよびdebugコマンド出力の表示(リモートVTYを使用)

コンソール、バッファ、またはSyslogへのダイレクトMWAMログ

Cisco IOS 12.2(14)ZA4以上

MWAMプロセッサ1(PC)のリモート コンソール サポート

Cisco IOS 12.3(5a)B以上

持続型ログ ファイル

Cisco IOS 12.3(5a)B以上

インラインIOSイメージ アップグレード

Cisco IOS 12.3(5a)B以上

MWAMトラフィックのVLAN Quality of Service(QoS;サービス品質)割り当て

Cisco IOS 12.2(14)ZA7以上

1プロセッサに1 GBのメモリ

Cisco IOS 12.3(7)T以上

スーパバイザ ブート フラッシュでのMWAMコンフィギュレーションの大量保管


) この機能を使用するには、スーパバイザ モジュールにCisco IOS 12.2(14)ZA5以上が必要です。


MWAMプロセッサのコンフィギュレーション ファイルは、次のどちらにでも保管できます。

各MWAMプロセッサのNVRAM(ローカル モード)

スーパバイザのブート フラッシュ(スーパバイザ モード)

ローカル モード

MWAMはIOSコンフィギュレーションのローカル ストレージとしてNVRAMを使用します。ただし、フル構成のMWAMを交換する場合、オペレータは次の作業を行う必要があります。

1. スーパバイザ モジュールにログインします。

2. MWAMの各プロセッサに対して、順番にセッションを開始し、プロセッサのコンフィギュレーションをTFTPサーバにコピーします。

3. MWAMを交換します。

4. 新しいMWAMの各プロセッサに対して、順番にセッションを開始し、TFTPサーバに保管していたコンフィギュレーションを戻します。

この交換作業には、長時間にわたるオペレータの介入が必要です。できるだけオペレータが介入しなくてもすむようにするには、コンフィギュレーション ファイルをローカル(NVRAM)ではなく、スーパバイザ(ブート フラッシュ)で保管するようにMWAMを設定します。

スーパバイザ モード

スーパバイザ ストレージ モードを使用すると、MWAMのコンフィギュレーション ファイルをスーパバイザのブート フラッシュに保管できます。このモードによって、すべてのMWAMコンフィギュレーション ファイルを一元管理できます。MWAMを交換する場合、スーパバイザ モードでは、MWAM上のすべてのプロセッサがスーパバイザのブート フラッシュからそれぞれのコンフィギュレーション ファイルを自動的にロードします。ローカルのNVRAMにコンフィギュレーション ファイルが格納されることは ありません

スーパバイザ モジュールは各MWAMプロセッサについて、ブート フラッシュに正しい名前のコンフィギュレーション ファイルが保管されているかどうかを確認します。次の命名規則が使用されます。

SLOTxPCy.cfg
 

変数 x はMWAMのスロット番号です。 y はプロセッサ番号です。たとえば、SLOT6PC3.cfgはスロット6に搭載されたMWAMのプロセッサ3に対応するコンフィギュレーション ファイルです。

スーパバイザ モジュール上のMWAMコンフィギュレーション ファイルを表示する例を示します。

ce-cat6k-1# dir bootflash:
Directory of bootflash:/
 
1 -rw- 1733412 May 28 2002 18:59:10 c6msfc2-boot-mz.121-11b.E
2 -rw- 11280364 May 28 2002 18:59:22 c6msfc2-psv-mz.121-11b.E.bin
73 -rw- 42 Jun 24 2003 22:24:31 SLOT4PC7.cfg
74 -rw- 2876 Jun 24 2003 22:24:32 SLOT6PC2.cfg
75 -rw- 42 Jun 24 2003 22:24:32 SLOT6PC3.cfg
79 -rw- 482 Jun 24 2003 22:24:34 SLOT6PC7.cfg
85 -rw- 2747 Jul 01 2003 19:56:02 SLOT6PC6.cfg
86 -rw- 450 Jul 01 2003 19:58:04 SLOT4PC2.cfg
87 -rw- 450 Jul 01 2003 19:58:47 SLOT4PC3.cfg
89 -rw- 450 Jul 01 2003 20:02:25 SLOT4PC4.cfg
90 -rw- 450 Jul 01 2003 20:03:30 SLOT4PC5.cfg
91 -rw- 450 Jul 01 2003 20:04:13 SLOT4PC6.cfg
107 -rw- 455 Jul 16 2003 11:31:50 SLOT6PC5.cfg
109 -rw- 505 Jul 25 2003 08:43:55 SLOT6PC4.cfg
 

スタンバイ(スレーブ)スーパバイザが搭載されている場合は、マスター スーパバイザ上のMWAMコンフィギュレーション ファイルのバックアップがスレーブのブート フラッシュに保管されます。アクティブ スーパバイザ モジュール上のファイルとスタンバイ スーパバイザ モジュール上の対応するファイル間で相違が検出された場合は、ブート フラッシュのファイルがスレーブのブート フラッシュ上のファイルに上書きコピーされます。この比較とコピー操作が行われるのは、MWAMを交換したあと、またはアクティブ スーパバイザ モジュールでスタンバイ スーパバイザ モジュールが搭載されたことを検出したときです。

スーパバイザ モードで動作しているときは、MWAM上のNVRAMにバックアップのコンフィギュレーション ファイルが保管されることはありません。MWAMコンフィギュレーションのバックアップ ファイルは、スタンバイ スーパバイザに保管されます。スタンバイ スーパバイザ モジュール上のMWAMコンフィギュレーション ファイルを表示する例を示します。

ce-cat6k-1# dir slavebootflash:
Directory of slavebootflash:/
 
1 -rw- 1693168 May 08 2003 02:18:54 c6msfc2-boot-mz.121-8a.EX
2 -rw- 27411228 May 28 2003 19:39:52 c6k222-jsv-mz.122-14.ZA1.bin
877 -rw- 450 Jul 25 2003 08:26:41 SLOT4PC2.cfg
878 -rw- 450 Jul 25 2003 08:26:42 SLOT4PC3.cfg
879 -rw- 450 Jul 25 2003 08:26:42 SLOT4PC4.cfg
880 -rw- 450 Jul 25 2003 08:26:43 SLOT4PC5.cfg
881 -rw- 450 Jul 25 2003 08:26:44 SLOT4PC6.cfg
882 -rw- 42 Jul 25 2003 08:26:44 SLOT4PC7.cfg
883 -rw- 2876 Jul 25 2003 08:26:45 SLOT6PC2.cfg
884 -rw- 42 Jul 25 2003 08:26:46 SLOT6PC3.cfg
886 -rw- 455 Jul 25 2003 08:26:47 SLOT6PC5.cfg
887 -rw- 2747 Jul 25 2003 08:26:48 SLOT6PC6.cfg
888 -rw- 482 Jul 25 2003 08:26:49 SLOT6PC7.cfg
889 -rw- 505 Jul 25 2003 08:43:36 SLOT6PC4.cfg
 

注意 スタンバイ スーパバイザ モジュールを装備していない場合は、アクティブ スーパバイザ モジュールからTFTPサーバにすべてのMWAMコンフィギュレーション ファイルをコピーします。この作業を行わなかった場合、(スーパバイザ モジュールで障害が発生したときに)すべてのMWAMコンフィギュレーション ファイルが失われる可能性があります。


) 新しいMWAMでは、スーパバイザ モードがデフォルトの動作モードです。既存のMWAMをローカル モードからスーパバイザ モードに変更するには、プロセッサ レベルのセッションを開始し、mwam config-mode supervisorコマンドを実行します。


ストレージ モードを設定するときに使用するコマンドは、次のとおりです。

mwam bootflash access

mwam config-mode [ local | supervisor ]

show mwam config-mode

構文および使用上の注意事項については、「コマンド リファレンス」を参照してください。


) シャーシ内のMWAMをすべてローカル モードに設定するか、またはすべてスーパバイザ モードに設定するようにしてください(同一シャーシにローカル モードのMWAMとスーパバイザ モードのMWAMを混在させないでください)。


MWAMのリモート コンソール


) リモート コンソールおよびロギング機能を使用するには、スーパバイザ モジュールにCisco IOS 12.2(14)ZA4以上が必要です。


MWAMのリモート コンソールによって、オペレータは既存のスーパバイザ コンソールを単一接続ポイントとして使用し、デバッグを制御したり、showコマンドの出力を表示したり、MWAMプロセッサ2~6のログ出力を表示したりできます。リモート コンソールには、関連するコンポーネントが3つあります。

シャーシ内のMWAMプロセッサに対して、スーパバイザ コンソールから統合コマンド操作を行うメカニズム。

リモートVTY。showコマンドおよびdebugコマンドの出力を表示します。

リモート ロギング ユーティリティ。個々のMWAMプロセッサからのログ出力をシャーシ内の現在サポートされている任意のロギング ファシリティ(コンソール、バッファ、またはSyslog)に転送します。

UDPがリモート コンソール コマンド、VTY出力、およびログ情報を転送します。最初、MWAMプロセッサが設定されるまでは、トラフィックはPCコンプレックスを経由し、そこからスーパバイザ モジュールにログ情報がリレーされます。MWAMプロセッサの設定後は、引き続きPCコンプレックス経由でトラフィックを伝送することもできますし、またはMWAMプロセッサのコンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチング ファブリックに転送することもできます。

統合コマンド操作

リモート コンソールは、シャーシ内の特定のMWAMプロセッサ上でサポート対象コマンドを実行するメカニズムを提供します。ターゲット プロセッサは登録されたUDPポートからコマンドを受信し、そのVTYをリモートVTYに再割り当てしてコマンドを実行します。コマンド操作が完了すると、VTYが復元されます。

表 1-4 に、リモート コンソールからの統合操作が可能なコマンドを示します。

 

表 1-4 統合コマンド セット

コマンド
説明
debug

デバッグ機能をイネーブルにする

dir

ファイル システム内のファイルを一覧表示する

show

実行システム情報を表示する

systat

端末回線情報を表示する

undebug

デバッグ機能をディセーブルにする

ping ip_address

リモート プロセッサにpingを実行する

log show

showコマンドをSyslogに記録する

log systat

systatコマンドをSyslogに記録する

log dir

dirコマンドをSyslogに記録する

統合コマンド操作のメカニズムは、次のコマンドで提供されます。

execute-on slot processor command
 

slot および processor 変数は、それぞれMWAMスロットおよびプロセッサ番号を表します。 command 変数は、 表 1-4 の統合コマンド セットに含まれているコマンドです。構文および使用上の注意事項については、「 コマンド リファレンス 」を参照してください。

PCのリモート コンソール サポート

この機能はCisco IOS 12.3(5a)Bから組み込まれました。

PCのリモート コンソール サポートにより、 execute-on コマンドを使用してPCにアクセスできます。この機能を使用すると、スーパバイザ コンソールから PCコマンド を実行できるので、PCとのセッションが不要です。PCのリモート コンソール サポートをイネーブルにするには、スーパバイザおよびMWAMプロセッサにUDPポート4000を設定します(「リモート コンソールおよびロギングの設定」を参照)。

showおよびdebugの出力

リモートVTY機能は、管理レベルのコマンド出力を適切なコンソールに転送します。MWAMプロセッサが受信して処理したコマンドは、スーパバイザ モジュール上のリモートVTYプロセスに転送されます。リモートVTYプロセスは、次のどちらかの目的で、スーパバイザ レベルに出力を転送します。

正常な稼働時にコマンド出力をリモート表示する

MWAMプロセッサのエラー情報を検出するためにshowコマンド出力を記録する

コンソール、バッファ、またはSyslogへのMWAMロギング

リモート ロギング機能では、MWAM loggerプロセスから得たログ情報を使用します。MWAMがイベントを記録するときには、MWAM loggerプロセスがログの宛先リストを呼び出します。MWAMプロセッサ上でスーパバイザのログ機能がイネーブルになっている場合、ログはリモートVTYを経由してスーパバイザで処理されます。スーパバイザでは、コンソール、バッファ、Syslogなど、複数の宛先のうちの1つ以上にログを転送できます。

スーパバイザが受信したログには、ログを生成したプロセッサの識別情報がプレフィクスとして加えられます。ログ メッセージの例を示します。

次のエラー メッセージは、スロット6に搭載されたMWAMのプロセッサ5が生成しました。

MWAM 06/5: 00:02:05: %SNMP-5-MODULETRAP: Module 6 [Up] Trap
 

次のデバッグ メッセージは、スロット2に搭載されたMWAMのプロセッサ4が生成しました。

MWAM 02/4: 00:03:42: ICMP: echo reply sent, src 10.10.10.2, dst 10.10.10.1
 

ログ オプションの使用方法

execute-on slot processor log show コマンドを使用すると、ログの情報量が膨大になる可能性があります。その結果、コンソールの処理によってスーパバイザCPUの負荷が大きくなりかねません。

コンソールの過負荷を防止するには、次の2つのオプションが使用できます。

1. logging console機能を次のように設定します。

no logging console guaranteed
 

この設定によって、コンソールのバックアップ時に出力が廃棄されます。

2. logging console debugを次のように設定します。

no logging console debug
 

この設定によって、バッファまたはSyslogといった他のロギング終端に出力が転送されます。


) このような設定が必要なのは、大量のコマンド出力(たとえば、100行以上)が予測される場合です。


使用例

次に、リモート コンソールおよびロギング機能を使用して、スーパバイザのコンソールからMWAMプロセッサを管理する例を示します。

すべてのMWAMプロセッサのログを表示する場合

スーパバイザ コンソールからコマンドを1つ入力するだけで、シャーシに搭載された全MWAMプロセッサのログ情報を表示できます。最初に、(各プロセッサで)ローカルにログを保管するように、各MWAMプロセッサを設定します。各プロセッサにバッファ ロギング レベルを設定し、必要なレベルの情報が含まれるようにします(デフォルトの設定はデバッグ レベルです)。次に、スーパバイザ コンソールから次のコマンドを入力すると、シャーシの全プロセッサのログを表示できます。

Sup-7600# execute-on all all show logging
 

すべてのMWAMプロセッサのイメージ バージョンを表示する場合

スーパバイザ コンソールからコマンドを1つ入力するだけで、シャーシに搭載された全MWAMプロセッサについて、稼働しているソフトウェア イメージのバージョンを表示できます。この機能の例を示します。

Sup-7600# execute-on all all show version
 
----------- Slot 3/CPU 2, show ver-------------
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) MWAM Software (MWAM-G7IS-M), Experimental Version
12.3(20031015:202420) [GGSN_R3_R4_1015_1 103]
Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems, Inc.
Compiled Wed 15-Oct-03 15:53 by tester
Image text-base:0x20200D40, data-base:0x21168000
 
ROM:System Bootstrap, Version 12.2(11r)YS1, RELEASE SOFTWARE (fc1)
 
Router uptime is 2 days, 23 hours, 52 minutes
System returned to ROM by power-on
System restarted at 01:09:42 UTC Tue Oct 21 2003
System image file is "svcmwam-g7is-mz.r3_r4-1015"
 
Cisco MWAM (MWAM) processor with 473088K/32768K bytes of memory.
SB-1 CPU at 700Mhz, Implementation 1, Rev 0.2
 
Last reset from power-on
Bridging software.
X.25 software, Version 3.0.0.
1 Gigabit Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
511K bytes of non-volatile configuration memory.
 
Configuration register is 0x0
 
 
----------- Slot 3/CPU 3, show ver-------------
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) MWAM Software (MWAM-G7IS-M), Experimental Version
12.3(20031015:202420) [howang-GGSN_R3_R4_1015_1 103]
Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems, Inc.
Compiled Wed 15-Oct-03 15:53 by howang
Image text-base:0x20200D40, data-base:0x21168000
 
ROM:System Bootstrap, Version 12.2(11r)YS1, RELEASE SOFTWARE (fc1)
 
Router uptime is 2 days, 23 hours, 52 minutes
System returned to ROM by power-on
System restarted at 01:10:19 UTC Tue Oct 21 2003
System image file is "svcmwam-g7is-mz.r3_r4-1015"
 
Cisco MWAM (MWAM) processor with 473088K/32768K bytes of memory.
SB-1 CPU at 700Mhz, Implementation 1, Rev 0.2
 
Last reset from power-on
Bridging software.
X.25 software, Version 3.0.0.
1 Gigabit Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
511K bytes of non-volatile configuration memory.
 
Configuration register is 0x0
 

ヒント コマンド出力をできるだけコンパクトにするには、パイプ(|)サポートを使用して、パイプに続く正規表現と一致するテキスト行だけが含まれるようにします。例を示します。
Sup-7600# execute-on all all show version | include image


持続型ログ ファイル

この機能はCisco IOS 12.3(5a)Bから組み込まれました。

ログはPCコンプレックス上で保管されます。これらのログは、システム障害を診断するときに役立ちます。

APからのインラインIOSイメージ アップグレード

この機能はCisco IOS 12.3(5a)Bから組み込まれました。

インラインIOSイメージのアップグレード手順 は、APアップグレードと類似しており、どちらの手順でも、アプリケーションが使用するイメージをアップグレードします。ただし、インラインIOSイメージ アップグレードはMPからではなくAPから実行するので、モジュールをリセットしなくてすみます。したがって、モジュールのリセットに伴う停止時間が大幅に短縮されます。


) インラインIOSイメージのアップグレードを実行したあとで、MWAMプロセッサ(1つまたは複数)をリロードする必要があります。


システム要件

Catalyst 6500/Cisco 7600のシャーシにMWAMを搭載する前に、スイッチがここに記載するハードウェアおよびソフトウェア要件を満たしていることを確認してください。

ハードウェア要件

MWAMを使用するには、Multilayer Switch Feature Card 2(MSFC2)が搭載されたSupervisor Engine 2、およびサーバ/クライアント ネットワークに接続するポートを備えたモジュールを用意しておく必要があります。

ソフトウェア要件

MWAMを使用するには、MWAM上のアプリケーション ソフトウェア イメージをサポートするCisco IOSソフトウェア イメージがSupervisor Engine 2上で稼働していなければなりません。Cisco Feature Navigatorを使用すると、適切なCisco IOSソフトウェアを選択できます。Cisco Feature Navigatorは、フィーチャとハードウェアのCisco IOSソフトウェア リリースを即座に対応させることのできる、Webベースのアプリケーションです。

MWAMで実行される各アプリケーションのソフトウェア 要件については、アプリケーションのリリース ノートを参照してください。次のURLにアクセスすると、使用できるリリースを調べることができます。

PDSN/HAの要件

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps5012/prod_release_note09186a00801245b3.html

GGSNの要件

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123relnt/cat6000/1232xb6k.htm

SSGの要件

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/relnotes/mwam/index.htm

環境要件

表 1-5 に、MWAMの環境要件を示します。

 

表 1-5 環境要件

項目
仕様

温度(動作時)

0~40°C(32~104°F)

温度(保管時)

-40~70°C(-40~158°F)

相対湿度(動作時)(結露しないこと)

10~90%

相対湿度(保管時)(結露しないこと)

5~95%