OC12 Packet Over SONET Line Card インストレーション コンフィギュレーション ガイド
概要
概要
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目次

概要

ライン カードの概要

SONET/SDHの概要

機能

インターフェイス仕様

OC12 POS Line Cardの光ファイバ仕様

LED

アラーム

ケーブルおよびコネクタ

カプセル化方式のサポート

統計に基づいたリンク損失およびパワー バジェットの見積り

Cisco 7304ルータのスロット位置

Cisco7304ルータのスロット番号

インターフェイス アドレスの識別

Cisco 7304ルータのインターフェイス アドレス

ライン カードの概要

OC12 POS Line CardをCisco 7304ルータに装着することで、1枚のカード上に単一または2重の
622.080 Mbps POSインターフェイスを実現できます。OC12 POS Line Cardを外部のOC-12ネットワークに接続するには、適切な光ファイバ ケーブルを使用する必要があります(光ファイバ ケーブルの詳細については、OC12 POS Line Cardの光ファイバ仕様およびケーブルおよびコネクタを参照)。

OC12 POS Line Cardには6つのモデルがあります。

7300-1OC12POS-MM ― マルチモード(図 1-1を参照)。

7300-1OC12POS-SMI ― シングルモード、中距離(図 1-2を参照)。

7300-1OC12POS-SML ― シングルモード、長距離(図 1-3を参照)。

7300-2OC12POS-MM ― マルチモード(図 1-4を参照)。

7300-2OC12POS-SMI ― シングルモード、中距離(図 1-5を参照)。

7300-2OC12POS-SML ― シングルモード、長距離(図 1-6を参照)。

図 1-1 7300-1OC12POS-MM ― 前面プレート図

 

図 1-2 7300-1OC12POS-SMI ― 前面プレート図

 

図 1-3 7300-1OC12POS-SML ― 前面プレート図

 

図 1-4 7300-2OC12POS-MM ― 前面プレート図

 

 

図 1-5 7300-2OC12POS-SMI ― 前面プレート図

 

 

図 1-6 7300-2OC12POS-SMI ― 前面プレート図

 

SONET/SDHの概要

POS仕様は、SONET/Synchronous Digital Hierarchy(SDH;同期デジタル階層)リンクでのPPPカプセル化に対処しています。SONETは、51.840 Mbps(STS-1)~622.080 Mbps(STS-12)以上の階層型速度での光デジタル伝送用のANSI(米規格協会)規格(T1.1051988)です。SDHは、155.520 Mbps(STM-1)~2.488 Gbps(STM-16)以上の階層型速度での光デジタル伝送の国際規格です。

SONETは、標準速度および形式系列を定義するオクテット同期マルチプレクス方式です。POSの基本速度はSTS-3c/STM-1の速度である155.520 Mbpsです。使用可能な情報帯域幅は149.760 Mbpsです。これは、STS-3c/STM-1 Synchronous Payload Envelope(SPE;同期ペイロード エンベロープ)のSONETフレームのペイロード部分であり、オクテット指向ユーザ データのマッピング先です(オクテット境界は、SPEオクテット境界に位置合わせされます)。

ITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)は、155.520 Mbpsから始まる一連のSDH伝送速度を次のように定義しています。

 

SONET1
対応するSDH

STS-3c

STM-1

STS-12c2

STM-4c

STS-48c

STM-16c

1.ANSIが定義したSONET仕様

2.OC12 POS Line Cardで現在サポート中

SONETという名前が付いていますが、SONETは光リンクに限定されていません。電気的仕様はCATV 75 ohmの同軸ケーブルについて定義されています。伝送速度は、T3/E3ビット同期信号の伝送に使用できる51.840 Mbpsの整数倍です。

現在規定されていて一般に使用されている伝送倍数は、次のとおりです。

STS-3c ― 155.520 Mbps

STS-12c ― 622.080 Mbps(OC12 POS Line CardはSTS-12cに準拠)

STS-48c ― 2.488 Gbps

POSおよびPPPの概念および仕様については、次の資料を参照してください。

Simpson, W., Editor,『 The Point-to-Point Protocol(PPP) 』RFC 1512, Daydreamer, December 1993

Simpson, W., Editor, 『 PPP in HDLC Framing 』RFC 1662, Daydreamer, July 1994

Simpson, W, Editor, 『 PPP Over SONET/SDH 』RFC 1619, Daydreamer, May 1995

American National Standard for Telecommunications - Digital Hierarchy - Optical Interface Rates and Formats Specification 』ANSI T1.105-1991

American National Standard for Telecommunications - Synchronous Optical Network(SONET)Payload Mappings 』ANSI T1.105.02-1993 draft

ITU-T Recommendation G.707, 『 Synchronous Digital Hierarchy Bit Rates 』 June 1992

Telecordia GR-253-CORE SONET:Common generic criteria, September 2000

機能

OC12 POS Line Cardには次の機能があります。

シングルモード光ファイバによる短距離(7300-1OC12POS-MMおよび7300-2OC12POS-MM)、中距離(7300-1OC12POS-SMIおよび7300-2OC12POS-SMI)、および長距離(7300-1OC12POS-SMLおよび7300-2OC12POS-SML)の光インターフェイス


) OC12 POS Line Cardで使用するケーブル タイプの詳細については、「OC12 POS Line Cardの光ファイバ仕様」、および「ケーブルおよびコネクタ」を参照してください。


Cisco 7304ルータのOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)機能を使用して、OC12 POS Line Cardをオンラインで取り外し、取り付け、交換可能

16ビットおよび32ビットのCyclic Redundancy Check(CRC;巡回冗長検査)のサポート(CRC-16 およびCRC-32)

SPEスクランブリングのサポート

HDLCカプセル化のサポート

インターフェイス仕様

OC12 POS Line Card用の物理レイヤ インターフェイスはOptical Carrier-12(OC-12c:SONET STS-12cおよびSDH STM-4伝送速度の仕様)であり、OC12 POS Line CardはPacket-over-SONET仕様に従って設計されています。OC12 POS Line Cardは、サポート対象の全プラットフォームに対して単一の622.080 Mbps Packet OC-12ネットワーク インターフェイスを提供します。

各OC12 POS Line Cardには、シングルモード光ファイバに接続できるSCタイプの光レセプタクルが1組装備されています(このライン カードで使用する光ファイバ ケーブルの詳細については、OC12 POS Line Cardの光ファイバ仕様およびケーブルおよびコネクタを参照)。

パケット データは、PPP(ポイントツーポイント プロトコル)を使用して転送され、STS-12c/STM-4フレームにマッピングされます(RFC-1619)。

OC12 POS Line Cardインターフェイスの管理方法は、RFC 1595に準拠しています。

OC12 POS Line Cardの光ファイバ仕様

光ファイバ伝送に関するOC12 POS Line Cardの仕様はシングルモードです。

モードとは、特定の角度でファイバに入射する光の束と考えることができます。シングルモード ファイバは1つのモードの光だけをファイバに伝播しますが、マルチモード ファイバは複数のモードの光をファイバに伝播します。

ファイバに伝播されたマルチモードの光は、入射角に応じてそれぞれ異なる距離を進むため、宛先への到達時間がそれぞれ異なります(「 モード分散 」と呼ばれる現象)。したがって、シングルモード ファイバはマルチモード ファイバよりも広い帯域幅を扱うことができ、長いケーブル距離を進むことができます。 表 1-1 に、シングルモードの光ファイバ伝送用の定格OC-12光パラメータを示します。


) 接続されている2台のステーションの距離が、表示されている最大距離より長い場合は、信号損失のため、伝送の信頼性が失われます。


表 1-1 にOC-12光パラメータを示します。

 

表 1-1 OC-12光パラメータ

トランシーバ
タイプ3
送信パワー
レシーバの最大
パワー4
レシーバの感度
損失バジェット
ステーション間の定格距離

シングルモード5
長距離

-5 dBm(最小)
~0 dBm(最大)
(1280~1335 nm動作時)6

-10 dBm

-34 dBm

10~28 dB

最大25マイル
(40 km)

シングルモード7
中距離

-15 dBm(最小)
~-8 dBm(最大)
(1280~1335 nm動作時)4

-8 dBm

-31 dBm

0~12 dB

最大9マイル
(15 km)

マルチモード
短距離

-20 dBm(最小)
~-14 dBm(最大)
(1280~1335 nm動作時)4

-8 dBm

-30 dBm

0~7 dB

最大1.2マイル
(2 km)

3.この表は、定格OC-12光パラメータを示しています。

4.この値は、レシーバが耐えることのできる最大パワーを示しています。

5.Bellcore GR-253-CORE Long Reach Specification(LR-1)に準拠しています。

6.公称波長は1310 nmです。

7.Bellcore GR-253-CORE Intermediate Reach Specification(IR-1)に準拠しています。

アプリケーションに関するリンク損失および分散損失を計算する場合は、次の仕様およびマニュアルを参照してください。

EIA/TIA-IVa Dispersion Unshifted Single-Mode Fiber

EIA/TIA-IVb Dispersion Shifted Single-Mode Fiber

GR-20-CORE 『 Generic Requirements for Optical Fiber and Fiber-Optic Cable

ITU-T Recommendation G.957『 Optical Interfaces for Equipments and Systems Relating to the Synchronous Digital Hierarchy

LED

OC12 POS Line Cardの前面プレートには、ライン カードのステータスを示すLED、インターフェイスのステータスを示すLEDがポートごとに、それぞれ2つずつ付いています(図 1-7を参照)。

図 1-7 OC12 POS Line CardのLED

 

 

システムの初期設定後にSTATUS LEDが点灯した場合は、電力が供給され、OC12 POS Line Cardが動作可能な状態になっています。

OC12 POS Line Cardをイネーブルにするためには、次の条件がすべて満たされている必要があります。

OC12 POS Line Cardが正しく接続され、電力が供給されていること。

システム バスがOC12 POS Line Cardを認識していること。

有効なバージョンのマイクロコードがロードされ、実行されていること。

この3つの条件のうち1つでも満たされていないか、または初期設定に失敗した場合は、STATUS LEDが点灯しません。

表 1-2 に、LEDのカラーおよび意味を示します。

 

表 1-2 OC12 POS Line CardのLED

LEDラベル
カラー
ステート
説明

STATUS

グリーン/
イエロー

グリーン

ライン カードはオンラインです。

イエロー

ライン カードのブートストラップが進行中です。

消灯

ライン カードがオフラインで非アクティブです。

OIR

グリーン

点灯

CLI制御OIRで、ライン カードを取り外すことができます。

消灯

ライン カードはオンラインです。

CARRIER/ALARM

グリーン/
イエロー

グリーン

有効なSONET信号が検出されました。アラーム状態は発生していません。

イエロー

アラーム状態です。アラームの定義については、 表 1-3 を参照してください。

消灯

有効なSONET信号が検出されませんでした。

ACTIVE/
LOOPBACK

グリーン/
イエロー

グリーン

ポートが設定済みであり、イネーブル状態です。

イエロー

ポートが診断ループバック モードです。

消灯

ポートが設定されていません。

アラーム

CARRIER/ALARM LEDがイエローに点灯している場合は、アラーム状態が発生しています。 表 1-3 に、発生する可能性のあるアラーム状態を示します。特定のアラーム状態を表示する場合は、show controllersコマンドを使用してください。

 

表 1-3 アラームの定義

アラーム
定義
セクション

LOF

Loss of Frame:フレーム損失

LOS

Loss of Signal:信号損失

BIP(B1)

Bit Interleaved Parity N:ビット インターリーブ パリティN

ライン

AIS

Alarm Indication Signal:アラーム表示信号

RDI

Remote Defect Indication:リモート検出表示

FEBE

Far End Block Error:遠端側ブロック エラー

BIP(B2)

Bit Interleaved Parity N:ビット インターリーブ パリティN

パス

AIS

Alarm Indication Signal:アラーム表示信号

RDI

Remote Defect Indication:リモート検出表示

FEBE

Far End Block Error:遠端側ブロック エラー

BIP(B3)

Bit Interleaved Parity N:ビット インターリーブ パリティN

PLM

Path Payload Label Mismatch:パス ペイロード ラベルの不一致

UNEQ

Path Unequipped:パスが未設定

TIM

Trace Identifier Mismatch:トレースIDの不一致

TIU

Trace Identifier Unstable:トレースIDが不安定

LOP

Loss of Pointer:ポインタ消失

NEWPTR

New Pointer:新しいポインタ

PSE

Positive Stuff Event:ポジティブ スタッフ イベント

NSE

Negative Stuff Event:ネガティブ スタッフ イベント

PLM-P

STS Path Payload Label Mismatch:STSパス ペイロード ラベルの不一致

UNEQ-P

STS Path Unequipped:STSパスが未設定

ケーブルおよびコネクタ

ルータをネットワークに接続するか、またはOC12 POS Line Cardを装備した2台のルータを連続して接続する場合は、シングルモード(短距離、中間距離、または長距離構成の場合)光ファイバ ケーブルを使用します。SONET/SDHシングルモード光ファイバ接続では、シンプレックスSCタイプ ケーブル(図 1-8を参照)を2本、またはデュプレックスSCタイプ ケーブル(図 1-9を参照)を1本使用します。

図 1-8 シンプレックスSCタイプ ケーブルおよびコネクタ

図 1-9 デュプレックスSCタイプ ケーブルおよびコネクタ

 


) ステーション間の最大ケーブル長については、表 1-1を参照してください。OC12 POS Line Cardのシングルモード光ファイバ ケーブルが別途必要です。


ライン カードと接続先装置との間に、シンプレックス光ファイバ ケーブルを1本使用します。ケーブルの受信側(Rx)と送信側(Tx)の接続関係に注意してください(図 1-10 を参照)。


) レーザーの安全に関する注意事項については、「レーザーに関する注意事項」を参照してください。



警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないよう、開口部をのぞきこまないでください。



警告 クラス1レーザー製品(シングルモード)です。



) 光ファイバ コネクタは、埃、油などの汚れから保護する必要があります。アルコールを染み込ませた綿棒などを使用して、光ファイバ コネクタの汚れをていねいに落としてください。


図 1-10 OC12 POS Line Cardの送信(Tx)ポートおよび受信(Rx)ポート

 

カプセル化方式のサポート

OC12 POS Line Cardは、次のカプセル化方式に対応しています。

High-Level Data Link Control(HDLC;ハイレベル データリンク制御)

フレーム リレー

PPP

統計に基づいたリンク損失およびパワー バジェットの見積り

統計モデルは、標準のワースト ケース方式よりも正確にパワー バジェットを査定します。統計方式でリンク損失を算出するには、データ リンク コンポーネントについての正確な知識が必要です。統計的なパワー バジェット分析は、このマニュアルの範囲外です。詳細については、ITU-T標準およびご使用の機器の仕様を参照してください。

減衰量およびパワー バジェットの決定についての情報が記載されている文書は、次のとおりです。

T1E1.2/92-020R2 ANSI、『 Broadband ISDN Customer Installation Interfaces:Physical Layer Specification 』というタイトルのDraft American National Standard for Telecommunications

Power Margin Analysis, AT&T Technical Note 』、TN89-004LWP, May 1989

Cisco 7304ルータのスロット位置

ここでは、Cisco 7304ルータのスロット位置について説明します。具体的な内容は次のとおりです。

「Cisco 7304ルータのスロット番号」

Cisco 7304ルータのスロット番号

OC12 POS Line CardはCisco 7304ルータのスロット2~スロット5に搭載できます。図 1-11に、OC12 POS Line Cardをスロット2およびスロット5に搭載したCisco 7304を示します。

図 1-11 Cisco 7304ルータのスロット


) スロット0およびスロット1はNSE(ネットワーク サービス エンジン)専用です。


インターフェイス アドレスの識別

ここでは、Cisco 7304ルータに搭載されたOC12 POS Line Cardのインターフェイス アドレスの識別方法について説明します。インターフェイス アドレスは、ルータ上の各インターフェイスの物理的な位置を指定します。

Cisco 7304ルータに搭載されたOC12 POS Line Cardのインターフェイスでは、他のライン カードの取り付けや取り外しに関係なく、常に同じインターフェイス アドレスが維持されます。ただし、ライン カードを他のスロットに移すと、インターフェイス アドレスの最初の数字が新しいスロットの番号に変わります。

表 1-4 に、インターフェイス アドレスの識別方法を示します。

 

表 1-4 インターフェイス アドレスの識別

プラットフォーム
インターフェイス アドレスのフォーマット
番号
構文

Cisco 7304ルータ

スロット番号/インターフェイス スロット番号

スロット ― 0~58

2/0

8.スロット0およびスロット1はNSE専用です。

Cisco 7304ルータのインターフェイス アドレス

ここでは、Cisco 7304ルータに搭載されたOC12 POS Line Cardで使用されるインターフェイス アドレスの識別方法について説明します。インターフェイス アドレスは2つの番号からなり、フォーマットは、 スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。インターフェイス アドレスのフォーマットについては、 表 1-4 を参照してください。

Cisco 7304ルータのスロットは、下部のスロット0(NSE-100専用のデュアル幅スロット)からスロット5まで、左下から右上へ順に番号が付いています。


) スロット0では、NSE-100カードだけがサポートされています。


スロット2に搭載されたOC12 POS Line Cardのインターフェイスのインターフェイス アドレスは2/0です(スロット2およびインターフェイス0)。OC12 POS Line Cardをスロット4に搭載した場合は、同じインターフェイスでも番号は4/0(スロット4およびインターフェイス0)になります。