Cisco Wide Area Application Engine 511 / 611 ハードウェア インストレーション ガイド
Cisco Wide Area Application Engine の概要
Cisco Wide Area Application Engine の概要
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco Wide Area Application Engine の概要

はじめに

ソフトウェア機能の説明

WAAS ソフトウェアの説明

ACNS ソフトウェアの説明

WAFS ソフトウェアの説明

ハードウェアの機能

前面パネルの制御ボタン

LED インジケータ

入力/出力ポートおよびコネクタ

イーサネット ポート コネクタ

シリアル ポート コネクタ

SCSI ポート コネクタ

ファイバ チャネル ポート コネクタ

ビデオ ポート コネクタ

インライン ネットワーク アダプタの説明

形状および機能

ポートおよび LED インジケータ

インライン ネットワーク アダプタのケーブル接続要件

ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例

Cisco Wide Area Application Engine の概要

この章では、Cisco Wide Area Application Engine 511 および 611(WAE-511 および WAE-611)の基本機能の概要と、ハードウェア、主なコンポーネント、前面および背面パネルのインジケータと制御ボタンについて説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

「はじめに」

「ソフトウェア機能の説明」

「ハードウェアの機能」

はじめに

Wide Area Application Engine(WAE-511 および WAE-611)は、リモート オフィスに総合的なサービスを提供する 3 種類のソフトウェア インストールをサポートしています。それらは Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェア、Cisco Wide Area File System(WAFS)ソフトウェア、および Cisco Application and Content Networking System(ACNS)ソフトウェアです。

次のソフトウェア リリースが、WAE-511 および WAE-611 アプライアンスをサポートしています。

WAAS 4.0.1 以降

WAFS 3.0 以降

ACNS 5.3.3 以降

WAAS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、Central Manager または Application Acceleration Engine として機能します。ACNS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、Content Engine または他の ACNS デバイス モード(Content Router または Content Distribution Manager)のいずれかとして機能します。WAFS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、File Engine として機能します(図 1-1 を参照)。

図 1-1 WAE-511 および WAE-611 ― 前面図

 

WAE-511 および WAE-611 は、AC 入力電源用に設定されており、単一の AC 入力電源装置を備えています。

WAE アプライアンスは、統合 2 ポート イーサネット コントローラを搭載しています。このコントローラは、10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps ネットワークへ接続するためのインターフェイスを提供します。

Wide Area Application Engine には、RJ-45 レセプタクル付きの 2 つの 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-TX イーサネット ポートがあります。どちらのイーサネット ポートも、速度モードの自動検知、およびイーサネット LAN 上でデータの送受信を同時実行できる全二重動作をサポートしています。

さらに、WAE-611 は、Cisco ストレージ アレイを接続するために、Ultra320 LVD SCSI ポート コネクタを 1 つ備えています。このコネクタは、背面パネルの PCI-X スロット 2 にあります(図 1-2 を参照)。

図 1-2 WAE-611 の背面パネルにある SCSI ポート コネクタ

 

WAE-511 モデルおよび WAE-611 モデルには、ファイバ チャネル アダプタまたは MPEG A/V デコーダ アダプタを搭載できます。これらのアダプタはユーザが交換でき、背面パネルの PCI-X スロット 1 に取り付けられます。

図 1-3 に、PCI スロット 1 にファイバ チャネル アダプタを搭載したWAE-511 および WAE-611 の背面パネル、図 1-4 に、PCI スロット 1 に MPEG A/V デコーダ アダプタを搭載した WAE の背面パネルを示します。

図 1-3 ファイバ チャネル アダプタを搭載した WAE-511 および WAE-611 の背面パネル

 

図 1-4 MPEG A/V デコーダ アダプタを搭載した WAE-511 および WAE-611 の背面パネル

 

ソフトウェア機能の説明

WAE の動作は、WAE にインストールされているソフトウェア アプリケーションによって異なります。ここでは、WAAS、ACNS および WAFS の各ソフトウェアについて説明します。

「WAAS ソフトウェアの説明」

「ACNS ソフトウェアの説明」

「WAFS ソフトウェアの説明」

WAAS ソフトウェアの説明

WAAS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、WAAS Central Manager または WAAS Application Acceleration Engine として機能します。WAAS Central Manager は、Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を備え、すべての Acceleration Engine を監視および設定します WAAS Acceleration Engine は、リモート ブランチ オフィスやデータセンターに配置され、ネットワーク全体にわたってデータにアクセスする TCP アプリケーションの処理速度を高速化します。

Application Acceleration Engine の機能は、購入したソフトウェア ライセンスに応じて異なるレベルで動作します。WAAS 4.x ソフトウェアには、WAAS トランスポート ライセンス オプション、または WAAS エンタープライズ ライセンス オプションが用意されています。

Cisco WAAS ソフトウェアは、企業が次の目的を実現できるように支援します。

ブランチ オフィスの従業員に対し、地理的に分散されたネットワークを介して情報およびアプリケーションに LAN と同様のアクセスを提供する。

アプリケーション サーバおよびファイル サーバを、ブランチ オフィスから集中管理型のデータセンターへ移行する。

高度な圧縮アルゴリズムを使用して、不要な WAN 帯域幅の消費を最小限に抑える。

ブランチ オフィスのユーザにプリント サービスを提供する。Cisco WAAS を使用すると、WAE をプリント サーバとして使用できるため、プリント要求を処理するための専用システムを配置する必要はありません。

次の一般的な問題を解消することで、WAN 経由のアプリケーション パフォーマンスを改善する。

低いデータ レート(制約された帯域幅)

フレームの低速配信(高いネットワーク遅延)

高いパケット損失率(低い信頼性)

ACNS ソフトウェアの説明

ACNS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、Content Distribution Manager、Content Engine、または Content Router として機能します。Content Distribution Manager は、登録済みの Content Engine および Content Router を管理するための GUI を備えています。ACNS ソリューションは、パフォーマンスやコンテンツ配信速度を低下させずに、インターネットまたはイントラネット経由で広帯域幅の多彩なコンテンツを配信および受信する要件に対応しています。

ACNS ソフトウェアは、次のコンテンツベースのサービスを提供します。

コンテンツ キャッシュおよびホスティング

プロキシ サービス

コンテンツの複製

ビデオ ストリーミング

Content Engine モードでは、WAE は、ACNS ネットワークのコンポーネントまたはスタンドアロンのコンテンツ キャッシュ装置として動作し、通常、エンタープライズ ネットワークとインターネット間の WAN エッジに配置されます。


) WAE-611 は、デバイス モードの設定をサポートし、ACNS 5.x ソフトウェアを使用して設定すると、Content Engine、Content Router、Content Distribution Manager、または IP/TV Program Manager として動作できますWAE-511 は、Content Engine としてのみ動作します。


Cisco ACNS ソフトウェアをインストールした Cisco Content Engine を既存のネットワークに配置するには、ネットワークが Cisco IOS ソフトウェアおよび Web Cache Communication Protocol(WCCP)をサポートしている必要があります。WCCP は透過的に HTTP 要求を Content Engine にリダイレクトすると、Content Engine はこれらの要求に応答します。

WAFS ソフトウェアの説明

WAFS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは File Engine として機能します。File Engine は、次のファイル ベース サービスを提供するインターネット ファイル配信装置です。

セグメント レベル ファイルおよびメタデータのキャッシュ

プロトコル固有の遅延の短縮

WAN 転送レベルの最適化

ポリシー ベースの事前配置

グローバルなロッキングおよびコヒーレンシ(一貫性)

ネイティブなエンド ツー エンドの CIFS/NFS サポート

Web ベースの中央集中型制御および管理

ブランチ ファイル サーバの代替サーバ

ハードウェアの機能

ここでは、WAE-511 および WAE-611 の前面および背面パネルの制御ボタン、ポート、および LED インジケータについて図を示しながら説明します。この項の内容は次のとおりです。

「前面パネルの制御ボタン」

「LED インジケータ」

「入力/出力ポートおよびコネクタ」

「インライン ネットワーク アダプタの説明」

前面パネルの制御ボタン

図 1-5 に、WAE の前面パネルを示します。 表1-1 では、前面パネルの制御ボタンについて説明します。

図 1-5 WAE-511 および WAE-611 前面パネル

 

 

1

CD イジェクト ボタン

2

電源制御ボタン

3

リセット ボタン

 

表1-1 前面パネルの制御ボタン

項目
説明

CD イジェクト ボタン

ドライブから CD を取り出します。

電源制御ボタン

装置の電源を投入します。

リセット ボタン

装置をリセットし、Power-on Self-Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)を実行します。ボタンを押すときに、ペンか伸ばしたペーパー クリップの先などを使用してもかまいません。


) これは、ハードウェア リセット ボタンであり、装置を工場出荷時におけるソフトウェアのデフォルト設定に戻すわけではありません。


LED インジケータ

図 1-6 に、前面パネルの LED の位置を示します。 表1-2 では、それぞれの機能について説明します。

図 1-6 前面パネルの LED

 

 

1

CD-ROM ドライブ アクティビティ

2

システム エラー

3

システム ロケータ(Content Engine モデルでは非サポート)

4

ハード ディスク ドライブ アクティビティ

5

電源

 

表1-2 前面パネルの LED

LED
カラー
ステート
説明

CD-ROM ドライブ アクティビティ

グリーン

点灯

CD-ROM ドライブが使用されています。

システム エラー

オレンジ

点灯

システム エラーが発生しました。

ハード ディスク ドライブ アクティビティ

グリーン

点滅

関連付けられたハード ディスク ドライブが使用されています。

電源

グリーン

点灯

電力は装置に供給されています。

点滅

装置はスタンバイ モードです。

図 1-7 に、背面パネルの LED の位置を示します。 表1-3 では、それぞれの機能について説明します。

図 1-7 背面パネルの LED

 

 

1

イーサネット 1 リンク

2

イーサネット 1 アクティビティ

3

イーサネット 2 アクティビティ

4

イーサネット 2 リンク

 

表1-3 背面パネルの LED

インジケータ
カラー
ステート
説明

イーサネット 1 リンク

グリーン

点灯

イーサネット LAN の速度は 1000BASE-TX です。

消灯

イーサネット LAN の速度は 10BASE-T または 100BASE-TX です。

イーサネット 1 アクティビティ

グリーン

点滅

イーサネット ポート 1 の 10/100/1000BASE-T インターフェイスにアクティブなリンク接続があります。

イーサネット 2 アクティビティ

グリーン

点滅

イーサネット ポート 2 の 10/100/1000BASE-T インターフェイスにアクティブなリンク接続があります。

イーサネット 2 リンク

グリーン

点灯

イーサネット LAN の速度は 1000BASE-TX です。

消灯

イーサネット LAN の速度は 10BASE-T または 100BASE-TX です。

図 1-8 に、ファイバ チャネル アダプタの LEDを 示します。 表1-4 では、それぞれの機能について説明します。

図 1-8 ファイバ チャネル アダプタの LED

 


) 図で、上の LED はグリーン、下の LED はオレンジです。


 

表1-4 ファイバ チャネル アダプタの LED

LED
ステート
意味

グリーン

オレンジ

点灯

点灯

電源が入っています。

グリーン

オレンジ

点灯

消灯

ファイバ チャネル アダプタはオンラインです。

グリーン

オレンジ

消灯

点灯

信号を取得しました(ファイバ チャネル アダプタのファームウェアがファイバ チャネル ループの初期化を実行しているか、または実行を待っています)。

グリーン

オレンジ

消灯

点滅

同期が失われました。

グリーン

オレンジ

点滅

点滅

ファームウェア エラー


) MPEG A/V デコーダ アダプタには LED がありません。


入力/出力ポートおよびコネクタ

WAE アプライアンスは装置の背面で次の I/O コネクタをサポートしています。

イーサネット コネクタ

シリアル コネクタ

SCSI LVD コネクタ(WAE-611 のみ)

ファイバ チャネル コネクタ(オプションのアダプタ上)

ビデオおよびオーディオ コネクタ(オプションのアダプタ上)


警告 感電を避けるため、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が含まれ、WAN ポートには TNV 回路が含まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートはどちらも RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続するときには十分に注意してください。


図 1-9 に、WAE 背面パネルのポートとレセプタクルの位置を示します。

図 1-9 WAE-511 および WAE-611 背面パネルのポートとレセプタクル

 

 

1

AC 電源レセプタクル

2

マウス ポート

3

キーボード ポート

4

イーサネット 1 レセプタクル

5

イーサネット 2 レセプタクル

6

USB ポート(非サポート)

7

モニタ ポート

8

シリアル ポート


) Cisco ACNS および WAFS ソフトウェアは、キーボードまたはマウスの使用をサポートしていません(PS/2 または USB)。ただし、キーボードとマウスは、POST および Configuration/Setup Utility 用に、BIOS によってサポートされています。


表1-5 で、背面パネルのポートとレセプタクルについて説明します。

 

表1-5 背面パネルのポートとレセプタクル

項目
説明

AC 電源レセプタクル

AC 電源コードを、このプラグに接続します。

イーサネット 1 ポート

この 10/100/1000BASE-T ポートは、速度を自動検知し、全二重機能があり、装置をイーサネット LANへ接続します。

イーサネット 2 ポート

この 10/100/1000BASE-T ポートは、速度を自動検知し、全二重機能があり、装置をイーサネット LANへ接続します。

シリアル ポート

コンソールまたは端末に接続する標準のシリアル ポートです。

SCSI LVD ポート(WAE-611 のみ)(図 1-2 を参照)

このポートを使用して外部の Cisco ストレージ アレイ装置を接続します。

ファイバ チャネル ポート(オプションのアダプタ上)

このポートは、データ ストレージ容量を追加するために、外部のファイバ アレイ装置や SAN 1 へ接続するオプションを提供します。

オーディオ/ビデオ ポート(オプションの MPEG A/V デコーダ アダプタ上)

BNC 2 コネクタ(YUV、RGB 3 、およびコンポジット ビデオ出力用)× 3

ミニ XLR 8ピン コネクタ(S/PDIF 4 およびアナログ ステレオ オーディオ出力用)

ミニ XLR 8 ピン コネクタ(VGA 5 出力用)

1.SAN = Storage Area Network(ストレージ エリア ネットワーク)

2.BNC = Bayonet Neill-Concelman

3.RGB = Red Green Blue(赤緑青)

4.S/PDIF = Sony/Philips Digital Interface

5.VGA = Video Graphics Array(ビデオ グラフィックス アレイ)

イーサネット ポート コネクタ

WAE アプライアンスは、1 つの統合デュアル ポート イーサネット コントローラを搭載しています。このコントローラは、10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps ネットワークに接続するためのインターフェイスを備えており、イーサネット LAN 上でデータの送受信を同時に実行できる全二重(FDX)機能を提供します。

イーサネット ポートにアクセスするには、カテゴリ 3、4、または 5 Unshielded Twisted-Pair(UTP; シールドなしツイスト ペア)ケーブルを、装置背面にある RJ-45 コネクタに接続します。


) 100BASE-TX/1000BASE-TX イーサネット標準の要件として、ネットワーク内のケーブル接続にはカテゴリ 5 以上を使用することが規定されています。


図 1-10 に、イーサネット RJ-45 ポートのピン番号割り当てを示します。

図 1-10 イーサネット ポート コネクタ

 

シリアル ポート コネクタ

WAE アプライアンスには、装置背面に配置された 1 つの標準シリアル ポート コネクタがあります。

図 1-11 に、装置背面の 9 ピン、オス型 D シェル シリアル ポート コネクタのピン番号割り当てを示します。このピン番号の割り当ては、業界標準に準拠しています。

図 1-11 シリアル ポート コネクタ

 

SCSI ポート コネクタ

WAE-611 は、装置の背面に SCSI LVD ポート コネクタを 1 つ備えています。このポート用のケーブルは、Cisco ストレージ アレイに付属しています。

SCSI コネクタに外部 SCSI デバイスを接続するときは、デバイスに一意の ID を設定する必要があります。SCSI ID を設定する方法については、デバイスのマニュアルを参照してください。

図 1-12 に、68 ピン、メス型 D シェル SCSI コネクタを示します。このコネクタは、SCSI 規格に準拠しています。

図 1-12 SCSI ポート コネクタ

 

ファイバ チャネル ポート コネクタ

WAE-511 および WAE-611 は、1 つのファイバ チャネル ポートを備えたオプションのファイバ チャネル アダプタ 1 つをサポートしています。

ファイバ チャネル コネクタ(図 1-13 を参照)は、Small Form Factor(SFF; スモール フォーム ファクタ)光ファイバ トランシーバ モジュールを使用して non-Optical Fibre Conductive(非OFC)マルチモード光ファイバ ケーブルをサポートする LC 型コネクタです。ファイバ チャネル アダプタは、LC-LC ファイバ チャネル ケーブルを使用しています。ケーブルの長さの合計が、500 m を超えないようにしてください。シスコ システムズは、ファイバ チャネル ケーブルを提供していません。

図 1-13 ファイバ チャネル コネクタ

 

ビデオ ポート コネクタ

WAE-511 および WAE-611 は、1 つのオーディオ/ビデオ入出力ポートを装備したオプションの MPEG A/V デコーダ アダプタ 1 つをサポートしています。

図 1-14に、オーディオ/ビデオ入出力ポート用の以下の 5 つのコネクタを示します。

BNC コネクタ(YUV、RGB、およびコンポジット ビデオ出力用)× 3

ミニ XLR 8ピン コネクタ(Sony/Philips Digital Interface[S/PDIF]およびアナログ ステレオ オーディオ出力用)

ミニ XLR 8ピン コネクタ(VGA 出力用)

図 1-14 ビデオ入力/出力コネクタ

 

表1-6 に、オーディオ出力用ミニ XLR 8ピン コネクタのピン割り当てを示し、 表1-7 に、VGA 出力用ミニ XLR 8ピン コネクタのピン割り当てを示します。

 

表1-6 オーディオ出力コネクタのピン割り当て

ピン番号
接続先

1

オーディオ左(-)

2

アース

3

オーディオ左(+)

4

オーディオ右(+)

5

アース

6

オーディオ左(-)

7

アース

8

S/PDIF

 

表1-7 VGA 出力コネクタのピン割り当て

ピン番号
接続先

1

Vsync

2

アース

3

Hsync

4

ブルー

5

アース

6

レッド

7

グリーン

8

アース

インライン ネットワーク アダプタの説明

ここでは、WAE インライン ネットワーク アダプタの次の項目について説明します。

形状および機能

ポートおよび LED インジケータ

インライン ネットワーク アダプタのケーブル接続要件

ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例

アダプタの仕様については、付録 A の 表A-4 を参照してください。

形状および機能

WAE アプライアンスはオプションの 4 ポート イーサネット インライン ネットワーク アダプタを 1 つサポートします。インライン ネットワーク アダプタは、4 つの独立したギガビット イーサネット ポートを装備する、フルハイト 3/4 レングス PCI-X ネットワーク インターフェイス カードです(図 1-15 を参照)。

図 1-15 インライン ネットワーク アダプタ

 

Cisco WAE インライン ネットワーク アダプタは、アプライアンスに対応するインライン トラフィック インターセプト機能を提供します。アプライアンスがインライン インターセプト モードに設定されている場合は、どの VLAN 上でどのインターフェイスが使用されるかを制御するための属性を設定できます。デフォルトでは、アダプタは、すべてのインライン対応のインターフェイスと VLAN で動作します。WAAS 4.0.7 CLI または WAAS 4.0.7 Central Manager GUI を使用して、インライン リダイレクション機能を設定できます。

WAAS ソフトウェアでは、2 つの新しいインターフェイス タイプが定義されています。インライン ペアのグループ化を表すグループ インターフェイスと、個別ポートを表すポート インターフェイスです。これらのインターフェイスはそれぞれ、InlineGroup および InlinePort と呼ばれています。

InlineGroup インターフェイスは、スロット/グループの形式で番号付けされます。スロット番号は、アダプタが挿入されているスロットです(WAE 500 シリーズおよび 600 シリーズ アプライアンスでは、アダプタはスロット 1 のみに装着する必要があります)。グループ番号は、0 または 1 のいずれかです(各アダプタにそれぞれ 2 つのグループ ペアがあります)。グループ番号は、アダプタ ラベルに表示されます。

InlinePort インターフェイスは、スロット/グループ/lan 形式またはスロット/グループ/wan 形式で番号付けされます。最後の属性は、LAN または WAN の識別子です。

また、インライン ネットワーク アダプタには、オンボードのプログラム可能な Watch Dog Timer(WDT)コントローラも装備されています。停電やカーネルのクラッシュなどの障害発生後、ユニットがメカニカル バイパス モードで動作を開始するまで待機する時間を設定できます。メカニカル バイパス モードでは、トラフィックが各グループの LAN ポートと WAN ポート間でブリッジングされます。メカニカル バイパス モードは、WAE がシングル ポイント障害に陥るのを防ぎ、このモードによって、トラフィックが処理されないまま無反応の WAE を通過する一方で、ルータとクライアント間の継続したトラフィック フローを確保できます。

インライン ネットワーク アダプタの設定の詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』を参照してください。

ポートおよび LED インジケータ

図 1-16 に、インライン ネットワーク アダプタのポート番号、インターフェイスの指定、および LED を示します。 表1-8 では、LED の機能について説明します。

図 1-16 インライン ネットワーク アダプタのポート番号および LED

 

 

0

ポート 0、グループ 1 WAN インターフェイス

1

ポート 1、グループ 1 LAN インターフェイス

2

ポート 2、グループ 0 WAN インターフェイス

3

ポート 3:グループ 0 LAN インターフェイス

インライン ネットワーク アダプタには、各ポートに対応する 3 つの LED があります(0 LED はポート 0 に対応など)。 表1-8 で、LED について説明します。

 

表1-8 インライン ネットワーク アダプタの LED

LED
ステート
説明

リンク/アクティビティ

点灯

10/100/1000BASE-T インターフェイスに電力が供給されています。

点滅

イーサネット リンクがデータを伝送しています。

100

点灯

イーサネット接続の速度は 100BASE-TX です。

1000

点灯

イーサネット接続の速度は 1000BASE-TX です。

バイパス

100 LED および 1000 LED の両方が点灯します。

対応するポートはメカニカル バイパス モードです。

インライン ネットワーク アダプタのケーブル接続要件

インライン ネットワーク アダプタには、2 種類のケーブルが付属しています。それらは、クロスオーバー ケーブルとストレート ケーブルです。WAE インライン ネットワーク アダプタを接続する場合、リンク速度(ギガビット イーサネットまたはファスト イーサネット)および接続されているデバイスのタイプ(DCE または DTE)に応じて、適切なケーブルを使用する必要があります。


) 接続の両端で、同じリンク速度を維持する必要があります。インライン アダプタ インターフェイスは、リンク速度を自動ネゴシエートできます。接続しているインターフェイスのいずれかがファスト イーサネットに設定されている場合(スイッチ上またはルータ上のどちらかで)、WAE インライン アダプタはファスト イーサネットを使用します。接続されているインターフェイスのいずれかがギガビット イーサネットに設定されている場合、WAE インライン アダプタはギガビット イーサネットを使用します。速度とデュプレックスの設定はポート固有であるため、2 つのインライン ポートは独立して異なる速度をネゴシエートできます。


ギガビット イーサネットを使用して 2 つのデバイス間で WAE インライン アプライアンスを接続している場合は、デバイスのタイプに関係なく、ストレート ケーブルまたはクロスオーバー ケーブルを使用することもできれば、2 つのケーブルを任意に組み合わせて使用することも可能です。ただし、一貫性を維持するために、すべてのギガビット イーサネット接続でストレート ケーブルを使用することを推奨します。

表1-9 に、エンド ツー エンドでギガビット イーサネットを使用している場合の WAE 接続および WAE 接続以外のケーブル要件を示します。

 

表1-9 ギガビット イーサネットを使用した WAE 接続のケーブル要件

接続
必要なケーブル

スイッチ間(WAE なし)

クロスオーバーまたはストレート

スイッチとルータ間(WAE なし)

クロスオーバーまたはストレート

ルータ間(WAE なし)

クロスオーバーまたはストレート

スイッチと WAE 間および
WAE とルータ間

クロスオーバーまたはストレート

クロスオーバーまたはストレート

スイッチと WAE 間および
WAE とスイッチ間

クロスオーバーまたはストレート

クロスオーバーまたはストレート

ルータと WAE 間および
WAE とルータ間

クロスオーバーまたはストレート

クロスオーバーまたはストレート

WAE 間

クロスオーバーまたはストレート

一部のスイッチは、Automatic Medium-Dependent Interface Crossover(Auto-MDIX)をサポートしています。Auto-MDIX を設定するには、 mdix auto グローバル コンフィギュレーション スイッチ コマンドを使用します。スイッチが MDIX をサポートしており、不正なケーブル タイプ(クロスオーバーまたはストレート)が 10/100 ファスト イーサネット ポートに接続されている場合は、MDIX が自動的に送受信を調整するため、これらのケーブル接続の規則に従う必要はありません。ただし、MDIX を設定する場合は、自動検知(速度/デュプレックスの手動選択ではなく)を使用するようにポートを設定する必要があります。


注意 WAE インライン アプライアンスの LAN 側と WAN 側の両方で、ファスト イーサネット ポートに接続する場合は、接続されているデバイスのタイプを考慮し、正しいケーブルを使用する必要があります。インライン ネットワーク アダプタを適切に動作させるには、これらのケーブル接続の規則に従う必要があります(表1-10 を参照。図と例については、ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例を参照)。

ファスト イーサネット接続に適したケーブルを使用してインライン ネットワーク アダプタを接続するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 次に示す標準のケーブル接続規則に従い、2 つのエンド デバイス間(デバイス間では WAE インライン ネットワーク アプライアンスを接続しない)の直接接続に使用するケーブル タイプを決定します。

2 つのスイッチなど、同様の 2 つのネットワーク デバイスを直接接続する場合は、クロスオーバー ケーブルを使用する

スイッチとルータなど、異なる 2 つのネットワーク デバイスを直接接続する場合は、ストレート ケーブルを使用する


) インライン ネットワーク アダプタには、InlineGroup インターフェイスがメカニカル バイパス モードのときにアクティブになる内部クロスオーバー接続があるため、2 つのネットワーク デバイスを直接接続するために使用するケーブルがわかったら、そのケーブルではないもう一方のケーブル タイプを接続する必要があります(片側、通常、インライン アプライアンスの WAN 側)。


表1-10 に、エンド ツー エンドでファスト イーサネットを使用している場合の WAE 接続および WAE 以外の接続のケーブル要件を示します。

 

表1-10 ファスト イーサネットを使用する WAE 接続のケーブル要件

接続
必要なケーブル

スイッチ間(WAE なし)

クロスオーバー

スイッチとルータ間(WAE なし)

ストレート

ルータ間(WAE なし)

クロスオーバー

スイッチと WAE 間および
WAE とルータ間

ストレート

クロスオーバー

スイッチと WAE 間および
WAE とスイッチ間

ストレート

ストレート

ルータと WAE 間および
WAE とルータ間

ストレート

ストレート

WAE 間

クロスオーバー

ステップ 2 X次のケーブル タイプを使用して、WAE インライン アプライアンスの LAN 側および WAN 側の両方でファスト イーサネット ポートを接続します。

接続の LAN 側では、WAE インライン アプライアンスとネットワーク デバイス間でストレート ケーブルを使用する

接続の WAN 側では、2 つのネットワーク デバイスを直接接続するために使用するケーブル(ステップ 1 で決定したケーブル)とは別のケーブルを使用する

たとえば、WAE インライン アプライアンスを使用してルータとスイッチ(2 つの異なるデバイス)を接続する場合は、接続の LAN 側でストレート ケーブルを使用し、WAN 側でクロスオーバー ケーブルを使用します(この 2 つの異なるデバイスを直接接続する場合は、ストレート ケーブルではなく、クロスオーバー ケーブルを使用します)。

2 つのスイッチ(または、2 つの同様のデバイス)を接続する場合は、WAE インライン アプライアンスの LAN 側と WAN 側の両方でストレート ケーブルを使用します。

図 1-17図 1-19 に、ファスト イーサネット ポート間の WAE LAN および WAN 接続に使用するケーブルを示します。


 

ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例

適切なケーブルを使用して、WAE インライン ネットワーク アダプタ ポートをネットワーク デバイスに接続することで、2 つのネットワーク デバイス間(ブランチ オフィス ルータとブランチ オフィス LAN スイッチ間など)に物理的に WAE アプライアンスを設置できます。

ギガビット イーサネットを使用して 2 つのデバイス間で WAE インライン アプライアンスを接続している場合は、デバイスのタイプに関係なく、ストレート ケーブルまたはクロスオーバー ケーブルを使用することもできれば、2 つのケーブルを任意に組み合わせて使用することも可能です。ファスト イーサネットには固有のケーブル接続要件があるため、ここでは、ファスト イーサネット接続のみのケーブル接続例を示します。

インライン ネットワーク アダプタには、2 つのインライン グループに分割される 4 つのポートがあります(ポートおよび LED インジケータを参照)。2 つの異なるネットワーク パス間で WAE を物理的にインラインにして、冗長 WAN リンクを作成できます(図 1-17 を参照)。

また、フェールオーバーを目的として、インライン ネットワーク アダプタを搭載した 2 つの WAE を、2 つのネットワーク デバイス間に順次バック ツー バックで設置することもできます。このタイプの直列クラスタ構成では、1 つの WAE で障害が発生したり、過負荷状態になったりした場合に、もう一方の WAE が最適化されます(図 1-18 を参照)。


) 2 つの WAE インライン アプライアンスを直列に相互接続する場合は、2 つの WAE 間で必ずクロスオーバー ケーブルを使用してください(図 1-19 を参照)。


図 1-17 冗長 WAN 接続を備えた単一のインライン WAE のケーブル接続

 

 

1

接続:管理

ギガビット イーサネット: 1/0

ケーブル タイプ:ストレート(推奨)

2

接続:WAE と LAN スイッチ間
(InlineGroup 1/0 を使用)

ファスト イーサネット:LAN0(InlinePort 1/0/lan)

ケーブル タイプ:ストレートスルー ケーブル

3

接続:WAE と LAN スイッチ間
(InlineGroup 1/1 を使用)

ファスト イーサネット:LAN1(InlinePort 1/1/lan)

ケーブル タイプ:ストレート

4

接続:WAE と WAN ルータ A 間
(InlineGroup 1/0 を使用)

ファスト イーサネット:WAN0(InlinePort 1/0/wan)

ケーブル タイプ:クロスオーバー

5

接続:WAE と WAN ルータ B 間
(InlineGroup 1/1 を使用)

ファスト イーサネット:WAN1(InlinePort 1/1/wan)

ケーブル タイプ:クロスオーバー

図 1-18 単一の WAN 接続を備えた直列クラスタ インライン WAE のケーブル接続

 

 

1

接続:WAE 1 と LAN スイッチ間

ファスト イーサネット:LAN0(InlinePort 1/0/lan)

ケーブル タイプ:ストレート

2

接続:WAE 1 と WAE 2 間

ファスト イーサネット:WAE1 WAN0(InlinePort 1/0/wan)と WAE 2 LAN0(InlinePort 1/0/lan)間

ケーブル タイプ:クロスオーバー

3

接続:WAE 2 と WAN ルータ間

ファスト イーサネット:WAE 2 WAN0(InlinePort 1/0/wan)

ケーブル タイプ:クロスオーバー

図 1-19 2 つのインライン WAE 間のケーブル接続

 

 

1

接続:WAE 1 と LAN スイッチ間

ファスト イーサネット:WAE 1 LAN0(InlinePort 1/0/lan)

ケーブル タイプ:ストレート

2

接続:WAE 1 と WAE 2 間

ファスト イーサネット:WAE 1 WAN0
(InlinePort1/0/wan)と WAE 2 LAN0(InlinePort 1/0/lan)間

ケーブル タイプ:クロスオーバー ケーブル

3

接続:WAE 2 と WAN ルータ間

ファスト イーサネット:WAE 2 WAN0(InlinePort 1/0/wan)

ケーブル タイプ:クロスオーバー