Cisco Wide Area Application Engine 7326 ハードウェア インストレーション ガイド
Cisco Wide Area Application Engine の概要
Cisco Wide Area Application Engine の概要
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

Cisco Wide Area Application Engine の概要

はじめに

ソフトウェア機能の説明

WAAS ソフトウェアの説明

ACNS ソフトウェアの説明

WAFS ソフトウェアの説明

ハードウェアの機能

前面パネルの制御ボタン

LED インジケータ

入力/出力ポートおよびコネクタ

イーサネット ポート コネクタ

シリアル ポート コネクタ

Ultra320 SCSI コントローラ システム ボード コネクタ

ファイバ チャネル コネクタ

インライン ネットワーク アダプタの説明

形状および機能

ポートおよび LED インジケータ

インライン ネットワーク アダプタのケーブル接続要件

ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例

Cisco Wide Area Application Engine の概要

この章では、Cisco Wide Area Application Engine 7326(WAE-7326)の基本機能の概要と、ハードウェア、主なコンポーネント、前面および背面パネルのインジケータと制御ボタンについて説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

「はじめに」

「ソフトウェア機能の説明」

「ハードウェアの機能」

はじめに

Wide Area Application Engine(WAE-7326)は、リモート オフィスに総合的なサービスを提供する 3 種類のソフトウェア インストールをサポートしています。それらは Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェア、Cisco Wide Area File System(WAFS)ソフトウェア、および Cisco Application and Content Networking System(ACNS)ソフトウェアです。

次のソフトウェア リリースが、WAE-7326 アプライアンスをサポートしています。

WAAS 4.0.1 以降

WAFS 3.0 以降

ACNS 5.3.3 以降

WAAS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、Central Manager または Application Acceleration Engine として機能します。ACNS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、Content Engine または他の ACNS デバイス モード(Content Router または Content Distribution Manager)のいずれかとして機能します。WAFS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、File Engine として機能します(図 1-1 を参照)。

図 1-1 Wide Area Application Engine 7326 --前面図

 

WAE-7326 には、アプライアンスの環境をモニタリングするベースボード管理コントローラがあります。環境状態がしきい値を超えるか、システム コンポーネントに障害が生じた場合、ベースボード管理コントローラ上の LED が問題を示します。また、エラー ログには、すべてのクリティカルなエラーが一覧で示されます。ベースボード管理コントローラは、OSA SMBridge 管理ユーティリティ プログラムを使用して、リモート サーバ管理機能も提供します。


) ベースボード管理コントローラは、サービス プロセッサとも呼ばれます。


WAE-7326 は、2 つの統合 Broadcom ギガビット イーサネット コントローラを搭載しています。これらは、10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps ネットワークへの接続をサポートします。

WAE には、大容量データストレージとホットスワップ機能が内蔵されています。WAE-7326 は、ホットスワップ ベイの Ultra-Slim ハードディスク ドライブ トレイに取り付けられた 25.4 mm(1 インチ)スリム、3.5 インチ ホットスワップ ハードディスク ドライブを最大 6 台までサポートします。ホットスワップ機能を使用すると、アプライアンスの電源を切断することなく、ハードディスク ドライブを追加、取り外し、または交換できます。


) WAE-7326 ハードウェアは、装置の電源を切断しなくてもハード ディスク ドライブを設置(ホット スワップ)できます。ただし、WAE-7326 アプライアンス上で動作するシスコのソフトウェア アプリケーションは、ホット スワップをサポートしていません。ソフトウェアが新しいハード ディスク ドライブを認識する前に、WAE アプライアンスをリロードする必要があります。


WAE-7326 のアクティブ メモリ機能は、メモリ ミラーリングやオンライン スペア メモリを利用して、メモリの信頼性を向上させます。メモリ ミラーリングは、2 ペアの DIMM に同時にデータを格納します。オンライン スペア メモリは、障害のある DIMM ペアをシステム構成内で無効にし、オンライン スペア メモリ DIMM のペアをアクティブにします。

また、WAE には、大容量システム メモリも内蔵されています。メモリ バスは、最大 16 GB のシステム メモリをサポートします。メモリ コントローラは、最大 8 つの業界標準、1.8 V、240 ピン、Double-Data Rate(DDR) II、PC3200、登録済み SDRAM DIMM について Error Correcting Code(ECC; エラー訂正コード)をサポートしています。

WAE-7326 にオプションの Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)を追加すると、冗長イーサネット接続へのフェールオーバー機能を利用できます。プライマリ イーサネット接続に問題が発生すると、このプライマリ接続に関連付けられたすべてのイーサネット トラフィックは、自動的に冗長イーサネット接続へスイッチングされます。適切なデバイス ドライバがインストールされていれば、データの消失や、ユーザの介在なしに、このスイッチングが実行されます。

WAE-7326 は最大 2 台の Intel Xeon マイクロプロセッサをサポートします。アプライアンスにマイクロプロセッサが 1 台しか搭載されていない場合、追加のマイクロプロセッサをインストールすることで、パフォーマンスを向上させ、Symmetric MultiProcessing(SMP; 対称型マルチプロセッシング)機能を得ることができます。

ソフトウェア機能の説明

WAE の動作は、WAE にインストールされているソフトウェア アプリケーションによって異なります。ここでは、WAAS、ACNS および WAFS の各ソフトウェアについて説明します。

「WAAS ソフトウェアの説明」

「ACNS ソフトウェアの説明」

「WAFS ソフトウェアの説明」

WAAS ソフトウェアの説明

WAAS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、WAAS Central Manager または WAAS Application Acceleration Engine として機能します。WAAS Central Manager は、Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を備え、すべての Acceleration Engine を監視および設定しますWAAS Acceleration Engine は、リモート ブランチ オフィスやデータセンターに配置され、ネットワーク全体にわたってデータにアクセスする TCP アプリケーションの処理速度を高速化します。

Application Acceleration Engine の機能は、購入したソフトウェア ライセンスに応じて異なるレベルで動作します。WAAS 4.x ソフトウェアには、WAAS トランスポート ライセンス オプション、または WAAS エンタープライズ ライセンス オプションが用意されています。

Cisco WAAS ソフトウェアは、企業が次の目的を実現できるように支援します。

ブランチ オフィスの従業員に対し、地理的に分散されたネットワークを介して情報およびアプリケーションに LAN と同様のアクセスを提供する。

アプリケーション サーバおよびファイル サーバを、ブランチ オフィスから集中管理型のデータセンターへ移行する。

高度な圧縮アルゴリズムを使用して、不要な WAN 帯域幅の消費を最小限に抑える。

ブランチ オフィスのユーザにプリント サービスを提供する。Cisco WAAS を使用すると、WAE をプリント サーバとして使用できるため、プリント要求を処理するための専用システムを配置する必要はありません。

次の一般的な問題を解消することで、WAN 経由のアプリケーション パフォーマンスを改善する。

低いデータ レート(制約された帯域幅)

フレームの低速配信(高いネットワーク遅延)

高いパケット損失率(低い信頼性)

ACNS ソフトウェアの説明

ACNS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは、Content Distribution Manager、Content Engine、または Content Router として機能します。Content Distribution Manager は、登録済みの Content Engine および Content Router を管理するための GUI を備えています。ACNS ソリューションは、パフォーマンスやコンテンツ配信速度を低下させずに、インターネットまたはイントラネット経由で広帯域幅の多彩なコンテンツを配信および受信する要件に対応しています。

ACNS ソフトウェアは、次のコンテンツベースのサービスを提供します。

コンテンツのキャッシュおよびホスティング

プロキシ サービス

コンテンツの複製

ビデオ ストリーミング

Content Engine モードでは、WAE は、ACNS ネットワークのコンポーネントまたはスタンドアロンのコンテンツ キャッシュ装置として動作し、通常、エンタープライズ ネットワークとインターネット間の WAN エッジに配置されます。


) WAE-7326 は、デバイス モードの設定をサポートし、ACNS 5.x ソフトウェアを使用して設定すると、Content Engine、Content Router、Content Distribution Manager、または IP/TV Program Manager として動作できます。


Cisco ACNS ソフトウェアをインストールした Cisco Content Engine を既存のネットワークに配置するには、ネットワークが Cisco IOS ソフトウェアおよび Web Cache Communication Protocol(WCCP)をサポートしている必要があります。WCCP は透過的に HTTP 要求を Content Engine にリダイレクトすると、Content Engine はこれらの要求に応答します。

WAFS ソフトウェアの説明

WAFS ソフトウェアをインストールすると、WAE アプライアンスは File Engine として機能します。File Engine は、次のファイル ベース サービスを提供するインターネット ファイル配信装置です。

セグメント レベル ファイルおよびメタデータのキャッシュ

プロトコル固有の遅延の短縮

WAN 転送レベルの最適化

ポリシー ベースの事前配置

グローバルなロッキングおよびコヒーレンシ(一貫性)

ネイティブなエンド ツー エンドの CIFS/NFS サポート

Web ベースの中央集中型制御および管理

ブランチ ファイル サーバの代替サーバ

ハードウェアの機能

ここでは、WAE-7326 の前面パネルおよび背面パネルのコントロール、ポート、および LED インジケータを図示し、それぞれについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

「前面パネルの制御ボタン」

「LED インジケータ」

「入力/出力ポートおよびコネクタ」

「インライン ネットワーク アダプタの説明」

図 1-2 に、WAE-7326 前面パネルのコントロールと LED を示します。

図 1-2 Wide Area Application Engine 7326 前面図

 

 

1

ラック リリース ラッチ

6

リリース ラッチ

2

ハードディスク ドライブ アクティビティ LED

7

ディスク ドライブ アクティビティ LED

3

ハードディスク ドライブ ステータス LED

8

DVD-ROM ドライブ アクティビティ LED

4

オペレータ情報パネル

9

DVD-ROM ドライブ イジェクト ボタン

5

ディスク イジェクト ボタン

前面パネルの制御ボタン

表1-1 で、前面パネルのコントロール ボタンについて説明します。

 

表1-1 前面パネルの制御ボタン

項目
説明
4

電源制御ボタン(オペレータ情報パネル)

システムに電源を投入、または電源を切断します。偶発的に電源が投入されてしまうのを防ぐために、出荷時に電源制御ボタン シールドがシステムに取り付けられています。

5

ディスク イジェクト ボタン

ディスク ドライブからディスクを取り出します。

8

DVD イジェクト ボタン

DVD-ROM ドライブから DVD を取り出します。

LED インジケータ

表1-2 で、前面パネルの LED とそれぞれの機能について説明します。

 

表1-2 前面パネルの LED

LED
カラー
ステート
説明
2

ハードディスク ドライブ アクティビティ

グリーン

点滅

ハードディスク ドライブが使用されています。

3

ハードディスク ドライブ ステータス

オレンジ

点灯

ドライブで障害が発生しました。

ゆっくり点滅(1 秒間に 1 回点滅)

ドライブが再構築されています。

早い点滅(1 秒間に 3 回点滅)

コントローラがドライブを識別しています。

4

オペレータ情報パネル:

システム エラー

情報

システム ロケータ

SCSI アクティビティ

パワーオン

グリーン

グリーン

グリーン

グリーン

グリーン

点灯

点灯

点灯

点灯

点灯

点滅

オフ

システム エラーが発生しました。

クリティカルでないエラーが発生しました。

その他のアプライアンスの中から該当するアプライアンスを視覚的に特定します。

SCSI または IDE バス上にアクティビティがあります。

アプライアンスに電源が投入されています。

電源は切断されましたが、アプライアンスは、まだ AC 電源に接続されています。

AC 電源がありません。電源または LED に障害が発生しました。

7

ディスク ドライブ アクティビティ

グリーン

点灯

ディスク ドライブが使用されています。

8

DVD-ROM ドライブ アクティビティ

グリーン

点灯

DVD-ROM ドライブが使用されています。

図 1-3 に、背面パネルの LED とコネクタの位置を示します。 表1-3 で、それぞれの LED の機能について説明します。

図 1-3 背面パネルの LED とコネクタ

 

 

1

イーサネット リンク ステータス LED

7

電源コード コネクタと LED

2

イーサネット アクティビティ LED

8

USB コネクタ(非サポート)

3

システム ロケータ LED

9

ビデオ コネクタ(非サポート)

4

ASM コネクタ(非サポート)

10

マウス コネクタ 1

5

Remote Supervisor Adapter II コネクタ(非サポート)

11

キーボード コネクタ 1

6

SCSI コネクタ

12

シリアル ポート コネクタ

1.通常の運用には必要ありません。トラブルシューティング用に使用できます。

 

表1-3 背面パネルの LED

LED
カラー
ステート
説明
1

イーサネット リンク ステータス

グリーン

点灯

イーサネット ポートに対応する 10BASE-T、100BASE-TX、または 1000BASE-TX インターフェイス上のアクティブ リンク接続。

2

イーサネット
アクティビティ

グリーン

点灯

サーバが、イーサネット ポートに接続されたイーサネット LAN との間で信号を送信中または受信中です。

3

システム ロケータ

グリーン

点灯

その他の装置の中から該当する装置を視覚的に特定します。

7

AC 電源

グリーン

点灯

AC 電源が入っています。通常の動作時には、AC 電源 LED と DC 電源 LED の両方が点灯します。

図 1-4 にファイバ チャネル アダプタ カードの LEDを 示し、 表1-4 では、それぞれの機能について説明します。

図 1-4 ファイバ チャネル アダプタの LED

 


) アダプタでは、上の LED はグリーン、下の LED はオレンジです。


 

表1-4 ファイバ チャネル アダプタの LED

LED
ステート
説明

グリーン

オレンジ

点灯

点灯

電源が入っています。

グリーン

オレンジ

点灯

消灯

ファイバ チャネル アダプタはオンラインです。

グリーン

オレンジ

消灯

点灯

信号を取得しました(ファイバ チャネル アダプタのファームウェアがファイバ チャネル ループの初期化を実行しているか、または実行を待っています)。

グリーン

オレンジ

消灯

点滅

同期が失われました。

グリーン

オレンジ

点滅

点滅

ファームウェア エラー。

入力/出力ポートおよびコネクタ

WAE アプライアンスは装置の前面と背面で次の I/O コネクタをサポートしています。

イーサネット コネクタ× 2

シリアル コネクタ× 1

Ultra320 SCSI コントローラ(LVD) SCSI コネクタ× 1


警告 感電を避けるため、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が含まれ、WAN ポートには TNV 回路が含まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートはどちらも RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続するときには十分に注意してください。


図 1-5 に、WAE アプライアンス背面パネルのポートとコネクタを示します。


) ファイバ チャネル アダプタは、PCI スロット 3 でサポートされます。


図 1-5 背面パネルのコネクタと LED

 

 

1

イーサネット コネクタ

7

電源コード コネクタと LED

2

イーサネット コネクタ

8

USB コネクタ(非サポート)

3

システム ロケータ LED

9

ビデオ コネクタ(非サポート)

4

ASM コネクタ(非サポート)

10

マウス コネクタ(非サポート)

5

Remote Supervisor Adapter II コネクタ(非サポート)

11

キーボード コネクタ(非サポート)

6

SCSI コネクタ

12

シリアル ポート コネクタ


警告 感電を避けるため、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が含まれ、WAN ポートには TNV 回路が含まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートはどちらも RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続するときには十分に注意してください。


イーサネット ポート コネクタ

カテゴリ 3、4、または 5 シールドなしツイストペア ケーブルをこのコネクタに接続します。100BASE-TX および 1000BASE-T ファスト イーサネット標準には、カテゴリ 5 以上のケーブルが必要です。

WAE-7326 には、3 個のイーサネット コネクタがあります。その内の 2 個のイーサネット コネクタは、イーサネット コントローラに接続されます。イーサネット コントローラは、システム ボードに組み込まれています。このコントローラは、10 Mbps、100 Mbps、または 1 Gbps ネットワークに接続するためのインターフェイスを備えており、ネットワーク上でのデータの送受信を同時に実行できる全二重(FDX)機能を提供します。サーバのイーサネット ポートが自動ネゴシエーションをサポートしている場合、コントローラはネットワークのデータ転送速度(10BASE-T、100BASE-TX、または 1000BASE-T)と二重モード(全二重または半二重)を検出し、自動的にその速度とモードで動作します。ジャンパをセットしたり、コントローラを設定したりする必要はありません。ただし、オペレーティング システムがコントローラを認識できるように、デバイス ドライバをインストールする必要があります。

3 番めのイーサネット コネクタは、Remote Supervisor Adapter II SlimLine イーサネット コネクタです。このコネクタを使用して、ネットワーク経由でリモート サーバを管理できます。このコネクタは、オプションの Remote Supervisor Adapter II SlimLine がインストールされている場合にだけ、アクティブになります。

図 1-6 イーサネット ポート コネクタ

 

シリアル ポート コネクタ

WAE には、1 個のシリアル ポート コネクタがあります。シリアル ポート コネクタを使用して、シリアル装置を接続できます。

図 1-7 シリアル ポート コネクタ

 

Ultra320 SCSI コントローラ システム ボード コネクタ

WAE-7326 の背面パネルには、SCSI LVD ポート コネクタが 1 個あります。RAID を搭載した統合デュアル チャネル SCSI コントローラは、外部チャネルと内部チャネルを 1 つずつ、計 2 つの独立した Ultra320 SCSI チャネルをサポートします。各チャネルは、最大 15 の SCSI 装置をサポートします。サーバの背面にある外部 LVD SCSI チャネル コネクタを使用して、ドライブやプリンタなど、さまざまなタイプの SCSI 装置を接続できます。

このコントローラは、次の機能を使用して、各操作を実行します。

最大で 320 MB/秒のデータ転送速度を実現する Double-Transition(DT)クロック方式

適応可能なデータ転送速度を各デバイスとネゴシエートするためのドメイン名の検証

データの信頼性を向上させるために、通常のパリティ チェックではなく、Cyclic Redundancy Checking(CRC; 巡回冗長検査) を使用

SCSI バスを終端するためのアクティブ ターミネータ

WAE-7326 には、SCSI ケーブルが 1 本付属しています。このケーブルを使い、システム ボード上の内部コネクタを標準のホットスワップドライブ バックプレーンに接続します。外部 SCSI 装置に接続するには、追加のケーブルを発注する必要があります。外部装置を使用するための適切なケーブルの選択と発注方法については、シスコのマーケティング担当者または認定代理店にお問い合わせください。

SCSI ID

SCSI コントローラに接続された SCSI 装置には、それぞれ一意の SCSI ID が必要です。この ID によって、SCSI コントローラは装置を識別し、同じ SCSI チャネル上の異なる装置が同時にデータの転送を試みないようにします。異なる SCSI チャネルに接続された SCSI 装置は、重複する SCSI ID を持っていてもかまいません。 表1-5 に、1 つのチャネルに接続されたハードディスク ドライブとバックプレーンの SCSI ID の一覧を示します。

 

表1-5 SCSI ID

装置
SCSI ID

ドライブ ベイ 1

0

ドライブ ベイ 2

1

ドライブ ベイ 3

2

ドライブ ベイ 4

3

ドライブ ベイ 5

4

ドライブ ベイ 6

5

コントローラ

7

バックプレーン

8

図 1-8 に、SCSI 標準に準拠しているコネクタを示します。

図 1-8 SCSI コネクタ

 

ファイバ チャネル コネクタ

ファイバ チャネル コネクタは、スモール フォーム ファクタ(SFF)光ファイバ トランシーバ モジュールを使用して non-Optical Fibre Conductive(非 OFC) マルチモード光ファイバ ケーブルをサポートする LC 型コネクタです。ファイバチャネル アダプタは、LC-LC ファイバ チャネル ケーブルを使用します。ケーブルの長さの合計が、500 m を超えないようにしてください。シスコシステムズは、ファイバ チャネル ケーブルを提供していません。

インライン ネットワーク アダプタの説明

ここでは、WAE インライン ネットワーク アダプタの次の項目について説明します。

形状および機能

ポートおよび LED インジケータ

インライン ネットワーク アダプタのケーブル接続要件

ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例

アダプタの仕様については、付録 A の 表A-3 を参照してください。

形状および機能

WAE アプライアンスはオプションの 4 ポート イーサネット インライン ネットワーク アダプタを 1 つサポートします。インライン ネットワーク アダプタは、4 つの独立したギガビット イーサネット ポートを装備する、フルハイト 3/4 レングス PCI-X ネットワーク インターフェイス カードです(図 1-9 を参照)。

図 1-9 インライン ネットワーク アダプタ

 

Cisco WAE インライン ネットワーク アダプタは、アプライアンスに対応するインライン トラフィック インターセプト機能を提供します。アプライアンスがインライン インターセプト モードに設定されている場合は、どの VLAN 上でどのインターフェイスが使用されるかを制御するための属性を設定できます。デフォルトでは、アダプタは、すべてのインライン対応のインターフェイスと VLAN で動作します。WAAS 4.0.7 CLI または WAAS 4.0.7 Central Manager GUI を使用して、インライン リダイレクション機能を設定できます。

WAAS ソフトウェアでは、2 つの新しいインターフェイス タイプが定義されています。インライン ペアのグループ化を表すグループ インターフェイスと、個別ポートを表すポート インターフェイスです。これらのインターフェイスはそれぞれ、InlineGroup および InlinePort と呼ばれています。

InlineGroup インターフェイスは、スロット/グループの形式で番号付けされます。スロット番号は、アダプタが挿入されているスロットです(WAE 500 シリーズおよび 600 シリーズ アプライアンスでは、アダプタはスロット 1 のみに装着する必要があります)。グループ番号は、0 または 1 のいずれかです(各アダプタにそれぞれ 2 つのグループ ペアがあります)。グループ番号は、アダプタ ラベルに表示されます。

InlinePort インターフェイスは、スロット/グループ/lan 形式またはスロット/グループ/wan 形式で番号付けされます。最後の属性は、LAN または WAN の識別子です。

また、インライン ネットワーク アダプタには、オンボードのプログラム可能な Watch Dog Timer(WDT)コントローラも装備されています。停電やカーネルのクラッシュなどの障害発生後、ユニットがメカニカル バイパス モードで動作を開始するまで待機する時間を設定できます。メカニカル バイパス モードでは、トラフィックが各グループの LAN ポートと WAN ポート間でブリッジングされます。メカニカル バイパス モードは、WAE がシングル ポイント障害に陥るのを防ぎ、このモードによって、トラフィックが処理されないまま無反応の WAE を通過する一方で、ルータとクライアント間の継続したトラフィック フローを確保できます。

インライン ネットワーク アダプタの設定の詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Configuration Guide 』を参照してください。

ポートおよび LED インジケータ

図 1-10 に、インライン ネットワーク アダプタのポート番号、インターフェイスの指定、および LED を示します。 表1-6 では、LED の機能について説明します。

図 1-10 インライン ネットワーク アダプタのポート番号および LED

 

 

0

ポート 0、グループ 1 WAN インターフェイス

1

ポート 1、グループ 1 LAN インターフェイス

2

ポート 2、グループ 0 WAN インターフェイス

3

ポート 3、グループ 0 LAN インターフェイス

インライン ネットワーク アダプタには、各ポートに対応する 3 つの LED があります(0 LED はポート 0 に対応など)。 表1-6 で、LED について説明します。

 

表1-6 インライン ネットワーク アダプタの LED

LED
ステート
説明

リンク/アクティビティ

点灯

10/100/1000BASE-T インターフェイスに電力が供給されています。

点滅

イーサネット リンクがデータを伝送しています。

100

点灯

イーサネット接続の速度は 100BASE-TX です。

1000

点灯

イーサネット接続の速度は 1000BASE-TX です。

バイパス

100 LED および 1000 LED の両方が点灯します。

対応するポートはメカニカル バイパス モードです。

インライン ネットワーク アダプタのケーブル接続要件

インライン ネットワーク アダプタには、クロス ケーブルとストレート ケーブルの 2 種類のケーブルが付属しています。WAE インライン ネットワーク アダプタを接続する場合、リンク速度(ギガビット イーサネットまたはファスト イーサネット)および接続されているデバイスのタイプ(DCE または DTE)に応じて、適切なケーブルを使用する必要があります。


) 接続の両端で、同じリンク速度を維持する必要があります。インライン アダプタ インターフェイスは、リンク速度を自動ネゴシエートできます。接続しているインターフェイスのいずれかがファスト イーサネットに設定されている場合(スイッチ上またはルータ上のどちらかで)、WAE インライン アダプタはファスト イーサネットを使用します。接続されているインターフェイスのいずれかがギガビット イーサネットに設定されている場合、WAE インライン アダプタはギガビット イーサネットを使用します。速度とデュプレックスの設定はポート固有であるため、2 つのインライン ポートは独立して異なる速度をネゴシエートできます。


ギガビット イーサネットを使用して 2 つのデバイス間で WAE インライン アプライアンスを接続している場合は、デバイスのタイプに関係なく、ストレート ケーブルまたはクロスオーバー ケーブルを使用することもできれば、2 つのケーブルを任意に組み合わせて使用することも可能です。ただし、一貫性を維持するために、すべてのギガビット イーサネット接続でストレート ケーブルを使用することを推奨します。

表1-7 に、エンド ツー エンドでギガビット イーサネットを使用している場合の WAE 接続および WAE 接続以外のケーブル要件を示します。

 

表1-7 ギガビット イーサネットを使用した WAE 接続のケーブル要件

接続
必要なケーブル

スイッチ間(WAE なし)

クロスオーバーまたはストレート

スイッチとルータ間(WAE なし)

クロスオーバーまたはストレート

ルータ間(WAE なし)

クロスオーバーまたはストレート

スイッチと WAE 間および
WAE とルータ間

クロスオーバーまたはストレート

クロスオーバーまたはストレート

スイッチと WAE 間および
WAE とスイッチ間

クロスオーバーまたはストレート

クロスオーバーまたはストレート

ルータと WAE 間および
WAE とルータ間

クロスオーバーまたはストレート

クロスオーバーまたはストレート

WAE 間

クロスオーバーまたはストレート

一部のスイッチは、Automatic Medium-Dependent Interface Crossover(Auto-MDIX)をサポートしています。Auto-MDIX を設定するには、 mdix auto グローバル コンフィギュレーション スイッチ コマンドを使用します。スイッチが MDIX をサポートしており、不正なケーブル タイプ(クロスオーバーまたはストレート)が 10/100 ファスト イーサネット ポートに接続されている場合は、MDIX が自動的に送受信を調整するため、これらのケーブル接続の規則に従う必要はありません。ただし、MDIX を設定する場合は、自動検知(速度/デュプレックスの手動選択ではなく)を使用するようにポートを設定する必要があります。


注意 WAE インライン アプライアンスの LAN 側と WAN 側の両方で、ファスト イーサネット ポートに接続する場合は、接続されているデバイスのタイプを考慮し、正しいケーブルを使用する必要があります。インライン ネットワーク アダプタを適切に動作させるには、これらのケーブル接続の規則に従う必要があります(表1-8 を参照。図と例については、ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例を参照)。

ファスト イーサネット接続に適したケーブルを使用してインライン ネットワーク アダプタを接続するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 次に示す標準のケーブル接続規則に従い、2 つのエンド デバイス間(デバイス間では WAE インライン ネットワーク アプライアンスを接続しない)の直接接続に使用するケーブル タイプを決定します。

2 つのスイッチなど、同様の 2 つのネットワーク デバイスを直接接続する場合は、クロスオーバー ケーブルを使用する

スイッチとルータなど、異なる 2 つのネットワーク デバイスを直接接続する場合は、ストレート ケーブルを使用する


) インライン ネットワーク アダプタには、InlineGroup インターフェイスがメカニカル バイパス モードのときにアクティブになる内部クロスオーバー接続があるため、2 つのネットワーク デバイスを直接接続するために使用するケーブルがわかったら、そのケーブルではないもう一方のケーブル タイプを接続する必要があります(片側、通常、インライン アプライアンスの WAN 側)。


表1-8 に、エンド ツー エンドでファスト イーサネットを使用している場合の WAE 接続および WAE 以外の接続のケーブル要件を示します。

 

表1-8 ファスト イーサネットを使用する WAE 接続のケーブル要件

接続
必要なケーブル

スイッチ間(WAE なし)

クロスオーバー

スイッチとルータ間(WAE なし)

ストレート

ルータ間(WAE なし)

クロスオーバー

スイッチと WAE 間および
WAE とルータ間

ストレート

クロスオーバー

スイッチと WAE 間および
WAE とスイッチ間

ストレート

ストレート

ルータと WAE 間および
WAE とルータ間

ストレート

ストレート

WAE 間

クロスオーバー

ステップ 2 次のケーブル タイプを使用して、WAE インライン アプライアンスの LAN 側および WAN 側の両方でファスト イーサネット ポートを接続します。

接続の LAN 側では、WAE インライン アプライアンスとネットワーク デバイス間でストレート ケーブルを使用する

接続の WAN 側では、2 つのネットワーク デバイスを直接接続するために使用するケーブル(ステップ 1 で決定したケーブル)とは別のケーブルを使用する

たとえば、WAE インライン アプライアンスを使用してルータとスイッチ(2 つの異なるデバイス)を接続する場合は、接続の LAN 側でストレート ケーブルを使用し、WAN 側でクロスオーバー ケーブルを使用します(この 2 つの異なるデバイスを直接接続する場合は、ストレート ケーブルではなく、クロスオーバー ケーブルを使用します)。

2 つのスイッチ(または、2 つの同様のデバイス)を接続する場合は、WAE インライン アプライアンスの LAN 側と WAN 側の両方でストレート ケーブルを使用します。

図 1-11図 1-13 に、ファスト イーサネット ポート間の WAE LAN および WAN 接続に使用するケーブルを示します。


 

ファスト イーサネット接続の導入シナリオおよびケーブル接続例

適切なケーブルを使用して、WAE インライン ネットワーク アダプタ ポートをネットワーク デバイスに接続することで、2 つのネットワーク デバイス間(ブランチ オフィス ルータとブランチ オフィス LAN スイッチ間など)に物理的に WAE アプライアンスを設置できます。

ギガビット イーサネットを使用して 2 つのデバイス間で WAE インライン アプライアンスを接続している場合は、デバイスのタイプに関係なく、ストレート ケーブルまたはクロスオーバー ケーブルを使用することもできれば、2 つのケーブルを任意に組み合わせて使用することも可能です。ファスト イーサネットには固有のケーブル接続要件があるため、ここでは、ファスト イーサネット接続のみのケーブル接続例を示します。

インライン ネットワーク アダプタには、2 つのインライン グループに分割される 4 つのポートがあります(ポートおよび LED インジケータを参照)。2 つの異なるネットワーク パス間で WAE を物理的にインラインにして、冗長 WAN リンクを作成できます(図 1-11 を参照)。

また、フェールオーバーを目的として、インライン ネットワーク アダプタを搭載した 2 つの WAE を、2 つのネットワーク デバイス間に順次バック ツー バックで設置することもできます。このタイプの直列クラスタ構成では、1 つの WAE で障害が発生したり、過負荷状態になったりした場合に、もう一方の WAE が最適化されます(図 1-12 を参照)。


) 2 つの WAE インライン アプライアンスを直列に相互接続する場合は、2 つの WAE 間で必ずクロスオーバー ケーブルを使用してください(図 1-13 を参照)。


図 1-11 冗長 WAN 接続を備えた単一のインライン WAE のケーブル接続

 

 

1

接続:管理

ギガビット イーサネット: 1/0

ケーブル タイプ:ストレート(推奨)

2

接続:WAE と LAN スイッチ間
(InlineGroup 1/0 を使用)

ファスト イーサネット:LAN0(InlinePort 1/0/lan)

ケーブル タイプ:ストレート

3

接続:WAE と LAN スイッチ間
(InlineGroup 1/1 を使用)

ファスト イーサネット:LAN1(InlinePort 1/1/lan)

ケーブル タイプ:ストレート

4

接続:WAE と WAN ルータ A 間
(InlineGroup 1/0 を使用)

ファスト イーサネット:WAN0(InlinePort 1/0/wan)

ケーブル タイプ:クロスオーバー

5

接続:WAE と WAN ルータ B 間
(InlineGroup 1/1 を使用)

ファスト イーサネット:WAN1(InlinePort 1/1/wan)

ケーブル タイプ:クロス ケーブル

図 1-12 単一の WAN 接続を備えた直列クラスタ インライン WAE のケーブル接続

 

 

1

接続:WAE 1 と LAN スイッチ間

ファスト イーサネット:LAN0(InlinePort 1/0/lan)

ケーブル タイプ:ストレート

2

接続:WAE 1 と WAE 2 間

ファスト イーサネット:WAE1 WAN0(InlinePort 1/0/wan)と WAE 2 LAN0(InlinePort 1/0/lan)間

ケーブル タイプ:クロスオーバー

3

接続:WAE 2 と WAN ルータ間

ファスト イーサネット:WAE 2 WAN0(InlinePort 1/0/wan)

ケーブル タイプ:クロスオーバー

図 1-13 2 つのインライン WAE 間のケーブル接続

 

 

1

接続:WAE 1 と LAN スイッチ間

ファスト イーサネット:WAE 1 LAN0(InlinePort 1/0/lan)

ケーブル タイプ:ストレート

2

接続:WAE 1 と WAE 2 間

ファスト イーサネット:WAE 1 WAN0
(InlinePort1/0/wan)と WAE 2 LAN0(InlinePort 1/0/lan)間

ケーブル タイプ:クロスオーバー

3

接続:WAE 2 と WAN ルータ間

ファスト イーサネット:WAE 2 WAN0(InlinePort 1/0/wan)

ケーブル タイプ:クロス ケーブル