ローカル管理配置に関する Cisco ACNS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.4
スタンドアロン Content Engine の WMT ストリーミング メディア サービ スの設定
スタンドアロン Content Engine の WMT ストリーミング メディア サービスの設定
発行日;2012/01/14 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

スタンドアロン Content Engine の WMT ストリーミング メディア サービスの設定

WMS ストリーミング ソリューションの概要

WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの概要

WMT RTSP プロトコルについて

MMS プロトコルについて

スタンドアロン Content Engine の WMT 要求の処理方法

スタンドアロン Content Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスについて

WMT ストリーミング メディア キャッシングのキャッシング ポリシーについて

WMT プロキシ キャッシングについて

WMT 透過キャッシングについて

WMT でのライブ分割について

WMT 対応 Content Engine のプロキシ認証について

設定時の注意事項

WMT プロキシ サーバの要件

スタンドアロン Content Engine の WMT MMS サービスの設定

スタンドアロン Content Engine に WMT MMS ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するためのチェックリスト

スタンドアロン Content Engine での WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定

スタンドアロン Content Engine に WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するためのチェックリスト

スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化

スタンドアロン Content Engine での一般的な WMT 設定値の設定

着信および発信 WMT 帯域幅とビット レートの設定

WMT VBR について

サブネットベース発信帯域幅の設定

WMT 帯域幅着信バイパス リストの設定

スタンドアロン Content Engine の高速ストリーミング機能の設定

スタンドアロン Content Engine の Fast Start の設定

スタンドアロン Content Engine での Fast Cache の設定

WMT 要求の透過リダイレクションの設定

WMT 要求の RTSP 透過リダイレクションの設定

WMT 要求の MMS 透過リダイレクションの設定

スタンドアロン Content Engine での WMT キャッシングのイネーブル化と設定

スタンドアロン Content Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングのイネーブル化と設定

スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定

VOD ファイルを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定

事前にロードされた VOD ファイルがキャッシュされ、Windows Media クライアントに適切に配信されたことの確認

WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定

ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためのスタンドアロン Content Engine の設定

スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Multicast-out の設定

スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Multicast-out の設定

スタンドアロン Content Engine での WMT マルチキャスト ステーションとマルチキャスト スケジュールの定義

WMT マルチキャスト ステーションの開始および停止

WMT マルチキャストの代替送信元 URL(送信元フェールオーバー)の設定

ライブ WMT ストリームをユニキャストするためのスタンドアロン Content Engine の設定

スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Unicast-out の設定

スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Unicast-out の設定

スタンドアロン Content Engine での WMT ストリームのクリア

WMT RTSP サーバ設定情報の表示

現在の WMT 設定情報の表示

WMT 統計情報の表示

スタンドアロン Content Engine での WMT ロギングの使用

WMT マルチキャスト ロギングの使用

ACNS 5.3.5 ソフトウェア リリースのマルチキャスト ロギング拡張機能

WMT トランザクション ロギングの使用

WMT トランザクション ログのフォーマットの指定

ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングのイネーブル化

WMT エラー ロギングの使用

WMT クライアント切断のロギング

スタンドアロン Content Engine 上での WMT ストリームのクリアのロギング

スタンドアロン Content Engine の WMT ストリーミング メディア サービスの設定

この章では、Windows Media Technologies(WMT)ストリーミングおよびキャッシング サービスの概要を示し、Content Engine CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用してスタンドアロン Content Engine にこれらのサービスを設定する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

「WMS ストリーミング ソリューションの概要」

「WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの概要」

「設定時の注意事項」

「スタンドアロン Content Engine の WMT MMS サービスの設定」

「スタンドアロン Content Engine での WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定」

「スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化」

「スタンドアロン Content Engine での一般的な WMT 設定値の設定」

「WMT 要求の透過リダイレクションの設定」

「スタンドアロン Content Engine での WMT キャッシングのイネーブル化と設定」

「VOD ファイルを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」

「WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」

「現在の WMT 設定情報の表示」

「WMT RTSP サーバ設定情報の表示」

「スタンドアロン Content Engine での WMT ロギングの使用」


) この章では、次の用語を使用します。Windows Media ストリーミングおよびキャッシング サービスは、まとめてWMT 機能と表記します。Windows Media Player 9 シリーズ クライアントは、Windows Media 9 Player と表記します。Windows Media Services 9 サーバは Windows Media 9 サーバと表記します。Content Engine で稼働する Windows Media Services 9 RTSP バックエンド サーバは、WMT RTSP サーバと表記します。WMT RTSP 透過リダイレクションという用語は、Windows Media 9 Player からの WMT RTSP 要求の RTSP 透過リダイレクション(WCCP Version 2 サービス 80 および 83)を表す場合に使用します。MMS RTSP 透過リダイレクションという用語は、Windows Media Player からの WMT MMS 要求の RTSP 透過リダイレクション(WCCP Version 2 サービス 81 および 82)を表す場合に使用します。


ストリーミング メディア サービスに関する基本情報については、「ACNS ストリーミング メディアの基本概念」を参照してください。この章で使用する CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドの構文および使用方法については、『 Cisco ACNS Software Command Reference 』Release 5.4 を参照してください。

Content Distribution Manager に登録されている Content Engine にストリーミング メディア サービスを設定する方法に関しては、『 Cisco ACNS Software Configuration Guide for Centrally Managed Deployments 』Release 5.4 を参照してください。トラブルシューティングのための WMT 診断ツールの使用方法については、「WMT 診断ツールを使用したトラブルシューティング」を参照してください。

WMS ストリーミング ソリューションの概要

Windows Media Services(WMS)は、インターネット上でデジタル メディア ファイルを作成、配信、および再生するための Microsoft のストリーミング ソリューションです。Windows Media Services 9 シリーズ(WMS 9)は、Microsoft の新しい Windows Media ソリューションです。

表9-1 に、WMS の主なコンポーネントを示します。

 

表9-1 Microsoft WMS のコンポーネント

コンポーネント
説明

Windows Media Player

要求されたデジタル メディア ファイルを再生するためにエンド ユーザが実行するデスクトップ アプリケーション(たとえば、Windows Media 6.4 Player と Windows Media 7.0 Player、または Windows Media Player 9)

クライアントは Windows Media Player で VCR と同じ制御を行って、ストリーミングの一時停止または巻き戻し、早送り(コンテンツが保存されている場合 [ビデオ オン デマンド])を利用できます。

Windows Right Manager と Encoder

コンテンツ作成アプリケーション

Windows Media サーバ

Active Streaming Format(ASF)ファイルをインターネット経由で送信する Microsoft Media Server(MMS)(たとえば、Windows Media 9 サーバと Windows Media 4.1 サーバ)と呼ばれるアプリケーションレベル プロトコルを使用するサーバと配信アプリケーション

Microsoft は、WMS 9 でストリーミング プロトコルに大きな変更を加えました。Windows Media Player およびサーバの初期バージョンは MMS プロトコル(MMS-over-UDP [MMSU] または MMS-over-TCP [MMST] プロトコル)を使用しますが、WMS 9 シリーズはデフォルトでストリーミングに RTSP ベースの新しいプロトコルを使用します。

次に、Windows Media 9 Player で現在使用されているストリーミング プロトコルを示します。

Windows Media Services 9 シリーズ RTSP/RTP ベース プロトコル

Windows Media Services 9 Series-over-HTTP(Windows Media Player およびサーバの初期のバージョンがサポートしていた MMS-over-HTTP プロトコルに類似)

MMS プロトコル(MMST および MMSU)

図9-1 に示すように、ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースが稼働する Content Engineは、上記のすべてのストリーミング プロトコルを介して Windows Media 9 サーバおよび Windows Media 9 Player と完全に相互運用することができます。


) Windows Media Player はファイルの再生に HTTP プロトコルを(ポート 80 から)使用しますが、Content Engine は HTTP ファイルをバッファに格納しないため、HTTP ストリーミングをサポートしません。ただし、Content Engine は MMS-over-HTTP ストリーミングをサポートします。


図9-1 ACNS 5.3.1 以降のソフトウェアで WMS 9 に対してサポートされているストリーミング プロトコル

 

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでサポートされているストリーミング プロトコルは RTSP/RTP です。したがって、Windows Media 9 Player からの RTSP 要求がサポートされます。WMT RTSP のプロキシ キャッシング(VOD [ビデオ オンデマンド] ファイルのキャッシング)およびライブ分割がサポートされています。Windows Media 9 Player からの RTSP 要求は、Content Engine(Content Engine A など)で稼働している Windows Media 9 サーバに転送されます。Content Engine A は VOD 要求を Windows Media 9 Player に配信します。Content Engine A で稼働している Windows Media 9 サーバは、ブロードキャストもサポートします。


) 中央管理型の配置では(Content Engine が Content Distribution Manager に登録されている場合)、管理型ライブ イベントもサポートされます。管理型ライブ イベントを設定するには、Content Distribution Manager GUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用します。スタンドアロン Content Engine は管理型ライブ イベントをサポートしません。管理型ライブ イベントの場合、Content Engine A および Content Engine B(ルート Content Engine)は、通信に RTSP プロトコルではなく、MMS プロトコルを使用します。管理型ライブ イベントでは、エンドツーエンド RTSP(クライアントからエンコーダへ)は現在サポートされていません。管理型ライブ イベントの設定の詳細については、『Cisco ACNS Software Configuration Guide for Centrally Managed Deployments』Release 5.4 を参照してください。


直接プロキシ ルーティングまたは WCCP リダイレクションを使用して、要求をスタンドアロン Content Engine にルーティングする場合、ユニキャストで公開される URL は次のいずれかです。

mms:// liveChannelOriginFqdn / program-name

rtsp:// liveChannelOriginFqdn / program-name (ACNS 5.3.1 のソフトウェア リリースで追加)

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media ライブ プログラムのライブ ストリーム ソースは次のいずれかです。

mms:// wmStreamingServer : port-number / file name

http://encoder: port-number

rtsp:// wmStreamingServer : port-number / file name (RTSP サポートは ACNS 5.3.1 ソフトウェア リリースで追加)

MMS は Microsoft の独自プロトコルです。MMS の詳細については、「MMS プロトコルについて」を参照してください。WMT RTSP の詳細は、「WMT RTSP プロトコルについて」を参照してください。

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースは、次のソフトウェアと相互運用します。

Windows Media Services 9(WMS 9)シリーズ ― Windows Media 9 Player、Windows Media Encoder、および Windows Media 9 サーバが含まれています。

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMT RTSP および WMT MMS がサポートされています。ACNS 5.2.x 以前のソフトウェア リリースでは、WMT MMS がサポートされていますが、WMT RTSP はサポートされていません。

Windows Media Services 4.1 シリーズ ― Windows Media Player 4.1 シリーズ、Windows Media Encoder、および Windows Media 4.1 サーバが含まれています。


) ACNS 5.1 以前のソフトウェア リリースは、WMS 4.1 および WMS 9.0 と相互運用しますが、ACNS 5.2.1 ソフトウェアに追加された WMT MMS の WMS 9 シリーズ機能(Fast Start、Fast Cache、Fast Reconnect、およびプレーヤーから Content Engine への WMS 9 ロギングなど)をサポートしません。


Content Service Switch(CSS)を使用してストリーミング トラフィックのロード バランスを行う Content Engine は、UDP トラフィック(MMSU および RTSPU など)を送信できません。これは、CSS が UDP トラフィックをサポートしていないからです。

WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの概要

WMT 機能を Content Engine 上でイネーブルにすると、Content Engine はネイティブな(統合された)WMT サーバとなって、Microsoft の標準ストリーミング形式(.ASF、.WMA、および .WMV ファイル)をユニキャスト、マルチキャスト ストリームのいずれかで配信します。統合された WMT サーバは、ストリームをクライアントに VOD、ブロードキャスト(ライブ)、およびマルチキャストで配信することができます。また、WMT 機能を使用すると、スタンドアロン Content Engine は WMT 透過キャッシングと WMT プロキシ キャッシングをサポートできます。

スタンドアロン Content Engine 上の WMT 機能はライセンスが必要なソフトウェアです。Content Engine でこの機能をイネーブルにするには、WMT ライセンス キーが必要です。Content Engine に付属する証明書に記載された無期限ライセンス キーを指定するか、または一時的に評価キーを使用する必要があります。ACNS 5.x ソフトウェアをダウンロードする場合は、Cisco.com の Web サイトから WMT ライセンスを購入できます。スタンドアロン Content Engine 上で WMT 機能をイネーブルにする際に、WMT ライセンス キーを指定します。「スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化」を参照してください。

WMT RTSP プロトコルについて

Real-Time Streaming Protocol(RTSP)は、標準のインターネット ストリーミング制御プロトコル(RFC 2326)です。RTSP は、アプリケーション レベルのプロトコルで、ビデオやオーディオなど、リアルタイム性をもつデータの配信を制御します。RTSP は業界で広範に採用されています。たとえば、Apple Computer の QuickTime、RealNetworks の RealMedia、および Cisco Streaming Engine はすべて、ストリーミング制御プロトコルとして RTSP を使用しています。WMS 9 では、ストリーミング制御プロトコルとして RTSP プロトコルのサポートが追加されています。初期バージョンの WMS(WMS 4.1 など)では、WMS はストリーミング制御プロトコルとして MMS を使用しています。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMS 9 の WMT RTSP サポートを使用できます(つまり、Windows Media 9 Player からの RTSP 要求がサポートされています)。

Content Engine で稼働している WMT RTSP サーバは、WMT RTSP プロトコルを使用して Windows Media 9 Player に VOD 要求を配信します。WMT RTSP プロトコルは、IETF RTSP 標準プロトコルに Microsoft 独自の拡張機能を追加したものです。WMT RTSP サーバはブロードキャストをサポートする場合にも、このプロトコルを使用します。RTSP サービスの標準待ち受けポートは、ポート 554 です。

Windows Media 9 Player からの RTSP 要求は、Content Engine に直接ルーティングしたり、透過的にリダイレクトすることができます。このような要求を Content Engine に直接ルーティングするには、Content Engine を直接ポイントするように Windows Media 9 Player を設定する必要があります。これらの要求を Content Engine に透過的にリダイレクトするには、Content Engine および WCCP Version 2 ルータに、WMT RTSP 透過リダイレクション(WCCP Version 2 サービス 80 および 83)を設定する必要があります。Content Engine を直接ポイントするように Windows Media 9 Player を設定する方法については、「Windows Media 9 Player に WMT RTSP 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」を参照してください。WMT RTSP 透過リダイレクションの設定方法については、「WMT 要求の RTSP 透過リダイレクションの設定」を参照してください。

MMS プロトコルについて

MMS は、ストリーミング メディア コンテンツ用に Microsoft が設計した独自のプロトコルです。Microsoft が使用するメディア コンテンツ形式は ASF と呼ばれます。ストリーミング ASF ファイルを指定する URL には、次の例のように、MMS がプロトコルとして使用されています。

mms://servername/filename.asf
 

MMS プロトコルは、UDP、Transmission Control Protocol(TCP)、または HTTP で実行されるアプリケーションレベルのプロトコルです。MMS は、メディア コンテンツをブロードキャストするために IP マルチキャストも利用できます。

MMS プロトコルは、ストリーミング メディアを配信するために、次の順序で最適な送信法を自動的に探します。

UDP

TCP

HTTP

MMSU は、UDP 上の転送による Microsoft Media Server プロトコルです。UDP は、コネクションレス型のトランスポート層で作動するプロトコルであり、配信が保証されていないので、リアルタイム メディアに対しては理想的なプロトコルです。この特性は、利点ではなく欠点のように聞こえますが、ストリーミング メディアにはきわめて適した特性です。伝送時間が長くなっても完全な形で配信される必要がある、ファイルや電子メールのようなデータとは違って、ストリーミング メディアのデータの価値は時間によって制約を受けます。ビデオの 1 フレームが失われた場合、そのフレームが正規の時間内に到着しなければ、価値がなくなります。

MMST は、TCP 上の転送による Microsoft Media Server プロトコルです。

WCCP Version 2 は 2 つの MMS 透過サービス(MMSU サービス [サービス 81] および MMST サービス [サービス82])をサポートします。これらの 2 つの WCCP リダイレクション サービスを使用すると、WMT 要求を Content Engine(WMT 透過キャッシングをサポートするように設定された透過プロキシ サーバとして機能)に透過的にリダイレクトするように WCCP Version 2 ルータを設定できます。

クライアント(Windows Media Player)は、これらのプロトコル(MMS-over-UDP [MMSU]、MMS-over-TCP [MMST]、および MMS-over-HTTP)をすべて使用して、ファイルを取得しようとします。

URLが http://xxx の場合、Windows Media Player は、MMS-over-HTTP( ストリーミング HTTP とも呼ばれます)を使用してファイルを取得しようとします。

URL が mms://xxx.asf の場合、Windows Media Player は、MMSU、次に MMST、最後に MMS-over-HTTP の順に使用してファイルを取得しようとします。

URL が http:// xxx .nsc の場合、Windows Media Player は、最初に通常の HTTP を介して xxx .nsc ファイルを取り出し、次に MMS-over-IP マルチキャストを使用して xxx .nsc ファイルに記述されたストリームを取り出します。

MMS プロトコルは HTTP 上でも実行できるので、Content Engine は MMS 要求を HTTP 要求から区別する必要があります。Content Engine は要求内のユーザ エージェント ヘッダーを検査することによって区別しています。ユーザ エージェントが Windows Media Player の場合、Content Engine は、要求が MMS 要求であると想定し、それ以外の場合は、通常の HTTP 要求であると見なします。


ヒント ライブ ストリーミングの場合、Content Engine は必ず外部 WMT サーバからライブ ストリームを取得します。Content Engine がライブ コンテンツの起点になることはありません。スタンドアロン Content Engine から WMT ライブ ストリームを配信する場合は、スタンドアロン Content Engine に WMT キャッシング プロキシとサーバ機能が必要です。WMT 製品はライセンス ソフトウェアであり、WMT ライセンス キーが必要です。このライセンス キーの詳細については、「スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化」を参照してください。


スタンドアロン Content Engine の WMT 要求の処理方法

スタンドアロン Content Engine は、WMT クライアントから直接 WMT 要求を受信したり、(WMT 透過リダイレクションを介して)WCCP Version 2 ルータまたはレイヤ 4 CSS スイッチから WMT 要求を受信することができます。

実際に使用するプロトコルは WMT クライアントとサーバの間でネゴシエートします。クライアントとサーバが両方とも Windows Media Services 9 シリーズの場合、URL の先頭が mms://であれば RTSP プロトコルを使用し、URL の先頭が http://であれば HTTP プロトコルを使用します。クライアントまたはサーバが WMS 9 より前のバージョンである場合(クライアントが Windows Media 6.4 または 7.0 Player であるか、またはサーバが Windows Media 9 サーバでなく Windows Media 4.1 サーバである場合)は、MMS プロトコルが使用されます。

Widows Media Service 9 シリーズの MMS-over-HTTP の場合、ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースを実行するスタンドアロン Content Engine は、事前にロードされた VOD、ライブ分割、および Windows Media 9 Player からのオンデマンド(キャッシュ ヒット)コンテンツについて Fast Start 機能と Fast Cache 機能をサポートします。対応するプロトコルは、HTTP、RTSP、MMS(MMSU および MMST)、および MMS-over-HTTP です。機能の詳細については、「WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」「スタンドアロン Content Engine での Fast Cache の設定」を参照してください。


) Fast Start 機能と Fast Cache 機能のサポートは ACNS 5.2.1 ソフトウェアで追加されました。ACNS 5.2.x ソフトウェアでは、これらの機能は、Windows Media Services 9 シリーズの MMS-over-HTTP ストリーミングでのみ利用できます。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media 9 Player(WMT RTSP 要求)からの RTSP 要求にも Fast Start および Fast Cache 機能を使用できます。


ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMT ストリーミング モジュールに、クライアント要求を処理する 2 種類のプロセスが含まれます。

UDP(MMSU)、TCP(MMST)、および MMS-over HTTP を介して MMS 要求を処理する mms_server プロセス

IP マルチキャストを介して MMS 要求を処理する mcast_mms プロセス

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースでは、スタンドアロン Content Engine は Fast Start 機能と Fast Cache 機能を使用して、ライブ ストリーム分割コンテンツまたはオンデマンド(キャッシュ ヒット)コンテンツをクライアントにストリーミングします。Windows Media 9 サーバは Fast Start 機能または Fast Cache 機能を使用して Content Engine にコンテンツをストリーミングできません。

スタンドアロン Content Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスについて

WMT ストリーミングおよびキャッシング サービス という用語は、次の 2 つの WMT サービス グループをまとめて表します。

WMT MMS サービス(ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースでサポート)

WMS 9 クライアントおよびサーバの WMT RTSP サービス(ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでサポート)

表9-2 では、ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースを実行中のスタンドアロン Content Engine でサポートされる WMT ストリーミングとキャッシング サービスのタイプを示しています。

 

表9-2 スタンドアロン Content Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービス

操作
説明

WMT プロキシ キャッシング

Content Engine は、Windows Media Player から直接 WMT 要求を受信します。Content Engine は、要求されたコンテンツがまだローカル キャッシュに保存されていなければ、それを取得し、可能な場合にはコピーをローカルに保存し、要求されたコンテンツをクライアントに送信します。詳細は、「WMT プロキシ キャッシングについて」を参照してください。

WMT 透過キャッシング

Content Engine は、WCCP Version 2 ルータまたはレイヤ 4 スイッチによって透過的にリダイレクトされた WMT 要求を受信します。Content Engine は、要求されたコンテンツがまだローカル キャッシュに保存されていなければ、それを取得し、可能な場合にはコピーをローカルに保存し、要求されたコンテンツをクライアントに送信します。詳細は、「WMT 透過キャッシングについて」を参照してください。

WMT ライブ ストリームの配信(通常)

Content Engine は、WMT ライブ ストリームを、WMT トラフィックの送信元であるすべてのローカル ユーザ(Windows Media Players)に配信します。WMT ライブ ストリームはユニキャストまたはマルチキャスト ライブ フィードにできます。Content Engine は、ライブ フィードをマルチキャストまたはユニキャストに分割して、WMT クライアントに中継します。詳細は、「WMT でのライブ分割について」を参照してください。

事前ロードされた VOD ファイルの配信(まれ)

VOD ファイルは、これらのファイルの Windows Media Players へのオンデマンド配信用に Content Engine に事前にロードされます。VOD キャッシングは HTTP キャッシングと似ていますが、VOD ファイルはスタンドアロン Content Engine 上の異なるファイル システム(mediafs)にキャシュされます。

VOD ファイルを配信するようにスタンドアロン Content Engine を設定する手順は、次のとおりです。

1. この Content Engine 上に VOD ファイルを事前にロードします。詳細については、「スタンドアロン Content Engine の事前コンテンツ ロードの設定」を参照してください。

2. クライアントが WMT メディア プレーヤーを通してアクセスできるようになった、事前にロードされた VOD ファイルの URL を公開します。

WMT ストリーミング メディア キャッシングのキャッシング ポリシーについて

HTTP キャッシングとは対照的に、WMT ストリーミング メディア キャッシングのキャシング ポリシーははるかに単純です。これは、ストリーミング メディアの大半が大きな静的コンテンツであるためです。WMT キャッシングのキャッシング ポリシーは単純明快です。部分応答を含むすべての応答がキャッシュ可能です。要求がキャッシュにヒットした場合でも、WMT 要求はすべて Content Engine とオリジン サーバの間の通信になります。

ストリーミング制御セッションを設定することによって、Content Engine は、キャッシュされたコンテンツが最新のものであり、クライアントがそのコンテンツにアクセスできることを確認できます。一般にストリーミング オブジェクトはサイズが非常に大きいため、サーバとの制御セッション確立に要するオーバーヘッドは最小になり、キャッシュ ヒットが発生した場合でも帯域幅使用量は削減されません。

WMT プロキシ キャッシングについて

直接プロキシ ルーティングを使用して WMT 要求をスタンドアロン Content Engine に送信する場合は、WMT プロキシ キャッシングをサポートするように Content Engine を設定できます。直接プロキシ モードでは、スタンドアロン WMT 対応 Content Engine が、WMT クライアント(Windows Media Player を使用して WMT コンテンツを要求しているエンド ユーザ)から着信 WMT ストリーミング要求を直接受け入れ、これらのクライアントの代わりにオリジン WMT サーバと通信します。このタイプのキャッシングは WMT プロキシ キャッシング といいます。

クライアントが Windows Media 6.4 または 7.0 Player の場合、Content Engine は MMS および HTTP を介してストリーミング要求を受信して、処理します(図9-2 を参照)。

図9-2 WMT MMSプロキシ キャッシング(直接プロキシ ルーティング)

 

クライアントが Windows Media 9 Player であり、Content Engine で ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースが稼働している場合、Content Engine は RTSP、MMS、および HTTP を介してストリーミング要求を受信して、処理できます(図9-1 を参照)。


) Content Engine と要求元クライアントの間にファイアウォールが配置されている場合は、エンド ユーザのデスクトップで Windows Media Player プロキシ設定を明示的に設定するときに、Content Engine の外部 IP アドレスを割り当ててください。このようにすると、この Content Engine が直接ポイントされます。


Setup ユーティリティまたは Content Engine CLI を使用すると、ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースを実行しているスタンドアロン Content Engine で WMT プロキシ キャッシングをイネーブルにして、設定できます。

Setup ユーティリティを使用して、スタンドアロン Content Engine に WMT プロキシ キャッシングを設定する方法については、「Setup ユーティリティによるスタンドアロン Content Engine の基本設定」を参照してください。

Content Engine CLI を使用して WMT プロキシ キャッシングを設定する方法については、「スタンドアロン Content Engine での WMT キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

WMT 透過キャッシングについて

透過リダイレクション(WCCP またはレイヤ 4 スイッチング)を使用して、WMT 要求をスタンドアロン Content Engine に転送する場合、WMT 透過キャッシングをサポートするように Content Engine を設定できます。この場合、スタンドアロン Content Enginge は、WMT コンテンツを要求するクライアントの透過プロキシ サーバとして機能します。これらのクライアントからは、Content Engine を認識できません。Content Engine は透過的にリダイレクトされた WMT 要求を受信すると、要求されたコンテンツがローカルのキャッシュに保存されていない場合、そのコンテンツを取得し、可能な場合はコピーをローカルに保存します。それから、要求されたコンテンツをクライアント メディア プレーヤーに送信します。

Setup ユーティリティまたは Content Engine CLI を使用すると、ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースを実行しているスタンドアロン Content Engine で WMT 透過キャッシングをイネーブルにして、設定できます。Setup ユーティリティを使用した場合は、WCCP Version 2 ルータからリダイレクトされた WMT 要求のみを受け入れるように Content Engine を設定できます。Content Engine CLI を使用した場合は、WCCP Version 4 スイッチおよび WCCP Version 2 ルータからリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるように Content Engine を設定できます。

Setup ユーティリティを使用して、スタンドアロン Content Engine に WMT 透過キャッシングを設定する方法については、「Setup ユーティリティによるスタンドアロン Content Engine の基本設定」を参照してください。Content Engine CLI を介してスタンドアロン Content Engine に WMT 透過キャッシングを設定する方法については、「スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

WMT でのライブ分割について

WMT 対応 Content Engine はライブ分割もサポートします。ライブ ストリームの分割要求によってオリジン ストリーミング サーバからの単一ストリームは、その同一ストリームを要求した各クライアントに分割して送信されます(図9-3 を参照)。WMT クライアントが ASF ファイルを指定しないで、リモート ストリーミング サーバ上のパブリッシング ポイントを要求した場合、Content Engine はリモート ストリーミング サーバを参照するエイリアス ファイルを動的に作成します。そのリモート ストリーミング サーバへのそれ以後の要求はすべて、Content Engine がストリームを分割し、WMT クライアントに配信することによって処理されます。

オリジナル ストリームを要求した最初のクライアント(クライアント 1)がネットワークとの接続を解除した場合も、すべてのクライアントがネットワークとの接続を解除するまで、Content Engine は他のクライアント(クライアント 2 とクライアント 3)に引き続き送信します。

図9-3 スタンドアロン Content Engine がライブ分割をサポートする方法

 

Content Engine にライブ分割を実行させることによって、クライアントとオリジン ストリーミング サーバの間のネットワーク帯域幅を大幅に節約できる可能性があります。これは、Content Engine がクライアントにより近いからです。


) ライブ分割は、さまざまなデータ パケット トランスポート プロトコル(HTTP、MMST、および MMSU)でサポートされています。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、さらに 2 つのトランスポート プロトコル(RTSPU および RTSPT)のライブ分割も使用できます。WMT ライブ ストリームに関して集計された統計情報を表示するには、show statistics wmt streamstat live EXEC コマンドを入力します。


WMT 対応 Content Engine のプロキシ認証について

WMT 対応 Content Engine は、オリジン サーバによる基本認証と NTLM 認証の両方をサポートします。クライアントがユーザ認証を必要とするコンテンツを要求した場合、Content Engine はエージェントとして動作し、クライアントとサーバ間で認証情報を送受信して、クライアントを認証します。クライアントが認証されると、コンテンツは通常どおりにストリーミングされます。キャッシングされたコンテンツと、キャッシングされてない VOD コンテンツの両方に対して、認証が行われます。

プロキシ認証方式には、次の 2 つのタイプがあります。

基本認証 ― サーバが、エンコードされたユーザ名とパスワードの形式でクライアントの ID を要求する認証方式。認証が失敗すると、その状況がクライアントに通知されます。この場合、クライアントは認証プロセスを再試行するか、接続を解除します。認証が成功すると、ストリーミング メディアがクライアントに送信されます。この方式は HTTP とMMS の両方を介して、非透過プロキシ モード(直接プロキシ ルーティング)と透過プロキシ モードでサポートされます。

Windows NTLM 認証 ― 接続ベースで身元証明要求と応答を行う認証方式。NTLM プロトコルがすべての接続を認証するため、プロキシは、オリジン サーバとの新しい接続を任意に作成することはできず、クライアントが開始した接続を再使用する必要があります。

ファイルがキャッシュから提供されるのは、完全なキャッシュ ヒットが発生した場合、つまりファイル全体がディスク上に存在する場合だけです。ファイルが完全にヒットしなかった場合は、ファイル全体がオリジン サーバから取り出されます(NTLM の場合)。NTLM 認証は HTTP とMMS の両方を介して、非透過プロキシ モード(直接プロキシ ルーティング)と透過プロキシ モードでサポートされます。プロキシは、Digital Rights Management(DRM)で保護されている Windows Media ファイルのキャッシング、および配信をサポートします。オリジン サーバが使用する Access Control List(ACL; アクセス制御リスト)は、プロキシでも自動的に使用されます。


) ユーザ ID に基づくフィルタリングもサポートされています。プロキシは、オリジン サーバによる認証だけをサポートします。プロキシによる認証、またはプロキシを使用するためのユーザ認証は、今後のリリースでサポートされる予定です。ACNS 5.1 以降のソフトウェア リリースでは、クライアントに分割されるライブ ストリームも、オリジン サーバで認証されます。


ACNS 5.2.1 ソフトウェア リリースでは、WMT クライアントからの WMT MMS 要求に対するパススルー認証のサポートが追加されています。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WindowsMedia9 Player からの WMT RTSP 要求に対するパススルー認証のサポートも使用できます。このトピックに関する詳細は、「WMT 要求用パススルー認証の設定」を参照してください。

設定時の注意事項

ここでは、スタンドアロン Content Engine に Windows メディア ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するための一般的な注意事項、およびスタンドアロン Content Engine に Windows Media サービスを設定する方法を示します。

スタンドアロン Content Engine に Windows Media ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するときは、次の重要事項に注意してください。

Windows Media Services 9 シリーズは、インターネット上でデジタル メディア ファイルの作成、配信、および再生を行うための一連のストリーミング ソリューションです。WMT には、エンド ユーザ アプリケーション(Windows Media 9 Player)、サーバと配信アプリケーション(Windows Media 9 サーバ)、およびエンコーダ アプリケーション(Windows Media Encoder)が組み込まれています。

WMT プロキシ サーバが MMS-over-HTTP を使用する要求を処理できない場合、Windows Media 9 Player はプロキシをバイパスし、オリジン サーバからの要求をサービスします。Windows Media Player の以前のバージョン(バージョン 6.4 および 7.0)では、この機能はサポートされていません。通常、プロキシ サーバが要求を処理できないのは、次のいずれかの理由によります。

要求されたメディア ファイルが Content Engine に設定されている値(帯域幅、最大セッション数、または最大ビット レート)を超えている。

URL が Content Engine に設定されたルールまたは URL フィルタに準拠しない。

プロキシ サーバがダウンしている。

表9-3 に、サポートされている WMT 着信および発信プロキシ モードを示します。この表に示されているように、モードは Content Engine で稼働している ACNS 5.x ソフトウェアのリリースによって異なります。

 

表9-3 サポートされている WMT 着信および発信プロキシ モード

プロキシ モード
ACNS 5.3.1 以降の
ソフトウェア
ACNS 5.2.1 以前の
ソフトウェア
コメント

着信プロキシ モード

MMS 透過プロキシ(サービス 81 および 82 による WCCP 透過リダイレクション)

MMS 透過プロキシ(レイヤ 4 スイッチング)

WMT RTSP 透過プロキシ(サービス 80 および 83 による WCCP 透過リダイレクション)

WMT 透過プロキシ(サービス 82 および 83 による WCCP 透過リダイレクション)

WMT 透過プロキシ(レイヤ 4 スイッチング)

MMS 透過リダイレクションの詳細は、「WMT 要求の MMS 透過リダイレクションの設定」を参照してください。

WMT RTSP 透過リダイレクションの詳細は、「WMT 要求の RTSP 透過リダイレクションの設定」を参照してください。

発信プロキシ モード

MMS-over-HTTP プロキシ モード

MMS プロキシ モード

RTSP プロキシ モード

MMS-over-HTTP プロキシ モード

MMS プロキシ モード

wmt proxy outgoing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Content Engine に WMT 発信プロキシを設定します。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media 9 Player からの WMT RTSP 要求に対して、RTSP 発信プロキシ サーバのサポートも使用できます( wmt proxy outgoing rtsp host コマンド)。発信プロキシ サーバの設定方法については、「スタンドアロン Content Engine での一般的な WMT 設定値の設定」ステップ 11を参照してください。

各 WMT 機能を設定するには、 wmt グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ContentEngine(config)# wmt ?
accelerate WMT streaming acceleration
accept-license-agreement Accept license; View by 'show wmt license-agreement'
advanced WMT advanced configuration
bandwidth WMT bandwidth configurations
broadcast Broadcast live configuration.
cache WMT cache config
disallowed-client-protocols Specify disallowed wmt client protocols
enable Enable WMT
evaluate Start/continue 60-day evaluation of WMT.
extended WMT extended configurations
fast-cache Fast-cache feature
fast-start Fast-start feature
http MMS over HTTP configurations
incoming Configuration for incoming WMT requests
l4-switch Configure layer-4 switch interoperability
license-key Required license key for WMT
live-url-stripping Strip live URL's ? and beyond
max-concurrent-sessions Maximum number of unicast clients that can be
served concurrently.
multicast Multicast configuration and scheduling.
proxy Out-going proxy configuration
transaction-logs WMT transaction log configuration
 

wmt グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、WMT の一般的な設定値を設定する例については、「スタンドアロン Content Engine での一般的な WMT 設定値の設定」を参照してください。

WMT プロキシ サーバの要件

スタンドアロン Content Engine が WMT プロキシ サーバとして機能するには、次の要件を満たす必要があります。

WMT ソフトウェア コンポーネントにとって最も重要な要件は、インターオペラビリティです。WMT プロキシ サーバは、すべてのバージョンの Microsoft Windows Media Player、Windows MMS、Windows Media Encoder、およびサードパーティ製 Windows メディア アプリケーションと問題なく動作する必要があります。

WMT 透過キャッシングをサポートするには、WCCP Version 2 がスタンドアロン Content Engine で実行されている必要があります。

disk config コマンドを使用して、mediafs ストレージ用のディスク スペースを確保するように設定すると、WMT を使用してストリーミング メディアをキャッシュすることができます。

mediafs パーティションは、スタンドアロン Content Engine 上にマウントされます。これは Content Engine にキャッシュされる WMT ストリーミング メディア コンテンツを保存するために使用されるストレージ パーティションです。

Content Engine が ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースを実行しています。

Microsoft WMT ライセンス キーが必要です。Microsoft WMT 製品はライセンスが必要なソフトウェアです。スタンドアロン Content Engine でライセンス付きの WMT 製品機能をイネーブルにするには、WMT ライセンス キーが必要です。このライセンス キーは、Content Engine 付属の証明書に記載されています。WMT ライセンス キーを指定する方法については、「スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化」を参照してください。


) ACNS 5.x ソフトウェアをダウンロードする場合は、Cisco.com の Web サイトから WMT ライセンスを購入できます。


WMT ライセンス製品機能が不要になったために Content Engine で WMT ライセンス キーが不要になった場合は、 no wmt license-key グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力すると、WMT ライセンス キーをアンインストールできます。1台の Content Engine 上でライセンス キーをアンインストールしたあと、別のデバイスが WMT ライセンス キーをサポートしている場合は、そのデバイスでライセンス キーを使用することができます。


) スタンドアロン Content Engine で WMT ライセンス キーをアンインストールする前に、no wmt enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して WMT 機能をディセーブルにする必要があります。


WMT プロキシ サーバとして設定されるスタンドアロン Content Engine の IP アドレスが必要です。

WCCP 透過リダイレクションを使用する場合、WCCP Version 2 対応ルータの IP アドレスが必要です。

スタンドアロン Content Engine の WMT MMS サービスの設定

ここでは、Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine で WMT MMS ストリーミングとキャッシング サービスを設定する方法について説明します。図9-4図9-5 に、スタンドアロン Content Engine にこれらのサービスを初期設定する方法を詳細に示します。 表9-4 に、スタンドアロン Content Engine にこれらのサービスを設定するタスクのチェックリストを示します。

また、クライアント メディア プレーヤーに必要な設定変更を行う方法(直接プロキシ ルーティングが使用される場合)、および WCCP Version 2 ルータに必要な設定変更を行う方法(WCCP Version 2 による MMS 透過リダイレクション[サービス 81 および 82]が使用される場合)について説明します。


) Setup ユーティリティを使用すると、スタンドアロン Content Engine 上で WMT をイネーブルにし、Content Engine に WMT プロキシ キャッシングと WMT 透過キャッシングを設定できます。Setup ユーティリティでは、WCCP Version 2 ルータからリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるように Content Engine を設定できます。

Content Engine CLI では、WCCP Version 2 ルータまたは レイヤ4 スイッチからリダイレクトされた WMT MMS 要求を受け入れるように Content Engine を設定できます。Setup ユーティリティを使用して、スタンドアロン Content Engine に WMT キャッシングを設定する方法については、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine の基本設定」を参照してください。


図9-4 スタンドアロン Content Engine での WMT MMS ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定(パート 1)

 

図9-5 スタンドアロン Content Engine での WMT MMS ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定(パート 2)

 

スタンドアロン Content Engine に WMT MMS ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するためのチェックリスト

表9-4 は、ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースが実行されているスタンドアロン Content Engine に WMT MMS ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するタスクのチェックリストです。このチェックリストには、スタンドアロン Content Engine にこれらのサービスを設定する際に行われる手順、および WMT MMS 要求がこのスタンドアロン Content Engine にルーティングされる方法が記載されています。


) Setup ユーティリティを使用すると、ACNS 5.2.1以降のソフトウェア リリースを実行しているスタンドアロン Content Engine 上で WMT をイネーブルにし、Content Engine に WMT プロキシ キャッシングおよび WMT 透過キャッシングを設定できます。このトピックに関する詳細は、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine の基本設定」を参照してください。


 

表9-4 スタンドアロン Content Engine に WMT MMS サービスを設定するためのチェックリスト

タスク
追加情報および説明

1. スタンドアロン Content Engine で WMT をイネーブルにします。

a. WMT ライセンス契約を承諾します。

b. 評価版 WMT ライセンスを受け入れるか、またはシスコの無期限 WMT ライセンスを指定します。

c. ライセンス WMT 機能をスタンドアロン Content Engine 上でイネーブルにします。

「スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化」を参照してください。

2. Windows Media コンテンツについてのクライアント要求をこのスタンドアロン Content Engine に送信するためのルーティング方式を、次の中から 1 つまたは複数設定します。

直接プロキシ ルーティング(非透過)

MMS 透過リダイレクション(WCCP Version 2 ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチング)

直接プロキシ ルーティングでは、Windows Media Player は自らの MMS 要求を直接この Content Engine に送信します(非透過フォワード プロキシ サーバ)。直接プロキシ ルーティングでは、Windows Media Player が Content Engine を直接ポイントするように設定する必要があります。「Windows Media Player に WMT MMS 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」を参照してください。

WCCP ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチングでは、WCCP ルータやレイヤ 4 スイッチおよび Content Engine(透過プロキシ サーバ)に MMS 透過リダイレクションを設定する必要があります。「WMT 要求の MMS 透過リダイレクションの設定」を参照してください。

3. 直接プロキシ ルーティングの場合は、Content Engine で WMT プロキシ キャッシングをイネーブルにして設定します。

「スタンドアロン Content Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

4. 透過リダイレクションの場合は、Content Engine で WMT 透過キャッシングをイネーブルにして設定します。

「スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

5. このスタンドアロン Content Engine がクライアントに配信する WMT ストリーミング コンテンツのタイプを選択します。

VOD ファイル

ライブ WMT ストリーム

VOD ファイルについては、「VOD ファイルを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

ライブ WMT ストリームの場合は、この Content Engine がライブ WMT ストリームを Windows Media クライアントにリレーするのに使用する方式を選択します。

Multicast-out を使用する場合は、タスク 6. に進みます。

あるいは

Unicast-out を使用する場合は、タスク 7. に進みます。

6. マルチキャストで Windows Media クライアントにライブ コンテンツを中継するように Content Engine を設定します。

「WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

7. ユニキャストで Windows Media クライアントにライブ コンテンツを中継するように Content Engine を設定します。

「スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Unicast-out の設定」を参照してください。

「スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Unicast-out の設定」を参照してください。

スタンドアロン Content Engine での WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定

ここでは、Content Engine CLI を使用して、ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースを実行しているスタンドアロン Content Engine に WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定する方法を示します。

図9-6 に、スタンドアロン Content Engine にこれらのサービスを初期設定する方法を詳細に示します。 表9-4 に、スタンドアロン Content Engine にこれらのサービスを設定するタスクのチェックリストを示します。

また、ここでは、Windows Media 9 Player に必要な設定変更を行う方法(直接プロキシ ルーティングが使用される場合)、および WCCP Version 2 ルータに必要な設定変更を行う方法(WCCP による WMT RTSP リダイレクション[サービス 80 および 83]が使用される場合)について説明します。

図9-6 スタンドアロン Content Engine での WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定

 

図9-6 の手順に従って WMT RTSP キャッシング サービスを設定したら、まったく同じ手順を使用して、WMT ストリーミング サービスを設定します(図9-5 を参照)。この手順は、WMT ストリーミング コンテンツ(ライブ WMT ストリームおよび VOD ファイル)を WMT クライアントに配信する場合に、MMS、MMS-over-HTTP、または RTPS のいずれのプロトコルを使用するかに関係なく同じです。

スタンドアロン Content Engine に WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するためのチェックリスト

表9-5 は、ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースが実行されているスタンドアロン Content Engine に WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するためのタスクのチェックリストです。このチェックリストには、スタンドアロン Content Engine にこれらのサービスを設定する際に行われる手順、および RTSP 要求が Windows Media 9 Player から、Windows Media 9 サーバとして機能するこのスタンドアロン Content Engine にルーティングされる方法の設定手順について説明します。

 

表9-5 スタンドアロン Content Engine および Windows Media 9 Player に WMT RTSP サービスを設定するためのチェックリスト

タスク
追加情報および説明

1. スタンドアロン Content Engine で WMT をイネーブルにします。

a. WMT ライセンス契約を承諾します。

b. 評価版 WMT ライセンスを受け入れるか、またはシスコの無期限 WMT ライセンスを指定します。

c. ライセンス WMT 機能をスタンドアロン Content Engine 上でイネーブルにします。

「スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化」を参照してください。

2. 必要に応じて、RTSP ゲートウェイ設定値を指定します。

a. Content Engine が NAT(ネットワーク アドレス変換)対応ルータの背後にある場合、RTSP ゲートウェイの IP アドレスを指定する必要があります(必須)。

b. また、デフォルトの基本および拡張 RTSP ゲートウェイ設定値を変更することもできます(任意) 。

「スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定」を参照してください。

3. Windows Media 9 Player からこのスタンドアロン Content Engine に RTSP 要求を転送するためのルーティング方式を、次の中から 1 つ以上設定します。

直接プロキシ ルーティング(非透過)

WMT RTSP 透過リダイレクション(WCCP Version 2 ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチング)

直接プロキシ ルーティングでは、Windows Media 9 Player は自らの WMT RTSP 要求を直接この Content Engine に送信します(非透過フォワード プロキシ サーバ)。直接プロキシ ルーティングでは、Windows Media 9 Player が直接 Content Engine にポイントするように設定する必要があります。「Windows Media 9 Player に WMT RTSP 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」を参照してください。

WCCP ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチングでは、WCCP ルータまたはレイヤ 4 スイッチおよび Content Engine(透過プロキシ サーバ)に WMT RTSP 透過リダイレクションを設定する必要があります。「WMT 要求の RTSP 透過リダイレクションの設定」を参照してください。

4. 直接プロキシ ルーティングの場合は、Content Engine で WMT プロキシ キャッシングをイネーブルにして設定します。

「スタンドアロン Content Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

5. 透過リダイレクションの場合は、Content Engine で WMT 透過キャッシングをイネーブルにして設定します。

「スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

6. このスタンドアロン Content Engine がクライアントに配信する WMT ストリーミング コンテンツのタイプを選択します。

VOD ファイル

ライブ WMT ストリーム

VOD ファイルについては、「VOD ファイルを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

ライブ WMT ストリームの場合は、この Content Engine がライブ WMT ストリームを Windows Media クライアントにリレーするのに使用する方式を選択します。

Multicast-out を使用する場合は、タスク 7. に進みます。

あるいは

Unicast-out を使用する場合は、タスク 8. に進みます。

7. マルチキャストで Windows Media 9 Player にライブ コンテンツを中継するように Content Engine を設定します。

「WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

8. ユニキャストで Windows Media 9 Player にライブ コンテンツを中継するように Content Engine を設定します。

「スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Unicast-out の設定」を参照してください。

「スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Unicast-out の設定」を参照してください。

スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化

WMS のライセンスを Content Engine でイネーブルにするには、事前に、Content Engine のクロックとカレンダーが正しく設定されていることを確認してください。正しく設定されていないと、エラー メッセージが表示されインストールは失敗します。システム クロックを表示するには、 show clock EXEC コマンドを使用します。システム クロックを設定するには、 clock set EXEC コマンドを使用します。

Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine 上で Windows Media Services をイネーブル化する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WMT ライセンス契約を表示します。

ContentEngine# show wmt license-agreement
 

ステップ 2 ライセンス契約の内容を確認したあと、グローバル コンフィギュレーション モードを開始し、ライセンス契約に同意します。

ContentEngine# configure terminal
ContentEngine(config)# wmt accept-license-agreement
 

ステップ 3 WMT 製品用のシスコのライセンス キーを入力します。

ContentEngine(config)# wmt license-key licensekey
 

あるいは、評価 WMT ライセンスを受け入れます。

ContentEngine(config)# wmt evaluate
 

ステップ 4 WMT 機能をこの Content Engine 上でイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt enable
 

ステップ 5 処理を継続するか確認するプロンプトが表示されたら、 yes と入力して継続します。

This operation needs to restart http proxy and real proxy (if running) for memory reconfiguration. Proceed? [no] yes
 


 

次に、Windows Media コンテンツに対するクライアント要求をこのスタンドアロン Content Engine に送信するためのルーティング方式を、次の中から 1 つ以上選択します。

WCCP ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチ(WMT MMS 要求の場合は WMT MMS 透過リダイレクション、WMT RTSP 要求の場合は WMT RTSP 透過リダイレクション)

直接プロキシ ルーティング(非透過)

直接プロキシ ルーティングでは、Windows Media Player は要求をこの Content Engine に直接送信します(非透過フォワード プロキシ サーバとして動作)。エンド ユーザ デスクトップ上の Windows Media Player がこの Content Engine をプロキシ サーバとして直接ポイントするように設定する方法については、「Windows Media Player に WMT MMS 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」を参照してください。

スタンドアロン Content Engine での一般的な WMT 設定値の設定

Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine に一般的な WMT 設定値を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WMT クライアントからの着信要求を待ち受けるように、Content Engine を設定します。

a. デフォルトでは、Content Engine は WMT MMS 要求をポート 1755 で待ち受けます。このデフォルト ポートを変更するには、 wmt incoming port-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポート番号の有効範囲は 1 ~ 65535です。

ContentEngine(config)# wmt incoming port-number
 

a. デフォルトでは、Content Engine は WMT RTSP 要求をポート 554 で待ち受けます。このデフォルト ポートを変更するには、 rtsp port incoming port-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポート番号の有効範囲は 1 ~ 65535です。

ContentEngine(config)# rtsp port incoming port-number
 

ステップ 2 wmt disallowed-client-protocols グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、ストリーミングに対して特定の WMT クライアント プロトコルを禁止します。

wmt disallowed-client-protocols { http | mmst | mmsu | rtspt | rtspu }

ACNS 5.3.1ソフトウェア リリースでは、このコマンドが次のように変更されました。

tcp オプションが mmst オプションで置き換えられました。

udp オプションが mmsu オプションで置き換えられました。

rtspt および rtspu オプションが追加されました。

下位互換性を保つために、 tcp および udp オプションが非表示になりました。

 

パラメータ
説明

disallowed-client-protocols

許可しない WMT クライアント プロトコルを指定します。

http

HTTP プロトコルを介したストリーミングを禁止します( http:// )。

mmst

MMST プロトコルを介したストリーミングを禁止します(mmst://)。

mmsu

MMSU プロトコルを介したストリーミングを禁止します(mmsu://)。

rtspt

RTSPT プロトコルを介したストリーミングを禁止します(rtspt://)。

rtspu

RTSPU プロトコルを介したストリーミングを禁止します(rtspu://)。

ステップ 3 スタンドアロン Content Engine が同時にサポートできるユニキャスト クライアントの最大数を設定します。デフォルトは 2500 です。

ContentEngine(config)# wmt max-concurrent-sessions number
 

number は、Content Engine が同時にサービスする必要のある着信ユニキャスト要求の最大数を指定します。この制限は、Content Engine の物理リソース数(1 ~ 8000)の影響を受けます。

ステップ 4 Content Engine に WMT コンテンツを事前にロードするための最大帯域幅を指定します。

ContentEngine(config)# wmt max-bandwidth incoming bitrate
 

ACNS 5.x ソフトウェアでは、コンテンツ事前ローディング用に指定された URL で、ビットレートが異なる WMT ストリーミング メディア ファイルを事前にロードできます。 wmt max-bandwidth および wmt max-bitrate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、WMT 帯域幅、およびビットレートを制御することもできます。

ステップ 5 Content Engine が受信できる WMT ストリームごとに、最大ビット レートを指定します。

デフォルトでは、制限がありません。このビット レートは WMT 着信ストリーム ビット レート といいます。

ContentEngine(config)# wmt bitrate wmt incoming bitrate
 

bitrate は、WMT 着信ストリーム ビット レートをキロビット/秒で指定します。この値の有効範囲は 0 ~ 2147483647 です。

ステップ 6 Content Engine が送信できる WMT ストリームごとに、最大ビット レートを指定します。デフォルトでは、制限がありません。このビット レートは WMT 発信ストリーム ビット レート といいます。

ContentEngine(config)# wmt bitrate wmt incoming bitrate
 

bitrate は、WMT 発信ストリーム ビット レートをキロビット/秒で指定します。この値の有効範囲は 0 ~ 2147483647 です。

帯域幅およびビット レートの設定方法については、「着信および発信 WMT 帯域幅とビット レートの設定」を参照してください。

ステップ 7 Content Engine が WMT キャッシュに格納する単一オブジェクトの最大サイズを指定します。

この値を指定するには、 wmt cache max-obj-size グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この値の範囲は、1 ~ 1,000,000 MB です。デフォルト値は 1024 MB です。

ContentEngine(config)# wmt cache max-obj-size size
 

ステップ 8 スタンドアロン Content Engine で WMT キャッシングがまだディセーブルの場合は、イネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt cache enable
 

ステップ 9 WMT ライブ URL ストリッピングをイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt live-url-stripping enable
 

ステップ 10 WCCP ルータ経由でなく、レイヤ 4 スイッチ経由の透過リダイレクションをイネーブルにします。

a. Content Engine 上で、レイヤ 4 スイッチを介した MMS 要求の透過リダイレクションをイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt l4-switch enable
 

b. Content Engine 上で、レイヤ 4 スイッチを介した RTSP 要求の透過リダイレクションをイネーブルにします。

ContentEngine(config)# rtsp l4-switch enable
 

ステップ 11 Content Engine に WMT 発信プロキシを設定するには、wmt proxy outgoing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ICP または WCCPを使用しないで、すべての MMS キャッシュ ミス トラフィックを特定の MMS 発信プロキシ サーバに送信するか、MMS-over-HTTP キャッシュ ミス トラフィックを特定の HTTP 発信プロキシ サーバに送信するか、あるいは、すべての WMT RTSP キャッシュ ミス要求を特定の RTSP 発信プロキシ サーバに送信するように、Content Engine を設定します。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media 9 Player からの WMT RTSP 要求に対応するように RTSP 発信プロキシ サーバを設定することもできます。

コマンド構文は次のとおりです。

wmt proxy outgoing { http | mms | rtsp } host { hostname | ip-address } port

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

http は、発信 MMS-over-HTTP プロキシ設定のキーワードです。

mms は、 発信 MMS(MMS-over-TCP または MMS-over-UDP)プロキシ設定のキーワードです。

MMS プロトコルは、MMS-over-TCP(MMST)、MMS-over-UDP(MMSU)、および MMS-over-HTTP の 3 つの異なるデータ プロトコル上で動作します。

rtsp は、 発信 RTSP プロキシ設定のキーワードです。

host は、発信プロキシ サーバのキーワードです。

hostname はホスト名、 ip-address は発信プロキシ サーバの IP アドレスです。

port は、発信プロキシ サーバのポート番号です。デフォルト MMS ポートは 1755 です。デフォルト RTSP ポートは 554 です。

次の例では、営業所の Content Engine は、MMS-over-HTTP を使用して、すべての WMT キャッシュ ミス要求をポート 8080 経由で 172.16.30.30 の中央 Content Engine に送信するよう設定されています。

ContentEngine(config)# wmt proxy outgoing http host 172.16.30.30 8080
 

次の例では、営業所にある Content Engine は、すべての MMS キャッシュ ミス要求をポート 1700 経由で 172.16.30.31 にある中央 Content Engine に送信するよう設定されています。

ContentEngine(config)# wmt proxy outgoing http host 172.16.30.31 1700
 

次の例では、営業所の Content Engine は、MMS-over-HTTP(MMST)または MMS-over-UDP(MMSU)を使用して、すべての MMS キャッシュ ミス要求をポート 8080 経由で 172.16.30.30 の中央 Content Engine に送信するよう設定されています。

ContentEngine(config)# wmt proxy outgoing mms host 172.16.30.30 8080
 

次の例では、営業所の Content Engine は、RTSP を使用して、すべての RTSP キャッシュ ミス要求をポート 8080 経由で Windows Media 9 Player から 172.16.30.30 の中央 Content Engine に送信するよう設定されています。

ContentEngine(config)# wmt proxy outgoing rtsp host 172.16.30.30 8080
 

ステップ 12 WMT で処理するメディア ファイルのタイプを決定します。

通常、Content Engine は、WMT によって処理されるファイル名拡張子リストがデフォルトで設定されて出荷されます。Content Engine 内のデフォルトのリストには、asf、none、nsc、wma、および wmv のファイル名拡張子が含まれています。デフォルトのファイル名拡張子リストには、 none が含まれています。これは Content Engine がファイル拡張子のないメディア ファイル(たとえば、ライブ エンコーダ用のブロードキャスト エイリアスまたは URL)を処理できるようにするためです。このリストには、ファイル名拡張子 nsc が含まれていて、これにより Content Engine はメディア ファイルをマルチキャストすることができます。

a. このリストにファイル名拡張子を追加するには、 wmt http allow extension グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

b. このリストからファイル名拡張子を削除するには、 no wmt http allow extension グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) ACNS 5.2.1 ソフトウェア リリースでは、wmt mms allow extension EXEC コマンドが wmt http allow extension EXEC コマンドに置き換えられました。また、show wmt mms allow extension EXEC コマンドも show wmt http allow extension EXEC コマンドに置き換えられました。


このリストにファイル拡張子を新規に追加する場合、次の制限があります。

リスト内に 20 を超えるファイル拡張子を入れることはできません。

ファイル拡張子には英数字を使用し、各拡張子の先頭の文字は英文字にする必要があります。

1 つのファイル拡張子は 10 文字以内にする必要があります。

次の例では、ファイル拡張子 mp3 を WMT でサービスされるファイル拡張子のリストに追加しています。

ContentEngine(config)# wmt http allow extension mp3
ContentEngine(config)#
 

ステップ 13 ファイル拡張子を追加または削除したあとに、リストに含まれるファイル拡張子を表示します。

ContentEngine(config)# exit
ContentEngine# show wmt http allow extension
 

show wmt http allow extension EXEC コマンドは、デフォルト リストを変更しなかった場合、何も表示しません。

ステップ 14 (任意)Content Engine でデフォルトでイネーブル化されている次の 3 つの WMT ストリーミング アクセラレーション機能を、1 つまたは複数ディセーブルにします。

ライブ分割

プロキシキャッシュ

VOD

この機能をディセーブルにするには、該当する no wmt accelerate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

a. ライブ分割のアクセラレーションをディセーブルにするには、 no wmt accelerate live-split コマンドを入力します。Content Engine でこの機能を再イネーブルにするには、 wmt accelerate live-split enable コマンドを入力します。

b. プロキシ キャッシングのアクセラレーションをディセーブルにするには、 no wmt accelerate proxy-cache コマンドを入力します。Content Engine でこの機能を再イネーブルにするには、 wmt accelerate proxy-cache enable コマンドを入力します。

c. WMT クライアントへの VOD ファイル配信のアクセラレーションをディセーブルにするには、 no wmt accelerate vod コマンドを入力します。Content Engine でこの機能を再イネーブルにするには、 wmt accelerate VOD enable コマンドを入力します。

ステップ 15 Content Engine に WMT 高速ストリーミング機能を設定します。

a. Fast Start 機能の最大バースト帯域幅(kbps [キロビット/秒])を指定します。この値は、1 台のプレーヤーがストリーミング コンテンツの初回バッファリングを高速化するために使用できる最大バースト帯域幅を指定します。 次に例を示します。

ContentEngine(config)# wmt fast-start max-bandwidth 3000
 

Fast Start 機能によって、Windows Media 9 サーバは利用できる最大の帯域幅で Windows Media 9 Player へのストリームの先頭部分をプッシュできます。この機能は、Content Engine 上でデフォルトでイネーブルです。データを Windows Media 9 Player に送信するために Fast Start 機能がはじめに使用する帯域幅を増やすと、多数のプレーヤーが同時にストリームに接続した場合、ネットワークが過負荷になる可能性があります。最大バースト帯域幅の有効範囲は、1 ~ 65535 kbps です。デフォルトは 3600 です。最大値は WMT ライセンスに関連します。デフォルトでは、Fast Start 機能は Content Engine でディセーブルです。詳細は、「スタンドアロン Content Engine の Fast Start の設定」を参照してください。

b. Fast Cache 機能の最大配信レート(最大アクセラレーション係数)を指定します。次に例を示します。

ContentEngine(config)# wmt fast-cache max-delivery-rate 5
 

Fast Cache 機能を使用すると、ストリーム レンダリング速度はネットワーク上のストリーム配信レートから分離されます。これによって、Windows Media 9 サーバは、クライアントのレンダリング速度より速くストリーム コンテンツを送信できます。最大配信レート(Fast-Cache 速度係数)の有効範囲は 1 ~ 65535 です( max-delivery-rate 値を 1 に設定すると、Fast Cache 機能をディセーブルにした場合と同様な効果があります。デフォルトでは、Fast Cache 機能は Content Engine でイネーブルです。詳細は、「スタンドアロン Content Engine での Fast Cache の設定」を参照してください。

ステップ 16 Content Engine に WMT 拡張クライアント機能を設定します。

a. クライアント最大パケット サイズ(WMT 最大 IP パケット サイズ)をバイト単位で指定します。有効値は 512 ~ 2048 バイトです。デフォルトは 1500 バイトです。 次に例を示します。

ContentEngine(config)# wmt advanced client maximum-packet-size 1800
 

b. 接続がタイムアウトするまで Content Engine が WMT クライアントからの応答を待機する最長時間を指定します。有効値は 30 ~ 300 秒です。デフォルトのタイムアウトは 120 秒です。次に例を示します。

ContentEngine(config)# wmt advanced client idle-timeout 100

) これらの 2 つの wmt advanced client グローバル コンフィギュレーション コマンドは、ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースで使用できます。


ステップ 17 この Content Engine からアップストリーム サーバ(Windows Media サーバまたは別の Content Engine)に WMT ログを転送するかどうかを決定します。

デフォルトで、ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースが稼働する Content Engine はアップストリーム サーバに WMT ログを転送します。この機能は、サポートされているすべてのプロトコル(HTTP、MMS [MMSU および MMST]、RTSP [RTSPT および RTPU] など)に適用されます。

この機能をディセーブルにして、WMT ログをアップストリーム サーバに転送しないように Content Engine を設定するには、 no wmt advanced server log-forwarding enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。この機能を再イネーブルにするには、 wmt advanced server log-forwarding enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。

ステップ 18 Content Engine に WMT ロギングを設定します。詳細は、「スタンドアロン Content Engine での WMT ロギングの使用」を参照してください。

ステップ 19 (任意)Windows Media クライアントにオンデマンドで配信するために、Content Engine に VOD ファイルを事前にロードします。詳細は、「VOD ファイルを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

ステップ 20 (任意)WMT ライブ ストリームを WMT クライアントに配信するようにスタンドアロン Content Engine を設定します。詳細は、「WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

ステップ 21 この Content Engine で処理される WMT 要求の統計情報を表示します。詳細は、「WMT RTSP サーバ設定情報の表示」を参照してください。

ステップ 22 この Content Engine に転送される WMT 要求の URL フィルタリングを設定します。詳細は、 第 11 章「スタンドアロン Content Engine 上での事前コンテンツ ロードおよび URL フィルタリングの設定」 を参照してください。

ステップ 23 この Content Engine に転送される WMT 要求の規則を設定します。詳細は、 第 13 章「スタンドアロン Content Engine の Rules Template の設定」 を参照してください。

ステップ 24 WMT 要求に設定された規則の統計情報を表示します。

たとえば、設定された RTSP および WMT RTSP 規則に関連する統計情報を表示するには、 show statistics rtsp EXEC コマンドを入力します。詳細は、「設定済みルールの統計情報の表示」を参照してください。


 

着信および発信 WMT 帯域幅とビット レートの設定

WMT クライアントと WMT プロキシ サーバ(Content Engine A)間の帯域幅は、 発信 WMT 帯域幅 といいます。WMT プロキシ サーバ(Content Engine A)と Windows Media 9 サーバ間の帯域幅は、 着信 WMT 帯域幅 といいます(図9-7 を参照)。

図9-7 着信および発信帯域幅とビット レート

 


) ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMT MMS、MMS-over-HTTP、および RTSP 要求の帯域幅を設定できます。


着信および発信 WMT 帯域幅のほかに、セッションごとの着信および発信 WMT ビット レートがあります。WMT クライアントが初めてメディア ファイルを要求した場合、WMT プロキシ サーバ(Content Engine)はオンデマンド Windows Media ファイルをキャッシュに格納します。それ以降に同じファイルが要求された場合、WMT プロキシ サーバはキャッシュ内のファイルを配信します。WMT プロキシ サーバはブロードキャストをライブ分割することもできます。WMT プロキシ サーバはオリジン ストリーミング サーバ(外部 Windows Media 9 サーバなど)用のユニキャスト ストリームを 1 つだけプルし、ブロードキャストをライブ分割して、複数の WMT クライアントに送信できます。

WMT プロキシ サーバとオリジン ストリーミング サーバ間の帯域幅は、 着信帯域幅 といいます。エッジから外部 IP WAN までの帯域幅は著しく制限されているため、Content Engine で稼働し、着信帯域幅(WMT ストリーミング サービスなど)および合計制限(最大着信帯域幅)を消費するサービスごとに、セッション単位の制限(要求あたりの最大ビット レート)を指定することが重要です。発信帯域幅は、Content Engine に設定された WMT ライセンスに基づいて制御する必要があります。

WMT 着信および発信帯域幅を指定するには、 bandwidth wmt outgoing および bandwidth incoming グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

発信 WMT 帯域幅を kbps 単位で指定するには、 bandwidth wmt outgoing kbps グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドは、WMT コンテンツの要求元クライアントに配信可能な WMT コンテンツの最大帯域幅を設定します。この値の範囲は、0 ~ 2,147,483,647 Kbps です。

指定した発信帯域幅が WMT ライセンスで指定された制限を超えている場合は、このことを通知する警告メッセージが表示されます。ただし、発信帯域幅を設定したあとに、初期 WMT ライセンス、または制限がより厳しい別の WMT ライセンスをイネーブル化した場合は、指定した発信帯域幅が適用されます。

着信 WMT 帯域幅を Kbps 単位で指定するには、 bandwidth wmt incoming kbps グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドは、キャッシュ ミスが発生した場合に、オリジン ストリーミング サーバまたは別の Content Engine から Content Engine に配信可能な WMT コンテンツの最大帯域幅を設定します。指定したビット レートが、セッションごとの最大着信 WMT ビット レートになります。この値の範囲は、0 ~ 2,147,483,647 Kbps です。着信帯域幅は、ブロードキャスト ステーション、マルチキャスト ステーション、および オリジン サーバからの VOD コンテンツ(キャッシュ ミスが発生した場合)に適用されます。

着信帯域幅の適用先は、次のとおりです。

オリジン サーバからの VOD コンテンツ(キャッシュ ミスが発生した場合)

ブロードキャスト ステーション ― ブロードキャスト ステーションおよびマルチキャスト ステーションの送信元は、ユニキャスト(MMS [MMST および MMSU]、MMS-over-HTTP、または RTSP-over-RTP)またはマルチキャストです。送信元がマルチキャストの場合は、指定した着信帯域幅は適用されません。

マルチキャスト ステーション ― マルチキャスト ステーションの送信元は、ユニキャスト(RTSP)またはマルチキャストです。

セッション単位の WMT 着信および発信ビット レートを指定するには、 bitrate wmt incoming および bitrate wmt outgoing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

キャッシュ ミスが発生した場合にオリジン ストリーミング サーバまたは別の Content Engine から WMT プロキシ サーバ(Content Engine)に配信できるセッション単位の最大着信ストリーミング ビット レートを指定するには、 bitrate wmt incoming bit-rate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定したビット レートは、セッション単位の最大着信 WMT ビット レートです。この値の範囲は、0 ~ 2,147,483,647 Kbps です。デフォルト値は 0(ビット レート制限なし)です。

WMT コンテンツの要求元クライアントに配信できるセッション単位の最大発信ストリーミング ビット レートを設定するには、 bitrate wmt outgoing bit-rate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定したビット レートは、セッション単位の最大発信 WMT ビット レートです。この値の範囲は、0 ~ 2,147,483,647 Kbps です。デフォルト値は 0(ビット レート制限なし)です。

発信帯域幅の適用先は、次のとおりです。

Content Engine の WMT プロキシ サーバからの VOD コンテンツ(キャッシュ ミスが発生した場合)

Content Engine に設定されたブロードキャスト ステーションおよびマルチキャスト ステーション ― ブロードキャスト ステーションの送信元は、ユニキャスト(MMS [MMST および MMSU]、MMS-over-HTTP、または RTSP-over-RTP)またはマルチキャストです。

WMT VBR について

コンテンツ プロバイダーは、ビット レートの異なる複数のストリーミング メディア ファイルを作成できます。これは、個々のクライアントの接続形態がモデム、Digital Subscriber Line(DSL; デジタル加入者線)、LAN などのように一様ではないので、特定のビット レートを確実に選択できるようにするためです。WMT キャッシング プロキシは、複数のビット レート(Variable Bit Rate[VBR; 可変ビット レート])を持つファイルをキャッシングできます。また、クライアントが指定するビット レートに基づいて、適切なストリームを配信します。VBR ファイルを作成するもう 1 つの利点は、ストリーミング メディアを配信する場合に URL を 1 つだけ指定すればよい点です。


) 複数のビット レートを持つファイルがある場合、WMT プロキシ サーバとして機能する Content Engine は、クライアントから要求されたビット レートのみを取得します。


サブネットベース発信帯域幅の設定

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMT 要求に対して IP サブネットベース帯域幅制御を設定できます。この機能を使用すると、特定のクライアント IP サブネットの最大帯域幅消費量(サブネットの合計帯域幅)を指定できます。この帯域幅制御機能は、Windows Media 9 RTSP、MMS、および HTTP プロトコルを介した WMT ストリーミングでサポートされています。

XML コンフィギュレーション ファイル内で、サブネットベース発信帯域幅を制限するための規則を指定します。このコンフィギュレーション ファイルは、 拡張帯域幅コンフィギュレーション ファイル といいます。たとえば、3 つのサブネット(親サブネットのサブネット A、サブネット A 内のサブネット B およびサブネット C)がある場合、次のように 3 つのサブネットベース帯域幅規則を指定したとします。

規則 A ― サブネットA(10.1.1.0/24)に許可帯域幅 10,000 Kbps を設定しました。

規則 B ― サブネットB(10.1.1.0/25)に許可帯域幅 7000 Kbps を設定しました。

規則 C ― サブネットC(10.1.1.128/25)に許可帯域幅 5000 Kbps を設定しました。

サブネット B とサブネット C の許可帯域幅の合計は 12000 kbps(コンフィギュレーション ファイルの規則 B と C で定義)ですが、規則 A により、合計帯域幅は 10000 kbps 以下になります。

次に、拡張帯域幅コンフィギュレーション ファイルのフォーマット例を示します。また、拡張帯域幅コンフィギュレーション ファイルで必要な行の順番を示します。

XML Configuration File Format:
<?xml version="1.0"?>
<BandwidthSpec>
<BandwidthRule>
<ClientNetwork>10.77.140.133/32</ClientNetwork>
<description>(Apply to PC jdoe-w2k)</description>
<Allow limit="3000" service="wmt"/>
</BandwidthRule>
<BandwidthRule>
<description>Comment (Apply to PCs in subnet 10.77.140.x)</description>
<Allow limit="50000" service="wmt"/>
<ClientNetwork>10.77.140.0/24</ClientNetwork>
</BandwidthRule>
<BandwidthRule>
<Allow limit="1400" service="wmt"/>
<ClientNetwork>10.1.1.1/32</ClientNetwork>
</BandwidthRule>
<Default limit="3000" service="wmt"/>
</BandwidthSpec>
 

次に、拡張帯域幅コンフィギュレーション ファイルのフォーマットに関する情報を示します。

<description> タグは任意です。

<ClientNetwork> の IPアドレス/ネットマスク エントリは必須フィールドです。

<Allow limit> フィールドに -1 が指定されている場合、使用できる帯域幅は無制限です。

Service タグで現在サポートされているオプションは 1 つのみです( wmt オプション)。

<Default> タグは任意です。このタグは、デフォルト帯域幅の設定に使用します。どのサブネット帯域幅規則とも一致しない場合、デフォルト規則が設定されていれば、デフォルト規則が適用されます。

FTP(ファイル転送プロトコル)を使用して、この拡張帯域幅コンフィギュレーション ファイルを Content Engine にダウンロードし、Content Engine のローカル sysfs パーティションでこのファイルを使用できるようにします。


bandwidth wmt outgoing グローバル コンフィギュレーション コマンドは、発信 WMT 帯域幅の合計値を設定します。この値は、拡張帯域幅コンフィギュレーション ファイルで指定されたサブネットベース帯域幅設定に関係なく、WMT ストリーミングに使用される合計発信帯域幅を制御します。


拡張帯域幅コンフィギュレーション ファイルのパスを、次の方法で指定します。

ContentEngine(config)# bandwidth advanced config-file filename-path
 

WMT サーバ帯域幅割り当て統計情報を、次の方法で表示します。

ContentEngine # show statistics bandwidth advanced
 

コマンド出力には、拡張コンフィギュレーション ファイルで指定された規則ごとに現在使用されている帯域幅、およびコンフィギュレーション ファイルで指定された規則ごとに現在使用可能な帯域幅などの情報が表示されます。

帯域幅割り当てエラーに関する統計情報を、次の方法で表示します。

ContentEngine # show statistics bandwidth advanced errors
 

コマンド出力には、割り当てエラーの発生時刻、受信した要求の送信元クライアント、要求された割り当て帯域幅が表示されます。

WMT 帯域幅着信バイパス リストの設定

スタンドアロン Content Engine に WMT 帯域幅着信バイパス リストを設定するには、 wmt bandwidth incoming bypass-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

このコマンドの構文は次のとおりです。

wmt bandwidth incoming bypass-list { ip-address | hostname } [ ip-address | hostname ]

表9-6 では、コマンド パラメータを説明します。

 

表9-6 wmt bandwidth incoming bypass-list CLI コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

bandwidth

Content Engine に WMT 帯域幅設定を設定します。

incoming

ブロードキャスト エイリアスおよびマルチキャスト ステーション用の着信帯域幅制限のバイパスを許容します。

bypass-list

着信帯域幅チェックの適用が免除される最大 4 つの Content Engine のリストを設定します。

ip-address

適用を免除された Content Engine の IP アドレス

hostname

適用を免除された Content Engine のホスト名

データを Windows Media 9 Player に送信するために Fast Start 機能が初めに使用する帯域幅を増やすと、多数のプレーヤーが同時にストリームに接続した場合、ネットワークが過負荷になる可能性があります。 1 つのプレーヤーで許可される最大バースト帯域幅を指定するには、wmt fast-start max-bandwidth number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。詳細は、 「着信および発信 WMT 帯域幅とビット レートの設定」を参照してください。

スタンドアロン Content Engine の高速ストリーミング機能の設定

Windows Media Services 9 シリーズは、Web クライアントを高速化するためのストリーミング、ダウンロード、およびキャッシング機能を備えた高速ストリーミング(Fast Streaming)機能セットを備えています。これにより、クライアントへのストリーミング コンテンツ配信が高速化されるので、ユーザの操作性が高まります。Windows Media Services 9 シリーズの旧バージョンでは、コンテンツは一定のビット レートでクライアントにストリームされていました。

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースでサポートされている高速ストリーミング機能は、WMT MMS 要求に対する Fast Start 機能、Fast Cache 機能、および Fast Reconnect 機能です。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、このサポートは WMT RTSP 要求に対して使用できます。 表9-7 に、ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースが稼働している Content Engine でサポートされている高速ストリーミング機能を示します。

 

表9-7 スタンドアロン Content Engine がサポートする高速ストリーミング機能

機能
詳細

Fast Start

「スタンドアロン Content Engine の Fast Start の設定」を参照してください。

Fast Cache

「スタンドアロン Content Engine での Fast Cache の設定」を参照してください。

表9-8 に、Fast Start 機能と Fast Cache 機能でサポートされるコンテンツのタイプをリストします。

 

表9-8 スタンドアロン Content Engine の Fast Start と Fast Cache のサポート

機能
事前にロードされた VOD ファイル
ライブ コンテンツ

Fast Start

あり

あり

Fast Cache

あり

未サポート

事前にロードされた VOD ファイルでは、Fast Start 機能と Fast Cache 機能がクライアント(Windows Media Player 9 Player)によってサポートされていると Windows Media 9 サーバ(Content Engine)が判断した場合、Fast Start 機能と Fast Cache 機能を使用してクライアントにパケットが送信されます。それ以外の場合、Windows Media 9 サーバはパケットを通常の速度で送信します。

コンテンツがローカル ストレージにすべて、または部分的にキャッシュされている場合に、キャッシュ ヒットが発生すると、Windows Media 9 サーバ(Content Engine)はFast Start 機能と Fast Cache 機能を使用して、コンテンツを配信します。

キャッシュ ミスが発生した場合、Windows Media 9 サーバ(Content Engine)は、Windows Media Version 7.0 Player として動作し、リモート オリジン サーバと通信します。オリジン サーバは Fast Start と Fast Cache をサポートしますが、パケットはリモート サーバから、通常の速度で着信します。コンテンツが Content Engine にキャッシングされている場合(キャッシュ ヒットまたは部分ヒット)、Windows Media 9 Player からの MMS(MMS-over TCP [MMST]、MMS-over-UDP [MMSU]、MMS-over-HTTP、および RTSP-over-RTP を介した Fast Start および Fast Cache 機能がサポートされます。

ライブ コンテンツの場合、Windows Media 9 サーバ(Content Engine)は、バッファ内にコンテンツを数秒間、保持する必要があります。最初のクライアントがライブ ストリームを要求すると、バッファは一杯になります。このバッファは、同じストリームを要求する後続のクライアントに Fast Start パケットを配信するために使用されます。最初のクライアントは Fast Start 機能の利益を受けません。ただし、最初のクライアントによって、Content Engine のバッファにデータを格納するプロセスがトリガーされます。後続のクライアントが同じライブ コンテンツを要求した場合は、バッファリングされたコンテンツを Content Engine がこれらのクライアントに高速にプッシュするときに、Fast Start 機能の効果が現れます。


) Fast Start 機能は、ユニキャスト ストリームに接続された Windows Media 9 Player だけが使用できます。


メディア プレーヤーは、ビデオのレンダリングを開始する前に、内部バッファを埋める必要があります(デフォルトは 5 秒)。次に例を示します。

Fast Start 機能がないと、プレーヤーのバッファが 5 秒に設定されていて、ストリーム エンコード ビット レートが 100 kbps の場合、サーバは 100 kbps でデータを送信します。この場合、プレーヤーが内部バッファを一杯にするのに 5 秒かかることになります。したがって、ユーザがプレーヤーでビデオを表示するまでに 5 秒かかります。

Fast Start 機能があると、サーバはより高速にデータをプッシュできます(たとえば、500 kbps)。この場合、プレーヤーが内部バッファを一杯にし、ビデオのレンダリングを開始するまでに 1 秒しかかかりません。したがって、ユーザがプレーヤーでビデオ表示を開始するまでの間も 1 秒しかかからないことになります。

スタンドアロン Content Engine の Fast Start の設定

Fast Start 機能は Windows Media Services 9 シリーズで導入されました。この機能を使用した場合、サーバは利用できる最大の帯域幅でクライアントにストリームの先頭部分をプッシュできます。これによって、プレーヤーの内部バッファを埋めるのに必要な時間が削減され、プレーヤー(Windows Media 9 Player)でストリームの表示を開始するまでユーザ(WMT クライアント)が待たなければならない時間が削減されます。Windows Media 4.1 サーバと Windows Media 4.1 Player は Fast Start 機能をサポートしません。


) ライブ ストリームに最初に接続したクライアントは、Fast Start の利益を受けることができません。


ACNS 5.2.x ソフトウェアでは、Fast Start 機能は、Windows Media Services Version 9.0 を使用した MMS-over-HTTP 要求の場合だけ利用できます。ACNS 5.3 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media 9 Player からの RTSP 要求にも Fast Start のサポートを使用することができます。

Fast Start はユーザに次の利益をもたらします。

コンテンツの 1 部分を再生する間、またはオンデマンド クリップやブロードキャスト チャネルをシームレスに切り替える間のバッファリング時間が不要になり、再生が効率化されます。

遅延や再バッファリングなしに、コンテンツを高速に早送りしたり、または巻き戻すことができます。

データを事前にバッファリングすることにより、Windows Media Player はパケット損失などのネットワーク問題による再生エラーを防止できます。

Content Engine で Fast Start をイネーブルにすると、Fast Start がメディア プレーヤーにデータを送信するためにはじめに使用する帯域幅が増加して、多数のメディア プレーヤーが同時にストリームに接続した場合、ネットワークが過負荷になる可能性があります。ネットワーク輻輳のリスクを軽減するには、 wmt fast-start max-bandwidth グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Fast Start が各メディア プレーヤーへのコンテンツ ストリーミングに使用できる帯域幅を制限します。


) ACNS 5.2.x ソフトウェアでは、Fast Start 機能は、Windows Media Services Version 9.0 を使用した MMS-over-HTTP 要求の場合だけ利用できます。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media 9 Player からの RTSP 要求にも Fast Start のサポートを使用することができます。


ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースを実行しているスタンドアロン Content Engine は、事前ロードされた VOD ファイル、キャッシュ ヒット、およびライブ コンテンツについて Fast Start 機能を使用します。この機能は、キャッシュ ミスについてはサポートされず、ユニキャスト ストリームに接続すれたクライアントでのみ使用されます。

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースが稼働するスタンドアロンContent Engine に Fast Start 機能を設定するには、 wmt fast-start グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

このコマンドの構文は次のとおりです。

wmt fast-start { enable | max-bandwidth number }

表9-9 では、コマンド パラメータを説明します。

 

表9-9 wmt fast-start CLI コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

fast-start

Fast Start 機能を設定します。

enable

Fast Start 機能をイネーブルにします。

max-bandwidth

1 台のプレーヤーがストリーミング コンテンツの初回バッファリングを高速化するために使用できる最大帯域幅の容量(kbs)

number

プレーヤーごとに許容される最大バースト帯域幅。デフォルトは、3500 です。

データをプレーヤーに送信するために Fast Start 機能がはじめに使用する帯域幅を増やすと、多数のプレーヤーが同時にストリームに接続した場合、ネットワークが過負荷になる可能性があります。 1 つのプレーヤーで許可される最大バースト帯域幅を指定するには、wmt fast-start max-bandwidth number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

Content Engine で Fast Start をイネーブルにすると、Fast Start がメディア プレーヤーにデータを送信するために初めに使用する帯域幅が増加して、多数のメディア プレーヤーが同時にストリームに接続した場合、ネットワークが過負荷になる可能性があります。ネットワーク輻輳のリスクを軽減するには、 wmt fast-start max-bandwidth グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Fast Start が各メディア プレーヤーへのコンテンツ ストリーミングに使用できる帯域幅を制限します。

スタンドアロン ContentEngine に Fast Start を設定する手順は次のとおりです。


ステップ 1 次のコマンドを入力して、Content Engine で Fast Start をイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt fast-start enable
 

ステップ 2 Fast Start を使用してメディア プレーヤーにパケットを配信する場合に、メディア プレーヤーごとに許容される最大バースト帯域幅を設定します。そのためには、次のコマンドを使用します。

ContentEngine(config)# wmt fast-start max-bandwidth number
 

ステップ 3 show wmt EXEC コマンドを入力して、Fast Start がイネーブルであることを確認します。


 

スタンドアロン Content Engine での Fast Cache の設定

Fast Start という新機能は Windows Media Services 9 シリーズで導入されました。Fast Cache を使用すると、ネットワークが許容できる最大の速度でコンテンツ ストリーミングを Windows Media Playerのキャッシュに格納することができるため、ネットワーク問題によって再生が中断される可能性が小さくなります。Windows Media Player 9 シリーズと Fast Cache を組み合わせると、ストリーム フォーマットで指定されたデータ レートよりも高速に、コンテンツをクライアントにストリーミングできます。たとえば、Fast Cache がイネーブルの場合、サーバは 128 kbps のストリームを 700 kbps で送信できます。Windows Media Player で、ストリームは指定のデータ レートでレンダリングされますが、レンダリングの前にバッファリングできるコンテンツは大幅に増えます。このバッファリングにより、クライアントはオンデマンド コンテンツまたはブロードキャスト コンテンツの再生品質を低下させることなく、多様なネットワーク条件に対応することができます。

Fast Cache は次の場合に便利です。

クライアントが使用可能なネットワーク帯域幅がコンテンツに必要な帯域幅を超えた場合(クライアントがケーブル モデム、DSL 接続、または企業イントラネットを使用する場合など)

ネットワーク接続が断続的であるか、または遅延が大きい場合(無線ネットワークなどの場合)

受信したコンテンツの品質が重要な場合(ペイパービュー ムービー配信ビジネスなど)

この機能を使用すると、メディア データを再生速度よりも高いレートでクライアントに配信して、配信を高速化できます。Fast Cache 機能があると、ストリーム レンダリング速度はネットワーク上のストリーム配信レートから分離されます。これによって、Windows Media 9 サーバは、クライアントのレンダリング速度より速くストリーム コンテンツを送信できます。追加データが Windows Media Player 9 シリーズ クライアントにバッファリングされるため、このクライアントで稼働する Windows Media 9 Player は、以降のネットワーク帯域幅の変動に適切に対応できます。


) ACNS 5.2.x ソフトウェアでは、Fast Cache 機能は、Windows Media Services Version 9.0 を使用した MMS-over-HTTP 要求の場合だけ利用できます。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media 9 Player からの WMT RTSP 要求にも Fast Cache 機能を使用することができます。

Fast Cache 機能を使用できるのは、RTSP および HTTP プロトコルのみです。MMS プロトコルでは無効です。


Windows Media 9 サーバは、Windows Media 9 Player に、Fast Cache 機能をサポートすることを通知します。プレーヤーは、Fast Start 機能と Fast Cache 機能によってどのくらい高速になるかをサーバに示します。ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースが稼働している Content Engine に Fast Cache が設定されている場合、Content Engine は次の 2 つの値のうち小さい方を使用して、コンテンツを Windows Media 9 Player に配信します。

クライアント要求で指定されたビット レート

Content Engine 内の Fast Cache について設定された最大配信レート

次に、帯域幅制御および Fast Cache 速度調節の例を示します。クライアント A は Windows Media 9 Player が稼働しているクライアント PCです(IP アドレスは 10.77.140.133)。次のように設定されています。

<?xml version="1.0"?>
<BandwidthSpec>
<BandwidthRule>
<ClientNetwork>10.77.140.133/32</ClientNetwork>
<description>(Apply to my PC)</description>
<Allow limit="1100" service="wmt"/>
</BandwidthRule>
...
</BandwidthSpec>
 

クライアント A が RTSPT(RTSP TCP モード)を介してメディア コンテンツを要求した場合、要求したファイルのビット レートが 500 kbps であれば、クライアント A で使用できる最大幅は 1100 kbps になるため、Client A の Fast Cache 速度は 2 に制限されます(速度が 2 の場合、1000 Kbps [500 × 2 = 1000 kbps] が消費されるため)。したがって、Client A の消費帯域幅は、使用可能な合計帯域幅制限の 1100 kbps よりも小さくなります。

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースを実行しているスタンドアロン Content Engine は、事前ロードされた VOD ファイル、およびキャッシュ ヒットについて Fast Start 機能を使用します。Fast Cache 機能は、キャッシュ ミスをサポートしていないので、ライブ コンテンツの配信には適用できません。

スタンドアロン Content Engine に Fast Cache を設定する手順は次のとおりです。


ステップ 1 次のコマンドを入力して、Content Engine で Fast Cache をイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt fast-cache enable
 

デフォルトでは、Fast Cache 機能は Content Engine でイネーブルです。スタンドアロン Content Engine で Fast Cache 機能を再度イネーブルにするには、 wmt fast-cache enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ステップ 2 Fast Cache を使用してメディア プレーヤーにパケットを配信する場合に、プレーヤーごとに許容される最大配信レートを設定します。そのためには、次のコマンドを使用します。

ContentEngine(config)# wmt fast-cache max-delivery-rate number

) Content Engine のデフォルトの最大 Fast Cache 速度は 5 です(この値を変更するには、wmt fast-cache max-delivery-rate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します)。Fast Cache 機能の最大ビット レートを設定するには、wmt fast-cache max-delivery rate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Fast Cache 速度係数を設定します。有効値は 1 ~ 65,535です(値 1 は Fast Cache 機能をディセーブルにした場合と同様な効果があります)。ビット レートの最大値は、Content Engine の WMT ライセンスに関連します。

Fast Cache が設定されている場合、Content Engine はクライアント要求で指定されたビット レート、または Content Engine で Fast Cache 用に設定された最大配信レートのうち、小さい方のレートでコンテンツを配信します。


ステップ 3 show wmt EXEC コマンドを入力して、Fast Cache がイネーブルであることを確認します。


 

WMT 要求の透過リダイレクションの設定

ここでは、ルータおよびスタンドアロンContent Engine で WMT 要求の透過リダイレクションをイネーブルにして、設定する方法を示します。

「WMT 要求の RTSP 透過リダイレクションの設定」

「WMT 要求の MMS 透過リダイレクションの設定」

WMT 要求の RTSP 透過リダイレクションの設定

WMT 要求の透過リダイレクションを使用すると、WCCP Version 2 対応ルータまたはレイヤ 4 スイッチは、WMT RTSP 要求を Content Engine(透過プロキシ サーバとして機能)に透過的にリダイレクトすることができます。WMT RTSP 透過リダイレクションは、ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースが稼働するスタンドアロン Content Engine で WMT 透過キャッシングをサポートする場合に使用します。このタイプの透過リダイレクションを使用する場合は、WCCP Version 2 対応ルータまたはレイヤ 4 スイッチ、およびリダイレクトされた WMT MMS 要求を受け入れるスタンドアロンの Content Engine に WMT RTSP リダイレクションを設定する必要があります。

WCCP Version 2 を介した WMT 要求の WMT 透過リダイレクション(WMT RTSP リダイレクション)を設定するには、次のタスクを両方とも実行する必要があります。

この Windows Media サービスを介して、WCCP Version 2 ルータに WMT RTSP 透過リダイレクション(WCCP Version 2 サービス 80 および 83)を設定します。

スタンドアロン Content Engine に WMT RTSP 透過リダイレクションを設定します。

次に、Content Engine CLI を使用して、WCCP Version 2 を介した WMT RTSP 透過リダイレクションを設定する例を示します。この例では、スタンドアロン Content Engine でライセンス付きの WMT 機能がイネーブルになっていると想定しています(スタンドアロン Content Engine での WMT ライセンスのイネーブル化を参照)。

WCCP Version 2 を介した WMT RTSP 透過リダイレクションを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ルータ(ルータ A)上で WCCP Version 2 をイネーブルにします。

RouterA# configure terminal
RouterA(config)# ip wccp version 2
 

ステップ 2 ルータ上で WCCP Version 2 サービス 80 および 83 をイネーブルにします。

a. ルータ A でサービス 80(RTSP リダイレクション サービス)をイネーブルにします。

RouterA(config)# ip wccp 80
 

b. ルータ A でサービス 83(WMT RTSPU リダイレクション サービス)をイネーブルにします。

RouterA(config)# ip wccp 83
 

) WMT RTSP トラフィックの WCCP 透過リダイレクションを実行するには、WCCP Version 2 対応ルータでサービス80 およびサービス83 をイネーブルにする必要があります。


ステップ 3 ルータ A で RTSP リダイレクション サービスを実行するインターフェイスを指定します。

RouterA(config)# interface type number
 

次に、ルータ A のイーサネット 0 としてインターネットへの発信インターフェイスを設定する方法を示します。

RouterA(config)# interface Ethernet 0
 

ステップ 4 ルータ A のインターフェイス コンフィギュレーション モードから、指定のルータ インターフェイス(この場合、発信インターフェイス)上のサービス 80 と 83 に対して WCCP リダイレクションをイネーブルにします。

サービス 80 および 83 の着信または発信インターフェイスを指定します。

RouterA(config-if)# ip wccp 80 redirect out
RouterA(config-if)# ip wccp 83 redirect out
 

) 支社の場合の一般的なルータ設定には、発信インターフェイスの設定が含まれますが、トラフィック リダイレクション用の着信インターフェイスをルータに設定することもできます(インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで ip wccp service number redirectを使用します)。これは、主にネットワーク トポロジーにより決まります。


ステップ 5 ルータ A からリダイレクトされた WMT 要求について透過プロキシ サーバとして機能するスタンドアロン Content Engine で、WCCP を介した WMT RTSP リダイレクションをイネーブルにします。

a. Content Engine 上で WCCP Version 2 を使用可能にします。

ContentEngine(config)# wccp version 2
 

b. サービス 80 およびサービス 83 に対応付けるルータ リスト(番号付き)を入力作成します。

次の例では、ルータ リスト 1 に 1 つの WCCP Version 2 対応ルータ(ルータ A)が対応付けられています。ルータ A の IP アドレスは 172.16.25.25 です。

ContentEngine(config)# wccp router-list 1 172.16.25.25
 

c. 手順 b. で作成したルータ リスト(ルータ リスト 1)をイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wccp wmt router-list-num 1
 

ステップ 6 スタンドアロン Content Engine でトランザクション ロギングをイネーブルにします。

ContentEngine(config)# transaction-log enable
 

ヒント 認証された WMT RTSP 要求に対してユーザ名を記録するように、スタンドアロン Content Engine を設定できます。詳細は、「ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングのイネーブル化」を参照してください。

ステップ 7 Content Engine に新しい設定を保存します。

ContentEngine# copy running-config startup-config
 

ステップ 8 Content Engine で WMT が稼働しているか確認します。

ContentEngine# show wmt
 

ステップ 9 必要に応じて、CLI コマンドまたは Content Engine GUI を使用して、WMT パラメータ(WMT 帯域幅など)を設定します。

ステップ 10 Windows Media 9 Player を開始したあとで、この Content Engine の WMT 統計情報をすべて表示します。

ContentEngine# show statistics wmt all
 

HTTP を介してトランスポートされたオブジェクトは、HTTP 統計情報にカウントされます。 show statistics wmt all コマンド出力には含まれません。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMT RTSP 透過リダイレクションが同様に設定されている場合(サービス 80 および 83)、コマンド出力には RTSP を介してトランスポートされたオブジェクトの WMT 統計情報も含まれます。


 

WCCP Version 2 を介した WMT RTSP 透過リダイレクションをサポートするようにルータと Content Engine を設定したあとで、Content Engine で WMT 透過キャッシングをイネーブルにして、設定します。「スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

レイヤ 4 スイッチから透過的にリダイレクトされた RTSP 要求を受信できるように Content Engine を設定するには、次のコマンドを入力します。

ContentEngine(config)# rtsp l4-switch enable
 

rtsp l4-switch enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、Content Engine は、レイヤ 4 スイッチ(CSS スイッチなど)によって透過的にリダイレクトされた RTSP 要求を受信できます。レイヤ 4 スイッチはクライアントからの RTSP 要求を代行受信し、Content Engine に透過的にリダイレクトします。

WMT 要求の MMS 透過リダイレクションの設定

MMS 透過リダイレクションを使用した場合、WCCP Version 2 対応ルータまたはレイヤ 4 スイッチは、WMT MMS 要求(MMS または MMS-over-HTTP)を Content Engine(透過プロキシ サーバとして動作)に透過的にリダイレクトします。MMS 透過リダイレクションは、スタンドアロン Content Engine 上で WMT 透過キャッシングをサポートするために使用します。MMS 透過リダイレクションを使用した場合は、WCCP Version 2 対応ルータまたはレイヤ 4 スイッチ、およびリダイレクトされた WMT MMS 要求を受け入れるスタンドアロン Content Engine に MMS リダイレクションを設定する必要があります。

WCCP Version 2 を介した MMS 透過リダイレクションを設定するには、次のタスクを両方とも実行する必要があります。

この Windows Media サービスをサポートする WCCP Version 2 ルータに、MMS 透過リダイレクション(サービス 81 および 82)を設定する。

スタンドアロン Content Engine に MMS 透過リダイレクションを設定する。

次に、Content Engine CLI を使用して、WCCP Version 2 を介した WMT MMS 要求の透過リダイレクションを設定する例を示します。この例では、スタンドアロン Content Engine でライセンス付きの WMT 機能がイネーブルになっていると想定しています(スタンドアロン Content Engine での WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定を参照)。

WCCP Version 2 を介した WMT MMS 要求の透過リダイレクションを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ルータ(ルータ A)上で WCCP Version 2 をイネーブルにします。

RouterA# configure terminal
RouterA(config)# ip wccp version 2
 

ステップ 2 ルータ上で WCCP Version 2 サービス 81 および 82 をイネーブルにします。

a. ルータ A でサービス 81(MMST リダイレクション サービス)をイネーブルにします。

RouterA(config)# ip wccp 81
 

b. ルータ A でサービス 82(MMSU リダイレクション サービス)をイネーブルにします。

RouterA(config)# ip wccp 82
 

MMS は 2 つのトランスポート プロトコル上で動作します。TCP と UDP です。MMS トラフィックの WCCP リダイレクションを実行するには、ルータで TCP と UDP の両方のトラフィックをリダイレクトする必要があります。したがって、ルータ上でTCP 用のサービス 81(MMST リダイレクション)と UDP 用のサービス 82(MMSU リダイレクション)の 2 つの WCCP Version 2 サービスをイネーブルにする必要があります。

ステップ 3 ルータ A で MMST および MMSU リダイレクション サービスを実行するインターフェイスを指定します。

RouterA(config)# interface type number
 

次に、ルータ A のイーサネット 0 としてインターネットへの発信インターフェイスを設定する方法を示します。

RouterA(config)# interface Ethernet 0
 

ステップ 4 ルータ A のインターフェイス コンフィギュレーション モードから、指定のルータ インターフェイス(この場合、発信インターフェイス)上のサービス 81 と 82 に対して WCCP リダイレクションをイネーブルにします。

MMST リダイレクション サービス(mmst サービス[サービス 81])と MMSU リダイレクション サービス(mmsu サービス[サービス 82])の着信インターフェイスまたは発信インターフェイスを指定します。

RouterA(config-if)# ip wccp 81 redirect out
RouterA(config-if)# ip wccp 82 redirect out
 

) 支社の場合の一般的なルータ設定には、発信インターフェイスの設定が含まれますが、トラフィック リダイレクション用の着信インターフェイスをルータに設定することもできます(インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで ip wccp service number redirectを使用します)。これは、主にネットワーク トポロジーにより決まります。


ステップ 5 ルータ A からリダイレクトされた WMT 要求について透過プロキシ サーバとして機能するスタンドアロン Content Engine で、WCCP を介した WMT リダイレクションをイネーブルにします。

a. Content Engine で WCCP Version 2 をイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wccp version 2
 

b. この WCCP Version 2 サービスに対応付けるルータ リスト(番号付き)を作成します。

次の例では、ルータ リスト 1 に 1 つの WCCP Version 2 対応ルータ(ルータ A)が対応付けられています。ルータ A の IP アドレスは 172.16.25.25 です。

ContentEngine(config)# wccp router-list 1 172.16.25.25
 

c. 手順 b で作成したルータ リスト(ルータ リスト 1)をイネーブルにします。

ContentEngine(config)# wccp wmt router-list-num 1
 

ステップ 6 スタンドアロン Content Engine でトランザクション ロギングをイネーブルにします。

ContentEngine(config)# transaction-log enable
 

ヒント 認証された WMT 要求に対してユーザ名を記録するように、スタンドアロン Content Engine を設定できます。詳細は、「ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングのイネーブル化」を参照してください。

ステップ 7 Content Engine に新しい設定を保存します。

ContentEngine# copy running-config startup-config
 

ステップ 8 Content Engine で WMT が稼働しているか確認します。

ContentEngine# show wmt
 

ステップ 9 必要に応じて、CLI コマンドまたは Content Engine GUI を使用して、WMT パラメータ(WMT 帯域幅など)を設定します。

ステップ 10 メディア プレーヤーを開始したあとで、すべての WMT 統計情報を表示します。

ContentEngine# show statistics wmt all
 

WMT 統計情報は、WMT クライアントから要求され、MMS を介して転送されたオブジェクトにのみ関連します。HTTP を介して転送されたオブジェクトは、HTTP 統計情報にカウントされます。ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMT RTSP 透過リダイレクションが同様に設定されている場合(WCCP サービス 80 およびサービス 83)、コマンド出力には RTSP を介してトランスポートされたオブジェクトの WMT 統計情報も含まれます。


 

WCCP Version 2 を介した RTSP 透過リダイレクションをサポートするようにルータと Content Engine を設定したあとで、Content Engine で WMT 透過キャッシングをイネーブルにして、設定します。「スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定」を参照してください。

WCCP の代わりにレイヤ 4 スイッチを介した WMT MMS 要求の透過リダイレクションをイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。

ContentEngine(config)# wmt l4-switch enable
 

wmt l4-switch enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、Content Engine は、レイヤ 4 スイッチ(CSS スイッチなど)によって透過的にリダイレクトされた WMT MMS 要求を受信できます。レイヤ 4 スイッチは、WMT コンテンツに対するクライアント要求を代行受信し、その要求を Content Engine(WMT プロキシ サーバとして機能する)に透過的にリダイレクトします。

スタンドアロン Content Engine での WMT キャッシングのイネーブル化と設定

ここでは、スタンドアロン Content Engine に次のタイプの WMT キャッシングをイネーブル化して、設定する例を示します。

「スタンドアロン Content Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングのイネーブル化と設定」

「スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定」

スタンドアロン Content Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングのイネーブル化と設定

直接プロキシ ルーティングを使用した場合、クライアント WMT メディア プレーヤーは要求を、非透過フォワード プロキシ サーバとして動作する Content Engine に直接送信します。直接プロキシ ルーティングは、Content Engine 上で WMT プロキシ キャッシングをサポートするために使用します。デフォルトで、WMT プロキシ キャッシングはイネーブルになっていて、Content Engine はポート 1755 でクライアントからの着信 WMT 要求を待ち受けます。直接プロキシ ルーティングを使用する場合は、Content Engine を直接ポイントするようにクライアント WMT メディア プレーヤーを設定する必要があります。

Content Engine を直接ポイントようにクライアント WMT メディア プレーヤーを設定する方法については、以下を参照してください。

「Windows Media 9 Player に WMT RTSP 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」

「Windows Media Player に WMT MMS 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」

Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine で、WMT プロキシ キャッシングをイネーブルにして設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine が WMT キャッシュに格納する単一オブジェクトの最大サイズを指定します。この値の範囲は、1 ~ 1,000,000 MB です。デフォルト値は 1024 MB です。

ContentEngine(config)# wmt cache max-obj-size size
 

ステップ 2 特定のポート(ポート 1755 がデフォルト)上で着信 WMT トラフィックを待ち受けるように Content Engine を設定します。

ContentEngine(config)# wmt incoming portnumber
 

ステップ 3 wmt proxy outgoing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Content Engine をアップストリーム WMT サーバ(MMS-over-HTTP の場合は発信 HTTP プロキシ サーバ、MMS の場合は MMS 発信サーバ)として使用する外部 WMT サーバを指定します。

詳細は、「VOD ファイルを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

ステップ 4 スタンドアロン Content Engine で WMT キャッシングがまだディセーブルの場合は、イネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt cache enable
 


 

スタンドアロン Content Engine での WMT 透過キャッシングのイネーブル化と設定

WCCP ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチングを使用する場合は、WCCP Version 2 対応ルータやレイヤ 4 スイッチおよび Content Engine(トランスポート プロキシ サーバ)に MMS 透過リダイレクションを設定して、Windows Media 6 または 7 Player からリダイレクトされた MMS 要求を受け入れるようにするか、または WMT RTSP 透過リダイレクションを設定して、Windows Media 9 Player からリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるようにします。詳細は、「WMT 要求の透過リダイレクションの設定」を参照してください。

Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine で WMT 透過キャッシングをイネーブルにして設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 スタンドアロン Content Engine で WMT キャッシングがまだディセーブルの場合は、イネーブルにします。

ContentEngine(config)# wmt cache enable
 

ステップ 2 Content Engine が WMT キャッシュに格納する単一オブジェクトの最大サイズを指定します。この値の範囲は、1 ~ 1,000,000 MB です。デフォルト値は、1024 MB です。

ContentEngine(config)# wmt cache max-obj-size size
 

ステップ 3 この Content Engine がリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるルータのリストを指定します。

ContentEngine(config)# wccp wmt router-list number
 

ステップ 4 この Content Engine がリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるルータのリストをまだ作成していない場合は、その時点でルータ リストを作成します。

ContentEngine(config)# wccp router-list number
 

次の例では、2 つの WCCP Version 2 対応ルータがルータ リスト 1 に対応付けられています。これらのルータの IP アドレスは、172.16.25.25 と 172.16.26.26 です。

ContentEngine(config)# wccp router-list 1 172.16.25.25 172.16.26.26
 

ステップ 5 この Content Engine に WMT 要求をリダイレクションする WCCP Version 2 対応ルータを組み入れたルータ リスト(たとえば、ルータ リスト 1)をまだイネーブルにしていない場合は、イネーブルにします。

ContentEngine(config)# wccp wmt router-list-num number
 

ステップ 6 Content Engine で WCCP Version 2 がまだディセーブルの場合は、イネーブルにします。

ContentEngine(config)# wccp version 2
 

ステップ 7 wmt proxy outgoing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Content Engine がアップストリーム WMT サーバ(MMS-over-HTTP の場合は HTTP プロキシ サーバ、MMS の場合は MMS 発信サーバ、Windows Media 9 Player からの WMT RTSP 要求の場合は RTSP 発信サーバ)として使用する外部 WMT サーバを指定します。


 

VOD ファイルを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定

Windows Media クライアントにオンデマンドで配信するために、Content Engine に VOD ファイルを事前ロードすることができます。VOD キャッシングは HTTP キャッシングに似ていますが、VOD ファイルはスタンドアロン Content Engine 上の異なるファイル システム(mediafs)にキャシュされます。WMT 透過キャッシュと WMT プロキシ キャッシュは両方とも VOD キャッシングをサポートしています。

VOD ファイルを Windows Media クライアントに配信するようにスタンドアロン Content Engine を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine 上で VOD ファイルを事前にロードします。

a. Content Engine 上でコンテンツ事前ロードをイネーブルにします。

b. 事前ロード URL リスト ファイルを使用して、どの Windows Media コンテンツを Content Engine に事前ロードするかを示します。

c. 事前ロード用の帯域幅制御を設定します。

d. コンテンツの即時事前ロードをスケジュールまたは強制します。

ステップ 2 クライアントが Windows Media Player を介してアクセスできる、事前にロードされた VOD ファイルの URL を公開します。


 

スタンドアロン Content Engine にファイルを事前にロードする方法については、「スタンドアロン Content Engine の事前コンテンツ ロードの設定」を参照してください。事前にロードされた VOD ファイルがキャッシュされ適切にクライアントに配信されることを確認する方法については、次の「 事前にロードされた VOD ファイルがキャッシュされ、Windows Media クライアントに適切に配信されたことの確認 」を参照してください。

事前にロードされた VOD ファイルがキャッシュされ、Windows Media クライアントに適切に配信されたことの確認

ここでは、スタンドアロン Content Engine が キャッシュに事前にロードされた VOD ファイルを保管したこと、およびこれらの VOD ファイルを要求に応じて Windows Media クライアントに配信していることを確認する方法について説明します。次の条件を前提としています。

Content Engine に事前ロードが設定され、事前ロード URL リストに Windows Media ファイルが含まれ、Content Engine が事前ロード操作を完了しています。このトピックに関する詳細は、「スタンドアロン Content Engine の事前コンテンツ ロードの設定」を参照してください。

少なくとも 1 つのクライアント デスクトップの Windows Media Player が、Content Engine(この WMT クライアントの非透過フォワード プロキシ サーバ)を直接ポイントするように設定されています。このトピックに関する詳細は、以下を参照してください。

「Windows Media 9 Player に WMT RTSP 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」

「Windows Media Player に WMT MMS 要求の直接の宛先としてスタンドアロン Content Engine を指定」

クライアントが Windows Media 6 または 7 Player の場合に、VOD 送信元をポイントし、WMT プロキシ キャッシングと WMT 透過キャッシングがスタンドアロン Content Engine で適切に機能していることを確認する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine(非透過フォワード プロキシ サーバ)を直接ポイントするように設定された 1 台のクライアント PC(クライアント A)から、Windows Media 6 または 7 Player を起動します。

ステップ 2 Windows Media Player から、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 3 Content Engine に事前ロードされた Windows Media ストリーミング ファイル(たとえば、*.asf または *.wmv ファイル)をポイントする URL を入力します。

指定の事前ロードされたビデオは、クライアントのデスクトップの Windows Media Player で再生を開始します。

ステップ 4 Edit > Statistics Advanced の順にクリックして、Windows Media Player の統計情報を確認します。

プロトコルは MMS(UDP)として表示されています。これは、ストリームが HTTP ではなくストリーミング形式で配信中であることを示します。この状況が発生するのは、WMT ストリーミング プロキシまたは WMT サーバが利用できない場合です。

Content Engineを直接ポイントするように設定された別のクライアント PC(クライアント B)から、Windows Media 6 または7 Player を起動します。

ステップ 5 クライアント B のデスクトップから、Windows Media 6 または 7 Player を使用して、クライアント A のデスクトップから再生したのと同じビデオを再生します。

この場合、この Windows Media 6 または 7 Player は Content Engine を直接ポイントするよう設定されていませんが、WCCP を介した WMT MMS リダイレクションがこの環境で設定されているので、WCCP Version 2 を介した WMT MMS リダイレクションを使用して Content Engine に WMT 要求が転送されます。

ステップ 6 この Content Engine(透過プロキシ サーバとして動作)に WMT 要求をリダイレクトするよう設定された WCCP Version 2 対応ルータから、show ip wccp EXEC コマンドを入力して、MMST リダイレクション サービス(mmst サービス[サービス 81])および MMSU リダイレクション サービス(mmsu サービス[サービス 82])を介して、WMT パケットがそのルータでリダイレクトされていることをチェックします。

次に、MMST リダイレクション(サービス 81)を介してルータ上でリダイレクトされた WMT パケットの数をチェックする方法を示します。

Router# show ip wccp 81
Global WCCP information:
Router information:
Router Identifier: 10.150.1.3
Protocol Version: 2.0
Service Identifier: 81
Number of Cache Engines: 1
Number of routers: 1
Total Packets Redirected: 260
Redirect access-list: -none-
Total Packets Denied Redirect: 0
Total Packets Unassigned: 0
Group access-list: -none-
Total Messages Denied to Group: 0
Total Authentication failures: 0
 

ステップ 7 このスタンドアロン Content Engine の WMT キャッシング統計情報を表示します。

ContentEngine# show stat wmt savings
ContentEngine# show stat wmt request
ContentEngine# show stat wmt usage
 

ステップ 8 このスタンドアロン Content Engine の WMT トランザクション ログを調べます。

ContentEngine# type-tail "/local1/logs/export/working.log"
 


 

WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロン Content Engine の設定

ネットワークの機能と制限に基づいて、スタンドアロン Content Engine は、ライブ WMT ストリームを受信し、Multicast-out または Unicast-out を介して WMT ストリーミング コンテンツを配信できます。

ここでは、WMT ライブ ストリームを配信するようにスタンドアロン Content Engine を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

「ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためのスタンドアロン Content Engine の設定」

「WMT マルチキャストの代替送信元 URL(送信元フェールオーバー)の設定」

ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためのスタンドアロン Content Engine の設定

マルチキャストまたはユニキャストを介してライブ コンテンツを Windows Media クライアントに送信するように、スタンドアロン Content Engine を設定できます。ここでは、マルチキャストを介してライブ コンテンツをリレーするようにスタンドアロン Content Engine を設定する方法を説明します。

「スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Multicast-out の設定」

「スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Multicast-out の設定」

「スタンドアロン Content Engine での WMT マルチキャスト ステーションとマルチキャスト スケジュールの定義」

「WMT マルチキャスト ステーションの開始および停止」


) Content Engine で WMT をイネーブルにしたあとで、wmt multicastwmt broadcast グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用する必要があります。「スタンドアロン Content Engine での WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定」を参照してください。


スタンドアロン Content Engine に Unicast-in Multicast-out WMT マルチキャスト(スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Multicast-out の設定)および Multicast-in Multicast-out WMT マルチキャスト(スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Multicast-out の設定)をイネーブルにするには、次のコマンドを使用します。

wmt multicast { schedule-start name minute hour day month | station-configuration
name dest_addr dest_port media_source [ play-forever ]}


ヒント Content Engine GUI を使用して、WMT マルチキャスティング パラメータを設定することも可能です。WMT Config ボタンをクリックしてこれらのパラメータにアクセスします。


WMT マルチキャストの Time to Live(TTL)を設定するには、wmt multicast time-to-live ttl グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。TTL 値はホップ数で指定します。有効値は 0 ~ 255です。デフォルトは、5 ホップです。次に例を示します。

ContentEngine(config)# wmt multicast time-to-live 10

ユニキャストを介してクライアントにライブ コンテンツをリレーするようにスタンドアロン Content Engine を設定する方法については、「WMT マルチキャストの代替送信元 URL(送信元フェールオーバー)の設定」を参照してください。

スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Multicast-out の設定

Multicast-in Multicast-out マルチキャスト受信機能を使用すると、IP マルチキャストを使用して配信されたマルチキャスト WMT ストリームを受信し、別の配信チャネル(ユニキャストまたはマルチキャスト)を介してエンド ユーザに送信できます。2 つの WMT Multicast-out 機能を組み合わせると、IP マルチキャストを使用して WMT ストリーミング メディア コンテンツの受信と配信を行うことができます。またマルチキャストからユニキャストへ(およびその逆)の変換を行うことができます。

このマルチキャストでは、記述ファイル *.nsc が作成され、クライアントは、Multicast-out を介してこのファイルにアクセスできます。この状況は、入力元がマルチキャストであることを除いては、Unicast-in Multicast-out の状況と同様です。クライアントは、この記述ファイルを使用してマルチキャストにサブスクライブします。

Multicast-in Multicast-out を使用して Windows Media クライアントにライブ WMT ストリームをリレーするようにスタンドアロン Content Engine を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt multicast station-configuration グローバル コンフィギュレーション モードを使用して、Content Engine にマルチキャスト ステーションを設定します。

このコマンドの構文は次のとおりです。

station-configuration は、Content Engine に WMT マルチキャスト ステーションを設定します。

name は、WMT マルチキャスト ステーションの名前を指定します。

dest_add は、WMT マルチキャスト ステーションの宛先 IP アドレス(マルチキャスト IP アドレス)です。

dest_port は、WMT マルチキャスト ステーションの宛先ポート(1 ~ 65535)です。

media_source は、マルチキャストのメディア ソースです。

次の例では、acme という名前のマルチキャスト ステーションを設定し、Content Engine でマルチキャスト ソース ファイルとして使用します。そのクラス D のマルチキャスト IP アドレスは、233.33.33.34 で、マルチキャスト ポートは 6667 です。マルチキャスト ストリームは、 play-forever オプションが指定されないかぎり、source.nsc ファイルの最後に到達すると、再生を停止します。

ContentEngine(config)# wmt multicast station-configuration acme 233.33.33.34
6667
http://172.16.30.31/source.nsc
 

) ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMS 9 の場合(クライアントが Windows Media 9 Player で、サーバが Content Engine で稼働している Windows Media 9 サーバの場合)、rtsp://、rtspu://、rtsp://URL、および http://URL がサポートされています。


ステップ 2 マルチキャストを開始します。

ContentEngine# wmt multicast-station start acme
ContentEngine#
 

ステップ 3 使用している WMT メディア プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 4 次の URL を入力します。

http://ContentEngineIPaddress/acme.nsc
 

ステップ 5 OK をクリックします。

Windows Media クライアントは、ステップ 1 に指定されたメディア ファイルを受信します。


 

スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Multicast-out の設定

Content Engine は、1 つの Unicast-in Multicast-out ストリームに対して複数の送信元をサポートします(別名ストリーム分割)。ユニキャスト入力は、VOD パブリッシング ポイント、ライブ ユニキャスト パブリッシング ポイント、エンコーダ、またはローカル ディスクのストリーミング メディア送信元から取得できます。ユニキャスト入力から得られる ASF ヘッダー、およびマルチキャスト ステーションの設定に使用されるパラメータは、Content Engine がマルチキャスト記述用の .nsc ファイルを自動的に作成するのに使用されます。クライアントは、マルチキャストをサブスクライブするためにこのアクセスしやすいファイルを使用します。


ヒント ライブ ストリームがサーバ側で中断された場合、ライブ マルチキャストを再開するには、マルチキャスト ステーションを停止してから、このステーションを再起動する必要があります。このステーションを停止するには、wmt multicast-station stop name EXEC コマンドを使用します。同じステーションを再開始するには、wmt multicast-station start name EXEC コマンドを使用します。


Unicast-in Multicast-out マルチキャスト配信機能を使用すると、ストリーミング メディアの配信が効率的になります。IP マルチキャスト上の複数のデバイスが、単一のメディア コンテンツ ストリームを Content Engine から同時に受信できるようになるためです。これにより、ストリームが要求されるたびに単一のストリームが単一のデバイスに送信されるのでなく、単一のストリームが多数のデバイスに送信されるため、ネットワーク帯域幅の消費量を大幅に節約できます。

このマルチキャスト配信機能をイネーブルにするには、同一チャネルからコンテンツを受信するように各デバイスを設定し、これらのデバイスがサブスクライブできる Content Engine にマルチキャスト アドレスを設定します。配信側のデバイスは、Content Engine にセットアップされているマルチキャスト アドレスにコンテンツを送信します。このアドレスから、サブスクライブされているすべての受信側デバイスにコンテンツが配信されます。

Unicast-in Multicast-out を使用して WMT クライアントにライブ WMT ストリームを送信するようにスタンドアロン Content Engine を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt multicaststation-configuration グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Content Engine にマルチキャスト ステーションを設定します。

次の例では、test1 という名前のマルチキャスト ステーションを設定し、Content Engine でマルチキャスト ソース ファイルとして使用します。このマルチキャスト ステーションのクラス D の IP アドレスは 239.33.33.33 であり、マルチキャスト ポートは 3333 です。 play-forever オプションが使用されます。入力元の source.asf ファイルが VOD ファイルの場合、このオプションは、いったん source.asf ファイルの末尾に到達したとき、このファイルの先頭からファイルの再生を自動的に再開始します。この入力元のファイル source.asf は、どの Windows WMT サーバ上にも置くことができます。

ContentEngine(config)# wmt multicast station-configuration test1 239.33.33.33
3333
mms://172.16.30.31/source.asf play-forever
 

) ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMS 9 の場合(クライアントが Windows Media 9 Player で、サーバが Content Engine で稼働している Windows Media 9 サーバの場合)、rtsp://、rtspu://、rtsp://URL、および mms://URL がサポートされています。


ステップ 2 マルチキャストを開始します。

ContentEngine# wmt multicast-station start test1
ContentEngine#
 

ステップ 3 使用している WMT メディア プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 4 次の URL を入力します。

http://ContentEngineIPaddress/test1.nsc
 

ステップ 5 OK をクリックします。

Windows Media Player は、マルチキャスト記述 .nsc ファイルを取得して、ステップ 1 で指定したマルチキャスト ステーションに結合します。

次のような WMT マルチキャスト用の URL には、ポート 80 を使用することが暗黙指定されています。

http://ContentEngineIPaddress:80/test1.nsc


 

スタンドアロン Content Engine での WMT マルチキャスト ステーションとマルチキャスト スケジュールの定義

スタンドアロン Content Engine に WMT マルチキャスト ステーションを設定するには、 wmt multicast station-configuration グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) マルチキャスト ステーションは、プレーヤーがストリームを受信できる定義済みのロケーション(マルチキャスト IP アドレスおよびマルチキャスト ポート)です。このマルチキャスト IP アドレスは、Content Engine の IP アドレスとは関係がありません。


wmt multicast station-configuration name dest_addr dest_port media_source コマンドは、マルチキャスト ステーション名、マルチキャスト IP アドレス、ポート番号、および作成されたマルチキャスト ステーション用のメディア ソースを指定します。各 WMT マルチキャスト ステーションにはマルチキャスト IP アドレスが 1 つ必要です。有効なクラス D の IP アドレスのマルチキャスト アドレスを、224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 の範囲内で入力する必要があります。ただし、次に示す RFC 1700 および関連文書に基づく予約済み IP 範囲は除きます。

224.0.0.0-224.0.6.255

224.0.13.0-224.0.13.255

224.1.0.0-224.2.255.255

232.0.0.0-232.255.255.255


) 同じマルチキャスト対応ネットワーク設定の中で、競合しないマルチキャスト IP アドレスを選択する必要があります。使用できないマルチキャスト アドレス範囲については、「使用できないマルチキャスト アドレスの割り当て」表B-8 を参照してください。


WMT マルチキャスト ステーションの宛先ポートは、 dest_port オプションによって指定されます。有効なオプションは 1 ~ 65535 です。しかし、マルチキャスト対応ネットワークが、ポートの選択に一定の制限を課す場合があります。通常、1024 より小さいポート番号は避ける必要がありますが、Content Engine では特に制限はありません。

media_source オプションは、マルチキャストの送信元を決定します。送信元は、任意の有効な WMT 形式の URL にすることができます。つまり、Windows Media Player 上で再生できる URL であれば、その URL をマルチキャストの送信元にすることができます。 play-forever オプションは、ループおよび再開始するストリームを設定します。デフォルトでは、ストリームを一度再生したら、停止します。

次に例を示します。

ContentEngine(config)# wmt multicast station-configuration acme 239.33.33.33
3333
mms://172.16.30.31/source.asf play-forever
 

この例では、次のようになります。

WMT マルチキャスト ステーションの名前は acmeです。

WMT マルチキャスト ステーションのマルチキャスト IP アドレスは 239.33.33.33 です。

WMT マルチキャスト ステーションの宛先ポートは 3333 です。

マルチキャストの送信元は mms://172.16.30.31/source.asf であり、ずっと再生を続けます。


) ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMS 9 の場合(クライアントが Windows Media 9 Player で、サーバが Content Engine で稼働している Windows Media 9 サーバの場合)、マルチキャスト送信元を rtsp://、rtspu://、または rtsp://URL および mms://URL に設定することができます。


WMT マルチキャスト ステーション用のマルチキャスト スケジュールを設定するには、 wmt multicast station-configuration station-name schedule-start グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

schedule-start name minute オプションを使用すると、指定された時刻に Content Engine がマルチキャストを開始するスケジュールが作成されます。

表9-10 に、 wmt multicast station-configuration station-name schedule-start グローバル コンフィギュレーション コマンドのコマンド パラメータを示します。

 

表9-10 wmt multicast station-configuration schedule-start コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

station-name

スケジュールを作成している WMT マルチキャスト ステーションの名前

schedule-start

自動開始スケジュールを設定します。

minute

分単位の開始時刻(0 ~ 59)

now

WMT マルチキャスト ステーションを起動します。このオプションを指定した場合、マルチキャスト ステーションが即座に起動します。ステーションが稼働している場合に、Content Engine をリロードすると、リロード後にステーションが自動的に再起動されます。

WMT マルチキャスト ステーションの開始および停止

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Content Engine のリロード後に WMT マルチキャストを自動的に再開する機能がサポートされています。この機能をサポートするために、 wmt multicast station-configuration station-name schedule-start now グローバル コンフィギュレーション コマンドが ACNS 5.3.1 ソフトウェア リリースに追加されました。特定のマルチキャスト ステーションにこのコマンドを指定すると、そのマルチキャスト ステーションが即座に起動し、Content Engine のリロード後に自動的に再起動されます。この新しいグローバル コンフィギュレーション コマンドを導入した理由は、 wmt multicast-station start station-name EXEC コマンドが再起動後に維持されない(Content Engine のリロード前にマルチキャスト ステーションが稼働している場合、リロード後に、このマルチキャスト ステーションが動作を継続しない)ためです。

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースで追加された no wmt multicast station-configuration s tation-name schedule-start now グローバル コンフィギュレーション コマンドは、 wmt multicast-station stop station-name EXEC コマンドまったく同様に機能します。いずれかのコマンドを使用して、特定の WMT マルチキャスト ステーションを停止することができます。

wmt multicast-station start EXEC コマンドが機能するのは、 wmt multicast station-configuration station-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、マルチキャスト ステーションを最初に設定した場合だけです。

たとえば、 wmt multicast station-configuration station-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、マルチキャスト ステーションを設定したあとに、 wmt multicast-station EXEC コマンドを使用して、このマルチキャスト ステーションを開始または停止することができます。

wmt multicast-station { start s tation-name | stop station-name }

表9-11 に、 wmt multicast-station EXEC コマンドのコマンド パラメータを示します。

 

表9-11 WMT マルチキャスト ステーションの起動および停止

パラメータ
説明

multicast-station

起動または停止する WMT マルチキャスト ステーションを設定します。

start

WMT マルチキャスト ステーションを起動する。Content Engine をリロードする前に、このオプションを使用してマルチキャスト ステーションを起動して、実行している場合、Content Engine のリロード後にステーションは動作を継続しません。

station-ame

開始する WMT マルチキャスト ステーションの名前

stop

WMT マルチキャスト ステーションを停止します。

station-name

停止する WMT マルチキャスト ステーションの名前

次の例では、acme という名前のマルチキャスト ステーション上の start および stop オプションを示しています。

ContentEngine# wmt multicast-station start acme
ContentEngine# wmt multicast-station stop acme

WMT マルチキャストの代替送信元 URL(送信元フェールオーバー)の設定

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースで、WMT マルチキャストの代替送信元 URL(送信元フェールオーバー)を設定するには、 wmt multicast station-configuration station-name failover グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ContentEngine(config)# wmt multicast station-configuration acme failover ?

alternate-source Alternate source url
retry-count No. of retries for all sources
retry-interval Sleep interval between retries
 

WMT マルチキャストの完全修飾代替送信元 URL を指定するには、 alternate-source オプションを使用します。

すべての送信元の再試行回数を指定するには、 retry-count オプションを使用します。再試行数の有効範囲は 0 ~ 2000 です。再試行インターバル(再試行間の Content Engine の待機時間)を指定するには、 retry-interval オプションを使用します。再試行インターバルの有効範囲は 0 ~ 60 分です。

ライブ WMT ストリームをユニキャストするためのスタンドアロン Content Engine の設定

マルチキャストまたはユニキャストを介してライブ コンテンツを WMT クライアントに送信するように、スタンドアロン Content Engine を設定できます。ここでは、ユニキャストを介してライブ コンテンツをリレーするようにスタンドアロン Content Engine を設定する方法を説明します。

「スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Unicast-out の設定」

「スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Unicast-out の設定」

上記の項では、スタンドアロン Content Engine に、Unicast out 用の WMT ブロードキャスト エイリアスを設定する方法についても説明します。

スタンドアロン Content Engine での Multicast-in Unicast-out の設定

Multicast-in Unicast-out 機能を使用すると、マルチキャストをストリーミング メディアの送信元として使用して、要求元クライアントに着信ライブ ストリームを配信するブロードキャスティング パブリッシング ポイントを作成することが作成できます。 スタンドアロン Content Engine に Multicast-in Unicast-out ブロードキャストを設定するには、 wmt broadcast { alias-name name source url } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、ストリーミング メディアの送信元としてマルチキャストを使用して、要求元のクライアントに着信ライブ ストリームを配信するブロードキャスティング エイリアスを 作成することができます。

この場合、着信ライブ ストリームを要求側のクライアントに配信するための、ユニキャスト発信パブリッシング ポイントを作成します。

Multicast-in Unicast-out(ユニキャスト発信)を使用して WMT クライアントにライブ WMT ストリームをリレーするようにスタンドアロン Content Engine を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine に WMT ブロードキャスト エイリアスを設定します。

ContentEngine(config)# wmt broadcast alias-name myunicast source
http://172.16.30.31/station.nsc
ContentEngine(config)#
 

この手順では、エイリアス名 myunicast をもつユニキャスト パブリッシング ポイントが、マルチキャスト ソース station.nsc ファイルを使用して設定されます。このソースは、WMT マルチキャスト ストリームを送信するサーバです。エイリアスのソースの形式 http://server/file.nsc は、このソースをマルチキャスト入力ソースとして扱うように Content Engine に指示します。

ステップ 2 使用している WMT メディア プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 3 次の URL を入力します。

mms://ContentEngineIPaddress/myunicast
 

) ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMS 9 の場合(クライアントが Windows Media 9 Player で、サーバが Content Engine で稼働している Windows Media 9 サーバの場合)、rtsp://、rtspu://、rtsp://URL、および mms://URL がサポートされています。


ステップ 4 OK をクリックします。

WMT メディア プレーヤーは、ステップ 1 で指定した MMS メディア ソース ファイルを受信します。この場合、ストリーミング メディアへのアクセスに MMS URL を使用し、multicast-out の場合の *.nsc ファイルの代わりに、エイリアス名だけを指定します。

これにより、マルチキャスト ストリームはユニキャストに変換され、要求側(WMT クライアント)に送信されます。


 

スタンドアロン Content Engine での Unicast-in Unicast-out の設定

Unicast-in Unicast-out 機能では、クライアントと Content Engine 間でポイントツーポイント接続を行います。ネットワーク上でメディアをストリーミングする際のユニキャスティングの利点は、ネットワーク上でオリジン サーバ と Content Engine との間に単一のストリームをプルするだけで済むことです。しかし、このストリームはマルチキャストに対応していない環境にある複数のクライアントにも配信可能です。Windows Media Servicesを実行しているサーバは、Content Engine に配信される単一のストリームを介してユニキャスト形式のビデオ ストリームを複数のクライアントに配信できます。Unicast-in Unicast-out は、通常、ライブ イベントのブロードキャストに使用されます。

この場合、Unicast-in Unicast-out により、クライアントと Content Engine 間のポイントツーポイント接続が提供されます。Content Engine は、メディア サーバに対して順次、単一接続を行います。Content Engine がメディア サーバとの単一接続を維持している間に、同じストリームに対する複数の要求を Content Engine で分割して、各クライアントが別個のデータ ストリームを直接 Content Engine から受信することができます。

Unicast-in Unicast-out は、次の方法で設定できます。

設定をまったく行わないライブ分割による方法

この場合、Content Engine はプロキシとして機能します。複数のクライアントが同じユニキャスト URL を要求したとき、Content Engine のプロキシはソースからクライアントへのストリームを自動的に分割します。

ブロードキャスト エイリアスを使用して Content Engine を設定する方法

この場合、クライアントは Windows Media サーバに対する場合と同様な方法で Content Engine に要求を行い、Content Engine は着信ストリームが存在するかどうかを確認します。着信ストリームが存在する場合、Content Engine はストリームを結合し、新しいクライアントに対してそのストリームを分割します。要求がこのストリームに対する最初のクライアント要求である場合、Content Engine はその要求をサーバに送出し、それから新しいクライアントに配信します。

Unicast-in Unicast-out(ユニキャスト発信)を使用して、クライアントにライブ WMT ストリームをリレーするようにスタンドアロン Content Engine を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine GUI から、 Caching > WMT-Streaming の順に選択します。WMT Streaming ウィンドウが表示されます。

ステップ 2 WMT Config をクリックします。WMT Configurations ウィンドウが開きます。

ステップ 3 Broadcast Unicast Publishing リンクをクリックします。WMT Broadcast Unicast Publishing ウィンドウが表示されます。

ステップ 4 Alias Name フィールドに、ライブ ブロードキャスト設定用のブロードキャスト エイリアスを入力します(broadcast1 など)。

ステップ 5 Source フィールドに、次のフォーマットを使用して、ライブ ブロードキャスト設定用のブロードキャスト ソースを入力します。

<protocol>://server-name:port-num/path/file-name
 

変数の意味は次のとおりです。

protocol ― MMS、HTTP、または RTSP のいずれか

server-name ― サーバの名前

port-num ― ポート番号。デフォルトは、HTTP の場合はポート 8080、MMS の場合はポート 1755、RTSP の場合はポート 554 です。

path ― 完全パス名

file-name ― メディア ファイル名(ファイルがコンテンツ ルート ディレクトリ内にある場合)

次に例を示します。

mms://wms.company.com/cotv
 

wms.company.com は Windows Media Server の名前です。cotv は、ブロードキャスト エイリアスが作成されるときに使用する名前です。ストリームを取得する場合は、MMS プロトコルが使用されます。


) ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMS 9 の場合(クライアントが Windows Media 9 Player で、サーバが Content Engine が稼働している Windows Media 9 サーバの場合)、rtsp://、rtspu://、rtsp://URL、および mms://URL が、ストリームを取得するために使用できるプロトコルです。


ステップ 6 Update をクリックして設定値を保存します。

ステップ 7 使用している WMT プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。次の URL を入力します。

mms://ContentEngineIPaddress/broadcast1
 

ContentEngineIP address は、Content Engine の IP アドレスまたはドメイン名

broadcast1 ステップ 4 で指定されたブロードキャスト エイリアス

ステップ 8 OK をクリックします。

WMT プレーヤーは、ステップ 5 で指定した MMS メディア ソース ファイルを受信します。この場合、ストリーミング メディアにアクセスするために 1 つの MMS URL が使用され、Multicast-out の場合の *.nscファイルの代わりに、ブロードキャスト エイリアス(broadcast1)だけが使用されます。これにより、マルチキャスト ストリームがユニキャストに変換され、WMT クライアントに送信されます。


 

スタンドアロン Content Engine での WMT ストリームのクリア

スタンドアロン Content Engine で WMT ストリームをクリアするには、 clear wmt EXEC コマンドを使用します。

ContentEngine# clear wmt ?
incoming Clear all incoming WMT streams
outgoing Clear all outgoing WMT streams
stream-id Stream Id of the WMT stream to be cleared
 

表9-12 に、 clear wmt EXEC コマンドの説明を示します。

 

表9-12 スタンドアロン Content Engine で WMT ストリームをクリアするための CLI コマンド

コマンド
説明

clear wmt incoming

Content Engine からすべての着信 WMT ストリームをクリアします。また、着信 WMT ストリームに対応付けられた Content Engine のすべての WMT プロセスも停止します。

clear wmt outgoing

Content Engine からのすべての発信 WMT ストリームをクリアします。また、発信 WMT ストリームに対応付けられた Content Engine のすべての WMT プロセスも停止します。

clear wmt stream-id id

指定されたストリーム ID のある WMT ストリームをクリアします。また、指定のストリーム ID に対応付けられた Content Engine の WMT プロセスも停止します。

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースでは、Content Engine で WMT ストリームがクリアされ、対応付けられたプロセスが停止すると、エラー ログにエラー メッセージが記録されます。詳細は、「スタンドアロン Content Engine 上での WMT ストリームのクリアのロギング」を参照してください。

WMT RTSP サーバ設定情報の表示

ACNS 5.3.1 以降上のソフトウェア リリースでは、 show rtsp server wmt EXEC コマンドを入力して、Content Engine で稼働する WMT RTSP サーバの情報を表示することができます。次の出力例は、スタンドアロン Content Engine で稼働している WMT RTSP サーバの設定例です。

Content Engine# show rtsp server wmt
WMT version: ce507-001.000
WMT license key is installed
WMT evaluation is not enabled
WMT end user license agreement accepted
WMT is enabled
WMT disallowed client protocols: none
WMT outgoing bandwidth configured is 1 Kbits/sec
WMT incoming bandwidth configured is 56000 Kbits/sec
WMT max sessions configured: 2500
WMT max sessions platform limit: 2500
WMT max sessions enforced: 2500 sessions
WMT max outgoing bit rate allowed per stream: 2 Kbits/sec
WMT max incoming bit rate allowed per stream: 3 Kbits/sec
WMT debug level: 0
WMT L4 switch is enabled
WMT debug client ip not set
WMT debug server ip not set
WMT fast-start is enabled
WMT fast-start max. bandwidth per player is 65 (Kbps)
WMT fast-cache is enabled
WMT fast-cache acceleration factor is 5
WMT Extended Transaction Log is not enabled
WMT Transaction Log format is Windows Media Services 4.1 logging

現在の WMT 設定情報の表示

スタンドアロン Content Engine の現在の WMT 設定を表示するには、 show wmt EXEC コマンドを入力します。スタンドアロン Content Engine の現在の WMT 設定を表示するには、 show wmt EXEC コマンドを入力します。

スタンドアロン Content Engine の現在の WMT プロキシ設定を表示するには、 show wmt proxy EXEC コマンドを入力します。

ContentEngine# show wmt proxy
Incoming Proxy-Mode:
--------------------
MMS proxy mode is configured on port: 1755
 
MMS Transparent Proxy (WCCP):
is not configured.
MMS Transparent Proxy (L4 Switch):
is not configured.
 
Outgoing Proxy-Mode:
--------------------
MMS-over-HTTP Proxy-Mode:
is not configured.
MMS Proxy-Mode:
is not configured.
RTSP Proxy-Mode:
is not configured.
 

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、コマンド出力に、Windows Media 9 サーバとして機能している Content Engine でイネーブルにできる WMT RTSP プロキシ サーバの設定情報が含まれています。

WMT 統計情報の表示

WMT 要求に関する統計情報を表示するには、 show statistics wmt EXEC コマンドを使用します。

ContentEngine# show statistics wmt ?
all Display all Windows Media statistics
bytes Display unicast bytes statistics
errors Display errors statistics
multicast Display multicast statistics
requests Display unicast request statistics
rule Display rule template statistics
savings Display unicast savings statistics
streamstat Display Windows Media streaming connections
urlfilter Display urlfiltering statistics for mms and rtsp requests
usage Display concurrent usage statistics
ContentEngine#
 

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、 show statistics wmt EXEC コマンドの出力に WMT RTSP 要求に関する情報が含まれます。たとえば、 show statistics wmt EXEC コマンドの出力は次のように変更されました。

show statistics wmt all コマンド出力に RTSP 関連情報が追加されました。

show statistics wmt bytes コマンド出力のトランスポート プロトコル部分に RTSPT および RTSPU の情報が追加されました。

show statistics wmt errors コマンド出力に、RTSPT および RTSPU エラーが追加されました。

show statistics wmt requests コマンド出力に、RTSPT や RTSPU プロトコル、および Fast Start や Fast Cache データが追加されました。

ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、 show statistics wmt streamstat live EXEC コマンドを入力して、集約されたライブ統計情報を表示することができます。

スタンドアロン Content Engine での WMT ロギングの使用

ここでは、WMT ロギング機能の使用方法を示します。内容は次のとおりです。

「WMT マルチキャスト ロギングの使用」

「WMT トランザクション ロギングの使用」

「WMT エラー ロギングの使用」

WMT マルチキャスト ロギングの使用

WMT ログは、Content Engine の sysfs のマウント場所に応じて、次のいずれかのファイルとしてローカル ディスク上の作業ログに記録されます。

ファイル/local1/logs/export/working.log

ファイル/local2/logs/export/working.log

マルチキャスト サーバ管理者にマルチキャスト統計情報のログを提供するには、 wmt multicast station-configuration グローバル コンフィギュレーション コマンドの log オプションを使用します。

wmt multicast {station-configuration name dest_addr dest_port media_source
[
log {local | webserver webserver_url}]}
 

マルチキャスト URL のロギングをイネーブルにするには、 log オプションを使用します。

マルチキャスト URL のロギング先をローカル ディスクに設定するには、 local オプションを使用します。

マルチキャスト URLs のロギング先を Web サーバに設定するには、 webserver オプションを使用して、Web サーバの場所を識別する URL を入力します。

このコマンドの変数は次のとおりです。

name は、WMT マルチキャスト ステーションの名前です。

dest_addr は、WMT マルチキャスト ステーション の宛先 IP アドレスです。

dest_port は、WMT マルチキャスト ステーション の宛先ポート(1 ~ 65535)です。

media_source は、WMT マルチキャスト メディア ソース(たとえば、http:/live/live)です。

webserver_url は、完全修飾された Web サーバ URL を指定します。

これらの統計情報には、マルチキャスト IP アドレス、ポート番号、開始時刻、クライアント数が含まれています。このオプション設定時には、マルチキャスト ロギング統計情報を送信できるローカル URL、またはこれらの統計情報を受信できる外部の完全修飾されたサーバ URL のいずれかを指定することができます。マルチキャスト ロギング URL オプションでは、マルチキャスト サーバ自体、またはそのマルチキャスト アドレスにサブスクライブしていたユーザから提示された情報を処理できるすべての Web サーバを指定できます。

次の例では、マルチキャスト サーバに送信されたマルチキャスト ロギング統計情報を示します。

10.1.101.2 2003-05-11 13:39:21 - asfm://233.0.4.5:4000 0 30 1 200
{5DC90EEB-CEB1-467C-9F7A-BCF5EEEDE3FF} 10.1.0.3055 en-US - -
wmplayer.exe 10.1.0.3055
Windows_2000 10.0.0.2195 Pentium 0 152543 65389
asfm UDP WINDOWS_MEDIA_AUDIO_V2
MICROSOFT_MPEG-4_VIDEO_CODEC_V3 http://172.16.192.91/cisco.nsc
- 166245 - 176 0 0 0 0 0 01
0 100 233.0.4.5 - - -
 

出力例のフォーマットは、次のとおりです。

c-ip date time c-dns cs-uri-stem c-starttime x-duration c-rate
c-status c-playerid c-playerversion c-playerlanguage cs(User-Agent)
cs(Referer) c-hostexe c-hostexever c-os
c-osversion c-cpu filelength filesize avgbandwidth protocol transport audiocodec
videocodec channelURL sc-bytes c-bytes s-pkts-sent c-pkts-received
c-pkts-lost-client c-pkts-lost-net c-pkts-lost-cont-net
c-resendreqs c-pkts-recovered-ECC
c-pkts-recovered-resent c-buffercount c-totalbuffertime c-quality s-ip s-dns
s-totalclients s-cpu-util CE-action CE-bytes Username
 

表9-13 では、上記の例に示されているフィールドを説明します。

 

表9-13 wmt multicast logging フィールドの説明

フィールド
説明

c-ip

クライアント コンピュータの IP アドレス。正しく接続されていないクライアントの場合、クライアントの IP アドレスではなく、クライアント プロキシ サーバの IP アドレスが表示されます。

date

ログ ファイル内にエントリが生成された日付(グリニッジ標準時による)

time

ログ ファイル内にエントリが生成された時刻(グリニッジ標準時による)

c-dns

クライアント コンピュータの DNS 名

cs-uri-stem

再生されるファイル名(ユニキャストの場合は .asf ファイル、マルチキャストの場合は .asx ファイル)

c-startime

エントリがログ ファイルに生成されたときのストリームのタイム スタンプ(秒単位)

x-duration

クライアント イベント(早送り [FF]、巻き戻し [REW]、一時停止、停止、またはマーカーにジャンプ)が発生するまでにクライアントがコンテンツを再生した時間。ログ エントリは、これらのクライアント イベントが発生すると必ず生成されます。

c-rate

最後にコマンド イベントが送信されたときの Windows Media Player のモード

1 = Windows Media Player が再生、早送り、巻き戻し、またはマーカー ジャンプ中に停止または一時停止した。

-5 = Windows Media Player が再生、停止、または一時停止操作から巻き戻された。

5 = Windows Media Player が再生、停止、または一時停止操作から早送りされた。

c-status

クライアント ステータスを説明するコード。HTTP/1.1 にマッピングされ、Request for Comments(RFC)2068 と RFC 2326 に規定されている RTSP クライアント ステータス コード。Windows Media Services には、拡張可能なクライアント ステータス コード 480(同時クライアント接続数がサーバのクライアント制限を超えた)および 483(ストリームがサーバの最大ファイル ビット レート制限を超えた)が含まれています。

c-playerid

プレーヤーの Globally Unique Identifier(GUID)

c-playerversion

プレーヤーのバージョン番号

c-playerlanguage

クライアント コンピュータの言語(国別)コード

cs(User-Agent)

Windows Media Player の機能がブラウザに組み込まれている場合は、ブラウザ タイプ

cs(Referer)

Windows Media Player の機能が組み込まれている場合は、組み込まれている Web ページの URL

c-hostexe

ホスト アプリケーション。たとえば、ブラウザ内の Web ページ(iexplore.exe)、Microsoft Visual Basic アプレット(vb.exe)、またはスタンドアロン Microsoft Windows Media Player(mplayer2.exe)

c-hostexever

ホスト アプリケーションのバージョン番号

c-os

クライアント コンピュータのオペレーティング システム

c-osversion

クライアント コンピュータのオペレーティング システムのバージョン番号

c-cpu

クライアント コンピュータの CPU タイプ

filelength

ファイルの長さ(秒単位)。ライブ ストリームの場合、この値は 0 です。

filesize

ファイルのサイズ(バイト単位)。ライブ ストリームの場合、この値は 0 です。

avgbandwidth

クライアントがサーバに接続するときの平均帯域幅(bps 単位)

protocol

ストリームにアクセスするのに使用されるプロトコル。MMS、HTTP、または ASFM(マルチキャスト プロトコル)

transport

ストリーム配信に使用される転送プロトコル(UDP、TCP、または IP マルチキャストを介した UDP)

audiocodec

ストリームに使用されるオーディオ コーデック

videocodec

ストリームのエンコードに使用されるビデオ コーデック

channelURL

.nsc ファイルに対する URL。ユニキャスト クライアントの情報ログ ファイルでは、このフィールドにダッシュ(-)が記録されます。

sc-bytes

サーバからクライアントに送信されるバイト数

c-bytes

サーバからクライアントが受信するバイト数。ユニキャストの場合、c-bytes 値と sc-bytes 値は同じになっている必要があります。これらの値が同じでない場合、パケット ロスが発生しています。

s-pkts-sent

サーバが送信したパケットの合計数

c-pkts-received

クライアントが最初の試行でサーバ(s-pkts-send)から正しく受信したパケット数

c-pkts-lost-client

サーバからクライアントへの転送中に喪失し、クライアント レイヤでのエラー訂正やネットワーク レイヤでの UDP 再送信によって回復されなかったパケット数

c-pkts-lost-net

ネットワーク レイヤ上で喪失したパケット数

c-pkts-lost-cont-net

ネットワーク レイヤ上でサーバからクライアントへの転送中に連続して喪失した最大パケット数

c-resendreq

新しいパケットを受信するクライアント要求の数。このフィールドには、クライアントが UDP 再送信を使用している場合にのみ、値が含まれます。

c-pkts-recovered-ECC

クライアント レイヤ上で修復と回復が行われたパケット数。クライアント レイヤで修復と回復が行われたパケットは、c-pkts-lost-net と c-pkts-lost-client との差に等しくなります。

c-pkts-recovered-resent

UDP を使用して再送信されたために、回復したパケット数

c-buffercount

ストリーム再生中にクライアントがバッファリングされる回数

c-totalbuffertime

ストリームをバッファリングするのにクライアントが使用する時間(秒単位)。クライアントが、ログ エントリ生成前に 2 回以上ストリームをバッファリングした場合、c-totalbuffertime はクライアントがストリーム バッファリングに要した合計時間になります。

c-quality

クライアントが受信したパケットのパーセンテージ。これによって、ストリームの品質が示されます。

cPacketsRendered がクライアントによって受信されたすべてのパケット(エラー訂正および UDP 再送信 [c-pkts-received + c-pkts-recovered-ECC + c-pkts-recovered-resent] により回復したパケットを含む)である場合、c-quality は次のように計算できます。[cPacketsRendered/(cPacketsRendered + c-pkts-lost-client)] * 100

s-ip

サーバの IP アドレス

s-dns

サーバが使用する DNS

s-totalclients

サーバに接続しているクライアント(ただし、必ずしもストリームを受信しているとはかぎりません)

s-cpu-util

サーバ プロセッサにかかる平均的な負荷を表すパーセンテージ(0 ~ 100%)。複数のプロセッサが存在する場合、この値はすべてのプロセッサに対する平均値です。

CE-action

Content Engine によって実行されるアクション(たとえば、キャッシュ ヒットまたはキャッシュ ミス)

CE-bytes

Content Engine によって受信されたバイト数

Username

WMT プレーヤーが取得したストリーミング メディアにアクセスするのに必要なユーザ名

ACNS 5.3.5 ソフトウェア リリースのマルチキャスト ロギング拡張機能

ACNS 5.3.5 ソフトウェア リリースでは、再送信要求(NACK)を送信しているレシーバー Content Engine や、ファイルにマルチキャストをスケジュールする理由を識別できるように、マルチキャスト ロギングが拡張されています。これらのロギング拡張機能の詳細は、次のとおりです。

マルチキャスト送信側 Content Engine で受信された NACK は、マルチキャスト送信側 Content Engine の dist-meta-sender エラー ログにトレース レベルで記録されます。

スケジュール用ファイル作成に関連する NACK がトランザクション ログに記録されます。

マルチキャストがスケジュールされたすべてのファイルに、マルチキャストがスケジュールされた理由に関する詳細が格納されます。これらの詳細は時間ベース キューまたはプライオリティベース キューから取得できます。

WMT トランザクション ロギングの使用

ある企業にとって、ストリーミング メディアは収入源であるため、ユーザのアクセス状況をしっかりと追跡する必要があります。これらの企業は、顧客のオンデマンド コンテンツとライブ ブロードキャスト ストリームに対して課金するために、ログ情報を利用して、特定の顧客のコンテンツ内容、コンテンツの視聴時間、および表示品質を追跡する必要があります。したがって、トランザクション ロギングの正確さと信頼性は企業にとって非常に重要です。

Windows Media Services 9 シリーズでは、Windows Media Services Version 4.1 よりもより強固なロギング モデルが提供されています。ACNS 5.2.1 ソフトウェアでは、Windows Media Services 9 のログ機能のサポートが追加されました。

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースでは、WMT トランザクション ロギングに対して次のロギング フォーマットがサポートされています。

標準 Windows Media Services 4.1

拡張 Windows Media Services 4.1

標準 Windows Media Services 9.0

拡張 Windows Media Services 9.0


) ACNS 5.1 以前のソフトウェア リリースでは、標準 Windows Media Services 4.1 と拡張 Windows Media Services 4.1 ロギング フォーマットのみがサポートされていました。


ロギング フォーマットの拡張バージョンは、標準ロギング フォーマットに対する拡張です。Content Engine 固有の追加フィールドが含まれています(キャッシュ ヒットかキャッシュ ミスであるかを指定する CE-action フィールド、および Content Engine から送信されるバイト数を指定する CE-bytes フィールドなど)。

WMT ストリーミングに対する Content Engine のトランザクション ロギング形式は、Windows Media Services のロギング形式、および World Wide Web Consortium(W3C)対応のログ形式と整合性があります。クライアントがアクセスするどのストリームに対しても、ログを記録する行が書き込まれます。ログの場所は設定できません。これらのログは、FTP を使用してエクスポートできます。トランザクション ロギングがイネーブルになると、デーモンは WMT トランザクションについて個別の working.log ファイルを/local1/logs/export に作成します。

トランザクション ログ内のすべてのクライアント情報は、デフォルトでオリジン サーバに送信されます。

Windows Media Player は、次のプロトコルを使用して Windows Media サーバに接続します。

Version 9.0 より前の Windows Media Player(Windows Media 6 または 7 Player)は、HTTP 1.0 または MMS プロトコルを使用しています。

Windows Media 9 Players は HTTP 1.0、HTTP 1.1、および RTSP を使用しています。

Windows Media Player のバージョンに従って、ログはテキスト、バイナリ、XML などのさまざまなフォーマットで送信されます。 表9-14 を参照してください。

 

表9-14 Windows Media Services 9 のログ フォーマット

プロトコル
プレーヤーと配信サーバ
ログ タイプ

HTTP/1.0

Version 9.0 より前の Windows Media Player(Media 6.4 または 7.0 Players など)

Content Engine(キャッシングおよびプロキシ サーバ)は Windows Media Services Version 9.0 を実行中であり、Windows Media Services 4.1 を実行中の WMT サーバからストリーミング中です。

World Wide Web Consortium(W3C)標準のスペース区切りテキスト ログ

MMS

Version 9.0 より前の Windows Media Player(Media 6.4 または 7.0 Player など)

バイナリ構造ログ

HTTP/1.1

Windows Media 9 Player

配信サーバは Windows Media Services 9.0 を実行中です。

Content Engine(キャッシングおよびプロキシ サーバ)は Windows Media Services 9.0 を実行中です。

XML 構造ログ

RTSP

Windows Media 9.0 Player

配信サーバは Windows Media Services 9.0 を実行中です。

Content Engine(キャッシングおよびプロキシ サーバ)は Windows Media Services 9.0 を実行中です。

XML 構造ログ

ACNS 5.2.1 以降のソフトウェア リリースでは、MMS-over-HTTP の XML ロギングがサポートされていますWindows Media Player から Content Engine(Windows Media サーバ)に送信された XML ログ ファイルは、パースでき、Content Engine 上に保存される通常の WMT トランザクション ログに保存できます。


) ACNS 5.3.1 以降のソフトウェア リリースでは、Windows Media 9 Player からの WMT RTSP 要求の WMS 9 ロギングもサポートされています。


WMT トランザクション ログのフォーマットの指定

スタンドアロン Content Engine 上で WMT トランザクション ログのフォーマットを指定するには、ACNS 5.2.1 以降のソフトウェアでサポートされている wmt transaction-logs format グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

wmt transaction-logs format { extended { wms-41 | wms-90 } | wms-41 | wms-90 }

デフォルトで、標準 Windows Media Services 4.1 ロギング形式が使用されます(Content Engine 固有の詳細がログに記録されます)。

表9-15 では、コマンド パラメータを説明します。

 

表9-15 wmt transaction-logs format CLI コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

transaction-logs

WMT トランザクション ログのロギング形式を設定します。

format

WMT トランザクション ログのフォーマットを設定します。

extended

トランザクション ログ用の WMT 拡張フォーマットを指定します。WMT トランザクション ログ内のユーザ名ロギングをイネーブルにします。

wms-4

拡張 Windows Media Services 4.1 フォーマットでトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

このオプションを使用した場合、Content Engine は標準 Windows Media Services 4.1 フォーマットを使用してトランザクション ログを生成しますが、トランザクション ログには次の 3 つの追加フィールドも含まれています。

CE_action(キャッシュ ヒットまたはキャシュ ミス)

CE-bytes(キャッシュ ヒットについて Content Engine から送信されるバイト数)

username(Microsoft NT LAN Manager(NTLM)認証、Microsoft Negotiate 認証、Microsoft Digest 認証、および基本認証が使用されているときに、WMT 要求を行った人のユーザ名)


) Microsoft Negotiate 認証は、WMS Negotiate 認証プラグインを使用してクライアントを認証する認証方法です。この認証の方法では、クライアントのログオン証明書を使用します。この認証には、ログオン プロセス中にユーザが入力した暗号化パスワードおよびユーザ名が使用されます。

Microsoft Digest 認証は、クライアントからサーバに最初の要求応答が着信したときに、クライアントの初期認証を実行する認証方式です。サーバは、クライアントがまだ認証されていないことを確認したあと、DC(ドメイン コントローラ)のサービスにアクセスして、クライアントの初期認証を実行します。クライアントの初期認証が成功すると、サーバは Digest セッション キーを受信します。サーバはセッション キーをキャッシュし、これを使用して、認証されたクライアントからの後続のリソース要求を認証します。


wms-90

拡張 Windows Media Services 9 フォーマットでトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

このオプションを使用した場合、Content Engine は標準 Windows Media Services 9 フォーマットを使用してトランザクション ログを生成しますが、トランザクション ログには次の 3 つの追加フィールドも含まれています。

CE_action(キャッシュ ヒットまたはキャシュ ミス)

CE-bytes(キャッシュ ヒットについて Content Engine から送信されるバイト数)

username(NTLM 認証、Microsoft Negotiate 認証、Microsoft Digest 認証、および基本認証が使用されているときに、WMT 要求を行った人のユーザ名)

wms-41

標準 Windows Media Services 4.1 フォーマットでトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

wms-90

標準 Windows Media Services 9 フォーマットでトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

ユーザ名を WMT トランザクション ログにロギングするには、 wmt extended transaction-log enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、Content Engine で拡張 WMT ロギング機能をイネーブルにする必要があります。詳細については、「 ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングのイネーブル化 」を参照してください。

ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングのイネーブル化

WMT トランザクション ロギングの拡張フォーマットを使用するように Content Engine が設定されている場合に、拡張 WMT ロギング機能をイネーブルにすると、Content Engine は認証された WMT 要求についてユーザ名をロギングします。ユーザ名は NTLM 認証についてだけではなく、Negotiate 認証、Digest 認証、および基本認証についてもロギングされます。


) Negotiate 認証と Digest 認証は、HTTP プロトコルについてだけ適用可能であり、MMS プロトコルについては適用可能でありません。


デフォルトでは、拡張 WMT ロギング機能はディセーブルです。拡張ロギング フォーマットが( wmt transaction-logs format extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して)イネーブルになっているにもかかわらず、拡張 WMT ロギング機能がディセーブルな場合、WMT トランザクション ログの username フィールドは空になります。

スタンドアロン Content Engine で認証された WMT 要求についてユーザ名のロギングをイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt transaction-logs format extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、トランザクション ロギングに拡張 Windows Media Services 4.1 または Windows Media Services 9 フォーマットを使用するように Content Engine を設定します。

詳細は、「WMT トランザクション ログのフォーマットの指定」を参照してください。

ステップ 2 Content Engine が認証された WMT 要求のユーザ名を記録できるようにします。

Content Engine(config)# wmt extended transaction-log enable
 


 

WMT エラー ロギングの使用

ACNS 5.2.1 ソフトウェア リリースで、WMT エラー ロギングが拡張されました。これで、次のイベントの詳細な情報がロギングされます。

WMT クライアントが突然切断された時刻

Content Engine 上で WMT ストリームがクリアされた時刻

エラー ログは、形式も保存場所も Syslog と同じです。WMT ログ メッセージは/local1/errolog/wmt_errorlog.current にログされます。

Content Engine に WMT エラー ロギングを設定するには、 debug wmt error EXEC コマンドを使用します。このコマンドで WMT レベル 1 機能をデバッグします。

ContentEngine# debug wmt error ?
client-ip Debug request from a specific client
server-ip Debug request to a specific server
 

特定のクライアント IP アドレスからレベル 1 への要求をデバッグするには(エラー表示)、 client-ip cl-ip-address オプションを指定します。

特定のサーバ IP アドレスからレベル 1 への要求をデバッグするには(エラー表示)、 server-ip sv-ip-address オプションを指定します。

WMT レベル 2 機能をデバッグする debug wmt trace EXEC コマンドもあります(エラーとトレースを表示)。 debug wmt trace コマンドを実行すると、Content Engine パフォーマンスに影響が及びます。したがって、 debug wmt trace コマンドは、シスコ代理店のテクニカル サポート担当者から指示があった場合にだけ使用することを推奨します。

WMT クライアント切断のロギング

WMT クライアントが突然切断されると、次の情報が ACNS ソフトウェア エラー ログにロギングされます。

クライアント切断の理由(たとえば、要求が規則によってブロックされた、最大着信または発信ビット レート制限に到達した、最大発信または着信帯域幅限界に到達した)。

クライアント情報(たとえば、クライアント IP アドレス、サーバ IP アドレス、要求された URL、クライアント プロトコル、クライアント メディア プレーヤーのバージョン、クライアントが受信したパケットの数、サーバが送信したパケットの数)。

スタンドアロン Content Engine 上での WMT ストリームのクリアのロギング

ACNS 5.2.1 ソフトウェア リリースでは、WMT ストリームがクリアされ、対応付けられたプロセスが Content Engine 上で停止されるときに、メッセージをログするようにエラー ログが拡張されました。

Content Engine CLI コマンドの詳細については、 表9-12 を参照してください。これらのコマンドを使用すると、スタンドアロン Content Engine 上で WMT ストリームをクリアし、メッセージをエラー ログに送信することができます。