ローカル管理配置に関する Cisco ACNS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.3
スタンドアロン Content Engine の RealMedia サービスの設定
スタンドアロン Content Engine の RealMedia サービスの設定
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 10MB) | フィードバック

目次

スタンドアロン Content Engine の RealMedia サービスの設定

RealMedia ストリーミング ソリューションの概要

RTSP ゲートウェイおよびバックエンド RTSP サーバについて

RealProxy によるライブ分割および VOD ファイルのキャッシングについて

RealMedia キャッシングのキャッシング ポリシーについて

アクセス制御について

RealProxy SMIL ファイルのサポートについて

RealProxy のライセンス キーについて

RealMedia サービスの設定

スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化

スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定

デフォルト RTSP ゲートウェイ設定

RTSP ゲートウェイの基本設定値の設定

RTSP ゲートウェイの拡張オプションの設定

RTSP 透過リダイレクションおよび RealMedia 要求のキャッシングの設定

直接プロキシ ルーティングおよび RealMedia プロキシ キャッシングの設定

RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定

スタンドアロン Content Engine の RealProxy 設定の確認

例 1:RealMedia VOD キャッシングに関する設定の確認

例 2:RealProxy ライブ分割に関する設定の確認

スタンドアロン Content Engine 上でのデフォルト RealProxy 設定の復元

スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の再始動

スタンドアロン Content Engine 上での RealMedia キャッシングの無効化

RealProxy ライセンス キーのアンインストール

スタンドアロン Content Engine の RealProxy 統計情報の表示

スタンドアロン Content Engine の RealMedia サービスの設定

この章では、RealMedia ストリーミングおよびキャッシング サービスをスタンドアロン Content Engine で設定する方法を説明します。たとえば、Content Engine 上で実行する Real-Time Streaming Protocol(RTSP)ゲートウェイを設定する方法を説明します。スタンドアロン Content Engines 上の Windows Media Technologies(WTM)ストリーミングおよびキャッシング サービス(WMT MMS および WMT RSP ストリーミングおよびキャッシング サービス)については、「スタンドアロン Content Engine 上の WMT ストリーミング メディア サービスの設定」 を参照してください。

この章の構成は、次のとおりです。

「RealMedia ストリーミング ソリューションの概要」

「RealMedia サービスの設定」

「スタンドアロン Content Engine の RealProxy 設定の確認」

「スタンドアロン Content Engine 上でのデフォルト RealProxy 設定の復元」

「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の再始動」

「スタンドアロン Content Engine 上での RealMedia キャッシングの無効化」

「RealProxy ライセンス キーのアンインストール」

「スタンドアロン Content Engine の RealProxy 統計情報の表示」

ストリーミング メディア サービスに関する基本情報については、「ACNS ストリーミング メディアの基本概念」を参照してください。この章で使用される CLI コマンドの構文と使用方法については、『Cisco ACNS Software Command Reference, Release 5.3』を参照してください。Content Distribution Manager に登録される Content Engine のストリーミング メディア サービスを設定する方法については、『 中央管理配置に関する Cisco ACNS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.3 』を参照してください。


) Content Engine を ACNS ソフトウェアの旧リリースから ACNS リリース 5.1.9 ソフトウェア以降または ACNS リリース 5.2.1 ソフトウェア以降にアップグレードすると、キャッシュされているすべての RealMedia コンテンツは Content Engine mediafs キャッシュから削除されます。このようにコンテンツが削除されるのは、これらのリリースではメタファイル フォーマットが変更され、キャッシュされている RealMedia ストリーミング ファイルの解釈に影響するためです。


RealMedia ストリーミング ソリューションの概要

RealMedia は、RealNetworks, Inc. のストリーミング メディア ソリューションです。RealMedia は、RealNetworks RTSP プロトコル(IETE 標準 RTSP プロトコルに対する独自の拡張機能)を使用して、ストリーミング メディア コンテンツを RealMedia クライアント(RealPlayer 8.0 および RealOne Player など)に配信します。

RealMediaの 2 つの主要なソフトウェア コンポーネントは、RealProxy と RealSubscriber です。登録された Content Engine では RealProxy および RealSubscriber を有効にして実行できますが、スタンドアロン Content Engine は RealProxy しかサポートしていません。スタンドアロン Content Engine で RealSubscriber を有効にして実行することはできません。

ACNS 5.x ソフトウェアにソフトウェア オプションとして組み込まれているRealNetworks, Inc. の RealProxy ソフトウェアを使用して、スタンドアロン Content Engine 上に次の RealMedia サービスを配置できます。

ライブ分割(複数のライブ ストリームを同時配信)

RTSP ベース フォーマットでのビデオ オンデマンド(VOD)のストリーミング

VOD ファイルのキャッシング

表8-1 では、スタンドアロン Content Engine でサポートされている RealMedia サービスを説明しています。

 

表8-1 スタンドアロン Content Engine でサポートされている RealMedia ストリーミングおよびキャッシング サービス

サービス
説明

RealMedia プロキシ
VOD ファイルのキャッシング

スタンドアロン Content Enginge は、RealMedia Player を使用してコンテンツを要求するエンド ユーザに対して非透過プロキシ サーバとして機能します。RealMedia Player から直接 RTSP 要求を受け取った後、ローカル キャッシュに保存していない場合、Content Engine は要求された VOD ファイルを取得し、コピーをローカル キャッシュに格納して、要求されたコンテンツを RealMedia Player に送信します。「直接プロキシ ルーティングおよび RealMedia プロキシ キャッシングの設定」を参照してください。

RealMedia 透過
VOD ファイルのキャッシング

スタンドアロン Content Enginge は、RealMedia Player を使用してコンテンツを要求するエンド ユーザに対して透過プロキシ サーバとして機能します。WCCP Version 2 ルータまたはレイヤ 4 スイッチからリダイレクトされた RTSP 要求を受け取った後、Content Engine は要求されたコンテンツを取得し、コピーをローカル キャッシュに格納して、要求されたコンテンツを RealMedia Player に送信します。「RTSP 透過リダイレクションおよび RealMedia 要求のキャッシングの設定」を参照してください。

RealProxy ライブ分割

Content Engine は、要求を送ってきたすべてのローカル ユーザ(RealMedia Player )に RTSP ライブ ストリームを配信します。RTSP ライブ ストリームは、ユニキャスト ライブまたはマルチキャスト ライブで配信されます。Content Engine は、ライブ配信をマルチキャストまたはユニキャストに分割し、ストリームを RealMedia クライアントに中継します。ライブ ストリームは、ファイルではないのでキャッシュできませんが、VOD ファイルはキャッシュできます。「RealProxy によるライブ分割および VOD ファイルのキャッシングについて」を参照してください。


) ACNS 5.2.1 ソフトウェアでは、RealProxy に Synchronized Multimedia Integration Language (SMIL) ファイルのサポートが追加されました。詳細は、「RealProxy SMIL ファイルのサポートについて」を参照してください。


表8-2 では、スタンドアロン Content Engine の RealProxy の機能と利点を説明します。

表8-2 RealProxy の機能と利点

RealProxy の機能
説明
利点

RealMedia Player 用のプロキシ(たとえば、RealPlayer 8.0)または RealOne Player)

RealProxy は、RealMedia クライアントに代わってコンテンツを要求します。

同様のコンテンツに対する要求を調整して、ファイアウォール内部でトラフィックを管理します。

エンド ユーザの IP アドレスをマスクします。

ライブ ブロードキャストのための分割サポート

RealProxy は、複数の RealMedia クライアントに対する単一の受信ライブ ブロードキャスト フィードを「分割」します。

ライブ イベント中に、コンテンツを単一ストリームにして、受信帯域幅の使用を減らします。

RealSystem G2 のキャッシングおよび Progressive Network Audio (PNA) のコンテンツ

RealProxy は、RealNetworks サーバから送信され、代理処理されたすべてのストリーミング メディア トラフィックをキャッシングします。RealProxy は、オリジン ストリーミング サーバに対して認証された後に、ローカル側でコンテンツをキャッシングします。

ネットワーク上の冗長なファイル伝送をなくすことによって、受信帯域幅の使用を大幅に減少させます。

認証およびアカウンティング

RealProxy は、キャッシングされたコンテンツをクライアントに配信する前に、オリジン ストリーミング サーバからすべてのコンテンツ要求の認証を受けます。

Broadcaster の一般使用状況データへのアクセスを保持します。

ユーザを適宜認証します。

エンド ユーザに最新のコンテンツを保証します。

集約帯域幅しきい値

RealProxy しきい値により、受信および発信 RTSP トラフィック(キャッシュされるコンテンツおよびライブ コンテンツ)の帯域幅の上限を設定できます。

ネットワーク内の集合帯域幅の使用を管理し、基幹業務アプリケーションへの過度な負荷を防ぎます。

プロキシ ルーティング

RealProxy は、ネットワーク内の下位ノードのプロキシで、帯域幅を管理できます。ダウンストリーム プロキシに関連する一連の論理的な規則に基づいて、「親」プロキシを選択できます。

ルート要求を代理処理し、別の管理レベルを提供できるようにします。

Content Engine は、RealMedia Player からの従来のプロキシ スタイルの要求はもとより、透過的にリダイレクトされるコンテンツ要求も受け入れるように設定できます。Content Engine メディア キャッシュへの RTSP トラフィックのリダイレクトは、Content Engine のGUI または CLI を使用して行います。RealProxy ソフトウェアの設定は、RealSystem Administrator GUI を使用して行います。この GUI には、Content Engine GUI の RealProxy ウィンドウからアクセスします(「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」を参照)。

スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の機能は、ライセンスが必要なソフトウェアです。このトピックに関する詳細は、「RealProxy のライセンス キーについて」を参照してください。

RTSP ゲートウェイおよびバックエンド RTSP サーバについて

RTSP ゲートウェイは、RTSP メッセージのエントリのシングル ポイントです。RTSP ゲートウェイは、スタンドアロン Content Engine 上で自動的に有効になり、実行されます。RTSP ゲートウェイは、標準 RTSP ポート(デフォルトでは 554)上で待ち受けし、そのポートを通過する着信 RTSP トラフィックを集中して送り込み、RTSP 要求に対するルールベースの適用と URL フィルタリングを行います。

RTSP ゲートウェイは RTSP の要求ごとに、その要求に関する次の属性について調べます。

URL および UNS におけるその位置

ユーザ エージェント

最終宛先の IP アドレス。

メディア タイプ

RTSP ストリーミング要求について、RTSP ゲートウェイが取ることのできるアクションは下記のとおりです。

同一の Content Engine で RTSP ゲートウェイとして稼働している、RealProxy サーバに要求をトンネリングする。

同一の Content Engine で RTSP ゲートウェイとして稼働している、Windows Media サーバにソケット フィードを転送する。

ユーザ エージェントが Windows Media Player の場合、RTSP ゲートウェイは RTSP 要求を Windows Media サーバ(mms_server プロセス) にトンネングする代わりに、Content Engine 上で稼働している Windows Media サーバにソケット フィード(キック フィード)を転送します。これは Windows Media クライアントが続いて起こる RTSP 要求と直接通信することを可能にします。そして続いて起こる RTSP 要求のフローから RTSP のゲートウェイ プロセスを除去します。

要求をリダイレクトする。

RTSP ゲートウェイは、設定されているルールとその要求が一致しているかをチェックします。特定の要求について認証と許可を通す必要性の有無をルールで決定します。RTSP 要求が正常に認証され、許可される場合、その要求に URL フィルタリングが実行されます。要求が WCCP 透過リダイレクト要求で、かつ Content Engine が要求を処理できない場合、RTSP ゲートウェイが要求をリダイレクトしてバイパス エントリを追加します。

要求を拒否する。


) RTSP ゲートウェイは、RTSP 要求のためにローカル リストの URL フィルタリングをサポートします(優良サイト、悪質サイトのリスト)。サードパーティ ソフトウェア(たとえば、SmartFilter、Websense、および N2H2 のような)による URL フィルタリングは、RTSP 要求ではサポートされません。


RTSP 要求が URL フィルタリングの結果ブロックされる場合、その後でクライアントは 403 Forbidden エラー メッセージを受け取ります。それ以外の状況では、RTSP ゲートウェイは着信要求のプロパティに基づいて、RTSP要求を適切なバックエンド サーバに送ります。プロパティはクライアントのプレーヤー、最終宛先、およびメディア ファイル タイプなどで構成されてます。RTSP ゲートウェイは URL を符号化するので、バックエンド RTSP サーバは Unified Name Space (UNS) 変換する前にオリジナルの URL を認識します。

ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以前を実行しているスタンドアロン Content Engine 上では、RealProxy サーバが Content Engine 上で有効になっている唯一のバックエンド RTSP サーバです。ACNS 5.3.1 ソフトウェア以降では、RealProxy サーバ、または WMT RTSP サーバをバックエンド RTSP サーバとして有効にすることができます。

表8-3 では、ACNS 5.3.1 ソフトウェア以降を実行しているスタンドアロン Content Engine でサポートされる、バックエンド RTSP サーバをリストしています。

 

表8-3 スタンドアロン Content Engine 上でサポートされるバックエンド RTSP サーバ

RTSP ストリーミング
ソリューション
RTSP バックエンド サーバ
RTSP ベースの
クライアント
RTSP ベースの要求をサービスするために使用されるプロトコル

RealNetworks からの RealMedia

Real Proxy サーバ

RealMedia Player

RealProxy サーバは、RealNetworks RTSP 専用のプロトコルを RTP で使用して、RTSP コンテンツを RealMedia Player に流します。

Microsoft Corporation からのWindows Media 9 Series

Windows Media 9
RTSP サーバ(WMT RTSP サーバ)

Windows Media 9 Player

WMT RTSP サーバは IETF 標準の RTSP プロトコル(マイクロソフトの独自拡張を加えて)を使用して、Windows Media 9 Player にコンテンツを流します。


) Content Distribution Manager に登録される Content Engine の場合、RealSubscriber および Cisco Streaming Engine も Content Engine 上で実行されるバックエンド RTSP サーバとして有効になります。登録された Content Engine の Cisco Streaming Engine および RealSubscriber を設定する方法については、『中央管理配置に関する Cisco ACNS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.3 』を参照してください。


show rtsp all EXEC コマンドからの下記の出力例では、Content Engine 24 の設定例を示しています。そのスタンドアロン Content Engine は、RealMedia および Windows Media 9 Player からの RTSP 要求をサービスするために、RTSP ゲートウェイと 2 つの RTSP バックエンド サーバ(WMT RTSP サーバ、および RealProxy サーバ)を使用するように設定されています。

ContentEngine 24# show rtsp all
 
RTSP Gateway Configuration
--------------------------
RTSP Gateway ip-address 209.165.202.128
RTSP Gateway incoming port 554
RTSP Gateway incoming request rate limit is 40 requests/sec
RTSP Gateway initial setup delay is 10 sec
RTSP Gateway L4-switch is enabled
RTSP Gateway Transparent Interception (WCCP):
Not configured.
 
WMT RTSP Server/Proxy Configuration
-----------------------------------
WMT version: ce507-001.000
WMT license key is installed
WMT evaluation is not enabled
WMT end user license agreement accepted
WMT is enabled
WMT disallowed client protocols: none
WMT outgoing bandwidth configured is 1 Kbits/sec
WMT incoming bandwidth configured is 56000 Kbits/sec
WMT max sessions configured: 2500
WMT max sessions platform limit: 2500
WMT max sessions enforced: 2500 sessions
WMT max outgoing bit rate allowed per stream: 2 Kbits/sec
WMT max incoming bit rate allowed per stream: 3 Kbits/sec
WMT debug level: 0
WMT L4 switch is enabled
WMT debug client ip not set
WMT debug server ip not set
WMT fast-start is enabled
WMT fast-start max. bandwidth per player is 65 (Kbps)
WMT fast-cache is enabled
WMT fast-cache acceleration factor is 5
WMT Extended Transaction Log is not enabled
WMT Transaction Log format is Windows Media Services 4.1 logging
 
Real Proxy Configurations
-------------------------
Real Proxy version: ce507-9.0.2.794
Real Proxy is not enabled
Real Proxy evaluation is not enabled
Real Proxy license key not installed
Real Proxy end user license agreement accepted
Real Proxy is configured to use 30% of MEDIAFS partition
Real Proxy incoming bandwidth enforced is 0 kbps
Real Proxy outgoing bandwidth enforced is 0 kbps
 

) 登録されている Content Engines で、show rtsp server EXEC コマンドからのコマンド出力には、RealSubscriber および Cisco Streaming Engine(登録されている Content Engine で有効にすることができる 2 つの追加 RTSP バックグラウンド サーバ)に関する設定情報も含まれています。


Content Engine 上で実行されている各バックエンド RTSP サーバは、トランザクション ロギングを独自に行います。たとえば、RealProxy は RealProxy トランザクション ログを使用します。一方、WMT RTSP サーバは WMT トランザクション ログを使用します。デフォルトでは、トランザクション ロギングは Content Engine 上で有効になっています。

RTSP ゲートウェイの詳細は、「スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定」を参照してください。WMT RTSP サーバおよび WMT RTSP サービスを設定する方法については、「スタンドアロン Content Engine 上の WMT RTSP ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するためのチェックリスト」を参照してください。

RealProxy によるライブ分割および VOD ファイルのキャッシングについて

RealProxy がスタンドアロン Content Engine 上で有効になっていると、Content Engine は、RealMedia 要求をその Content Engine に送信しているすべてのローカル ユーザ(RealMedia Player )に対してストリーム分割ポイントとして動作します。オリジン ストリーミング サーバ(Helix Universal Server)への以降の要求はすべて、Content Engine によって受信され、Content Engine はストリームを分割し、それを RealMedia クライアントに配信します。

図8-1 では、ローカル ネットワークで Content Engine が 1 つのユニキャスト ライブ ストリームを複数のユニキャスト ストリームに分割する方法を示しています。オリジナル ストリームを要求した最初のクライアント(クライアント 1)がネットワークから切断するとき、すべてのクライアントがネットワークから切断するまで、Content Engine は、他のクライアント(クライアント 2 とクライアント 3)との応対を続けます。

図8-1 スタンドアロン Content Engine がライブ分割をサポートする方法

 

Content Engine にライブ分割させることにより、クライアントとオリジン サーバ間のネットワーク帯域幅を軽減することができます。Content Engine の方がクライアントに近いからです。


) RealProxy は、ライブ ブロードキャスト(「ライブ クリップ」「ライブ ストリーム」とも呼ばれている)をキャッシュすることができません。これは、キャッシュするための実際のダウンロード可能なファイルが存在しないからです。ただし、RealProxy は、RealMedia クライアントがそのブロードキャストを「共有」するためのライブ分割をサポートしているので、WAN の帯域幅を節約します。


Content Engine が、ローカル キャッシュに保存されていない RealMedia VOD ファイル(.rm ファイル)に対する要求を受け取ると、Content Engine はオリジン ストリーミング サーバ(Helix Universal Server)から要求された VOD ファイルを取得し、VOD ファイルをキャッシュしてから(Content Engine 上で RealMediaキャッシングが有効になっている場合)、要求された VOD ファイルを RealMedia クライアントに送信します。

両方の操作(VOD ファイルのストリーミングおよびライブ分割)時に、次の 2 つの方法のいずれかを使用して RealMedia 要求を Content Engine に送ります。

WCCP Version 2 またはレイヤ 4 スイッチを経由する透過リダイレクション

直接プロキシ ルーティング(RealMedia Player のプロキシを明示的に設定する)

これらの 2 つの操作の設定は、Content Engine およびルータ上では同じです。ソースが異なるだけです(VOD ファイルかライブ ストリーム)。

すべての着信 RTSP 要求が、Content Engine 上の RTSP ゲートウェイに送られます。RTSP ゲートウェイは、Content Engine 上のバックエンド RTSP サーバ(RealProxy など)を決定し、要求を転送します。RTSP ゲートウェイの詳細は、「スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定」を参照してください。

スタンドアロン Content Engine の RealMedia キャッシングの詳細は、「RealMedia サービスの設定」 を参照してください。

RealMedia キャッシングのキャッシング ポリシーについて

HTTP キャッシングと異なり、RealMedia キャッシングのキャッシング ポリシーは簡単です。これは、ストリーミング メディアの大部分は、大きなスタティック コンテンツであるからです。ライブ ストリーム以外のすべての応答は、部分応答も含めて、キャッシュ可能です(VOD ファイルはキャッシュできます)。要求がキャッシュ ヒットでも、RealMedia 要求は、Content Engine とオリジン ストリーミング サーバ(Helix Universal Server)間の通信になります。

ストリーミング制御セッションを設定することによって、Content Engine は、キャッシュされたコンテンツが最新のものであり、クライアントがそのコンテンツにアクセスできることを確認できます。通常、ストリーミング オブジェクトはサイズが非常に大きいため、サーバでの制御セッションを設定するオーバーヘッドは最小限度であり、キャッシュ ヒットにより帯域幅は軽減されません。


) ライブ ストリームはキャッシュに保存できません。


アクセス制御について

RealMedia クライアントがキャッシュされたストリームを要求すると、クライアントがストリームを再生できるようになるまでに、Content Engine 上で実行されている RealProxy サーバは、RealNetwork 独自の RTSP プロトコルを使用してオリジン ストリーミング サーバ(Helix Universal Server)に要求を送信し、許可を確認します。オリジン ストリーミング サーバに要求が拒否されると、RealMedia クライアントは、要求したストリームを受信できません。

RealProxy SMIL ファイルのサポートについて

SMIL は、簡易で強力なマークアップ言語であり、複数のクリップを組み合わせることができます。また、SMIL を使用すると、複数のクリップを再生する方法、時間、および場所を定義できます。

ビデオやプレゼンテーション素材を SMIL ファイルなどのメディアインデックス ファイルにパッケージ化すると、クライアント ブラウザは、クライアント デスクトップで自動的にメディア プレーヤーを起動できます。ブラウザは通常、SMIL ファイルを取得すると同時にクライアント デスクトップで RealMedia Player を起動し、その SMIL ファイルをクライアントの RealMedia Player に渡すように設定されています。メディアインデックス ファイルは、メディア ファイルへの相対リンクまたは絶対リンクを含むことができます。


) .asx ファイルは WMT ストリーミング ソリューションによって使用され、SMIL ファイルは RealNetwork ストリーミング ソリューションによって使用されます。メディアインデックス ファイルに関する基本的な情報は、「クライアントのメディア プレーヤーが要求を出す方法」を参照してください。


SMIL ファイルを使用する主な目的は、次のとおりです。

SMIL ベースのプレゼンテーションのレイアウト全体を記述する。

SMIL ベースのプレゼンテーション用マクロ メタファイルとして動作する。

プレゼンテーションを単一のファイルで符号化するのではなく、SMIL では、コンテンツ作成者は別々のファイルにプレゼンテーションの部分を符号化してから、SMIL を使用してそれらの独立したファイルの相互作用を制御できます。SMIL ファイルは、SMIL ベースのプレゼンテーションを構成する数多くの特定のメタファイルのソースだけでなく、メディアおよびデータ ファイルのソースをポイントします。

SMIL ベースのプレゼンテーションのタイムライン全体を設定する。

SMIL ベースのプレゼンテーションの場合、同期化制御によってプレゼンテーションの各要素を符号化して、別々に伝送できます。そのため、コンテンツ作成者は、伝送に最も帯域帯を消費しないフォーマットを指定することによって、SMIL ベースのプレゼンテーションの配信を最適化できます。帯域幅の要件を減少させることのほかに、SMIL は、プレゼンテーションが完了した後にも、SMIL ベースのプレゼンテーションを編集する過程を速めます。たとえば、コンテンツ作成者は、実際のオーディオ ファイルを編集しないで、SMIL を使用して完了した SMIL ベースのプレゼンテーションのオーディオ トラックを簡単に遅らせることができます(たとえば、プレゼンテーションが始まった後 5 秒間オーディオを開始しない)。

ACNS 5.2.1 ソフトウェア以降では、RealProxy に SMIL ファイルのサポートが追加されています。次の状況で、SMIL サポートが適用されます。

ケース 1:SMIL ファイルおよびそのコンテンツが、登録された Content Engine 上に事前配信されている。

ケース 2:SMIL ファイルおよびそのコンテンツが、Content Engine に事前配信されていない。

ケース 3:SMIL ファイルに絶対 URL が指定されていて、各 URL が異なるサーバを指している。

上記の 3 つのケースはすべて、次の要件を満たす Content Engine 上でサポートされています。

ACNS 5.2 またはそれ以降のソフトウェアを実行する Content Engine

RealProxy が Content Engine 上で有効になっている。

Content Engine が Content Distribution Manager を使用して登録されている。

ケース 2 と 3 だけが、次の要件を満たすスタンドアロン Content Engine(Content Distribution Manager に登録されていない Content Engine)上でサポートされています。

Content Engine が ACNS 5.2.1 またはそれ以降のソフトウェアを実行している。

RealProxy が Content Engine 上で有効になっている。

RealProxy のライセンス キーについて

RealNetworks, Inc. の RealProxy 製品は、ライセンスが必要なソフトウェアです。スタンドアロン Content Engine 上でライセンスを受けた RealProxy の機能をアクティブにするには、ライセンス キーが必要です。Content Engine に付属の証明書に表示されている無期限 RealProxy ライセンス キーを指定するか、一時的に評価キーを使用する必要があります。ACNS 5.x ソフトウェアをダウンロードする場合は、Cisco.com の Web サイトから RealProxy ライセンスを購入できます。スタンドアロン Content Engine 上で RealProxy の機能を有効にする一環として、RealProxy ライセンス キーを指定します。「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化」を参照してください。

RealMedia サービスの設定

Content Engine は、RealMedia Player からの従来のプロキシ スタイルの RTSP 要求と透過的にリダイレクトされる RTSP 要求を受け入れるように設定できます。RealProxy はまた、ライブ分割や RealMedia VOD ファイル(.rm ファイル)のキャッシングもサポートしています。

Setup ユーティリティを使用すると、ACNS ソフトウェア リリース 5.2.1 以降を実行しているスタンドアロン Content Engine 上でライセンスを受けている RealProxy の機能を有効にして、その後 Content Engine 上で RealMedia プロキシ キャッシングおよび RealMedia 透過キャッシングを有効にすることができます。Setup ユーティリティを使用して、Content Engine を設定すると、WCCP Version 2 対応ルータからのリダイレクトされた RTSP 要求を受け入れることができます。Content Engine CLI で、WCCP Version 2 対応ルータまたは レイヤ 4 スイッチからリダイレクション RTSP 要求を受け入れられるように Content Engine を設定できます。RealProxy の設定は、RealSystem Administrator GUI を使用して行います。この GUI には、Content Engine GUI の RealProxy ウィンドウからアクセスします(RealSystem Administrator GUI へのアクセスの詳細は、「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」 を参照)。


) Setup ユーティリティを使用してスタンドアロン Content Engine 上で RealMedia キャッシングを有効にする方法については、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine の基本コンフィギュレーション設定」 を参照してください。


ここでは、Content Engine CLI および RealSystem Administrator GUI を使用して、スタンドアロン Content Engine の RealProxy ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定する方法を説明します。ここでは、次のトピックについて説明します。

「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化」

「スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定」

「RTSP 透過リダイレクションおよび RealMedia 要求のキャッシングの設定」

「直接プロキシ ルーティングおよび RealMedia プロキシ キャッシングの設定」

「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」

スタンドアロン Content Engine を使用して RealMedia ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するときは、次の重要事項に注意してください。

RealMedia 透過キャッシングをサポートするには、WCCP Version 2 がスタンドアロン Content Engine 上で動作している必要がある。WCCP Version 2 はまた、RTSP 要求を Content Engine にリダイレクトするルータ上で動作している必要があります。

disk config コマンドを使用して、mediafs ストレージ用のディスク スペースを確保するように設定すると RealProxy を使用したキャッシュ ストリーミング メディアを実行することができる。

mediafs 区画は、Content Engine 上にマウントされます。このストレージ区画は、Content Engine 上にキャッシュされる RTSP ストリーミング メディア コンテンツを保存するために使用されます。

透過的な WCCP リダイレクションを使用する場合、WCCP Version 2 対応ルータには IP アドレスが必要。

RealProxy を有効にして実行するスタンドアロン Content Engine には IP アドレスが必要。

RealProxy ライセンス キーが必要。RealProxy ライセンスについては、「RealProxy によるライブ分割および VOD ファイルのキャッシングについて」を参照してください。

ライブ ブロードキャストは、ライブ ストリームでありファイルではないため、キャッシングできない。ただし、RealProxy は、ライブ ブロードキャストを分割して(ライブ分割)ネットワーク帯域幅を節約することができます。ライブ分割に関する詳細は、「RealProxy によるライブ分割および VOD ファイルのキャッシングについて」を参照してください。


) Content Service Switch (CSS) を使用してストリーミング トラフィックの負荷分散する Content Engine は、UDP トラフィック(MMSU および RTSPU など)を送信できません。これは、Content Service Switch が UDP トラフィックをサポートしていないからです。


図8-2 では、スタンドアロン Content Engine で RealMedia ストリーミングおよびキャッシング サービスを初期設定する方法の詳細を示しています。

図8-2 RealMedia ストリーミングとキャッシング サービスの設定

 

表8-4 では、ACNS ソフトウェア リリース 5.2.1 ソフトウェアまたはそれ以降を実行しているスタンドアロン Content Engine に RealMedia サービスを設定するタスクのチェックリストです。このチェックリストは、スタンドアロン Content Engine 上でこれらのサービスの設定に関わる手順を表しています。たとえば、RealMedia Playerから Content Engine に対して RTSP 要求の宛先を指示する、1 つあるいは複数のルーティング方式の設定があります。

 

表8-4 スタンドアロン Content Engineの RealMedia ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するチェックリスト

タスク
追加情報および説明

1. スタンドアロン Content Engine 上で RealProxy の機能を有効にする。

a. RealProxy ライセンス許諾書を承諾する。

b. RealProxy ライセンスを承諾する、または
Cisco RealProxy の無期限ライセンスを指定する。

c. スタンドアロン Content Engine 上でライセンスされている RealProxy の機能を有効にする。

「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化」

2. 必要に応じて、RTSP ゲートウェイ設定値を指定します。

a. Content Engine が NAT 対応ルータの背後にある場合、RTSP ゲートウェイの IP アドレスを指定する必要があります(必須)。

b. このデフォルトの基本および、拡張RTSP ゲートウェイ設定を変更可能です(オプション)。

「スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定」

3. RealMedia Player から Content Engine 上の RTSP ゲートウェイへのコンテンツ要求の宛先を指定するために、下記の 1 つまたは複数のルーティング方式を設定する。

直接プロキシ ルーティング(非透過)

RealMedia RTSP 透過リダイレクション
(WCCP Version 2 ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチング)

直接プロキシ ルーティングでは、RealMedia クライアント プレーヤー(RealPlayer や RealOne Player など)はコンテンツ要求を直接この Content Engine に送信します(非透過フォワード プロキシ サーバとして動作する)。直接プロキシ ルーティングでは、RealMedia クライアントに直接 Content Engine を指定させる必要があります。「直接プロキシ ルーティングおよび RealMedia プロキシ キャッシングの設定」を参照してください。

このタイプの透過リダイレクションのために、RealMedia RTSP 透過リダイレクションを使用して、WCCP ルータまたはレイヤ 4 スイッチおよび WMT 透過リダイレクション用の Content Engine(透過プロキシ サーバ)を設定する必要があります。「RTSP 透過リダイレクションおよび RealMedia 要求のキャッシングの設定」を参照してください。

4. RealProxy(たとえば、RealProxy を使用したライブ分割の設定)を設定するために RealSystem アドミニストレータ GUI を使用する。


ヒント ライブ ブロードキャストは、ライブ ストリームでありファイルではないので、キャッシュすることはできません。しかし、RealProxy は、ライブ ブロードキャストを分割(ライブ分割)することができ、ネットワーク帯域幅の節約が可能です。

「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」

スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化

RealNetworks, Inc. の RealProxy 製品は、ライセンスが必要なソフトウェアです。スタンドアロン Content Engine 上でライセンスを受けた RealProxy の機能をアクティブにするには、ライセンス キーが必要です。RealProxy ライセンスに関する詳細は、「RealProxy のライセンス キーについて」を参照してください。

ストリーミング メディア サービスのライセンスを Content Engine 上で有効にするには、事前に、Content Engine のクロックとカレンダーが正しく設定されていることを確認します。正しく設定されていない場合、エラー メッセージが表示されてインストールは失敗します。システム クロックを表示するには、 show clock EXEC コマンドを使用します。システム クロックを設定するには、 clock set EXEC コマンドを使用します。

Content Engine CLI を使用してスタンドアロン Content Engine 上でライセンスを受けた RealProxy の機能を有効にする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 RealProxy ライセンス許諾書をレビューします。

ContentEngine# show rtsp proxy media-real license-agreement
 

ステップ 2 ライセンス許諾書の内容を確認した後、グローバル設定モードに入り、ライセンス許諾書に同意します。

ContentEngine# configure terminal
ContentEngine(config)# rtsp proxy media-real accept-license-agreement
 

ステップ 3 シスコのライセンス キーを入力して、ライセンスを受けた RealProxy の機能をアクティブにします。

ContentEngine(config)# rtsp proxy media-real license-key licensekey
 

あるいは、RealProxy 評価ライセンスを受諾します

ContentEngine(config)# rtsp proxy media-real evaluate
 

ステップ 4 この Content Engine 上でライセンスを受けた RealProxy の機能を有効にします

ContentEngine(config)# rtsp proxy media-real enable
 


 


) スタンドアロン Content Engine で RealProxy ライセンスをアンインストールする方法については、「RealProxy ライセンス キーのアンインストール」 を参照してください。


次のステップでは、必要に応じて RTSP ゲートウェイ設定を指定します。RTSP ゲートウェイは、デフォルト設定で Content Engine 上で自動的に有効になるので( 表8-5 参照)、次の状況でのみデフォルト RTSP ゲートウェイ設定を変更する必要があります。

Content Engine が NAT 対応ルータの背後にある場合、RTSP ゲートウェイの IP アドレスを指定する必要がある。デフォルトでは、RTSP ゲートウェイの IP アドレスは指定されていません。

RTSP ゲートウェイが着信要求を待ち受ける(リスン)ポート(ポート 554 がデフォルト)などのデフォルト設定を変更する場合。

RTSP ゲートウェイ設定を変更する方法については、「スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定」 を参照してください。

それ以外の場合は、次のステップで、次のルーティング方式のうち 1 つ以上を設定して、RealMedia Player からのコンテンツ要求をこのスタンドアロン Content Engine に転送します。

直接プロキシ ルーティング(非透過)

直接プロキシ ルーティングでは、RealMedia Player は自らのコンテンツ要求を直接この Content Engine に送信します(非透過フォワード プロキシ サーバ)。エンド ユーザのデスクトップの RealMedia Player を設定してそのプロキシ サーバとしてこのContent Engine をポイントする方法については、「RealMedia Player が直接スタンドアロン Content Engine を指し示すようにするための設定」を参照してください。

WCCP ルーティング、またはレイヤ 4 スイッチ(RealMedia RTSP 透過リダイレクション)

デフォルトでは、レイヤ 4 スイッチは使用不可であり、WCCP 透過リダイレクションは RTSP ゲートウェイで設定されていません( 表8-5 を参照)。レイヤ 4 スイッチまたは WCCP Version 2 で RealMedia RTSP 要求の透過リダイレクトを有効にするには、「RTSP 透過リダイレクションおよび RealMedia 要求のキャッシングの設定」 で説明されているプロセスを実行します。

スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定

RTSP ゲートウェイは、Content Engine 上で実行されるプロセスです。RTSP ゲートウェイは、RTSP 要求を受け入れ、Content Engine 上で実行されているバックエンド RTSP サーバ(RealProxy サーバ、WMT RTSP サーバなど)の代理として、RTSP ベースのクライアント(RealMedia クライアント、および Windows Media 9 Playerなど)と、はじめに RTSP ハンドシェイクを実行します。


) ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以前を実行しているスタンドアロン Content Engine 上では、RealProxy が Content Engine 上で動作可能にすることができる唯一のバックエンド RTSP サーバです。

ACNS 5.3.1 ソフトウェア リリースでは、RTSP ゲートウェイは Windows Media 9 Playerからの RTSP 要求を WMT RTSP ベースのサーバにスイッチまたはトンネリングが可能なように拡張されています。結果的に、ACNS 5.3.1 ソフトウェア以降を実行しているスタンドアロン Content Engines 上で、バックエンド RTSP サーバとして RealProxy または WMT RTSP ベースのサーバを有効にすることができます。Content Distribution Manager に登録される Content Engine の場合、RealSubscriber および Cisco Streaming Engine も Content Engine 上で実行されるバックエンド RTSP サーバとして有効にすることができます。


一様性(uniformity)のチェックが正常に完了すると、RTSP ゲートウェイは要求を Content Engine 上で実行されている該当バックエンド RTSP サーバにトンネリングします。RTSP ゲートウェイは、要求されたメディア タイプ、Content Engine 上で現在有効になっているバックエンド RTSP サーバ、または要求を出しているメディア プレーヤーに応じて、Content Engine 上の RealProxy、RealSubscriber、または Cisco Streaming Engine に要求をトンネリングします。

RTSP ゲートウェイが Content Engine 上で実行されている特定のバックエンド RTSP サーバに要求をトンネリングし、バックエンド サーバとクライアントの UDP ポート上でのネゴシエーション後、RTSP ゲートウェイは RTSP メッセージ転送(SETUP)を続行します。RTSP クライアントが PLAY 要求を出すと、ストリーミング サーバは UDP を使用してデータのストリーミングを開始します。

ユーザ エージェント、最終宛先、メディア ファイル タイプなど、着信要求の属性に応じて、RTSP ゲートウェイはスタンドアロン Content Engine で次の処理を実行します。

Content Engine 上で稼働している該当するバックエンド RTSP サーバ(RealProxy サーバ、または WMT RTSP サーバ)に着信要求を転送する。

クライアントが RealMedia Playerの場合、要求を RealProxy サーバに転送する
(Content Engine は、メディア プレーヤーにコンテンツを供給するプロトコルとして、RealNetworks の専用 RTSP を使用します)。

クライアントが Windows Media 9 Player の場合、要求を WMT RTSP サーバに転送する
(Content Engine は、Windows Media 9 Playerにコンテンツを供給するために、IETF 標準の RTSP プロトコルにマイクロソフト専用の拡張を加えたものを使用します)。

着信要求をリダイレクトする。

着信要求を拒否する。

Content Engine が Content Distribution Manager に登録されている場合も、RTSP ゲートウェイは、その Content Engine 上に設定されている他のバックエンド RTSP サーバ(RealSubscriber または Cisco Streaming Engine など)に着信要求をリダイレクトします。

Network Address Translation (NAT) は、内部用 IP アドレスの割り当ておよびアドレスの節約の目的で設計され、登録されていない IP アドレスを使用するプライベート IP インターネット ワーキングをインターネットに接続します。NAT はルータ上で動作し、通常 2 つのネットワークを接続し、パケットがもう 1 つのネットワークに転送される前に、内部ネットワークのプライベート アドレスを正当な(グローバル)アドレスに変換します。この機能の一部として、NAT を設定することで、ネットワーク全体に対する唯一の外部アドレスを公開することができます。これによりセキュリティ レベルを高め、その外部アドレスの背後にある内部ネットワーク全体を効果的に包み隠すことができます。NAT には、セキュリティおよびアドレス節約という 2 つの機能があり、通常リモート アクセス環境に実装されます。


) Content Engine が NAT 対応ルータの背後にある場合、Content Engine 上で実行されている RTSP ゲートウェイの IP アドレスを指定する必要があります。デフォルトでは、IP アドレスは指定されていません。


デフォルト RTSP ゲートウェイ設定

RTSP ゲートウェイは、Content Engine 上で自動的に有効になり、コマンドを使用しても無効にすることはできません。 表8-5 では、RTSP ゲートウェイのデフォルト設定をリストしています。

 

表8-5 RTSP ゲートウェイのデフォルト設定

RTSP ゲートウェイ設定
デフォルト設定

RTSP ゲートウェイの IP アドレス

指定されていない

着信 RTSP ポート

ポート 554

着信 RTSP 要求レート

1 秒あたり 40 回の要求

レイヤ 4 スイッチ

使用不可

WCCP 透過代行受信

設定されていない

最大初期セットアップ遅延

10 秒

最大要求レート

1 秒あたり 40 回の要求

RTSP ゲートウェイの基本設定値の設定

デフォルトで、RTSP ゲートウェイは Content Engine 上で常に有効になり、CLI コマンドを入力することによって無効にすることはできません。 表8-5 で示すように、RTSP ゲートウェイには、一連のデフォルト設定値があります。次の状況でのみこのデフォルト設定値を変更する必要があります。

デフォルト ポート(ポート 554)以外のポートで着信 RTSP 要求を待ち受ける(リスン)ように、RTSP ゲートウェイを設定する。

Content Engine が NAT 対応ルータの背後にある。この場合、RTSP ゲートウェイの IP アドレスを指定する必要があります。デフォルトでは、RTSP ゲートウェイの IP アドレスは指定されていません。

RTSP ゲートウェイの基本設定値をスタンドアロン Content Engine 上に設定するには、 rtsp グローバル設定コマンドを使用します。

rtsp { ip-address rtsp-gateway-ip-address | L4-switch enable | port incoming port } コマンド。

表8-6 では、コマンド パラメータを説明します

 

表8-6 rtsp コマンド用のパラメータ

パラメータ
説明

ip-address

RTSP ゲートウェイの IP アドレスを設定します。

rtsp-gateway-
ip-address

Content Engine 上でが実行されている RTSP ゲートウェイの IP アドレス。デフォルトでは、IP アドレスは指定されてません。

l4-switch

レイヤ 4 スイッチの RTSP との相互運用を設定します。

enable

レイヤ 4 スイッチの RTSP との相互運用を有効にします。

port

RTSP ゲートウェイのポートを設定します。

incoming

RTSP ゲートウェイが着信要求を待ち受ける(リスン)ポートを設定します。

port

RTSP ゲートウェイが着信要求を待ち受ける(リスン)ポート番号。着信ポート番号をただ 1 つ指定できます。ポート番号の範囲は 1 ~ 65535 で、デフォルトはポート 554 です。

スタンドアロン Content Engine で、基本 RTSP ゲートウェイ パラメータを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 着信ポート( RTSP ゲートウェイが着信要求を待ち受ける(リスンする)ポート)を指定します。

ContentEngine(config)# rtsp port incoming port-number
 

ステップ 2 RTSP ゲートウェイの IP アドレスを指定します。

ContentEngine(config)# rtsp ip-address rtsp-gateway-ip-address
 

ステップ 3 WCCP Version 2 またはレイヤ 4 スイッチを経由する RTSP 要求の透過リダイレクションを設定します。

詳細については、「RTSP 透過リダイレクションおよび RealMedia 要求のキャッシングの設定」を参照してください。


 

RTSP ゲートウェイの拡張オプションの設定

Content Engine が ACNS 5.2.1 ソフトウェア以降を実行している場合、 rtsp advanced グローバル設定コマンドを使用して、次の 3 つの RTSP ゲートウェイの拡張オプションを設定できます。

バイパス ゲートウェイ

最大初期セットアップ遅延

最大要求レート

コマンド構文は次のとおりです。

rtsp advanced { bypass-gateway media-real | max-initial-setup-delay time_delay |
max-request-rate number }

表8-7 では、コマンド パラメータを説明しています。

 

表8-7 rtsp 拡張 CLI コマンド用のパラメータ

パラメータ
説明

advanced

Content Engine 上で実行されている RTSP ゲートウェイの拡張オプションを設定します。

bypass-gateway

指定されたタイプの RTSP 要求(RealMedia 要求など)が RTSP ゲートウェイをバイパスできるようにするバイパス ゲートウェイ機能を設定します。

media-real

ただし、Content Engine が Content Distribution Manager に登録されている場合、Cisco Streaming Engine および RealSubscriber が RTSP ベースのバックエンド サーバとしてサポートされているので、次の追加オプションを Content Engine に指定できます。
bypass-gateway cisco-streaming-engine オプションおよび
bypass-gateway real-subscriber
オプション。

max-initial-setup-delay
min-delay

クライアントからの最初の RTSP メッセージと TCP 受け入れの間の最大遅延を設定します。測定単位は秒です。デフォルトは 10 秒です。

time_delay

最大遅延の秒数(0-2147483647)。デフォルト値は 10 秒です。

max-request-rate

RTSP ゲートウェイで許容される、毎秒あたりの着信要求の最大数を設定します。

number

RTSP ゲートウェイで許容される、毎秒あたりの着信要求の最大数。デフォルト値は、毎秒あたり 40 回の要求です。

RTSP 透過リダイレクションおよび RealMedia 要求のキャッシングの設定

WCCP Version 2 またはレイヤ 4 スイッチを経由する透過リダイレクトを使用して RealMedia Playerからのコンテンツ要求をスタンドアロン Content Engine に転送する場合、Content Engine を設定して VOD ファイルの RealMedia 透過キャッシングをサポートすることができます。この場合、スタンドアロン Content Enginge は、RealMedia Player を使用してストリーミング メディア コンテンツを要求するエンド ユーザに対して透過プロキシ サーバとして機能します。RealMedia Playerから透過的にリダイレクトされた RTSP 要求を受け取った後、自身のローカル キャッシュに保存していない場合、Content Engine は要求されたコンテンツをオリジン ストリーミング サーバから取得し、可能ならばコピーをローカル キャッシュに格納して(VOD ファイルはキャッシュできますが、ライブ ストリームはできません)、要求されたコンテンツを RealMedia Player に送信します。


RealMedia RTSP 透過リダイレクションという用語は、RealMedia 要求 (WCCP サービス 80) の RTSP 透過リダイレクションを参照するために使用されます。対照的に、WMT RTSP 透過リダイレクションという用語は、Windows Media 9 Playerからの WMT 要求の RTSP 透過リダイレクション (WCCP サービス 80 および 83) を参照するために使用されます。WMT RTSP 透過リダイレクションの設定方法については、「WMT 要求の透過リダイレクションの設定」を参照してください。


Content Engine は、標準 RTSP ポート(デフォルト ポート 554)で転送された RTSP 要求を受信します。複数のポートで RealMedia RTSP トラフィックを代行受信するには、ユーザ定義の WCCP サービス(サービス 90 ~ 97)を設定する必要があります。このトピックに関する詳細は、「ユーザ定義 WCCP サービスをサポートするためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。

RealMedia RTSP 透過リダイレクションでは、レイヤ 4 スイッチまたは WCCP Version 2 対応ルータがContent Engine(透過プロキシ サーバとして機能している)に RealMedia 要求をリダイレクトします。RTSP 透過リダイレクションは、スタンドアロン Content Engine 上で RealMedia 透過キャッシングをサポートするために使用します。

レイヤ 4 スイッチで RTSP 要求の透過リダイレクションを有効にするには、 rtsp L4-switch enable グローバル設定コマンドを入力します。コマンドを入力した後に、RTSP 用のレイヤ 4 スイッチが Content Engine で有効になったことを示すメッセージが表示されます。

ContentEngine(config)# rtsp L4-switch enable
Turn on l4 switch
 

WCCP Version 2 を経由する RealMedia RTSP 透過リダイレクションを設定するには、次のタスクを実行する必要があります。

RTSP ストリーミング サービスをサポートする WCCP Version 2 ルータ上で RealMedia RTSP リダイレクションを設定する。

これらの透過的にリダイレクトされた RTSP 要求を受信するスタンドアロン Content Engine 上で RTSP リダイレクションを設定する。

RealMedia RTSP リダイレクション サービス(サービス 80)は、RealMedia Playerからの RTSP 要求の透過リダイレクションをサポートする、WCCP Version 2 標準メディア キャッシング サービスです。この WCCP サービスにより、WCCP Version 2 対応ルータは、RealMedia Playerからの RTSP 要求を透過的に Content Engine 上の単一のポート(ポート 554)に転送できます。リダイレクトされた RTSP 要求を受信した後に、Content Engine は、要求されたコンテンツのコピーが存在するかどうかチェックします。存在する場合、Content Engine は要求されたコンテンツを RealMedia Playerに送信します。存在しない場合は、Content Engine は要求されたコンテンツをオリジン ストリーミング サーバから取得し、コピーをローカル キャッシュに格納して(RealMedia 透過キャッシングが Content Engine 上で有効になっている場合)、要求されたコンテンツを RealMedia Playerに送信します。


) 複数のポート上で RealMedia RTSP 透過リダイレクトを設定するには、WCCP Version 2 対応ルータおよび Content Engine 上でユーザ定義 WCCP サービス(サービス 90 ~ 97)を設定する必要があります。この WCCP サービスの設定に関する詳細は、「ユーザ定義 WCCP サービスをサポートするためのスタンドアロン Content Engine の設定」を参照してください。


次の例は、スタンドアロン Content Engine および WCCP Version 2 対応ルータ上で、RealMedia RTSP リダイレクション サービス(サービス 80)を設定する方法、および Content Engine 上で RealProxy 透過キャッシングを有効にする方法を示しています。この例は、「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化」 で説明されているように、ライセンスを受けた RealProxy の機能がスタンドアロン Content Engine 上で有効になっていることを前提としています。

スタンドアロン Content Engine に RealMedia RTSP 透過リダイレクション(rtsp サービス [サービス 80])、および RealMedia透過キャッシングを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ルータ上で WCCP Version 2 を有効にします(WCCP Version 1 は サービス 80 をサポートしていません)。

Router# configure terminal
Router(config)# ip wccp version 2
 

ステップ 2 WCCP Version 2 対応ルータ上でサービス 80 を有効にします

Router(config)# ip wccp 80
 

ステップ 3 RTSP リダイレクション サービスを実行するインターフェイスを指定します。

Router(config)# interface type number
 

以下は、Fast Ethernet インターフェイス上でサービス 80 を実行するようにルータを設定する方法を示しています。

Router(config)# interface fastEthernet 0/0
 

ステップ 4 サービス 80 に対して送信インターフェイスを使用できるようにルータを設定します。

Router(config-if)# ip wccp 80 redirect out

) 支社の場合の一般的なルータ設定には、発信インターフェイスの設定が含まれていますが、ルータがリダイレクション機能をサポートしている場合、トラフィックの宛先を変更するために、ルータ上で着信インターフェイスを設定することもできます(ip wccp service number redirect inインターフェイス設定コマンドを使用)。


ステップ 5 ルータ上でコンフィギュレーション セッションを終了します。

Router(config-if)# end
 

ステップ 6 スタンドアロンContent Engine 上で WCCP を経由して RTSP リダイレクションを有効にします。この Content Engine は、WCCP Version 2 対応ルータからリダイレクトされた RTSP 要求に対して透過プロキシとして機能します。

a. サービス 80 に関連付ける番号付きルータ リストを作成します。

次の例では、ルータ リスト 1 に関連付けられた WCCP Version 2 対応ルータが 1 台あることを示しています。このルータの IP アドレスは、10.1.3.1 です。

ContentEngine(config)# wccp router-list 1 10.1.3.1

b. 直前のステップ(ステップ a )で作成したルータ リスト(ルータ リスト 1)を有効にします。

ContentEngine(config)# wccp rtsp router-list-num 1
WCCP configuration for RTSP succeeded. Please remember to configure WCCP service 80 on the corresponding router.
the corresponding router.
 

この手順のステップ 2 からステップ 5 で、対応するルータ(IP アドレスが 10.1.1.1 のルータ)上で サービス 80 を既に設定しました。

c. ルータ リスト 1 にリストされている WCCP Version 2 対応ルータからリダイレクトされた RTSP 要求を受け入れる Content Engine 上で WCCP Version 2 を有効にします。

ContentEngine(config)# wccp version 2
 

ステップ 7 トランザクション ロギングが現在 Content Engine 上で無効になっている場合、有効にします。

ContentEngine(config)# transaction-log enable
 

ステップ 8 Content Engine 上に新しい設定を保存します。

ContentEngine# copy running-config startup-config
 

ステップ 9 サービス 80(rstp サービス)がリストされていることを検査するために、Content Engine A で現在設定されている WCCP サービスのリストを表示します。

ContentEngineA# show wccp services
Services configured on this Content Engine
Web-cache
RTSP
FTP
ContentEngine#
 

上に示した出力例の一部では、WCCP サービスが、FTP サービスやWeb キャッシュ サービスと一緒に Content Engine 上で有効になっていることを示しています。サポートされている WCCP サービスの記述リストは、 表B-3 を参照してください。

ステップ 10 Content Engine 上で現在有効になっている WCCP 透過リダイレクションを検査する。

ContentEngine# show rtsp
 

ステップ 11 必要に応じて、RTSP ゲートウェイ設定値を指定します。

a. Content Engine が NAT 対応ルータの背後にある場合、RTSP ゲートウェイの IP アドレスを指定する必要があります(必須)。

b. また、デフォルトの基本および拡張 RTSP ゲートウェイの設定値を変更することもできます。

詳細については、「スタンドアロン Content Engine の RTSP ゲートウェイの設定」を参照してください。

ステップ 12 WCCP Version 2 を経由して RTSP リダイレクションをサポートするようにルータおよび Content Engine を設定したら、Content Engine 上で RealMedia 透過キャッシングを設定できます。

a. RealProxy 製品の機能が Content Engine で有効になっていない場合、それらを有効にします

ContentEngine(config)# rtsp proxy media-real enable
 

b. RealSystem Administrator GUI を使用して RealProxy を設定します(たとえば、RealProxy でライブ分割のために)。詳細については、「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」を参照してください。


 

RealMedia 透過キャッシングがスタンドアロン Content Engine で正常に動作しているかどうかを確認する方法の例については、「例 1:RealMedia VOD キャッシングに関する設定の確認」 を参照してください。

直接プロキシ ルーティングおよび RealMedia プロキシ キャッシングの設定

直接プロキシ ルーティングを使用して RealMedia Player からのコンテンツ要求を直接スタンドアロン Content Engine に転送している場合、Content Engine を設定して VOD ファイルの RealMedia プロキシ キャッシングをサポートすることができます。RealMedia プロキシ キャッシングでは、Content Engine は、RealMedia Player に対して非透過プロキシサーバとして機能します。RealMedia Player(RealPlayer または RealOne Player など)から直接コンテンツ要求を受け取った後、自身のローカル キャッシュに保存していない場合、Content Engine は要求された VOD ファイルをオリジン ストリーミング サーバから取得し、コピーをローカル キャッシュに格納して、要求されたストリーミング メディア コンテンツを RealMedia Player に送信します。

次の例では、「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化」 で説明されているように、ライセンスを受けた RealProxy の機能がスタンドアロン Content Engine 上で有効になっていることを前提としています。

Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine 上で RealMedia プロキシキャッシングを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 RealMedia Player を設定して、自らのコンテンツ要求を直接この Content Engine に送信するようにします。

デフォルトでは、Content Engine 上の RTSP ゲートウェイは着信 RTSP 要求をポート 554 で待ち受け(リスン)ます。 rtsp port incoming port-number グローバル設定コマンドを入力して、着信 RTSP ポートに別のポートを指定する場合(たとえば、ポート 554 ではなくポート 575 上で受信するように RTSP ゲートウェイを設定する)、RealMedia Player を設定して要求を設定された RTSP 着信ポートに直接に送信するようにする必要があります。詳細は、「RealMedia Player が直接スタンドアロン Content Engine を指し示すようにするための設定」を参照してください。


) Content Engine と要求側クライアントの間にファイアウォールが配置されている場合は、クライアントのデスクトップで RealMedia プロキシを設定するときに Content Engine の外部 IP アドレスをプロキシ サーバとして指定済みであることを確認してください。「RealMedia Player が直接スタンドアロン Content Engine を指し示すようにするための設定」を参照してください。


ステップ 2 RealSystem Administrator GUI を使用して Content Engine 上で RealProxy を設定します(たとえば、ライブ分割のために)。

詳細については、次の「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」を参照してください。


 

RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定

RealProxy は、RealNetworks, Inc. のライセンス製品です。Setup ユーティリティまたは Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine 上でライセンスを受けた RealProxy の機能を有効にします。また、Content Engine 上で RealProxy が有効にしてから、Setup ユーティリティまたは Content Engine CLI を使用してスタンドアロン Content Engine 上で RealMedia プロキシ キャッシングおよび RealMedia 透過キャッシングを有効することができます。ただし、RealProxy を設定するために RealNetworks RealSystem Administrator GUI を使用します。

RealSystem Administrator GUI にアクセスする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine GUI から、 Caching > Real Proxy の順に選択します。Content Engine Real Proxy ウィンドウが表示されます(図8-3 を参照)。


) Content Engine GUI にアクセスするには、ブラウザの URL アドレスにセキュア モードで Content Engine の IP アドレスを入力し、デフォルト ポート番号 8003 を付加します。たとえば、https:// ContentEngineIPaddress :8003 と URL を入力します。


図8-3 Content Engine RealProxy ウィンドウ

 


ADMIN ボタンが Content Engine Real Proxy ウィンドウに表示されるのは、Content Engine 上に RealProxy ソフトウェアがインストールされて、有効になっているときのみです。


ステップ 2 Content Engine RealProxy ウィンドウから、 ADMIN ボタンをクリックします。

ステップ 3 Content Engine RealProxy ウィンドウから、RealSystem administration GUI にアクセスするには、デフォルト ユーザ名として admin を使用し、パスワードとして diamond を使用してください。RealSystem Administrator GUI のメイン ウィンドウ(図8-4参照)が表示されます。

図8-4 RealSystem Administrator GUI

 

ステップ 4 ライセンスを受けた RealProxy の機能をこの Content Engine 上で設定するには、RealSystem Administrator GUI を使用します。たとえば、この GUI を使用して RealProxy ライブ分割や VOD ファイルのキャッシングを設定します。


 

RealProxy 設定後、RealProxy 設定が正常に動作していることを確認してください。ライブ分割および VOD キャッシングに関する RealProxy 設定を確認する方法を記述した例については、次の「スタンドアロン Content Engine の RealProxy 設定の確認」を参照してください。

スタンドアロン Content Engine の RealProxy 設定の確認

ここでは、スタンドアロン Content Engine 上で RealProxy の設定を確認する方法を 2 つの例を挙げて説明します。

「例 1:RealMedia VOD キャッシングに関する設定の確認」

「例 2:RealProxy ライブ分割に関する設定の確認」

例 1:RealMedia VOD キャッシングに関する設定の確認

この最初の例は、スタンドアロン Content Engine 上で RealMedia 透過キャッシング サービスの設定を確認する方法を示しています。この例では、次の状況を前提としています。

RealProxy が Content Engine 上で有効になっている(「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化」を参照)。

WCCP Version 2 を有効にしているスタンドアロン Content Engine(Content Engine A)が 1 台ある。

RealMedia Player からのコンテンツ要求を Content Engine A(透過プロキシ サーバ)に転送するように設定されている WCCP Version 2 対応ルータが 1 台ある。

RealMedia 透過キャッシング サービスが Content Engine A 上で有効になっていて、Content Engine A はルータ A からリダイレクトされた RTSP 要求を受け取るように設定されている。

クライアント A およびクライアント B 上の RealMedia Player(この場合、RealPlayer)は、直接 Content Engine A をポイントするように設定されていない。

クライアント A とクライアント B は、同一サブネット上にある。

RealMedia 透過キャッシング サービス(WCCP Version 2 を経由する RealMedia 透過キャッシング)が正常に動作していることを、次の手順で確認します。


ステップ 1 クライアント A のデスクトップから、RealPlayer を使用して RealMedia ストリーミング ビデオ ファイル(.rm ファイル)を要求します。

a. RealPlayer メニューから、 File > Open URL の順に選択します。

b. RealMedia ストリーミング ビデオ ファイルをポイントする URL を指定します(たとえば、 rtsp:// origin-streaming-server-ip-address / gm1_real_02_00500.rm )。


) 2 度以上ビデオ ファイルを要求してください。コンテンツ(.rm ビデオ ファイルなど)が要求される発信元のオリジン ストリーミング サーバは、クライアント A およびクライアント B と異なるサブネットに配置する必要があります。そのために、これらのクライアント デスクトップから送信された RealPlayer の要求は、ルータ A に転送されます。


クライアント A の RealPlayer で要求したビデオ ファイルの再生が開始されます。

ステップ 2 RealPlayer で統計情報をチェックします。

a. RealPlayer から Tools > Playback Statistics の順に選択します。

b. RealPlayer で、Streams タブをクリックして最前面へ移動します。

c. Streams タブで、使用しているトランスポート プロトコルとして UDP が表示されていることをチェックします。トランスポート プロトコルとして UDP が表示されている場合、ストリーミング プロキシまたはサーバが無効になっているとき、ストリームは HTTP に戻すのではなくストリーミング様式で RealPlayer に配信されます。

ステップ 3 クライアント A のデスクトップから、RealPlayer を使用して 要求したばかりの同じストリーミング ビデオ ファイル(.rm ファイル)の再生を繰り返します。

ステップ 4 WCCP 対応ルータ上で、RealMedia Playerからリダイレクトされた RTSP パケットの数をチェックします。次に出力例を示します。

Router# show ip wccp 80
Global WCCP information:
Router information:
Router Identifier: 10.1.3.1
Protocol Version: 2.0
 
Service Identifier: 80
Number of Cache Engines: 1
Number of routers: 1
Total Packets Redirected: 6
Redirect access-list: -none-
Total Packets Denied Redirect: 0
Total Packets Unassigned: 0
Group access-list: -none-
Total Messages Denied to Group: 0
Total Authentication failures: 0
 

ステップ 5 Content Engine 上で RealMedia キャッシング統計情報をチェックします。

a. Content Engine A から、この Content Engine の統計情報を格納している RealMedia キャッシングを表示します。

ContentEngine# show statistics rtsp proxy media-real savings
Media Cache Statistics - Savings
Requests Bytes
-----------------------------------------------------------
Total: 17 16666028
Hits: 11 3656524
Miss: 6 13009504
Savings: 64.7 % 21.9 %
 

b. Content Engine A から、この Content Engine が受け取った RealMedia 要求の数を表示します(出力例を参照)。Content Engine が RealMedia 要求を処理していることを確認します。

ContentEngine# show statistics rtsp proxy media-real requests
Media Cache Statistics - Requests
Total % of Requests
---------------------------------------------------
Total Received Requests: 17 -
Demand Cache Hit: 11 64.7
Demand Cache Miss: 6 35.3
Demand Pass-Through: 0 0.0
Live Split: 0 0.0
Live Pass-Through: 0 0.0
 

ステップ 6 クライアント B のデスクトップから、RealPlayer を使用して、前回クライアント A のデスクトップから要求したのと同じビデオ ファイルを要求します。

これにより、Content Engine A が、ビデオ ファイルをオリジン ストリーミング サーバから再度取得するのではなく、要求された VOD のコピーをローカル キャッシュに保存しているかどうかチェックできます。

show statistics rtsp proxy media-real savings EXEC コマンドの出力に表示されるキャッシュ ヒットの回数は、クライアント B 上の RealPlayer を使用して、クライアント A 上の RealPlayer から直前に要求したのと同じビデオ ファイルを要求すると増加します。

show statistics rtsp proxy media-real requests EXEC コマンドの出力に表示される RealMedia 要求の回数は、クライアント B 上の RealPlayer を使用して、クライアント A から直前に要求したのと同じ VOD ファイルを要求すると増加します。

ステップ 7 ルータ A 上で、コンソールまたは Telnet セッションをオープンします。

ステップ 8 rtsp サービスの統計情報および状況情報をルータ A に表示する

Router# show ip wccp 80
 

統計情報では、リダイレクトされたパケットについて、0 より大きい数値が表示されます。

ステップ 9 パケットが、ルータ A から Content Engine にリダイレクトされていることを確認します。

ルータ A が、Content Engine A からリダイレクトされたパケットがあることを示している場合、RealMedia 透過キャッシング(サービス 80 による WCCP 要求の透過リダイレクション)が Content Engine A およびルータ A 上で正しく動作しています。

ルータ A が、Content Engine A からリダイレクトされたパケットがないことを示している場合、RealMedia 透過キャッシングは正しく動作していません。この場合、rtsp サービスの設定によって問題のトラブルシューティングを行う必要があります。次の例では、トラブルシューティングを行う方法を記述しています。

a. Content Engine A 上で現在設定されている WCCP サービスのリストをContent Engine A から表示します。次に、出力例を示します。

ContentEngineA# show wccp services
Services configured on this Content Engine
Web-cache
RTSP
FTP
ContentEngine#
 

rtsp サービス(サービス 80)がリストされていることを確認します。

b. Content Engine A 上で現在設定されている WCCP 対応ルータのリストをContent Engine A から表示します。次に、出力例を示します。

ContentEngineA# show wccp routers
Routers Seeing this Content Engine
Router Id Sent To
10.0.0.0 10.1.1.1
Routers not Seeing this Cache Engine
10.1.1.1
Routers Notified of but not Configured
-NONE-
 

ルータ A が Content Engine A を認識する WCCP 対応ルータのリストにあるかどうかを判別するためにコマンド出力をチェックします。

c. Content Engine A の汎用ルーティング カプセル化 (GRE) パケットに関連する情報を Content Engine A から表示します。

ContentEngineA# show wccp gre
 

コマンド出力をチェックして、Content Engine A が受け取り、または受け取りを拒否したリダイレクト パケットの数を見直す。要求側クライアント(クライアント A および クライアント B のデスクトップ上の RealPlayer)と異なるサブネット上に配置されているストリーミング サーバ上の VOD ファイルの要求を続けると、受け入れたパケットの数が増加することを確認してください。

ステップ 10 また、RealMedia クライアントが接続すると、RealSystem Administrator GUI を使用して RealProxy 統計情報を監視することもできます。

a. Content Engine GUI から、 Caching > Real Proxy の順に選択します。Content Engine Real Proxy ウィンドウが表示されます(図8-3 を参照)。

b. Admin ボタンをクリックします。

c. プロンプトが表示されたら、ユーザ名とパスワードを入力します。デフォルトのユーザ名は、admin です。デフォルトのパスワードは、diamond です。有効なユーザ名とパスワードを入力すると、RealSystem Administrator メイン ウィンドウが表示されます(図8-4 を参照)。

d. RealSystem Administrator GUI を使用して、Content Engine 上の RealProxy によって処理されている RealMedia 要求の RealProxy 統計情報を監視します。

ステップ 11 デフォルトでは、トランザクション ロギングは Content Engine 上で有効になっています。この Content Engine によって処理されている RealMedia トランザクション が、RealProxy トランザクション ログで追跡されていることを確認します。

ContentEngine# type-tail /local1/logs/real-proxy/rproxy-transaction-log-filename
 

sysfs がマウントされている場所により、RealProxy ログは、次のファイルのいずれかのローカル ディスク上にある作業ログにロギングされます。

/local1/logs/real-proxy/working.log

/local2/logs/real-proxy/working.log

ユーザは作業ログをクリアする間隔を設定できます。作業ログのクリアはデータをアーカイブ ログに移動することで行われます。アーカイブ ログ ファイルは、sysfs ファイルがマウントされている場所に依存して、/local1/logs/ あるいは /local2/logs/ ディレクトリ内のローカル ディスクにあります。

多数のアーカイブ ファイルが保存されるため、ファイル名にはファイルがアーカイブされた日時のタイムスタンプが含まれています。これらのファイルは FTP/SFTP サーバにエクスポート可能なため、ファイル名にはこの Content Engine の IP アドレスも含まれます。トランザクション ログの使用方法の詳細は、「ACNS ソフトウェア トランザクション ログの使用」を参照してください。

ステップ 12 RealProxy エラー メッセージに関するシステム ログ ファイルをチェックしてください。

ContentEngine# type-tail syslog.txt
 

RealProxy は、エラー メッセージを生成し、RealProxy ログ ファイルに書き込みます これらのエラー メッセージは、ACNS ソフトウェアにより取り込まれ、システム ログ ファイルに渡されます。RealProxy エラー コードと対応する syslog 優先レベルとの間の対応関係については、 表21-9 を参照してください。システム ロギングの詳細は、「特定 URL のパフォーマンスのモニタリング」を参照してください。


 

例 2:RealProxy ライブ分割に関する設定の確認

この 2 番目の例は、スタンドアロン Content Engine 上で RealProxy ライブ分割(RealProxy および WCCP Version 2 対応ルータを経由するライブ分割)に関する設定を確認する方法を示しています。RealProxy がスタンドアロン Content Engine 上で有効になっていると、Content Engine は、RealMedia トラフィックを Content Engine に送信しているすべてのローカル ユーザ(RealMedia Player )に対してストリーム分割ポイントとして動作します。オリジン ストリーミング サーバへの以降の要求はすべて、Content Engine によって受信され、Content Engine はストリームを分割し、それを RealMedia Playerに配信します。ライブ ブロードキャスト(ライブ ストリーム)はファイルではないため、キャッシングできません。RealProxy ライブ分割に関する基本的な情報は、「RealProxy によるライブ分割および VOD ファイルのキャッシングについて」を参照してください。

この例では、クライアント A、B、および C のデスクトップ上の RealMedia Playerは、連続再生するようにセットアップされているライブ ストリームをポイントするように設定されています。WCCP Version 2 を使用して、このライブ ストリームに対する要求を Content Engine にリダイレクトします。WCCP Version 2 対応ルータが、ライブ ストリームに対する要求を透過的に代行受信し、その要求を RealProxy を実行している Content Engine(Content Engine A) に転送します。

この例は、次の状況を前提としています。

RealProxy は Content Engine A 上で有効になっている(「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の有効化」 を参照)。

WCCP Version 2 もまた Content Engine A 上で有効になっている。

RealMedia Player からのコンテンツ要求を Content Engine A(透過プロキシ サーバ)に転送するように設定されている WCCP Version 2 対応ルータが 1 台ある。

クライアント A、B、および C 上の RealMedia Player(この場合、RealPlayer)は、直接 Content Engine A をポイントするように設定されていない。

クライアント A、B、および C は、同一サブネット上にある。

RealProxy ライブ分割が正しく動作していることを確認する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 RealNetworks 専用の RTSP プロトコルをサポートしているオリジン ストリーミング サーバ(Helix Universal Server)上でライブ ストリームを作成します。

エンコーダまたは Simulated Live Transfer Agent (SLTA) ツールを使用します。

SLTA はHelix Universal Server のユーティリティで、記録済みクリップをライブ イベントのように送信できます。

ライブ ストリームを作成するオリジン ストリーミング サーバ(Helix Universal Server)は、クライアント A、B、および C と異なるサブネットに配置する必要があります。これにより、これらのクライアントからの RealMedia 要求は、ルータ A に転送されます。

ステップ 2 クライアント A のデスクトップから、RealPlayer を使用してライブ ストリーム(ライブ イベント)を要求します。

a. RealPlayer メニューから、 File > Open URL の順に選択します。

b. ライブ イベント エイリアスを指定します(たとえば、 rtsp:// origin-streaming-server-ip-address / broadcast/live )。

クライアント A の RealPlayer で要求したライブ イベントの再生が開始されます。

ステップ 3 クライアント B およびクライアント C のデスクトップから、RealPlayer を使用して、前回クライアント A のデスクトップの RealPlayer で要求した同じライブ ストリームを要求します。

ステップ 4 「例 1:RealMedia VOD キャッシングに関する設定の確認」 で説明された同じ確認プロセスを使用して、次の状態を確認します。

WCCP 対応ルータ(ルータ A)は、ライブ ストリームに対する RealPlayer の要求を Content Engine A に転送している。

Content Engine は、狭い帯域幅でライブ ストリームをクライアント A およびクライアント B に配信している。

これらのライブ ストリームに関連するトランザクション(たとえば、この特定のライブ イベントを表示しているクライアント、およびクライアントがこのライブ イベントを表示した時間の長さなど)が、Content Engine A 上の RealProxy トランザクション ログでロギングされている。

たとえば、以下のプロセスを使用します。

a. ルータ A 上でコンソール セッションまたは Telnet セッションを開きます。ルータ A 上で、 show ip wccp 80 EXEC コマンドを入力して、ルータ A の サービス 80 に関する統計情報と状況情報を表示します。

b. Content Engine A から、 show statistics rtsp proxy media-real requests EXEC コマンドを入力して、Content Engine A が受信した RealMedia 要求の回数を表示します。統計情報では、ライブ分割要求について、0 より大きい数値が表示されているます。


 

スタンドアロン Content Engine 上でのデフォルト RealProxy 設定の復元

スタンドアロン Content Engine 上で、Content Engine CLI または Setup ユーティリティを使用して RealProxy を有効にします。RealProxy のデフォルト設定を変更するには、RealSystem Administrator GUI を使用する必要があります。この GUI には、Content Engine GUI からアクセスできます。ただし、Content Engine CLI を使用して、スタンドアロン Content Engine 上で RealProxy デフォルト設定ファイルを復元できます。

スタンドアロン Content Engine 上で、RealProxy デフォルト設定を復元する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 rtsp real-proxy default-configuration EXEC コマンドを入力し、継続を確認するプロンプトが表示されたら、 yes と入力します。

ContentEngine# rtsp real-proxy default-configuration
User would lose the current real proxy configuration. Do you want to proceed? [yes/no] yes
Restart Real Proxy to load the restored configuration file.
 

ステップ 2 Content Engine 上で RealProxy を再始動して、復元された設定ファイルをロードします。

詳細は、「スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の再始動」を参照してください。


 


) Content Engine GUI から RealSystem Administrator GUI へアクセスする方法は、「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」 を参照してください。


スタンドアロン Content Engine 上での RealProxy の再始動

スタンドアロン Content Engine 上で RealProxy を再始動する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine 上で RealProxy を停止します。

ContentEngine(config)# no rtsp proxy media-real enable
 

ステップ 2 Content Engine 上で RealProxy を再始動します。

ContentEngine(config)# rtsp proxy media-real enable
 


 

スタンドアロン Content Engine 上での RealMedia キャッシングの無効化

スタンドアロン Content Engine 上で RealMedia キャッシングを無効にする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine GUI の RealProxy ウィンドウで Admin ボタンをクリックして、RealSystem Administrator GUI ウィンドウにアクセスします(図8-3 を参照)(このウィンドウ内の Admin ボタンを使用する場合は、事前に RealProxy を有効にしておく必要があります)。


) Content Engine 上で設定されているシステム管理者、ユーザ名、および関連したすべてのパスワードは、RealProxy 認証データベースに保存されているものとは同一ではありません。したがって、すべての Content Engine ユーザが、RealSystem Administrator GUI にアクセスできるわけではありません。


ステップ 2 Configure > Cache の順に選択します。

ステップ 3 Enable Caching フィールドで、 No を選択します。

ステップ 4 Apply をクリックします。

ステップ 5 Content Engine 上で RealProxy を停止します。

ContentEngine(config)# no rtsp proxy media-real enable
 

ステップ 6 Content Engine 上で RealProxy を再始動します。

ContentEngine(config)# rtsp proxy media-real enable
 


 

RealProxy ライセンス キーのアンインストール

ライセンスを受けた RealProxy 機能を必要としないため、RealProxy ライセンス キーが Content Engine 上で不要になっている場合、 no rtsp rpoxy media-real license-key グローバル設定コマンドを入力することによって RealProxy ライセンスキーをアンインストールできます。1 つの Content Engine 上でライセンス キーをアンインストールした後、別の Content Engine がライセンスを受けた RealProxy 機能をサポートしている場合、ライセンス キーをその Content Engine で使用できます。


) スタンドアロン Content Engine 上に、RealProxy ライセンス キーをアンインストールする前にno rtsp proxy media-real enable コマンドを使用して、ライセンスを受けた RealProxy 機能を無効にする必要があります。


スタンドアロン Content Engine の RealProxy 統計情報の表示

show statistics rtsp proxy media-real EXEC コマンドを使用して、スタンドアロン Content Engine の RealProxy 統計情報を表示できます。表示されている統計情報は、RealMedia クライアントにより要求されたオブジェクトの中から、RTSP を介して転送されたオブジェクトだけに関連したものです。HTTP を介して転送されたオブジェクトは、HTTP 統計情報にカウントされます。他のクライアントによって要求されたストリーミング オブジェクト、または MMS 以外のプロトコルを介して転送されたストリーミング オブジェクトは、Content Engine をバイパスします。

ContentEngine# show statistics rtsp proxy media-real requests
Media Cache Statistics - Requests
Total % of Requests
---------------------------------------------------
Total Received Requests: 0 -
Demand Cache Hit: 0 0.0
Demand Cache Miss: 0 0.0
Demand Pass-Through: 0 0.0
Live Split: 0 0.0
Live Pass-Through: 0 0.0
 
ContentEngine# show statistics rtsp proxy media-real savings
Media Cache Statistics - Savings
Requests Bytes
-----------------------------------------------------------
Total: 0 0
Hits: 0 0
Miss: 0 0
Savings: 0.0 % 0.0 %
 

設定と統計情報、および RealProxy 状況に関するレポートの詳細は、RealNetworks RealSystem Administrator GUI から入手できます。Content Engine GUI には、RealProxy ウィンドウがあります(図8-3 )。Content Engine Management GUI の ADMIN ボタンがアクティブになるのは、Content Engine 上で RealProxy をインストールし、有効にした場合です。Content Engine GUI からこの管理ウィンドウにアクセスするためのデフォルト ユーザ名、およびパスワードが用意されています。詳細については、「RealSystem Administrator GUI による RealProxy の設定」 を参照してください。