ローカル管理配置に関する Cisco ACNS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.2
スタンドアロンContent Engine上の WMT ストリーミング メディア サービ スの設定
スタンドアロンContent Engine上の WMT ストリーミング メディア サービスの設定
発行日;2012/02/02 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

スタンドアロンContent Engine上の WMT ストリーミング メディア サービスの設定

スタンドアロンContent Engine上の WMT ストリーミングおよびキャッシングの概要

Windows Media Services のコンポーネントについて

MMS プロトコルについて

スタンドアロンContent Engine の WMT 要求の処理方法

Windows Media Services 9 シリーズでの高速ストリーミングについて

スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスについて

WMT ストリーミング メディア キャッシングのキャッシング ポリシーについて

WMT プロキシ キャッシングについて

WMT 透過 キャッシングについて

WMT でのライブ分割について

WMT 対応 Content Engine のプロキシ認証について

スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定

WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するガイドライン

WMT 可変ビット レート サポートについて

WMT プロキシ サーバ要求

WMT HTTP で許可されるファイル名拡張子の追加または削除

WMT ストリーミングとキャッシング サービスの設定

スタンドアロンContent Engine の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するチェックリスト

スタンドアロンContent Engine を有効化

スタンドアロンContent Engine での WMT リダイレクションの設定

スタンドアロンContent Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングの有効化と設定

スタンドアロンContent Engine での WMT 透過キャッシングの有効化と設定

スタンドアロンContent Engine の発信 WMT プロキシ サーバの設定

WMT VOD ファイルを配信するスタンドアロンContent Engine の設定

事前ロードされた WMT VOD ファイルがキャッシュされクライアントに適切に配信されたことの確認

スタンドアロンContent Engine の WMT 設定の表示

スタンドアロンContent Engine の Fast Start の設定

スタンドアロンContent Engine での Fast Cache の設定

スタンドアロンContent Engine 上での WMT 帯域幅の設定

特定のクライアント プロトコルの不許可

WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロンContent Engine の設定

ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためにスタンドアロンContent Engine を設定

スタンドアロンContent Engine 上でのMulticast-in Multicast-out の設定

スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Multicast-out の設定

スタンドアロンContent Engine 上でのマルチキャスト ステーションとマルチキャスト スケジュールの定義

WMT マルチキャスト ステーションの起動と停止

ライブ WMT ストリームをユニキャストするスタンドアロンContent Engine の設定

スタンドアロンContent Engine 上で Multicast-in Unicast-outを設定

スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Unicast-outの設定

同時セッションの最大番号の設定

スタンドアロンContent Engine 上で WMT ストリームをクリア

WMT マルチキャスト ロギングの使用

スタンドアロンContent Engine での WMT トランザクション ロギングの使用

Windows Media Services 9 が受け入れるログ フォーマット

スタンドアロンContent Engine 上の WMT トランザクション ログのフォーマットの指定

ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングの有効化

スタンドアロンContent Engine で WMT エラー ロギングを使用

WMT クライアント切断のロギング

スタンドアロンContent Engine 上での WMT ストリームのクリアのロギング

スタンドアロンContent Engine上の WMT ストリーミング メディア サービスの設定

ストリーミングとは、メディア パケットを受信し終わる前に、コンテンツにアクセスする技術またはコンテンツを表示できる技術のことです。これに対し、キャッシングの場合は、コンテンツにアクセスする前にコンテンツ全体を受信する必要があります。ビデオ オン デマンド(VOD)など、ライブ コンテンツまたはオンデマンド コンテンツとして、ストリーミング メディアを配信できます。Cisco ACNS ソフトウェアは、数種類の形式のストリーミング メディア サービスをサポートしています。その中には Microsoft Windows Media Technologies(WMT)、および Real-Time Streaming Protocol(RTSP; リアルタイム ストリーミング プロトコル)を使用する RealNetworks RealMedia、および Apple QuickTime などが含まれます

この章では、WMT ストリーミング メディア サービスの概要を示し、スタンドアロン Content Engine 上でこれらのサービスを設定する Content Engine CLI を使用する方法について説明します。この章の構成は、次のとおりです。

「スタンドアロンContent Engine上の WMT ストリーミングおよびキャッシングの概要」

「スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定」

「WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロンContent Engine の設定」

「WMT マルチキャスト ロギングの使用」

「スタンドアロンContent Engine での WMT トランザクション ロギングの使用」

「スタンドアロンContent Engine で WMT エラー ロギングを使用」


) Setup ユーティリティによって、ACNS ソフトウェア(リリース 5.2 以降)を実行するスタンドアロンContent Engine 上で WMT を動作させることができます。WMT の機能を Content Engine で有効にした後で、Setup ユーティリティを使用し、Content Engine 上で WMT プロキシ キャッシングと WMT 透過キャッシングを設定できます。Setup ユーティリティで、Content Engine が、WCCP Version 2 対応ルータからリダイレクション WMT 要求を受け入れるように設定できます。Content Engine CLI で、WCCP Version 2 対応ルータまたは レイヤ 4 スイッチからリダイレクション WMT 要求を受け入れられるように Content Engine を設定できます。スタンドアロンContent Engine で WMT キャッシングを設定する Setup ユーティリティを使用する方法については、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine の基本コンフィギュレーション設定」を参照してください。


ストリーミング メディア サービスに関する基本情報については、「ACNS ストリーミング メディアの基本概念」を参照してください。この章で使用される CLI コマンドの構文と使用方法については、『 Cisco ACNS Software Command Reference, Release 5.2 を参照してください。 Content Distribution Manager に登録された Content Engine 用にストリーミング メディア サービスを設定する方法については、『中央管理配置に関する Cisco ACNS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.2』を参照してください。

スタンドアロンContent Engine上の WMT ストリーミングおよびキャッシングの概要

スタンドアロンContent Engine 上の WMT 機能はライセンスが必要なソフトウェアです。Content Engine 上でライセンス WMT 機能を有効にするには、WMT ライセンス キーが必要です。Content Engine に付属する証明書に記載された無期限ライセンス キーを指定するか、または一時的に評価キーを使用する必要があります。ACNS 5.x ソフトウェアをダウンロードする場合は、Cisco.com の Web サイトから WMT ライセンスを購入できます。スタンドアロンContent Engine 上で WMT を動作できるようにするには、WMT ライセンス キーを指定します。「スタンドアロンContent Engine を有効化」を参照してください。

ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以降は次のソフトウェアと相互作用します。

Windows Media Services(WMS)9シリーズ:Windows Media Player 9 シリーズ、Windows Media Encoder、および Windows Media 9 サーバが含まれています。Content Engine は、Windows Media 9 サーバの完全な機能を備えていないため(たとえば、Microsoft Media Service [MMS]-over-RTSP はサポートされていません)、このリリースでは、Windows Media 9 サーバに完全に置き換えることはできません。

Windows Media Services 4.1シリーズ:Windows Media Player 4.1 シリーズ、Windows Media Encoder、および Windows Media 4.1 サーバが含まれています。


) ACNS ソフトウェア リリース 5.1 以前は、Windows Media Services(WMS)4.1 および WMS 9.0 と相互作用していました。しかし、ACNS 5.1 ソフトウェアは ACNS 5.2 ソフトウェアに導入された Windows Media Services 9 シリーズ機能をサポートしていません(たとえば、Fast Start、Fast Cache、Fast Reconnect、およびプレーヤーからContent Engine への XML ロギング)。


Content Service Switch(CSS; コンテント サービス スイッチ)を使用してストリーミングを負荷分散する Content Engine は、UDP トラフィック(たとえば、MMSU や RTSPU など)をストリーミングできません。これは、コンテンツ サービス スイッチは UDP トラフィックをサポートしないためです。

Windows Media Services のコンポーネントについて

Windows Media Services は、Microsoft によるインターネット上でデジタル メディア ファイルの作成、配信、および再生を行うための一連のストリーミング ソリューションです。

表 7-1 では、Windows Media Services 9 シリーズと Windows Media Servicess 4.1 の主要なコンポーネントについて説明しています。

 

表 7-1 Microsoft Windows Media Services のコンポーネント

コンポーネント
説明

Windows Media Player

要求されたデジタル メディア ファイルを再生するためにエンド ユーザが実行するデスクトップ アプリケーション(たとえば、Windows Media Players バージョン 6.4 と 7.0 または Windows Media Player 9 シリーズ)。クライアントは Windows Media Player で VCR と同じ制御を行って、ストリーミング ビデオの一時停止または巻き戻し、早送り(コンテンツが保存されている場合 [ビデオ オン デマンド])が利用できます。

Windows Right Manager と Encoder

コンテンツ作成アプリケーション。

Windows Media サーバ

Active Streaming Format(ASF; アクティブ ストリーミング形式)をインターネット経由で送信する Microsoft Media Server(MMS)(たとえば、Windows Media 9 サーバと Windows Media 4.1 サーバ)と呼ばれるアプリケーション レベルのプロトコルを使用するサーバと配信アプリケーション。

ストリーミング ASF ファイルを指定する URL は、次の例のように、MMS がプロトコルとして使用されます。

mms://servername/filename.asf
 

Windows Media Services 9 シリーズは、Microsoft の新しい Windows Media ソリューションです。Windows Media Services 9 シリーズで、Microsoft は、ストリーミング プロトコルに大きな変更を導入しました。一方、Windows Media Player およびサーバの初期のバージョンは MMS-over-UDP(MMSU)または MMS-over-TCP(MMST)プロトコルを使用しますが、Windows Media Services 9 シリーズはデフォルトでストリーミング用に RTSP ベースの新しいプロトコルを使用します。つまり、Windows Media Services 9 Player が使用するストリーミング プロトコルは現在、次のようになります。

Windows Media Services 9 Series RTSP/RTP ベース プロトコル

Windows Media Services 9 Series-over-HTTP(Windows Media Player およびサーバの初期のバージョンがサポートしていた MMS-over-HTTP プロトコルに類似)

MMS-over-TCP(MMST)と MMS-over-UDP(MMSU)


) ACNS 5.x ソフトウェアでは、MMS-over-RTSP は現時点ではサポートされていません。


MMS プロトコルについて

MMS は、ストリーミング メディア コンテンツ用に Microsoft が設計した独自プロトコルです。Microsoft が使用するメディア コンテンツ形式は Active Streaming Format(ASF; アクティブ ストリーミング形式)と呼ばれます。MMS プロトコルは、UDP、TCP、または HTTP で実行されるアプリケーションレベルのプロトコルです。MMS は、メディア コンテンツをブロードキャストするために IP マルチキャストも利用できます。

MMS プロトコルは、ストリーミング メディアを配信するために、次の順序で最適の送信法を自動的に探します。

UDP(User Datagram Protocol)

TCP(Transmission Control Protocol)

HTTP

MMSU は、UDP を経由した転送の Microsoft Media Server プロトコルです。UDP は、コネクションレス型のトランスポート層で動作するプロトコルであり、配信が保証されていないため、リアルタイム メディアにとっては理想的なプロトコルです。この特性は、ストリーミング メディアにはきわめて適しています。ストリーミング メディアのデータの価値は、たとえ伝送時間が長くなっても完全な形で配信される電子メールのようなデータとは違って、時間によって制約を受けます。ビデオの 1 フレームが失われる場合でも、そのフレームは、正規の時間内に到着しないため無意味です。

MMST は、TCP を経由した転送の Microsoft Media Server プロトコルです。

WCCP Version 2 は 2 つのリダイレクション サービスをサポートし(MMST サービスおよび MMSU サービス)、WCCP Version 2 ルータが WMT 要求を透過的にContent Engine(WMT 透過キャッシングをサポートする透過的プロキシ サーバとして機能)に転送するように設定できます。

クライアント(Window Media Player)は、これらのプロトコル(MMS-over-UDP[MMSU]、MMS-over-TCP [MMST]、および MMS-over-HTTP)をすべて使用してファイルを取得しようとします。一般的なルールは、次のとおりです。

URLが http://xxx の場合、Windows Media Player は、MMS-over-HTTP(「ストリーミング HTTP」とも呼ばれます)を使用してファイルを取得しようとします。

URL が mms://xxx.asf の場合、Windows Media Player は、MMSU、次に MMST、最後に MMS-over-HTTP の順に使用してファイルを取得しようとします。

URL が http:// xxx .nsc の場合、Windows Media Player は、最初に通常の HTTP を経由して xxx .nsc ファイルを取り出し、次に MMS-over-IP マルチキャストを使用して xxx .nsc ファイルに記述されたストリームを取り出します。

また、MMS プロトコルは HTTP 上でも実行できるため、Content Engine は MMS 要求を通常の HTTP 要求から区別する必要があります。Content Engine は要求内のユーザ エージェント ヘッダーを検査することで区別しています。ユーザ エージェントが Windows Media Player の場合、Content Engineは、それが MMS 要求であると想定し、それ以外の場合は、通常の HTTP 要求であると見なします。


ヒント ライブ ストリーミングの場合、Content Engine は必ず外部 WMT サーバからライブ ストリームを取得します。Content Engine はライブ コンテンツの起点になることはありません。WMT ライブ ストリームを配信するスタンドアロンContent Engine の場合、スタンドアロンContent Engine 上で WMT キャッシング プロキシとサーバ機能が必要です。WMT 製品はライセンスが必要なソフトウェアであり、WMT ライセンス キーが必要です。このライセンス キーの詳細については、「スタンドアロンContent Engine を有効化」を参照してください。


スタンドアロンContent Engine の WMT 要求の処理方法

スタンドアロンContent Engine は、WMT クライアントから直接に、または WCCP Version 2 ルータまたはレイヤ4 CSS スイッチ(WMT 透過リダイレクション経由)から WMT 要求を受信できます。

使用するプロトコルは WMT クライアントとサーバの間で取り決めます。クライアントとサーバが Windows Media Services 9 シリーズについて、URL が mms://ではじまる場合、RTSP プロトコルを使用し、URL が http:// ではじまる場合 HTTP プロトコルを使用します。

ACNS 5.2 ソフトウェアでは、Windows Media Services 9 シリーズで MMS-over-HTTP がサポートされます。現時点では MMS-over-RTSP はサポートされていません。MMS-over-RTSP は、ACNS 5.x ソフトウェアを実行している Content Engine によってサポートされていないため、Content Engine がクライアントから MMS 要求を受信すると、Content Engine は Windows Media 9 サーバではなく、Windows Media 4.1 サーバとして動作します。たとえば、ACNS 5.2 ソフトウェアを実行している Content Engine がクライアントから MMS 要求(mms:// ではじまる)を受信すると、Content Engine は Windows Media 4.1 サーバとして動作し、オリジン サーバと MMST 接続します。

Widows Media Service 9 シリーズの MMS-over-HTTP の場合、ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以降を実行するスタンドアロンContent Engine は、事前ロードされた VOD、ライブ分割、およびオンデマンド(キャッシュヒット)コンテンツについて Fast Start 機能と Fast Cache 機能をサポートします。機能の詳細については、「スタンドアロンContent Engine の Fast Start の設定」「スタンドアロンContent Engine での Fast Cache の設定」を参照してください。


) Fast Start 機能と Fast Cache 機能のサポートは ACNS 5.2 ソフトウェアで追加されました。これらの機能は、Windows Media Services 9 シリーズの MMS-over-HTTP ストリーミングで利用できます。


ACNS 5.2 ソフトウェアでは、WMT ストリーミング モジュールに、クライアント要求を処理する 2 種類のプロセスが含まれます。

UDP(MMSU)と TCP(MMST)、および MMS-over HTTP についての MMS 要求を処理する mms_server プロセス

IP マルチキャスト上で MMS 要求を処理する mcast_mms プロセス

ACNS 5.2 ソフトウェアでは、スタンドアロンContent Engine は Fast Start 機能と Fast Cache 機能を使用して、ライブ ストリーム分割コンテンツまたはオンデマンド(キャッシュヒット)コンテンツをクライアントにストリーミングします。Windows Media 9 サーバは Fast Start 機能または Fast Cache 機能を使用して Content Engine にコンテンツをストリーミングできません。

Windows Media Services 9 シリーズでの高速ストリーミングについて

Windows Media Services 9 シリーズには、Web クライアントの高速な要求応答に対応するストリーミング、ダウンロード、およびキャッシング機能を兼ね備えた高速ストリーミング(Fast Streaming)機能セットが装備されています。これにより、クライアントへのストリーミング コンテンツ配信が加速されるので、ユーザ経験が高まります。Windows Media Services 9 シリーズの旧バージョンでは、コンテンツは一定のビット レートでクライアントにストリームされていました。

ACNS 5.2 ソフトウェアは、Fast Start、Fast Cache、および Fast Reconnect の高速ストリーミング機能をサポートします。このサポートは MMS-over-HTTP 専用です。現時点では ACNS ソフトウェアは MMS-over-RTSP をサポートしていません。

表 7-2 では、ACNS ソフトウェア、リリース 5.2 以降を実行する Content Engine がサポートするファスト ストリーミング機能を示しています。

 

表 7-2 スタンドアロンContent Engine がサポートするファスト ストリーミング機能

機能
詳細

Fast Start

「スタンドアロンContent Engine の Fast Start の設定」を参照してください。

Fast Cache

「スタンドアロンContent Engine での Fast Cache の設定」を参照してください。

Fast Reconnect

Windows Media 9 サーバと、ネットワーク状況のためにブロードキャスト中にクライアント(エンコーダ、配信サーバ、および Windows Media Player 9 シリーズを含む)との接続が失われたときに、自動的に接続を回復できるようにします。コンテンツのタイプ(ビデオ オン デマンド、またはライブ ブロードキャスト)によっては、ブロードキャスト中に映像が途切れて表示されないこともあります。この機能はクライアント側の機能なので、サーバ側の設定は必要ありません(Content Engine は、Windows Media Player 9 シリーズ用の Windows Media 9 サーバとして機能します)。

表 7-3 では、Fast Start 機能と Fast Cache 機能でサポートされるコンテンツのタイプを示しています。

 

表 7-3 スタンドアロンContent Engine についてのFast Start と Fast Cache サポート

機能
事前ロードされた VOD ファイル
ライブ コンテンツ

Fast Start

あり

あり

Fast Cache

あり

お勧めできません

事前ロードされた VOD ファイルでは、クライアント(Windows Media Player 9 シリーズ)がFast Start 機能と Fast Cache 機能をサポートしているとWindows Media 9 サーバ(Content Engine)が判断した場合、クライアントにパケットを送信するために Fast Start 機能と Fast Cache 機能を使用します。それ以外の場合、Windows Media 9 サーバはパケットを通常の速度で送信します。

キャッシュ ヒットでは、コンテンツがローカル ストレージにすべてまたは部分的にキャッシュされている場合に、Windows Media 9 サーバ(Content Engine)は Fast Start 機能と Fast Cache 機能を使用して、コンテンツを配信します。

キャッシュ ミスで、Windows Media 9 サーバ(Content Engine)は、Windows Media Version 7 Playerとして、リモート オリジン サーバと通信します。オリジン サーバは Fast Start と Fast Cache をサポートしますが、パケットはリモート サーバから着信します。コンテンツが Content Engineにキャッシュされた後(キャッシュ ヒットまたは部分ヒット)、Fast Start 機能と Fast Cache 機能が MMS-over-HTTP の場合にサポートされます。

ライブ コンテンツでは、Windows Media 9 サーバ(Content Engine)は、数秒間、バッファ内にコンテンツを保持する必要があります。最初にクライアントがライブ ストリームを要求すると、バッファは一杯になります。このバッファは、同じストリームを要求する後続のクライアントに Fast Start パケットをサービスするために使用されます。最初のクライアントは Fast Start 機能の利益を受けないことに注意してください。しかし、最初のクライアントは、Content Engine のバッファにデータを着信させるプロセスをトリガーします。同じライブ コンテンツを要求する後続のクライアントは、バッファリングされたコンテンツが Content Engine から高速にプッシュされると、Fast Start 機能の便利さがわかります。


) Fast Start 機能は、ユニキャスト ストリームに接続された Windows Media Player 9 シリーズ クライアントだけが使用できます。


スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスについて

表 7-4 では、ACNS ソフトウェア(リリース 5.2 以降)を実行中のスタンドアロンContent Engine でサポートされる WMT ストリーミングとキャッシング サービスのタイプを示しています。

 

表 7-4 スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービス

操作
説明

WMT プロキシ キャッシング

Content Engine は、Windows Media Player から直接 WMT 要求を受信します。Content Engine は、要求されたコンテンツがまだローカル キャッシュに保存されていないと、それを取得し、可能な場合にはコピーをローカルに保存し、要求されたコンテンツをクライアントに送信します。詳細については、「WMT プロキシ キャッシングについて」を参照してください。

WMT 透過キャッシング

Content Engine は、WCCP Version 2 ルータまたはレイヤ 4 スイッチによって透過的にリダイレクトされた WMT 要求を受信します。Content Engine は、要求されたコンテンツがまだローカル キャッシュに保存されていないと、それを取得し、可能な場合にはコピーをローカルに保存し、要求されたコンテンツをクライアントに送信します。詳細については、「WMT 透過 キャッシングについて」を参照してください。

WMT ライブ ストリームの配信(通常)

Content Engine は、WMT ライブ ストリームを、その WMT トラフィックを受信するすべてのローカル ユーザ(Windows Media Player)に配信します。WMT ライブ ストリームはユニキャストまたはマルチキャスト ライブ フィードにできます。Content Engine は、ライブ フィードをマルチキャストまたはユニキャストに分割して、WMT クライアントに中継します。詳細については、「WMT でのライブ分割について」を参照してください。

事前ロードされた VOD ファイルの配信(まれ)

VOD ファイルは、これらのファイルの Windows Media Players へのオンデマンド配信用に Content Engine に事前ロードされます。VOD キャッシングは HTTP キャッシングと似ていますが、VOD ファイルは標準 Content Engine 上の異なるファイル システム(mediafs)にキャシュされます。VOD ファイルを配信するようにスタンドアロン Content Engine を設定する手順は、次のとおりです。

1. この Content Engine 上に VOD ファイルを事前ロードします。詳細については、「スタンドアロン Content Engine の事前コンテンツ ロードの設定」を参照してください。

2. 事前ロードされた VOD ファイルの URL を公開します。このURL には、クライアントが WMT メディア プレーヤーからアクセスできます。

WMT ストリーミング メディア キャッシングのキャッシング ポリシーについて

HTTP キャッシングとは対照的に、WMT ストリーミング メディア キャッシング内のキャシング ポリシーははるかに単純です。これは、ストリーミング メディアはたいてい大きな静的コンテンツだからです。WMT キャッシング内のキャッシング ポリシーは単純明快です。すべての応答がキャッシュ可能で、部分的応答も含みます。要求がキャッシュ ヒットであっても WMT 要求はすべて Content Engine とオリジン サーバの間の通信になります。

ストリーミング制御セッションを確立することによって、Content Engine は、キャッシュされたコンテンツが最新であること、クライアントがコンテンツにアクセスできることを確認できます。ストリーミング オブジェクトのサイズは通常、非常に大きいので、サーバで制御セッションを確立するオーバーヘッドは無視でき、キャッシュにヒットしても帯域幅の節約にはなりません。

WMT プロキシ キャッシングについて

直接プロキシ ルーティングを使用して WMT 要求をスタンドアロンContent Engine に送信するような場合、WMT プロキシ キャッシングをサポートするように Content Engine を設定できます。直接プロキシ モードでは、スタンドアロンの WMT 対応 Content Engine が、WMT クライアント(WMT コンテンツを要求するために Windows Media Player を使用するエンド ユーザ)から着信 WMT ストリーミング要求を直接受け入れ、オリジン WMT サーバと通信しながら、これらのクライアントの代わりに動作しています。このタイプのキャッシングは、「WMT プロキシ キャッシング」と呼ばれます。Content Engine は、MMS および HTTP 上のストリーミング要求を受け入れ、配信します。MMS は、WMT がメディア プレーヤーとサーバ間の通信に使用するプロトコルです(図 7-1 を参照)。

図 7-1 WMT プロキシ キャッシング(直接プロキシ ルーティング)

 


) Content Engine と要求クライアントの間にファイアウォールが配置されている場合は、エンド ユーザのデスクトップがこの Content Engine を指すようにWindows Media Player のプロキシ設定を明示的に設定して、Content Engine の外部 IP アドレスを確実に割り当ててください。


Setup ユーティリティまたは Content Engine CLI を使用して、ACNS ソフトウェア、リリース 5.2 以降を実行しているスタンドアロンContent Engine 上で WMT プロキシ キャッシングをイネーブルにして設定できます。

スタンドアロンContent Engine で WMT キャッシングを設定する Setup ユーティリティを使用する方法については、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine 上の基本コンフィギュレーションの設定」を参照してください。

Content Engine CLI を使用して WMT プロキシ キャッシングを設定する方法については、「スタンドアロンContent Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングの有効化と設定」を参照してください。

WMT 透過 キャッシングについて

透過リダイレクション(WCCP またはレイヤ 4 スイッチング)を使用して、WMT 要求をスタンドアロンContent Engine に転送する場合、Content Engine を WMT 透過キャッシングをサポートするように設定できます。この場合、スタンドアロンContent Engine は、WMT コンテンツを要求しているクライアントの透過プロキシ サーバとして動作しますが、Content Engine はこれらのクライアントには見えません。透過的にリダイレクトされた WMT 要求を受信した後、Content Engine は、要求されたコンテンツがまだそのローカル キャッシュに保存されていないと、それを取得し、可能な場合にはいつでもコピーをローカルに保存し、要求元(クライアント メディア プレーヤー)に要求されたコンテンツを送信します。

Setup ユーティリティまたは Content Engine CLI を使用して、ACNS ソフトウェア、リリース 5.2 以降を実行しているスタンドアロンContent Engine 上で WMT 透過キャッシングをイネーブルにして設定できます。Setup ユーティリティを使用する場合は、WCCP Version 2 ルータからリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるように Content Engine を設定できるだけです。これに対して、Content Engine CLI を使用している場合は、レイヤ 4 スイッチとWCCP Version 2 ルータからリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるように Content Engine を設定できます。

スタンドアロンContent Engineで WMT 透過キャッシングを設定する Setup ユーティリティを使用する方法については、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine 上の基本コンフィギュレーションの設定」を参照してください。Content Engine CLI 経由でスタンドアロンContent Engineで WMT 透過キャッシングを設定する方法については、「スタンドアロンContent Engine での WMT 透過キャッシングの有効化と設定」を参照してください。

WMT でのライブ分割について

WMT 対応 Content Engine はライブ分割もサポートします。ライブ ストリームの分割要求によって オリジン ストリーミング サーバからの単一ストリームは、その同一ストリームを要求する各クライアントに分割して送信されます(図 7-2 を参照)。WMT キャッシング プロキシの場合、クライアントが(ASF ファイルを指定せずに)サーバ上のパブリッシング ポイントを要求する場合、WMT キャッシング プロキシは、リモート サーバを参照するエイリアス ファイルを動的に作成します。そのリモート ストリーミング サーバへのそれ以後の要求はすべて、Content Engine がストリームを分割し、WMT クライアントに配信することによって処理されます。

オリジナル ストリームを要求した最初のクライアント(クライアント 1)がネットワークとの接続を解除しても、すべてのクライアントがネットワークとの接続を解除するまでは、Content Engine は、他のクライアント(クライアント 2 とクライアント 3)に引き続き送信することに注意してください。

図 7-2 スタンドアロン Content Engine はライブ分割をサポートします。

 

Content Engine にライブ分割を実行させることによって、クライアントとオリジン ストリーミング サーバの間のネットワーク帯域幅を大幅に節約できる可能性があります。これは、Content Engine がクライアントにより近いためです。


) ライブ分割は、さまざまなデータ パケット トランスポート プロトコル(HTTP、MMST、および MMSU)でサポートされています。


WMT 対応 Content Engine のプロキシ認証について

WMT 対応 Content Engine は、オリジン サーバによる基本認証と NTLM 認証の両方をサポートします。クライアントが、ユーザ認証を必要とするコンテンツを要求する場合、Content Engine は、エージェントとして動作し、クライアントとサーバ間で認証情報を送受信して、クライアントを認証します。クライアントが認証されると、コンテンツは通常どおりにストリーミングされます。キャッシングされたコンテンツと、キャッシングされてない VOD コンテンツの両方に対して、認証が行われます。

プロキシ認証方式には、次の 2 つのタイプがあります。

基本認証:サーバが、エンコードされたユーザ名とパスワードの形式でクライアントの ID を要求する認証方式。認証が失敗すると、その状況がクライアントに通知されます。この場合、クライアントは認証プロセスを再試行するか、接続を解除します。認証が成功すると、ストリーミング メディアがクライアントに送信されます。これは HTTP と MMS の両方を経由して、非透過プロキシ モード(直接プロキシ ルーティング)と透過プロキシ モードでサポートされます。

Windows NTLM 認証:接続ベースで身元証明要求と応答を行う認証方式。NTLM プロトコルがすべての接続を認証するため、プロキシは、オリジン サーバとの新しい接続を任意に開始することはできず、クライアントが開始した接続を再使用する必要があります。

ファイルがキャッシュから提供されるのは、完全なキャッシュ ヒット、つまりファイル全体がディスク上に存在する場合だけです。ファイルが完全なヒットでない場合、ファイル全体が NTLM の場合はオリジン サーバから取り出されます。NTLM 認証は HTTP とMMS の両方を経由して、非透過プロキシ モード(直接プロキシ ルーティング)と透過プロキシ モードでサポートされます。プロキシは、Digital Rights Management(DRM)で保護されている Windows Media ファイルのキャッシング、および配信をサポートします。オリジン サーバが使用するアクセス コントロール リスト(ACL)は、自動的にプロキシでも使用されます。


) ユーザ ID に基づくフィルタリングもサポートされています。プロキシは、オリジン サーバによる認証だけをサポートします。プロキシによる認証、またはユーザがプロキシを使用するための認証は、今後のリリースでサポートされる予定です。ACNS ソフトウェア、リリース 5.1 以降では、クライアントに分割されるライブ ストリームも、オリジン サーバで認証されます。


ACNS ソフトウェア リリース 5.2 では、WMT 要求のパススルー認証サポートが追加されました。このトピックに関する詳細は、「WMT 要求用パススルー認証の設定」を参照してください。

スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定

ここでは、スタンドアロンContent Engine について WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定する方法について説明します。ここでは、次のトピックについて説明します。

WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するガイドライン

WMT ストリーミングとキャッシング サービスの設定

スタンドアロンContent Engine について WMT ストリーミングとキャッシングを初期設定する方法の詳細は、図 7-3図 7-4を参照してください。スタンドアロンContent Engine でこれらのサービスを設定する場合のタスクのチェックリストについては、 表 7-5 を参照してください。

WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するガイドライン

スタンドアロンContent Engine で WMT ストリーミングとキャッシング サービスを設定するときは、次の重要な点に注意してください。

Windows Media Services 9 シリーズは、インターネット上でデジタル メディア ファイルの作成、配信、および再生を行うための一連のストリーミング ソリューションです。WMT には、エンド ユーザ アプリケーション(Windows Media Player 9 シリーズ)、サーバと配信アプリケーション(Windows Media 9 サーバ)およびエンコーダ アプリケーション(Windows Media Encoder)が組み込まれています。


) ACNS ソフトウェア リリース 5.1 以降は、Windows Media Services 9 シリーズと相互作用します。しかし、Content Engine は Windows Media 9 サーバの完全な機能を備えていないため、ACNS ソフトウェア 5.1 または 5.2 内のサーバと完全に置き換えできません。


WMT プロキシ サーバが、MMS-over-HTTP を使用する要求を処理できない場合、Windows Media Player Version 9 はプロキシをバイパスし、オリジン サーバからの要求をサービスします。Windows Media Player の以前のバージョン(Version 6.4 および 7.0)では、この機能はサポートされていません。通常、プロキシ サーバが要求を処理できないのは、次のいずれかの理由です。

要求されたメディア ファイルが Content Engine 内に設定されている値(帯域幅、最大セッション数、または最大ビット レート)を超えている。

URL が Content Engine 内で設定されたルールまたは URL フィルタに準拠しない。

プロキシ サーバがダウンしている。

WMT 要求統計情報を表示するには、 show statistics wmt requests EXEC コマンドを使用します。

WMT 可変ビット レート サポートについて

コンテンツ プロバイダーは、異なるビット レートで複数のストリーミング メディア ファイルを作成できます。これは、個々のクライアントの接続形態が、たとえば、モデム、DSL、LAN などのように一様ではないので、特定のビット レートを確実に選択できるようにするためです。WMT キャッシング プロキシは、マルチプル ビット レート ファイル、つまり可変ビット レート(VBR)ファイルをキャッシングできます。また、クライアントが指定するビット レートに基づいて、適切なビット ストリームで配信します。可変ビット レート ファイルを作成するもう 1 つの利点は、ストリーミング メディアの配信には URL を 1 つだけ指定する点です。

WMT コンテンツを要求しているクライアントに配信できる最高のストリーミング ビット レートを設定するには、 wmt max-bitrate グローバル設定コマンドを使用します。この値の範囲は、0 ~ 2,147,483,647 Kb/秒です。デフォルト値は 0(ビット レート制限なし)です。

WMT プロキシ サーバ要求

スタンドアロンContent Engine が WMT プロキシ サーバとして機能するには、次の要件を満たす必要があります。

WMT ソフトウェア コンポーネントにとって最も重要な要件は、相互運用性です。WMT プロキシ サーバは、すべてのバージョンの Microsoft Windows Media Player、Windows Microsoft Media サーバ(MMS)、Windows Media Encoder、およびサードパーティ製 Windows メディアのアプリケーションと問題なく動作する必要があります。

WMT 透過キャッシングをサポートするためには、WCCP Version 2 がスタンドアロンContent Engine で実行されている必要があります。

disk config コマンドを使用して、mediafs ストレージ用のディスク スペースを確保するように設定すると、WMT を使用したキャッシュ ストリーミング メディアをキャッシュすることができます。

ACNS 5.2 またはそれ以降のソフトウェアを実行する Content Engine。

mediafs パーティションはスタンドアロンContent Engine にマウントされます。これは Content Engine にキャッシュされる WMT ストリーミング メディア コンテンツを保存するために使用されるストレージ パーティションです。

Microsoft WMT ライセンス キーが必要です。Microsoft WMT 製品はライセンスが必要なソフトウェアです。スタンドアロンContent Engine で WMT 製品機能を有効にするには、WMT ライセンス キーが必要です。このライセンス キーは、Content Engine 付属の証明書と共に出荷されています。WMT ライセンス キーを指定する方法については、「スタンドアロンContent Engine を有効化」を参照してください。


) ACNS 5.x ソフトウェアをダウンロードする場合は、Cisco.com Web サイトから WMT ライセンスを購入できます。


WMT ライセンス製品機能が不要になったために Content Engine で WMT ライセンス キーが不要になった場合、 no wmt license-key グローバル設定コマンドを入力して WMT ライセンス キーをアンインストールできます。1 台の Content Engine 上でライセンス キーをアンインストールした後、別のデバイスが WMT ライセンス キーをサポートしている場合は、ライセンス キーを使用することができます。


no wmt enable グローバル設定コマンドを使用して WMT 機能を無効にした後、スタンドアロンContent Engine 上で WMT ライセンス キーをアンインストールする必要があります。


WMT プロキシ サーバとして設定されるスタンドアロンContent Engine の IP アドレスがあります。

透過 WCCP リダイレクションを使用する場合は、WCCP Version 2 対応ルータの IP アドレスがあります。

WMT HTTP で許可されるファイル名拡張子の追加または削除

Content Engine は、ファイル名拡張子リストを使用して、WMT が処理するメディア ファイルであるかを判別します。通常、Content Engine は、WMT によって処理されるファイル名拡張子リストがデフォルトで設定されて出荷されます。Content Engine 内のデフォルトのリストに含まれているファイル名拡張子は、asf、none、nsc、wma、および wmv です。


) デフォルトのファイル名拡張子リストには、none が含まれています。これは Content Engine がファイル拡張子のない状態(たとえば、ライブ エンコーダ用のブロードキャスト エイリアスまたは URL)でメディア ファイルを処理しないようにするためです。このリストには、ファイル名拡張子、nsc が含まれていて、これにより Content Engine はメディア ファイルをマルチキャストすることができます。


wmt http allow extension グローバル設定コマンドを使用して、このリストにファイル名拡張子を追加します。このコマンドの no バージョン( no wmt mms allow extension )を使用すると、リストからファイル名拡張子を削除できます。


) ACNS 5.2 ソフトウェアで、wmt mms allow extension EXEC コマンドは、wmt http allow extension EXEC コマンドで置き換えられました。show wmt mms allow extension EXEC コマンドが show wmt http allow extension EXEC コマンドで置き換えられたことを示します。


このリストにファイル拡張子を新規に追加する場合の制限事項は、次のとおりです。

リスト内に 20 を超えるファイル拡張子を入れることはできません。

ファイル拡張子には英数字を使用し、各拡張子の先頭の文字は英文字にする必要があります。

1 つのファイル拡張子は 10 文字以内にする必要があります。

次の例では、ファイル拡張子 mp3 を WMT でサービスされるファイル拡張子のリストに追加しています。

ContentEngine(config)# wmt http allow extension mp3
ContentEngine(config)#
 

ファイル拡張子の追加または削除後に、 show wmt mms allow extension EXEC コマンドを使用して、リスト内に含まれているファイル拡張子を表示することができます。


ヒント show wmt http allow extension EXEC コマンドは、デフォルト リストを変更しても、何も表示しません。

次の例では、 show wmt http allow extension EXEC コマンドを示しています。この例では、ファイル拡張子のデフォルト リストは変更されていません。

ContentEngine# show wmt http allow extension
ContentEngine#
 

show wmt http allow extension EXEC コマンドの次の例では、ファイル拡張子 mp3 がファイル拡張子のリストに追加されています。

ContentEngine# show wmt http allow extension
WMT mms extensions allowed :
asf mp3 none nsc wma wmv
ContentEngine(config)#

WMT ストリーミングとキャッシング サービスの設定

ここでは、スタンドアロンContent Engine で WMT ストリーミングとキャッシング サービスを設定するために Content Engine CLI を使用する方法について説明します。図 7-3図 7-4に、スタンドアロンContent Engine の WMT ストリーミングおよびキャッシングを初期設定する詳細なビューを示します。 表 7-5 では、スタンドアロンContent Engine 上でこれらのサービスを設定するタスクのチェックリストを示します。

また、ここでは、クライアント メディア プレーヤーに必要な設定変更を行う方法(直接プロキシ ルーティングが使用される場合)、および WCCP Version 2 ルータに必要な設定変更を行う方法(WMT リダイレクションが使用される場合)について説明します。


) Setup ユーティリティを使用すると、スタンドアロンContent Engine 上で WMT を有効にし、Content Engine 上で WMT プロキシ キャッシングと WMT 透過キャッシングを設定できます。Setup ユーティリティで、Content Engine が、WCCP Version 2 ルータからリダイレクション WMT 要求を受け入れるように設定できます。

Content Engine CLI で、WCCP Version 2 ルータまたは レイヤ 4 スイッチからリダイレクション WMT 要求を受け入れるように Content Engine を設定できます。スタンドアロンContent Engine で WMT キャッシングを設定する Setup ユーティリティを使用する方法については、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine の基本コンフィギュレーション設定」を参照してください。


図 7-3 スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定

 

図 7-4 スタンドアロンContent Engine 上の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスの設定(第 2 部)

 

スタンドアロンContent Engine の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するチェックリスト

表 7-5 は、ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以降を実行しているスタンドアロンContent Engine の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するためのタスクのチェックリストです。このチェックリストには、スタンドアロンContent Engine でこれらのサービスを設定する際に行われる手順、および WMT 要求がこのスタンドアロンContent Engine にルーティングされる方法について説明します。


) Setup ユーティリティを使用して、ACNS ソフトウェア(リリース 5.2 以降)を実行しているスタンドアロンContent Engine 上で WMT を有効にし、Content Engine 上で WMT プロキシ キャッシングおよび WMT 透過キャッシングを設定できます。このトピックに関する詳細は、「Setup ユーティリティを使用したスタンドアロン Content Engine の基本コンフィギュレーション設定」を参照してください。


 

表 7-5 スタンドアロンContent Engine の WMT ストリーミングおよびキャッシング サービスを設定するチェックリスト

タスク
追加情報と指示

1. WMT 機能をスタンドアロンContent Engine 上で有効にします。

a. WMT 使用許諾契約を承諾します。

b. 評価版 WMT ライセンスを受け入れ、または Cisco 無期限 WMT ライセンスを指定します。

c. ライセンス WMT 機能をスタンドアロンContent Engine 上で有効にします。

「スタンドアロンContent Engine を有効化」を参照してください。

2. 次のルーティング方式から 1 つまたは複数を設定し、WMT コンテンツについてのクライアント要求をこのスタンドアロンContent Engine に送信します。

直接プロキシ ルーティング(非透過)

透過リダイレクション(WCCP Version 2 ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチング)

直接プロキシ ルーティングで、クライアント WMT メディア プレーヤーは要求をこの Content Engine に直接送信します(非透過フォワード プロキシ サーバ)。直接プロキシ ルーティングで、WMT クライアントを直接 Content Engine に指し示す必要があります。「Windows Media Player をスタンドアロン Content Engine に対して直接指向」を参照してください。

WCCP ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチングを使用して、WCCP ルータまたはレイヤ 4 スイッチおよび WMT 透過リダイレクション用の Content Engine(透過プロキシ サーバ)を設定する必要があります。「スタンドアロンContent Engine での WMT リダイレクションの設定」を参照してください。

3. 直接プロキシ ルーティングについては、Content Engine 上で WMT プロキシ キャッシングを有効にして設定します。

「スタンドアロンContent Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングの有効化と設定」を参照してください。

4. 透過リダイレクションについては、Content Engine 上で WMT 透過キャッシングを有効にして設定します。

「スタンドアロンContent Engine での WMT 透過キャッシングの有効化と設定」を参照してください。

5. このスタンドアロンContent Engine がクライアントに配信する WMT ストリーミング コンテンツのタイプを選択します。

ビデオ オンデマンド(VOD)ファイル

ライブ WMT ストリーム

VOD ファイルについては、「WMT VOD ファイルを配信するスタンドアロンContent Engine の設定」を参照してください。

ライブ WMT ストリームについて、この Content Engine がライブ WMT ストリームを WMT クライアントにリレーするのに使用する方式を選択します。

Multicast-out を使用する場合、タスク 6 に進みます。

または

Multicast-out を使用する場合、タスク 7 に進みます。

6. マルチキャストで WMT クライアントにライブ コンテンツを中継する Content Engine を設定します。

「ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためにスタンドアロンContent Engine を設定」を参照してください。

7. ユニキャストで WMT クライアントにライブ コンテンツを中継する Content Engine を設定します。

この章の次の各項を参照してください。

「スタンドアロンContent Engine 上で Multicast-in Unicast-outを設定」

「スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Unicast-outの設定」

スタンドアロンContent Engine を有効化

ストリーミング メディア サービスのライセンスを Content Engine 上で有効にするには、事前に、Content Engine のクロックとカレンダーが正しく設定されていることを確認してください。正しく設定されていないと、エラー メッセージが表示されインストールは失敗します。システム クロックを表示するには、 show clock EXEC コマンドを使用します。システム クロックを設定するには、 clock set EXEC コマンドを使用します。

スタンドアロンContent Engine 上で、Microsoft WMT ライセンス製品機能を有効にするために Content Engine CLI を使用する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WMT 使用許諾契約を表示するには、 show wmt license-agreement EXEC コマンドを使用します。

ContentEngine# show wmt license-agreement
 

ステップ 2 ライセンス許諾書の内容を確認した後、グローバル設定モードに入り、ライセンス許諾書に同意します。

Router# configure terminal
ContentEngine(config)# wmt accept-license-agreement
 

ステップ 3 WMT 製品用のシスコのライセンス キーを入力します。

ContentEngine(config)# wmt license-key licensekey
 

別の方法として、 wmt evaluate グローバル設定コマンドを使用して、評価版 WMT ライセンスに同意します。

ContentEngine(config)# wmt evaluate

ステップ 4 wmt enable グローバル設定コマンドで、この Content Engine 上で WMT 機能をオンにします。

ContentEngine(config)# wmt enable
 


 

次にやるべきこと、次のルーティング方式から 1 つまたは複数選択し、WMT コンテンツに対するクライアント要求をこのスタンドアロンContent Engine に送信することです。

WCCP ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチ(WMT 透過リダイレクション)

直接プロキシ ルーティング(非透過)

直接プロキシ ルーティングで、クライアント WMT メディア プレーヤーは要求をこの Content Engine に直接送信します(非透過フォワード プロキシ サーバとして動作)。エンド ユーザ デスクトップ上の Windows Media Player がこの Content Engine をプロキシ サーバとして直接指し示すように設定する方法については、「Windows Media Player をスタンドアロン Content Engine に対して直接指向」を参照してください。

スタンドアロンContent Engine での WMT リダイレクションの設定

WMT 透過リダイレクションで、WCCP Version 2 対応ルータまたはレイヤ4スイッチは、透過的に WMT 要求を Content Engine(透過プロキシ サーバとして動作)にリダイレクトします。WMT 透過リダイレクションは、スタンドアロンContent Engine 上で WMT 透過キャッシングをサポートするために使用します。WMT 透過リダイレクションを使用して、WCCP Version 2 対応ルータまたはレイヤ 4 スイッチ、およびリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるスタンドアロン Content Engine 上で WMT リダイレクションを設定する必要があります。

WCCP Version 2 経由で WMT 透過リダイレクションを設定するには、次のタスクを両方とも実行する必要があります。

この Windows Media Services をサポートする WCCP Version 2 ルータ上で WMT リダイレクションを設定する。

スタンドアロンContent Engine 上で WMT リダイレクションを設定する。

次のシナリオでは、WCCP Version 2 を経由した WMT 要求のリダイレクションを設定するために Content Engine CLI を使用する方法を示します。

このシナリオは、スタンドアロンContent Engine 上でライセンス WMT 機能を有効にしていることを前提とします。「スタンドアロンContent Engine を有効化」を参照してください。


ステップ 1 ルータ(ルータA)上で WCCP Version 2 をオンにします。

RouterA# configure terminal
RouterA(config)# ip wccp version 2
 

ステップ 2 ip wccp グローバル設定コマンドを使用して、WCCP Version 2 サービス 81 と 82 をオンにします。

a. ルータ A 上で MMST リダイレクション サービスをオンにします。

RouterA(config)# ip wccp 81
 

b. ルータ A 上で MMSU リダイレクション サービスをオンにします。

RouterA(config)# ip wccp 82
 

) MMS は 2 つのトランスポート プロトコル上で動作します。TCP と UDP です。MMS トラフィックの WCCP リダイレクションを実行するには、ルータは TCP と UDP の両方のトラフィックをリダイレクトする必要があります。したがって、ルータ上で 2 つの WCCP Version 2 サービスを有効にする必要があります。TCP 用のサービス 81(MMST リダイレクション)と UDP 用のサービス 82(MMSU リダイレクション)


ステップ 3 interface グローバル設定コマンドを使用して、MMST と MMSU のリダイレクション サービスがルータ A 上で実行されるインターフェイスを指定します。

RouterA(config)# interface type number
 

次に、ルータ A 上のイーサネット 0 としてインターネットへの発信インターフェイスを設定する方法を示します。

RouterA(config)# interface Ethernet 0
 

ステップ 4 ルータ A 上のインターフェイス設定モードから、指定のルータ インターフェイス(この場合、発信インターフェイス)上のサービス 81 と 82 に WCCP リダイレクションを有効にします。

MMST リダイレクション サービス(mmst サービス [サービス 81])と MMSU リダイレクション サービス(mmsu サービス[サービス 82])の着信インターフェイスまたは発信インターフェイスを指定します。

RouterA(config-if)# ip wccp 81 redirect out
RouterA(config-if)# ip wccp 82 redirect out
 

) 支社の場合の一般的なルータ設定には、発信インターフェイスの設定が含まれますが、トラフィックの宛先を変更するために、ルータ上で着信インターフェイスを設定することもできます(インターフェイス設定コマンドで ip wccp service number redirectを使用します)。これは、主にネットワーク トポロジにより決まります。


ステップ 5 ルータ A からリダイレクトされた WMT 要求について透過プロキシ サーバとして機能するスタンドアロンContent Engine 上で、WCCP 経由で WMT リダイレクションを有効にします。

a. Content Engine 上で WCCP Version 2 を有効にします。

ContentEngine(config)# wccp version 2

 

b. この WCCP Version 2 サービスに関連付けるルータ リスト(番号付き)を入力作成します。

次の例では、ルータ リスト 1 に関連付けられた 1 つの WCCP Version 2 対応ルータ(ルータ A)があります。ルータ A の IP アドレスは 172.16.25.25 です。

ContentEngine(config)# wccp router-list 1 172.16.25.25
 

c. 手順 b.で作成したばかりのルータ リスト(ルータ リスト 1)を有効にします。

ContentEngine(config)# wccp wmt router-list-num 1
 

ステップ 6 スタンドアロンContent Engine 上でのトランザクション ロギングをオンにします。

ContentEngine(config)# transaction-log enable
 

ヒント 認証された WMT 要求に対してユーザ名をログに記録するように、スタンドアロンContent Engine を設定できます。詳細については、「ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングの有効化」を参照してください。

ステップ 7 新しい設定を Content Engine に保存します。

ContentEngine# copy running-config startup-config
 

ステップ 8 show wmt EXEC コマンドを使用して、WMT が Content Engine 上で実行中であることを確認します。

ContentEngine# show wmt
 

ステップ 9 WMT パラメータ(たとえば、WMT 帯域幅の設定)を必要に応じて、CLI コマンドまたは Content Engine GUI を使用して設定します。

ステップ 10 メディア プレーヤーを開始した後、次の CLI コマンドを使用してすべての WMT 統計情報を表示します。

ContentEngine# show statistics wmt all
 

) WMT 統計情報は、WMT クライアントが要求したオブジェクトから MMS を介して転送されたオブジェクトにのみ関連します。HTTP を介して転送されたオブジェクトは、HTTP 統計情報にカウントされます。



 

WCCP Version 2 で WMT リダイレクションをサポートするルータと Content Engine を設定した後、Content Engine 上の WMT 透過キャッシングを有効にして設定します。「スタンドアロンContent Engine での WMT 透過キャッシングの有効化と設定」を参照してください。

WCCP の代わりにレイヤ 4 スイッチ経由で透過リダイレクションを有効にするために、次のコマンドを入力します。

ContentEngine(config)# wmt l4-switch enable
 

wmt l4-switch enable グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine は、レイヤ 4 スイッチ(たとえば、CSS スイッチ)によって透過的にリダイレクトされた WMT 要求を受信できます。レイヤ 4 スイッチは、WMT コンテンツ用のクライアント要求を代行受信し、その要求を Content Engine に(WMT プロキシ サーバとして)透過的にリダイレクトします。

スタンドアロンContent Engine での非透過 WMT プロキシ キャッシングの有効化と設定

直接プロキシ ルーティングを使用して、クライアント WMT メディア プレーヤーは要求を、非透過フォワード プロキシ サーバとして動作する Content Engine に直接送信します。直接プロキシ ルーティングは、Content Engine 上で WMT プロキシ キャッシングをサポートするために使用します。デフォルトで、WMT プロキシ キャッシングは有効になっていて、Content Engine はポート 1755 でクライアントからの着信 WMT 要求を受信します。直接プロキシ ルーティングの場合、クライアント WMT メディア プレーヤーを Content Engine に直接に指し示す必要があります。「Windows Media Player をスタンドアロン Content Engine に対して直接指向」を参照してください。

Content Engine CLI を使用して、スタンドアロンContent Engine 上で、WMT プロキシ キャッシングを有効にして設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt cache enable グローバル設定コマンドを使用して、スタンドアロンContent Engine 上の WMT キャッシングがまだ有効になっていない場合、有効にします。

ContentEngine(config)# wmt cache enable
 

ステップ 2 wmt cache max-obj-size グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine が WMT キャッシュ内に保存する必要のある単一のオブジェクトの最大サイズを指定します。この値の範囲は、1 ~ 1,000,000 MB です。デフォルト値は、1024 MB です。

ContentEngine(config)# wmt cache max-obj-size size
 

ステップ 3 特定のポート(ポート 1755 がデフォルト)上で着信 WMT トラフィックを待ち受ける Content Engine を設定します。

ContentEngine(config)# wmt incoming portnumber
 

ステップ 4 wmt proxy outgoing グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine がアップストリーム WMT サーバとして使用する外部 WMT サーバを指定します(MMS-over-HTTP の場合は発信 HTTP プロキシ サーバ、また MMS の場合は MMS 発信サーバ)。このトピックに関する詳細は、「スタンドアロンContent Engine の発信 WMT プロキシ サーバの設定」を参照してください。


 

スタンドアロンContent Engine での WMT 透過キャッシングの有効化と設定

WCCP ルーティングまたはレイヤ 4 スイッチングを使用して、WCCP Version 2 対応ルータまたはレイヤ 4 スイッチおよび WMT 透過リダイレクション用の Content Engine(透過プロキシ サーバ)を設定する必要があります。「スタンドアロンContent Engine での WMT リダイレクションの設定」を参照してください。

スタンドアロンContent Engine 上で、WMT 透過キャッシングを有効にして設定するために Content Engine CLI を使用する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt cache enable グローバル設定コマンドを使用して、スタンドアロンContent Engine 上の WMT キャッシングがまだ有効になっていない場合、有効にします。

ContentEngine(config)# wmt cache enable
 

ステップ 2 wmt cache max-obj-size グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine が WMT キャッシュ内に保存する必要のある単一のオブジェクトの最大サイズを指定します。この値の範囲は、1 ~ 1,000,000 MB です。デフォルト 値は、1024 MB です。

ContentEngine(config)# wmt cache max-obj-size size
 

ステップ 3 この Content Engine がリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるルータのリストを指定します。

ContentEngine(config)# wccp wmt router-list number
 

ステップ 4 この Content Engine がリダイレクトされた WMT 要求を受け入れるルータのリストをまだ作成していない場合は、その時点でルータ リストを作成します。

ContentEngine(config)# wccp router-list number
 

次の例では、WCCP Version 2 対応ルータはルータ リスト 1 と関連付けられています。これらのルータの IP アドレスは、172.16.25.25 と 172.16.26.26 です。

ContentEngine(config)# wccp router-list 1 172.16.25.25 172.16.26.26
 

ステップ 5 この Content Engine に WMT 要求をリダイレクションする WCCP Version 2 対応ルータを組み入れたルータ リスト(たとえば、ルータ リスト 1)をまだ有効にしていない場合は、wccp wmt router-list num グローバル設定コマンドを使用して有効にします。

ContentEngine(config)# wccp wmt router-list-num number
 

ステップ 6 WCCP Version 2 がまだ Content Engine を有効にしていない場合は、有効にします。

ContentEngine(config)# wccp version 2
 

ステップ 7 wmt proxy outgoing グローバル コマンドを使用して、Content Engine がアップストリーム WMT サーバとして使用する外部 WMT サーバを指定します(MMS-over-HTTP の場合は発信 HTTP プロキシ サーバ、また MMS の場合は MMS 発信サーバ)。

このトピックの詳細は、次の「スタンドアロンContent Engine の発信 WMT プロキシ サーバの設定」を参照してください。


 

スタンドアロンContent Engine の発信 WMT プロキシ サーバの設定

ACNS 5.x ソフトウェアを使用して、Content Engine がアップストリーム WMT サーバとして使用する外部 WMT サーバを指定できます(MMS-over-HTTP は発信 HTTP プロキシ サーバ、または MMS は MMS 発信サーバ)。Content Engine は、キャッシュ ミスが発生すると、指定の HTTP または MMS 発信プロキシ サーバに連絡します(すなわち、Content Engine のローカル キャッシュ内には、要求された WMT コンテンツがまだ保存されていない場合)。


) MMS プロトコルは、 MMS-over-TCP(MMST)、MMS-over-UDP(MMSU)、および MMS-over-HTTP の 3 つの異なるデータ プロトコル上で動作します。


ICP または WCCP を使用せずに、特定の HTTP または MMS 発信プロキシ サーバへの MMS キャッシュ ミスをすべて送信するように Content Engine を設定できます。すべての MMS キャッシュ ミス トラフィックについてスタンドアロンContent Engine 上の直接発信要求を設定するには、wmt proxy outgoing グローバル設定コマンドを使用します。

wmt proxy outgoing { http | mms } host { hostname | ip-address } port

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

http は、発信 MMS-over-HTTP プロキシ設定のキーワードです。

mms は、発信 MMS プロキシ設定のキーワードです。

host は、発信プロキシ サーバのキーワードです。

hostname はホスト名、 ip-address は発信プロキシ サーバの IP アドレスです。

port は、発信プロキシ サーバのポート番号です(デフォルトの MMS ポートは 1755)。

次の例では、営業所の Content Engine は、MMS-over-HTTP を使用してすべての WMT キャッシュ ミス トラフィックをポート 8080 経由で 172.16.30.30 の本社にある中央 Content Engineに送信するよう設定されています。

ContentEngine(config)# wmt proxy outgoing http host 172.16.30.30 8080
 

次の例では、営業所にある Content Engine は、すべての MMS キャッシュ ミス トラフィックをポート 1700 経由で 172.16.30.31 にある本社の中央 Content Engine に送信するように設定されています。

ContentEngine(config)# wmt proxy outgoing http host 172.16.30.31 1700
 

次の例では、営業所の Content Engine は、MMS-over-HTTP ではなく MMS を使用してすべての MMS キャッシュ ミス トラフィックをポート 1755 経由で 172.16.30.31 にある本社の中央 Content Engine に送信するよう設定されています。

ContentEngine(config)# wmt proxy outgoing mms host 172.16.30.31 1755

WMT VOD ファイルを配信するスタンドアロンContent Engine の設定

WMT ビデオオンデマンド(VOD)ファイルを WMT クライアントにオンデマンド配信するために、これらのファイルを Content Engine 上に事前ロードできます。VOD キャッシングは HTTP キャッシングに似ていますが、VOD ファイルは標準 Content Engine 上の異なるファイル システム(mediafs)にキャシュされます。WMT 透過キャッシュと WMT プロキシ キャッシュは両方とも VOD キャッシングをサポートしています。

VOD ファイルを WMT クライアントに配信するようにスタンドアロンContent Engine を構成する手順は、次のとおりです。

1. Content Engine 上で VOD ファイルを事前ロードします。

a. Content Engine 上でコンテンツ事前ロードを有効にします。

b. 事前ロード URL リスト ファイルを使用して、どの WMT コンテンツが Content Engine に事前ロードされたかを示します。

c. 事前ロード用の帯域幅制御を設定します。

d. コンテンツの即時事前ロードをスケジュールまたは強制します。

2. クライアントが WMT メディア プレーヤーでアクセスできるようになった、事前ロードされた VOD ファイルの URL を公開します。

スタンドアロンContent Engine 上のファイルを事前ロードする方法については、「スタンドアロン Content Engine の事前コンテンツ ロードの設定」を参照してください。事前ロードされた WMT VOD ファイルがキャッシュされ適切にクライアントに配信されることを確認する方法については、次の「事前ロードされた WMT VOD ファイルがキャッシュされクライアントに適切に配信されたことの確認」を参照してください。

事前ロードされた WMT VOD ファイルがキャッシュされクライアントに適切に配信されたことの確認

ここでは、スタンドアロンContent Engine が WMT キャッシュに事前ロードされた VOD ファイルを保管したこと、およびこれらの VOD ファイルを要求に応じて WMT クライアントに配信していることを確認する方法について説明します。次のシナリオで想定していることは、次のとおりです。

事前ロードは Content Engine で設定されて、事前ロード URL リストには WMT ファイルが含まれ、Content Engine は事前ロード操作を完了しています。このトピックに関する詳細は、「スタンドアロン Content Engine の事前コンテンツ ロードの設定」を参照してください。

少なくとも 1 つのクライアント デスクトップ上の WMT メディア プレーヤーが Content Engine(この WMT クライアント用の非透過フォワード プロキシ サーバ)を指し示すよう構成されています。このトピックに関する詳細は、「Windows Media Player をスタンドアロン Content Engine に対して直接指向」を参照してください。

次のシナリオでは、VOD の送信元をポイントする方法を示し、スタンドアロンContent Engine 上で WMT プロキシ キャッシングと WMT 透過キャッシングの両方が適切に動作することを確認します。


ステップ 1 Content Engine(非透過フォワード プロキシ サーバ)を直接ポイントするように設定された 1 台のクライアントの PC(クライアント A)から、WMT メディア プレーヤーを起動します。

ステップ 2 WMT メディア プレーヤーから、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 3 Content Engine に事前ロードされた WMT ストリーミング ファイル(たとえば、*.asf または *.wmv ファイル)をポイントする URL を入力します。

指定の事前ロードされたビデオは、クライアントのデスクトップ上で WMT メディア プレーヤー内で再生を開始します。

ステップ 4 Edit > Statistics Advanced の順にクリックして、WMT メディア プレーヤー上で統計情報を確認します。

プロトコルは MMS(UDP)として表示されています。これは、ストリームが HTTP ではなくストリーミング形式で配信中であることを示します。この状況が発生するのは、WMT ストリーミング プロキシまたは WMT サーバが利用できない場合です。

ステップ 5 Content Engine を直接ポイントするよう設定されていない別のクライアントの PC(クライアント B)から、WMT メディア プレーヤーを起動します。

ステップ 6 クライアント B のデスクトップから、WMT メディアプレーヤーを使用して、クライアント A のデスクトップから再生したものと同じビデオを再生します。この場合、メディア プレーヤーは Content Engine を直接ポイントするよう設定されていないが、WCCP 経由の WMT リダイレクションはこの環境で設定されるので、WCCP Version 2 を経由した WMT リダイレクションは Content Engine への WMT 要求を転送するのに使用されます。

ステップ 7 この Content Engine(透過プロキシ サーバとして動作)に WMT 要求をリダイレクトするよう設定された WCCP Version 2 対応ルータから、show ip wccp EXEC コマンドを入力して、MMST リダイレクション サービス(mmst サービス[サービス 81])および MMSU リダイレクション サービス(mmsu サービス[サービス 82])経由で、その WMT パケットがそのルータにリダイレクトされていることをチェックします。

次に、MMST リダイレクション(サービス 81)経由でルータ上でリダイレクトされた WMT パケットの数をチェックする方法を示します。

Router# show ip wccp 81
Global WCCP information:
Router information:
Router Identifier: 10.150.1.3
Protocol Version: 2.0
 
Service Identifier: 81
Number of Cache Engines: 1
Number of routers: 1
Total Packets Redirected: 260
Redirect access-list: -none-
Total Packets Denied Redirect: 0
Total Packets Unassigned: 0
Group access-list: -none-
Total Messages Denied to Group: 0
Total Authentication failures: 0
 

ステップ 8 スタンドアロンContent Engine に次の show stat wmt EXEC コマンドを入力して、このスタンドアロンContent Engine の WMT キャッシング統計情報を表示します。

ContentEngine# show stat wmt savings
ContentEngine# show stat wmt request
ContentEngine# show stat wmt usage
 

ステップ 9 type-tail EXEC コマンドを入力して、このスタンドアロンContent Engine 上での WMT トランザクション ログをチェックします。

ContentEngine# type-tail "/local1/logs/export/working.log"
 


 

スタンドアロンContent Engine の WMT 設定の表示

スタンドアロンContent Engine の現在の WMT プロキシ設定を表示するには、 show wmt proxy EXEC コマンドを使用します。

ContentEngine# show wmt proxy
Incoming Proxy-Mode:
Configured proxy mode WMT on port: 1755
WMT Transparent Proxy (WCCP):
Configured for port: 1755
WMT Transparent Proxy (L4 Switch):
Not configured.
 
Outgoing MMS-over-HTTP Proxy-Mode:
Not configured outgoing MMS-over-HTTP proxy mode.
 
Outgoing MMS Proxy-Mode:
Not configured outgoing MMS proxy mode.
 

スタンドアロンContent Engine(WMT プロキシ設定を含む)の現在の WMT 設定を表示するには、 show wmt EXEC コマンドを使用します。次のサンプル出力が示すように、WMT 帯域幅についての情報、Microsoft Media サーバ(MMS)、プロキシ モード設定、および WMT ライセンス情報が表示されます。このコマンド ストリングに license-agreement オプションが指定されている場合、WMT 使用許諾契約の全文が表示されます。

ContentEngine# show wmt
--------- WMT Server Configurations -----------------
WMT version: ce507-001.000
 
WMT is enabled
WMT disallowed client protocols: none
WMT end user license agreement accepted
WMT license key not installed
WMT evaluation is not enabled
WMT outgoing bandwidth configured is 1 Kbits/sec
WMT incoming bandwidth configured is 15 Kbits/sec
WMT incoming port: 1755
WMT max sessions configured: 1
WMT max sessions platform limit: 2500
WMT max sessions enforced: 1 sessions
WMT max outgoing bit rate allowed per stream has no limit
WMT max incoming bit rate allowed per stream has no limit
WMT cache is not enabled
WMT cache max-obj-size: 1024 MB
WMT cache unique-stream-key is enabled
WMT debug level: 0
WMT L4 switch is not enabled
WMT debug client ip not set
WMT debug server ip not set
WMT/REAL cache space partition: wmt 70%, real 30%
wmt multicast station-configuration mcast_station 224.1.1.1 8080 mms://localhost
/media.asf
wmt multicast schedule-start mcast_station 0 0 1 1
wmt broadcast alias-name wmt source http://abc
wmt broadcast alias-name wmt1 source ftp://mms1*
WMT Stripping ? from Live URL is not enabled
WMT Live-split using streaming engine is enabled
WMT Proxy cache using streaming engine is enabled
WMT fast-start is enabled
WMT fast-start max. bandwidth per player is 3500 (Kbps)
WMT fast-cache is enabled
WMT fast-cache excelleration factor is 5
WMT Extended Transaction Log is not enabled
WMT Transaction Log format is Windows Media Servicess 4.1 logging
 
--------- WMT HTTP Configurations --------------------
WMT http extensions allowed:
asf none nsc wma wmv mpg
 
--------- WMT Proxy Configurations ------------------
Incoming Proxy-Mode:
Configured proxy mode WMT on port: 1755
WMT Transparent Proxy (WCCP):
Configured for port: 1755
WMT Transparent Proxy (L4 Switch):
Not configured.
 
Outgoing MMS-over-HTTP Proxy-Mode:
Not configured outgoing MMS-over-HTTP proxy mode.
 
Outgoing MMS Proxy-Mode:
Not configured outgoing MMS proxy mode.

スタンドアロンContent Engine の Fast Start の設定

Fast Start 機能によって、サーバは利用できる最大の帯域幅でクライアントへのストリームの先頭部分をプッシュできます。これによって、プレーヤーの内部バッファを埋めるのに必要な時間が削減され、プレーヤー(Windows Media Player 9 シリーズ)でストリームの表示を開始できるまでユーザ(WMT クライアント)が待たなければならない時間が削減されます。

Windows Media 4.1 サーバと Windows Media Player バージョン 4.1 は Fast Start 機能をサポートしていません。

メディア プレーヤーは、ビデオのレンダリングを開始する前に、内部バッファ(デフォルトは 5 秒)を埋める必要があります。次に例を示します。

Fast Start 機能がないと、プレーヤーのバッファが 5 秒に設定されており、しかもストリーム エンコード ビット レートが 100 kbps の場合、サーバは 100 kbps でデータを送信します。この場合、プレーヤーが内部バッファを一杯にするのに 5 秒かかります。したがって、ユーザがプレーヤーでビデオを表示できるのに 5 秒かかることになります。

Fast Start 機能があると、サーバはより高速にデータをプッシュできます(たとえば、500 kbps)。この場合、プレーヤーが内部バッファを一杯にし、ビデオでレンダリングを開始するまでにわずか 1 秒しかかかりません。したがって、ユーザがプレーヤーでビデオを表示開始できるようになるまでにも 1 秒しかかからないことになります。


) ACNS 5.2 ソフトウェアでは、Fast Start 機能は、Windows Media Services Version 9.0 を使用した、 MMS-over-HTTP 要求の場合だけ利用できます。MMS-over-RTSP はサポートされていません。


ACNS ソフトウェア、リリース 5.2 以降を実行しているスタンドアロンContent Engine は、事前ロードされたビデオオンデマンド ファイル、キャッシュ ヒット、およびライブ コンテンツについて Fast Start 機能を使用します。この機能は、キャッシュ ミスについてはサポートされず、ユニキャスト ストリームに接続するクライアントが使用します。

ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以降を実行しているスタンドアロンContent Engine 上で Fast Start 機能を設定するには、 wmt fast-start グローバル設定コマンドを使用します。

wmt fast-start { enable | max-bandwidth number }

表 7-6 では、コマンド パラメータについて説明しています。

 

表 7-6 wmt fast-start CLI コマンド用のパラメータ

パラメータ
説明

fast-start

Fast Start 機能を設定します。

enable

Fast Start 機能を有効にします。

max-bandwidth

はじめに 1 台のプレーヤーがバッファにストリーミング コンテンツを入れておくことで高速にレンダリングできるようにする最大帯域幅の容量(kbs)。

number

プレーヤーごとに許容される最大バースト帯域幅。デフォルトは、3500 です。

データをプレーヤーに送信するために、Fast Start 機能がはじめに使用できる帯域幅を増やすと、多数のプレーヤーが同時にストリームに接続した場合、ネットワークが過負荷になる可能性があります。 wmt fast-start max-bandwidth オプションを使用して、単一の WMT クライアントに許容される最大バースト帯域幅を指定します。

スタンドアロンContent Engine での Fast Cache の設定

Fast Cache 機能があると、ストリーム レンダリング速度はネットワーク上のストリーム配信レートから分離されます。これによって、Windows Media 9 サーバは、クライアントのレンダリング速度より速くストリーム コンテンツを送信できます。他のデータは Windows Media Player 9 シリーズ クライアントでバッファに送られるため、ネットワーク帯域幅が変動しても、プレーヤーは高い品質を確保することができます。


) ACNS 5.2 ソフトウェアでは、Fast Cache 機能は MMS-over-HTTP 要求にのみ利用できます。MMS-over-RTSP はサポートされていません。


Windows Media 9 サーバは、Windows Media Player 9 シリーズ クライアントに、Fast Cache 機能をサポートすることを通知します。プレーヤーは、Fast Start 機能と Fast Cache 機能についてどのくらい高速かサーバに示します。Fast Cache が ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以降を実行している Content Engine 上で設定されているとき、Content Engine は、次の値のうち小さい方を使用して、Windows Media Player 9 シリーズ クライアントにコンテンツを配信します。

クライアント要求で指定されたビット レート

Content Engine 内の Fast Cache について設定された最大配信レート

ACNS ソフトウェア、リリース 5.2 以降を実行しているスタンドアロンContent Engine は、事前ロードされたビデオ オンデマンド ファイル、およびキャッシュ ヒットに対して Fast Cache 機能を使用します。Fast Cache 機能は、キャッシュ ミスをサポートしていないので、ライブ コンテンツの配信には適用できません。

ACNS ソフトウェア リリース 5.2 以降を実行しているスタンドアロンContent Engine 上で Fast Cache 機能を有効にするには、 wmt fast-proxy-cache enable グローバル設定コマンドを使用します。

スタンドアロンContent Engine 上での WMT 帯域幅の設定

スタンドアロンContent Engine 上で WMT 帯域幅を設定するには、 wmt bandwidth incoming bypass-list グローバル設定コマンドを使用します。

wmt bandwidth incoming bypass-list { ip-address | hostname } [ ip-address | hostname ]

表 7-7 では、コマンド パラメータについて説明します。

 

表 7-7 wmt bandwidth incoming bypass-list CLI コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

bandwidth

Content Engine 上での WMT 帯域幅設定の構成

incoming

ブロードキャスト エイリアスおよびマルチキャスト ステーション用の着信帯域幅制限のバイパスを許容します。

bypass-list

着信帯域幅チェックの適用を免除される最大 4 つの Content Engine のリストを設定します。

ip-address

適用を免除された Content Engine の IP アドレス

hostname

適用を免除された Content Engine のホスト名

データを Windows Media Player 9 シリーズ クライアントに送信するために Fast Start 機能がはじめに使用できる帯域幅を増やすと、多数のプレーヤーが同時にストリームに接続した場合、ネットワークが過負荷になる可能性があります。 wmt fast-start max-bandwidth number グローバル設定コマンドを使用して、単一の WMT クライアントに許容される最大バースト帯域幅を指定します。詳細については、 「スタンドアロンContent Engine の Fast Start の設定」を参照してください。

特定のクライアント プロトコルの不許可

スタンドアロンContent Engine が ストリーミングのために特定の WMT クライアント プロトコルを不許可にするには、 wmt disallowed-client-protocols グローバル設定コマンドを使用します。

wmt disallowed-client-protocols { HTTP | TCP | UDP }

表 7-8 では、コマンド パラメータについて説明します。

 

表 7-8 wmt disallowed-client-protocols CLI コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

disallowed-client-protocols

許可しない WMT クライアント プロトコルを指定する。

HTTP

MMS-over-HTTP の不許可( http:// 上の ストリーミング)

TCP

MMS-over-TCP(mmst://)の不許可

UDP

MMS-over-UDP(mmst://)の不許可

WMT ライブ ストリームを配信するためのスタンドアロンContent Engine の設定

ネットワークの機能と制限に基づいて、スタンドアロンContent Engine は、ライブ WMT ストリームを受信し、Multicast-out または Unicast-out 経由で WMT ストリーミング コンテンツを配信できます。ここでは、WMT ライブ ストリームを配信するためにスタンドアロンContent Engine を設定する方法について説明します。次の各項を参照してください。

ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためにスタンドアロンContent Engine を設定

ライブ WMT ストリームをユニキャストするスタンドアロンContent Engine の設定

ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためにスタンドアロンContent Engine を設定

スタンドアロンContent Engine を設定して、マルチキャストまたはユニキャスト経由でライブ コンテンツを WMT クライアントに中継できます。ここでは、次のマルチキャスト経由でライブ コンテンツをスタンドアロンContent Engine がリレーできるように設定する方法を説明します。次の各項を参照してください。

スタンドアロンContent Engine 上でのMulticast-in Multicast-out の設定

スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Multicast-out の設定

スタンドアロンContent Engine 上でのマルチキャスト ステーションとマルチキャスト スケジュールの定義

WMT マルチキャスト ステーションの起動と停止


) Content Engine で WMT を有効にした後で、wmt multicastwmt broadcast グローバル設定コマンドを使用する必要があります。「スタンドアロンContent Engine を有効化」を参照してください。


スタンドアロンContent Engine 上で wmt multicast { schedule-start name minute hour day month | station-configuration name dest_addr dest_port media_source [ play-forever ]} コマンドを使用して、Unicast-in Multicast-out 用と(「スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Multicast-out の設定」)Multicast-in Multicast-out 用に WMT マルチキャストを有効にします(「スタンドアロンContent Engine 上でのMulticast-in Multicast-out の設定」)。


ヒント Content Engine GUI を使用して、WMT マルチキャスティング パラメータを設定することも可能です。WMT Config ボタンをクリックしてこれらのパラメータにアクセスします。


ユニキャスト経由でスタンドアロンContent Engine がクライアントにライブ コンテンツをリレーできるように設定する方法については、「ライブ WMT ストリームをユニキャストするスタンドアロンContent Engine の設定」を参照してください。

スタンドアロンContent Engine 上でのMulticast-in Multicast-out の設定

Multicast-in Multicast-out マルチキャスト受信機能を使用すると、IP マルチキャストを使用して配信されたマルチキャスト WMT ストリームを受信し、別の配信チャネル(ユニキャストまたはマルチキャスト)を介してエンド ユーザに中継します。これら 2 つの WMT マルチキャスト発信機能を組み合わせると、IP マルチキャストを使用して WMT ストリーミング メディア コンテンツの受信と配信することができます。またマルチキャストからユニキャストへ(およびその逆)の変換もできます。

このマルチキャスト シナリオでは、記述ファイル *.nsc が作成され、クライアントは、マルチキャスト発信を介してこのファイルにアクセスできます。このシナリオは、入力元がマルチキャストであることを除いては、Unicast-in Multicast-out シナリオと同様です。クライアントは、この記述ファイルを使用してマルチキャストにサブスクライブします。

スタンドアロンContent Engine が Multicast-in Multicast-out を使用して WMT クライアントにライブ WMT ストリームをリレーできるように設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt multicast station-configuration グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine 上でマルチキャスト ステーションを設定します。

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

station-configuration は、Content Engine 上に WMT マルチキャスト ステーションを設定します。

name は、WMT マルチキャスト ステーションの名前を指定します。

dest_add は、WMT マルチキャスト ステーションの宛先 IP アドレス(マルチキャスト IP アドレス)です。

dest_port は、WMT マルチキャスト ステーションの宛先ポート(1 ~ 65535)です。

media_source は、マルチキャストのメディア ソースです。

次の例では、 acme と名付けられたマルチキャスト ステーションが設定され、Content Engine によりマルチキャスト ソース ファイルとして使用されていることを示しています。そのクラス D のマルチキャスト IP アドレスは、233.33.33.34 で、マルチキャスト ポートは 6667 です。マルチキャスト ストリームは、 play-forever オプションが指定されない限り、いったん source.nsc ファイルの最後に到着すると、再生を停止します。

ContentEngine(config)# wmt multicast station-configuration acme 233.33.33.34 6667 http://172.16.30.31/source.nsc
ContentEngine(config)#
 

ステップ 2 wmt multicast-station start EXEC コマンドを使用してマルチキャストを開始します。

ContentEngine# wmt multicast-station start acme
ContentEngine#
 

ステップ 3 使用している WMT メディア プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 4 次の URL を入力します。

http://ContentEngineIPaddress/acme.nsc
 

ステップ 5 OK をクリックします。

WMT メディア プレーヤーが、ステップ 1 で指定した MMS メディア ファイルを受信します。


 

スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Multicast-out の設定

Content Engine は、Unicast-in Multicast-out ストリームに対して、いくつかの異なる送信元をサポートします。これはストリーム分割とも呼ばれます。ユニキャスト データは、ビデオオンデマンド(VOD)パブリッシング ポイント、ライブ ユニキャスト パブリッシング ポイント、エンコーダ、またはローカル ディスクのストリーミング メディアの送信元に由来します。ユニキャスト入力から得られる ASF ヘッダー、およびマルチキャスト ステーションの設定に使用されるパラメータは、Content Engine がマルチキャスト description.nsc ファイルを自動的に作成するために使用されます。クライアントは、マルチキャストをサブスクライブするためにこのアクセスしやすいファイルを使用します。


ヒント ライブ ストリームがサーバ側で中断された場合、ライブ マルチキャストを再開するには、マルチキャスト ステーションを停止してから、このステーションを再起動する必要があります。wmt multicast-station stop name EXEC コマンドを使用してこのステーションを停止します。wmt multicast-station start name EXEC コマンドを使用して同じステーションを再開始します。


Unicast-in Multicast-out マルチキャスト配信機能を使用すると、ストリーミング メディアの配信が効率的になります。IP マルチキャスト上のさまざまなデバイスが、単一のメディア コンテンツ ストリームを Content Engine から同時に受信できるようになります。これにより、ストリームが要求されるたびに単一のストリームが単一のデバイスに送信されるのでなく、単一のストリームが多数のデバイスに送信されるため、ネットワーク帯域幅の消費量を大幅に節約できます。

このマルチキャスト配信機能を使用するには、同一チャネルからコンテンツを受信するように各デバイスを設定し、これらのデバイスがサブスクライブできる Content Engine 上でマルチキャスト アドレスを設定します。配信側のデバイスは、Content Engine にセットアップされているマルチキャスト アドレスにコンテンツを送信します。このアドレスから、サブスクライブされている受信側のデバイスのすべてにコンテンツが配信されます。

スタンドアロンContent Engine が Unicast-in Multicast-out を使用して WMT クライアントにライブ WMT ストリームをリレーできるように設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt multicast station-configuration グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine 上でマルチキャスト ステーションを設定します。

ContentEngine(config)# wmt multicast station-configuration test1 239.33.33.33 3333 mms://172.16.30.31/source.asf play-forever
ContentEngine(config)#
 

この例では、 test1 と名付けられたマルチキャスト ステーションが設定され、Content Engine によりマルチキャスト ソース ファイルとして使用されていることを示しています。このマルチキャスト ステーションのクラス D の IP アドレスは 239.33.33.33 であり、マルチキャスト ポートは 3333 です。 play-forever オプションが使用されます。入力元の source.asf ファイルが VOD ファイルの場合、このオプションは、いったん source.asf ファイルが終わりに到達したとき、このファイルの先頭からファイルの再生を自動的に再開始します。


) この入力元のファイル source.asf は、どの Windows WMT サーバ上にも置くことができます。


ステップ 2 wmt multicast-station EXEC コマンドを使用してマルチキャストを開始します。

ContentEngine# wmt multicast-station start test1
ContentEngine#
 

ステップ 3 使用している WMT メディア プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 4 次の URL を入力します。

http://ContentEngineIPaddress/test1.nsc
 

ステップ 5 OK をクリックします。

WMT メディア プレーヤーは、マルチキャスト記述 .nsc ファイルを取得して、ステップ 1 で指定したマルチキャスト ステーションに結合されます。


) ポート 80 の使用は WMT マルチキャスト用 URL に示されています。たとえば、http://ContentEngineIPaddress:80/test1.nsc です。



 

スタンドアロンContent Engine 上でのマルチキャスト ステーションとマルチキャスト スケジュールの定義

スタンドアロンContent Engine 上で WMT マルチキャスト ステーションを設定するには、 wmt multicast station-configuration グローバル設定コマンドを使用します。


マルチキャスト ステーションは、プレーヤーがストリームを受信できる定義済みのロケーション(マルチキャスト IP アドレスおよびマルチキャスト ポート)です。このマルチキャスト IP アドレスは、Content Engine の IP アドレスとは関係がありません。


wmt multicast station-configuration name dest_addr dest_port media_source コマンドは、マルチキャスト ステーション名、マルチキャスト IP アドレス、ポート番号、および作成されたマルチキャスト ステーション用のメディア ソースを指定します。各 WMT マルチキャスト ステーションにはマルチキャスト IP アドレスが必要です。有効なクラス D の IP アドレスのマルチキャスト アドレスを、224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 の範囲内で入力する必要があります。ただし、次に示す RFC 1700 および関連文書に基づく予約済み IP 範囲は除きます。

224.0.0.0 ~ 224.0.6.255

224.0.13.0 ~ 224.0.13.255

224.1.0.0 ~ 224.2.255.255

232.0.0.0 ~ 232.255.255.255


) 同じマルチキャストに対応しているネットワーク設定の中で、競合しないマルチキャスト IP アドレスを選択する必要があります。使用できないマルチキャスト アドレス範囲については、表B-8「使用できないマルチキャスト アドレスの割り当て」 を参照してください。


WMT マルチキャスト ステーションの宛先ポートは、 dest_port オプションによって指定されます。有効なオプションは 1 ~ 65535 です。しかし、マルチキャスト対応ネットワークが、ポートの選択に一定の制限を課す場合があります。通常、1024 より小さいポート番号は避ける必要がありますが、Content Engine では特に制限はありません。

media_source オプションは、マルチキャストの送信元を決定します。送信元は、任意の有効な WMT 形式の URL にすることができます。つまり、Windows Media Player 上で URL を再生できれば、その URL をマルチキャストの送信元にすることができます。

play-forever オプションは、ループおよび再開始するストリームを設定します。デフォルトでは、ストリームを一度再生したら、停止します。

次に例を示します。

ContentEngine(config)# wmt multicast station-configuration acme 239.33.33.33 3333 mms://172.16.30.31/source.asf play-forever
 

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

WMT マルチキャスト ステーションの名前は acme です。

WMT マルチキャスト ステーションのマルチキャスト IP アドレスは 239.33.33.33 です。

WMT マルチキャスト ステーションの宛先ポートは 3333 です。

マルチキャストのソースは mms://172.16.30.31/source.asf であり、これはずっと再生を続けます。

WMT マルチキャスト ステーション用のマルチキャスト スケジュールを設定するには、 wmt multicast schedule-start EXEC コマンドを使用します。 schedule-start name minute hour day month オプションを使用すると、指定された時刻に Content Engine がマルチキャストを開始するスケジュールが作成されます。 wmt multicast schedule-start EXEC コマンドが機能するのは、 wmt multicast station-configuration グローバル設定コマンドを使用して、 マルチキャスト ステーションを最初に設定した場合だけです。

wmt multicast { schedule-start name minute hour day month | station-configuration name dest_addr dest_port media_source [ play-forever ] [ unicast-url url ] | time-to-live ttl }

表 7-9 では、コマンド パラメータについて説明します。

 

表 7-9 wmt multicast schedule-start コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

multicast

マルチキャトとスケジュールを設定する。

schedule-start

自動開始スケジュールを設定する。

name

スケジュールを作成している WMT マルチキャスト ステーションの名前。

minute

分単位の開始時刻(0 ~ 59)。

hour

時間単位の開始時刻(0 ~ 23)。

day

日単位の開始時刻(1 ~ 31)。

month

月単位の開始時刻(1 ~ 12)。

station-configuration

Content Engine 上で WMT マルチキャスト ステーションを設定します。

name

WMT マルチキャスト ステーションの名前。

dest_addr

WMT マルチキャスト ステーションのマルチキャスト IP アドレス。

dest_port

WMT マルチキャスト ステーションのマルチキャスト ポート(1 ~ 65535)。

media_source

マルチキャストのメディア ソース。

play-forever

(オプション)ストリームがループして再開するように設定する。デフォルトでは、ストリームを一度再生したら、停止します。

unicast-url

(オプション)ステーションがマルチキャストを受信できない場合の、ユニキャスト ロールオーバー URL。

url

完全修飾ユニキャスト ロールオーバー URL。

time-to-live

マルチキャスト サーバとして機能する Content Engine に到達するために必要な最大ホップ数を設定する。

ttl

ホップ数(0 ~ 255)。デフォルトは、5 ホップです。

WMT マルチキャスト ステーションの起動と停止

スタンドアロンContent Engine 上で特定の WMT マルチキャスト ステーションを開始または停止するために、 wmt multicast-station EXEC コマンドを使用します。

wmt { multicast-station { start name | stop name }

表 7-10 では、コマンド パラメータについて説明します。

 

表 7-10 WMT マルチキャスト ステーションの起動および停止

パラメータ
説明

multicast-station

WMT マルチキャスト ステーションの起動と停止を設定する。

start

WMT マルチキャスト ステーションを起動する。

name

開始する WMT マルチキャスト ステーションの名前。

stop

WMT マルチキャスト ステーションを停止する。

name

停止する WMT マルチキャスト ステーションの名前。

次の例では、acme という名前のマルチキャスト ステーション上の start および stop オプションを示しています。

ContentEngine# wmt multicast-station start acme
ContentEngine# wmt multicast-station stop acme

ライブ WMT ストリームをユニキャストするスタンドアロンContent Engine の設定

スタンドアロンContent Engine を設定して、マルチキャストまたはユニキャスト経由でライブ コンテンツを WMT クライアントにリレーできます。ここでは、スタンドアロンContent Engine がユニキャスト経由でライブ コンテンツをリレーできるように設定する方法を説明します。次の各項を参照してください。

スタンドアロンContent Engine 上で Multicast-in Unicast-outを設定

スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Unicast-outの設定

これ以降では、Unicast-out 用にスタンドアロンContent Engine 上で WMT ブロードキャスト エイリアスを設定する方法についても説明します。

マルチキャスト経由でスタンドアロンContent Engine がクライアントにライブ コンテンツを中継できるように設定する方法については、「ライブ WMT ストリームをマルチキャストするためにスタンドアロンContent Engine を設定」を参照してください。

スタンドアロンContent Engine 上で Multicast-in Unicast-outを設定

Multicast-in Unicast-out 機能を使用すると、ストリーミング メディアの送信元からマルチキャストを使用して、着信ライブ ストリームを要求側のクライアントに配信するブロードキャスト パブリッシング ポイントを作成できます。wmt broadcast { alias-name name source url } グローバル設定コマンドを使用して、スタンドアロンContent Engine 上で Multicast-in Unicast-out ブロードキャストを設定します。このコマンドを使用すると、ストリーミング メディアの送信元からマルチキャストを使用して、要求元のクライアントに着信するストリームをライブで配信するブロードキャスティング エイリアスを 作成することができます。

このシナリオでは、着信ライブ ストリームを要求側のクライアントに配信するための、ユニキャスト発信パブリッシング ポイントを作成します。

スタンドアロンContent Engine が Multicast-in Unicast-out(ユニキャスティング アウト)を使用して WMT クライアントにライブ WMT ストリームをリレーできるように設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt broadcast グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine 上で WMT ブロードキャスト エイリアスを設定します。

ContentEngine(config)# wmt broadcast alias-name myunicast source http://172.16.30.31/station.nsc
ContentEngine(config)#
 

この手順では、エイリアス名 myunicast をもつユニキャスト パブリッシング ポイントが、マルチキャスト ソース station.nsc ファイルを使用して設定されます。このソースは、WMT マルチキャスト ストリームを送信するサーバです。エイリアスのソースの形式 http://server/file.nsc は、このソースをマルチキャスト入力ソースとして扱うように Content Engine に指示します。

ステップ 2 使用している WMT メディア プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。

ステップ 3 次の URL を入力します。

mms://ContentEngineIPaddress/myunicast
 

ステップ 4 OK をクリックします。

WMT メディア プレーヤーは、ステップ 1 で指定した MMS メディア ソース ファイルを受信します。このシナリオでは、ストリーミング メディアへのアクセスに MMS URL を使用し、multicast-out シナリオの *.nsc ファイルの代わりに、エイリアス名だけを指定している点に注意してください。

これはマルチキャスト ストリームをユニキャストに変換し、それを要求側(WMT クライアント)に送信します。


 

スタンドアロンContent Engine 上での Unicast-in Unicast-outの設定

Unicast-in Unicast-out 機能では、クライアントと Content Engine 間でポイントツーポイント接続を行います。ネットワーク上でメディアをストリーミングする際のユニキャスティングの利点は、ネットワーク上でオリジン サーバ と Content Engine との間に単一のストリームを留めておくだけで済むことです。しかし、このストリームはマルチキャストに対応していない環境にある複数のクライアントにも配信可能です。Windows Media Services を実行しているサーバは、Content Engine に配置される単一のストリームを介してユニキャスト形式のビデオ ストリームを複数のクライアントに配信できます。nicast-in Unicast-out は、通常、ライブ イベントのブロードキャストに使用されます。

このシナリオでは、Unicast-in Unicast-out により、クライアントと Content Engine 間でのポイントツーポイント接続が提供されます。Content Engine は、メディア サーバに対して順次、単一接続を行います。Content Engine がメディア サーバへの単一接続が行われている間に、同じストリームに対する複数の要求を Content Engine によって分割して、各クライアントが別個のデータ ストリームを直接 Content Engine から受信できるようにします。

Unicast-in Unicast-out を設定するには、次の 2 つの方法があります。

設定をまったく行わないライブ分割による方法。この場合、Content Engine はプロキシとして機能します。複数のクライアントが同じユニキャスト URL を要求したとき、Content Engine のプロキシはソースからクライアントへのストリームを自動的に分割します。

ブロードキャスト エイリアスを使用して Content Engine を設定する方法。この場合、クライアントは Content Engine に対して、あたかも Content Engine が Windows Media サーバであるかのように、着信ストリームが存在していることを確認します。着信ストリームが存在する場合、Content Engine ストリームを結合し、新しいクライアントに対してそのストリームを分割します。要求がこのストリームに対する最初のクライアント要求である場合、Content Engine はその要求をサーバに送出し、それから新しいクライアントにサービスを行います。

スタンドアロンContent Engine が Unicast-in Unicast-out(ユニキャスト アウト)を使用して、クライアントにライブ WMT ストリームをリレーできるように設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine GUI から、 Caching > WMT-Streaming の順に選択します。WMT Streaming ウィンドウが表示されます。

ステップ 2 WMT Config をクリックします。WMT Configurations ウィンドウが開きます。

ステップ 3 Broadcast Unicast Publishing リンクをクリックします。WMT Broadcast Unicast Publishing ウィンドウが表示されます。

ステップ 4 Alias Name フィールドに、ライブ ブロードキャスト設定用のブロードキャスト エイリアスを入力します。たとえば、 broadcast1 です。

ステップ 5 Source フィールドに、次のフォーマットを使用して、ライブ ブロードキャスト設定用のブロードキャスト ソースを入力します。

<protocol>://server-name:port-num/path/file-name
 

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

protocol は MMS または HTTP のどちらか

path は、完全パス名

port-num は、ポート番号( デフォルトのポートは 1755)

file-name は、メディア ファイル名(ファイルがコンテンツ ルート ディレクトリ内にある場合)

次に例を示します。

mms://wms.company.com/cotv
 

この場合、 wms.company.com は Windows Media Server の名前で、 cotv は、ブロードキャスト エイリアスが作成されるときに使用する名前です。MMS プロトコルを使用して、ストリームを取得します。

ステップ 6 Update をクリックして設定値を保存します。

ステップ 7 使用している WMT プレーヤーを開き、 File > Open URL の順に選択します。次の URL を入力します。

mms://ContentEngineIPaddress/broadcast1
 

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

ContentEngineIP address は、Content Engine の IP アドレスまたはドメイン名

broadcast1 ステップ 4で指定されたブロードキャスト エイリアス

ステップ 8 OK をクリックします。

WMT プレーヤーは、ステップ 5で指定した MMS メディア ソース ファイルを受信する必要があります。このシナリオでは、ストリーミング メディアにアクセスするために 1 つの MMS URL が使用されており、Multicast-out シナリオの *.nsc ファイルの代わりにブロードキャスト エイリアス(たとえば、 broadcast1 )だけが使用されていることに注意してください。これにより、マルチキャスト ストリームがユニキャストに変換され、WMT クライアントに送信されます。


 

同時セッションの最大番号の設定

スタンドアロンContent Engine が同時にサポートできるユニキャスト クライアントの最大数を設定するには、 wmt max-concurrent-sessions グローバル設定コマンドを使用します。

wmt max-concurrent-sessions number

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

max-concurrent-sessions は同時にサポートできるユニキャスト クライアントの最大数。

number は、Content Engine が同時にサービスする必要のある着信ユニキャスト要求の最大数を指定する。この制限は、Content Engine(1 ~ 8000)上の物理リソースの影響を受けます。

スタンドアロンContent Engine 上で WMT ストリームをクリア

3 つの Content Engine CLI コマンドによって、スタンドアロンContent Engine 上で WMT ストリームをクリアできます。これら 3 つのコマンドについては、 表 7-11 を参照してください。

 

表 7-11 スタンドアロンContent Engine 上で WMT ストリームをクリアするための CLI コマンド

コマンド
説明

clear wmt incoming

Content Engine からすべての着信 WMT ストリームをクリアします。また、着信 WMT ストリームと関連付けられた Content Engine のすべての WMT プロセスも停止します。

clear wmt outgoing

Content Engine からすべての発信 WMT ストリームをクリアします。また、発信 WMT ストリームと関連付けられた Content Engine のすべての WMT プロセスも停止します。

clear wmt stream-id id

指定されたストリーム ID のある WMT ストリームをクリアします。また、指定のストリーム ID と関連付けられた Content Engineの WMT プロセスも停止します。

ACNS 5.2 ソフトウェアでは、WMT ストリームがクリアされ、関連付けられたプロセスが Content Engine 上で停止されるときに、エラー ログがエラー メッセージをログに記録するように拡張されました。詳細については、「スタンドアロンContent Engine 上での WMT ストリームのクリアのロギング」を参照してください。

WMT マルチキャスト ロギングの使用

WMT ログは、次のいずれかのファイルとしてローカル ディスク上の作業がログに記録されます。作業ログが置かれるディレクトリは、sysfs が Content Engine 上のマウントされる場所によって異なります。

/local1/logs/export/working.log という名前のファイル

/local2/logs/export/working.log という名前のファイル

wmt multicast station-configuration グローバル設定コマンドの log オプションを使用して、マルチキャスト サーバ管理者にマルチキャスト統計のログを提供します。これらの統計情報には、マルチキャスト IP アドレス、ポート番号、開始時刻、クライアント数などが含まれています。このオプション設定時には、マルチキャスト ロギング情報を送信できるローカル URL、またはこれらの統計情報を受信できる外部の完全修飾されたサーバ URL のいずれかを提供するか選択できます。すなわち、マルチキャスト ロギング URL オプションにより、マルチキャスト サーバ自体、またはそのマルチキャスト アドレスをサブスクライブしていたユーザから提示された情報を処理するすべての Web サーバを参照できます。

wmt multicast {station-configuration name dest_addr dest_port media_source [log {local | webserver webserver_url}]}
 

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

name は、WMT マルチキャスト ステーションの名前です。

dest_addr は、WMT マルチキャスト ステーション 宛先 IP アドレス . です。

dest_port は、WMT マルチキャスト ステーション 宛先ポート(1 ~ 65535)です。

media_source は、WMT マルチキャスト メディア ソース(たとえば、http:/live/live)です。

log はマルチキャスト URL のロギングを可能にします。

local は、マルチキャスト URL のローカル ディスクへのロギングを設定します。

webserver は、マルチキャスト URL の Web サーバへのロギングを設定します。Web サーバのロケーションを特定する URL を入力します。

webserver_url は、完全修飾されたウェブサーバ URL を指定します。

次の例では、マルチキャスト サーバに送信されたマルチキャスト統計情報のログを示しています。

10.1.101.2 2003-05-11 13:39:21 - asfm://233.0.4.5:4000 0 30 1 200 {5DC90EEB-CEB1-467C-9F7A-BCF5EEEDE3FF} 10.1.0.3055 en-US - - wmplayer.exe 10.1.0.3055 Windows_2000 10.0.0.2195 Pentium 0 152543 65389 asfm UDP WINDOWS_MEDIA_AUDIO_V2 MICROSOFT_MPEG-4_VIDEO_CODEC_V3 http://172.16.192.91/cisco.nsc - 166245 - 176 0 0 0 0 0 01 0 100 233.0.4.5 - - -
 

次の例では、表示されるフォーマットを示しています。

c-ip date time c-dns cs-uri-stem c-starttime x-duration c-rate c-status c-playerid c-playerversion c-playerlanguage cs(User-Agent) cs(Referer) c-hostexe c-hostexever c-os c-osversion c-cpu filelength filesize avgbandwidth protocol transport audiocodec videocodec channelURL sc-bytes c-bytes s-pkts-sent c-pkts-received c-pkts-lost-client c-pkts-lost-net c-pkts-lost-cont-net c-resendreqs c-pkts-recovered-ECC c-pkts-recovered-resent c-buffercount c-totalbuffertime c-quality s-ip s-dns s-totalclients s-cpu-util CE-action CE-bytes Username
 

表 7-12 では、上記の例に示されているフィールドを説明します。

 

表 7-12 wmt multicast logging フィールドの説明

フィールド
説明

c-ip

クライアント コンピュータの IP アドレス。正しく接続されていないクライアントの場合、クライアントの IP アドレスではなく、クライアント プロキシ サーバの IP アドレスを提供する。

date

ログ ファイル内にエントリが生成された日付(グリニッジ標準時による)。

time

ログ ファイル内にエントリが生成された時刻(グリニッジ標準時による)。

c-dns

クライアント コンピュータの DNS 名。

cs-uri-stem

ユニキャストの場合は .asf ファイル、マルチキャストの場合は .asx ファイルとして再生されるファイル名。

c-startime

エントリがログ ファイルに生成されたときのストリームのタイム スタンプ(秒単位)。

x-duration

クライアント イベント(早送り [FF]、巻き戻し [REW]、一時停止、停止、またはマーカーにジャンプ)が発生する前にクライアントがコンテンツを再生した時間。ログ エントリは、これらのイベントが発生すると必ず生成されます。

c-rate

最後にコマンド イベントが送信された時の Windows Media Player のモード。

1 = Windows Media Player が再生、早送り、巻き戻し、またはマーカーにジャンプ中に停止または一時停止した。

-5 = Windows Media Player が再生、停止、または一時停止操作から巻き戻された。

+5 = Windows Media Player が再生、停止、または一時停止操作から早送りされた。

c-status

クライアント状況を説明するコード。HTTP/1.1 にマッピングされ、Request for Comments(RFC)2068 と RFC 2326 に規定されている RTSP クライアント状況コード。Windows Media Services には、拡張可能なクライアント状況コード 480(同時クライアント接続数がサーバのクライアント制限を超えた)および 483(ストリームがサーバの最大ファイル ビット レート制限を超えた)が含まれています。

c-playerid

プレーヤーのグローバルに一意な識別子(Globally unique identifier; GUID)。

c-playerversion

プレーヤーのバージョン番号。

c-playerlanguage

クライアント コンピュータの言語(国別)コード。

cs(User-Agent)

Windows Media Player の機能がブラウザに組み込まれている場合は、ブラウザ タイプ。

cs(Referer)

Windows Media Player の機能が組み込まれている(組み込まれていた)Web ページの URL。

c-hostexe

ホスト アプリケーション。たとえば、ブラウザ内の Web ページ(iexplore.exe)、Microsoft Visual Basic アプレット(vb.exe)、またはスタンドアロンMicrosoft Windows Media Player(mplayer2.exe)。

c-hostexever

ホスト アプリケーションのバージョン番号。

c-os

クライアント コンピュータのオペレーティング システム。

c-osversion

クライアント コンピュータのオペレーティング システムのバージョン番号。

c-cpu

クライアント コンピュータの CPU タイプ。

filelength

ファイルの長さ(秒単位)。ライブ ストリームの場合、この値は 0 です。

filesize

ファイルのサイズ(バイト単位)。ライブ ストリームの場合、この値は 0 です。

avgbandwidth

クライアントがサーバに接続するときの平均帯域幅(bps 単位)。

protocol

ストリームにアクセスするのに使用されるプロトコル。MMS、HTTP、または ASFM(マルチキャスト プロトコル)。

transport

ストリーム配信に使用される転送プロトコル(UDP、TCP、または IP マルチキャストを介した UDP)。

audiocodec

ストリームのエンコードに使用されるオーディオ コーデック。

videocodec

ストリームのエンコードに使用されるビデオ コーデック。

channelURL

.nsc ファイルに対する URL。ユニキャスト クライアントの情報ログ ファイルには、このフィールドにダッシュ(-)が記録されます。

sc-bytes

サーバからクライアントに送信されるバイト数。

c-bytes

サーバからクライアントが受信するバイト数。ユニキャストの場合、c-bytes 値と sc-bytes 値は同じになっている必要があります。これらの値が同じでない場合、パケット ロスが発生します。

s-pkts-sent

サーバが送信したパケットの合計数。

c-pkts-received

クライアントが最初の試行でサーバ(s-pkts-send)から正しく受信したパケット数。

c-pkts-lost-client

サーバからクライアントへの転送中に喪失したパケット数。喪失したパケットは、クライアント レイヤではエラー訂正を介して、またネットワーク レイヤでは User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)を介して再送信されます。

c-pkts-lost-net

ネットワーク レイヤ上で喪失したパケット数。

c-pkts-lost-cont-net

ネットワーク レイヤ上でサーバからクライアントへの転送中に連続して喪失した最大パケット数。

c-resendreqs

新しいパケットを受信するクライアント要求の数。このフィールドには、クライアントが UDP 応答を使用している場合にのみ、値が含まれます。

c-pkts-recovered-ECC

クライアント レイヤ上で修復と回復が行われたパケット数。クライアント レイヤで修復と回復が行われたパケットは、c-pkts-lost-net と c-pkts-lost-client との差に等しくなります。

c-pkts-recovered-resent

UDP を使用して再送信されたために、回復したパケット数。

c-buffercount

ストリーム再生中にクライアントがバッファリングされる回数。

c-totalbuffertime

ストリームをバッファリングするのにクライアントが使用する時間(秒単位)。クライアントが、ログ エントリ生成前に 2 回以上ストリームをバッファリングした場合、c-totalbuffertime はクライアントがストリーム バッファリングに要した合計時間になります。

c-quality

クライアントが受信したパケットのパーセンテージ。これによって、ストリームの品質が示されます。

cPacketsRendered がクライアントによって受信されたすべてのパケット(エラー訂正および UDP 再送信(c-pkts-received + c-pkts-recovered-ECC + c-pkts-recovered-resent)により回復したパケットを含む)場合、c-quality は次のように計算できます。[cPacketsRendered /(cPacketsRendered + c-pkts-lost-client)] * 100

s-ip

サーバの IP アドレス。

s-dns

サーバが使用する DNS。

s-totalclients

サーバに接続しているクライアント(ただし、必ずしもストリームを受信しているとは限らない)。

s-cpu-util

サーバ プロセッサにかかる平均的な負荷を表すパーセンテージ(0 ~ 100%)。複数のサーバが存在する場合、この値はすべてのプロセッサに対する平均値です。

CE-action

Content Engine によって実行されるアクション(たとえば、キャッシュ ヒットまたはキャッシュ ミス)。

CE-bytes

Content Engine によって受信されたバイト数。

Username

WMT プレーヤーが取得したストリーミング メディアにアクセスするのに必要なユーザ名。

スタンドアロンContent Engine での WMT トランザクション ロギングの使用

ある企業にとって、ストリーミング メディアは収入源であるため、ユーザのアクセス状況をしっかりと追跡する必要があります。企業は、顧客のオンデマンド コンテンツとライブ ブロードキャスト ストリームに対して課金するために、特定の顧客のコンテンツ内容、コンテンツの視聴時間、および表示品質を追跡する、ログに記録された情報に頼るしかありません。したがって、トランザクション ロギングの正確さと信頼性は企業にとって非常に重要です。

Windows Media Services 9 シリーズには、Windows Media Services バージョン 4.1 より堅牢なロギング モデルが用意されています。ACNS 5.2 ソフトウェアでは、Windows Media Services 9 ロギングのサポートが追加されました。

ACNS 5.2 ソフトウェアでは、WMT トランザクション ロギングに対して次のロギング フォーマットがサポートされています。

標準 Windows Media Services 4.1

拡張 Windows Media Services 4.1

標準 Windows Media Services 9.0

拡張 Windows Media Services 9.0


) ACNS ソフトウェア リリース 5.1 以前では、標準 Windows Media Services 4.1 と拡張 Windows Media Services 4.1 ロギング フォーマットがサポートされていました。


ロギング フォーマットの拡張バージョンには、標準ロギング フォーマットの拡張で、Content-Engine 固有の追加フィールドが含まれます(キャッシュ ヒットかミスであるかを指定する CE 動作フィールド、および Content Engine から送信されたバイト数を指定する CE バイト フィールド)。

WMT ストリーミングの Content Engine のトランザクション ロギング形式は、Windows Media Services のロギング形式、および World Wide Web Consortium(W3C)対応のロギング形式と整合性があります。クライアントがアクセスするどのストリームに対しても、ログを記録する行が書き込まれます。ログの場所は設定できません。これらのログは、FTP を使用してエクスポートできます。トランザクション ロギングが有効になると、デーモンは WMT トランザクションについて個別の working.log ファイルを /local1/logs/export に作成します。

トランザクション ログ内のすべてのクライアント情報は、デフォルトでオリジン サーバに送信されます。

Windows Media Services 9 が受け入れるログ フォーマット

Windows Media Player は、次のプロトコルを使用して Windows Media サーバに接続します。

Version 9.0 より前の Windows Media Player は、HTTP 1.0 または MMS プロトコルを使用しています。

Windows Media Player Version 9.0 は HTTP 1.1 と RTSP を使用します。

Windows Media Player のバージョンに従って、ログは、テキスト、バイナリ、または Extensible Markup Language(XML)などのさまざまなフォーマットで送信されます。 表 7-13 を参照してください。

 

表 7-13 Windows Media Services 9 のログ フォーマット

プロトコル
プレーヤーと配信サーバ
ログ タイプ

HTTP/1.0

Version 9.0 より前の Windows Media Player

Content Engine(キャッシングおよびプロキシ サーバ)は Windows Media Services Version 9.0 を実行中であり、Windows Media Services 4.1 を実行中の WMT サーバからストリーミング中です。

World Wide Web Consortium(W3C)標準のスペース区切りテキスト ログ

MMS

Version 9.0 より前の Windows Media Player

バイナリ構造ログ

HTTP/1.1

Windows Media Player Version 9.0

配信サーバは Windows Media Services 9.0 を実行中です。

Content Engine(キャッシングとプロキシ サーバ)は Windows Media Services 9.0 を実行中です。

XML 構造ログ

RTSP

Windows Media Player Version 9.0

配信サーバは Windows Media Services 9.0 を実行中です。

Content Engine(キャッシングおよびプロキシ サーバ)は Windows Media Services 9.0 を実行中です。

XML 構造ログ

ACNS 5.2 ソフトウェアでは、MMS-over-HTTP 用の Extensible Markup Language(XML)ロギングのサポートが追加されました。Windows Media Player から Content Engine(Windows Media サーバ)に送信された XML ログ ファイルは、パースでき、Content Engine 上に保存される通常の WMT トランザクション ログに保存できます。MMS-over-RTPS(Windows Media Services 9 上の RTSP)は、現時点では、ACNS ソフトウェアでサポートされていません。

スタンドアロンContent Engine 上の WMT トランザクション ログのフォーマットの指定

ACNS 5.2 ソフトウェアで、 wmt transaction-logs forma t グローバル設定コマンドが追加されました。

ContentEngine(config)# wmt transaction-logs format ?
extended WMT extended transaction log configuration
wms-41 Windows Media Servicess 4.1 logging
wms-90 Windows Media Servicess 9.0 logging
 

スタンドアロンContent Engine 上で WMT トランザクション ログのフォーマットを指定するには、 wmt transaction-logs format グローバル設定コマンドを使用します。デフォルトで、標準 Windows Media Services 4.1 ロギング形式が使用されます(Content Engine 固有の詳細がログに記録されます)。

wmt transaction-logs format { extended { wms-41 | wms-90 } | wms-41 | wms-90 }

表 7-14 では、コマンド パラメータについて説明します。

 

表 7-14 wmt transaction-logs format CLI コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

transaction-logs

WMT トランザクション ログのロギング形式を設定します。

format

WMT トランザクション ログのフォーマットを設定します。

extended

トランザクション ログ用の WMT 拡張フォーマットを指定します。WMT トランザクション ログ内の username ロギングを有効にします。

wms-4

拡張 Windows Media Services 4.1 フォーマット内にトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

このオプションを使用すると、Content Engine は標準 Windows Media Services 4.1 フォーマットを使用してトランザクション ログを生成しますが、トランザクション ログには次の 3 つの追加フィールドも含まれています。

CE_action(キャッシュ ヒットまたはキャシュ ミス)

CE-bytes(キャッシュ ヒットについて Content Engine から送信されるバイト数)

username (Microsoft NL LAN Manager (NTLM)認証、Microsoft Negotiate 認証、Microsoft Digest 認証、および基本認証が使用されるときに、WMT 要求を行った人物のユーザ名)


) Microsoft Negotiate 認証は、WMS Negotiate 認証プラグインを使用してクライアントを認証する認証方法です。この認証の方法では、クライアントのログイン認定証を使用します。これは、ログイン プロセスの間にユーザが入力した暗号化されたパスワードとユーザ名を使用します。

Microsoft Digest 認証は、サーバがクライアントから最初の身元証明要求を受信したときに、クライアントの初期認証が実行される認証方式です。サーバは、クライアントがまだ認証されていないことを確認した後、ドメイン コントローラ(DC)のサービスにアクセスして、クライアントの初期認証を実行します。クライアントの初期認証が成功すると、サーバは Digest セッション キーを受信します。サーバは、セッション キーをキャッシュし、これを使用して、認証されたクライアントからのリソースについての後続の要求を認証します。


wms-90

拡張 Windows Media Services 9 フォーマット内にトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

このオプションを使用するとき、Content Engine は標準 Windows Media Services 9 フォーマットを使用してトランザクション ログを生成しますが、トランザクション ログには次の 3 つの追加フィールドも含まれています。

CE_action(キャッシュ ヒットまたはキャシュ ミス)

CE-bytes(キャッシュ ヒットについて Content Engine から送信されるバイト数)

username(NTLM 認証、Microsoft Negotiate 認証、Microsoft Digest 認証、および基本認証が使用されるときに、WMT 要求を行った人物のユーザ名)

wms-41

標準 Windows Media Services 4.1 フォーマット内でトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

wms-90

標準 Windows Media Services 9 フォーマット内でトランザクション ログを生成するように WMT を設定します。

ユーザ名を WMT トランザクション ログにロギングするために、 wmt extended transaction-log enable グローバル設定コマンドを入力して、 Content Engine 上で拡張 WMT ロギング機能を有効にする必要があります。詳細については、次の「ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングの有効化」を参照してください。

ユーザ名の WMT トランザクション ログへのロギングの有効化

Content Engine が WMT トランザクション ロギングの拡張フォーマットを使用するよう設定されており、しかも拡張 WMT ロギング機能が有効な場合、Content Engine は認証された WMT 要求についてユーザ名をロギングします。ユーザ名は NTLM 認証についてロギングされるだけではなく、Negotiate 認証、Digest 認証、および基本認証についてもロギングされます。


) Negotiate 認証と Digest 認証は、HTTP プロトコルについてだけ適用可能であり、MMS プロトコルについては適用可能でありません。


デフォルトでは、拡張 WMT ロギング機能は無効です。拡張ロギング フォーマットが( wmt transaction-logs format extended グローバル設定コマンドを使用して)有効ですが、拡張 WMT ロギング機能が無効な場合、WMT トランザクション ログのユーザ名フィールドは空になります。

スタンドアロンContent Engine 上で認証された WMT 要求についてユーザ名のロギングを有効にする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 wmt transaction-logs format extended グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine が、トランザクション ロギング用に拡張 Windows Media Services 4.1 または Windows Media Services 9 フォーマットを使用するよう設定します。詳細については、「スタンドアロンContent Engine 上の WMT トランザクション ログのフォーマットの指定」を参照してください。

ステップ 2 wmt extended transaction-log enable グローバル設定コマンドを使用して、Content Engine が、認証された WMT 要求についてユーザ名をロギングできるようにします。

Content Engine(config)# wmt extended transaction-log enable
 


 

スタンドアロンContent Engine で WMT エラー ロギングを使用

ACNS 5.2 ソフトウェアで、WMT エラー ロギングは拡張されました。これで、次のイベントの詳細な情報が、ロギングされます。

WMT クライアントが突然切断されたとき

Content Engine 上で WMT ストリームがクリアされるとき

エラー ログは、形式も保存場所も syslog と同じです。WMT ログ メッセージは /local1/errolog/wmt_errorlog.current にログされます。

WMT エラー ロギング用に Content Engine を設定するには、 debug wmt error EXEC コマンドを使用します。このコマンドで WMT レベル 1 機能をデバッグします。

ContentEngine# debug wmt error ?
client-ip Debug request from a specific client
server-ip Debug request to a specific server
 

ここで各パラメータの意味は、次のとおりです。

client-ip cl-ip-address は、 特定のクライアント IP アドレスからレベル 1 への要求をデバッグします(エラー表示)。

server-ip sv-ip-address は、 特定のサーバ IP アドレスからレベル 1 に要求をデバッグします(エラー表示)。

WMT レベル 2 機能をデバッグする debug wmt trace EXEC コマンドもあります(エラーとトレースを表示)。 debug wmt trace コマンドを実行すると、Content Engine パフォーマンスに影響が及びます。したがって、 debug wmt trace コマンドは、シスコ代理店のテクニカル サポート担当者から指示があった場合にだけ使用することをお勧めします。

WMT クライアント切断のロギング

WMT クライアントが突然切断されると、次の情報が ACNS ソフトウェア エラー ログにロギングされます。

クライアント切断の理由(たとえば、要求がルールによってブロックされた、最大着信または発信ビット レート制限に到達した、最大発信または着信帯域幅限界に到達した)。

クライアント情報(たとえば、クライアント IP アドレス、サーバ IP アドレス、要求された URL、クライアント プロトコル、クライアント メディア プレーヤーのバージョン、クライアントが受信したパケットの数、サーバが送信したパケットの数)。

スタンドアロンContent Engine 上での WMT ストリームのクリアのロギング

ACNS 5.2 ソフトウェアでは、WMT ストリームがクリアされ、関連付けられたプロセスが Content Engine 上で停止されるときに、エラー ログがメッセージをログするように拡張されました。

Content Engine CLI コマンドの詳細については、 表 7-11 を参照してください。コマンドを使用し、スタンドアロンContent Engine 上で WMT ストリームをクリアし、その結果、メッセージがエラー ログに送信されます。