Cisco ACNS キャッシング/ストリーミング コンフィギュレーション ガイド
Content Engine の設定の概要
Content Engine の設定の概要
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Content Engine の設定の概要

デバイス ネットワーク パラメータの設定

デバイス ネットワーク パラメータ

作業のチェックリスト

ローカル側に配置する ContentEngine の初期設定のガイドライン

自動登録機能

ローカル側に配置する ContentEngine 上での自動登録のディセーブル

スタティック IP アドレスまたはインターフェイス レベルの DHCP の使用

DHCP サーバとローカル側に配置する ContentEngine

ローカル側に配置する ContentEngine 上でのインターフェイス レベルのイネーブル化

始動ダイアログ方式の使用とインターフェイス レベルの DHCP のイネーブル化の例

始動ダイアログ方式の使用とスタティック IP アドレスの使用の例

始動ダイアログ方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定

CLI 方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定

ネットワーク インターフェイスの設定

複数のネットワーク インターフェイスの設定

単一インターフェイス上での複数の IP アドレスの設定

Fibre Channel インターフェイスの設定

EtherChannel の設定

インターフェイスおよびコンテンツ サービスの帯域幅の設定

インターフェイス帯域幅の設定

コンテンツ サービスの帯域幅の設定

WMT Proxy アップストリームの帯域幅の設定

ディスク スペースの設定

sysfs 用のディスク スペースの設定

Network Attached Storage デバイスへのマウント

DNS キャッシングの設定

DNS の概要

ContentEngine 上での DNS キャッシング

DNS キャッシング ネーム サービス

DNS WCCP 透過代行受信の概要

ローカル側に配置する ContentEngine 上での DNS キャッシング ネーム サービスの設定

DNS キャッシング ネーム サービス用の DNS サーバの設定

DNS キャッシュ サイズの設定

コンテンツ事前ローディングの設定

コンテンツの事前ローディングと HTTP、FTP、および MMS プロトコル

コンテンツ事前ローディング、ToS、および DSCP

ContentEngine GUI を使用したコンテンツ事前ローディングの設定

CLI コマンドを使用したコンテンツ事前ローディングの設定

CLI コマンドを使用した事前ローディング用の帯域幅管理の設定

CLI を使用した事前ローディングの設定例

コンテンツ事前ローディングの再開

Content Engine の設定の概要

この章では、Content Engine をキャッシング用にローカル側に配置、および設定する方法を説明します。この章の構成は、次のとおりです。

「デバイス ネットワーク パラメータの設定」

「ネットワーク インターフェイスの設定」

「インターフェイスおよびコンテンツ サービスの帯域幅の設定」

「ディスク スペースの設定」

「DNS キャッシングの設定」

「コンテンツ事前ローディングの設定」

デバイス ネットワーク パラメータの設定

Content Distribution Manager を使用した中央側での管理ではなく、ローカル側に配置する Content Engine の初期始動設定を行うには、Content Engine ハードウェアを物理的にインストールし、電源を入れ、ACNS ソフトウェアにアクセスします。


) また、Content Distribution Manager を使用した中央側ではなく、ローカル側に配置する Content Engineは、Content Engine CLI または Content Engine GUI を使用して「ローカル側で」設定、管理、および監視します。 Content Engine の GUI を使用して、ローカル側に配置する Content Engine をブラウザ経由でリモートに設定、管理、および監視できます。 また、Content Engine CLI を使用して、ローカル側に配置する Content Engine をコンソール接続、またはターミナル エミュレーション モニタによって設定、管理、および監視できます。

中央側で管理された ACNS ネットワーク デバイスとして Content Engine を中央側に配置および管理するために、Content Distribution Manager を使用する方法については、『Cisco ACNS ソフトウェア デプロイメント コンフィギュレーション ガイド Release 5.1』を参照してください。


デバイス ネットワーク パラメータ

ユーザのネットワーク上で Content Engineをローカル側に配置するには、最初に Content Engine 上で一連のネットワーク パラメータを設定しておく必要があります。 これらのパラメータは、まとめて「デバイス ネットワーク パラメータ」と呼ばれます。 ローカル側に配置する Content Engine 上でデバイス ネットワーク パラメータを設定すると、Content Engine をネットワーク上でアクティブにできます。


) 使用しているソフトウェアを旧 ACNS ソフトウェア リリースから ACNS 5.x ソフトウェアにアップグレードする場合は、ネットワークの旧設定は保持されています。 ローカル側に配置する Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを再設定する必要はありません。


これらのデバイス ネットワーク パラメータの内容は、次のとおりです。

1. Content Engine のホスト名(たとえば、Content Engine に CE7503 という名前を割り当てた場合には、プロンプトに CE7305(config)# と表示されます)

2. インターネットワーク プロトコル(IP)ドメイン名(たとえば、 cisco.com

3. 管理者パスワード

4. Content Engine の IP アドレス

スタティック IP アドレスをこの Content Engine に割り当てた場合(たとえば、図 3-1 に示す 10.0.1.2 )、IP アドレス ネットワーク マスク(たとえば、 255.255.255.0 )も割り当てる必要があります。


ヒント また、手作業によってスタティック IP アドレス、およびネットワーク マスクを Content Engine に割り当てる方法に対して、インターフェイス レベルの DHCP を使用して、動的に IP アドレスを割り当てるオプションがあります。

5. デフォルトのゲートウェイ(たとえば、アドレスが 10.0.1.1 のルータは、図 3-1 に示す Content Engine のデフォルトのゲートウェイです)

6. DNS ネーム サーバ(たとえば、図 3-1 で示すように、Content Engine は、ドメイン名解決にアドレスが 172.16.0.2 の DNS サーバを使用します)

図 3-1 ローカル側に配置された Content Engine の初期設定

.


) ローカル側に配置する Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを設定すると、初期設定が完了します。 その後、Content Engine のディスク スペースの設定(「ディスク スペースの設定」 に示す)、サービスの設定(たとえば、「DNS キャッシングの設定」 に示す DNS キャッシング)、冗長性、負荷バランシング、パフォーマンスの最適化などの Content Engine 上での追加インターフェイスの設定のような作業を実行できます(「ネットワーク インターフェイスの設定」 に説明)。


作業のチェックリスト

次の内容は、ローカル側に配置する Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを設定する作業のチェックリストです。

1. この Content Engine の初期設定に使用するアドレッシング方式を決めます。 次のように、2 つのアドレッシング方式がサポートされていますが、選択できるのはいずれか 1 つです。

スタティック IP アドレスとネットワーク マスクを手作業で指定する。

インターフェイス レベルの DHCP アドレッシング方式を使用して、IP アドレスを動的に割り当てる。

2. この Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを指定するために使用する方法を、次のどちらかに決めます。

対話式始動ダイアログ

Content Engine CLI

3. Content Engine の電源を入れます。

4. Content Engine のシリアル ポートでコンソール接続を開始し、始動ダイアログまたは CLI を使用して、この Content Engine のデバイス ネットワーク パラメータを指定します。


ヒント Content Engine 上でそれらのデバイス ネットワーク パラメータを指定するには、Telnet セッションではなく、コンソール接続を使用する必要があります。 ただし、コンソール接続を使用して、この Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを指定した後、Telnet セッションを使用して、この Content Engine 上で以降の設定作業(たとえば、DNS キャッシングの設定)を実行できます。

始動ダイアログの使用の詳細は、「始動ダイアログ方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定」 を参照してください。

CLI の使用の詳細は、「CLI 方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定」 を参照してください。


) これらの方法のいずれかを使用して、ローカル側に配置する Content Engine の初期設定を行う前に、ユーザのネットワークで Content Engine をローカル側に配置する際の初期設定のガイドラインを記述した、次の項(「ローカル側に配置する Content Engine の初期設定のガイドライン」)を参照してください。


ローカル側に配置する Content Engine の初期設定のガイドライン

この項では、中央側ではなくローカル側で配置および管理する Content Engine に特有の初期設定に関する考慮事項を説明します。

自動登録機能

ACNS 5.x ソフトウェアを実行するデバイス(Content Distribution Manager 自体を除く)は、自動登録機能をディセーブルにしない限り、ブートアップ後に、自動的に Content Distribution Manager を検出し、Content Distribution Manager に自身を登録します(この自動登録機能が作動するには、『Cisco ACNS ソフトウェア デプロイメント コンフィギュレーション ガイド Release 5.1』で説明されているように、ACNS ネットワーク デバイスが、Content Distribution Manager のホスト名を使用して設定されている Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバにアクセスできることが必要です)。

Content Engine で自動登録をイネーブルにすると、Content Engine は、そのネットワーク パラメータ(Content Distribution Manager のホスト名を含む)をローカル DHCP サーバからフェッチします。 Content Engine は、それらのネットワーク パラメータをローカル DHCP サーバからフェッチした後、それらのフェッチしたネットワーク パラメータを Content Engine 自身に設定してから、Content Distribution Manager に自身を自動登録します。 Content Engine が Content Distribution Manager に登録された後、ACNS システムの管理者は、Content Distribution Manager GUI を使用して、このContent Engine を承認し、この中央側で管理された Content Engine 上で追加の設定作業を実行できます。 中央側で管理された Content Engine とその他のタイプの ACNS ネットワーク デバイス(たとえば、Content Router)の詳細は、『Cisco ACNS ソフトウェア デプロイメント コンフィギュレーション ガイド Release 5.1』を参照してください。


) ローカル側に配置する Content Engine の場合、初期設定のプロセス中に、この自動登録機能をディセーブルにしておく必要があります。 この自動登録機能をディセーブルにすると、Content Engine は、Content Distribution Manager に登録されないため、Content Engine の GUI または CLI を使用してローカル デバイスとして管理できます。 自動登録のディセーブルの詳細は、次の項(「ローカル側に配置する Content Engine 上での自動登録のディセーブル」)を参照してください。


ローカル側に配置する Content Engine 上での自動登録のディセーブル

デフォルトでは、自動登録は Content Engine 上でイネーブルです。

Content Engine は、自動登録がイネーブルになっている場合、自動的に検索を行って、ネットワーク上の Content Distribution Manager に自身を登録します。 Content Distribution Manager を使用する中央側管理でない「ローカル」デバイスとして、Content Engine を配置するには、Content Engine 上で自動登録オプションがディセーブルになっていることを確認してください。

特権 EXEC モードから、 show auto-register コマンドを使用して、自動登録オプションが Content Engine 上で現在ディセーブルになっているかどうかを確認できます。

ContentEngine# show auto-register
Auto registration is disabled.
ContentEngine#
 

自動登録が Content Engine で現在ディセーブルでない場合、次の手順でディセーブルにできます。

no auto-register enable グローバル設定コマンドを使用して、手作業でディセーブルにします。 たとえば、次の例では、ファースト イーサネット ポート 0/0 上で自動登録をディセーブルにします。

ContentEngine(config)# no auto-register enable FastEthernet 0/0
 

Content Engine が、自動登録を使用して Content Distribution Manager にまだ登録されていない場合には、Content Engine の最初のインターフェイス上でスタティック IP アドレス、またはインターフェイス レベルのDHCP を設定することで、自動的にディセーブルにできます(デフォルトでは、自動登録が Content Engine の最初のインターフェイス上でイネーブルになっています)。

スタティック IP アドレスまたはインターフェイス レベルの DHCP の使用

Content Engine の初期設定中に、Content Engine にスタティック IP アドレスを設定するか、インターフェイス レベルの DHCP を使用して、Content Engine のインターフェイスに IP アドレスを動的に割り当てるオプションがあります。

Content Engine 上でインターフェイス レベルの DHCP を使用可能にしていない場合には、Content Engine のスタティック IP アドレスとネットワーク マスクを指定する必要があります。 Content Engine をネットワークの別部分の別ロケーションに移動した場合には、この Content Engine の新しい スタティック IP アドレスとネットワーク マスクを手作業で入力する必要があります。


) インターフェイス レベルの DHCP またはスタティック IP アドレスを使って、Content Engine のインターフェイスを設定する前に、Content Engine で自動登録をディセーブルにしておく必要があります。 Content Engine 上でインターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにするには、CLI を使用する(「ローカル側に配置する Content Engine 上でのインターフェイス レベルのイネーブル化」 で説明されているように、ip address dhcp インターフェイス コマンドを使用する)、または始動ダイアログを使用します(「始動ダイアログ方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定」ステップ 7 を参照)。

自動登録のディセーブルの詳細は、「ローカル側に配置する Content Engine 上での自動登録のディセーブル」を参照してください。


DHCP サーバとローカル側に配置する Content Engine

自動登録では、DHCP の形式を使用します。 自動登録が機能するには、Content Distribution Manager のホスト名を使用して設定されていて、ベンダー クラス オプション 43 を処理できる DHCP サーバが必要です。


) 自動登録に使用される DHCP の形式は、ip address dhcp インターフェイス コマンドで設定可能なインターフェイス レベルの DHCP とは異なります。 インターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにする方法の詳細は、「ローカル側に配置する Content Engine 上でのインターフェイス レベルのイネーブル化」を参照してください。


また、自動登録 DHCP は、有効とみなされる DHCP サーバの提示の中に次のオプションが存在することを要求します。

サブネット マスク(オプション 1)

ルータ(オプション 3)

ドメイン ネーム(オプション 15)

ドメイン ネーム サーバ(オプション 6)

ホスト名(オプション 12)

一方、インターフェイス レベルの DHCP は、有効と見なされる提示にサブネット マスク(オプション 1)、およびルータ(オプション 3)だけを要求します。ドメイン ネーム(オプション 15)、ドメイン ネーム サーバ(オプション 6)、およびホスト名(オプション 12)は任意選択です。 ドメイン ネーム サーバ(オプション 6)を除いて、前述のオプションはすべて、システム上の既存の設定を置き換えます。 ドメイン ネーム サーバ オプションは、既存のネーム サーバ リストに追加されます。ただし、ネームサーバーの最大数は 8 台までです。

デフォルトでは、自動登録がデバイスの最初のインターフェイス上でイネーブルになっています。 最初のインターフェイスは、次のように Content Engine のモデルによって異なります。

CE-507、CE-507AV、CE-560、CE-560AV、CE-590、CR-4430 の場合:FastEthernet 0/0

CE-510、CE-565、CE-7305、CE-7325、CE-7320 の場合:GigabitEthernet 1/0

ローカル側に配置する Content Engine 上でのインターフェイス レベルのイネーブル化

ローカル側に配置する Content Engine 上でインターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにするには、次のいずれか 1 つの方法を使用します。

初期設定中に始動ダイアログによってプロンプトが表示されたときにイネーブルにします(「始動ダイアログ方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定」ステップ 7 を参照)。

ip address dhcp インターフェイス設定の CLI コマンドを使用してイネーブルにします。 たとえば、管理者は、次のようにして CE7305 という名前の Content Engine の最初のインターフェイス(FastEthernet 0/0)上で、インターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにします。


) 管理者が入力しているところは、ボールド体で表示されています。


CE7305# configure
CE7305(config)# interface FastEthernet 0/0
CE7305(config-if)#
CE7305(config-if)# ip address ?
A.B.C.D IP address of the interface
dhcp IP Address negotiated via DHCP
CE7305(config-if)#ip address dhcp

ヒント FastEthernet 0/0 インターフェイスは、自動登録に使用されるインターフェイスと同じなので、管理者がこのインターフェイス上でインターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにし、Content Engine が自動登録を使って Content Distribution Manager にまだ登録されていない場合、自動登録は自動的にディセーブルになります(デフォルトでは、自動登録が Content Engine の最初のインターフェイス上でイネーブルになっています)。


DHCP サーバとローカル側に配置する Content Engine の詳細は、「DHCP サーバとローカル側に配置する Content Engine」を参照してください。

始動ダイアログ方式の使用とインターフェイス レベルの DHCP のイネーブル化の例

次の例では、管理者は、対話式始動ダイアログ方式を使用して Content Engine の初期設定を行い、手作業による Content Engine のスタティック IP アドレスの入力ではなく、インターフェイス レベルの DHCP を使用します。

BOOT-100:sw-filesystems mounted, applying pending upgrades...
SW up-to-date
 
ACNS boot:detected no saved system configuration
Do you want to enter basic configuration now?
hit RETURN to enter basic configuration:0019
admin password:
re-enter password:
Please enter an interface from the following list:
0:GigabitEthernet 1/0
1:GigabitEthernet 2/0
enter choice:0
Enable DHCP on this interface?(y/n) [n]:y
 
[0] Go to the CLI command prompt without saving this config.
[1] Return back to the setup without saving this config.
[2] Save this configuration to flash and go to CLI prompt.
 
Choose one? [2]:2
Running pre-200 hooks...
 

始動ダイアログ方式の使用とスタティック IP アドレスの使用の例

次の例では、管理者は対話式始動ダイアログ方式を使用して、スタティック IP アドレスおよびネットワーク マスクを Content Engine に手作業で割り当てます。この方法は、インターフェイス レベルの DHCP を使用して、Content Engine のスタティック IP アドレスおよびネットワーク マスクを動的に割り当てる方法とは対称的なものです。

BOOT-100:sw-filesystems mounted, applying pending upgrades...
SW up-to-date
 
ACNS boot:detected no saved system configuration
Do you want to enter basic configuration now?
hit RETURN to enter basic configuration:0016
admin password:
re-enter password:
Please enter an interface from the following list:
0:GigabitEthernet 1/0
1:GigabitEthernet 2/0
enter choice:0
Enable DHCP on this interface?(y/n) [n]:n
local IP address:10.0.1.2
IP network mask:255.255.255.0
gateway IP address:10.0.1.1
DNS server:172.16.0.2
host name:CE7305
domain name:cisco.com
 
[0] Go to the CLI command prompt without saving this config.
[1] Return back to the setup without saving this config.
[2] Save this configuration to flash and go to CLI prompt.
 
Choose one? [2]:2
Running pre-200 hooks...
 

始動ダイアログ方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定

ACNS システムの始動ダイアログによって、Content Engine CLI ではなく、対話式ダイアログを使用して、ローカル側に配置する Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを設定できます。


) Content Engine が自動登録を使用して Content Distribution Manager にまだ登録されていない場合、始動ダイアログのプロンプトに応答し、スタティック IP アドレスまたはインターフェイス レベルのDHCP を使用して、Content Engine 上に最初のインターフェイス(Ethernet 0/0 または GigabitEthernet 1/0)を設定することで、自動登録をディセーブルにします(デフォルトでは、自動登録が Content Engine の最初のインターフェイス上で使用可能になっています)。


対話式始動ダイアログ方式を使用して、ローカル側に配置する Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine の電源を入れると、コンソール接続が始まります。


ヒント Content Engine でそれらのデバイス ネットワーク パラメータを指定するには、Telnet セッションではなくコンソール接続を使用する必要があります。 ただし、コンソール接続を使用して、この Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを指定した後、Telnet セッションを使用して、この Content Engine で以降の設定作業(たとえば、DNS キャッシングの設定)を実行できます。

ステップ 2 オペレーティング システムのブートが終わると、次のプロンプトが表示されます。

ACNS boot:detected no saved system configuration
Do you want to enter basic configuration now?
hit RETURN to enter basic configuration:0019
 

このプロンプトが表示されると、30 秒間のカウントダウンが始まります。30 秒以内に、プロンプトに応答すると、始動ダイアログを開始できます。 応答しない場合、Content Engine はブートを続行し、自動的に Content Distribution Manager に登録されます。

ステップ 3 Enter を押します。

ステップ 4 プロンプトが表示されたときに、管理者パスワードを入力して、 Enter を押します。

admin password:
 

これは、事前に定義された admin スーパーユーザ アカウントの大文字小文字の区別があるパスワードです。このパスワードには、任意の印刷可能文字を含めることができます。 デフォルトでは、ユーザ名は admin 、パスワードは default です。 管理者パスワードは 20 文字まで設定でき、大文字小文字を区別します。 ファームの各 Content Engine にはパスワードを設定しておく必要があります。 パスワード プロンプトで Enter を押すと、パスワードが割り当てられません。 Enter を押す前に、パスワードを入力する必要があります。

ステップ 5 プロンプトが表示されたときに、管理者パスワードを再度入力して、 Enter を押します。

re-enter password:
 

ステップ 6 プロンプトが表示されたら、この Content Engine の初期設定用のインターフェイス ID を入力します(たとえば、 0 と入力して、Gigabit Ethernet 1/0 インターフェイスを指定します)。

Please enter an interface from the following list:
0:GigabitEthernet 1/0
1:GigabitEthernet 2/0
enter choice:0

ヒント これ以外のすべての Content Engine のインターフェイスは、後で CLI を使用して設定できます。

ステップ 7 インターフェイス ID を指定した後、この特定のインターフェイス上でインターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにするかどうかが尋ねられます。

このインターフェイスで DHCP をイネーブルにしない場合には、ステップ 8 にスキップします。

このインターフェイスで DHCP をイネーブルにする場合には、次の手順を実行します。

次のプロンプトが表示されたら、 y と入力します。

Enable DHCP on this interface?(y/n) [n]:y
 

次のプロンプトが表示されたら、 2 と入力します。

[0] Go to the CLI command prompt without saving this config.
[1] Return back to the setup without saving this config.
[2] Save this configuration to flash and go to CLI prompt.
 
Choose one? [2]:
 

2 と入力した後、次のメッセージが表示され、デバイス ネットワーク パラメータの残りが自動的にこの Content Engine に設定されます。

Running pre-200 hooks...
 

) インターフェイス レベルの DHCP を使用して、イーサネット インターフェイスを設定した場合、Content Engine のデバイス ネットワーク パラメータの残りが自動的に設定されます。

設定の保存を選択する場合、Content Engine では、ハードウェアとソフトウェアの初期化が行われます。続いて、ログインに必要なユーザ ID とパスワードが求められます。このユーザ ID とパスワードに正しく応答すると、CLI が使用可能になります。これで、初期設定は完了です。 これ以降、Content Engine のディスク スペースの設定(「ディスク スペースの設定」 に説明)、冗長性、負荷バランシング、パフォーマンスの最適化などの Content Engine 上での追加インターフェイスの設定のような作業を実行できます(「ネットワーク インターフェイスの設定」 に説明)。


ステップ 8 また、別の方法としてスタティック IP アドレスを使用した設定プロセスを続行する(およびこの Content Engine 上でインターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにしない)手順は、次のとおりです。

a. 次のプロンプトが表示されたら、 n と入力します。

Enable DHCP on this interface?(y/n) [n]:n
 

b. 次のようにローカル IP アドレスのプロンプトが表示されたら、スタティック IPアドレスを指定します(たとえば、 10.0.1.2

local IP address:10.0.1.2
 

c. 次のプロンプトが表示されたら、ネットワーク マスクを指定します(たとえば、 255.255.255.0 )。

IP network mask:255.255.255.0
 

d. 次のプロンプトが表示されたら、ゲートウェイの IP アドレスを指定します(たとえば、 10.0.1.1 )。

gateway IP address:10.0.1.1
 

e. 次のプロンプトが表示されたら、DNS サーバの IP アドレスを指定します(たとえば、 172.16.0.2 )。

DNS server:172.16.0.2
 

f. 次のプロンプトが表示されたら、この Content Engine のホスト名を指定します(たとえば、 CE7305 )。

host name:CE7305
 

g. 次のプロンプトが表示されたら、この Content Engine の IP ドメイン名を指定します(たとえば、 cisco.com )。

domain name:cisco.com
 

h. 次のプロンプトが表示されたら、この Content Engine の設定の保存を選択します。 2 と入力します。

[0] Go to the CLI command prompt without saving this config.
[1] Return back to the setup without saving this config.
[2] Save this configuration to flash and go to CLI prompt.
 
Choose one? [2]:2
Running pre-200 hooks...
 

) 設定の保存を選択する場合、Content Engine では、ハードウェアとソフトウェアの初期化が行われます。続いて、ログインに必要なユーザ ID とパスワードが求められます。このユーザ ID とパスワードに正しく応答すると、CLI がイネーブルになります。

これで、この Content Engine に対してデバイス ネットワーク パラメータの設定が完了し、Content Engine がローカル側に配置されます。 これで、Content Engine のディスク スペースの設定(「ディスク スペースの設定」 に説明)、冗長性、負荷バランシング、パフォーマンスの最適化などの Content Engine 上での追加インターフェイスの設定のような作業を実行できます(「ネットワーク インターフェイスの設定」 に説明)。



 

CLI 方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定

Content Engine CLI を使用して、ローカル側に配置する Content Engine 上でデバイス ネットワーク パラメータを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine でコンソール接続を開始します。


ヒント Content Engine でそれらのデバイス ネットワーク パラメータを指定するには、Telnet セッションではなくコンソール接続を使用する必要があります。 ただし、コンソール接続を使用して、この Content Engine にデバイス ネットワーク パラメータを指定した後、Telnet セッションを使用して、この Content Engine で以降の設定作業(たとえば、DNS キャッシングの設定)を実行できます。

ステップ 2 スーパーユーザ特権をもつ ACNS システムのアカウントを使用して、Content Engine にログインします。


) CLI を使用して、Content Engine でデバイス ネットワーク パラメータを指定するには、スーパーユーザ特権をもつ ACNS システムのアカウントを使用して CLI にログインする必要があります。 ACNS システムには、スーパーユーザのアカウントが事前に定義されています。最初にこのアカウントを使用して、ACNS システムにアクセスして他のユーザを追加できます。 この事前に定義されている admin スーパーユーザのアカウントのユーザ名は admin、パスワードは default です。 このトピックの詳細は、「ユーザ アカウントと特権プロファイル」を参照してください。 Content Engine CLI へのログインの詳細は、「ACNS ソフトウェアの CLI の開始」を参照してください。


ステップ 3 Content Engine CLI に正常にログインした後、特権 EXEC モードに入っていることを示す次のプロンプトが表示されます。

CE#
 

ここで、 CE は、Content Engine のホスト名です。

ステップ 4 特権 EXEC モードから、グローバル設定モードを入力して、この Content Engine の初期設定の設定値を指定します。

CE# config
CE(config)#

) 別の Content Engine CLI モードについては、「ACNS ソフトウェアの CLI コマンド モード」を参照してください。


ステップ 5 グローバル設定モードでは、次のいずれかの方法を使用して、この Content Engine 上でイーサネット インターフェイスを設定します。

このインターフェイスで DHCP をイネーブルにしない場合には、ステップ 6 にスキップします。

インターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにするには、次のように ip address dhcp インターフェイス コマンドを使用します。

interface {FastEthernet | GigabitEthernet} slot/port ip address dhcp

) インターフェイス レベルの DHCP を使用して、イーサネット インターフェイスを設定した場合、Content Engine のデバイス ネットワーク パラメータの残りが自動的に設定されます。

これで、この Content Engine に対してデバイス ネットワーク パラメータの設定が完了し、Content Engine がローカル側に配置されます。 Content Engine のディスク スペースの設定(「ディスク スペースの設定」 で説明)、次の項(「ネットワーク インターフェイスの設定」)で説明されている、この Content Engine 上での追加のネットワーク インターフェイス設定などの他の作業を実行できます。


ステップ 6 また、別の方法としてスタティック IP アドレスを使用した設定プロセスを続行する(およびこの Content Engine 上でインターフェイス レベルの DHCP をイネーブルにしない)手順は、次のとおりです。

a. 次のようにして、スタティック IP アドレスとネットワーク マスクを手作業で割り当てます。

interface {FastEthernet | GigabitEthernet} slot/port ip address ip-address netmask

) スタティック IP アドレスが、自動登録と同じインターフェイス上に設定され、Content Engine が自動登録を使用して Content Distribution Manager にまだ登録されていない場合、自動登録はこの Content Engine で自動的にディセーブルになります(デフォルトでは、自動登録が Content Engine の最初のインターフェイス上でイネーブルになっています)。


b. この Content Engine の IP デフォルト ゲートウェイを設定します(たとえば、 10.0.1.1 )。

これは、Content Engine とネットワークとの接続を可能にするルータの IP アドレスです。

ip default-gateway ip-address
 

c. IP サーバ名を設定します(Content Engine がドメイン ネーム解決に使用する DNS ネーム サーバの IP アドレスを指定します [たとえば、 172.16.0.2 ])。

ip name-server {ip-addresses | serial-lookup}
 

d. この Content Engine のホスト名を設定します(たとえば、 CE7305 )。

hostname name
 

e. この Content Engine の IP ドメイン名を設定します(たとえば、 cisco.com )。

ip domain-name name1 name2 name3
 

f. この Content Engine 上でのプライマリ インターフェイスを設定します。

primary-interface {FastEthernet | GigabitEthernet} slot/port
 

) 設定の保存を選択する場合、Content Engine では、ハードウェアとソフトウェアの初期化が行われます。続いて、ログインに必要なユーザ ID とパスワードが求められます。このユーザ ID とパスワードに正しく応答すると、CLI がイネーブルになります。

これで、この Content Engine に対してデバイス ネットワーク パラメータの設定が完了し、Content Engine がローカル側に配置されます。 Content Engine のディスク スペースの設定(「ディスク スペースの設定」 で説明)、次の項(「ネットワーク インターフェイスの設定」)で説明されている、この Content Engine 上での追加のネットワーク インターフェイス設定などの他の作業を実行できます。



 

ネットワーク インターフェイスの設定

「始動ダイアログ方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定」および「CLI 方式を使用したデバイス ネットワーク パラメータの設定」では、初期インターフェイスを選択し、そのインターフェイスを DHCP 用に設定するか、スタティック IP アドレスを指定しました。ここでは、冗長性、負荷バランシング、パフォーマンスの最適化などを確保するためのオプションを使用して、追加インターフェイスを設定する方法を説明します。

複数のネットワーク インターフェイスの設定

複数のネットワーク インターフェイスを、active-active インターフェイス、または active-standby インターフェイスのどちらにも設定できます。複数のインターフェイスを active-active インターフェイスとして設定するには、 interface コマンドを使用し、各インターフェイスに IP アドレスを割り当てます。複数のインターフェイスが設定される場合、それらのインターフェイスは同時にアクティブになります。この設定は、パフォーマンスを改善するときに使用します。次に例を示します。

ContentEngine# configure
ContentEngine(config)# interface FastEthernet 0/0
ContentEngine(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.0.0.0
 

アクティブ/スタンバイの設定では、インターフェイスは standby コマンドを使用して設定されます。アクティブ インターフェイスで障害が起こらない限り、これらのインターフェイスは非アクティブのままです。アクティブなネットワーク インターフェイスが、(ケーブルの障害、Layer 2 スイッチの障害、多数のエラー、またはその他の障害の理由で)機能しなくなったときに、そのインターフェイスがスタンバイ グループのメンバーであるときは、1 つのスタンバイ インターフェイスがアクティブになり、機能しなくなったインターフェイスからその機能を引き継ぎます。active-standby インターフェイス設定では、一度に 1 つのインターフェイスしかアクティブになりません。active-standby は、主に耐障害性を確保するために使用します。デバイスのパフォーマンスは、単一のアクティブ インターフェイスによって制限されます。

ContentEngine# configure
ContentEngine(config)# interface FastEthernet 0/1
ContentEngine(config-if)# standby ?
<1-4> Standby group number
ContentEngine(config-if)# standby 3 ?
errors Set the maximum number of errors allowed on this interface
ip Set the IP address of a standby group
priority Set the priority of an interface for the standby group
ContentEngine(config-if)# standby 3 errors ?
<0-4294967295> Max. no. of errors allowed on this interface for the standby
group
ContentEngine(config-if)# standby 3 ip ?
A.B.C.D IP address of the standby group
ContentEngine(config-if)# standby 3 priority ?
<0-4294967295> Priority of this interface for the standby group
 

スタンバイ インターフェイスを設定する場合、インターフェイスは論理的にスタンバイ グループに割り当てられます。次の規則により、スタンバイ グループ間の関係が決まります。

1 つのスタンバイ グループが、2 つまたはそれ以上のインターフェイスで構成されている。

Content Engine 上でのスタンバイ グループの最大数は、4 である。

各インターフェイスには、固有の IP アドレスが割り当てられる。また、各スタンバイ グループには、固有のスタンバイ IP アドレスが割り当てられ、グループ内のすべてのメンバーによって共有される。

信頼性を向上させるために、スタンバイ グループのメンバーのインターフェイスにデュプレックスおよび速度を設定する。

スタンバイ グループ内の各インターフェイスには、優先順位が割り当てられる。スタンバイ グループ内で最高の優先順位をもつ作動可能インターフェイスが、アクティブなインターフェイスになります。アクテイブなインターフェイスだけが、グループの IP アドレスを使用します。

アクティブなインターフェイスが機能しなくなった場合、スタンバイ グループ内で次に高い優先順位を与えられた作動可能インターフェイスが、アクティブになる。

スタンバイ グループのすべてのメンバーが機能しなくなり、その後に 1 つが回復した場合、ACNS ソフトウェアは、その作動可能インターフェイス上でスタンバイ グループを起動する。

スタンバイ グループ内のインターフェイスの優先順位は、実行時に変更できる。この変更後に最高の優先順位を持ったインターフェイスが、新しいアクティブ インターフェイスになります(現在のアクティブ インターフェイスより高い優先順位を持つインターフェイスが存在する場合、デフォルトでは、現在のアクティブ インターフェイスと交替します)。

アクティブ インターフェイス上で許容されるエラーの最大数は、standby コマンドの errors オプションを使用して設定される。このオプションは、デフォルトではディセーブルです。エラーの数が、この最大値を越えた場合、インターフェイスが遮断され、スタンバイが起動されます。


) 信頼性の高い動作を確保するために、インターフェイスの IP アドレスとスタンバイ グループの IP アドレスは、別々のサブネット上に指定する必要があります。 この要件を満たすために、プライベート アドレス スペース内のダミー IP アドレスをインターフェイスのプライマリ IP アドレスとして使用し、Content Engine の実 IP アドレスを別のサブネット内のスタンバイ グループ IP アドレスとして使用することができます。



) インターフェイスのデフォルト ゲートウェイを設定する場合は、ip route コマンドではなく、ip default-gateway グローバル設定コマンドを使用してください。


次の例では、同じスタンバイ グループのメンバーとして、3 つのインターフェイスが設定され、インターフェイス 3/0 が、アクティブ インターフェイスに指定されます。

Console(config)# interface fastEthernet 3/0 standby 1 ip 172.16.10.10 255.255.254.0
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/1 standby 1 ip 172.16.10.10 255.255.254.0
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/2 standby 1 ip 172.16.10.10 255.255.254.0
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/0 standby 1 priority 300
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/1 standby 1 priority 200
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/2 standby 1 priority 100
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/0 standby 1 errors 10000
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/1 standby 1 errors 10000
 
Console(config)# interface fastEthernet 3/2 standby 1 errors 10000
 

Content Engine 上でスタンバイ インターフェイスの設定を表示するには、 show standby コマンドを使用します。

Console# show standby
Standby Group:1
IP address: 172.16.10.10, netmask: 255.255.254.0
Maximum errors allowed on the active interface: 10000
Member interfaces:
FastEthernet 3/0 priority: 300
FastEthernet 3/1 priority: 200
FastEthernet 3/2 priority: 100
Active interface: FastEthernet 3/0
 

単一インターフェイス上での複数の IP アドレスの設定

interface secondary コマンドを使用すると、同一インターフェイス上で複数の IP アドレスを設定できます。1 つのインターフェイス上で最高 4 つのセカンダリ IP アドレスを設定できます。 この設定では、1 台の Content Engine が複数のサブネットに存在できるようになり、応答時間を最適化するために使用できます。これは、コンテンツが、ルータを通じて転送されることなく、Content Engine から、情報を要求するクライアントに直接送られるからです。 Content Engine とクライアントの両方が同一サブネット上で設定されるので、クライアントから Content Engine が見えます。次に例を示します。

ContentEngine# configure
ContentEngine(config)# interface FastEthernet 0/0
ContentEngine(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.0.0.0 secondary

ヒント Content Engine では、最高 4 つのセカンダリ アドレスをインターフェイスに割り当てられます。 それらのアドレスは、プライマリ アドレスが設定された後に限り、アクティブになります。 同一のサブネットワークで 2 つのインターフェイスが同じ IP アドレスをもつことはできません。 セカンダリ IP アドレスを設定するには、ip address コマンドを使用します(たとえば、ip address 172.16.1.123 255.255.255.0 secondary)。


Fibre Channel インターフェイスの設定

ACNS 5.x ソフトウェアは、Fibre Channel インターフェイスをサポートします。Fibre Channel は、SAN(Storage Area Network)でストレージ デバイスとサーバを相互接続するためのテクノロジーです。SAN では、ストレージをサーバに直接接続する必要はありません。データ転送は、高いスループットと高い可用性のあるネットワーク上で行われます。Fibre Channel は、1 ギガビット/秒 (Gbps) と 2 Gbps の速度で作動できます。

Fibre Channel ストレージの存在を検出するには、Content Engine にストレージ スペースを割り当てるようにストレージ アレイが設定され、Content Engine がそのストレージの割り当てを検出する前に リロードされる必要があります。 Content Engine がストレージの割り当てを検出したかどうかを確認するには、 show disks コマンドと show disks details コマンドを使用します。

Content Engine 上で Fibre Channel インターフェイスを設定するには、インターフェイス設定モードで interface FibreChannel slot/port コマンドを使用します。次に例を示します。

ContentEngine# configure
ContentEngine(config)# interface FibreChannel 0/0
ContentEngine(config-if)#?
exit Exit from this submode
mode Change the fibre channel interface operating mode
no Negate a command or set its defaults
speed Change the fibre channel interface speed
ContentEngine(config-if)# mode ?
autosense Use this mode to have the CE autosense
direct-attached Use this mode when the CE is directly connected to storage array
switched Use this mode when the CE is connected to a switch
ContentEngine(config-if)# speed ?
1 1Gbps
2 2Gbps
autosense autosense

interface FibreChannelコマンドの構文と使用法の詳細は、『Cisco ACNS Software Command Reference, Release 5.1』を参照してください。 シスコ社がサポートしている Fibre Channel ストレージ アレイについては、『Release Notes for Cisco ACNS Software, Release 5.1』を参照してください。


EtherChannel の設定

ACNS 5.x ソフトウェア用の EtherChannel は、速度が同じ最高 4 つのネットワーク インターフェイスを 1 つの仮想インターフェイスにグループ化することをサポートしています。このグループ化機能により、2 つ、3 つ、または 4 つのファースト イーサネット インターフェイス、または 2 つのギガビット イーサネット インターフェイスから構成される仮想インターフェイスを設定、または除去できます。また、EtherChannel は、Cisco ルータ、スイッチ、および EtherChannel をサポートするその他のネットワーキング デバイス、またはホストとの相互運用性をもち、負荷バランシング、および各インターフェイスの現在のリンク状況に基づく自動障害検出とリカバリーの機能も備えています。

EtherChannel を作成するには、インターフェイス設定モードで interface portchannel number コマンドを使用します。次に例を示します。

ContentEngine# configure
ContentEngine(config)# interface portchannel 2
ContentEngine(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.0.0.0
ContentEngine(config-if)# exit
 

EtherChannel を除去するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ContentEngine(config)# interface portchannel 2
ContentEngine(config-if)# no ip address 10.10.10.10 255.0.0.0
ContentEngine(config-if)# exit
ContentEngine(config)# no interface portchannel 2
 

EtherChannel にポートを追加したり、ポートを削除したりするには、次の例のコマンドを使用します。 これらのコマンドは、あらかじめ作成された Fast EtherChannel に、物理的なファースト イーサネット ポートを追加します。チャネル番号は、ポート チャネル インターフェイスが作成されたときに指定されたチャネル番号と同じです。 EtherChannel を作成するには、ファースト イーサネット ポートかギガビット イーサネット ポートのどちらでも使用できますが、EtherChannel にファースト イーサネットとギガビット イーサネットの両方のインターフェイスを含むことはできません。デバイスの設定に従って、EtherChannel に物理的なインターフェイスを追加できることに注意してください。

チャネル グループにインターフェイスを追加するには、次のように入力します。

CE# configure
CE(config)# interface FastEthernet 1/1
CE(config-if)# channel-group 2
CE(config-if)# exit
 

チャネル グループからインターフェイスを除去するには、次のように入力します。

CE(config)# interface FastEthernet 1/1
CE(config-if)# no channel-group 2
CE(config-if)# exit
 

負荷バランシングを設定するには、 port-channel load-balance コマンドを使用します。

CE(config)# port-channel load-balance
 

次の load-balance オプションの中から選択できます。

dst-ip Destination IP Address
dst-mac Destination MAC Address
round-robin Round robin each interface (default)
 

ラウンド ロビンを選択すると、チャネル グループ内のすべてのインターフェイス間で均等にトラフィックを分散できます。これ以外のバランシング オプションでは、イーサネット フレームの送信時に柔軟にインターフェイスを選択できます。 load-balance コマンドは、グローバルに有効になります。2 つのチャネル グループを設定する場合、同じ負荷バランシング オプションを使用する必要があります。

インターフェイスおよびコンテンツ サービスの帯域幅の設定

デバイスから発信される各種トラフィック、ストリーミング メディア、HTTP、メタデータなどのあらゆるタイプのトラフィックによって、ネットワーク リソースが消費されます。

インターフェイス帯域幅の設定

ローカル側に配置する Content Engine でインターフェイス帯域幅を設定するには、 bandwidth インターフェイス設定コマンドを使用します。 帯域幅は、メガビット/秒(Mbps)で指定します。 1000 Mbps オプションは、すべてのポートでは使用できません。このオプションは autosense と同じです。

bandwidth { 10 | 100 | 1000 }

no bandwidth { 10 | 100 | 1000 }

デフォルト値を復元するには、このコマンドの no 形式を使用します。


ヒント 1000 Mbps で伝送できるのは、ギガビット イーサネット インターフェイスだけです。


ACNS 5.x ソフトウェアでは、 pre-load max-bandwidth グローバル設定コマンドを使用して、事前ローディング プロセス用に最大帯域幅を設定できます。 このトピックの詳細は、「CLI コマンドを使用した事前ローディング用の帯域幅管理の設定」を参照してください。

コンテンツ サービスの帯域幅の設定

ローカル側に配置する Content Engine 上で、 bandwidth コマンドを使用して、Content Engine にキャッシュされるライブ コンテンツまたはストリーミング メディアに対して、WMT および RealProxy の帯域幅の設定値(コンテンツ サービス)に対する帯域幅の制限を指定します。

コンテンツ サービスの各タイプ(WMT および RealProxy)に対して、指定した期間中にそのサービスに割り当てる Content Engine 上の最大の帯域幅を指定できます。 これは、「スケジュールされた帯域幅」と呼ばれます。たとえば、RealProxy の帯域幅を月曜の午前 8 時から金曜の午後 6 時まで 1000 kbps に制限できます。

ContentEngine(config)# bandwidth allow 1000 real-proxy start-time monday 8:00 end-time friday 18:00
 

次の帯域幅設定フィールドのいずれにもデフォルト値がありませんが、特定のシステムに有効な帯域幅ライセンスに応じて、入力する値が異なります。 ユーザのシステムの帯域幅容量に基づいた許容可能な帯域幅を超える値を入力した場合、その値は受け入れられますが、警告メッセージが表示されます。 内部では、システムの帯域幅はライセンスによって承認された最大値に制限されます。 すべての入力値の単位は、キロビット/秒(kbps)です。


) ACNS 5.x ソフトウェアでは、pre-load max-bandwidth グローバル設定コマンドを使用して、事前ローディング プロセス用に最大帯域幅を設定できます。 このトピックの詳細は、「CLI コマンドを使用した事前ローディング用の帯域幅管理の設定」を参照してください。


WMT Proxy アップストリームの帯域幅の設定

ACNS 5.x ソフトウェアには、WMT プロキシが含まれています。ユーザがオンデマンド メディア ファイルを初めて要求したときに、このプロキシを使用してそれらのファイルをキャッシュできます。 それ以降に同じファイルが要求された場合には、Microsoft Media Server(MMS)プロトコルを使用して、WMT プロキシによって処理されます。 また、WMT プロキシは、ブロードキャストをライブ分割できるため、ブロードキャストが行われるたびに、オリジン サーバから 1 つだけのユニキャスト ストリームを要求します。

プロキシとオリジン サーバ間のビット レートは、着信ビット レートと呼ばれます。 bitrate グローバル設定コマンドを使用して、HTTP プロトコルまたは MMS プロトコルによって配信される大量のファイルのセッションごとの最大ビット レートを制限します。

bitrate { http default bitrate | wmt { incoming bitrate | outgoing bitrate }}

表 3-1 では、 bitrate コマンドのパラメータを説明します。

 

表 3-1 bitrate CLI コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

http

HTTP プロトコルを使用して送信される大量のファイルのビット レートをキロビット/秒(kbps)単位で設定します。

default

大量のファイルのデフォルト ビット レートを kbps 単位で設定します。

bitrate

kbps 単位のビット レート(0 ~ 2000000)。

wmt

WMT プロトコルを使用して送信される大量のファイルのビット レートを kbps 単位で設定します。

incoming

着信ビット レート値を設定します。

bitrate

kbps 単位の着信ビット レート(0 ~ 2147483647)。

outgoing

発信ビット レート値を設定します。

bitrate

kbps 単位の発信ビット レート(0 ~ 2147483647)。

次の例では、HTTP 経由で送信されるファイルの着信ビット レートを設定する方法を示しています。

ContentEngine(config)# bitrate http default 100
 

次の例では、MMS 経由で送信されるファイルの着信ビット レートを設定する方法を示しています。 show wmt コマンドを使用して、着信ビット レートが変更されていることを確認します。

ContentEngine(config)# bitrate wmt incoming 300000
ContentEngine(config)# exit
ContentEngine# show wmt
WMT version: ce507-001.000
WMT enabled
WMT disallowed client protocols:none
WMT end user license agreement accepted
WMT license key not installed
WMT evaluation enabled. Estimated 48 days 4 hours left for evaluation.
WMT max outgoing bandwidth limit enforced during evaluation: 56000 Kbits/sec
WMT outgoing bandwidth configured is 56000 Kbits/sec
WMT incoming bandwidth configured is 56000 Kbits/sec
WMT incoming port: 1755
WMT max sessions configured: 155
WMT max sessions platform limit: 155
WMT max sessions enforced: 155 sessions
WMT max outgoing bit rate allowed per stream has no limit
WMT max incoming bit rate allowed per stream: 300000 Kbits/sec
WMT cache enabled
WMT cache max-obj-size: 1024
WMT cache unique-stream-key enabled
WMT debug level: 0
WMT L4 switch not enabled
WMT debug client ip not set
WMT debug server ip not set
WMT/REAL cache space partition: wmt 70%, real 30%
WMT Stripping ? from Live URL is not enabled
WMT Live-split using streaming engine is enabled
WMT Proxy cache using streaming engine is enabled
ContentEngine#

ディスク スペースの設定

ACNS ソフトウェアで使用されるディスク スペースは、ディスク単位ではなく、ファイル システム単位で割り当てられます。 ディスク ストレージの割り当ては、使用するクライアント プロトコルの種類、および 表 3-2 で説明する各機能に必要なストレージ容量に応じて、全体的に設定できます。

 

表 3-2 ローカル側に配置する Content Engine 用の Cisco ACNS ソフトウェアのディスク ストレージ

ディスク ストレージの
タイプ
機能

sysfs(システム ファイル システム)

トランザクション ログ、syslog、および内部デバッグ ログを含むログ ファイルが保存されます。またイメージ ファイル、およびコンフィギュレーション ファイルも保存されます。 sysfs の詳細は、「sysfs 用のディスク スペースの設定」を参照してください。

cfs(キャッシュ ファイル システム)

HTTP オブジェクト、および FTP オブジェクトをキャッシングします。

mediafs(メディア ファイル システム)

WMT、RealProxy などのコンテンツをストリーミング プロキシ サーバからキャッシングします。

表 3-3 では、ローカル側に配置する Content Engine にディスク ストレージを設定し、表示するために使用できる CLI コマンドをリストします。

 

表 3-3 ローカル側に配置する Content Engine のディスク関連コマンド

コマンド
構文
説明

disk

disk add diskname { cdnfs { remaining | partition_size } | cfs { remaining | partition_size } | mediafs { remaining | partition_size } | sysfs { remaining | partition_size }}

disk cancel-config

disk config sysfs { remaining {{ cdnfs { remaining | partition_size} | cfs { remaining | partition_size } | mediafs { from-unused-cdnfs | remaining | partition_size }} | partition_size {{ cdnfs { remaining | partition_size } | cfs { remaining | partition_size } | mediafs { remaining | partition_size }}}

disk recover

ローカル側に配置する Content Engine のディスク リソースを設定します。

show disks

show disks configured

show disks current

show disks details

show disks storage-array

show disks storage-array [ detail ]

ローカル側に配置する Content Engine のディスク設定に関する情報を表示します。

sysfs 用のディスク スペースの設定

新たに購入した Content Engine を設定する場合は、EXEC モードで disk config コマンドを使用して、システム ファイル システム(sysfs)用のディスク スペースを作成する必要があります。

ローカル側に配置する Content Engine でディスク スペースを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 まだ設定モードを終了していない場合は、設定モードを終了します。

CE7305(config)# exit
CE7305#
 

ステップ 2 disk config コマンドを入力します。 たとえば、5 GB のsysfs を設定するには、次のコマンドを入力します。

CE7305# disk config sysfs 5GB
 

ステップ 3 ディスク設定を有効にするために、Content Engine をリロードします。

CE7305# reload
 


 


ヒント 新しいディスク設定を有効にする場合には、まずソフトウェアをリブートする必要があります。 このエラー メッセージが表示された場合は、Content Engine 上でディスク設定を再入力し、reload コマンドを使用して、ディスク設定を適用してください。


Network Attached Storage デバイスへのマウント

ACNS 5.1 ソフトウェアには、Common Interface File System(CIFS)クライアントと Network File System(NFS)クライアントがあり、これにより Content Engine はNetwork Attached Storage(NAS)デバイスと通信できます。

Content Engine を NAS デバイスに接続して、Content Engine のストレージ スペースを増やすことができます。 それらの Content Engine は、NAS サーバにアクセスしているときには、NAS または CIFS のクライアントとして機能します。 NAS サーバには、UNIX モードの NFS サーバ、または CIFS と共有するための Microsoft Windows が組み込まれています。

NAS サーバは、Content Engine 用の cdnfs および mediafs をサポートしています。 キャッシュされた WMT、RealMedia、およびその他のストリーミング コンテンツを保存する必要があるかどうかに応じて、NAS に接続するファイル システムのタイプを選択できます。

NFS サーバおよび CIFS サーバは、ファイル システム全体を、Content Engine またはファイル システムで指定したディレクトリにエクスポートします。 いずれの場合でも、Content Engine に割り当てるディスク スペース容量を指定する必要があります。 別の Content Engine は、NFS サーバまたは CIFS サーバ上の異なるディレクトリに接続し、複数の Content Engine が同じディレクトリを共有できません。

NFS サーバは、ホスト ベースの認証、および UNIX ファイル システムのアクセス コントロールをサポートしています。 NFS サーバが信頼するホストのリストと一致するクライアント IP アドレスを指定する必要があります。 その後、クライアントは、ファイルに割り当てられた許可に基づいて、ファイルをマウントおよびファイルにアクセスできます。 それに対し、CIFS サーバは、認証を行うためにデータをクライアントにエクスポートせずに、そのサーバ自体でファイルを共有して、ユーザを認証します。 CIFS サーバは、NTLM 平文テキスト パスワード、および LDAP 認証をサポートしています。

次のようにして、NAS の共有ファイルを Content Engine にマウントできます。

ローカル側に配置する Content Engine の Content Engine CLI を使用する。

中央側で管理する Content Engine 用のContent Distribution Manager の GUI または CLI を使用する。


) Content Engine を NAS デバイスにマウントする詳細は、『Cisco ACNS ソフトウェア デプロイメント コンフィギュレーション ガイド Release 5.1』を参照してください。


DNS キャッシングの設定

ローカル側に配置する Content Engine 上の DNS(ドメイン ネーム システム)キャッシングをイネーブルにしている場合は、Content Engine は、最新の DNS クエリーの結果を以降の同じクエリーを迅速に解決する目的でキャッシングします。このキャッシュ済みの情報は、クライアントの要求が以降にあるときに再度利用されます。 Content Engine は、DNS 情報を保存し、その情報を要求するクライアントに配信できる機能をもつことによって、DNS キャッシング サーバの働きをします。


) ACNS 5.1 ソフトウェア リリースの新機能は、WCCP を使用して DNS 要求を透過的に代行受信できることです。 このトピックの詳細は、「DNS WCCP 透過代行受信の概要」を参照してください。


この項では、DNS の簡単な概要、次にローカル側に配置する Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービス(「DNS キャッシング」とも呼ばれる)を設定する方法を説明します。

DNS の概要

DNS とは、ネットワーク ノードの名前を IP アドレスに変換するためにインターネットで使用されるシステムです。DNS により、ネットワークは、要求に入力されたドメイン名を関連した IP アドレスに変換できます。たとえば、エンドユーザ(Web クライアント)がブラウザに http://www.cisco.com と入力すると、DNS はそのドメイン名 cisco.com をそれに関連付けられた IP アドレスに変換して、エンド ユーザの要求を処理できるようにします(要求されたコンテンツを、Web クライアントに配信できるようにします)。

従来より、企業、組織がツリー状の構造に DNS を設定し、DHCP を使用して手作業または動的に彼らの DNS サーバを設定します。 DNS サーバの設定に使用した方式は、ACNS ソフトウェアのキャッシング ネーム サービスの動作に影響しません。

クライアントが使用する DNS サーバの構造およびタイプは、いくつかの異なるトポロジに基づきます。

すべてのクライアントは、1 つの DNS サーバまたは DNS サーバのクラスタに通知します。 その後、それらのサーバは再帰ルックアップ方式を使用して、名前を解決します。

クライアントは、再帰ルックアップを実行するように設定されたネーム サーバに要求を転送するローカル、または地域の DNS サーバ(通常、クライアントと同じ LAN 上にのサーバ)に通知します。

転送サーバまたは再帰サーバは、キャッシュにあるリソース レコードの可用性とそのレコードの存続可能時間(TTL)に応じて、そのキャッシュを使用して要求を処理できます。

Content Engine 上での DNS キャッシング

DNS キャッシングを使用すると、Content Engine(プロキシと WCCP モードで)は DNS エントリをキャッシュして、DNS サーバ解決のために何度も WAN にアクセスしないようにできます。

ローカル側に配置する Content Engine 上で DNS キャッシングを設定するには、Content Engine の GUI または CLI を使用します。 Content Engine がドメイン ネーム解決に使用する DNS サーバの IP アドレスを指定し、Content Engine 上で DNS キャッシングをイネーブルにする必要があります。 デフォルトでは、DNS キャッシングは Content Engine 上でディセーブルになっています。

Content Engine 上で DNS キャッシングをイネーブルにするには、次の作業を完了しておく必要があります。

DNS サーバのリストを指定します。ネットワークは、このリストを使用して、要求されたドメイン名を Content Engine がドメイン ネーム解決に使用する IP アドレスに変換します。

ローカル ドメインの名前を指定します。

Content Engine の DNS キャッシュが保存する最大レコード数を指定します。 これにより、Content Engine の DNS キャッシュのサイズが指定されます。

Content Engine 上で DNS キャッシングをイネーブルにします。

ACNS 5.1 ソフトウェアの新機能の 1 つは、WCCP を使用して DNS 要求を透過的に代行受信できることです。 この機能をイネーブルにするには、Content Engine および WCCP バージョン 2 ルータ上で、WCCP DNS キャッシング ネーム サービス(サービス ID 53 を含む WCCP サービス)を設定する必要があります。 このトピックの詳細は、「DNS WCCP 透過代行受信の概要」を参照してください。


注意 管理者が、ローカル側に配置する Content Engine 上で WCCP 代行受信を使用して、DNS キャッシング ネーム サービスを使用可能にすることを前提としています。

中央側で管理する ACNS ネットワークで、中央側で管理する Content Engine 上で WCCP 代行受信を使用する DNS キャッシング ネーム サービスを設定すると、同じポートで DNS 要求が受信されるため、Content Router との競合が発生します。 Content Router および Content Engine はポート 53 で受信します。 そのため、Content Router と Content Engine は相互に排他的であるため、そのような環境で WCCP 代行受信を使用する DNS キャッシュ サポートを設定する必要はありません。 ただし、中央側で管理する ACNS ネットワークで、標準 DNS キャッシング ネーム サービス(WCCP 代行受信はサポートされていない)をイネーブルにできます。

ドメイン ネーム解決の要件

ドメイン ネーム解決には、Content Engine に少なくとも 1 つの DNS ネーム サーバを設定しておく必要があります。 Content Engine に 1 つ以上の DNS ネーム サーバを設定するには、Content Engine の GUI( System > DNS オプション)または CLI( ip name-server グローバル設定コマンド)を使用して、Content Engine 用の DNS サーバのリストを指定します。 この DNS サーバのリストの指定の詳細は、「DNS キャッシング ネーム サービス用の DNS サーバの設定」を参照してください。

DNS キャッシング ネーム サービス

ACNS 5.1 ソフトウェアをインストールした Content Engine は、DNS サーバ(フォーワーダまたは再帰)に発行され、代行受信デバイスを通過する DNS 要求を代行受信できます。 Content Engine は、要求を受信すると、最新のキャッシングされた応答を保存しているかどうかについての応答を送信します。 キャッシングされた応答が有効であるためには、必要なセクション(Answer、Authority、Additional)に適切なリソース レコードを用意しておく必要があります。 それらのいずれかのリソース レコードが削除されたり、無効になったりしている場合、要求は送信するためのキューに入れられます。

表 3-4 では、Content Engine の DNS キャッシュにキャッシングできるリソース レコードを説明します。

 

表 3-4 Content Engine の DNS キャッシュでキャッシング可能なリソース レコード

レコード
説明

A

アドレス レコード

HINFO

ホスト情報

NULL

ヌル レコード

TXT

テキスト文字列

WKS

既知のサービスの説明

NS

ネーム サーバのレコード

CNAME

正規名

MB

メール ボックスのドメイン名

MD

メールの宛先

MF

メール転送

MG

メール グループのメンバー

MR

メール名前変更のドメイン

PTR

ポインタ レコード

MX

メール交換

SOA

権限の発行元

その他のリソース レコードはキャッシングされませんが、それらのリソース レコードを要求するクライアントに渡されます。 DNS キャッシング ネーム サービスは、RFC 1035 によって定義されるように、キャッシュによって生成される DNS の応答を含む DNS 応答の圧縮をサポートしています。 キャッシュが、クエリーに対するサーバの応答を認識しない場合、その応答をキャッシングしませんが、クライアントにその応答を渡します。 これにより、標準以外のクライアントまたはサーバが故障することが少なくなります。

次の状況で、標準 DNS 機能が適用されます。

シリアル ルックアップ:最初のサーバが失敗した場合、以降の再試行が、設定によって決まる別のサーバに対して発行されます。 元の要求は 1 つのサーバだけを含むので、次の試行が関連するのは、キャッシュが設定済みのサーバを使用している場合に限ります。

最大/最小存続可能時間:リモート サーバから受信した応答は、最大/最小存続可能時間までキャッシングされます。

期限切れの応答:DNS キャッシング ネーム サービスは、新しいルックアップを開始してキャッシングされたオブジェクトを更新する間に、期限切れの応答がキャッシュに存在する場合、その応答を使用します。 これは、特にアップストリーム DNS が遅い、または応答しない場合に役立ちます。 期限切れの応答は、エントリが新しい応答によって更新されるまで使用されるか、Least Recently Used(LRU)アルゴリズムを使用してキャッシュから削除されます。

個人識別名(PIN)のエントリ:キャッシュは、CLI を使用して設定されるエントリを許可するために静的に設定されるエントリを戻し、名前を IP アドレスにマップします。

DNS 要求を代行受信する Content Engine の利点は、次のとおりです。

WCCP 宛先変更リスト、またはバイパス エントリによって、あるいは単に、Content Engine に使用されていないサーバに対する要求を代行受信させ、それらの要求を他のサーバに再発行することによって、使用されるサーバを管理できます。

DNS サーバは、必要に応じて簡単に更新および変更できます。

DNS キャッシュ ヒットにより、パフォーマンスが向上します(応答時間が早くなり、帯域幅の消費量が少なくなります)。

一連のフォワーダを使用してネットワークを区分し、各区分に独自の DNS キャッシュをもたせることができます。その結果、次のことを行えます。

WAN 上の DNS トラフィックを効果的に制御できます。

Content Engine が要求を別のアップストリーム サーバに発行できるので、1 つ以上のサーバの損失を埋め合わせできる良好な体制を整えることができます。

一般的に、要求のクラスタが発生した場合、この区分により、パフォーマンスが向上します。特に高遅延の相互接続でパフォーマンスが向上します。

DNS WCCP 透過代行受信の概要

WCCP を使用した DNS 要求の透過代行受信の場合、管理者は Content Engine 上、または WCCP バージョン 2 をサポートするルータ上で、DNS キャッシング ネーム サービス(WCCP サービス グループ番号 53)を設定する必要があります。

DNS プロセスは、次のような方法で WCCP プロセスと対話します。

バイパス リストを保持する。

DNS プロセスの存続を監視して、そのプロセスが要求を受け入れ可能であることを確認する。 応答するサーバが DNS キャッシュにない場合、DNS キャッシュは、応答可能なサーバが使用できる状態になるまでサービスを登録解除します。

WCCP サービス(DNS キャッシング ネーム サービス)を設定および管理する。


) デフォルトでは、ACNS DNS キャッシング ネーム サービスは、オリジナル DNS サーバではなく、Content Engine 上で設定された DNS サーバを使用します。 Content Engine 上で DNS サーバのリストを設定する方法については、「DNS キャッシング ネーム サービス用の DNS サーバの設定」を参照してください。


ローカル側に配置する Content Engine 上での DNS キャッシング ネーム サービスの設定

ローカル側に配置する Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービスを設定するには、次の作業を完了しておく必要があります。

1. Content Engine がドメイン ネーム解決に使用する DNS ネーム サーバの IP アドレスを指定します。 最高 8 つの DNS サーバを指定できます。

2. Content Engine の DNS キャッシュに保存できるリソース レコードの最大数を指定します(デフォルト設定値 10,000 レコードを使用する場合、この手順はオプションになります)。

3. Content Engine のローカル ドメインの名前(たとえば、 cisco.com )を指定します。


) これらの最初の 3 つの設定作業は、まとめて「DNS キャッシュ関連の設定」と呼ばれます。


4. Content Engine で DNS キャッシングをイネーブルにします。


ヒント 少なくとも 1 つの DNS ネーム サーバが Content Engine に設定されている(ip name-server グローバル設定コマンドまたは System > DNS の Content Engine GUI を使用)場合には、Content Engine 上の DNS キャッシュがイネーブルになります。 最後の IP ネーム サーバ設定を、no ip name-server ip-address コマンドを使用して削除するか、Content Engine GUI を使用して DNS サーバ リストから削除する(System > DNS を選択してから DNS Servers テキストボックスですべてのエントリを削除する)場合には、Content Engine 上の DNS キャッシュがディセーブルになります。

DNS キャッシング ネーム サービス用の DNS サーバの設定

デフォルトでは、Content Engine 上の DNS キャッシング ネーム サービスは、オリジナル DNS サーバではなく、設定された DNS サーバのリストから DNS サーバを使用します。

オリジナル DNS サーバ:元の要求からの DNS サーバ(以降は、オリジナル DNS サーバと呼びます)。

設定された DNS サーバのリスト:ネットワークで使用され、Content Engine がドメイン ネーム解決に使用する DNS サーバのリストに追加されている DNS サーバ(この設定された DNS サーバのリストは、 ip name-server コマンドまたは System > DNS の Content Engine GUI を使用して作成されます)。

Content Engine GUI を使用した DNS サーバの設定

Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービス用に 1 つ以上の DNS サーバを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine GUI から、 System > DNS の順に選択します。 DNS ウィンドウが表示されます(図 3-2 を参照)。

図 3-2 DNS Cache Settings ウィンドウ

 

ステップ 2 Local Domain フィールドでローカル ドメイン(たとえば、 cisco.com )を指定します。

ステップ 3 「DNS Servers」という語の下に、DNS サーバの IP アドレスを入力する 8 つのテキスト ボックスがあります(これらは、アドレス解決[ドメイン名の IP アドレスへの変換] にネットワークで使用されるサーバです)。 このリストには、最高 8 つの DNS サーバを入力できます。


ヒント 少なくとも 1 つの DNS サーバを指定することで、この Content Engine 上で DNS キャッシングをイネーブルにします。 DNS キャッシュに保存できるリソース レコードのリストについては、表 3-4 を参照してください。 キャッシュ サイズの指定の詳細は、「DNS キャッシュ サイズの設定」を参照してください。


ステップ 4 Update をクリックして設定を保存します。


 

CLI コマンドを使用した DNS サーバの設定

ip name-server コマンドを使用して、ローカル側に配置する Content Engine に最高 8 つの DNS サーバの IP アドレスを指定します。

ContentEngine(config)# ip name-server ip-addresses
 

DNS サーバは、DNS 名がイネーブルになっているホストの DNS 名を認識することが必要で、その DNS 名をキャッシュ内に保存しているアドレスにマップします。 dns listen コマンドを使用して、新しいクライアント クエリーをリスン(聴取)するように DNS サーバ ポートを設定し、クエリー解決ルーティンを起動します。ホスト名が IP アドレスに解決されると、そのアドレスはメモリ仕様の DNS キャッシュに保存されます。

dns listen 名が DNS 名と一致しない場合は、 dns pin コマンドを使用して IP アドレスをネーム マッピングに固定します。 dns pin コマンド( both cname forward 、および reverse) を使用すると、キャッシュ内の名前に対して IP アドレスを固定できます。 forward オプションはホスト名を IP アドレスにマップします。 reverse オプションは IP アドレスをホスト名にマップします。 both オプションは、forward と reverse の両方向のマッピングを実行します。 cname オプションは、CNAME マッピングを挿入します。

dns retry-period コマンドは、未応答の要求が破棄される前の時間を設定します。 dns retry-timeout コマンドは、User Datagram Protocol (UDP) DNS 要求が上位の DNS サーバへ再送される間隔を設定します。DNS プロトコルではパケットが欠落することがある UDP を使用しているため、DNS 要求の再送が要求元への負荷となります。典型的に、再送は 3 秒間隔で応答を受信するまで続けられるか、応答がない場合、要求は 60 秒後にタイムアウトとなります。DNS サーバがタイムアウトになると、そこで新しいアプストリーム サーバがクエリーに選択されます。クエリーするサーバがアプストリームに無くなると、最初に応答した DNS サーバは要、求元のクライアントに DNS 失敗の応答を戻します。

dns serial-lookup コマンドは、最初に連絡した DNS サーバが応答しない場合は、設定済みのネーム サーバに繰り返しクエリーを送ります。

dns enable コマンドを使用すると、リスナー ポートの設定後に DNS サーバが始動します。 DNS サーバがイネーブルになると、システムに対するネーム サーバとして 127.0.0.1 のエントリが作成され、メモリを基にした DNS キャッシュを始動します。 no dns enable コマンドを使用して、DNS キャッシュをディセーブルにします。

次の例では、リスナー IP アドレス、ポート番号、およびホスト名を最初に設定しています。 その後、Content Engine 上で DNS キャッシュを使用可能にします。

ContentEngine(config)# dns listen 10.1.1.0 port 53 hostname acme
ContentEngine(config)# dns enable
 

DNS WCCP 代行受信用の DNS サーバの指定

デフォルトでは、Content Engine は、ドメイン ネーム解決に設定された DNS サーバのリストにある DNS サーバを使用します。 DNS WCCP 代行受信機能をイネーブルにした場合、 表 3-5 で説明されているように、 dns use-original-server グローバル設定コマンドを使用して、ローカル側に配置する Content Engine がドメイン ネーム解決に使用する DNS サーバを指定できます。

 

表 3-5 WCCP 代行受信を使用した DNS キャッシング ネーム サービス用の DNS サーバの指定

目的
コマンド

Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービスを設定して、設定された DNS サーバのリストにある DNS サーバ ではなく、オリジナル DNS サーバだけを使用する。

ContentEngine(config)# dns use-original-server only
 

Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービスを設定して、設定された DNS サーバを最初に試行し、そのサーバが失敗した場合には、オリジナル DNS サーバを試行する。

ContentEngine(config)# dns use-original-server after-configured
 

Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービスを設定して、最初に オリジナル DNS サーバを試行してから、設定された DNS サーバを試行する。

ContentEngine(config)# dns use-original-server before-configured
 

Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービスを設定して、設定された DNS サーバのリストのみを使用する。 これがデフォルトです。

ContentEngine(config)# no dns use-original-server

DNS WCCP 代行受信の CLI 設定例

次の例では、CLI を使用して、ローカル側に配置する Content Engine に、WCCP 代行受信による DNS キャッシングを設定する方法を示します。

DNS WCCP 透過代行受信をサポートするには、ルータが WCCP バージョン 2 をサポートしている必要があります。


ステップ 1 WCCP バージョン 2 ルータ上で DNS キャッシング ネーム サービスを設定します。

Router# configure
Router(config)# ip wccp version 2
Router(config)# ip wccp 53

ヒント DNS キャッシング ネーム サービスのサービス番号は、53 です。


ステップ 2 ローカル側に配置する Content Engine 上で DNS キャッシング ネーム サービスを設定します。

ContentEngine(config)# wccp 53
 


 

DNS キャッシュ サイズの設定

DNS キャッシュ サイズとは、DNS キャッシュ エントリの最大数を意味します。 Content Engine または CLI を使用して、ローカル側に配置する Content Engine 上の DNS キャッシュ サイズを設定できます。


) DNS キャッシュに保存できるリソース レコードのリストについては、表 3-4 を参照してください。


Content Engine GUI を使用した DNS キャッシュ サイズの設定

Content Engine GUI を使用して最大の DNS キャッシュ サイズを設定するには、Content Engine GUI から System > DNS の順に選択します。 DNS ウィンドウが表示されます。 図 3-3 で示すように、Content Engine 上の DNS キャッシュのデフォルト設定は、10,000 レコードです。 デフォルト設定を変更するには、Maximum number of records フィールドに 4096 ~ 65536 までの値を入力し、 Update をクリックします。

図 3-3 Content Engine GUI を使用した DNS キャッシュ サイズの指定

 


ヒント Content Engine GUI から DNS キャッシュをディセーブルにするには、DNS ウィンドウの DNS サーバのセクションまでスクロールし、DNS Servers テキスト ボックスからすべての IP アドレスを削除して、Update をクリックします。


CLI コマンドを使用した DNS キャッシュ サイズの設定

CLI を使用して 最大の DNS キャッシュ サイズを設定するには、 dns-cache グローバル設定コマンドを使用します。DNS キャッシュをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用してください。

次の例では、DNS キャッシュ サイズは 20,000 レコードに設定されています。

ContentEngine(config)# dns-cache size 20000
 

次の例では、DNS キャッシュは no 形式の dns-cache を使用して、ディセーブルにされています。

ContentEngine(config)# no dns-cache size

) システム リソース全体に過大な負荷をかけないようにするには、Content Engine が DNS サーバとして動作するときに使用するメモリの最大制限値を厳密に指定することが重要です。 キャッシュ メモリの最大サイズを設定するには、dns max-cache-memory コマンドを使用します。


コンテンツ事前ローディングの設定

HTTP または FTP を使用して特定のコンテンツ項目を事前ロードするように、Content Engine を設定できます。Web サイトは、いくつかのリンク レベルまで下がって、コンテンツがないかどうかスキャンされます。ネットワーク使用をよりよく管理するために、帯域幅制限値を指定して事前ロード コンテンツを設定できます。

コンテンツの事前ロードを行うには、プライマリ コンテンツを保存するオリジン Web サーバにあるすべてのコンテンツに対するキャッシュ要求を作成するように、Content Engine を設定します。 Content Engine は、指定された時刻に、そのコンテンツが最新の状態であることを確認し、変更されているコンテンツを更新します。


ヒント ローカル側に配置する Content Engine でコンテンツの事前ローディング スケジュールを設定するには、CLI(pre-load schedule コマンド)または Content Engine GUI(Caching > Content Preloading)を使用します。


ACNS ソフトウェアは、URL のファイルを読み取り、指定された URL を Content Engine に事前ロード(配信)ができます。

コンテンツの事前ローディングと HTTP、FTP、および MMS プロトコル

ACNS 5.x ソフトウェアは、WMT ストリーミング メディア ファイルのコンテンツの事前ローディングをサポートします。つまり、HTTP プロトコルおよびFTPプロトコルと同様に MMS プロトコルは、URL リスト ファイルでサポートされています。設定済みのすべての HTTP、FTP、および MMS のパラメータとルールが、事前ロードされるオブジェクトに適用されます。


) WMT ストリーミング メディア ファイルを事前ローディングする前に、ユーザの Content Engine 上で WMT を使用可能にしておく必要があります。 「ストリーミング メディア サービスの設定」を参照してください。


事前にロードされる URL のリスト ファイルは、システム管理者が保持します。 この URL リストはリモート システム上に作成する必要があります。また、この URL リストは、事前ローディング アクセスのために Content Engine に転送することができ、あるいはコンテンツ事前ローディングがイネーブルな場合、 pre-load url-list-file オプションを使用してリモート サーバからアクセスすることが可能です。 また、このリストは、指定した事前ローディング スケジュールによって設定された頻度( pre-load schedule コマンドまたは Content Engine GUI の [ Caching > Content Preloading ] を使用して設定)でアクセスされます。

URL のリストをローカル ディスク上のファイルに置くことができます。 mkdir コマンドを使用すると、サブディレクトリを作成して、そこにファイル リストを収めることができます。たとえば、 mkdir /local1/preload-directory コマンドを使用すると、 preload-directory と呼ばれるサブディレクトリをローカル ディスク上に作成できます。次に、 copy ftp disk コマンドを使用して、リスト フィルを FTP 送信することができます。

URL リストは、URL を記載したリストであり、各リストはオプションの depth パラメータを持ちます。depth パラメータは、事前ローディングが実行されるレベル数を指定します。たとえば、 http://www.espn.com 3 は、 http://www.espn.com 、および 3 つ下のレベルまでの全コンテンツをダウンロードします。depth レベルが指定されない場合、事前ロードのデフォルトの depth レベル 3 が使用されます。URL は、次のように改行で区切られます。

<cr>
. . .
http://www.cnn.com 3 <cr>
ftp://ftp.lehigh.edu/ 2 <cr>
mms://www.aol.com/<dir>/<streaming-file>
http://www.yahoo.com <cr>
. . .
<cr>
 

システム管理者が認証済みのコンテンツを、ローカル側に配置する Content Engine に事前ロードする場合、URL リスト ファイルのエントリは、次のように書き込む必要があります。

http://username:password@www.authenticatedsite.com/ <depth level>
 

コンテンツ事前ローディング、ToS、および DSCP

タイプ オブ サービス(ToS)、または Differentiated Services Code Point(DSCP)の設定は、パケット マーキングと呼ばれます。パケット マーキングにより、ネットワーク データを複数の優先レベル、またはタイプ オブ サービスに区分できます。URL の照合、ファイル タイプ、ドメイン、宛先 IP アドレス、発信元 IP アドレス、または宛先ポートに基づいて、IP パケット内に ToS または DSCP の値を設定できます。

ACNS 5.x ソフトウェアには、HTTP、FTP、および MMS の事前ロード トラフィックに対する ToS、または DSCP のサポートが含まれます。 コンテンツ事前ローディングは、オリジン サーバに接続されたとき要求クライアントによってではなく、Content Engine によって開始されるため、オリジン サーバと通信する前に、サーバへ向かうトラフィック上の ToS、または DSCP のコードポイントを設定する必要があります。 Content Engine の GUI または CLI を使用して、すべての事前ロード トラフィックに対して ToS 値および DSCP コードを設定できます。

Content Engine GUI を使用するには、次の項(「Content Engine GUI を使用したコンテンツ事前ローディングの設定」)で説明されている手順に従います。

CLI 方式を使用するには、 pre-load dscp グローバル設定コマンドを使用します。

Content Engine GUI を使用したコンテンツ事前ローディングの設定

ローカル側に配置する Content Engine 上でコンテンツ事前ローディングを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Content Engine GUI から、 Caching > Content Preload の順に選択します。 Content Preload ウィンドウが表示されます(図 3-4 を参照)。

図 3-4 Content Preload ウィンドウ

 

ステップ 2 Enable On オプション ボタンをクリックして、この Content Engine でコンテンツ事前ローディング機能を使用可能にします。

ステップ 3 1 組の Traverse Other Domains オプション ボタンを使用して、HTML ページで他のドメインを経由するかどうかを指定します。

たとえば、HTML ページの他のドメインを経由できるようにするには、 Traverse Other Domains On オプション ボタンをクリックします。

ステップ 4 1 組の Resume オプション ボタンを使用して、Content Engine が前の事前ローディング操作を再開するかどうかを指定します。

Resume On ボタンをクリックした場合、URL リスト ファイルにあるすべての URL が現在の事前ローディング セッションに再度フェッチされます。

Resume Off ボタンをクリックした場合、前の事前ローディングで正常にダウンロードされた URL は、現在のセッションにフェッチされません。

ステップ 5 1 組の DSCP type オプション ボタンを使用して、パケット ヘッダーに DSCP または ToS を設定することで、パケットの優先順位を設定します。 この機能を使用禁止にするには、 DSCP None オプション ボタンをクリックします。

ステップ 6 DSCP/ToS value フィールドに値を入力して、DSCP 値または ToS 値を指定します。 ステップ 5 DSCP None チェックボックスにチェックマークを付けた場合、このフィールドは 0 に設定されます。

a. DSCP 値のリストについては、表 3-6 を参照してください。

 

表 3-6 DSCP 値

DSCP 値
説明

<0-63>

有効な DSCP 値の範囲

af11

AF11 dscp(001010)を指定したパケット

af12

AF12 dscp(001110)を指定したパケット

af13

AF13 dscp(001110)を指定したパケット

af21

AF21 dscp(011010)を指定したパケット

af22

AF22 dscp(010110)を指定したパケット

af23

AF23 dscp(010110)を指定したパケット

af31

AF31 dscp(011010)を指定したパケット

af32

AF32 dscp(011110)を指定したパケット

af33

AF33 dscp(011110)を指定したパケット

af41

AF41 dscp(110010)を指定したパケット

af42

AF42 dscp(110110)を指定したパケット

af43

AF43 dscp(110110)を指定したパケット

cs1

CS1(優先順位 1)dscp(001100)を指定したパケット

cs2

CS2(優先順位 2)dscp(011000)を指定したパケット

cs3

CS3(優先順位 3)dscp(011100)を指定したパケット

cs4

CS4(優先順位 4)dscp(110000)を指定したパケット

cs5

CS5(優先順位 5)dscp(101100)を指定したパケット

cs6

CS6(優先順位 6)dscp(111000)を指定したパケット

cs7

CS7(優先順位 7)dscp(111100)を指定したパケット

default

デフォルト dscp(000000)を指定したパケット

ef

EF dscp(101110)を指定したパケット

b. ToS 値のリストについては、表 3-7 を参照してください。

 

表 3-7 ToS 値

ToS 値
説明

<0-127>

有効な ToS 値の範囲

critical

限界の優先順位(110)を指定したパケット

flash

フラッシュの優先順位(48)を指定したパケット

flash-override

フラッシュ上書きの優先順位(64)を指定したパケット

immediate

真近の優先順位(32)を指定したパケット

internet

インターネットワーク制御の優先順位(96)を指定したパケット

max-reliability

信頼性の高い最大 ToS(2)を指定したパケット

max-throughput

最大スループット ToS(4)を指定したパケット

min-delay

最小遅延 ToS(8)を指定したパケット

min-monetary-cost

最小金銭コスト ToS(1)を指定したパケット

network

ネットワーク制御の優先順位(112)を指定したパケット

normal

通常の ToS(0)を指定したパケット

priority

高い優先順位(16)を指定したパケット

ステップ 7 Concurrent Requests フィールドでは、同時要求の最大数を指定します。 1 ~ 30 の値を入力できます。デフォルトは 10 です。

ステップ 8 Depth level of URL Download フィールドでは、デフォルトの深度レベルを指定します。 1 ~ 20 の値を入力できます。デフォルトは 10 です。

ステップ 9 URL List File Path フィールドでは、パス名、または事前ロード URL リスト ファイルを常駐する ftp/http ロケーションを指定します。

ステップ 10 Fetch Directories フィールドでは、フェッチするディレクトリを指定します。

ステップ 11 Fetch Domains フィールドでは、フェッチするドメインを指定します。

ステップ 12 Fetch Suffixes フィールドでは、フェッチするサフィックスを指定します。

ステップ 13 No-Fetch Directories フィールドでは、フェッチから除外するディレクトリを指定します。

ステップ 14 No-Fetch Domains フィールドでは、フェッチから除外するドメインを指定します。

ステップ 15 No-Fetch Suffixes フィールドでは、フェッチから除外するサフィックスを指定します。

ステップ 16 1 組の Schedule オプション ボタン、チェックボックス、および Start Time and End Time フィールドを使用して、事前ロード スケジュールを設定します。

事前ロードのデフォルト開始時刻は、深夜 0 時(つまり、00:00)です。 このデフォルトを変更する場合には、次の事項について注意してください。

毎日または毎週の事前ロードに開始時刻と終了時刻を指定するには、 hh : mm (ここで、 hh は時、 mm は分です)を使用します。 時間毎の事前ロードの場合には、 mm を使用して開始時刻と終了時間を指定します。

正時刻毎の事前ロードの開始時刻と終了時刻を指定するには、開始時刻を 0、終了時刻を 59 に設定します。

毎日および毎週の事前ロードの場合、開始時刻は 0 ~ 23、終了時刻は 0 ~ 59 に設定します。 End Time フィールドをブランクのままにすると、事前ロードは完了するまで続行されます。

ステップ 17 Update をクリックして設定を保存します。


 

CLI コマンドを使用したコンテンツ事前ローディングの設定

この事前ローディングは、 pre-load enable グローバル設定コマンドにより、イネーブルになります。コンテンツ事前ローディングは、 pre-load schedule グローバル設定コマンドを使用してスケジュールでき、 pre-load force EXEC コマンドを使用してただちに始動できます。

pre-load concurrent-requests オプションを使用すると、同時に実行される事前ロード プロセスの最大数を設定できます。URL リスト ファイル内の URL 数が、指定された同時実行要求数より少ない場合、少ない数の URL がアクティブになります。


pre-load コマンドの詳細は、『Cisco ACNS Software Command Reference, Release 5.1』を参照してください。


CLI コマンドを使用した事前ローディング用の帯域幅管理の設定

pre-load max-bandwidth グローバル設定コマンドを使用して、事前ローディング プロセス用に最大帯域幅を設定できます。ACNS ソフトウェアの以前のバージョンでは、帯域幅を管理できなかったので、ユーザは事前ローディングの間、ユーザが指定した帯域幅の限界を必ず超えないようにする方法がありませんでした。 ACNS 5.x ソフトウェアでは、コンテンツ事前ローディング用の URL に、異なるビットレートを指定する、WMT ストリーミング メディア ファイルも事前ローディングできるようになりました。


wmt max-bandwidth および wmt max-bitrate グローバル設定コマンドを使用して、 WMT 帯域幅、およびビットレートも管理できます。



pre-load dscp コマンドの使用は、DSCP サーバ設定に関係する Rules Template 設定コマンドの使用より優先します。


CLI を使用した事前ローディングの設定例

この項では、CLI を使用して Content Engine 上で事前ローディングを設定する例をいくつか示します。

例 1

この例では、事前ロード機能をイネーブルにします。

ContentEngine(config)# pre-load enable
 

例 2

この例では、事前ロード URL リスト ファイルのローカルパス名を指定します。

ContentEngine(config)# pre-load url-list-file /local1/myurllist
 

例 3

この例では、URL リスト ファイルにアクセスする FTP サーバを指定します。

ContentEngine(config)# pre-load url-list-file ftp://ftpserver/ftpdirectory/urllist.txt
 

例 4

この例では、URL 検索の深度レベルを 4 に指定します。

ContentEngine(config)# pre-load depth-level-default 4
 

例 5

この例では、除外されるオブジェクト用のフィルタを作成します。

ContentEngine(config)# pre-load no-fetch suffix .mil .su .ca
 

例 6

この例では、フェッチされるドメイン用のフィルタを指定します。

ContentEngine(config)# pre-load fetch domain cisco.com
 

例 7

この例では、HTML ページ内の他のドメインが全検索されることを指定します(デフォルトでは、HTML ページ内の他のドメインは全検索されません)。

ContentEngine(config)# pre-load traverse-other-domains
 

例 8

この例では、同時接続の最大数を指定します。

ContentEngine(config)# pre-load concurrent-requests 5
 

例 9

この例では、事前ロードを毎日スケジュールするときの、開始と終了の時刻を指定します。

ContentEngine(config)# pre-load schedule every-day start-time 01:00 end-time 02:00
 

例 10

この例では、事前ロードを毎正時刻にスケジュールするときの、開始と終了の時刻を指定します。

ContentEngine(config)# pre-load schedule every-hour start-time 8 end-time 20
 

例 11

pre-load schedule every-week オプションを指定すると、複数の曜日に事前ロードを設定できます。 この例では、事前ロードを週 2 日にスケジュールするときの、曜日、および開始と終了の時間を指定します。

ContentEngine#(config)# pre-load schedule every-week Sun Wed start-time 01:00 end-time 06:00
 

例 12

事前ロード操作のデフォルト開始時刻は、00:00(つまり、深夜 0 時)です。終了時刻が指定されない場合、すべてのオブジェクトがダウンロードされた後、事前ロード操作が完了します。

この例では、コンテンツ事前ローディングが終了した URL から、Content Engine がコンテンツ事前ローディングを再開できます。

ContentEngine#(config)# pre-load resume
 

例 13

次は、事前ロードに関連した show コマンドの例です。次の例では、コンテンツ事前ローディングが行われている際の、事前ローディング オペレーションの統計情報を示します。

ContentEngine# show statistics pre-load
Statistics of last Preloading operation
---------------------------------------
 
Preloading is in progress.
List of preloaded URLs are in /local1/preload_dir/downloaded_urls.
 
1811 objects downloaded, 35506616 bytes transferred.
 

例 14

次の例では、 no pre-load enable グローバル設定コマンドを使用して、コンテンツ事前ローディング プロセスがディセーブルになった後の、事前ローディングの統計情報を示します。
show statistics pre-load
コマンドはまた、成功したコンテンツ事前ローディング オペレーションの統計情報を示すのに使用されます。

ContentEngine# show statistics pre-load
Statistics of last Preloading operation
---------------------------------------
 
Preloading was initiated by cron.
Preloading started at Sat Feb 10 21:00:01 2001
Preloading ended at Sun Feb 11 00:45:25 2001
 
Number of invalid entries in URL list file = 0
Total number of preloaded objects = 44178
Total number of preloaded bytes = 895723727
 

例 15

この例では、Type of Service サポートを normal に設定する方法を示します。

ContentEngine(config)# pre-load set-tos normal
 

例 16

次の例では、コンテンツ事前ローディングの最大帯域幅を 50,000 Kbps に設定する方法を示します。

ContentEngine(config)# pre-load max-bandwidth 50000
 

例 17

この例では、 pre-load set-tos および pre-load max-bandwidth コマンドを使用した後の、現在の事前ローディング オペレーションの状況を示します。

ContentEngine# show pre-load
Preloading is enabled
Number of concurrent sessions: 10
Depth level: 4
URL List File:/local1/url.txt
DSCP:set-tos normal
Max Bandwidth:50000 Kbps
Previous preloading operation will be continued.
Preload will not traverse other domains.
Fetch Domains:
Fetch Suffix:
Fetch Directory:
No-fetch Domain:
No-Fetch Suffix:
No-Fetch Directory:
Scheduling on all days
Start Time: 00:00
End Time :Till completion
 

例 18

この例では、現在の事前ローディングに関連した統計情報を示します。

ContentEngine# show statistics pre-load
Statistics of last Preloading operation
---------------------------------------
 
Preloading is in progress.
List of preloaded URLs are in /local1/preload_dir/downloaded_urls.
 
79 objects downloaded, 2684000 bytes transferred.
 

例 19

この例では、 show statistics pre-load コマンドを使用し、前記の例から更新された統計情報を示します。

ContentEngine# show statistics pre-load
Statistics of last Preloading operation
---------------------------------------
 
Preloading is in progress.
List of preloaded URLs are in /local1/preload_dir/downloaded_urls.
 
83 objects downloaded, 2842292 bytes transferred.

コンテンツ事前ローディングの再開

コンテンツ事前ローディングがスケジュールされた終了時刻までに完了しなかった場合、 pre-load resume グローバル設定コマンドを使用して、キャプチャしようとしているコンテンツの事前ローディング プロセスを再開できます。 このコマンドを使用すると、URL リスト ファイルの最初から事前ローディングを再度始める代りに、以前の事前ローディングの中断部分からダウンローディングを再開できます。


pre-load resume コマンドが Content Engine 上で設定されてなく、コンテンツ事前ローディングがスケジュールされた終了時以前に打ち切られた場合、次のスケジュールされたコンテンツ事前ローディングは、URL リスト ファイルの最初から始まります。