Cisco Content Services Switch コンテント ロード バランシング コンフィギュレーション ガイド Software Version 8.20
所有者の設定
所有者の設定
発行日;2012/01/11 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

所有者の設定

所有者設定のクイック スタート

所有者の作成

所有者の DNS バランス タイプの設定

所有者の住所の指定

所有者の請求情報の指定

大文字小文字の指定

所有者の DNS タイプの指定

所有者の電子メールアドレスの指定

所有者の削除

所有者情報の表示

所有者のサマリーの表示

以降の内容について

所有者の設定

この章では、所有者の作成および設定方法について説明します。この章の内容は、特に指定のない限り、すべての CSS モデルに共通です。

この章の主な内容は次のとおりです。

所有者設定のクイック スタート

所有者の作成

所有者の DNS バランス タイプの設定

所有者の住所の指定

所有者の請求情報の指定

大文字小文字の指定

所有者の DNS タイプの指定

所有者の電子メールアドレスの指定

所有者の削除

所有者情報の表示

サービスと所有者、およびコンテンツ ルール間の関係については、 第 1 章「コンテンツ ロード バランシングの概要」 を参照してください。

所有者設定のクイック スタート

表9-1 に、所有者を設定するために必要な手順の概要を示します。それぞれの手順に、作業を実行するために必要な CLI コマンドも示します。これらの CLI コマンドの機能と、関連する各オプションの詳細については、 表9-1 以降の項を参照してください。

 

表9-1 所有者設定のクイック スタート

作業とコマンドの例

1. config と入力して設定モードに入ります。

# config
(config)#

2. 所有者を作成します。

(config)# owner arrowpoint
(config-owner[arrowpoint])#

3. 所有者の電子メール アドレスを指定します。

(config-owner[arrowpoint])# email-address bobo@arrowpoint.com

4. 所有者の住所を指定します。

(config-owner[arrowpoint])# address “373 grand ave usa”

5. 所有者の請求先情報を指定します。

(config-owner[arrowpoint])# billing-info “finance”

6. (推奨)所有者情報を表示して所有者設定を確認します。

(config-owner[arrowpoint])# show owner

表9-1 に示した各コマンドを実行すると、次のような実行設定が得られます。

!*************************** OWNER ***************************
owner arrowpoint
email-address bobo@arrowpoint.com
address “373 grand ave usa”
billing-info “finance”

所有者の作成

所有者とは通常、Web ホスティング サービスを契約して、Web コンテンツのサービスを受け、必要な帯域幅を割り当てられる、個人または企業のことを指します。コンテンツ ルールの所有者を作成するには、 owner コマンドを使用します。所有者を作成すると、CSS が、コンテンツ ルールを所有するエンティティ(個人、企業名、またはその他の意味のある肩書きなど)を識別できるようになります。CSS では多くの所有者を作成して、所有者ごとに設定可能なプロファイルを管理することができます。

所有者を作成する際は、所有者の Domain Name Service (DNS;ドメイン ネーム サービス)名を使用できます。所有者名は、1~31 文字のテキスト文字列を引用符で囲まずに入力します。次の例では、所有者 arrowpoint を作成します。

(config)# owner arrowpoint
 

所有者を作成すると、CLI は所有者モードになります。

(config-owner[arrowpoint])#
 

所有者を削除するには、 no owner コマンドを使用します。所有者を削除すると、その所有者用に作成したすべてのコンテンツ ルールも削除されます。たとえば、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# no owner arrowpoint

所有者の DNS バランス タイプの設定

デフォルトでは、コンテンツ ルールは、所有者に指定された DNS ロード バランシング方式を使用します。所有者に設定された DNS ロード バランシング方式は、すべての所有者のコンテンツ ルールに適用されます。特定のコンテンツ ルールに別の方式を設定する場合は、 (config-owner-content) dnsbalance コマンドを使用します。

ドメイン名の要求を IP アドレスへ変換する場所を決めるには、 dnsbalance コマンドを使用します。この所有者モード コマンドのシンタックスおよびオプションは、次のとおりです。

dnsbalance leastloaded :要求は、すべてのローカル ドメイン サイトまたはリモート ドメイン サイトのうち、負荷が最小のサイトに解決される。CSS は最初に負荷の値を比較します。ドメイン サイト間の負荷の差が 50 以内である場合は、応答時間が比較されます。応答時間が最も短いサイトが、最小負荷サイトとみなされます。

dnsbalance preferlocal :要求をローカルの仮想 IP (VIP)アドレスに解決する。すべてのローカル システムでその負荷しきい値を超えている場合、最小負荷のリモート CSS の VIP アドレスが、そのドメイン名の解決先アドレスとして選択されます。

dnsbalance roundrobin (デフォルト):ローカルとリモートのコンテンツ ドメイン サイト間で負荷を均等に分散してドメイン名を解決し、要求を解決する。ローカルの負荷しきい値を超えたサイトは使用されません。

たとえば、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# dnsbalance leastloaded
 

DNS ロード バランシング方式をデフォルト設定の roundrobin にリセットするには、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# no dnsbalance

所有者の住所の指定

所有者の住所を入力するには、所有者モードで address コマンドを使用します。128 文字以内のテキスト文字列を引用符で囲んで入力します。

たとえば、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# address “373 granite ave usa”
 

所有者の住所を削除するには、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# no address
 

所有者の請求情報の指定

所有者の請求情報を入力するには、所有者モードで billing-info コマンドを使用します。所有者の請求情報は、128 文字以内の文字列を引用符で囲んで指定します。たとえば、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# billing-info “finance”
 

所有者の請求書情報を削除するには、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# no billing-info

大文字小文字の指定

コンテンツ要求を所有者のコンテンツ ルールと照合するときに、大文字小文字を区別するかどうかを定義するには、 case コマンドを使用します。デフォルトは case insensitive です。


case コマンドを有効にするには、CSS を再度ブートする必要があります。


たとえば、クライアントが arrowpoint/index.html からコンテンツを要求し、所有者 arrowpoint が次のように設定されているとします。

case sensitive に設定した場合、要求はコンテンツ index.html と正確に一致する必要があります。

case insensitive に設定した場合、要求はどのような大文字小文字の組み合せを指定しても構いません(Index.html、INDEX.HTML など)。

所有者 arrowpoint のコンテンツ ルールで大文字小文字を区別するように設定するには、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# case sensitive
 

デフォルト値に戻すには、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# case insensitive

所有者の DNS タイプの指定

特定の所有者にピア名交換ポリシーを設定するには、 dns コマンドを使用します。デフォルトは none で、ピア名交換ポリシーは設定されません。DNS の設定については、『 Cisco Content Services Switch Global Server Load-Balancing Configuration Guide 』を参照してください。

この所有者モード コマンドのシンタックスおよびオプションは、次のとおりです。

dns accept :CSS ピアから提案されたすべてのコンテンツ ルールを受け入れる。

dns push :CSS ピアにすべてのコンテンツ ルールをプッシュ(送信)する。

dns both :CSS ピアから提案されたすべてのコンテンツ ルールを受け入れ、すべてのルールを CSS ピアにプッシュする。

たとえば、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# dns push
 

所有者のピア名交換ポリシーを削除するには、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# no dns

所有者の電子メールアドレスの指定

所有者の電子メール アドレスを入力するには、所有者モードで email-address コマンドを使用します。たとえば、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# email-address bobo@arrowpoint.com
 

所有者の電子メール アドレスを削除するには、次のように入力します。

(config-owner[arrowpoint])# no email-address

所有者の削除


注意 所有者を削除すると、その所有者に関連付けられているコンテンツ ルールも削除されます。

所有者を削除するには、設定モードで no owner コマンドを使用します。所有者を削除するには、最初に所有者モードを終了する必要があります。所有者モードでは、所有者を削除できません。

たとえば、所有者を削除するには次のように入力します。

(config)# no owner arrowpoint
 

所有者情報の表示

show owner コマンドを実行すると、特定の所有者の情報を表示できます。所有者とは、Web コンテンツを所有し、CSS を使用してそのコンテンツへのアクセスを管理するエンティティです。

指定したコマンド モードから次の show owner コマンドを実行すると、所有者の設定情報と統計情報を表示できます。

show owner { owner_name { statistics }} :所有者の設定と統計情報を表示する。

このコマンドは、ACL、回線、グローバル、グループ、インターフェイス、サービス、スーパーユーザ、およびユーザ モードで利用できます。 show owner コマンドでは、すべての所有者の設定情報が表示されます。 show owner owner_name コマンドでは、特定の所有者の設定情報が表示されます。 statistics オプションは所有者の統計情報を表示します。

show owner { statistics } :現在の所有者または現在のコンテンツ ルールの所有者の設定情報と統計情報を表示する。このコマンドは、所有者モードとコンテンツ モードで使用可能です。 show owner コマンドをオプションをつけずに使用すると、設定情報だけが表示されます。 statistics オプションは現在の所有者の統計情報を表示します。

たとえば、ACL、回線、グローバル、グループ、インターフェイス、サービス、スーパーユーザ、ユーザのいずれかのモードで、特定の所有者の設定情報を表示するには、次のように入力します。

# show owner test.com
 

所有者モードで所有者の設定情報を表示するには、次のように入力します。

(config-owner[test.com])# show owner
 

表9-2 に、 show owner name コマンドで表示されるフィールドについて説明します。

 

表9-2 show owner name コマンドの出力フィールド

フィールド
説明

Name

所有者の名前

Billing Info

所有者に関する請求情報

Address

Web ホスティング サービスの所有者の郵送先住所

Email Address

所有者の電子メール アドレス

DNS Policy

所有者のピア DNS 交換ポリシー。指定できる値は次のとおりです。

accept :CSS ピアから提案されたすべてのコンテンツ ルールを受け入れる。

push :所有者をアドバタイズして CSS ピアにすべてのコンテンツ ルールをプッシュする。

both :所有者をアドバタイズしてすべてのコンテンツ ルールを CSS ピアにプッシュし、CSS ピアから提案されたすべてのコンテンツ ルールを受け入れる。

none :所有者のデフォルト DNS 交換ポリシー。この所有者は CSS ピアから見えません。

Case Matching

コンテンツ要求と所有者のルールとの照合で、大文字小文字を区別するかどうかを示します。

ACL、回線、グローバル、グループ、インターフェイス、サービス、スーパーユーザ、ユーザのいずれかのモードで所有者の統計情報を表示するには、次のように入力します。

# show owner test.com statistics
 

所有者モードまたはコンテンツモードで所有者の統計情報を表示するには、次のように入力します。

(config-owner[test.com])# show owner statistics
 

表9-3 に、 show owner name statistics コマンドで表示されるフィールドについて説明します。

 

表9-3 show owner name statistics コマンドの出力フィールド

フィールド
説明

DNS Policy

所有者のピア DNS 交換ポリシー。指定できる値は次のとおりです。

accept :CSS ピアから提案されたすべてのコンテンツ ルールを受け入れる。

push :所有者をアドバタイズして CSS ピアにすべてのコンテンツ ルールをプッシュする。

both :所有者をアドバタイズしてすべてのコンテンツ ルールを CSS ピアにプッシュし、CSS ピアから提案されたすべてのコンテンツ ルールを受け入れる。

none :所有者のデフォルト DNS 交換ポリシー。この所有者は CSS ピアから見えません。

Hits

所有者のルールで処理された接続の数

Bytes

所有者のルールに一致する転送バイトの総数

Frames

所有者のルールに一致する転送フレームの総数

Redirects

固定接続または固定スティッキによりリダイレクトされたフローの総数

Spoofs

バックエンド サービスとの接続を同時に交渉する際に、CSS が応答したクライアント接続の数

Case Matching (Sensitivity)

コンテンツ要求と所有者のルールとの照合で、大文字小文字を区別するかどうかを示します。

Reject Overload

未使用

Reject No Services

使用できるサービスがないために拒否された接続の数

Drops

未使用

NAT Translations

未使用

所有者のサマリーの表示

show summary コマンドを実行すると、すべての所有者または特定の所有者について、次の所有者情報のサマリーが表示されます。

所有者

コンテンツ ルール

サービス

サービス ヒット数

次の show summary コマンドは、どのモードからも実行できます。

show summary :すべての所有者情報のサマリーを表示する。

show summary owner_name :特定の所有者に関する所有者情報のサマリーを表示する。

たとえば、次のように入力します。

(config)# show summary
 

表9-4 に、 show summary コマンドで表示されるフィールドについて説明します。

 

表9-4 show summary コマンド出力のフィールド

フィールド
説明

Global Bypass Counters

No Rule Bypass Count

既存のコンテンツ ルールのいずれとも一致しなくてもフローが通過した回数

ACL Bypass Count

ACL がコンテンツ ルールをバイパスしトラフィックを直接送信先に送信した回数

URL Prams Bypass Count

param-bypass が有効に設定されているコンテンツ ルールとコンテンツ要求が一致した回数。コンテンツ要求は元のサーバに転送されます。

Cache Miss Bypass Count

キャッシュ サーバからの TCP 接続がコンテンツ ルールをバイパスした回数。キャッシュ サーバは元のコンテンツ要求のサーバとアクセスできるようになります。

Garbage Bypass Count

CSS がコンテンツ要求を検査し、それを認識不能または破損していると判断した回数。この場合、コンテンツ要求はキャッシュ サーバではなく元のサーバに転送されます。

Owner

所有者名

Content Rules

所有者に関連付けられているルール

State

ルールの状態(active または suspended)

Services

ルールに関連付けられているサービス

Service Hits

サービスのヒット数

以降の内容について

所有者を作成および設定したら、 第 10 章「コンテンツ ルールの設定」 のコンテンツ ルールの設定方法を参照してください。コンテンツ ルールは、所有者のコンテンツへの要求の処理方法を CSS に指示するものです。特定の所有者モード内でコンテンツ ルールを作成および設定します。これにより、設定したコンテンツ ルールは特定の所有者だけに適用されます。