Cisco Global Site Selector 4492R ハードウェア インストレーション ガイド
メンテナンス GSS 4492R
メンテナンス GSS 4492R
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 713KB) | フィードバック

目次

メンテナンス GSS 4492R

設置環境のメンテナンス

温度

湿度

高度

ほこりと微粒子

腐食

静電放電

電磁干渉と無線周波数干渉

磁気

電源の中断

電源保護装置の使用方法

サージ プロテクタ

電力コンディショナ

無停電電源装置

メンテナンス GSS 4492R

予防保守を目的とした手順を適切に実行すると、GSS 4492R を常に良好な稼働状態に保ち、時間のかかるサービス手続きの必要性を最小限に抑えることができます。この章では、定期的に実行する必要のあるメンテナンス手順について説明します。

この章には、次の項があります。

設置環境のメンテナンス

電源保護装置の使用方法

設置環境のメンテナンス

電源装置の排気ファンは、さまざまな開口部から空気を吸い込み、背面パネルからその空気を吹き出すことで、電源装置と GSS 4492R を冷却します。ただし、ファンはほこりやその他の微粒子も GSS 4492R に取り込んでしまうため、汚れの原因となる物質が蓄積し、その結果、シャーシの内部温度が上昇したり、各種 GSS 4492R コンポーネントの動作が妨げられたりすることがあります。

このような状況を避けるため、作業環境を常に清潔に保ち、GSS 4492R 周辺のほこりやごみの量を減らして、電源装置ファンがシステムに取り込んでしまう汚れの原因となる物質の量を減らすことをお勧めします。

ここでは、GSS 4492R のパフォーマンスと寿命に悪影響を与える可能性のあるさまざまな環境要因について説明します。この項で説明する環境要因は次のとおりです。

温度

湿度

高度

ほこりと微粒子

腐食

静電放電

電磁干渉と無線周波数干渉

磁気

電源の中断

温度

温度の過剰な上昇または低下は、早期劣化、半導体素子の障害、装置の機械的な障害など、さまざまな問題を引き起こすことがあります。極端な温度の変動が原因で、ソケットでの半導体素子が緩み、ディスク ドライブ プレートが膨張または収縮して、データの読み取りエラーや書き込みエラーが発生する場合があります。

温度が GSS 4492R のパフォーマンスに及ぼす悪影響を最小限に抑えるため、次のガイドラインに従ってください。

GSS 4492R は 0~40°C(32~104°F) の環境で動作させてください。

GSS 4492R の適切な通気を確保してください。閉鎖型の壁面ユニットの中や布の上にシステムを設置しないでください。温度の上昇を助長してしまうことがあります。直射日光のあたる場所に設置しないでください。また、冬期の暖房の吹き出し口をはじめ、どのような種類であっても熱源の近くには設置しないでください。

標高の高い場所では、適切な通気が特に重要となります。高地で、GSS 4492R を高温で稼働させると、最適なパフォーマンスを得られないことがあります。

GSS 4492R のすべてのスロットと開口部、特に GSS 4492R 背面のファン排気口を遮る障害物がないことを確認してください。

ほこりやごみが蓄積しないように、定期的に GSS 4492R を清掃してください。ほこりやごみが蓄積すると、システムが過熱する恐れがあります。

GSS 4492R が異常な低温にさらされた場合は、2 時間のウォームアップ時間を取り、通常の動作温度になってから、電源を入れてください。そうしないと、内部コンポーネント、特にハード ディスク ドライブに損傷を引き起こすことがあります。

湿度

湿度が高い状況では、湿気が GSS 4492R 内にまで浸透してしまう可能性があります。この湿気が原因で、内部コンポーネントの腐食や、電気抵抗、熱伝導率、物理的強度、サイズなどの特性の劣化が発生することがあります。また、GSS 4492R 内の湿度が極端に高くなると、電気回路の短絡を招き、深刻な損傷を引き起こすことがあります。

各 GSS 4492R の動作時の定格湿度は、相対湿度 8~80%、1 時間あたりの湿度変化 10% です。温暖期には冷房、寒冷期には暖房で、室温が管理されているビル内では、通常、GSS 4492R が許容するレベルの湿度が維持されています。ただし、異常に湿度の高い場所に GSS 4492R がある場合は、除湿装置を使用して許容範囲内の湿度を維持してください。

高度

標高の高い(気圧の低い)場所で GSS 4492R を稼働させると、急速対流冷却機能の効率が低下し、アーク放電やコロナ放電に関連する電気障害を招くことがあります。また、このような状況では、電解コンデンサなどの内部圧力がかかっている密閉されたコンポーネントが故障したり、その実行効率が低下したりすることがあります。

GSS 4492R の最大定格高度は、2,000m (6,500 フィート)です。

ほこりと微粒子

動作環境を清潔に保つと、ほこりやその他の微粒子による悪影響を大幅に減らすことができます。ほこりや微粒子は、絶縁体として作用したり、機械的なコンポーネントの動作を妨げたりすることがあります。また、定期的に清掃する以外にも、GSS 4492R 装置の汚れを防ぐために、次のガイドラインに従ってください。

GSS 4492R の近くはすべて禁煙にしてください。

GSS 4492R の近くでの飲食は禁止してください。

GSS 4492R を使用していないときは、ダスト カバーをかけてください。

窓と外部に通じるドアは閉じ、浮遊する微粒子が入らないようにしてください。

腐食

人の指先の油や、高温多湿の環境に長時間さらされたことが原因で、GSS 4492R 内の各種装置の金めっきされたエッジ コネクタやピン コネクタが腐食することがあります。このような GSS 4492R のコネクタの腐食は、徐々に進行し、最終的に電気回路の断続的な障害を招く可能性があります。

腐食を防ぐため、ボードやカード上の接点には触れないでください。腐食を助長しやすい湿気の多い環境や塩分の多い環境では、特に腐食要素から GSS 4492R を保護することが重要です。また、さらに腐食を防ぐために、「温度」で説明したとおり、極端な温度変動のある環境では GSS 4492R を使用しないでください。

静電放電

Electrostatic Discharge(ESD; 静電放電)は、人体やその他の物体に静電気が蓄積することにより発生します。通常、このような静電気は、カーペットの上を歩くなどの単純な動作によって生成されます。ESD とは、帯電した人が GSS 4492R 内のコンポーネントに触れるときに発生する、静電気の放電です。この静電気の放電により、コンポーネント、特に半導体素子が故障する可能性があります。

ESD は、とりわけ、相対湿度が 50 パーセント未満の乾燥した環境で問題となります。

ESD の影響を減らすため、次のガイドラインに従ってください。

静電気防止用リスト ストラップを着用してください。静電気防止用リスト ストラップがない場合は、シャーシの塗装されていない金属面に定期的に触れ、静電気を放出してください。

コンポーネントは、取り付けるまで帯電防止パッケージに入れたままにしてください。

ウールまたは合成繊維の衣服を着用しないでください。

電磁干渉と無線周波数干渉

Electromagnetic Interference (EMI; 電磁干渉)と Radio Frequency Interference (RFI; 無線周波数干渉)は、GSS 4492R の近くで稼働しているラジオやテレビ(TV)受信機などの装置に悪影響を及ぼすことがあります。また、GSS 4492R が放出する無線周波数が、コードレス電話や低出力電話の通信を妨げる場合もあります。逆に、高出力の電話機からの RFI が原因で、システムのモニタ画面に意味不明の文字が表示されることもあります。

RFI は、10 キロヘルツ(kHz)を超える周波数を発する EMI として定義されています。このタイプの干渉は、電源ケーブルと電源を介して、または送信された電波のように空気を介して、GSS 4492R からその他の装置へ伝播されることがあります。Federal Communications Commission (FCC; 米国連邦通信委員会)は、コンピューティング装置が放出する EMI および RFI の量を制限するための特別な規制を公表しています。各 GSS 4492R は、この FCC 規制に準拠しています。

EMI および RFI が発生する可能性を低く抑えるために、次のガイドラインに従ってください。

GSS 4492R は、カバーを取り付けた状態でのみ稼働してください。

すべての周辺ケーブル コネクタのネジが、GSS 4492R 背面の対応するコネクタにしっかり留められていることを確認します。

周辺装置を GSS 4492R に接続する場合は、必ず、金属製のコネクタ シェル付きのシールド ケーブルを使用してください。

磁気

ハード ディスク ドライブは、データを磁気で記憶するため、磁気の影響を非常に受けやすい装置です。ハード ディスク ドライブは、次のような磁気を発生する装置の近くで保管しないでください。

モニタ

テレビ

プリンタ

ベル式電話機

蛍光灯

電源の中断

GSS 4492R は、特に、AC 電源から供給される電圧の変動の影響を受けやすくなっています。過電圧、低電圧、過渡電圧(つまり、スパイク)により、メモリからデータが消去されたり、コンポーネントの故障まで発生する恐れがあります。 このような問題を防止するため、必ず電源ケーブルを適切に接地してください。 次の方法のどちらか 1 つまたは両方を使用してください。

「電源保護装置の使用方法」で説明されている電源保護装置のいずれかを使用してください。

GSS 4492R は、専用電力回路に設置してください(電力を大量に消費する他の電気機器と回路を共有させないでください)。一般に、GSS 4492R の電力回路を、次の機器と共有させないでください。

コピー機

冷暖房装置

電気掃除機

暖房器

電動工具

テレタイプ機

計算機

レーザー プリンタ

ファクシミリ装置

その他の電動装置

これらの電気製品以外に、GSS 4492R の電源に対する最大の脅威となるのは、落雷によるサージまたは停電です。雷雨の間は、可能な限り GSS 4492R とすべての周辺装置の電源を切り、プラグを電源から抜いてください。

GSS 4492R に電源が入っている状態で停電が起きた場合は、それが一時的なものであっても、直ちにシステムの電源を切り、電源コードをコンセントから抜いてください。GSS 4492R の電源を入れたままにしておくと、電力が復旧したときに問題が発生する恐れがあります。同じ区域で電源が入ったままになっているその他のすべての電気製品よって、大きな電圧スパイクが起き、GSS 4492R が損傷する可能性があるからです。

電源保護装置の使用方法

電圧のサージ、過渡電流、電源障害などの電源に関する問題を防ぐための装置は多数あります。ここでは、そのような装置の一部について説明します。

サージ プロテクタ

サージ プロテクタにはさまざまなタイプがありますが、通常は、装置のコストに相応した保護レベルを備えています。サージ プロテクタは、雷雨の際に発生した電圧スパイクなどの急上昇した電圧が、コンセントを通じて GSS 4492R に入るのを防止します。ただし、サージ プロテクタは、電圧が通常の AC 回線の電圧水準を 20 % 以上下回るような、急激な電圧低下には効力がありません。

電力コンディショナ

電力コンディショナは、サージ プロテクタの過電圧保護より強力な機能を備えています。電力コンディショナは、GSS 4492R の AC 電源の電圧をほぼ一定の水準に保ち、急激な電圧低下にも対応できます。 電力コンディショナには、この保護機能が追加されているため、サージ プロテクタに比べて価格が高く、数百ドルにもなります。ただし、この装置でも、完全な電源喪失には対応できません。

無停電電源装置

Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源装置)システムは、電源の変動に対する最も完璧な保護機能を備えています。これは、UPS が、AC 電源が失われたときに、GSS 4492R の稼働を維持するバッテリ電源を使用するからです。 このバッテリ電源は、AC 電源が使用可能なときに、AC 電源によって充電されます。そのため、AC 電源からの電力供給が失われても、バッテリは一定時間(UPS システムによって異なりますが、15 分間から 1 時間程度)、GSS 4492R に電力を供給することができます。

UPS システムは、必ず、サージ プロテクタと一緒に使用する必要があります。また、UPS システムは、Underwriters Laboratories(UL)安全規格に適合したものでなければなりません。