Cisco Global Site Selector CLI-Based グローバル サーバ ロード バランシング コンフィギュレーション ガイド Software Version 2.0
GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成と実行
GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成と実行
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成と実行

GSLB コンフィギュレーション ファイルの概要

GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成

GSLB コンフィギュレーション ファイルの安全なコピー

GSLB コンフィギュレーション ファイルの修正

ファイル修正に関する注意事項

ファイル修正の手順

GSLB コンフィギュレーション ファイルの実行

次の作業

GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成と実行

この章では、GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成、変更、実行方法について説明します。GSLB コンフィギュレーション ファイルには、リソース、ドメイン、送信元アドレス、回答、キープアライブ、DNS 規則、スティッキ プロキシミティのプロパティを定義するパラメータなど、GSS ネットワークのグローバル サーバ ロードバランシングのすべての設定パラメータが定義されています。

CLI を使用すると、グローバル サーバ ロードバランシングがすでに設定されている既存の GSS ネットワークから、GSLB コンフィギュレーション ファイルを即座に作成できます。必要に応じて、テキスト エディタを使用して GSLB コンフィギュレーション ファイルを変更することも可能です。新規のまたはすでに設定された GSS ネットワークで GSLB コンフィギュレーション ファイルを実行すると、そのグローバル サーバ ロードバランシングの設定が自動的にアップデートされます。

この章の主な内容は、次のとおりです。

GSLB コンフィギュレーション ファイルの概要

GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成

GSLB コンフィギュレーション ファイルの安全なコピー

GSLB コンフィギュレーション ファイルの修正

GSLB コンフィギュレーション ファイルの実行

次の作業

GSLB コンフィギュレーション ファイルの概要

グローバル サーバ ロードバランシング コンフィギュレーション ファイルの作成および実行機能は、次のような場合に特に有用です。

グローバル サーバ ロードバランシングが正常に設定されている既存の GSS ネットワークがあり、新たに 2 つ目の GSS ネットワークを確立する必要がある場合。ほとんどの場合、既存のネットワークで GSLB コンフィギュレーション ファイルを作成し、それを新しいネットワークで実行する方が、新しいグローバル サーバ ロードバランシング コンフィギュレーションを作成するよりも効率的です。

ドメインおよび送信元アドレス リストを、ある GSS ネットワークから別の GSS ネットワークに転送する必要がある場合。複数のドメインと送信元アドレスを手動で入力するのではなく、送信元 GSS ネットワークの GSLB コンフィギュレーション ファイルから、目的の GSS ネットワークの GSLB コンフィギュレーション ファイルに、これらを即座にコピーし、アップデートされたファイルを実行して、新しいデータを目的のネットワークにロードすることができます。

GSS1 と GSS2 のように、2 つの GSS ネットワークがある場合。GSS1 ネットワークで発生したグローバル サーバ ロードバランシングの変更の多くを GSS2 ネットワークで使用したい場合もあります。GSS1 ネットワークの GSLB コンフィギュレーション ファイル を GSS2 ネットワークで実行すると、エラーが生じる可能性が高いですが(不一致データのため)、コンフィギュレーション ファイルを修正して再実行する機能によってエラーに対処すれば、簡単に GSS2 ネットワークをアップデートできます。

DistributedDirector ベースのネットワークを GSS ネットワークに移行しようと計画している場合。ホスト、ドメイン、送信元アドレスの情報を、
DistributedDirector ネットワークから GSS ネットワークにインポートすれば、時間を節約できます。これを行うには、DistributedDirector と GSS の両方のシステムで GSLB コンフィギュレーション テキスト ファイルを作成し、関連する情報を Cisco IOS ベースのファイルから GSS ファイルにコピーし、GSS の要件にあわせて新しい情報を修正してから、アップデートされたファイルをプライマリ GSSM で実行します。

GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成

GSLB コンフィギュレーション ファイルを修正し、新規の、またはすでに設定されている GSS ネットワークにインポートするには、特権 EXEC モードで copy gslb-config コマンドを使用します。このファイルを使用して、グローバル サーバ ロードバランシング コンフィギュレーションを自動的にアップデートします。

このコマンドの構文は次のとおりです。

copy gslb-config disk filename

filename 引数は、GSLB コンフィギュレーションを含む出力ファイルの名前です。ファイル名だけを入力します。ファイル名のパス情報を含めないでください。ファイル は、プライマリ GSSM 上のルート ディレクトリにコピーされます。

たとえば、GSLB_CONFIG_1.txt という名前の GSLB コンフィギュレーション ファイルを作成するには、次のように入力します。

gssm1.example.com# copy gslb-config disk GSLB_CONFIG_1.TXT
gssm1.example.com#
 

特権 EXEC モードで dir ls 、または lls のコマンドを使用して、ファイルが GSSM 上のディスクにコピーされていることを確認するには、次のように入力します。

gssm1.example.com# ls
...
GSLB_CONFIG_1.TXT
...
gssm1.example.com#
 

dir ls 、および lls のコマンドに関する詳細は、『 Cisco Global Site Selector Administration Guide 』の第 2 章「Managing the GSS from the CLI」の「Displaying Files in a Directory」を参照してください。


show gslb-config>filename コマンドを使用して、現在の GSLB コンフィギュレーションをファイル(filename 変数で指定)にリダイレクトすることもできます。ファイル は、プライマリ GSSM のルート ディレクトリにコピーされます。リダイレクト(>)文字の使用についての詳細は、『Cisco Global Site Selector
Administration Guide
』の第 1 章「Command-Line Interface Command Summary」の「Controlling Command Output」を参照してください。


GSS ネットワークで使用されている現在のグローバル サーバ ロードバランシング コンフィギュレーションの内容を表示するには、 show gslb-config コマンドを入力します。このコマンドは、リソース、ドメイン、ドメイン リスト、送信元アドレスおよび送信元アドレス リスト、回答および回答グループ、キープアライブ、DNS 規則、スティッキ、プロキシミティ プロパティなど、GSLB のすべてのパラメータに関する情報を表示します。

GSLB コンフィギュレーション ファイルの安全なコピー

GSLB コンフィギュレーション ファイルを、あるプライマリ GSSM から別の GSSM にコピーするには、特権 EXEC モードで scp コマンドをコピーします。


) GSS は、SCP でのみ、単方向通信をサポートします。外部 デバイスにログインして、GSS から GSS ファイルをコピーできます。外部デバイスから GSS にファイルをコピーすることも可能です。ただし、外部デバイスからは、scp コマンドを実行して GSS からファイルを取得することはできません。scp を使用できるのは、GSS からだけです。


現在ログインしている GSSM から別の GSSM にファイルを安全にコピーするには、 scp コマンドを使用します。構文は次のとおりです。

scp { source_path [ source_filename ] user @ target_host : target_path }

現在ログインしている GSSM に、別の GSSM からファイルを安全にコピーするには、 scp コマンドを使用します。構文は次のとおりです。

scp { user @ source_host :/ source_path [ source_filename ] target_path }

たとえば、現在ログインしているプライマリ GSSM 上の GSLB_CONFIG_1.txt という名前のGSLB コンフィギュレーション ファイルを、別のプライマリ GSSM にコピーするには、次のように入力します。

gssm1.example.com# scp GSLB_CONFIG_1.TXT myusername@192.168.2.3:/home
gssm1.example.com#
 

scp コマンドに関する詳細は、『 Cisco Global Site Selector Administration Guide 』の第 2 章「Managing the GSS from the CLI」の「Securely Copying Files」を参照してください。

GSLB コンフィギュレーション ファイルの修正

GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成後、GSS ネットワークでファイルを実行する前に、必要に応じてテキスト エディタでファイルを修正できます。GSLB コンフィギュレーション ファイルを修正する前に、次の説明を参照してください。

ファイル修正に関する注意事項

ファイル修正の手順

ファイル修正に関する注意事項

GSLB コンフィギュレーション ファイルを修正する際には、次の注意事項に留意してください。

別のネットワークで実行するために、あるネットワークの GSLB コンフィギュレーション ファイルを修正する際に、すでにスティッキ メッシュ ピア名が指定されている場合は、新しいネットワークで使用する favored-peer GSS デバイス名を修正しなければなりません(2 つのネットワークで異なるホスト名を使用する場合)。 favored-peer コマンドについての詳細は、「DNS スティッキの設定」「DNS スティッキの設定」を参照してください。

コンフィギュレーション ファイルの各行には、1 つのコマンドとその後ろにCarriage Return(CR; 復帰)を入力します。

余分なスペースはファイル実行時に無視されます。

オブジェクトを作成するコマンドは、それらのオブジェクトを参照するコマンドの前に置く必要があります。

下位のコマンド(スティッキ プロパティ コンフィギュレーションモードの favored-peer コマンドなど)は、それぞれの高位コマンド(GSLB コンフィギュレーションモード の sticky-properties コマンドなど)の後ろに置く必要があります。

グローバル コンフィギュレーションおよび gslb コンフィギュレーション モードを開始する際に、 config gslb のコマンドを使用しないでください。これらの処理は、 script play-config コマンドに含まれ、自動的に実行されます。

ファイルの最後に exit コマンドを使用しないでください。終了もこのコマンドに含まれ、自動的に実行されます。

GSLB コンフィギュレーション ファイルでは、ホステッド ドメイン名の入力にワイルドカード "?" を使用できます。ただし、ホステッド ドメイン名の入力に domain コマンドを使用する場合には、"?" ワイルドカードは使用できません。ドメイン名の入力に関する詳細は、「ドメイン リストの設定」「ドメイン リストの設定」を参照してください。

ファイル修正の手順

すべての送信元アドレス リストと関連アドレス、およびすべてのドメイン リストと関連ドメイン名を、GSS1 ネットワークの GSLB コンフィギュレーション ファイルから GSS2 ネットワークにコピーするには、次の手順を実行します。

1. GSS1 と GSS2 の両方のネットワークのプライマリ GSSM で、バックアップを実行します。

2. GSS1 と GSS2 の両方のネットワークのプライマリ GSSM で、copy gslb-config disk コマンドを入力し、他と名前が重複しない別個の GSLB コンフィギュレーション ファイルを作成します。copy gslb-config disk コマンドの詳細は、「GSLB コンフィギュレーション ファイルの作成」を参照してください。

3. GSS2 ネットワークのプライマリ GSSM で、 scp コマンドを入力し、GSS1 ネットワークで作成された GSLB コンフィギュレーション ファイルをGSS2 のプライマリ GSSM にコピーします。 scp コマンドの使い方に関する詳細は、「GSLB コンフィギュレーション ファイルの安全なコピー」を参照してください。

4. テキスト エディタで両方の GSLB コンフィギュレーション ファイルを開きます。

5. ドメイン リストと関連ドメイン名、おっよび送信元アドレス リストと関連アドレスを、GSS1 ネットワーク用に作成されたコンフィギュレーション ファイルからコピーし、GSS2 ネットワーク用に作成されたコンフィギュレーション ファイルに貼り付けます。

6. 修正した GSS2 ネットワークの GSLB コンフィギュレーション ファイルを保存します。

7. GSS2 ネットワークの GSSM で、グローバル サーバ ロードバランシング コンフィギュレーションモードの script play-config コマンドを入力し、修正したファイルを実行して、ドメインおよび送信元アドレスの新しいデータをインポートします。 script play-config コマンドの使用方法に関する詳細は、「GSLB コンフィギュレーション ファイルの実行」を参照してください。

GSLB コンフィギュレーション ファイルの実行

GSLB コンフィギュレーション ファイルを実行するには、グローバル サーバ ロードバランシング コンフィギュレーションモードで、script play-config コマンドを入力します。


) スタティック プロキシミティ グループのコンフィギュレーションのサイズが非常に大きい場合は、代わりに proximity play-config コマンドを使用することを推奨します。その方がプロキシミティ コマンドが効率的に実行されます。


このコマンドの構文は次のとおりです。

script play-config filename

filename は、すでに作成され、プライマリ GSSM のルート ディレクトリにある GSLB コンフィギュレーション ファイルの名前です。GSLB コンフィギュレーション ファイルは、保存されているプライマリ GSSM で作成されたファイルでも、また別の GSS ネットワークのプライマリ GSSM で作成され、このプライマリ GSSM にコピーされたファイルでもかまいません。


) script play-config コマンドを実行すると、そのプライマリ GSSM 上の重複する既存の GSLB コマンドは上書きされます。


たとえば、GSLB_CONFIG_1.txt という名前の GSLB コンフィギュレーション ファイルを実行するには、次のように入力します。

gssm1.example.com(config-gslb)# script play-config GSLB_CONFIG_1.TXT
 

1 つのコマンドラインでエラーが発生しも、そのエラーが表示され、ファイルの実行は完了するまで続行されます。発生したその他のコマンドライン エラーも、次のように表示されます。

gssm1.example.com(config-gslb)# script play-config GSLB_CONFIG_1.TXT
ERROR:Unable To Perform Source-Address-List Operation.Please Configure Owner Prior To Source-Address-List
ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
 
% Invalid input detected at '^' marker.
ip address 192.168.10.6 255.255.255.255
^
% Invalid input detected at '^' marker.
gssm1.example.com(config-gslb)#
 

この例では、送信元アドレス リストに指定されている 2 つの IP アドレスのオーナーがターゲット GSS ネットワークに設定されていません。この問題は、次のいずれかの方法で修正できます。

設定済みのオーナー名を反映させるように GSLB コンフィギュレーション ファイルのオーナー名を変更してから、 script play-config コマンドを使用して、ファイルを再度実行します。

該当する場合は、 owner コマンドを使用して、オーナー名をコンフィギュレーションに追加してから、 script play-config コマンドを使用して、ファイルを再度実行します。

実行中に発生したエラーに関するその他の情報を表示するには、特権 EXEC モードで show gslb-errors コマンドを使用します。

たとえば、次のように入力します。

gssm1.example.com# show gslb-errors
GSLB-CLI-PLAY-CONFIG [Thu Dec 8 17:09:54 2005]:STARTING PLAY-CONFIG MESSAGE LOGGING
GSLB-CLI-PLAY-CONFIG [Thu Dec 8 17:09:57 2005]:ERROR: Could Not Perform Source-Address-List Operation.Object /source-address-list/owner:OWNER1 Not Configured.
GSLB-CLI-PLAY-CONFIG [Thu Dec 8 17:10:01 2005]:STOPPING PLAY-CONFIG MESSAGE LOGGING

gssm1.example.com#

次の作業

「グローバル サーバ ロードバランシングの設定情報の表示」では、 show gslb-config コマンドについて説明します。このコマンドを使用すると、GSS リソース、ドメイン、キープアライブ、回答、DNS 規則、スティッキ、およびプロキシミティ情報を表示できます。