Cisco Global Site Selector クイック スタート ガイド Software Version 2.0
CLI から GSS を設定する方法
CLI から GSS を設定する方法
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 614KB) | フィードバック

目次

CLI から GSS を設定する方法

初期設定のクイック スタート

CLI にログインして特権 EXEC モードを開始する方法

システム クロックの設定

時刻および日付の設定

時間帯の設定

ユーザが定義した時間帯の設定

ユーザが定義した夏時間の設定

夏時間を別の定義済み夏時間に設定する場合

ハードウェア クロックの設定

NTP サーバとの GSS システム クロックの同期

日付、時刻、および時間帯の表示

GSS デバイスに対応するホスト名の設定

GSS デバイス上のイーサネット インターフェイスの設定

インターフェイスの設定

自動検知の設定

インターフェイス デュプレックス動作の設定

インターフェイス速度の設定

GSS デバイス間通信の設定

TCP および HTTP HEAD キープアライブ通信用のインターフェイスの設定

イーサネット インターフェイスの IP アドレスおよびサブネット マスクの設定

インターフェイスのシャットダウン

インターフェイス情報の表示

TCP トラフィックに関する記録の出力

ネーム サーバの指定

GSS の IP ルート設定

ホストまたはドメイン名の IP アドレスへの解決

プライマリ GSSM の設定

スタンバイ GSSM の設定

GSS の設定

次の作業

CLI から GSS を設定する方法

この章では、CLI から GSS デバイスを設定し、GSS ネットワークに接続する方法について説明します。プライマリ GSSM、スタンバイ GSSM、または GSS デバイスとして GSS を設定する方法についても説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

初期設定のクイック スタート

CLI にログインして特権 EXEC モードを開始する方法

システム クロックの設定

GSS デバイスに対応するホスト名の設定

GSS デバイス上のイーサネット インターフェイスの設定

ネーム サーバの指定

GSS の IP ルート設定

ホストまたはドメイン名の IP アドレスへの解決

プライマリ GSSM の設定

スタンバイ GSSM の設定

GSS の設定

次の作業

初期設定のクイック スタート

表4-1 のクイック スタート設定表を利用すると、CLI から GSS を手早く設定できます。この表には、次の作業の基本的な手順について、必要な情報と例が記されています。

GSS デバイスのシステム クロック設定

GSS デバイスに対応する修飾ホスト名の指定

イーサネット 0 およびイーサネット 1 の設定

デフォルト ゲートウェイの設定

ネーム サーバ(最大 8)の IP アドレスの入力

GSS ネットワークを構成するプライマリ GSSM、スタンバイ GSSM、および GSS デバイスの設定

 

表4-1 初期設定のクイック スタート

作業およびコマンド例

1. まだの場合は、電源を投入して GSS をブートします(『 Cisco Global Site Selector Hardware Installation Guide 』を参照)。

2. まだの場合は、GSS の CLI にアクセスするための、リモート アクセス プロトコル(Telnet、SSH など)をイネーブルにします。 第3章「GSS CLI のアクセス方法」 を参照してください。

3. CLI にログオンし、GSS の CLI プロンプトから特権 EXEC モードを開始します。

localhost.localdomain> enable
 

GSS デバイスのデフォルトのホスト名は localhost.localdomain です。この名前は、デバイスのホスト名を設定すると変更されます。

4. 特権 EXEC モードを開始します。

localhost.localdomain> enable

5. clock set コマンドで時刻を設定します。時刻は hh : mm : ss の形式で、日付は month dd yyyy の形式で入力します。

localhost.localdomain# clock set 12:10:05 Feb 15 2006

6. (任意)NTP サーバを使用して GSS システム クロックを同期させる場合は、グローバル コンフィギュレーション モードにアクセスし、NTP サーバを指定します。

localhost.localdomain# config
localhost.localdomain(config)# ntp-server 172.16.1.2 172.16.1.3
localhost.localdomain(config)# ntp enable

7. GSS デバイスに対応するホスト名を設定します。 hostname コマンドには、完全修飾ホスト名が必要です。したがって、名前にピリオド(.)が 1 つ以上必要です。

localhost.localdomain(config)# hostname gssm1.example.com

8. グローバル コンフィギュレーション モードからインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、GSS インターフェイスであるイーサネット 0 またはイーサネット 1 のアトリビュートを設定します。GSS デバイスごとにイーサネット インターフェイス 0 および 1 の 2 つがあります。

gssm1.cisco.com(config)# interface ethernet 0
gssm1.cisco.com(config-eth0)# speed 100
gssm1.cisco.com(config-eth0)# duplex full
 

GSS ソフトウェアの動作中(DNS 要求の処理中など)は、interface コマンドを実行できません。 gss stop コマンドを入力して GSS ソフトウェアを停止させてから、 interface ethernet コマンドを実行する必要があります。

9. gss-communications コマンドを使用して、GSS デバイス通信用の指定ネットワーク インターフェイスとして、GSS イーサネット インターフェイスを設定します。

gssm1.cisco.com(config-eth0)# gss-communications
gssm1.cisco.com(config-eth0)# exit
gssm1.cisco.com(config)#

10. インターフェイスの IP アドレスおよびサブネット マスクを設定します。

gssm1.cisco.com(config-eth0)# ip address 192.168.3.24 255.255.255.0

11. gss-tcp-keepalives コマンドを使用して、TCP および HTTP HEAD キープアライブ通信用にイーサネット 0 またはイーサネット 1 を指定します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth1
gssm1.cisco.com(config-eth1)# gss-tcp-keepalives

12. インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

gssm1.cisco.com(config-eth1)# exit
gssm1.cisco.coml(config)#

13. GSS デバイスのデフォルト ゲートウェイを定義します。

gssm1.cisco.com(config)# ip default-gateway 172.16.7.18

14. GSS デバイスに使用させるドメイン ネーム サーバを 1 つまたは複数設定します。カンマまたはスペースで区切ったリストを使用して、個々の IP アドレスを入力する、または最大 8 つのネーム サーバを指定することができます。

gssm1.cisco.com(config)# ip name-server 192.168.12.1, 192.168.12.5, 192.168.12.7

15. グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

gssm1.cisco.com(config)# exit

16. GSS ネットワークのプライマリ GSSM を設定します。スタンバイ GSSM および GSS デバイスをイネーブルにするには、事前にプライマリ GSSM を設定し、イネーブルにしておく必要があります。

gssm1.cisco.com# gss enable gssm-primary

17. GSS ネットワークのスタンバイ(バックアップ)GSSM を設定し、プライマリ GSSM の DNS 名または IP アドレスと関連付けます。スタンバイ GSSM は、プライマリ GSSM がオンラインに戻るまで、一時的に使用するバックアップ装置です。

gssm2.example.com# gss enable gssm-standby gssm1.example.com

18. 各 GSS デバイスを GSS としてイネーブルにして、GSS ネットワークのプライマリ GSSM にそれを伝えます。

gss1.example.com# gss enable gss gssm1.example.com

19. 設定変更をメモリに保存します。

gssm1.example.com# copy running-config startup-config

CLI にログインして特権 EXEC モードを開始する方法

CLI から GSS 装置にログインし、特権 EXEC モードを開始する手順は、次のとおりです。

1. GSS の電源制御ボタンを押します。GSS のブート プロセスの完了後、デバイスへのログインが要求されます。

2. Telnet または SSH を使用して GSS デバイス(Global Site Selector または Global Site Selector Manager)にリモート ログインする場合は、CLI にアクセスする GSS のホスト名または IP アドレスを入力します。

それ以外、端末と GSS デバイス間の直接シリアル接続を使用する場合は、端末エミュレーション プログラムで GSS の CLI にアクセスします。専用の端末を使用して GSS デバイスに直接接続する手順、および SSH または Telnet を使用してリモート接続を確立する手順の詳細については、 第3章「GSS CLI のアクセス方法」 を参照してください。

3. GSS 管理者としてのユーザ名およびパスワードを指定して、GSS デバイスにログインします。CLI のプロンプトが表示されます。

localhost.localdomain>
 

4. CLI プロンプトから特権 EXEC モードを開始します。

localhost.localdomain> enable
localhost.localdomain#
 

ユーザ EXEC レベルの右かぎカッコ(>)から特権 EXEC レベルのポンド記号(#)にプロンプトが変化します。

システム クロックの設定

GSS デバイスの日付、時刻、または時間帯を設定するには、 clock コマンドを使用します。このコマンドを入力すると、現在の日付および時刻が表示されます。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

時刻および日付の設定

時間帯の設定

ユーザが定義した時間帯の設定

ユーザが定義した夏時間の設定

夏時間を別の定義済み夏時間に設定する場合

ハードウェア クロックの設定

日付、時刻、および時間帯の表示

時刻および日付の設定

GSS デバイスの時刻および日付を設定するには、 clock set コマンドを使用します。次のように、時刻および日付を入力します。

Time -- コロンで区切った整数で表した 24 時間形式の時、分、秒

Date -- コロン(:)で区切った整数で月、日、年を入力します。

clock set コマンドのシンタックスは、次のとおりです。

clock set hh:mm:ss MONTH DD YYYY

キーワードおよび引数は、次のとおりです。

set -- 指定された日付および時刻にデバイス クロックを設定します。

hh:mm:ss -- GSS デバイス クロックをリセットする現在時。コロンで区切り、24 時間形式で時、分、秒を表す 1 桁または 2 桁の数字を指定します。

MONTH DD YYYY -- GSS デバイス クロックをリセットする現在の日付。月のフルネーム、日付を表す 1 桁または 2 桁の数字、年を表す 4 桁の数字を指定します。認識される月名は、January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November、および December です。

たとえば、12:10 という時刻、2006 年 2 月 15 日という日付を指定する場合は、次のように入力します。

localhost.localdomain# clock set 12:10:05 February 15 2006

) GSS 上で NTP がすでにイネーブルになっている場合、clock set コマンドの使用は認められず、エラー メッセージが表示されます。GSS のクロックを手動で設定する場合は、先に no ntp enable コマンドを使用し、NTP をディセーブルにしてからクロックを設定します。詳細については、「ハードウェア クロックの設定」を参照してください。


時間帯の設定

時刻は現地時間で GSS に保管されます。 clock timezone コマンドで GSS の時間帯を指定し、新しい時間帯にログのタイムスタンプを同期させます。時間帯の名称については、 ? を入力すると、サポートされる時間帯、国、大陸、都市がすべて表示されます。

GSS に現地の時間帯を設定する場合は、多数のオプションを使用できます。

標準時間帯(GMT、EST、UTC など)

国または大陸の特定部分(America、Europe、Egypt など)

特定の都市(New York、Paris など)

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

clock timezone timezonename

timezonename は、GSS に指定する時間帯の名称です。 ? を入力すると、サポートされるすべての時間帯名が表示されます。

たとえば、時間帯として GMT(グリニッジ標準時)を指定する場合は、次のように入力します。

localhost.localdomain# clock timezone GMT
 

時間帯をパリの現地時間に指定する場合は、次のように入力します。

localhost.localdomain# clock timezone europe paris

ユーザが定義した時間帯の設定

clock user-timezone コマンドを使用すると、ユーザ定義の時間帯を設定できます。

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

clock user-timezone timezonename | hour_offset <-23,+24> | minute_offset <0-59>

キーワードおよび引数は、次のとおりです。

timezonename -- ユーザが定義した時間帯の名前。

hour_offset -- ユーザが定義した時間帯の時間オフセット。有効な範囲は -23 ~ +24 です。

minute_offset -- ユーザが定義した時間帯の分数のオフセット。有効な範囲は 0 ~ 59 です。

ユーザが定義した夏時間の設定

clock user-summer-time コマンドを使用すると、ユーザ定義の夏時間を設定できます。

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

clock user-summer-time summer-time name | start time (hh:mm) <0-23> |
start day <Friday, Monday, Saturday, Sunday, Thursday, Tuesday, Wednesday> | start week <1-5> |
start month <April, August, December, February, January, July, June, March, May, November, October, September>|
end time (hh:mm) <0-23 > |
end day <Friday, Monday, Saturday, Sunday, Thursday, Tuesday, Wednesday> | end week <1-5> |
end month <April, August, December, February, January, July, June, March, May, November, October, September> |
offset (in minutes) <0-1440>

キーワードおよび引数は、次のとおりです。

summer-time name -- ユーザが定義した夏時間の名前

start time -- ユーザが定義した夏時間の開始時刻(時間および分)。有効値は 0 ~ 23 です。

start day -- ユーザが定義した夏時間の開始日。有効値は Friday、 Monday、Saturday、Sunday、Thursday、Tuesday、および Wednesday です。

start week -- ユーザが定義した夏時間の開始週。有効値は 1 ~ 5 です。

start month -- ユーザが定義した夏時間の開始月。有効値は April、August、December、February、January、July、June、March、May、November、October、および September です。

end time -- ユーザが定義した夏時間の終了時刻(時間および分)。有効値は 0 ~ 23 です。

end day -- ユーザが定義した夏時間の終了日。有効値は Friday、 Monday、Saturday、Sunday、Thursday、Tuesday、および Wednesday です。

end week -- ユーザが定義した夏時間の終了週。有効値は 1 ~ 5 です。

end month -- ユーザが定義した夏時間の終了月。有効値は April、August、December、February、January、July、June、March、May、November、October、および September です。

offset -- ユーザが定義した時間帯のオフセット(分数)。有効値は 0 ~ 1440 です。

夏時間を別の定義済み夏時間に設定する場合

clock summer-time コマンドを使用すると、夏時間を別の定義済み夏時間に設定できます。

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

clock summer-time timezone <ADT (Atlantic Daylight Time) | AKDT (Alaska Standard Daylight Time) | CDT (Central Daylight Time) | EDT (Eastern Daylight Time) | MDT (Mountain Daylight Time) | PDT (Pacific Daylight Time)

キーワードおよび引数は、次のとおりです。

summer-time コマンドを使用すると、夏時間を別の定義済み夏時間に設定できます。

timezonename -- 他の定義済み夏時間の時間帯名。有効値は ADT(Atlantic Daylight Time; 大西洋夏時間 )、 AKDT Alaska Standard Daylight Time; アラスカ標準夏時間 )、 CDT Central Daylight Time; 中央部夏時間 )、 EDT Eastern Daylight Time; 東部夏時間 )、 MDT Mountain Daylight Time; 山岳部夏時間 )、 および PDT Pacific Daylight Time; 太平洋夏時間 )です。

たとえば、標準時および夏時間を東部時間帯(すなわち東部標準時 [EST] Universal Time Coordinated [UTC-5])および対応する夏時間(東部夏時間 [EDT][UTC-4])に設定する場合は、clock user-timezone, summer-time, and user-summer-time コマンドを使用します。 表4-2 を参照してください。

EDT は 4 月最初の土曜日、現地時間の午前 2 時に始まり、10 月最後の日曜日、現地時間の午前 2 時に終了します。

 

表4-2 clock コマンドの使用方法--例

1. UTC に基づいてクロックを設定します。

gss2.gss-tb6.com# clock set 7:45:00 September 7 2006
gss2.gss-tb6.com# show clock
System time: Thu Sep 7 07:45:05 UTC 2006.
 

2. user-timezone コマンドを使用し、EST にクロックを設定します。

Timezone set.com# clock user-timezone EST -5 0
Please restart the GSS (reload) to sync log timestamps to new timezone.
gss2.gss-tb6.com# show clock
System time: Thu Sep 7 02:45:17 EST 2006
 

) summer-time コマンドを使用する前に、user-timezone を設定する必要があります。


 

3. 次のどちらかの方法を使用し、GSS 上で夏時間を設定します。

a. summer-time コマンドを入力します。

gss1.gss-tb6.com# clock summer-time ?
ADT Atlantic Daylight Time: 2 am 1st Sunday April - 2 am last Sunday Oct, +60 min
AKDT Alaska Standard Daylight Time: 2 am 1st Sunday April - 2 am last Sunday
Oct, +60 min
CDT Central Daylight Time: 2 am 1st Sunday April - 2 am last Sunday Oct, +60 min
EDT Eastern Daylight Time: 2 am 1st Sunday April - 2 am last Sunday Oct
MDT Mountain Daylight Time: 2 am 1st Sunday April - 2 am last Sunday Oct, +60 min
PDT Pacific Daylight Time: 2 am 1st Sunday April - 2 am last Sunday Oct, +60 min
gss1.gss-tb6.com# clock summer-time EDT
Timezone set.
Please restart the GSS (reload) to sync log timestamps to new timezone.

b. user-summer-time コマンドを入力します。

gss2.gss-tb6.com# clock user-summer-time EDT 2:00 Sunday 1 April 2:00 Sunday 5 October 60
Timezone set.
Please restart the GSS (reload) to sync log timestamps to new timezone.
gss2.gss-tb6.com# show clock
System time: Thu Sep 7 03:47:07 EDT 2006
 

時間帯が ADT、AKDT、CDT、EDT、MDT、または PDT のいずれかに該当する場合は、ステップ 3a に従って clock summer-time コマンドを使用し、GSS 上で夏時間を設定します。独自の夏時間を設定する場合は、clock user-summer-time コマンドを使用し、ステップ 3b に従ってください。

この例の夏時間は、定義済みの夏時間です。設定完了後は、夏時間の期間が終了すると、user-timezone にクロックが戻されます。この例では、10 月最後の日曜日の午前 2 時以後、時間帯は EST に戻ります。


) UTC に関してのみ、summer-time と user-summer-time 両方のコマンド オプションを設定し、user-timezone は設定しません。また、GSS 上で時間帯を設定するために使用した、clock timezone コマンドとは無関係です。


ハードウェア クロックの設定

ハードウェア クロックは、GSS のマザーボードに搭載されたリチウム電池で維持されます。システム クロックは、実際の物理エンティティではなく、ソフトウェアの概念です。システム クロックは、Network Time Protocol(NTP)または clock set コマンドによってアップデートされます。NTP の詳細については、「NTP サーバとの GSS システム クロックの同期」を参照してください。また、clock set コマンドの詳細については、「時刻および日付の設定」を参照してください。

clock update-calendar および clock read-calendar コマンドを使用すると、GSS をリロードしなくても、ハードウェア クロックとシステム クロックを同期させることができます。システム クロックからハードウェア カレンダをアップデートする場合は、 clock update-calendar を使用します。システム クロックにハードウェア カレンダを読み込む場合は、 clock read-calendar を使用します。

さらに具体的に言うと、システム クロックが NTP によって設定されていて、システム時刻をハードウェア クロックと同期させる場合は、 clock update-calendar を使用します。システム クロックが NTP によって設定されていて、ハードウェア クロックを使用する状態に戻す場合には、 clock read-calendar を使用します。

これらのコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

clock update-calendar

clock read-calendar

たとえば、システム クロックからハードウェア カレンダをアップデートする場合は、次のように入力します。

localhost.localdomain# clock update-calendar
 

たとえば、システム クロックにハードウェア カレンダを読み込む場合は、次のように入力します。

localhost.localdomain# clock read-calendar

NTP サーバとの GSS システム クロックの同期

NTP によって、GSS のシステム クロックをタイム サーバに同期させることができます。NTP は、ネットワークを介してコンピュータのクロックを同期させるためのプロトコルです。NTP によって、無線および原子時計を基準にした、正確な現地時間を維持できます。NTP プロトコルは、長期間にわたり、ミリ秒の範囲内で分散されたクロックを同期させることができます。最大 4 つの NTP サーバを指定できます。


) DNS スティッキを使用していて、グローバル スティッキ メッシュで動作する GSS デバイスがネットワークに複数存在する場合は、最初にメッシュ内の各 GSS デバイスのシステム クロックを NTP サーバに同期させることを強く推奨します。


ntp-server グローバル コンフィギュレーション モード コマンドを使用して、GSS のクロックを同期させる 1 つまたは複数の NTP サーバを指定します。NTP タイム サーバをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

ntp-server ip_or_host

ip_or_host 引数には、クロックを同期させる NTP パブリック タイム サーバの IP アドレスまたはホスト名を指定します。最大 4 つの IP アドレスまたはホスト名を指定できます。IP アドレスをドット付き 10 進表記(192.168.11.1 など)で入力するか、またはニーモニックのホスト名(myhost.mydomein.com など)を入力します。

ntp enable グローバル コンフィギュレーション モード コマンドを使用して、NTP サービスをイネーブルにします。NTP をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

ntp enable

たとえば、2 つの NTP タイム サーバの IP アドレスを指定する場合は、次のように入力します。

localhost.localdomain# config
localhost.localdomain(config)# ntp-server 172.16.1.2 172.16.1.3
localhost.localdomain(config)# ntp enable

GSS デバイスで NTP がイネーブルかどうかを表示するには、次のように入力します。

localhost.localdomain# show ntp
Ntp is enabled
 
ntp-server 172.16.1.2
ntp-server 172.16.1.3
 

特定の NTP サーバを削除するには、次のように入力します。

localhost.localdomain(config)# no ntp-server 172.16.1.3
 

NTP をディセーブルにするには、次のように入力します。

localhost.localdomain(config)# no ntp enable

日付、時刻、および時間帯の表示

現在の日付、時刻、および時間帯名を表示するには、 show clock コマンドを使用します。

localhost.localdomain# show clock
System time: Wed February 15 20:55:36 UTC 2006
 

表4-3 で、 show clock コマンド出力の各フィールドについて説明します。

 

表4-3 show clock コマンドのフィールド

フィールド
説明

Date

日、月、年の形式で表した現在の日付

Time

時、分、および秒の形式で表した現在時(16:23:45 など)

Timezone

設定されている時間帯の名称

Year

現在の年

GSS デバイスに対応するホスト名の設定

GSS デバイスのホスト名は、デフォルトで localhost.localdomain です。ホスト名は、コマンド プロンプトおよびデフォルトのコンフィギュレーション ファイル名に使用されます。GSS デバイスに修飾ホスト名を設定する場合は、 hostname コマンドを使用します。デバイスのホスト名を設定すると、この名前が変更されます。

hostname コマンドには、完全修飾ホスト名が必要です。したがって、名前にピリオド(.)が 1 つ以上必要です(hostname.foo.com など)。このコマンドの no 形式を使用すると、設定したホスト名が消去され、デフォルト値に戻ります。

ラボ ネットワーク環境で動作している GSS(プライマリ GSSM、スタンバイ GSSM、または GSS デバイス)にホスト名を指定する場合は、ホスト名の最上位ドメインを数値から始めることはできません。たとえば、プライマリ GSSM の名前を gssm.1lab にはできません。ホスト名の最上位ドメインを数字から始まる名前に変更しようとすると、次のようなメッセージが表示されます。

Top level domains of hostnames cannot begin with a number
 

GSS デバイス間通信のために、gss-communications コマンドを使用して設定したのと同じ、GSS 通信に使用するインターフェイス(eth0 または eth1)上でホスト名を設定します。

このグローバル コンフィギュレーション モード コマンドのシンタックスは、次のとおりです。

hostname host_name

1 ~ 22 文字の英数字で、大文字と小文字を区別したテキスト ストリングとして、GSS デバイスの新しいホスト名を指定します。

たとえば、ホスト名を gssm1.cisco.com に変更する場合は、次のように入力します。

localhost.localdomain(config)# hostname gssm1.cisco.com
gssm1.cisco.com(config)#
 

ホスト名を削除し、デフォルトの localhost.localdomain に設定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# no hostname gssm1.cisco.com
localhost.localdomain(config)#

GSS デバイス上のイーサネット インターフェイスの設定

GSS にはデュアル ポート イーサネット コントローラが統合されています。このコントローラは、10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps ネットワークに接続するためのインターフェイスを提供し、イーサネット LAN 上での自動ネゴシエーション、全二重、半二重動作をサポートします。

GSS イーサネット インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードを開始し、 interface ethernet コマンドを使用します。このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

interface ethernet {0 | 1 }{ autosense | duplex { auto | full | half } | gss-communications | gss-tcp-keepalives | ip address { ip-address netmask } | no | shutdown | speed { mbits | auto }

必要に応じて次の CLI コマンドを使用し、特定のイーサネット インターフェイス値を設定できます。

autosense

duplex { auto | full | half }

gss-communications

gss-tcp-keepalives

ip address { ip-address netmask }

shutdown

speed { mbits | auto }

詳細は次のとおりです。

インターフェイスの設定

自動検知の設定

インターフェイス デュプレックス動作の設定

インターフェイス速度の設定

GSS デバイス間通信の設定

TCP および HTTP HEAD キープアライブ通信用のインターフェイスの設定

イーサネット インターフェイスの IP アドレスおよびサブネット マスクの設定

インターフェイスのシャットダウン

インターフェイス情報の表示

TCP トラフィックに関する記録の出力

インターフェイスの設定

GSS デバイス上でイーサネット インターフェイスを設定するには、interface ethernet コマンドを使用します。イーサネット インターフェイスを入力するシンタックスは、次のとおりです。

interface ethernet {0 | 1 }

オプションは次のとおりです。

0 -- GSS デバイス上の第 1 イーサネット インターフェイスを指定します。

1 -- GSS デバイス上の第 2 イーサネット インターフェイスを指定します。

たとえば、GSS 上でイーサネット インターフェイス ポート 0 を設定し、インターフェイス モードを開始するには、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface ethernet 0
 

コンフィギュレーション モードから特定のインターフェイス モードに変わります。

gssm1.cisco.com(config-eth0)#

自動検知の設定

autosense コマンドを使用すると、他のネットワーク デバイスとの通信に適したデュプレックス モード(全二重、半二重など)を現在の GSS インターフェイスに選択させることができます。GSS はネットワークの回線速度(ファスト イーサネットの場合のみ)および着信信号のデュプレックスを自動的に検出し、データ転送時にこれらのパラメータを一致させます。自動ネゴシエーションによって、GSS とリンク上の他のデバイスは、共通する最大レベルで動作可能です。自動検知はデフォルトでイネーブルです。


) GSS ソフトウェアの動作中(DNS 要求の処理中など)は、interface コマンドを入力できません。gss stop コマンドを入力して GSS ソフトウェアを停止させてから、autosense コマンドを実行してください。


インターフェイス イーサネット 0 に自動検知を設定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0
 

または

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0
gssm1.cisco.com(config-eth0)# autosense
 

autosense がオンの場合、手動設定が上書きされます。設定が上書きされないようにするには、autosense をディセーブルにしてから、イーサネット インターフェイスを設定してください。

自動検知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。例を示します。

gssm1.cisco.com(config-eth0)# no autosense

インターフェイス デュプレックス動作の設定

duplex コマンドを使用すると、イーサネット インターフェイスを全二重または半二重動作として設定できます。全二重の場合は、イーサネット インターフェイスを介して同時に双方向でデータを転送できます。半二重に設定した場合は、任意の一時点で、1 方向のみのデータ転送が保証されます。全二重の方が高速ですが、このモードのイーサネット インターフェイスは有効に動作できないことがあります。コリジョンまたはネットワーク エラーが多すぎる場合は、全二重ではなく半二重としてインターフェイスを設定してください。デュプレックス動作をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。


) GSS ソフトウェアの動作中(DNS 要求の処理中など)は、interface コマンドを入力できません。gss stop コマンドを入力して GSS ソフトウェアを停止させてから、duplex コマンドを実行してください。


シンタックスは次のとおりです。

interface ethernet {0 | 1 } duplex { auto | full | half }

オプションは次のとおりです。

0 -- GSS デバイス上の第 1 イーサネット インターフェイスを指定します。

1 -- GSS デバイス上の第 2 イーサネット インターフェイスを指定します。

auto -- 着信信号のポート速度およびデュプレックスに関して自動的にネゴシエーションされるように、ファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット ポートをリセットします。

full -- インターフェイスを全二重動作として設定します。この場合、同時に双方向でデータを転送できます。

half -- インターフェイスを半二重動作として設定します。この場合、任意の一時点で 1 方向のみのデータ転送が保証されます。


) CLI から GSS 4491 に 1000 Mbps 全二重を強制した場合、自動ネゴシエーション モードにはなりますが、「1000-full」のみのアドバタイズによって指定された動作になります。GSS 4491 にその他の速度またはデュプレックス設定を強制した場合、「negotiated」ではなく「forced」がアドバタイズされます。


speed コマンドでインターフェイスの帯域幅(Mbps)を指定してから、全二重または半二重を設定してください。インターフェイスの帯域幅を指定しないで duplex full または duplex half コマンドを入力すると、次のエラー メッセージが表示されます。

Duplex will not be set until speed is set to a non-auto value
 

インターフェイス イーサネット 0 に全二重を設定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0 duplex full
 

または

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0
gssm1.cisco.com(config-eth0)# duplex full
 

インターフェイス イーサネット 0 の全二重動作をディセーブルにする場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config-eth0)# no duplex

インターフェイス速度の設定

speed オプションで帯域幅を設定するのは、ファスト イーサネット インターフェイスに限られます。ギガビット イーサネット インターフェイスの動作は 1000 Mbps に限定され、ユーザ側では設定できません。デフォルト値に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。


) GSS ソフトウェアの動作中(DNS 要求の処理中など)は、interface コマンドを入力できません。gss stop コマンドを入力して GSS ソフトウェアを停止させてから、speed コマンドを実行してください。


シンタックスは次のとおりです。

interface ethernet {0 | 1 } speed mbits

帯域幅を Mbps(メガビット/秒)で指定します。GSS インターフェイスの速度は、自動ネゴシエーションがデフォルトです。指定できる範囲は、次のとおりです。

10 -- 10 Mbps 動作を開始

100 -- 100 Mbps 動作を開始

1000 -- 1000 Mbps 動作を開始

auto -- GSS は他のデバイスとの自動ネゴシエーションが可能(デフォルト)


interface ethernet {0 | 1} speed コマンドを使用して、GSS 4490 のインターフェイス速度を 1000 Mbps に設定することはできません。1000 の動作速度を指定しようとしても、GSS 4490 はそれまでの設定(show interface コマンドによって表示される)のままになります。GSS 4490 のインターフェイスが 1000 Mbps で動作できるようにするには、auto を指定します。GSS 4490 は相手デバイスとの自動ネゴシエーションによって、1000 Mbpsを選択できます。


イーサネット 0 の帯域幅を設定するには、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0 speed 100
 

または

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0
gssm1.cisco.com(config-eth0)# speed 100
 

インターフェイス イーサネット 0 の設定をデフォルトの自動ネゴシエーションに戻すには、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config-eth0)# no speed

GSS デバイス間通信の設定

GSS 間通信では、すべての GSS デバイスが 1 つのインターフェイスでのみ、設定およびステータスのアップデートを待ち受けます。デフォルトの GSS 間通信インターフェイスは イーサネット 0 です。GSS 間通信用としてイーサネット インターフェイス 1 を指定する場合は、gss-communications オプションを使用します。


) GSS ソフトウェアの動作中(DNS 要求の処理中など)は、interface コマンドを入力できません。gss stop コマンドを入力して GSS ソフトウェアを停止させてから、gss-communications コマンドを実行してください。


GSS デバイス間通信用としてイーサネット 1 を指定するには、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth1 gss-communications
 

または

gssm1.cisco.com(config)# interface eth1
gssm1.cisco.com(config-eth1)# gss-communications
 

TCP および HTTP HEAD キープアライブ通信用のインターフェイスの設定

TCP および HTTP HEAD キープアライブ通信の送信元として、2 つの GSS イーサネット インターフェイスの一方を指定するには、gss-tcp-keepalives オプションを使用します。TCP および HTTP HEAD キープアライブ通信用に指定できるイーサネット インターフェイスは 1 つだけです(0 または 1)。


) GSS ソフトウェアの動作中(DNS 要求の処理中など)は、interface コマンドを入力できません。gss stop コマンドを入力して GSS ソフトウェアを停止させてから、gss-tcp-keepalives コマンドを実行してください。


たとえば、TCP および HTTP HEAD キープアライブ通信用にイーサネット 1 を指定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth1 gss-tcp-keepalives
 

または

gssm1.cisco.com(config)# interface eth1
gssm1.cisco.com(config-eth1)# gss-tcp-keepalives

イーサネット インターフェイスの IP アドレスおよびサブネット マスクの設定

イーサネット インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てるには、ip address コマンドを使用します。複数のインターフェイスに同じ IP アドレスを割り当てることはできません。特定の IP アドレスをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

シンタックスは次のとおりです。

ip address ip-address ip-subnet

変数は次のとおりです。

ip-address -- イーサネット インターフェイスの IP アドレス。IP アドレスはドット付き 10 進表記で入力します(192.168.11.1 など)。

ip-subnet -- インターフェイスのサブネット マスク。ドット付き 10 進表記で指定したインターフェイスのサブネット マスク(255.255.255.0 など)。


) GSS ソフトウェアの動作中(DNS 要求の処理中など)は、interface コマンドを入力できません。gss stop コマンドを入力して GSS ソフトウェアを停止させてから、ip address コマンドを実行してください。


イーサネット 0 に IP アドレスを割り当てる場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0 ip address 192.168.10.2 255.255.255.0
 

または

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0
gssm1.cisco.com(config-eth0)# ip address 192.168.10.2 255.255.255.0
 

インターフェイス イーサネット 0 の IP アドレスおよびサブネット マスクを削除する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth0
gssm1.cisco.com(config-eth0)# no ip address

インターフェイスのシャットダウン

GSS デバイス上の特定のイーサネット インターフェイスをシャットダウンするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで shutdown コマンドを使用します。

インターフェイス イーサネット 1 をシャットダウンするには、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# interface eth1 shutdown
 

または

gssm1.cisco.com(config)# interface eth1
gssm1.cisco.com(config-eth1)# shutdown

インターフェイス情報の表示

イーサネット インターフェイス 0 の GSS ハードウェア インターフェイス情報を、インターフェイスの統計情報を含めて表示するには、 show interface コマンドを使用します。

show interface { eth 0 | eth1 }

たとえば、イーサネット インターフェイス 0の情報を表示するには、次のように入力します。

gssm1.cisco.com# show interface eth0
Interface eth0
ip address 10.86.209.167 255.255.254.0
gss-communications
 
Interface State
Link is up
negotiated, 100 mbps, full duplex
Supported modes: 10-half, 10-full, 100-half, 100-full, 1000-full
Advertised modes: 10-half, 10-full, 100-half, 100-full, 1000-full
 
Interface statistics
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:C0:9F:35:D1:64
inet addr:10.86.209.167 Bcast:10.86.209.255 Mask:255.255.254.0
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:583003 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:114048 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:45735671 (43.6 Mb) TX bytes:9810113 (9.3 Mb)
Base address:0xbc00 Memory:fc9e0000-fca00000

TCP トラフィックに関する記録の出力

イーサネット インターフェイスによって送受信されたすべての TCP トラフィックについて、CLI から記録を表示するには、 tcpdump interface コマンドを使用します。 Ctrl-C キーを押して操作を取り消すまで、GSS トラフィック情報がたえず画面に表示されます。 tcpdump コマンドの protocol port network 、および file オプションを使用すると、特定のホストまたはポート間で送受信されるトラフィックをフィルタリングし、特定のプロトコルのトラフィックだけを取得できます。

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

tcpdump interface { any | eth0 | eth1 } | protocol { any | icmp | tcp | udp } | host { any | ip_or_host } | port { any | port } | network { any | ip-address ip-subnet } | file { filename }

キーワードおよび引数は、次のとおりです。

any -- 関連オプションについて、すべての選択肢を受け入れることを GSS ソフトウェアに指示します。たとえば、 tcpdump interface any any を入力した場合、GSS は イーサネット 0 および 1 上で ICMP、TCP、および UDP IP プロトコルをフィルタリングします。

eth0 -- インターフェイス イーサネット 0 で送受信されたすべてのトラフィックについて、記録を出力します。

eth1 -- イーサネット 1 で送受信されたすべてのトラフィックについて、記録を出力します。

protocol { icmp | tcp | udp } -- トラフィック タイプに対応するプロトコルをフィルタリングします。認識される IP プロトコルは、次のとおりです。

icmp -- ICMP(インターネット制御メッセージ プロトコル)

tcp -- TCP

udp -- UDP(ユーザ データグラム プロトコル)

host { ip_or_host } -- パケットの送信元または宛先ホスト マシンをフィルタリングします。ソフトウェアでは、パケットの送信元または宛先であるデバイスの IP アドレスまたはホスト名を使用します。

port { port } -- パケットの送信元または宛先ポートをフィルタリングします。

network {ip-address ip-subne t } -- パケットの送信元ネットワークの IP アドレスをフィルタリングします。ソフトウェアでは、ip-address および ip-subnet 引数を使用して、着信パケットと送信元ネットワークを照合します。

file {filename} -- ファイルに未加工のデータを取り込めるようにします。その後、取得した未加工のデータを Sniffer ツールで開くことができます。ファイルにデータを取り込む場合は、パケット全体が取得されます。ディスクに取り込むことのできるフィルタリングされたパケットの最大数は、20,000 です。このパケット限度が設けられているのは、 tcpdump コマンドでデータを取り込むときに、ディスクが誤って満杯にならないようにするためです。

file パラメータを指定しなかった場合は、取り込んだデータは画面にダンプされます。この場合、ヘッダー データだけが表示されるので、取り込むパケット数に制限はありません。

オプションをまったく指定しないで tcpdump コマンドを実行した場合、フィルタリングは行われません。残りの tcpdump コマンド パラメータにデフォルトを使用する場合は、オプションごとに Enter キーを押します。それ以上、指定されたもの以外のフィルタリングは行われなくなります。たとえば、 tcpdump interface eth0 protocol tcp を入力した場合、IP プロトコルのフィルタリングだけが実行され、ホスト、ポート、またはネットワークのフィルタリングは行われません。

次に、 tcpdump interface コマンドとその出力の例を示します。

gssm1.cisco.com# tcpdump interface eth0
Kernel filter, protocol ALL, datagram packet socket
tcpdump: listening on eth0
19:20:45.678641 > gssm.cisco.com.ssh > 10.1.2.3.1178: P 2126255246:2126255346(100) ack 4828790 win 32680 (DF) [tos 0x10]
19:20:45.680534 > gssm.cisco.com.49165 > gss.cisco.com.domain: 9217+ PTR? 187.0.1.2.in-addr.arpa. (43)
19:20:45.681090 < gss.cisco.com.domain > gssm.cisco.com.49165: 9217 NXDomain* 0/1/0 (111)
...

ネーム サーバの指定

GSS は名前およびアドレスを解決するために、最大 8 つのネーム サーバと通信できます。1 つまたは複数のネーム サーバ(最大 8)の IP アドレスを指定するには、 ip name server コマンドを使用します。1 つまたは複数のサーバをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

ip name-server ip-addresses

ip-address 変数では、ネーム サーバの IP アドレスを特定します。スペースで区切り、最大 8 つのネーム サーバを入力できます。各 IP アドレスは、ドット付き 10 進表記で入力します。

 

単一ネーム サーバの IP アドレスを設定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# ip name-server 172.16.17.18
 

複数のネーム サーバの IP アドレスを設定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# ip name-server 172.16.17.18 192.168.2.22 172.16.1.2
 

GSS は、正しく動作して DNS 解決を実行できるネーム サーバを要求します。ネーム サーバが ip name-server コマンドを使用して適切に設定されていない場合、または設定されているネーム サーバに何らかの理由(ダウン、ネットワーク消失、またはファイアウォール)で接続できない場合、ログイン時に GSS は DNS 解決を実行できません。この場合、タイムアウトに数分かかることがあります。この動作が発生するのは、Telnet、SSH、または FTP 接続でログインを試みた場合です。

GSS が DNS 解決を実行できるように、必ず、複数のネーム サーバを設定してください。例を示します。

gss.example.com(config)#ip name-server 192.168.1.1
gss.example.com(config)#ip name-server 192.168.2.2
gss.example.com(config)#ip name-server 192.168.3.3
 

この動作は、GSS にアクセス リストを設定した場合にも発生する可能性があります。その場合は、ネーム サーバからの DNS 応答が許可されるように、アクセス リストを作成してください。例を示します。

gss.example.com(config)#access-list acl1 permit udp any eq 53
 

着信 DNS 応答パケットを設定したネーム サーバからのものだけに限定することも、解決策の 1 つです(安全性がさらに向上)。例を示します。

gss.example.com(config)#access-list acl1 permit udp 192.168.1.1 255.255.255.255 eq 53
gss.example.com(config)#access-list acl2 permit udp 192.168.1.2 255.255.255.255 eq 53
gss.example.com(config)#access-list acl3 permit udp 192.168.1.3 255.255.255.255 eq 53

GSS の IP ルート設定

GSS との IP 接続を確立するには、スタティック IP ルートを設定して、GSS をネクストホップ ルータに接続します。スタティック ルートは、宛先ネットワーク アドレス、マスク、および宛先に到達するためのネクスト ホップからなります。デフォルトのスタティック ルートを指定して(宛先ネットワーク アドレスおよび有効なネクストホップ アドレスとして 0.0.0.0 を使用)、ルーティング テーブルに他の宛先が指定されていない IP パケットを誘導することもできます。デフォルトのスタティック ルートは、ルーティング不能扱いになるパケットを GSS に転送させる場合に便利です。

IP ルートを設定するには、次の ip コマンド オプションを使用します。

ip default-gateway -- デフォルト ゲートウェイを定義します。IP デフォルト ゲートウェイを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。GSS はデフォルト ゲートウェイを使用して、具体的なルートが検出できなかった IP パケットを宛先にルーティングします。

ip route -- ネットワーク ホストに対する具体的なスタティック ルートを追加します。指定されたホスト宛ての IP パケットは例外なく、設定されたルートが使用されます。IP ルーティングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip コマンドのシンタックスは、次のとおりです。

ip { default-gateway ip-address | route destination_address netmask gateway }

no ip { default-gateway ip-address | route destination_address netmask gateway }

キーワードおよび引数は、次のとおりです。

default-gateway -- デフォルト ゲートウェイを指定します(IP をルーティングしない場合)。

ip-address -- デフォルト ゲートウェイのIP アドレスを指定します。IP アドレスはドット付き 10 進表記で入力します(192.168.11.1 など)。

route -- ネットワーク ルートを指定します。

destination_address -- 宛先 IP ルートのアドレスを指定します。IP アドレスは、ドット付き 10 進表記で入力します。

netmask -- サブネット マスクを指定します。サブネット マスクはドット付き 10 進表記で入力します(255.255.255.0 など)。

gateway -- ゲートウェイの IP アドレスを指定します。IP アドレスは、ドット付き 10 進表記で入力します。

たとえば、デフォルト ゲートウェイを設定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# ip default-gateway 192.168.7.18
 

スタティック IP ネットワークを設定する場合は、次のように入力します。

gssm1.cisco.com(config)# ip route 172.16.227.128 172.16.227.250
 

GSS の IP ルーティング テーブルを表示するには、 show ip routes コマンドを使用します。

gssm1.cisco.com# show ip routes
 

表4-4 で、 show ip routes 出力の各フィールドについて説明します。

 

表4-4 show ip routes コマンドのフィールド

フィールド
説明

User Defined Routes

GSS に設定されているスタティック IP ルート

Kernel IP Routing Table

GSS の IP ルーティング情報

Destination

宛先ネットワークまたは宛先ホスト

Gateway

ゲートウェイ アドレス(または、ゲートウェイ アドレスが設定されていない場合は 0.0.0.0)

Genmask

宛先ネットワークのサブネット マスク

Flags

表示されるフラグは、次のとおりです。

U(ルートはアップ)

H(ターゲットはホスト)

G(ゲートウェイを使用)

R(ダイナミック ルーティングのルートを回復)

D(デーモンまたはリダイレクトによるダイナミック インストール)

M(ルーティング デーモンまたはリダイレクトからの変更)

A(addrconf によるインストール)

C(キャッシュ エントリ)

! (ルート拒否)

Metric

ターゲットまでの距離(通常はホップ数でカウント)

Ref

このルートへの参照数

Use

ルートのルックアップ カウント

Iface

このルートのパケットの送信先インターフェイス

ホストまたはドメイン名の IP アドレスへの解決

ホストまたはドメイン名を IP アドレスに解決するには、 dnslookup コマンドを使用します。このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

dnslookup { hostname | domainname }

変数は次のとおりです。

hostname -- ネットワーク上のホストの名前

domainname -- ドメイン名

ホスト名 myhost.cisco.com を IP アドレス 172.16.69.11 に解決する dnslookup コマンドの例を示します。

gssm1.cisco.com# dnslookup myhost.cisco.com
Server: mydnsserver.cisco.com
Address: 172.16.69.12
 
Name: myhost.cisco.com
Address: 172.16.69.11

プライマリ GSSM の設定

プライマリ GSSM は、GSS ネットワークのコンテンツ ルーティングとともに、集中管理機能を実行します。プライマリ GSSM は GSS ネットワークの構成ポイントとして機能し、個々の GSS デバイスなどのあらゆる GSS リソース、および DNS 規則に関する構成情報を格納する、組み込み GSS データベースをホスティングします。他の GSS デバイスは、プライマリ GSSM にステータスを報告します。プライマリ GSSM には、GSS ネットワーク全体を監視および管理するための、単一の中央 GUI が備わっています。

一般的な GSS 配置では、企業のイントラネットまたはインターネット上に最大 8 つの GSS デバイスを配置できます。GSS を少なくとも 1 つ(多くても 2 つまでの GSS デバイス)をプライマリ GSSM およびスタンバイ GSSM として設定する必要があります。プライマリ GSSM はネットワーク上の他の GSS デバイスを監視し、セキュア HTTP を介してアクセス可能な GUI を使用して、要求ルーティング サービスを管理および監視する機能を提供します。どの時点においても、「アクティブ」にできるプライマリ GSSM は 1つ だけです。2 番めの GSSM は「スタンバイ」(バックアップ)デバイスとして機能します。

要求ルーティングを設定する、または GSS ネットワークに GSS デバイスを追加する前に、プライマリ GSSM を設定してイネーブルにしておく必要があります。プライマリ GSSM の設定後、オプションで別の GSS をスタンバイ(冗長)GSSM として設定できます。

プライマリ GSSM 上で組み込みデータベースを作成するには、 gss enable gssm-primary コマンドを使用します。このコマンドは、GSS デバイスからなるネットワークでデバイスをイネーブルにする、その他の初期化プロセスも実行します。GSS デバイスをイネーブルにするのは、1 回限りの初期化手順であり、必要なのは GSS デバイスからなるネットワーク内でデバイスを初めて設定するときだけです。

プライマリ GSSM として GSS デバイスを設定する手順は、次のとおりです。

1. GSS デバイスの CLI にログインし、特権 EXEC モードを開始します。GSS を設定するには、CLI で特権 EXEC モードを開始する必要があります。ログインに適切なアクセス権があることを確認します。

gssm1.example.com> enable
gssm1.example.com#
 

2. gss enable gssm-primary コマンドを入力し、GSS ネットワークのプライマリ GSSM として GSS デバイスを設定します。

gssm1.example.com# gss enable gssm-primary

gss enable gssm-primary コマンドを使用したときに、この GSS デバイスにデータベースが存在していた場合は、エラー メッセージが表示されます。このエラー メッセージが表示された場合は、gss disable コマンドを使用して既存の設定を削除し、GSS デバイスを初期状態に戻します。これには、GSS デバイスから GSSM データベースを削除することも含まれます。


3. 設定変更をメモリに保存します。

gssm1.example.com# copy running-config startup-config
 

設定変更を保存しなかった場合は、リブート時に GSS デバイスの設定が以前の状態に戻ります。

この時点で、プライマリ GSSM の GUI にアクセスできます。プライマリ GSSM の GUI にログイン後、 第5章「GUI から GSS デバイスをアクティブにする方法」 の手順で、その GUI からネットワーク上のスタンバイ GSSM および GSS デバイスをアクティブにします。

スタンバイ GSSM の設定

スタンバイ GSSM は、スタンバイ モードで動作しているときでも、GSS ネットワークの GSLB 機能を実行します。スタンバイ GSSM はさらに、修理やメンテナンスのためにプライマリ GSSM をオフラインにしなければならなくなったとき、またはプライマリ GSSM が他の GSS デバイスと通信できなくなったときに、GSSM として動作するように設定できます。プライマリ GSSM と同様、スタンバイ GSSM は GSSM GUI が稼働するように設定されており、プライマリ GSSM に現在インストールされている組み込み GSS データベースの複製が格納されています。GSS ネットワークに影響のある設定またはネットワークの変更は、プライマリ GSSM とスタンバイ GSSM 間で同期します。

指定されたプライマリ GSSM とスタンバイ GSSM 間の役割交換は、元のプライマリ GSSM がオンラインに戻るまでの、一時的な GSS ネットワーク構成であることが想定されています。GSS ネットワーク内で GSSM の役割を変更する詳細については、『 Cisco Global Site Selector Administration Guide 』の Chapter 1「Managing GSS Devices from the GUI」を参照してください。

スタンバイ GSSM として GSS デバイスを設定する手順は、次のとおりです。

1. まだの場合は、「プライマリ GSSM の設定」の手順で、プライマリ GSSM を設定してイネーブルにします。

2. GSS デバイスの CLI にログインし、特権 EXEC モードを開始します。GSS を設定するには、CLI で特権 EXEC モードを開始する必要があります。ログインに適切なアクセス権があることを確認します。

gssm2.example.com> enable
gssm2.example.com#
 

3. gss enable gssm-standby コマンドを入力し、スタンバイ GSSM デバイスをイネーブルにして、GSS ネットワークのプライマリ GSSM にそのことを伝えます。このコマンドによって、スタンバイ GSSM がプライマリ GSSM に登録されます。

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

gss enable gssm-standby primary_GSSM_hostname | primary_GSSM_IP_address

変数は次のとおりです。

primary_GSSM_hostname -- 現在、プライマリ GSSM として動作しているデバイスの DNS ホスト名

primary_GSSM_IP_address -- 現在、プライマリ GSSM として動作しているデバイスの DNS ホスト名

たとえば、スタンバイ GSSM として gss2.example.com をイネーブルにして、そのことをプライマリ GSSM である gssm1.example.com に伝える場合は、次のように入力します。

gssm2.example.com# gss enable gssm-standby gssm1.example.com
 

4. 設定変更をメモリに保存します。

gssm1.example.com# copy running-config startup-config
 

設定変更を保存しなかった場合は、リブート時に GSS デバイスの設定が以前の状態に戻ります。

GSS の設定

GSS は、プライマリ GSSM を使用して設定された DNS 規則および条件に基づいて、DNS クエリーをルーティングします。各 GSS は GSSM に認識され、GSSM と同期しますが、個々の GSS デバイスは各自の存在やステータスを相互に報告しません。ネットワーク上の各 GSS は、DNS 要求を引き受ける GSS デバイスに権限を委ねます。各 GSS は、Cisco CLI を使用して別々に管理します。GSS デバイス上では GUI サポートを利用できません。

GSS デバイスを設定する手順は、次のとおりです。

1. GSS デバイスの CLI にログインし、特権 EXEC モードを開始します。

gss1.example.com> enable
gss1.example.com#

) GSS を設定するには、CLI で特権 EXEC モードを開始する必要があります。ログインに適切なアクセス権があることを確認します。


2. gss enable コマンドを使用して、GSS デバイスを GSS としてイネーブルにし、そのことを GSS ネットワークのプライマリ GSSM に伝えます。プライマリ GSSM のドメイン名またはネットワーク アドレスを指定します。

このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。

gss enable gss primary_GSSM_hostname | primary_GSSM_IP_address

変数は次のとおりです。

primary_GSSM_hostname -- 現在、プライマリ GSSM として動作しているデバイスの DNS ホスト名

primary_GSSM_IP_address -- 現在、プライマリ GSSM として動作しているデバイスの DNS ホスト名

たとえば、GSS として gss.example.com をイネーブルにして、そのことをプライマリ GSSM である gssm1.example.com に伝える場合は、次のように入力します。

gss.example.com# gss enable gss gssm1.example.com
 

3. 設定変更をメモリに保存します。

gss1.example.com# copy running-config startup-config
 

設定変更を保存しなかった場合は、リブート時にデバイスの設定が以前の状態に戻ります。

次の作業

プライマリ GSSM の GUI からスタンバイ GSSM および GSS デバイスをアクティブにして登録します。 第5章「GUI から GSS デバイスをアクティブにする方法」 に進んでください。この章では、プライマリ GSSM の GUI にログインする手順についても説明します。

代わりに CLI から GSS デバイスをアクティブにして設定することもできます。その場合は、 第6章「CLI から GSS デバイスをアクティブにする方法」 に進んでください。