Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド Software Version 2.0
GSSM データベースのバック アップ、復元、およびダウング レード
GSSM データベースのバックアップ、復元、およびダウングレード
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

GSSM データベースのバックアップ、復元、およびダウングレード

プライマリ GSSM のバックアップ

バックアップの概要

プライマリ GSSM のフル バックアップの実行

プライマリ GSSM バックアップの復元

復元の概要

以前のバックアップからのプライマリ GSSM の復元

GSS 装置のダウングレード

GSSM データベースのバックアップ、復元、およびダウングレード

この章では、プライマリ Global Site Selector Manager(GSSM)データベースのバックアップおよび復元方法について説明します。さらに、Global Site Selector(GSS)ソフトウェア アップグレードで問題が生じた場合に、GSS および GSSM 上で GSS ソフトウェアの旧バージョンにダウングレードし、ソフトウェアを復元する方法についても説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

プライマリ GSSM のバックアップ

プライマリ GSSM バックアップの復元

GSS 装置のダウングレード

プライマリ GSSM のバックアップ

ここでは、プライマリ GSSM データベースのフル バックアップ手順について説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

バックアップの概要

プライマリ GSSM のフル バックアップの実行

バックアップの概要

GSSM データベースでは、ネットワークと装置のあらゆる設定情報とともに、ユーザから使用可能なホストへ DNS クエリーをルーティングするために GSS 装置に使用させる DNS 規則が維持されます。


) 突発的な予想外の停電やメディア障害が発生しても、GSSM の設定とデータベースを残し、GSSM を迅速に復元できるように、プライマリ GSSM とそのデータベースのバックアップをこまめに実行する必要があります。


次の状況で、プライマリ GSSM のバックアップ実行することを推奨します。

GSSM の役割を切り替える前、およびネットワーク上でスタンバイ GSSM をプライマリ GSSM にする前

GSS ソフトウェアをアップグレードする前

GSSM または GSSM のネットワーク構成を変更したあと

GSS ソフトウェアは、GSSM ネットワーク構成の設定値とともに、グローバル サーバ負荷バランシングの設定情報が指定されている GSSM データベースのフル バックアップを実行します。プライマリ GSSM のフル バックアップによって、あとでプライマリ GSSM に復元する、特定の GSSM 設定情報を選択できます。

プライマリ GSSM でバックアップを実行するたびに、GSS ソフトウェアによって、必要なファイルを集めた tar アーカイブ([tarboall])が自動的に作成されます。tar アーカイブは、一連のファイルを集めて 1 つのファイルにしたものです。このファイルの拡張子は .full です。

プライマリ GSSM 上でデータベースの復元を実行すると、このアーカイブ ファイルが自動的にアンパックされ、データベースが GSSM にコピーされて、それまでの GSSM データベースが上書きされます。

GSSM データベースをバックアップするには、GSS の CLI にアクセスし、次の作業を完了する必要があります。

1. GSSM のバックアップを実行する時期を決定する

2. バックアップを実行する

3. バックアップ ファイルをネットワーク上の安全な場所に移動する

プライマリ GSSM のフル バックアップの実行

プライマリ GSSM のフル バックアップは、いつでも実行できます。バックアップを実行するには、プライマリ GSSM の CLI にアクセスできなければなりません。

プライマリ GSSM のフル バックアップを実行する手順は、次のとおりです。

1. プライマリ GSSM の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gssm1.example.com> enable
gssm1.example.com#
 

2. copy startup-config disk コマンドを使用して、他の装置で使用するファイルまたはバックアップ用のファイルに、現在のプライマリ GSSM スタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数には、スタートアップ コンフィギュレーションの設定値が保存されているファイルの名前を指定します。

gssm1.example.com# copy startup-config disk newstartupconfig

) プライマリ GSSM のバックアップには、/home ディレクトリに置かれているユーザ ファイルは含まれません。/home ディレクトリに、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルなど、保存すべき重要なファイルがある場合は、secure copy(scp)または ftp コマンドを使用して、別の装置にこれらのファイルをコピーします。スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを安全な場所に保管しておくと、回復が必要になったときに、時間を節約し、再設定の問題を回避できます。


3. gssm backup full コマンドを使用して、プライマリ GSSM のフル バックアップを作成します。 gssm backup full コマンドによって、GSSM のデータベース コンポーネント、ネットワークおよび装置の構成情報の両方について、バックアップが実行されます。バックアップのファイル名を指定します。

gssm1.example.com# gssm backup full gssmfullbk
GSSM database backup succeeded [gssmfullbk.full]
 

4. プライマリ GSSM でフル バックアップが正常に作成されたことを伝える、確認メッセージを受け取ってから、バックアップ ファイルを装置からコピーまたは転送し、プライマリ GSSM 上で問題が発生しても、バックアップが失われないようにします。

secure copy( scp )コマンドまたは ftp コマンドを使用して、フル バックアップをリモート ホストにコピーまたは転送します。

gssm1.example.com# scp gssfullbk.full server.example.com:~/

プライマリ GSSM バックアップの復元

ここでは、プライマリ GSSM データベースのバックアップを復元する方法について説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

復元の概要

以前のバックアップからのプライマリ GSSM の復元

復元の概要

次のような理由で、過去のプライマリ GSSM バックアップを復元しなければならない場合があります。

プライマリ GSSM を新しい装置に交換し、そのプライマリ GSSM に以前のバックアップを復元する場合

旧リリースに GSS ソフトウェアをダウングレードする場合

プライマリ GSSM に対して多数の設定変更を行ったあとで、GSSM の以前のバックアップに戻すことにした場合

プライマリ GSSM 上でデータベースの復元を実行すると、このアーカイブ ファイルが自動的にアンパックされ、データベースが GSSM にコピーされて、それまでの GSSM データベースが上書きされます。GSSM データベース バックアップ手順の詳細については、「プライマリ GSSM のバックアップ」を参照してください。

ソフトウェア バージョン間で GSS データベースが変更されることがあります。旧バージョンの GSSM データベースにダウングレードした場合、(前回のソフトウェア アップグレード後に)プライマリ GSSM から入力した設定変更、装置構成情報、および DNS 規則は失われます。

以前のバックアップからのプライマリ GSSM の復元

以前のバックアップからプライマリ GSSM を復元する場合は、前回のバックアップを使用して、GSS 装置のネットワーク構成に関する設定値、および他の GSS 装置との通信に使用する暗号キーを復元します。バックアップからプライマリ GSSM を復元すると、装置は前回のバックアップ時とまったく同じ設定に戻ります。

過去のバックアップから旧バージョンのプライマリ GSSM を復元する手順は、次のとおりです。

1. プライマリ GSSM の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gssm1.example.com> enable
gssm1.example.com#
 

2. 復元対象の GSSM からアクセスできる場所に、プライマリ GSSM の過去のバックアップがあることを確認します。過去のバックアップのファイル拡張子は .full です。GSS ディレクトリのファイルを検索する手順の詳細については、 第2章「CLI からの GSS の管理」 html?bid=0900e4b182529d0e#38475" CLASS="cXRef_Color">「GSS ファイルの管理」を参照してください。

3. プライマリ GSSM 上の GSS ソフトウェアを停止し、 gss status コマンドを使用して、プライマリ GSSM が停止していることを確認します。

atcr1.cisco.com# gss stop
atcr1.cisco.com# gss status
Cisco GSS - 1.3(1.0.0) - [Wed Feb 15 11:33:47 UTC 2006]
 
gss is not running.
 

4. GSSM ソフトウェアの停止後、 gssm restore コマンドを使用して、バックアップ ファイルから GSSM を復元します。たとえば、ファイル gssmfullbk.full を復元する場合は、次のように入力します。

gss1.example.com# gssm restore gssmfullbk.full
 

5. GSSM 上の既存の GSS システム設定情報を上書きし、GSSM 装置を再起動するという決定を確認します。イエスの場合は y を入力します(復元処理を中止する場合は n )。

% WARNING WARNING WARNING
You will be asked which portion(s) of the system configuration to
overwrite. You may want to create a database backup before proceeding.
 
Are you sure you wish to continue? (y/n): y
Backup file is valid. Timestamp = 2003-Sep-15-14:01:53
 

6. 次のいずれかを実行することによって、プライマリ GSSM プラットフォーム情報を復元する、または GSS データベースだけを復元するという決定を確認します。

GSS プラットフォーム情報を復元する場合は、 y を入力します。


) プラットフォーム情報を復元する場合は、復元手順の最後に GSS を再起動する必要があります。


GSSM プラットフォーム情報ではなく、プライマリ GSSM データベースだけを復元する場合は、 n を入力します。GSSM プラットフォーム情報を復元しないことにした場合は、CLI から GSSM プラットフォーム情報を再設定します。詳細については、『 Cisco Global Site Selector Getting Started Guide 』を参照してください。

This backup contains a backup of the platform configuration.
'n' restores just the database. Restoring platform files requires a reboot.
Restore Platform files? [y/n]: y
 

選択によって、データベースをバックアップする以前の状態に プライマリ GSSM を戻すことができます。プラットフォーム情報には、CLI から設定したすべてのコンフィギュレーション パラメータが含まれます。インターフェイスの構成、ホスト名、サービスの設定値(NTP、SSH、Telnet、FTP、および SNMP)、時間帯、ログレベル、Web 認証、GSS 間通信認証、アクセス リスト、アクセス グループ、CLI ユーザ情報、GUI ユーザ情報、およびプロパティ設定用 CLI コマンドです。

7. 次のいずれかを実行することによって、プライマリ GSSM から起動したリモート装置の GSS ネットワーク情報を復元するという決定について確認します。

GSS ネットワーク情報を復元する場合は、 y を入力します。

ネットワーク情報には登録 GSS 装置、GSS 装置のステータス、ノード情報、および IP アドレスが含まれます。このネットワーク情報は、Resources タブの GSS リスト テーブルに表示されます。DNS 規則、回答、およびキープアライブは、GSS ネットワーク情報に含まれません。これらの設定要素は、データベース復元処理の一部として、自動的に復元されます。

y を入力して GSS ネットワーク情報を復元し、構成にスタンバイ GSSM が含まれている場合、スタンバイ GSSM を再度イネーブルにして、プライマリ GSSM に登録し直す必要があります。詳細については、『 Cisco Global Site Selector Getting Started Guide 』を参照してください。

GSSM に GSS ネットワーク情報を復元しないことをソフトウェアに指示する場合は、 n を入力します。GSS ネットワーク情報を復元しないことにした場合は、各装置を再度イネーブルにして、プライマリ GSSM に装置を登録し直す必要があります。詳細については、『 Cisco Global Site Selector Getting Started Guide 』を参照してください。


) 各装置をディセーブルにしてからイネーブルに戻し、プライマリ GSSM に装置を登録し直すと、ネットワーク サービスが一時的に停止する可能性があります。


Do you want to replace your current GSS network configuration with the one specified in the backup file? (y/n): y
 

GSSM は復元処理を続けます。

Deleting existing database...
Creating empty database for restore...
Restoring the database...
Using GSS network information present in backup file...
Restoring platform backup files.
Database restored successfully.
Reboot Device now? (y/n): y
 

装置の再起動を選択した場合は、プライマリ GSSM が再起動します。

8. gss status コマンドを使用して、プライマリ GSSM がアップし、標準動作モード(runmode = 5)で動作していることを確認します。

GSS ネットワーク情報を保存しなかったバックアップ ファイルを復元すると、プライマリ GSSM GUI の設定が次のように変更されることに注意してください。

GSS 装置とロケーション間に設定されていたアソシエーションは、すべて削除されます。プライマリ GSSM GUI の Modifying GSS 詳細ページ(Resources タブ)にアクセスすると、各 GSS ロケーションが Unspecified に設定されています。必要に応じて、『 Cisco Global Site Selector Administration Guide 』に記載されている手順に従い、Modifying GSS 詳細ページで GSS 装置とロケーション間のアソシエーションを再設定してください。

DNS スティッキ設定に関しては、ローカル GSS ノードとリモート GSS ピア間に設定されていた、すべての優先ピア アソシエーションが削除されます。プライマリ GSSM GUI の Global Sticky Configuration 詳細ページ(Traffic Mgmt タブ)にアクセスすると、各ローカル GSS ノードの優先ピアが Unspecified に設定されています。必要に応じて、『 Cisco Global Site Selector Global Server Load-Balancing Configuration Guide 』に記載されている手順に従い、各ローカル GSS ノードと優先ピア間のアソシエーションを再設定してください。

GSS 装置のダウングレード

GSS ソフトウェア アップグレードで問題が発生した場合は、旧バージョンの GSSソフトウェアを GSS および GSSM に復元できます。旧バージョンのソフトウェアを復元するには、GSS ソフトウェアの現在のバージョンに対応する、プライマリ GSSM データベースのバックアップが作成されていなければなりません。たとえば、GSS ソフトウェア Release 1.2 から GSS ソフトウェア Release 1.1 にダウングレードする場合は、復元できる GSS ソフトウェア Release 1.1 データベースのバックアップが存在していなければなりません。リリース間でデータベースのスキーマが異なるので、GSS ソフトウェア Release 1.1 プラットフォーム上で Release 1.2 のデータベースを動作させることはできません。

GSS ソフトウェアをダウングレードする場合、重要な GSS データを保護し、GSSM データベースを正しく復元するために、次の順序で作業してください。

1. GSS ネットワークにおける GSSM の役割を確認します。

2. 最新バージョンの GSS ソフトウェアが組み込まれているプライマリ GSSM をバックアップします。

3. 旧バージョンのソフトウェア(.upg)ファイルを入手します。

4. GSS 装置をダウングレードします。

5. ダウングレードしたバージョンの GSS ソフトウェアに対応する GSSM データベース バックアップを復元します。

手元にある中で最も古いデータベース バックアップよりさらに前の GSS ソフトウェア バージョンを復元してはなりません。たとえば、手元にある GSS ソフトウェアの最も古いバージョンが Release 1.1 で、Release 1.1 に対応する GSSM データベース バックアップが最も古い場合、Release 1.1 より前の GSS ソフトウェア リリースにダウングレードしてはなりません。

古いバージョンの GSS ソフトウェアを復元する手順は、次のとおりです。

1. 指定されたプライマリおよびスタンバイ GSSM の役割が変更されていないことを確認します。指定されたプライマリ GSSM とスタンバイ GSSM 間の役割の変更は、元のプライマリ GSSM がオンラインに戻るまでの、一時的な GSS ネットワーク構成であるものと想定されています。 付録A「GSS ソフトウェアのアップグレード」 html?bid=0900e4b182529d0e#98621" CLASS="cXRef_Color">「GSS ネットワークにおける GSSM の役割の確認」を参照してください。

2. 「プライマリ GSSM のフル バックアップの実行」に記載されている手順で、プライマリ GSSM のバックアップを実行します。

3. 付録A「GSS ソフトウェアのアップグレード」 html?bid=0900e4b182529d0e#64652" CLASS="cXRef_Color">「ソフトウェア アップグレードの入手」に記載されている手順で、古いソフトウェア バージョンを入手します。

4. 付録A「GSS ソフトウェアのアップグレード」 html?bid=0900e4b182529d0e#81383" CLASS="cXRef_Color">「GSS 装置のアップグレード」に記載されている手順で、古いソフトウェア バージョンをインストールします。

5. プライマリ GSSM 上でソフトウェアをダウングレードしたあとで、「以前のバックアップからのプライマリ GSSM の復元」を参照してください。ダウングレードした GSS ソフトウェア リリースから保存してあった GSSM データベース バックアップを復元します。