Cisco IOS Software TFTP Server Denial of Service Vulnerability

2015 年 7 月 28 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20150722-tftp

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/113/1130/1130210_cisco-sa-20150722-tftp-j.html

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2015 July 22 16:00 UTC (GMT)

関連資料:

関連する IPS シグニチャの表示

要約

Cisco IOS ソフトウェアと Cisco IOS XE ソフトウェアの TFTP サーバ機能の脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者がサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。

TFTP サーバ機能はデフォルトでは有効にされません。

シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェア アップデートをリリースしました。

この脆弱性を軽減する回避策があります。

このアドバイザリは、次のリンクで確認できます。
http://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20150722-tftp

該当製品

脆弱性が存在する製品

デバイス上で TFTP サーバが設定されている場合は、該当するソフトウェアのバージョンを実行している Cisco IOS ソフトウェア デバイスと Cisco IOS XE ソフトウェア デバイスが脆弱になります。

デバイス上で TFTP サーバが設定されているかどうかを確認するには、show running-config | include ^tftp-server コマンドライン インターフェイス exec コマンドを使用します。 デバイス上で TFTP サーバが設定されていない場合は、コマンドから出力が返されません。 デバイス上で TFTP サーバが設定されている場合は、出力にキーワードの tftp-server で始まる行が表示されます。 次の例では、TFTP サーバが有効になっていません。

Router#show running-config | include ^tftp-server
Router#
次の例では、TFTP サーバが有効になっています。
Router#show running-config | include ^tftp-server
tftp-server flash:c2800nm-adventerprisek9-mz.124-1
tftp-server flash:
Router#

シスコ製品上で動作している Cisco IOS ソフトウェア リリースは、管理者がデバイスにログインして show version コマンドを発行し、システム バナーを表示することによって判別できる場合があります。 システム バナーに「Cisco Internetwork Operating System Software」や「Cisco IOS Software」などのテキストが表示された場合は、デバイスが Cisco IOS ソフトウェアを実行しています。 カッコ内にイメージ名が表示され、その後ろに、Cisco IOS ソフトウェアのリリース番号とリリース名が続きます。 他のシスコ デバイスでは、show version コマンドが存在しなかったり、別の出力が表示されたりします。

次に、インストールされたイメージ名が C3900-UNIVERSALK9-M の Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.2(4)M5 を実行しているシスコ製品を特定する例を示します。

Router> show version 
Cisco IOS Software, C3900 Software (C3900-UNIVERSALK9-M), Version 15.2(4)M5, RELEASE SOFTWARE (fc2)
Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
Copyright (c) 1986-2013 by Cisco Systems, Inc.
Compiled Fri 13-Sep-13 16:44 by prod_rel_team
!--- output truncated

Cisco IOS ソフトウェア リリースの命名規則に関する追加情報については、『White Paper: Cisco IOS and NX-OS Software Reference Guide』を参照してください。

脆弱性が存在しない製品

次の製品は、この脆弱性の影響を受けないことが確認されています。

  • Cisco IOS XR ソフトウェア
  • Cisco NX-OS ソフトウェア
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。

詳細

Cisco IOS ソフトウェアと Cisco IOS XE ソフトウェアの TFTP サーバ機能の脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者がデバイスのリロードまたはハングを引き起こす可能性があります。

この脆弱性は、TFTP 要求の処理時の誤ったメモリ管理によるものです。 攻撃者は、該当デバイスに複数の TFTP 要求を発行することによって、この脆弱性を不正利用する可能性があります。 エクスプロイトに成功した攻撃者は、デバイスのリロードまたはハングを引き起こすことができる場合があります。

TFTP サーバが有効になっており、Cisco IOS ソフトウェアと Cisco IOS XE ソフトウェアを実行しているデバイスが影響を受けます。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCts66733登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID CVE-2015-0681 が割り当てられています。

この脆弱性のエクスプロイト コードが存在しますが、このコードはプラットフォームやソフトウェア バージョンによって動作が異なる場合があります。

脆弱性スコア詳細

シスコは本アドバイザリでの脆弱性に対し、Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。 本セキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは、CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する組織の手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。 お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、自身のネットワークにおける脆弱性の影響度を知ることができます。

シスコは次のリンクで CVSS に関する追加情報を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

またシスコでは、各ネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次のリンクで提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x


CSCts66733 - Cisco IOS Software TFTP Server Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCts66733

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

影響

脆弱性の不正利用に成功すると、デバイスがリロードされます。 場合によっては、デバイスがハングすることがあり、デバイスの電源を入れ直す必要があります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

Cisco IOS ソフトウェア

シスコは、お客様が Cisco IOS ソフトウェアの脆弱性にさらされているかどうかを判断するためのツールを提供しています。 Cisco IOS Software Checker を使用すれば、次のタスクを実行できます。

  • ドロップダウン メニューからリリースを選択するか、ローカル システムからファイルをアップロードすることによって、検索を開始する
  • show version コマンドを入力して出力をツールで解析する
  • 過去に公開されたすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリまたは特定の資料を含めることによって、カスタマイズされた検索を作成する

このツールは、照会したソフトウェア リリースに影響を与えるシスコ セキュリティ アドバイザリと、各シスコ セキュリティ アドバイザリの脆弱性を修正した初期リリース("First Fixed")を特定します。該当する場合は、表示されたすべてのアドバイザリのすべての脆弱性を修正することができる初期リリース("Combined First Fixed")も返します。 Cisco IOS Software Checker を参照してください。

Cisco IOS XE ソフトウェア

Cisco IOS XE ソフトウェアは、このアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けます。

Cisco IOS XE ソフトウェア リリースと Cisco IOS ソフトウェア リリースのマッピングについては、「Cisco IOS XE 2 Release Notes」、「 Cisco IOS XE 3S Release Notes」、および「 Cisco IOS XE 3SG Release Notes」を参照してください。

Cisco IOS XE Software Release First Fixed Release
2.5.x Vulnerable, migrate to 3.6.0S or later
2.6.x Vulnerable, migrate to 3.6.0S or later
3.1.xS Vulnerable, migrate to 3.6.0S or later
3.1.xSG Vulnerable, migrate to 3.4.0SG or later
3.2.xS Vulnerable, migrate to 3.6.0S or later
3.2.xSE Vulnerable, migrate to 3.3.0SE or later
3.2.xSG Vulnerable, migrate to 3.4.0SG or later
3.2.xXO Vulnerable, migrate to 3.3.0XO or later
3.2.xSQ Vulnerable, contact support organization
3.3.xS Vulnerable, migrate to 3.6.0S or later
3.3.xSE Not vulnerable
3.3.xSG Vulnerable, migrate to 3.4.0SG or later
3.3.xXO Not vulnerable
3.3.xSQ Vulnerable, contact support organization
3.4.xS Vulnerable, migrate to 3.6.0S or later
3.4.xSG Not vulnerable
3.4.xSQ Vulnerable, contact support organization
3.5.xS Vulnerable, migrate to 3.6.0S or later
3.5.xE Not vulnerable
3.6.xS Not vulnerable
3.6.xE Not vulnerable
3.7.xS Not vulnerable
3.7.xE Not vulnerable
3.8.xS Not vulnerable
3.9.xS Not vulnerable
3.10.xS Not vulnerable
3.11.xS Not vulnerable
3.12.xS Not vulnerable
3.13.xS Not vulnerable
3.14.xS
Not vulnerable
3.15.xS
Not vulnerable

回避策

TFTP アクセス リスト

警告:この脆弱性の対象となっている機能は伝送手段として UDP を使用するため、送信者の IP アドレスをスプーフィングすることができ、trusted IP アドレスから対象のポートへの通信を許可するアクセスリスト(ACL)を無効化する可能性があります。より優れた軽減ソリューションを提供するためには、ユニキャスト RPF と TFTP アクセス リストの併用を検討してください。

次の TFTP ACL の例は、ベスト プラクティスとして Cisco IOS TFTP サーバの展開に含める必要があります。

!---
!--- Define requesting segments or individual hosts
!--- The following example allows hosts on network 192.168.22.X to
!--- make TFTP requests to the router.
!---

access-list 1 permit 192.168.22.0 0.0.0.255
tftp-server ステートメントの最後に ACL 番号を付加することによって、TFTP サーバを使用して提供されている各ファイルを TFTP ACL にアンカーします。
tftp-server flash:c2800nm-adventerprisek9-mz.124-1 1
TFTP サーバを完全に無効にする

Cisco IOS ソフトウェアは TFTP サーバ機能を備えているので、他の TFTP サーバが使用できないときに Cisco IOS イメージの転送ができます。 現時点で TFTP サーバ機能が必要ない場合は、次の手順を実行して TFTP サーバを無効にすることができます。
  1. ルータのイネーブル モードで、コマンド show running-config を発行して、tftp-server で始まる行を探します。
  2. tftp-server で始まるそれぞれの行をコピーして、テキスト エディタに貼り付けます。
  3. 各行の先頭に no という単語と 1 つのスペースを付加します。
  4. 編集した行のそれぞれをコピーして、コンフィギュレーション モードのルータで、コピーした行をコンフィギュレーションに貼り付けます。
  5. コンフィギュレーション モードを終了して、コマンド show running-config を発行し、tftp-server で始まる行を探します。
  6. 出力内に 1 行も存在しないことを確認します。
  7. 新しい設定を保存します。

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処するソフトウェア アップデートを提供しています。 ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境の特有の問題をご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。 そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項に従うことに同意したことになります。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルから ソフトウェアを入手してください。 ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からソフトウェア パッチおよびバグ フィックスを入手することができます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、正しい処置についてのサポートを受けてください。

回避策や修正の効果は、使用している製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などに関するお客様の状況によって異なります。 影響を受ける製品やリリースは多種多様であるため、回避策を実施する前に、対象ネットワークで適用する回避策または修正が最適であることを、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご確認ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから製品を直接購入したもののシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、または、シスコ認定パートナー、リセラー、およびディストリビュータ(認定サードパーティ ベンダー)から購入したものの修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してソフトウェア パッチおよびバグ フィックスを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

ソフトウェア パッチまたはバグ フィックスの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。 サービス契約をご利用でないお客様は TAC にソフトウェア パッチまたはバグ フィックスを要求してください。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、シスコ ワールドワイドお問い合わせ先(http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html)を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この脆弱性はシスコの内部テストで発見されましたが、チーム vhunter の Zhangzhibing もこの脆弱性を発見し、公開用のエクスプロイト コードを作成しました。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 またシスコはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して、単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security に掲載されます。

http://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20150722-tftp

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の E メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • fulldisclosure@seclists.org

本アドバイザリに関する今後の更新は Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。 更新内容については、本アドバイザリの URL でご確認ください。

今後のドキュメントや関連コンテンツの入手手順については、Security Vulnerability PolicyReceiving Security Vulnerability Information from Cisco を参照してください。


更新履歴

Revision 1.0 2015-July-22 Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関するサポート、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/web/about/security/psirt/security_vulnerability_policy.html を参照してください。 この Web ページには、Cisco Security Advisory に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。 すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは、http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。