Cisco IOS XR Software Crafted IPv6 Packet Denial of Service Vulnerability

2015 年 6 月 17 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20150611-iosxr

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1129/1129444_cisco-sa-20150611-iosxr-j.html

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Revision 1.0

For Public Release 2015 June 11 16:00 UTC (GMT)

関連資料:

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要約

Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム向け Cisco IOS XR ソフトウェアの IP バージョン 6(IPv6)処理コードの脆弱性のため、認証されていないリモート攻撃者によるネットワーク プロセッサ ユニット(NPU)の ASIC スキャンの起動、および IPv6 パケットを処理するライン カードのリロードが結果として実行される可能性があります。

この脆弱性は、有効であっても通常の想定と異なる IPv6 拡張ヘッダーが添付された IPv6 パケットに対する誤った処理に起因します。攻撃者は、IPv6 トラフィックを処理するように設定された対象デバイスにそのような IPv6 パケットを送信することにより、この脆弱性を不正利用します。 この不正利用により、攻撃者によるライン カードのリロードが許可される可能性があり、その結果、DoS 状態が発生するおそれがあります。

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。この脆弱性を軽減する回避策はありません。

このアドバイザリは、次のリンクで確認できます。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1129/1129444_cisco-sa-20150611-iosxr-j.html

該当製品

脆弱性が存在する製品

Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム デバイスは、以下のすべての条件を満たす場合にこの脆弱性の影響を受けます。

1)シャーシに以下のいずれかのライン カードがインストールされている。
  • CRS-MSC-140G:Cisco CRS-3 モジュラ サービス カード(140G)
  • CRS-FP140:Cisco CRS-3 フォワーディングプロセッサ カード(140 Gbps)
  • CRS-LSP:Cisco CRS-3 ラベル スイッチ プロセッサ
2)Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム デバイスでこの脆弱性の影響を受けるリリースの Cisco IOS XR が稼働している。影響を受けるリリースの詳細については、このアドバイザリの「ソフトウェア バージョンおよび修正」セクションを参照してください。注:Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 4.2.1 以降はこの脆弱性の影響を受けません。

3)上記のリストに挙げたいずれかのライン カードが IPv6 トラフィックを処理するように設定されている。

管理者は show diag コマンドを使用して、該当するいずれかのライン カードが Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム デバイスにインストールされているかどうかを判別できます。CRS-MSC-140G ライン カードがインストールされた Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム デバイスでの出力を以下に示します。

RP/0/RP0/CPU0:router#sh diag
Thu Jun  4 14:53:25.229 EDT

CARD 0/0/* : Cisco CRS Series Modular Services Card 140G
  MAIN:  board type 500064
         800-32942-06 rev B0
         dev N/A
         S/N SAX99999ZZZ
  PCA:   73-12720-06 rev A0
  PID:   CRS-MSC-140G
  VID:   V03
  CLEI:  IPUCAZYBAC
  ECI:   180032


<output truncated>

管理者は show version コマンドを使用して、デバイスで稼働している Cisco IOS XR のリリースを判別できます。Cisco IOS XR が稼働しているデバイスでは、show version コマンドの出力に「Cisco IOS XR」が含まれています。Cisco IOS XR リリース 4.1.2 が稼働しているデバイスの例を以下に示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#sh version 
Thu Jun  4 14:56:06.484 EDT

Cisco IOS XR Software, Version 4.1.2[Default]
Copyright (c) 2012 by Cisco Systems, Inc.

ROM: System Bootstrap, Version 2.05(20110622:151317) [CRS ROMMON],  

router uptime is 2 years, 11 weeks, 5 days, 10 hours, 22 minutes

System image file is "disk0:hfr-os-mbi-4.1.2.CSCtw71819-1.0.0/0x100008/mbihfr-rp-x86e.vm"

cisco CRS-16/S (Intel 686 F6M14S4) processor with 12582912K bytes of memory.
Intel 686 F6M14S4 processor at 2130Mhz, Revision 2.174

Cisco CRS Series 16 Slots Line Card Chassis

<output truncated>

管理者は show ipv6 interface brief コマンドを使用して、インターフェイスの IPv6 トラフィック処理が有効化されているかどうかを判別できます。IPv6 を処理するように設定されたインターフェイスの例を以下に示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# show ipv6 interface brief

 
GigabitEthernet0/2/0/0 [Up/Up]
fe80::212:daff:fe62:c150
202::1
<output truncated> 

稼働中の Cisco IOS ソフトウェア バージョンが IPv6 をサポートしていない場合は、show ipv6 interface brief コマンド実行時にエラー メッセージが表示されます。IPv6 が無効になっている場合には、この出力に IPv6 アドレスを持つインターフェイスは表示されません。

インターフェイスが Bundle の一部、または Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスである場合、インターフェイスが IPv6 を処理するように設定されていても、show ipv6 interface brief コマンドの出力には示されない可能性があります。show ipv6 vrf all interface コマンドを使用すると、いずれかのインターフェイスがそのように設定されているかどうかを判断できます。IPv6 を処理するように設定されていて、 Bundle の一部であり、VRF インスタンスに割り当てられているインターフェイスを示す show ipv6 vrf all interface コマンドの出力例を以下に示します。

RP/0/RP0/CPU0:router#sh ipv6 vrf all interface 
Thu Jun  4 15:12:11.170 EDT

<output truncated>

Bundle-Ether4.765 is Up, ipv6 protocol is Up, Vrfid is FDA (0x60000001)
  IPv6 is enabled, link-local address is fe80::21d:a2ff:aabb:ccdd
  Global unicast address(es):
    2001:db8:1:1::1, subnet is 2001:db8:1:1::/64 
  Joined group address(es): ff02::1:ff00:0 ff02::1:aabb:ccdd ff02::2
      ff02::1
  MTU is 1518 (1500 is available to IPv6)
  ICMP redirects are disabled
  ICMP unreachables are enabled
  ND DAD is enabled, number of DAD attempts 1
  ND reachable time is 0 milliseconds
  ND advertised retransmit interval is 0 milliseconds
  Hosts use stateless autoconfig for addresses.
  Outgoing access list is not set
  Inbound  access list is not set
  Table Id is 0xe0800001

<output truncated>

脆弱性が存在しない製品

Cisco IOS XR が稼働している Cisco 12000 シリーズ ルータ、Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ、Cisco Carrier Routing System 1(CRS-1)、Cisco Network Convergence System 6000 シリーズ ルータはいずれも、この脆弱性の影響を受けません。この脆弱性の影響を受けるのは、このアドバイザリの「脆弱性が認められる製品」の項に示したすべての条件を満たす Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム デバイスのみです。

他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。

詳細

Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム向け Cisco IOS XR ソフトウェアの IP バージョン 6(IPv6)処理コードの脆弱性のため、認証されていないリモート攻撃者によるネットワーク プロセッサ ユニット(NPU)の ASIC スキャンの起動、および IPv6 パケットを処理するライン カードのリロードが結果として実行される可能性があります。

この脆弱性は、有効であっても通常の想定と異なる IPv6 拡張ヘッダーを伝送する IPv6 パケットに対する誤った処理に起因します。攻撃者は、IPv6 トラフィックを処理するように設定された対象デバイスにそのような IPv6 パケットを送信することにより、この脆弱性を不正利用します。 この不正利用により、攻撃者は該当デバイスのリロードを引き起こす可能性があり、その結果、DoS 状態が発生する恐れがあります。

このアドバイザリの「脆弱性が認められる製品」の項に示したすべての条件を満たす Cisco CRS-3 キャリア ルーティング システム デバイスは、この脆弱性の影響を受けます。

この脆弱性は、IPv6 中継トラフィック、またはそのデバイス自身を宛先とする IPv6 トラフィックによりトリガーされる可能性があります。

またこの脆弱性が繰り返し不正利用されることにより、長時間にわたって DoS 状態が続きます。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtx03546登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2015-0769 が割り当てられています。

脆弱性スコア詳細

シスコは本アドバイザリでの脆弱性に対し、Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。本セキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは、CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する組織の手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、自身のネットワークにおける脆弱性の影響度を知ることができます。

シスコは次のリンクで CVSS に関する追加情報を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

またシスコでは、各ネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次のリンクで提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x



CSCtx03546 - Cisco IOS XR Software Crafted IPv6 Packet Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtx03546

CVSS Base Score - 5.0

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Partial

CVSS Temporal Score - 4.1

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed


影響

この脆弱性の不正利用が成功すると、トラフィックを処理しているライン カードのリロードが引き起こされ、その結果、DoS 状態が発生するおそれがあります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt/ の Cisco Security Advisories, Responses, and Alerts アーカイブや、後続のアドバイザリを参照して侵害の可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

次の Cisco IOS XR リリースが、この脆弱性の影響を受けます。

  • Cisco IOS XR リリース 4.0.1、4.0.2、4.0.3、および 4.0.4
  • Cisco IOS XR リリース 4.1.0、4.1.1、および 4.1.2
  • Cisco IOS XR リリース 4.2.0

この脆弱性は以下の Software Maintenance Updates(SMU)で修正されました。

  • hfr-px-4.1.0.CSCtx03546.pie(リリース 4.1.0 用)
  • hfr-px-4.1.1.CSCtx03546.pie(リリース 4.1.1 用)
  • hfr-px-4.1.2.CSCtx03546.pie(リリース 4.1.2 用)
  • hfr-px-4.2.0.CSCtx03546.pie(リリース 4.2.0 用)

過去のいずれかの SMU をインストールすると、結果としてライン カードのリロードが発生する可能性があります。追加情報については、各 SMU に関連付けられた README ファイルを参照してください。

Cisco IOS XR リリース 4.0.1、4.0.2、4.0.3、4.0.4 を稼働しているお客様は、現在サポートされているリリースへのアップグレードが必要です。

Cisco IOS XR リリース 4.2.1 以降には、この脆弱性に対する修正がすでに組み込まれています。アップグレードや SMU のインストールは不要です。


回避策

この脆弱性を軽減する回避策はありません。

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境の特有の問題をご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項に従うことに同意したことになります。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からアップグレードを入手することができます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、正しい処置についてのサポートを受けてください。

回避策や修正の効果は、使用している製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などに関するお客様の状況によって異なります。影響を受ける製品やリリースは多種多様であるため、回避策を実施する前に、対象ネットワークで適用する回避策または修正が最適であることを、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご確認ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから製品を直接購入したもののシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、または、シスコ認定パートナー、リセラー、およびディストリビュータ(認定サードパーティ ベンダー)から購入したものの修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレード ソフトウェアを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • Eメール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様は TAC に無償アップグレードをリクエストしてください。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、シスコ ワールドワイドお問い合わせ先(http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html)を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この脆弱性はシスコ内部で発見されました。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して、単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security に掲載されます。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1129/1129444_cisco-sa-20150611-iosxr-j.html

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の電子メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • fulldisclosure@seclists.org

本アドバイザリに関する今後の更新は Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。更新内容については、本アドバイザリの URL でご確認ください。

今後のドキュメントや関連コンテンツの入手手順については、Security Vulnerability PolicyReceiving Security Vulnerability Information from Cisco を参照してください。


更新履歴

Revision 1.0 2015-June-11 Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関するサポート、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/web/about/security/psirt/security_vulnerability_policy.html を参照してください。この Web ページには、Cisco Security Advisory に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは、http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。