Cisco Intrusion Prevention System MainApp Secure Socket Layer Denial of Service Vulnerability

2015 年 3 月 13 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20150311-ips

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1128/1128754_cisco-sa-20150311-ips-j.html

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2015 March 11 16:00 UTC (GMT)


要約

Cisco Intrusion Prevention System(IPS)ソフトウェア には、Web 管理インターフェイスが使用する SSL/TLS サブシステム内に脆弱性があり、認証されていないリモートの攻撃者によって Denial of Service(DoS)状態が発生させられる可能性があります。

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。このアドバイザリは、次のリンクで確認できます。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1128/1128754_cisco-sa-20150311-ips-j.html

該当製品

脆弱性が認められる製品

バージョン 7.2(1)E4 以降が稼働している Cisco IPS デバイス これには、以下のハードウェアが含まれます。
  • IPS 4345
  • IPS 4345-DC
  • IPS 4360
  • IPS 4510
  • IPS 4520
  • IPS 4520-XL
  • ASA 5512-X IPS
  • ASA 5515-X IPS SSP
  • ASA 5525-X IPS SSP
  • ASA 5545-X IPS SSP
  • ASA 5555-X IPS SSP
  • ASA 5585-X IPS SSP-10
  • ASA 5585-X IPS SSP-20
  • ASA 5585-X IPS SSP-40
  • ASA 5585-X IPS SSP-60

実行中のソフトウェア バージョンを知る方法

脆弱性のあるバージョンの Cisco IPS ソフトウェアがアプライアンスで実行されているかどうかを確認するには、show version コマンドを実行します。次の例は、ソフトウェア バージョン 7.1(3)E4 を実行している Cisco IPS 4345 を示しています。
sensor# show version
Application Partition:

Cisco Intrusion Prevention System, Version 7.1(3)E4

Host:
Realm Keys key1.0
Signature Definition:
Signature Update S605.0 2011-10-25
OS Version: 2.6.29.1
Platform: IPS-4345-K9
Cisco Intrusion Prevention System Device Manager(IDM)を使用してデバイスを管理している場合は、ログイン ウィンドウの表内、または Cisco IDM ウィンドウの左上にソフトウェアのバージョンが表示されます。

脆弱性が認められない製品

他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。

詳細

Cisco Intrusion Prevention System(IPS)ソフトウェアには、Web 管理インターフェイスが使用する SSL/TLS サブシステム内に脆弱性があり、認証されていないリモートの攻撃者によって Denial of Service(DoS)状態が発生させられる可能性があります。

この脆弱性は、管理インターフェイスで複数の HTTPS 要求が処理される際に生じる潜在的な競合状態に起因します。攻撃者は、管理インターフェイスとの間で複数の HTTPS 接続のネゴシエーションを発生させることで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。この不正利用により、攻撃者は MainApp プロセスを応答不能にできる可能性があります。その結果、Cisco IPS センサーで、警告の通知、イベント ストアの管理、センサーの認証など、いくつかの重要なタスクが実行できなくなり、DoS 状態が発生します。また、MainApp プロセスが応答不能状態の間は、Cisco IPS の Web サーバも使用できなくなります。

さらに、この全般的なシステム障害によって、Analysis Engine などの他のプロセスが正しく機能しなくなることがあります。このように Analysis Engine プロセスが正常に機能しない場合があるため、Cisco IPS がトラフィックの処理を継続しない可能性があります。Cisco IPS がプロミスキャスモードに設定されている場合は、request-block-hostrequest-rate-limit の event-action など、MainApps の処理を必要とする緩和アクションは利用できなくなることがあります。Cisco IPS がインラインモードに設定されている場合は、センサーがインスペクションや緩和アクションを正しく実行しないことがあり、該当のデバイスを通過するパケットがドロップされる可能性があります。この状態は、デバイスが再起動されるまで継続します。

この脆弱性は、Web サーバに関連付けられている管理インターフェイスの TCP ポートと IP アドレスを宛先とした SSL/TLS トラフィックによってのみ引き起こされます。デフォルトの TCP ポートは 443 です。パケットがセンシング インターフェイスを介して該当デバイスを通過する場合は、この脆弱性が不正利用されることはありません。

この脆弱性は、CSCuq40652登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2015-0654 が割り当てられています。

DoS 状態から回復するには、攻撃を行っているデバイスを特定し、これをブロックした後、コンソール コマンドラインからリロードします。

ベスト プラクティスは、IPS 管理アクセス リストの設定に十分注意し、IPS デバイスの管理インターフェイスへのアクセスを、信頼できるホストに対してのみ許可することです。アクセス リストを使用してアクセスをブロックすることで、攻撃を阻止することができます。

脆弱性スコア詳細

シスコは本アドバイザリでの脆弱性に対し、Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。本セキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは、CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する組織の手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコでは、基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、自身のネットワークにおける脆弱性の影響度を知ることができます。

シスコは次のリンクで CVSS に関する追加情報を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

またシスコでは、各ネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次のリンクで提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x

CSCuq40652 - Cisco Intrusion Prevention System MainApp Secure Socket Layer Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCuq40652

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed


影響

この脆弱性が不正利用されると、DoS 状態が生じることがあります。その場合、MainApp プロセスが応答不能になり、 該当デバイスを管理できなくなる可能性があります。さらに、この全般的なシステム障害によって、Analysis Engine などの他のプロセスが正しく機能しなくなり、該当デバイスでトラフィックが正常に処理できなくなる場合があります。 Cisco IPS がインライン モードに設定されている場合、該当デバイスを通過するパケットがドロップされる可能性があります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt/ の Cisco Security Advisories, Responses, and Notices アーカイブや、後続のアドバイザリを参照して、起こりうる障害を判断し、それに対応できるアップグレード ソリューションを確認してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

シスコは、このドキュメントに記載されている脆弱性を修正するために、Cisco Intrusion Prevention System(IPS)ソフトウェアのバージョン 7.3(3)E4 をリリースしました。

ソフトウェアのダウンロード
Cisco IPS ソフトウェアは Cisco.com 内の Software Center からダウンロードできます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html


回避策

この脆弱性に対する回避策はありません。

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境の特有の問題をご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項に従うことに同意したことになります。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からアップグレードを入手することができます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、正しい処置についてのサポートを受けてください。

回避策や修正の効果は、使用している製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などに関するお客様の状況によって異なります。影響を受ける製品やリリースは多種多様であるため、回避策を実施する前に、対象ネットワークで適用する回避策または修正が最適であることを、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご確認ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから製品を直接購入したもののシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、または、サードパーティ ベンダーから購入したものの修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレード ソフトウェアを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米からの無料通話)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • Eメール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様は TAC に無償アップグレードをリクエストしてください。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、シスコ ワールドワイドお問い合わせ先(http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html)を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security に掲載されます。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1128/1128754_cisco-sa-20150311-ips-j.html

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の電子メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • fulldisclosure@seclists.org

本アドバイザリに関する今後の更新は Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。更新内容については、本アドバイザリの URL でご確認ください。

今後のドキュメントや関連コンテンツの入手手順については、Security Vulnerability Policy ページの Receiving Security Vulnerability Information from Cisco を参照してください。


更新履歴

Revision 1.0 2015-March-11 Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関するサポート、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/web/about/security/psirt/security_vulnerability_policy.html を参照してください。この Web ページには、Cisco Security Advisory に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべての Cisco Security Advisory は、http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。