Multiple Vulnerabilities in Cisco ASA Software

2014 年 4 月 10 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 英語版 (2014 年 4 月 9 日) | フィードバック

Advisory ID: cisco-sa-20140409-asa

http://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20140409-asa

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2014 April 9 16:00 UTC (GMT)


要約

Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)ソフトウェアには、次の脆弱性が存在します。

  • Cisco ASA ASDM の権限昇格の脆弱性
  • Cisco ASA SSL VPN の権限昇格の脆弱性
  • Cisco ASA SSL VPN の認証バイパスの脆弱性
  • Cisco ASA の SIP でのサービス拒絶攻撃に対する脆弱性
これらの脆弱性はそれぞれ独立しています。1 つの脆弱性に影響を受けるリリースが、その他の脆弱性からも影響を受けるとは限りません。

Cisco ASA ASDM および Cisco ASA SSL VPN の権限昇格の脆弱性が不正利用されると、攻撃者または権限のないユーザが権限を昇格させ、該当システムに管理者としてアクセスできるようになる可能性があります。

Cisco ASA SSL VPN の認証バイパスの脆弱性が不正利用されると、攻撃者は認証を受けずに SSL VPN を使用して内部ネットワークにアクセスできるようになる可能性があります。

Cisco ASA の SIP でのサービス拒絶攻撃に対する脆弱性が不正利用されると、使用可能なメモリが枯渇する可能性があります。これにより、システムが不安定になり、場合によっては該当システムのリロードが引き起こされ、サービス拒絶(DoS)状態になることもあります。

シスコはこれらの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートを提供しています。この中のいくつかの脆弱性には影響を軽減する回避策が存在します。このアドバイザリは、次のリンクで確認できます。
http://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20140409-asa

注:本セキュリティ アドバイザリでは、CVE-2014-0160 で特定されている OpenSSL TLS ハートビートの読み取りオーバーランに対する脆弱性(Heartbleed)については記載していません。この脆弱性の影響を受けるシスコ製品の詳細については、以下のリンクの Cisco Security Advisory を参照してください。http://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20140409-heartbleed

該当製品

次の製品で稼働している Cisco ASA ソフトウェアは、このアドバイザリに記載されている複数の脆弱性の影響を受けます。
  • Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス
  • Cisco ASA 5500-X シリーズ Next Generation Firewalls
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータ用の Cisco ASA サービス モジュール
  • Cisco ASA 1000V クラウド ファイアウォール

影響を受ける Cisco ASA ソフトウェアのリリースは、脆弱性によって異なります。該当するバージョンについての詳細情報は、このセキュリティ アドバイザリの「ソフトウェア バージョンおよび修正」セクションを参照してください。

脆弱性が認められる製品

Cisco ASA ASDM の権限昇格の脆弱性

Cisco ASA ソフトウェアは、Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)アクセスが有効になっていて Cisco ASA ローカル ユーザ データベースに権限レベル 0 のユーザが 1 人以上存在している場合に、この脆弱性の影響を受けます。

Cisco ASDM アクセスが設定されているかどうかを調べるには、show running-config http コマンドを使用して、HTTP サーバが有効になっているかどうかを確認します。Cisco ASDM アクセスが有効になっている Cisco ASA の例を示します。

asa# show running-config http 
http server enable

Cisco ASA のローカル ユーザ データベース内に権限レベル 0 が割り当てられているユーザがいるかどうかを調べるには、show running-config username | include privilege 0 コマンドを使用して、このコマンドが返す出力を確認します。次の例の Cisco ASA ソフトウェアでは、ユーザ cisco1 に権限レベル 0 が割り当てられています。

asa# show running-config username | include privilege 0
username cisco1 password jmINXNH6p1BxUppp encrypted privilege 0
注:デフォルトでは、どのユーザにも権限レベル 0 は割り当てられません。

Cisco ASA SSL VPN の権限昇格の脆弱性

Cisco ASA ソフトウェアは、Cisco ASA SSL VPN 機能が有効になっている場合に、この脆弱性の影響を受けます。

SSL VPN が有効になっているかどうかを確認するには、show running-config webvpn コマンドを使用します。

次の例は、SSL VPN が outside インターフェイスで有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。

ciscoasa# show running-config webvpn
     webvpn
     enable outside

注:Cisco ASA SSL VPN はデフォルトでは無効になっています。

Cisco ASA SSL VPN の認証バイパスの脆弱性

Cisco ASA ソフトウェアは、次のすべての条件に当てはまる場合にこの脆弱性の影響を受けます。
  • Cisco ASA SSL VPN が有効になっている。
  • Clientless または AnyConnect の SSL VPN に使用されるトンネル グループの一般属性の設定において、authorization-required コマンドが存在しない
Cisco ASA SSL VPN が有効になっているかどうかを確認するには、show running-config webvpn コマンドを使用します。

次の例は、SSL VPN が outside インターフェイスで有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。
ciscoasa# show running-config webvpn
     webvpn
     enable outside

トンネル グループの一般属性に authorization-required コマンドが設定されているかどうかを確認するには、show running-config tunnel-group <tg-name> コマンドを使用します。次の例の Cisco ASA には、認証に AAA を使用するトンネル グループ Clientless が設定されていて、authorization-required コマンドはありません。

ciscoasa# show running-config tunnel-group Clientless
tunnel-group Clientless type remote-access
tunnel-group Clientless general-attributes
authentication-server-group AAA_RADIUS
authorization-server-group AAA_RADIUS
[...]

tunnel-group Clientless webvpn-attributes
authentication aaa
[...]
注:Cisco ASA SSL VPN はデフォルトでは無効になっています。8.4 より前の Cisco ASA ソフトウェア リリースが稼働しているデバイスは、次の条件が両方満たされている場合、この脆弱性の影響を受けません。
  • Cisco HostScan 機能が有効になっている
  • SSL VPN 認証に Certificate-only 認証が使用されている

Cisco ASA の SIP でのサービス拒絶攻撃に対する脆弱性

SIP インスペクション エンジンが設定されている場合、Cisco ASA ソフトウェアはこの脆弱性の影響を受けます。SIP インスペクションが有効になっているかどうかを確認するには、show service-policy | include sip コマンドを使用します。次の例は、SIP インスペクションが有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。
ciscoasa# show service-policy | include sip
      Inspect: sip , packet 67, drop 0, reset-drop 0
注:SIP インスペクション機能はデフォルトで有効になっています。

実行中のソフトウェア バージョンの確認

脆弱性のあるバージョンの Cisco ASA ソフトウェアがアプライアンスで実行されているかどうかを確認するには、show version コマンドを実行します。次の例は Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.4(1) を実行しているデバイスを示しています。
ciscoasa#show version | include Version
Cisco Adaptive Security Appliance Software Version 8.4(1)
Device Manager Version 6.4(1)
Cisco ASDM を使用してデバイスを管理している場合は、ログイン ウィンドウの表、または Cisco ASDM ウィンドウの左上にソフトウェアのバージョンが表示されます。

脆弱性が認められない製品

他のシスコ製品においてこのアドバイザリの影響を受けるものは、現在確認されていません。

詳細

Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)ソフトウェアは、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス、Cisco ASA 5500-X Next Generation Firewall、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータ用の Cisco ASA サービス モジュール(ASASM)と、Cisco ASA 1000V Cloud Firewall で使用されるオペレーティング システムです。Cisco ASA ファミリは、ファイアウォールや侵入防御システム(IPS)、anti-X、VPN などのネットワーク セキュリティ サービスを提供します。

Cisco ASA ASDM の権限昇格の脆弱性

Cisco ASDM を使用して Cisco ASA デバイスにアクセスする際に権限割り当てを処理するコードに脆弱性があり、認証されたリモートの攻撃者が権限を昇格させて該当システムに管理者としてアクセスできる可能性があります。

この脆弱性は、権限レベル 0 のユーザへの不適切な権限割り当てに起因します。攻撃者は、権限レベル 0 のユーザ クレデンシャルを使用して、Cisco ASDM にログインすることにより、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者または権限のないユーザはアクセス権限を昇格させ、該当システムに管理者としてアクセスできるようになります。

注:この脆弱性の不正利用に使用されるのは、該当デバイス宛てのトラフィックのみです。この脆弱性は、シングル コンテキスト モードまたはマルチ コンテキスト モードにおいて、ルーテッド ファイアウォール モードまたはトランスペアレント ファイアウォール モードで設定された Cisco ASA ソフトウェアに影響を与えます。この脆弱性は、IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、TCP 3 ウェイ ハンドシェイクが必要です。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuj33496登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID CVE-2014-2126 が割り当てられています。


Cisco ASA SSL VPN の権限昇格の脆弱性

管理セッション情報を処理するコードに脆弱性があるため、認証されたリモートの攻撃者が、割り当てられている権限を昇格させ、該当システムに管理者としてアクセスできる可能性があります。

この脆弱性は、Clientless SSL VPN 機能によってユーザが SSL VPN ポータルに接続する際の、ユーザ権限の検証が不適切であることに起因します。攻撃者はこの脆弱性を不正利用することで、SSL VPN ポータルにログインし、巧妙に細工された URL を送信できる可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者または権限のないユーザは権限を昇格させ、該当システムに管理者としてアクセスできるようになります。

注:
この脆弱性の不正利用に使用されるのは、該当デバイス宛てのトラフィックのみです。シングル コンテキスト モードのルーテッド ファイアウォール モードが設定された Cisco ASA ソフトウェアのみに影響します。また、IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、TCP 3 ウェイ ハンドシェイクが必要です。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCul70099登録ユーザ専用)として文書化され、CVE ID CVE-2014-2127 が割り当てられています。

Cisco ASA SSL VPN の認証バイパスの脆弱性

SSL VPN コードの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が SSL VPN ポータルの Web ページにアクセスできる可能性があります。

この脆弱性は、Cisco ASA SSL VPN 機能が有効になっている場合に認証 Cookie が不適切に処理されることに起因します。攻撃者はこの脆弱性を不正利用することで、HTTP POST の本体を不正な Cookie 値に手動で変更するか、または巧妙に細工した URL を入力できます。不正利用に成功すると、攻撃者は SSL VPN ポータル ページに認証なしでアクセスできるようになる可能性があります。SSL VPN の設定によっては、攻撃者が Cisco AnyConnect を使用して VPN トンネルを開始できる可能性もあります。

いずれの場合も、攻撃者は認証を受けることなく内部ネットワーク リソースにアクセスできるようになる可能性があります。


注:この脆弱性の不正利用に使用されるのは、該当デバイス宛てのトラフィックのみです。シングル コンテキスト モードのルーテッド ファイアウォール モードが設定された Cisco ASA ソフトウェアのみに影響します。また、IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、TCP 3 ウェイ ハンドシェイクが必要です。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCua85555登録ユーザ専用)として文書化され、CVE ID として CVE-2014-2128 が割り当てられています。

Cisco ASA の SIP でのサービス拒絶攻撃に対する脆弱性

SIP インスペクション エンジン コードに脆弱性があるため、認証されていないリモートの攻撃者が、使用可能なメモリを枯渇させる可能性があります。これにより、該当システムが不安定になったり、リロードが発生することがあります。

この脆弱性は、Cisco ASA SIP インスペクション エンジンによって検査される SIP パケットの処理が不適切であることに起因します。攻撃者はこの脆弱性を不正利用することで、該当システムを通じて巧妙に細工された SIP パケットを送信できる可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は、使用可能なメモリを枯渇させることができます。これにより、システムが不安定になり、場合によっては該当システムのリロードが発生して、サービス拒絶(DoS)状態になることもあります。

注:この脆弱性は、Cisco ASA SIP インスペクション エンジンによって検査された通過トラフィックによってのみ、不正利用が可能です。この脆弱性は、シングル コンテキスト モードまたはマルチ コンテキスト モードにおいて、ルーテッド ファイアウォール モードまたはトランスペアレント ファイアウォール モードで設定された Cisco ASA ソフトウェアに影響を与えます。また、IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があります。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuh44052登録ユーザ専用)として文書化され、CVE ID として CVE-2014-2129 が割り当てられています。

脆弱性スコア詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。本セキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは、CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する組織の手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコでは、基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、自身のネットワークにおける脆弱性の影響度を知ることができます。

シスコは次のリンクで CVSS に関する追加情報を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

またシスコでは、各ネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次のリンクで提供しています。

http://intellishield.cisco.com/security/alertmanager/cvss



CSCuj33496 - Cisco ASA ASDM Privilege Escalation Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCuj33496

CVSS Base Score - 8.5

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

Single

Complete

Complete

Complete

CVSS Temporal Score - 7.0

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed




CSCul70099 - Cisco ASA SSL VPN Privilege Escalation Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCul70099

CVSS Base Score - 8.5

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

Single

Complete

Complete

Complete

CVSS Temporal Score - 7.0

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed




CSCua85555 - Cisco ASA SSL VPN Authentication Bypass Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCua85555

CVSS Base Score - 5.0

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

Partial

None

None

CVSS Temporal Score - 4.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

High

Official-Fix

Confirmed




CSCuh44052 - Cisco ASA SIP Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCuh44052

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed


影響

Cisco ASA ASDM および Cisco ASA SSL VPN の権限昇格に関する脆弱性が不正利用されると、攻撃者または権限のないユーザが権限を昇格させ、該当システムに管理者としてアクセスできるようになる可能性があります。

Cisco ASA SSL VPN の認証バイパスに関する脆弱性が不正利用されると、攻撃者は認証なしに SSL VPN ポータル ページにアクセスできるようになる可能性があります。SSL VPN 自動起動と Web 自動起動の設定によっては、攻撃者が AnyConnect を通じて VPN トンネルを開始できる可能性もあります
SSL VPN 認証に基づいて AnyConnect クライアントを起動できない場合、SSL VPN セッション作成時にブラウザに渡された SSL VPN Cookie に基づいて SSL VPN トンネルを確立できることもあります。いずれの場合も、攻撃者は認証を受けることなく内部ネットワーク リソースにアクセスできるようになる可能性があります。

Cisco ASA の SIP でのサービス拒絶攻撃に対する脆弱性が不正利用されると、使用可能なメモリが枯渇する可能性があります。これにより、システムが不安定になり、場合によっては該当システムのリロードが発生して、サービス拒絶(DoS)状態になることもあります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt/ の Cisco Security Advisories, Responses, and Notices アーカイブや、後続のアドバイザリを参照して、起こりうる障害を判断し、それに対応できるアップグレード ソリューションを確認してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

2014 年 2 月に、シスコは 2005 〜 2010 年の間に製造されたメモリ コンポーネントに関する業界全体の問題の詳細を発表しました。これらのコンポーネントを使用しているシスコ製品の大多数は、フィールドでの故障発生率が予想レベルを下回りました。ただし、デバイスのリロードや電源の再投入を行うと、コンポーネントに障害が発生する可能性があります。また、この問題に関連するセキュリティへの影響はまだ認められていませんが、当該製品のサブセットでは、ソフトウェア アップグレード プロセス中にメモリ コンポーネント エラーが発生する可能性もあります。アップグレードを決定する前に、関連情報および製品固有の Field Notice(www.cisco.com/go/memory)を確認することを推奨します。 各 Field Notice には、ソフトウェア アップグレード中にその製品でメモリ コンポーネントの障害が発生するかどうかが記載されています。

次の表は、Cisco ASA のメジャー リリースごとに、このアドバイザリに記載された各脆弱性に対する最初の修正リリースを示したものです。最下行は、このセキュリティ アドバイザリに記載されているすべての脆弱性に対する修正を含む、各 Cisco ASA メジャー リリースのバージョン情報です。これらのリリース、またはそれ以降のリリース バージョンにアップグレードすることを推奨します。



7.01
7.11
7.2
8.01
8.11
8.2
8.3
8.4
8.5
8.6
8.7
9.0
9.1
9.2

Cisco ASA ASDM Privilege Escalation Vulnerability - CSCuj33496

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Not Affected

8.2(5.47)

Not Affected

8.4(7.5)

Not Affected

Not Affected

8.7(1.11)

9.0(3.10)

9.1(3.4)

Not Affected

Cisco ASA SSL VPN Privilege Escalation Vulnerability - CSCul70099

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Migrate to 8.2.x or later

Migrate to 8.2.x or later

8.2(5.48)

8.3(2.40)

8.4(7.9)

Not Affected

8.6(1.13)

Not Affected

9.0(4.1)

9.1(4.3)

Not Affected
Cisco ASA SSL VPN Authentication Bypass Vulnerability - CSCua85555

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Not Affected

8.2(5.47)

8.3(2.40)

8.4(7.3)

Not Affected

8.6(1.13)

Not Affected

9.0(3.8)

9.1(3.2)

Not Affected
Cisco ASA SIP Denial of Service Vulnerability - CSCuh44052

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Not Affected

8.2(5.48)

Not Affected

8.4(6.5)

Not Affected

Not Affected

Not Affected

9.0(3.1)

9.1(2.5)

Not Affected
Recommended release that fixes all the vulnerabilities in this security advisory

Not Affected

Not Affected

Not Affected

Migrate to 8.2.x or later

Migrate to 8.2.x or later

8.2(5.48) or later

8.3(2.40) or later

8.4(7.15) or later

Not Affected

8.6(1.13) or later

8.7(1.11) or later

9.0(4.1) or later

9.1(4.5) or later

Not Affected

1Cisco ASA ソフトウェア バージョン 7.0、7.1、8.0、8.1 はソフトウェア メンテナンス終了となっています。これらのバージョンの Cisco ASA ソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象バージョンへの移行が必要です。

注:Cisco ASA ソフトウェア バージョン 9.2.x は、アドバイザリの公開から数週間で利用可能になります。

ソフトウェアのダウンロード

Cisco ASA ソフトウェアは Cisco.com 内の Software Center からダウンロードできます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス、および Cisco ASA 5500-X Next Generation Firewall については、次の順に移動してください。[Products] > [Security] > [Firewalls] > [Adaptive Security Appliances (ASA)] > [Cisco ASA 5500 Series Adaptive Security Appliances] > [<ご利用の Cisco ASA モデル>] > [Adaptive Security Appliance (ASA) Software] これらバージョンの一部は暫定バージョンのため、ダウンロード ページの [Interim] タブを開くことで見つけることができます。

Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータ用の Cisco ASA Services Module については、次の順に移動してください。[Products] > [Cisco Interfaces and Modules] > [Cisco Services Modules] > [Cisco Catalyst 6500 Series / 7600 Series ASA Services Module] > [Adaptive Security Appliance (ASA) Software] これらバージョンの一部は暫定バージョンのため、ダウンロード ページの [Interim] タブを開くことで見つけることができます。

Cisco ASA 1000V Cloud Firewall については、次の順に移動してください。[Products] > [Security] > [Firewalls] > [Adaptive Security Appliances (ASA)] > [Cisco ASA 1000V Cloud Firewall] > [Adaptive Security Appliance (ASA) Software]

回避策

Cisco ASA ASDM の権限昇格の脆弱性

管理者がユーザに権限レベル 0 ではなく権限レベル 1 を割り当てれば、この脆弱性を回避できます。権限割り当てを変更するには、新しい権限レベルでコマンドを再度適用します。

次の例では、Cisco ASA ローカル ユーザ データベースの cisco1 の権限レベルがレベル 0 からレベル 1 に変更されます。

asa(config)# username cisco1 password <password> privilege 1 

注: このコマンドによって、パスワード値も変更されます。設定によっては、権限レベル 0 の代わりに権限レベル 1 を割り当てると、権限レベル 0 を持つユーザには通常アクセスできないコマンドが許可される場合もあります。この回避策を採る場合は、使用中の環境において問題がないかどうかを慎重に評価する必要があります。


Cisco ASA SSL VPN の権限昇格の脆弱性

SSL VPN 機能を無効にする以外に、この脆弱性を軽減する回避策はありません。


Cisco ASA SSL VPN の認証バイパスの脆弱性

回避策として Cisco ASA Dynamic Access Policy(DAP)機能を使用できます。終了アクションを含み、aaa.cisco.username == "" のような高度な選択ルールに基づいて選択される DAP レコードを作成すれば、ユーザ名のない接続を終了できます。

この回避策は、脆弱性のあるすべてのリリースに適用できます。

注:この回避策によって、名前のないセッションを作成できるという環境が成立しなくなる可能性があります。これが生じるのは、certificate-only 認証が使用されており、かつ、Cisco ASA の設定でユーザ証明書からユーザ名を引用するように指定されていない場合です。


Cisco ASA の SIP でのサービス拒絶攻撃に対する脆弱性

SIP インスペクションを無効にすることで、この脆弱性を軽減できます。

次のコマンドを使用して、デフォルトで設定されている SIP インスペクションを無効にすることができます。
ciscoasa(config)# policy-map global_policy
ciscoasa(config-pmap)# class inspection_default
ciscoasa(config-pmap-c)# no inspect sip

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境の特有の問題をご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項に従うことに同意したことになります。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からアップグレードを入手することができます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、正しい処置についてのサポートを受けてください。

回避策や修正の効果は、使用している製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などに関するお客様の状況によって異なります。影響を受ける製品やリリースは多種多様であるため、回避策を実施する前に、対象ネットワークで適用する回避策または修正が最適であることを、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご確認ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから製品を直接購入したもののシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、または、サードパーティ ベンダーから購入したものの修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレード ソフトウェアを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米からの無料通話)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • E メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様は TAC に無償アップグレードをリクエストしてください。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、シスコ ワールドワイドお問い合わせ先(http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html)を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

Cisco ASA ASDM の権限昇格の脆弱性、Cisco ASA SSL VPN の認証バイパスの脆弱性、Cisco ASA の SIP でのサービス拒絶攻撃に対する脆弱性は、カスタマー サポート ケースの解決中に発見されたものです。

Cisco ASA SSL VPN の権限昇格の脆弱性は、Trustwave SpiderLabs の Jonathan Claudius 氏と、Dell SecureWorks の Laura Guay 氏によってシスコに報告されました。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security Intelligence Operations に掲載されます。

http://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20140409-asa

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の E メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk

本アドバイザリに関する今後の更新は Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。更新内容については、本アドバイザリの URL でご確認ください。


更新履歴

Revision 1.0 2014-April-09 Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関するサポート、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/web/about/security/psirt/security_vulnerability_policy.html を参照してください。この Web ページには、シスコのセキュリティ アドバイザリに関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは、http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。