音声とユニファイド コミュニケーション : Cisco Unified Communications Manager(CallManager)

Jabber for Android の設定例

2014 年 3 月 14 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2012 年 3 月 15 日) | フィードバック

概要

Cisco Jabber for Android を使用すると、ユーザは社内ネットワークに接続した状態でエンタープライズ VoIP による発信および社内ディレクトリへのアクセスが可能になります。Cisco Jabber for Android はバックグラウンドで動作し、企業ネットワークに接続します。ユーザは、Cisco Unified Communications Manager(CUCM)を介し、モバイルデバイスを使用して社内の電話番号から VoIP コールの発着信を実行できます。

Jabber for Android は使用可能になると自動的に CUCM に登録されます。このドキュメントでは、Cisco Dual Mode for Android の設定方法を説明します。

前提条件

要件

この設定を行う前に、次の要件が満たされていることを確認してください。

  • CUCM 8.6 が Cisco Jabber for Android 8.6.1 以降でサポートされていること。

  • ボイスメール(オプション):Cisco Unity Connection バージョン 7.1、8.0、8.5、および 8.6.1。

  • Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)統合(オプション):Microsoft Active Directory 2003 および 2008、または Open LDAP。企業ディレクトリ検索をサポートする場合のみ必要です。

  • Cisco Jabber for Android が次のデバイスで実行できること。

    • Samsung Galaxy S International(GT-I9000)、Android オペレーティング システム(OS)バージョン 2.2.1 または 2.3 を搭載

    • Samsung Galaxy Tab International(GT-P1000)、Android 2.2.1 または 2.3 を搭載

    • Samsung Galaxy S II(AT&T)、Android 2.3 を搭載

注:Cisco Jabber for Android を Samsung Galaxy S デバイスで使用するには、ハンドセット OS を Android Version 2.2.1 または 2.3 にアップグレードすることが重要です。デバイスの OS をアップグレードする方法の詳細については、メーカーまたは通信事業者のサイトを参照してください。使用するデバイスによっては、音声品質に若干の問題が発生することがあります。

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。

  • CUCM 8.6

  • Samsung Galaxy Tab

  • 同一の Service Set Identifier(SSID)を持つ最適なアクセス ポイント。Jabber を Wi-Fi 経由で使用する場合、最適なエクスペリエンスを得るためには、IP アドレス変更時の多大な遅延時間やローミング時間、コールのドロップ、音声パケットのドロップにつながるレイヤ 3 ローミングの発生を最小限に抑えるように、Wi-Fi ネットワークを設計する必要があります。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

主要なタスク

手順の概要

このセクションでは、このドキュメントで説明する機能を設定するための次の手順について説明します。

  1. デバイス Cisco Options Package(COP)ファイルを CUCM にダウンロードします。

  2. デバイスに COP ファイルをインストールします。

  3. [SIP Dual Mode Alert Timer] 値を増加させます。

  4. 専用の SIP プロファイルを作成します。

  5. システム レベルの前提条件を確認します。

  6. ユーザ デバイスを追加します。

  7. 使用するデバイスに Cisco Jabber アプリケーションをダウンロードします。

デバイス COP ファイルのダウンロード

Jabber でアプリケーション ダイヤル ルールを使用するには、COP ファイルが必要です。デバイスの COP ファイルを取得するには、次の手順を実行します。

  1. ソフトウェア ダウンロード サイトに移動します。

  2. cmterm-android_8.6.2v17.cop.sgn を探してダウンロードします。

デバイスへの COP ファイルのインストール

Jabber を CUCM 内でデバイスとして使用できるようにするには、デバイス固有の COP ファイルをすべての CUCM サーバにインストールする必要があります。

次の手順を実行します。

  1. CUCM サーバからアクセスできる FTP または SFTP サーバに COP ファイルを置きます。

  2. [CUCM Administration] ポータルの右上で、[Navigation] リスト ボックスから [Cisco Unified OS Administration] を選択し、[Go] を選択します。

  3. [Software Upgrades] > [Install/Upgrade] を選択します。

  4. [Software Installation/Upgrade] ウィンドウで、COP ファイルの場所を指定し、必要な情報を入力します。

  5. [Next] をクリックします。

  6. [Available Software] リスト ボックスでデバイスの COP ファイルを選択します。

  7. [Next] をクリックします。

  8. [Install] をクリックします。

  9. 処理が完了するまで待ちます。このプロセスには、時間がかかる場合があります。

  10. 使用率が低い時間帯に、すべての CUCM サーバをリブートします。

  11. CUCM サーバ上の Cisco Tomcat サービスを再起動します。

    • この手順は、CUCM のデバイス リスト ページにデバイス アイコンを正常に表示するために必要です。この手順で、Tomcat の画像キャッシュがクリアされます。

      CLI で次のコマンドを実行します。

      utils service restart Cisco Tomcat
      
  12. システムが完全にサービスに戻ることを確認します。

    注:クラスタのサブスクライバ サーバごとに COP ファイルをインストールします。パブリッシャと同様に、サーバの再起動などの手順を実行します。

[SIP Dual Mode Alert Timer] 値の増加

[SIP Dual Mode Alert Timer] を大きくして、Jabber 内線へのコールがモバイル ネットワーク電話番号に途中でルーティングされないようにします。VoIP 通話を受信するには、Jabber が実行されていることが必要です。

次の手順を実行します。

  1. [CUCM Administration] にサインインします。

  2. [System] > [Service Parameters] の順に進みます。

  3. サーバを選択します。

  4. [Cisco CallManager (Active)] サービスを選択します。

  5. [Clusterwide Parameters (System - Mobility)] セクションまでスクロールします。

  6. [SIP Dual Mode Alert Timer] を 4500 ミリ秒まで増やします。

  7. [Save] をクリックします。

jabber-android-01.gif

注:[SIP Dual Mode Alert Timer] の値を大きくしても、Jabber に到着する着信コールが引き続き切断され、モバイル コネクトを使用して転送される場合は、[SIP Dual Mode Alert Timer] の値をさらに増やします。推奨される最小値は、4500 ミリ秒です。

専用の SIP プロファイルの作成

専用の SIP プロファイルを作成すると、Jabber をバックグラウンドで実行中に、CUCM に接続したままにすることができます。

次の手順を実行します。

  1. CUCM で、[Device] > [Device Settings] > [SIP Profile] の順に選択します。

  2. 新規 SIP プロファイルを作成するか、既存の SIP プロファイルをコピーします。次の図に従って、[Name] と [Description] を入力します。

    jabber-android-02.gif

  3. 下方向にスクロールし、新しい SIP プロファイルで次の値を設定します。

    • [Timer Register Delta] に「30

    • [Timer Register Expires] に「660

    • [Timer Keep Alive Expires] に「660

    • [Timer Subscribe Expires] に「660

    • [Timer Subscribe Delta] に「15

      jabber-android-03.gif

  4. 変更を保存します。

システム レベルの前提条件の確認

システムが次の前提条件を満たしていることを確認します。

  • 次の標準 SIP および電話機能が、Jabber から独立して設定され、動作している。

    • 保留音

    • ネットワーク保留音

  • 次のコール中の機能がセットアップされ、動作している。

    • 保留/復帰

    • コール待機

    • 通話の追加

    • 電話会議

    • 転送

    • RFC 2833、Key Press Markup Language(KPML)、および IVR コール ルーティングのデュアル トーン多重周波数(DTMF)を処理する機能。これにより、ユーザはキーパッドを使用して正しい内線番号または部門にルーティングできます。

  • ソフトウェアベースの会議ブリッジを使用して電話会議を行う場合、参加するすべてのエンドポイントに G.711 が必要です。シスコ ルータ上でデジタル シグナル プロセッサ(DSP)を使用するハードウェアベースの会議ブリッジを使用する場合、G.729 を使用する会議参加者はトランスコーダを使用する必要はありません。

ユーザ デバイスの追加

Cisco Jabber for Android デバイスに割り当てる予定のデバイス プールに、G.711 コーデックのサポートを含む領域が関連付けられていることを確認します。

次の手順を実行します。

  1. [Cisco Unified Communications Manager Administration] にサインインします。

  2. [Device] > [Phone] の順に移動します。

  3. [Add New] をクリックします。

  4. [Phone Type] ドロップダウン リストから、[Cisco Dual Mode for Android] を選択します。

    jabber-android-04.gif

  5. [Next] をクリックします。

  6. [Device-Specific Information] に設定値を入力します。

    • [Device Name] を入力します。デバイス名には、次の条件があります。

      • 必ず BOT で始まること。

      • すべて大文字にすること。

      • 使用できる文字数は 15 文字まで能。

      • 使用できる文字は、A 〜 Z、0 〜 9、ダッシュ(-)、または下線(_)のみ。

    • [Phone Button Template] に [Standard Dual Mode for Android] を選択します。

    • ユーザが発信先を誤るのを防ぐため、次を設定します。

      • Media Resource Group List

      • User Hold MOH Audio Source

      • Network Hold MOH Audio Source

    • ユーザがデスクフォンを所有している場合、デスクフォンを [Primary Phone] として選択します。

      jabber-android-05.gif

  7. [Protocol Specific Information] に次の設定値を入力します。

    1. [Device Security Profile] ドロップダウン リストで、[Cisco Dual Mode for Android - Standard SIP Non-Secure Profile] を選択します。

    2. [SIP Profile] ドロップダウン リストで、SIP プロファイルを「専用の SIP プロファイルの作成」セクションで作成したプロファイルに変更します。

    jabber-android-06.gif

    注:Jabber を実行するすべての Cisco Dual-Mode for Android デバイスに対して、この SIP プロファイルを選択します。

  8. [Product Specific Configuration Layout] に次の設定値を入力します。

    1. [Cisco Usage and Error Tracking] ドロップダウン リストで、適切なレベルの使用状況トラッキングを選択します。

    2. [Application Dial Rules URL] フィールドは空白のままにします。

    3. ディレクトリ サーバで認証が必要な場合は、LDAP のユーザ名とパスワードを入力します。そうでない場合、これらのフィールドは空白のままにします。

    4. [Emergency Numbers] フィールドに、指定の緊急時電話番号を入力します。

    5. [System] > [Server] の CUCM の設定値が、ドメイン名を含まないホスト名である場合は、[Domain Name] フィールドにドメインを入力します。

    6. [Preset Wi-Fi Networks] フィールドに、SSID のリストを入力します。SSID は 3 つまで入力でき、スラッシュ(/)で区切ります。

      jabber-android-07.gif

  9. [Save] をクリックします。

  10. [Apply Config] をクリックします。

  11. [[Line n] - Add a new DN] をクリックします。

  12. このデバイスの電話番号(DN)を入力します。

    注:この DN は新しく設定できます。これと同じ DN を持つデスクフォンが存在している必要はありません。

    jabber-android-08.gif

  13. このデバイスがスタンドアロン デバイス(デスクフォンと DN を共有していない)の場合は、次の設定を行います。これにより、Jabber が実行されていないがネットワークに接続されているときには、電話が転送されるため、発信者はエラー メッセージを受け取りません。

    • Forward Unregistered Internal

    • Forward Unregistered External

      jabber-android-09.gif

  14. [No Answer Ring Duration] を 24 秒間に設定し、通話をボイスメールに転送する前に、Jabber が呼び出し音を鳴らす時間を設定します。

  15. [Save] をクリックします。

  16. ユーザの [End User] ページに移動します。

  17. 作成した Cisco Dual Mode for Android デバイスを、このエンド ユーザに関連付けます。

    jabber-android-10.gif

  18. このユーザがデスクフォンを所有している場合は、そのデスクフォンをプライマリ ユーザ デバイスとして選択します。

  19. 関連するデスクフォンなしで動作するスタンドアロン デバイスの場合は、システム内のすべてのデバイスで標準となっている他の情報の入力が必要になることがあります。

Cisco Jabber Application for Mobile のダウンロード

デバイス上で Android Market アプリケーションを使用して Jabber for Android アプリケーションを取得します。Google Android Market で Jabber を検索します。

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