Cisco IOS XR Software Route Processor Denial of Service Vulnerability

2013 年 10 月 25 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20131023-iosxr

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1120/1120774_cisco-sa-20131023-iosxr-j.html

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2013 October 23 16:00 UTC (GMT)


要約

Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 3.3.0 から 4.2.0 には、フラグメント化されたパケットの処理に関して脆弱性があります。これにより、「該当製品」セクションに記載されている Cisco CRS ルート プロセッサ カードがサービス拒否(DoS)状態に陥る可能性があります。

この脆弱性は、フラグメント化されたパケットの不適切な処理に起因します。この脆弱性により、パケットを処理するルート プロセッサがファブリックにパケットを送信できなくなる可能性があります。

Cisco IOS XR ソフトウェア バージョン 4.2.1 以降を稼働している場合、または Cisco bug ID CSCtz62593 に記載のある Software Maintenance Upgrade(SMU)をすでにインストールしてある場合は、この脆弱性の影響は受けません。

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。

このアドバイザリは、次のリンクで確認できます。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1120/1120774_cisco-sa-20131023-iosxr-j.html

該当製品

この脆弱性は、次の Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システムまたは Cisco CRS-3 ルート プロセッサ カードで実行されている Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 3.3.0 から 4.2.0 が影響を受けます。

Route Processor Product Identifier (PID)
Cisco CRS-1 Distributed Route Processor CRS-DRP-B consists of CRS-DRP-B-CPU and CRS-DRP-B-PLIM
Cisco CRS-1 16-Slot Line-Card Chassis Route Processor CRS-16-RP
Cisco CRS-1 8-Slot Line-Card Chassis Route Processor CRS-8-RP
Cisco CRS-1 16-Slot Line Card Chassis Route Processor B CRS-16-RP-B
Cisco CRS Series 4/8-Slot Line Card Chassis Performance Route Processor (12 GB) CRS-8-PRP-12G
Cisco CRS Series 4/8-Slot Line Card Chassis Performance Route Processor (6 GB) CRS-8-PRP-6G
Cisco CRS Series 16-Slot Performance Route Processor (12 GB) CRS-16-PRP-12G
Cisco CRS Series 16-Slot Performance Route Processor (6 GB) CRS-16-PRP-6G
注:これらのカードは通常、RP-A、RP-B、DRP-B、および PRP と呼ばれます。

脆弱性が認められる製品

シスコ製品で稼働している Cisco IOS XR ソフトウェア リリースを確認するには、デバイスにログインし show version コマンドを実行してシステム バナーを表示させます。Cisco IOS XR Software に類似するシステム バナーによって、デバイスで Cisco IOS XR ソフトウェアが稼働していることを確認できます。ソフトウェア バージョンは「Cisco IOS XR Software」の後に表示されます。
次の例は、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 4.0.4 が稼働している Cisco CRS シリーズ デバイスを示しています。
RP/0/RP0/CPU0:CRS-G#show version | inc Cisco IOS XR Software
Fri Apr 27 22:28:14.304 UTC
Cisco IOS XR Software, Version 4.0.4[Default]
Cisco IOS XR ソフトウェアのリリース命名規則についての追加情報は以下のリンクにある「White Paper: Cisco IOS Reference Guide」で確認できます。http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/ios-ref.html#9

Cisco IOS XR ソフトウェアのタイムベース リリース モデルの追加情報は、次のリンクの「White Paper: Guidelines for Cisco IOS XR Software」で確認できます。http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/iosswrel/ps8803/ps5845/product_bulletin_c25-478699.html

該当するソフトウェアが稼働している Cisco CRS シリーズ デバイスでキャリア ルーティング システム(CRS)パフォーマンス ルート プロセッサ(PRP)、Cisco ルート プロセッサ A(RP-A)、または Cisco ルート プロセッサ B(RP-B)を使用しているかどうかを確認するには、show inventory all コマンドを実行して、該当するカードの製品 ID でフィルタします。次に示すのは、CRS-16-PRP-6G(PRP)、CRS-16-RP-B(RP-B)、および CRS-16-RP(RP-A)を使用しているデバイスの例です。
RP/0/RP1/CPU0:CRS-F#show inventory all | include CRS-16-PRP
Fri Oct 11 06:59:21.384 UTC
NAME: "0/RP0/*", DESCR: "Cisco CRS Series 16 Slots 6 GB Performance Route Processor"
PID: CRS-16-PRP-6G, VID: V00, SN: ----------- NAME: "0/RP1/*", DESCR: "Cisco CRS Series 16 Slots 6 GB Performance Route Processor"
PID: CRS-16-PRP-6G, VID: V00, SN: -----------
RP/0/RP0/CPU0:CRS-A#show inventory all | include CRS-16-RP
Thu Oct 10 00:13:06.849 PDT NAME: "0/RP0/*", DESCR: "Cisco CRS-1 Series 16 Slots Route Processor"
PID: CRS-16-RP, VID: V01, SN: ----------- NAME: "0/RP1/*", DESCR: "Cisco CRS-1 Series 16 Slots Route Processor revision B"
PID: CRS-16-RP-B, VID: V07, SN: -----------

脆弱性が認められない製品

この脆弱性の影響を受ける他のシスコ製品は、その他のルート プロセッサ(Cisco ASR 9000 シリーズ RSP440、RSP-4G、および RSP-8G など)を含み、現在確認されていません。

詳細

Cisco IOS ソフトウェアのルート プロセッサに関する DoS 脆弱性

Cisco IOS XR ソフトウェアには、認証されていないリモートの攻撃者がサービス拒否(DoS)状態を引き起こす可能性のある脆弱性があります。

この脆弱性は、次のプロセッサが、フラグメント化されたパケットを適切に処理できないことに起因します。
  • Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ ルート プロセッサ(RP-A)
  • Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ ルート プロセッサ B(RP-B)
  • キャリア ルーティング システム(CRS)パフォーマンス ルート プロセッサ(PRP)
  • Cisco CRS Distributed ルート プロセッサ(DRP-B)
攻撃者はフラグメント化されたパケットを該当システムに送信することで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。この脆弱性は、該当デバイスを通過する IP トラフィックでは引き起こされません。この不正利用により、攻撃者はルート プロセッサ CPU で生成されるパケットをファブリックに送信できないようにすることができ、結果として DoS 状態に陥ります。

この脆弱性は IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があり、TCP 3 ウェイ ハンドシェイクは不要です。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuh30380登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2013-5549 が割り当てられています。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtz62593 と同じ SMU によって対応可能です。

脆弱性スコア詳細

シスコは本アドバイザリでの脆弱性に対し、Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。本セキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは、CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する組織の手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコでは、基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、自身のネットワークにおける脆弱性の影響度を知ることができます。

シスコは次のリンクで CVSS に関する追加情報を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

またシスコでは、各ネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次のリンクで提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x/




CSCuh30380 - Cisco IOS XR Software Route Processor Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCuh30380

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed


影響

この脆弱性の不正利用に成功した場合、該当デバイス上のルート プロセッサにおいて、ルート プロセッサ CPU からファブリックへのパケット送信が停止する可能性があります。その結果、該当の RP-A、RP-B、PRP、または DRP-A が DoS 状態に陥り、ルート プロセッサ ベースのプロトコルすべて(Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)、Border Gateway Protocol(BGP)、ICMP など)を送信できなくなります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt/ の Cisco Security Advisories, Responses, and Notices アーカイブや、後続のアドバイザリを参照して、起こりうる障害を判断し、それに対応できるアップグレード ソリューションを確認してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。


回避策

このドキュメントに記載されている脆弱性に対する回避策はありません。

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境の特有の問題をご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項に従うことに同意したことになります。

注: この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtz62593 と同じ SMU によって対応可能です。

CRS パフォーマンス ルート プロセッサで稼働している Cisco IOS XR ソフトウェアについては、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 4.0.0 から 4.2.0 に脆弱性が存在します。下記の CRS PRP シリーズ デバイス向け SMU では、この脆弱性が修正されています。

Cisco IOS XR Software Release
SMU ID
SMU Name
4.0.3
AA06162 hfr-px-4.0.3.CSCtz62593
4.0.4 AA06161 hfr-px-4.0.4.CSCtz62593
4.1.0 AA06163 hfr-px-4.1.0.CSCtz62593
4.1.1 AA06164 hfr-px-4.1.1.CSCtz62593
4.1.2 AA07939
Future - P Release
4.1.2 AA06165 hfr-px-4.1.2.CSCtz62593
4.2.0 AA06166 hfr-px-4.2.0.CSCtz62593

CRS RP-A、RP-B、または DRP-B で稼働している IOS XR の中でこの脆弱性が存在するのは、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 3.3.0 から 4.2.0(CRS-1 の場合)、および Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 4.0.0 から 4.2.0(CRS-3 の場合)となります。下記の CRS シリーズ デバイス向け SMU では、この脆弱性が修正されています。
Cisco IOS XR Software Release
SMU ID
SMU Name
3.8.1 AA07586
hfr-admin-3.8.1.CSCtz62593
3.8.2
AA07587 hfr-admin-3.8.2.CSCtz62593
3.8.3 AA07588
hfr-admin-3.8.3.CSCtz62593
3.8.4 AA07589
hfr-admin-3.8.4.CSCtz62593
3.9.0 AA07590
hfr-admin-3.9.0.CSCtz62593
3.9.1 AA07591 hfr-admin-3.9.1.CSCtz62593
3.9.2 AA07592 hfr-admin-3.9.2.CSCtz62593
3.9.3 AA07593 hfr-admin-3.9.3.CSCtz62593
4.0.1 AA07585 hfr-px-4.0.1.CSCtz62593
4.0.3
AA06162 hfr-px-4.0.3.CSCtz62593
4.0.4 AA06161 hfr-px-4.0.4.CSCtz62593
4.1.0 AA06163 hfr-px-4.1.0.CSCtz62593
4.1.1 AA06164 hfr-px-4.1.1.CSCtz62593
4.1.2 AA07939
Future - P Release
4.1.2 AA06165 hfr-px-4.1.2.CSCtz62593
4.2.0 AA06166 hfr-px-4.2.0.CSCtz62593

注:3.8.0 より前の Cisco IOS XR ソフトウェア リリースはソフトウェア メンテナンスが終了しています。次を参照してください:Cisco IOS XR サポート終了および販売終了のお知らせ

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からアップグレードを入手することができます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、正しい処置についてのサポートを受けてください。

回避策や修正の効果は、使用している製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などに関するお客様の状況によって異なります。影響を受ける製品やリリースは多種多様であるため、回避策を実施する前に、対象ネットワークで適用する回避策または修正が最適であることを、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご確認ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから製品を直接購入したもののシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、または、サードパーティ ベンダーから購入したものの修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレード ソフトウェアを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米からの無料通話)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • Eメール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様は TAC に無償アップグレードをリクエストしてください。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、シスコ ワールドワイドお問い合わせ先(http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html)を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この脆弱性は、お客様のネットワークで発生した問題の診断中に発見されたものです。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security Intelligence Operations に掲載されます。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/112/1120/1120774_cisco-sa-20131023-iosxr-j.html

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の E メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk

本アドバイザリに関する今後の更新は Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。更新内容については、本アドバイザリの URL でご確認ください。


更新履歴

Revision 1.0 2013-October-23 Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関するサポート、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html を参照してください。この Web ページには、シスコのセキュリティ アドバイザリに関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは、http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。