Cisco ASA Next-Generation Firewall Fragmented Traffic Denial of Service Vulnerability

2013 年 6 月 28 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20130626-ngfw

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1118/1118425_cisco-sa-20130626-ngfw-j.html

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2013 June 26 16:00 UTC (GMT)


要約

Cisco ASA Next-Generation Firewall(NGFW)Services には、フラグメント化されたトラフィックにおける DoS 脆弱性があります。

Cisco ASA NGFW でこの脆弱性の不正利用に成功した場合、親の Cisco ASA から ASA NGFW モジュールにインスペクション用にリダイレクトされたユーザ トラフィックを、デバイスがリロードするか、処理を停止する可能性があります。

この脆弱性に対する回避策はありませんが、影響を軽減する方法があります。

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。このアドバイザリは、次のリンクで確認できます。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1118/1118425_cisco-sa-20130626-ngfw-j.html

該当製品


脆弱性が認められる製品

次に示すバージョンの Cisco NGFW は、このアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けます。

9.1.1.9 より前の 9.1.1 バージョンの Cisco ASA NGFW
9.1.2.12 より前の 9.1.2 バージョンの Cisco NGFW
すべての 9.0 バージョンの Cisco NGFW


注:Cisco ASA 用の Cisco ASA NGFW ハードウェアとソフトウェア モジュールは、両方ともこの脆弱性の影響を受けます。


Cisco ASA Next-Generation Firewall Services ソフトウェア バージョンの確認

Cisco ASA NGFW は、9.1.2 より前のバージョンでは Cisco ASA CX Context-Aware Security と呼ばれていました。

実行している Cisco ASA NGFW ソフトウェアのバージョンを確認するには、Cisco ASA NGFW コマンドライン インターフェイスから show version コマンドを発行します。シリアル コンソール、ASA NGFW 管理インターフェイスへの SSH セッション、または session コマンドを使用して親の ASA から開いたセッションで、Cisco ASA NGFW コマンドライン インターフェイスにアクセスできます。

次の例は Cisco ASA NGFW ソフトウェア バージョン 9.0.1(40) を示しています。

	asangfw> show version
	Cisco ASA CX Platform  9.0.1 (40)


Cisco Prime Security Manager(PRSM)を使用して Cisco ASA NGFW デバイスを管理しているお客様は、Cisco Prime Security Manager ウィンドウの [Device] > [Devices] で Cisco ASA NGFW のソフトウェア バージョンを確認することができます。

脆弱性が認められない製品

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス、Cisco Catalyst 6500 または 7600 シリーズ ASA Services Module(ASA-SM)、および Cisco Catalyst 6500 シリーズ Firewall Services Module(FWSM)は、この脆弱性の影響を受けません。
Cisco PRSM は、この脆弱性の影響を受けません。

この脆弱性の影響を受ける他のシスコ製品は、現在確認されていません。

詳細


Cisco ASA NGFW は、ネットワーク トラフィックの可視性と制御を向上させるためのアプリケーションとユーザ ID 認識機能を提供して Cisco ASA プラットフォームを拡張するアドオン サービス モジュールです。

Cisco ASA NGFW でのフラグメント化されたトラフィック処理の脆弱性が利用されると、認証されていない攻撃者がリモートから影響を受けるデバイスのリロードを実行する可能性があります。

この脆弱性は、リアセンブルされたパケット データの不正な解析に起因します。攻撃者は、ASA NGFW 拒否ポリシーのいずれかの処理対象であるフラグメント化されたトラフィックを送信することでこの脆弱性を不正利用する可能性があります。

特定の条件下では、攻撃者が Cisco ASA NGFW からフラグメント化された IPv4 パケットまたは IPv6 パケットを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、影響を受ける Cisco ASA NGFW がユーザ トラフィックを拒否するポリシーに設定されている必要があります。フラグメント化されたパケットを拒否ポリシーに基づいて処理すると、Cisco ASA NGFW はリロードする場合があります。
さらに、影響を受けるバージョンのソフトウェアを実行している Cisco ASA NGFW を使用した Cisco ASA が High-Availability(HA)モードに設定されている場合、Cisco ASA NGFW のリロード時またはトラフィック転送の中止時にフェールオーバー イベントが引き起こされる可能性があります。

親 Cisco ASA の Modular Policy Framework(MPF)構成によって明確に Cisco ASA NGFW に向けられたユーザ トラフィックのみが、このアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けます。
Cisco ASA NGFW から送受信される管理トラフィックは、この脆弱性の影響を受けません。

Cisco ASA Next-Generation Firewall Services に関するこの脆弱性は、Cisco Bug ID CSCue88387登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2013-3382 が割り当てられています。

脆弱性スコア詳細

シスコは本アドバイザリでの脆弱性に対し、Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。本セキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは、CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する組織の手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコでは、基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、自身のネットワークにおける脆弱性の影響度を知ることができます。

シスコは次のリンクで CVSS に関する追加情報を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

またシスコでは、各ネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次のリンクで提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x/




CSCue88387 -- Cisco ASA Next-Generation Firewall Fragmented Traffic Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCue88387

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.8

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

High

Official-Fix

Confirmed


影響

Cisco ASA NGFW アプライアンスの脆弱性の不正利用に成功した場合、デバイスがリロードするか、ユーザ トラフィックの処理が停止する可能性があります。

さらに、影響を受けるバージョンのソフトウェアを実行している Cisco ASA NGFW を使用した Cisco ASA が High-Availability(HA)モードに設定されている場合、Cisco ASA NGFW のリロード時またはトラフィック転送の中止時にフェールオーバー イベントが引き起こされる可能性があります。

繰り返し不正利用された場合、親 Cisco ASA のフェールオーバー状態が持続し、最終的に持続的な DoS 状態になる可能性があります。


ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt/ の Cisco Security Advisories, Responses, and Notices アーカイブや、後続のアドバイザリを参照して、起こりうる障害を判断し、それに対応できるアップグレード ソリューションを確認してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

この脆弱性は、バージョン 9.1.1.9 または 9.1.2.12 以降の Cisco ASA NGFW では修正されています。

Cisco ASA NGFW ソフトウェアは、次のリンク先からダウンロードできます。

http://software.cisco.com/download/release.html?mdfid=284325223&softwareid=284399944&release=9.1.1-17&relind=AVAILABLE&rellifecycle=&reltype=latest


回避策


Cisco ASA NGFW で脆弱性が悪用され、トラフィックが中断した場合は、緩和策として、Cisco ASA NGFW にユーザ トラフィックを向けるために使用される Cisco ASA の Modular Policy Framework(MPF)構成を削除することができます。削除すると、すべてのユーザ トラフィックが Cisco ASA NGFW モジュール インスペクションをバイパスして、ASA NGFW によるインスペクションなしで Cisco ASA をパススルーできます。

次の例は、Cisco ASA ファイアウォールから Cisco ASA NGFW モジュールへの Web トラフィックのリダイレクトを無効にする方法を示しています。

ASA(config)# policy-map cx_traffic_policy
ASA(config-pmap)# class cx_traffic
ASA(config-pmap-c)# no cxcs

注:MPF 構成で fail-open を使用して Cisco ASA を設定することができます。fail-open キーワードを指定すると、Cisco ASA NGFW モジュールが使用できない場合に、Cisco ASA はすべてのトラフィックの通過をインスペクションなしで許可するように設定されます。

別な方法として、Cisco ASA ファイアウォールでフラグメント化されたトラフィックを拒否することもできます。拒否により Cisco ASA ファイアウォールはそのインターフェイスですべてのフラグメントを受け入れなくなります。この結果、Cisco ASA は Cisco ASA NGFW ソフトウェア モジュールに対してインスペクション用のフラグメントを送信しなくなります。

次の例は、Cisco ASA ファイアウォールでフラグメント化されたトラフィックの処理を無効にする方法を示しています。
ASA(config)# fragment chain 1 
注:上記の例は、すべての Cisco ASA インターフェイスでフラグメントを無効にします。Cisco ASA 宛ておよび Cisco ASA を通過するフラグメント化されたトラフィックは、ドロップされます。したがって、Cisco ASA は Cisco ASA NGFW または設定されたモジュールのいずれかにフラグメント化されたトラフィックを転送しなくなります。


修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境の特有の問題をご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項に従うことに同意したことになります。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からアップグレード ソフトウェアを入手できます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、正しい処置についてのサポートを受けてください。

回避策や修正の効果は、使用している製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などに関するお客様の状況によって異なります。影響を受ける製品やリリースは多種多様であるため、回避策を実施する前に、対象ネットワークで適用する回避策または修正が最適であることを、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご確認ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから製品を直接購入したもののシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、または、サードパーティ ベンダーから購入したものの修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレード ソフトウェアを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米からの無料通話)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • E メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様は TAC に無償アップグレードをリクエストしてください。

多言語による各地の電話番号、説明、E メール アドレスなどの TAC の連絡先情報については、Cisco Worldwide Contact を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この脆弱性はサポート ケースの解決中に発見されたものです。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security Intelligence Operations に掲載されます。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1118/1118425_cisco-sa-20130626-ngfw-j.html

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の E メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk

本アドバイザリに関する今後の更新は Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。更新内容については、本アドバイザリの URL でご確認ください。


更新履歴

Revision 1.0 2013-June-26 Initial public release

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関するサポート、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html を参照してください。この Web ページには、シスコのセキュリティ アドバイザリに関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。シスコ セキュリティ アドバイザリについては、すべて http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認できます。