スイッチ : Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチ

HSRP を使用した Nexus 7000 シリーズ スイッチの設定例

2013 年 5 月 17 日 - ライター翻訳版
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概要

このドキュメントでは、Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスでのホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)の設定例を提供し、ファースト ホップ冗長プロトコル(FHRP)および 2 つの Nexus 7000 シリーズ スイッチ間のロード シェアリングを提供する HSRP 設定を示します。

前提条件

要件

この設定を行う前に、次のことを理解している必要があります。

  • Nexus 7000 シリーズ スイッチの設定に関する基本知識

  • ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)の基本知識

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、Nexus 7000 シリーズ NX-OS デバイスに基づくものです。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

ホット スタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)

HSRP の概要

HSRP は、ルータ グループがあるネットワークのホストにファースト ホップ ルーティング冗長性を提供します。HSRP は、パケットをルーティングしアクティブ ルータ、およびアクティブ ルータで障害が発生した場合や事前に定義された条件が満たされた場合に継承するスタンバイ ルータを選択します。

HSRP をルータに設定する前に、各インターフェイスで IP アドレス(実際のアドレス)を設定し、HSRP 機能をルータでイネーブルにします。次に、グループのユーザのデフォルト ルータとして使用される、HSRP をイネーブルにしたインターフェイスの仮想 IP アドレスおよび MAC アドレスを設定します。HSRP グループで、アクティブ ルータは、仮想 MAC アドレスを宛先とするパケットを送受信します。アクティブ ルータに障害が発生すると、仮想 MAC および IP アドレスのコントロールは、スタンバイ ルータに継承されます。

HSRP が設定されたインターフェイスは、マルチキャスト ユーザ データグラム プロトコル(UDP)を介して Hello メッセージを転送します。この Hello メッセージは、障害の検出に使用され、アクティブおよびスタンバイ ルータを指定します。Hello メッセージは、ルータから他の HSRP への HSRP プライオリティおよび情報を示します。

プライオリティ メカニズムは、HSRP グループのアクティブ ルータの決定に使用されます。デフォルトのプライオリティ値は 100 です。ルータをアクティブ ルータとして指定する場合、グループの他のすべてのインターフェイスより高いプライオリティ値をインターフェイスに設定します。仮想 IP アドレスおよび MAC アドレスはこのインターフェイスに割り当てられます。

このドキュメントで説明されている「ネットワーク設定」から、HSRP は、2 つの Nexus ルータ間のロード シェアリングを提供します。2 つのグループにあるホストからのトラフィックは、2 つのルータで共有されます。一方のルータで障害が発生すると、もう一方のルータが、両方のグループのトラフィックを処理します。

設定

このセクションでは、HSRP での Nexus 7000 シリーズ デバイスの設定について説明します。

注:このセクションで使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Tool登録ユーザ専用)を使用してください。

ネットワーク構成

このドキュメントでは、次のネットワーク構成を使用しています。

nexus-hsrp-01.gif

これは、2 つのルータ(Nexus 1、Nexus 2)および 2 つのグループ ユーザ(VLAN 13、VLAN 14)がある HSRP の例です。次の設定では、Nexus 1 は、VLAN 13 のユーザのアクティブ ルータおよび VLAN 14 のユーザのスタンバイ ルータです。Nexus 2 は、VLAN 14 のユーザのアクティブ ルータおよび VLAN 13 のユーザのスタンバイ ルータです。そのため、トラフィックは、これらの 2 つの Nexus ルータで共有され、ファースト ホップ ルーティング冗長性を提供します。

コンフィギュレーション

この設定では、2 つの HSRP グループが Nexus 7000 シリーズ スイッチでどのように設定されるかを示します。

グループ HSRP 13 では、Nexus 1 ルータは、プライオリティ値 90 が設定され、Nexus 2 ルータは、プライオリティ値 80 が設定されます。この例では、Nexus 1 ルータのプライオリティ値は最も高いので、Nexus 1 ルータはアクティブ ルータで、Nexus 2 ルータは VLAN 13 ユーザのスタンバイ ルータです。

グループ HSRP 14 では、Nexus 1 ルータは、プライオリティ値 80 が設定され、Nexus 2 ルータは、プライオリティ値 90 が設定されます。この例では、Nexus 2 ルータのプライオリティ値は最も高いので、Nexus 2 ルータはアクティブ ルータで、Nexus 1 ルータは VLAN 14 ユーザのスタンバイ ルータです。

このドキュメントでは、次の設定を使用します。

Nexus 1
Nexus1#configure terminal


!--- HSRP 機能を有効にします。

Nexus1(config)#feature hsrp



インターフェイス VLAN 13 の設定


Nexus1(config)#interface vlan13 
Nexus1(config-if)#no ip redirects
Nexus1(config-if)#ip address 10.75.13.4/24


!--- HSRP のグループ 13 の設定。

Nexus1(config-if)#hsrp 13
Nexus1(config-if-hsrp)#preempt

!--- アクティブおよびスタンバイ ルータを選択するために HSRP で使用されるプライオリティ値。

Nexus1(config-if-hsrp)#priority 90


!--- ここで指定される IP アドレスは、VLAN 13 内のユーザ用の仮想 IP アドレスです。

Nexus1(config-if-hsrp)#ip 10.75.13.1
Nexus1(config-if-hsrp)#exit
Nexus1(config-if)#no shutdown



インターフェイス VLAN 14 の設定


Nexus1(config)#interface vlan14
Nexus1(config-if)#no ip redirects
Nexus1(config-if)#ip address 10.75.14.4/24


!--- HSRP のグループ 14 の設定

Nexus1(config-if)#hsrp 14
Nexus1(config-if-hsrp)#preempt


!--- アクティブおよびスタンバイ ルータを選択するために HSRP で使用されるプライオリティ値。

Nexus1(config-if-hsrp)#priority 80


!--- ここで指定される IP アドレスは、VLAN 14 内のユーザ用の仮想 IP アドレスです。

Nexus1(config-if-hsrp)#ip 10.75.14.1
Nexus1(config-if)#exit
Nexus1(config-if)#no shutdown

Nexus 2
Nexus2#configure terminal


!--- HSRP 機能を有効にします。

Nexus2(config)#feature hsrp



インターフェイス VLAN 13 の設定


Nexus2(config)#interface vlan13
Nexus2(config-if)#no ip redirects
Nexus2(config-if)#ip address 10.75.13.5/24


!--- HSRP のグループ 13 の設定。

Nexus2(config-if)#hsrp 13 

Nexus2(config-if-hsrp)#preempt


!--- アクティブおよびスタンバイ ルータを選択するために HSRP で使用されるプライオリティ値。

Nexus2(config-if-hsrp)#priority 80


!--- ここで指定される IP アドレスは、VLAN 13 内のユーザ用の仮想 IP アドレスです。

Nexus2(config-if-hsrp)#ip 10.75.13.1
Nexus2(config-if)#no shutdown
Nexus2(config-if)#exit



インターフェイス VLAN 14 の設定


Nexus2(config)#interface vlan14
Nexus2(config-if)#no ip redirects
Nexus2(config-if)#ip address 10.75.14.5/24


!--- HSRP のグループ 14 の設定

Nexus2(config-if)#hsrp 14

Nexus2(config-if-hsrp)#preempt


!--- アクティブおよびスタンバイ ルータを選択するために HSRP で使用されるプライオリティ値。

Nexus2(config-if-hsrp)#priority 90


!--- ここで指定される IP アドレスは、VLAN 14 内のユーザ用の仮想 IP アドレスです。

Nexus2(config-if-hsrp)#ip 10.75.14.1
Nexus2(config-if)#no shutdown
Nexus2(config-if)#exit

HSRP と vPC

  • ほとんどの Nexus 7000 は、vPC にあります(これにより、サード デバイスの EtherChannel(ポート チャネル)の LACP ID(EtherChannel のすべてのリンクで同じなければなりません)を調整できます)。

  • Nexus 7000 は、vPC EtherChannel に着信し、vPC ピア リンクを通過して、vPC EtherChannel(元のデバイスに戻らず、同じレイヤ 2 ドメインにある EtherChannel など)から発信するパケットをドロップします。これは、vPC VLAN のポートをブロックしないので、Nexus 7000 に指定されたレイヤ 2 ループ防止メカニズムです。

  • vPC にある場合、Nexus 7000 には vPC ピア ゲートウェイ コマンドが設定されます。両方の Nexus 7000 が vPC VLAN を使用するエンド デバイスに接続されるので、vPC ピア ゲートウェイ コマンドは、パケットの vPC ピア リンク通過およびドロップを防止します。

  • vPC ピア ゲートウェイ コマンドにより、いずれかの Nexus 7000 は、パケットの vPC ピア リンク通過を防止するために他のピア MAC アドレスに指定される任意のパケット(HSRP パケットなど)をインターセプトできます。

注:基本的に、vPC の 両方の Nexus 7000 は、アクティブかスタンバイか関係なく、HSRP 仮想 MAC アドレスのパケットをインターセプトし、これらを処理します。詳細については、『vPC ピア ゲートウェイおよび HSRP』を参照してください。

確認コマンド

このセクションでは、設定が正常に動作していることを確認します。

Output Interpreter Tool(OIT)(登録ユーザ専用)では、特定の show コマンドがサポートされています。OIT を使用して、show コマンド出力の解析を表示できます。

次に、HSRP の確認コマンドをいくつか示します。

Nexus1 デバイス:

  • show hsrp コマンドを使用して、デバイス内のすべてのグループについての HSRP ステータスを表示します。

    Nexus1# show hsrp
    Vlan13 - Group 13 (HSRP-V1) (IPv4)
      Local state is Active, priority 90 (Cfged 90), may preempt
        Forwarding threshold(for vPC), lower: 1 upper: 90
      Hellotime 3 sec, holdtime 10 sec
      Virtual IP address is 10.75.13.1 (Cfged)
      Active router is local
      Standby router is 10.75.13.5, priority 80 expires in 8.607000 sec(s)
      Authentication text "cisco"
      Virtual mac address is 0000.0c07.ac0d (Default MAC)
      0 state changes, last state change never
      IP redundancy name is hsrp-Vlan13-13 (default)
    
    Vlan14 - Group 14 (HSRP-V1) (IPv4)
      Local state is Standby, priority 80 (Cfged 80), may preempt
        Forwarding threshold(for vPC), lower: 1 upper: 80
      Hellotime 3 sec, holdtime 10 sec
      Virtual IP address is 10.75.14.1 (Cfged)
      Active router is 10.75.14.5, priority 90 expires in 4.161000 sec(s)
      Standby router is local
      Authentication text "cisco"
      Virtual mac address is 0000.0c07.ac0e (Default MAC)
      0 state changes, last state change never
      IP redundancy name is hsrp-Vlan14-14 (default)

  • show hsrp [group group-number] コマンドを使用して、デバイスの特定のグループの HSRP ステータスを表示します。

    Nexus1# show hsrp group 13
    Vlan13 - Group 13 (HSRP-V1) (IPv4)
      Local state is Active, priority 90 (Cfged 90), may preempt
        Forwarding threshold(for vPC), lower: 1 upper: 90
      Hellotime 3 sec, holdtime 10 sec
      Virtual IP address is 10.75.13.1 (Cfged)
      Active router is local
      Standby router is 10.75.13.5, priority 80 expires in 8.607000 sec(s)
      Authentication text "cisco"
      Virtual mac address is 0000.0c07.ac0d (Default MAC)
      0 state changes, last state change never
      IP redundancy name is hsrp-Vlan13-13 (default)

  • show hsrp [interface interface-type slot/port] コマンドを使用して、デバイスのインターフェイスの HSRP ステータスを表示します。

    Nexus1# show hsrp interface vlan 14
    Vlan14 - Group 14 (HSRP-V1) (IPv4)
      Local state is Standby, priority 80 (Cfged 80), may preempt
        Forwarding threshold(for vPC), lower: 1 upper: 80
      Hellotime 3 sec, holdtime 10 sec
      Virtual IP address is 10.75.14.1 (Cfged)
      Active router is 10.75.14.5, priority 90 expires in 4.161000 sec(s)
      Standby router is local
      Authentication text "cisco"
      Virtual mac address is 0000.0c07.ac0e (Default MAC)
      0 state changes, last state change never
      IP redundancy name is hsrp-Vlan14-14 (default)

  • show hsrp delay [interface interface-type slot/port] コマンドを使用して、すべてのインターフェイスまたは 1 つのインターフェイスの HSRP 遅延値を表示します。

  • show hsrp [group group-number] [interface interface-type slot/port] [active] [all] [init] [learn] [listen] [speak] [standby] コマンドを使用して、active、init、learn、listen または standby 状態の仮想フォワーダのグループまたはインターフェイスの HSRP ステータスを表示します。

  • show hsrp [group group-number] [interface interface-type slot/port] active] [all] [init] [learn] [listen] [speak] [standby] brief コマンドは、active、init、learn、listen または standby 状態の仮想フォワーダのグループまたはインターフェイスの HSRP ステータスの簡単な要約を表示します。

Nexus2 デバイス:

  • show hsrp コマンドを使用して、デバイス内のすべてのグループについての HSRP ステータスを表示します。

    Nexus2# show hsrp
    Vlan13 - Group 13 (HSRP-V1) (IPv4)
      Local state is Standby, priority 80 (Cfged 80), may preempt
        Forwarding threshold(for vPC), lower: 1 upper: 80
      Hellotime 3 sec, holdtime 10 sec
      Virtual IP address is 10.75.13.1 (Cfged)
      Active router is 10.75.13.4, priority 90 expires in 9.385000 sec(s)
      Standby router is local
      Authentication text "cisco"
      Virtual mac address is 0000.0c07.ac0d (Default MAC)
      0 state changes, last state change never
      IP redundancy name is hsrp-Vlan13-13 (default)
    
    Vlan14 - Group 14 (HSRP-V1) (IPv4)
      Local state is Active, priority 90 (Cfged 90), may preempt
        Forwarding threshold(for vPC), lower: 1 upper: 90
      Hellotime 3 sec, holdtime 10 sec
      Virtual IP address is 10.75.14.1 (Cfged)
      Active router is local
      Standby router is 10.75.14.4, priority 80 expires in 7.703000 sec(s)
      Authentication text "cisco"
      Virtual mac address is 0000.0c07.ac0e (Default MAC)
      0 state changes, last state change never
      IP redundancy name is hsrp-Vlan14-14 (default)

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