Multiple Vulnerabilities in Cisco ASA 5500 Series Adaptive Security Appliances and Cisco Catalyst 6500 Series ASA Services Module

2012 年 10 月 11 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20121010-asa

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1116/1116638_cisco-sa-20121010-asa-j.html

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2012 October 10 16:00  UTC (GMT)


要約

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)と Cisco Catalyst 6500 シリーズ ASA サービス モジュール(ASASM)には次に示す脆弱性が存在する可能性があります。

  • DHCP メモリ割り当ての DoS 脆弱性
  • SSL VPN 認証の DoS 脆弱性
  • SIP インスペクション メディア アップデートの DoS 脆弱性
  • DCERPC インスペクション バッファ オーバーフローの脆弱性
  • DCERPC インスペクションの DoS 脆弱性 2 件

これらの脆弱性は相互に独立したものです。1 つの脆弱性に該当するリリースがその他の脆弱性に該当するとは限りません。

これらの脆弱性のいずれかが悪用されると、認証されていないリモートの攻撃者によって該当デバイスの再起動が引き起こされる可能性があります。DCERPC インスペクション バッファ オーバーフローの脆弱性が悪用されると、さらにスタック オーバーフローが引き起こされ、任意のコマンドの実行が可能になることがあります。

シスコはこれらの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートを提供しています。これら脆弱性の一部については、回避策があります。このアドバイザリは、次のリンク先で確認できます。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1116/1116638_cisco-sa-20121010-asa-j.html

注: Cisco Catalyst 6500 および Cisco 7600 シリーズ用の Cisco Firewall Services Module(FWSM)は、上に記載された脆弱性の一部の影響を受ける場合があります。
Cisco FWSM に該当する脆弱性に関しては別途 Cisco Security Advisory が公開されています。このアドバイザリは次のリンクに掲載されています。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1116/1116640_cisco-sa-20121010-fwsm-j.html

Cisco ASA 1000V クラウド ファイアウォールおよび Cisco ASA CX Context-Aware Security はこれら脆弱性の影響を受けません。

該当製品

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスと Cisco Catalyst 6500 シリーズ ASA サービス モジュールには複数の脆弱性があります。影響を受ける Cisco ASA ソフトウェアのバージョンは、脆弱性によって異なります。影響を受けるバージョンの詳細については、 このセキュリティ アドバイザリの「ソフトウェア バージョンおよび修正」セクションを参照してください。

Cisco PIX セキュリティ アプライアンスは、このセキュリティ アドバイザリで説明されている脆弱性の一部に該当する場合があります。Cisco PIX はソフトウェア メンテナンスが終了しています。Cisco PIX セキュリティ アプライアンスをご利用のお客様は、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスに移行することを推奨します。該当するバージョンの詳細については、このセキュリティ アドバイザリの「脆弱性が存在する製品」セクションの Cisco PIX セキュリティ アプライアンスに関する箇所を参照してください。

脆弱性が存在する製品

該当する具体的なバージョンについては、このアドバイザリの「ソフトウェア バージョンおよび修正」セクションを参照してください。

DHCP メモリ割り当ての DoS 脆弱性

この脆弱性は Cisco ASA ソフトウェアが DHCP リクエストを処理するときに引き起こされます。DHCP リレー機能および DHCP サーバ機能が DHCP リクエスト パケット プロセスを開始します。いずれかの機能が有効になっていると、Cisco ASA ソフトウェアが脆弱性の影響を受けることがあります。

Cisco ASA ソフトウェアで DHCP サーバ機能が有効になっているかを確認するには、 show dhcpd state コマンドを使用して、少なくとも 1 つのインターフェイスが DHCP サーバ向けに設定されているかを確認します。次の例は、DHCP サーバ機能が inside インターフェイスで有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。

ciscoasa# show dhcpd state
Context  Configured as DHCP Server
Interface inside, Configured for DHCP SERVER

Cisco ASA ソフトウェアで DHCP リレー機能が有効になっているかを確認するには、 show dhcprelay state コマンドを使用して確認します。次の例は、DHCP リレー機能が有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。

ciscoasa# show dhcprelay state
Context  Configured as DHCP Relay
Interface outside, Configured for DHCP RELAY SERVER
Interface inside, Configured for DHCP RELAY

注:DHCP サーバ機能はデフォルトで、Cisco ASA 5505 の inside インターフェイスおよびその他の Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスの management インターフェイスで有効にされています。Cisco Catalyst 6500 シリーズ ASA サービス モジュールでは、DHCP サーバ機能はデフォルトで無効にされています。

DHCP リレー機能については、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスおよび Cisco Catalyst 6500 シリーズ ASA サービス モジュール プラットフォームではデフォルトで有効にされていません。




SSL VPN 認証の DoS 脆弱性

この脆弱性はクライアントレス SSL VPN または AnyConnect SSL VPN 向けに設定された Cisco ASA ソフトウェアに影響する場合があります。IPsec VPN サーバ、IPsec/L2TP VPN サーバ、または IKEv2 AnyConnect VPN サーバとして設定された Cisco ASA ソフトウェアは影響を受けません。この脆弱性は、巧妙に細工された認証チャレンジ/レスポンスを受信すると引き起こされるため、チャレンジ オプションをサポートしない、またはチャレンジ オプションが無効にされている AAA プロトコルを使用するように設定されている場合は、Cisco ASA ソフトウェアは影響を受けません。

影響を受ける Cisco ASA ソフトウェアは、SSL VPN が有効にされており、かつ AAA チャレンジ オプションが有効にされた AAA プロトコルを使用してリモートの AAA サーバに認証を行うようにトンネル グループが設定されている必要があります。

現在、次の AAA セットアップではチャレンジ オプションが有効にされている可能性があるため、脆弱性が存在する場合があります。

  1. ネイティブ RSA SecurID(SDI とも呼ばれる):SecureID サーバがユーザからのチャレンジ レスポンスを必要とするときに脆弱性が存在します。
  2. RADIUS および TACACS+ 認証チャレンジ:AAA サーバがトークンベースの認証システムを使用する場合、認証するユーザにチャレンジ リクエストを送信することができるため、脆弱性が存在します。
  3. RADIUS または LDAP 経由の Active Directory パスワード管理:  これらの場合、Cisco ASA ソフトウェアは Active Directory での認証に先立ってユーザ パスワードの変更を促します。
HTTP フォームベース認証や NT LAN Manager(NTLM)および Kerberos 認証プロトコルなど、Cisco ASA ソフトウェアが対応しているその他の AAA 認証法は、この脆弱性の影響を受けません。

Cisco ASA ソフトウェアで SSL VPN が有効にされているかを確認するには、show running-config webvpn コマンドを使用して、少なくとも 1 つのインターフェイスで SSL VPN が有効にされているかを確認します。次の例は、SSL VPN が outside インターフェイスで有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。

ciscoasa# show running-config webvpn
webvpn
 enable outside

Cisco ASA ソフトウェアでトンネル グループがリモートの AAA サーバに対して設定されているかを確認するには、show running-config tunnel-group <tg_name> general-attributes コマンドを使用して、 authentication-server-group がリモートの AAA サーバに対して認証を行うように設定されているかを確認します。次の例は、トンネル グループ WebVPNRSA というタグの付いたリモートの AAA サーバに対して認証を行うように設定されている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。

ciscoasa#show running-config tunnel-group WebVPN general-attributes
tunnel-group WebVPN general-attributes
 authentication-server-group RSA

特定の AAA サーバにどの AAA プロトコルが使用されているかを確認するには、show aaa-server <server-tag> を使用します。使用されている AAA プロトコルは Server Group の後に表示されます。次の例は、RSA というタグの付いた AAA サーバが RSA SecurID(SDI)を AAA プロトコルとして使用していることを示しています。

ciscoasa# show aaa-server RSA
Server Group:    RSA
Server Protocol: sdi

注:SSL VPN はデフォルトで有効になっていません。トンネル グループのデフォルトの AAA 設定は LOCAL であり、この脆弱性の影響は受けません。



SIP インスペクション メディア アップデートの DoS 脆弱性

Cisco ASA ソフトウェアは、セッション開始プロトコル(SIP)インスペクションが有効にされている場合、この脆弱性の影響を受ける可能性があります。

SIP インスペクションが有効にされているかを確認するには、 show service-policy inspect sip コマンドを使用します。次の例は、SIP インスペクションが有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。

ciscoasa# show service-policy | include sip
      Inspect: sip , packet 67, drop 0, reset-drop 0


注:SIP インスペクション機能はデフォルトで有効になっています。



DCERPC インスペクション バッファ オーバーフローの脆弱性および DCERPC インスペクションの DoS 脆弱性


Cisco ASA ソフトウェアは、DCERPC インスペクションが有効にされている場合、これらの脆弱性の影響を受ける可能性があります。

DCERPC インスペクションが有効にされているかを確認するには、 show service-policy | include dcerpc コマンドを使用します。次の例は、DCERPC インスペクションが有効になっている Cisco ASA ソフトウェアを示しています。

ciscoasa# show  service-policy | include dcerpc
      Inspect: dcerpc, packet 0, drop 0, reset-drop 0

注:DCERPC インスペクションはデフォルトで有効になっていません。




実行中のソフトウェア バージョンの確認

脆弱性のあるバージョンの Cisco ASA ソフトウェアがアプライアンスで実行されているかどうかを知るには、show version コマンドを発行します。 次の例は、ソフトウェア バージョン 8.4(1) を実行している Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスを示しています。

ciscoasa#show version | include Version
Cisco Adaptive Security Appliance Software Version 8.4(1)
Device Manager Version 6.4(1)

Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)を使用してデバイスを管理している場合は、ログイン ウィンドウの表内、または Cisco ASDM ウィンドウの左上にソフトウェアのバージョンが表示されます。


Cisco PIX セキュリティ アプライアンス ソフトウェアに関する情報

Cisco PIX セキュリティ アプライアンス ソフトウェアの全バージョンが、DHCP メモリ割り当ての DoS 脆弱性の影響を受けます。

Cisco PIX セキュリティ アプライアンス ソフトウェアは、このセキュリティ アドバイザリに記載されている他の脆弱性の影響は受けません。

脆弱性が存在しない製品

Cisco ASA 1000V クラウド ファイアウォールおよび Cisco ASA-CX Context-Aware Security はこれら脆弱性の影響を受けません。

Cisco FWSM を除いて、これらの脆弱性の影響を受けるシスコ製品は現在確認されていません。

詳細

このセクションでは各脆弱性についての追加情報を提供します。

DHCP メモリ割り当ての DoS 脆弱性


DHCP とは、サブネット マスク付きの IP アドレス、デフォルト ゲートウェイ、DNS サーバ、WINS サーバの IP アドレスなどの設定パラメータを自動的にホストに付与するためのプロトコルです。

Cisco ASA ソフトウェアは DHCP サーバまたは DHCP クライアントとして動作できます。Cisco ASA ソフトウェアがサーバとして動作する場合、ネットワークの設定パラメータは Cisco ASA ソフトウェアにより直接 DHCP クライアントに付与されます。

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能の実装には、認証されていないリモートの攻撃者によって該当システムの再起動が引き起こされる可能性のある脆弱性が存在します。この脆弱性は、巧妙に細工された DHCP パケットを受信したときに内部の DHCP データ構造に対するメモリ割り当てが失敗することに起因します。攻撃者は一連の巧妙に細工された DHCP パケットを該当システムに送信することで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。

注:この脆弱性は、通過トラフィックと、該当デバイス宛てのトラフィックの両方によって引き起こされる可能性があります。この脆弱性は、シングルコンテキストおよびマルチコンテキスト モードの両方における、ルーテッドおよび透過的ファイアウォール モードの両方に影響を及ぼします。この脆弱性は、IPv4 トラフィックによってのみ引き起こされます。



この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtw84068登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE ID として CVE-2012-4643 が割り当てられています。

SSL VPN 認証の DoS 脆弱性


Cisco ASA ソフトウェアには、企業リソースへのリモート アクセスを提供するテクノロジーである SSL VPN が 2 種類含まれています。
  • クライアントレス SSL VPN は、電子メールや企業のポータルなどの Web アプリケーションに Web ブラウザおよび Java コンポーネント経由でアクセスできるようにします。クライアント ソフトウェアは不要です。
  • AnyConnect SSL VPN クライアント

リモートの SSL VPN(クライアントレスおよび AnyConnect)機能に対する認証、許可、アカウンティング(AAA)コードの実装には、認証されていないリモートの攻撃者によって該当システムの再起動が引き起こされる可能性のある脆弱性が存在します。この脆弱性は、認証プロセスを完了するために AAA チャレンジ/レスポンスを必要とするとき、巧妙に細工された認証レスポンスの検証が不適切であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された認証チャレンジ レスポンスを利用して SSL VPN に設定されている ASA で認証を試みることにより、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。

この脆弱性はクライアントレス SSL VPN または AnyConnect SSL VPN 向けに設定された Cisco ASA ソフトウェアに影響を及ぼします。IPsec VPN サーバ、IPsec/L2TP VPN サーバ、または IKEv2 AnyConnect サーバとして設定された Cisco ASA ソフトウェアは影響を受けません。

注: この脆弱性の不正利用に使用できるのは、該当デバイス宛てのトラフィックのみです。この脆弱性は、シングルコンテキスト モードのルーテッド モードで設定された Cisco ASA ソフトウェアのみに影響します。この脆弱性は、IPv4 トラフィックのみによって引き起こされます。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtz04566登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE ID として CVE-2012-4659 が割り当てられています。

SIP インスペクション メディア アップデートの DoS 脆弱性

インターネット技術特別調査委員会(IETF)によって定義されたセッション開始プロトコル(SIP)は、通話処理セッション、特に二者間の音声会議を有効にします。SIP は、セッション記述プロトコル(SDP)と連携してコール シグナリングを行います。SDP はメディア ストリームのポートを指定します。Cisco ASA ソフトウェアは、専用の SIP インスペクション エンジン経由でメディア ストリーム向けのポートの動的な割り当てをサポートしています。

Cisco ASA ソフトウェアの SIP インスペクション エンジン コードには、認証されていないリモートの攻撃者によって該当デバイスの再起動が引き起こされる可能性のある脆弱性が存在します。この脆弱性は、SIP メディア アップデート パケットの不適切な処理に起因します。攻撃者は該当システムを通して巧妙に細工された SIP パケットを送信することで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。この脆弱性を引き起こすパケットは、該当システムによってインスペクションを行う必要がある確立済みの SIP インスペクション セッションの一部である必要があります。

注:この脆弱性は、通過トラフィックによってのみ不正利用が可能で、 シングルおよびマルチコンテキスト モードの両方における、ルーテッドおよび透過的ファイアウォール モードの両方に影響します。また、IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があります。



この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtr63728登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE ID として CVE-2012-4660 が割り当てられています。

DCERPC インスペクション バッファ オーバーフローの脆弱性

DCERPC は、Microsoft 社の分散クライアント/サーバ アプリケーションで広く使われているプロトコルです。このプロトコルによって、ソフトウェア クライアントがサーバにあるプログラムをリモートで実行できるようになります。

DCERPC インスペクション エンジンには、認証されていないリモートの攻撃者が該当システムの再起動を引き起こす、またはスタックをオーバーフローさせ、任意のコマンドを実行する可能性のある脆弱性が存在します。この脆弱性は、有効な DCERPC セッション内における DCERPC パケットに対する検証が不適切であることに起因します。攻撃者は該当システムによってインスペクションを行う必要がある巧妙に細工された DCERPC パケットを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。


注:この脆弱性は、通過トラフィックによってのみ不正利用が可能で、 シングルおよびマルチコンテキスト モードの両方における、ルーテッドおよび透過的ファイアウォール モードの両方に影響します。また、IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があります。

この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtr21359登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE ID として CVE-2012-4661 が割り当てられています。

DCERPC インスペクションの DoS 脆弱性

DCERPC インスペクション エンジンには、認証されていないリモートの攻撃者が該当システムの再起動を引き起こすことができる 2 つの脆弱性が存在します。これらの脆弱性は、有効な DCERPC セッション内における DCERPC パケットに対する検証が不適切であることに起因します。攻撃者は該当システムによってインスペクションを行う必要がある巧妙に細工された DCERPC パケットを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。

注:これらの脆弱性は、通過トラフィックによってのみ不正利用が可能で、 シングルおよびマルチコンキクスト モードの両方における、ルーテッドおよび透過的ファイアウォール モードの両方に影響します。また、IPv4 および IPv6 トラフィックによって引き起こされる可能性があります。

これらの脆弱性は Cisco Bug IDs CSCtr21376登録ユーザのみ)および CSCtr21346登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerability and Exposure(CVE)ID として CVE-2012-4662 および CVE-2012-4663 がそれぞれ割り当てられています。

脆弱性スコア詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する組織の手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、自身のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。

シスコは次のリンクで CVSS に関する追加情報を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次のリンクで提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x/



CSCtw84068 - DHCP Memory Allocation Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtw84068

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed




CSCtz04566 - SSL VPN Authentication Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtz04566

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed




CSCtr63728 - SIP Inspection Media Update Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtr63728

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed


CSCtr21359 - DCERPC Inspection Buffer Overflow Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtr21359

CVSS Base Score - 9.0

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

Complete

Partial

Complete

CVSS Temporal Score - 7.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed


CSCtr21376 - DCERPC Inspection Denial Of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtr21376

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed



CSCtr21346 - DCERPC Inspection Denial Of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtr21346

CVSS Base Score - 7.1

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Medium

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 5.9

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed



影響

このセキュリティ アドバイザリに記載されたすべての脆弱性について、不正利用に成功した場合、影響を受けるデバイスでは再起動が発生することがあります。DCERPC インスペクション バッファ オーバーフローの脆弱性が悪用されると、さらにスタック オーバーフローが引き起こされ、任意のコマンドの実行が可能になることがあります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt/ の Cisco Security Advisories and Responses アーカイブや、本アドバイザリ以降に公開のアドバイザリを参照して、起こりうる障害と完全なアップグレード ソリューションを判断してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。


DHCP メモリ割り当ての DoS 脆弱性


Vulnerability Major Release
First Fixed Release

DHCP Memory Allocation Denial of Service Vulnerability - CSCtw84068
7.0 7.2(5.8)
7.1 7.2(5.8)
7.2 7.2(5.8)
8.0 8.0(5.28)
8.1 8.1(2.56)
8.2 8.2(5.27)
8.3 8.3(2.31)
8.4 8.4(3.10)
8.5 8.5(1.9)
8.6 8.6(1.5)


SSL VPN 認証の DoS 脆弱性

Vulnerability Major Release
First Fixed Release

SSL VPN Authentication Denial of Service Vulnerability - CSCtz04566
7.0 Not Affected
7.1 Not Affected
7.2 Not Affected
8.0 Not Affected
8.1 Not Affected
8.2 8.2(5.30)
8.3 8.3(2.34)
8.4 Not Affected
8.5 Not Affected
8.6 Not Affected

SIP インスペクション メディア アップデートの DoS 脆弱性

Vulnerability Major Release
First Fixed Release

SIP Inspection Media Update Denial of Service Vulnerability - CSCtr63728
7.0 Not Affected
7.1 Not Affected
7.2 Not Affected
8.0 Not Affected
8.1 Not Affected
8.2 8.2(5.17)
8.3 8.3(2.28)
8.4 8.4(2.13)
8.5 8.5(1.4)
8.6 8.6(1.5)

DCERPC インスペクション バッファ オーバーフローの脆弱性

Vulnerability Major Release
First Fixed Release
DCERPC Inspection Buffer Overflow Vulnerability - CSCtr21359
7.0 Not Affected
7.1 Not Affected
7.2 Not Affected
8.0 Not Affected
8.1 Not Affected
8.2 Not Affected
8.3 8.3(2.34)
8.4 8.4(4.4)
8.5 8.5(1.13)
8.6 8.6(1.3)

DCERPC インスペクションの DoS 脆弱性


Vulnerability Major Release
First Fixed Release
DCERPC Inspection Denial Of Service Vulnerabilities - CSCtr21376 and CSCtr21346
7.0 Not Affected
7.1 Not Affected
7.2 Not Affected
8.0 Not Affected
8.1 Not Affected
8.2 Not Affected
8.3 8.3(2.25)
8.4 8.4(2.5)
8.5 8.5(1.13)
8.6 Not Affected


推奨リリース

次の表に、すべての推奨リリースを記載します。これらの推奨リリースには、このアドバイザリに記載のあるすべての脆弱性の修正が含まれています。シスコは「Recommended Releases」列のリリース、またはそれ以降のリリースにアップグレードすることを推奨します。

Major Release

Recommended Release

7.0 7.2(5.8)
7.1 7.2(5.8)
7.2 7.2(5.8)
8.0 8.0(5.28)
8.1 8.1(2.56)
8.2 8.2(5.33)
8.3 8.3(2.34)
8.4 8.4(4.5)
8.5 8.5(1.14)
8.6 8.6(1.5)

ソフトウェアのダウンロード

Cisco ASA ソフトウェアは Cisco.com 内の Software Center からダウンロードできます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスについては、[Products] > [Security] > [Firewall] > [Adaptive Security Appliances (ASA)] > [Cisco ASA 5500 Series Adaptive Security Appliances] > <ご利用の Cisco ASA モデル> > [Adaptive Security Appliance (ASA) Software] に移動してください。これらバージョンの一部は暫定バージョンのため、ダウンロード ページの [Interim] タブを開くことで見つけることができます。

Cisco Catalyst 6500 シリーズ ASA サービス モジュールについては、[Products] > [Cisco Interfaces and Modules] > [Cisco Services Modules] >[Cisco Catalyst 6500 Series ASA Services Module] > [ASA Services Module (ASASM) Software] に移動してください。これらバージョンの一部は暫定バージョンのため、ダウンロード ページの [Interim] タブを開くことで見つけることができます。


回避策

次のセクションでは、このセキュリティ アドバイザリに記載された各脆弱性に対する回避策(ある場合)を説明します。

DHCP メモリ割り当ての DoS 脆弱性

DHCP サーバ機能および DHCP リレー機能を無効にする以外、この脆弱性を軽減する対応策はありません。

SSL VPN 認証の DoS 脆弱性

この脆弱性を軽減する対応策はありません。

SIP インスペクション メディア アップデートの DoS 脆弱性

SIP インスペクションを無効にすることで、この脆弱性を軽減できます。
次のコマンドを使用して、デフォルトで設定されている SIP インスペクションを無効にすることができます。

ciscoasa(config)# policy-map global_policy
ciscoasa(config-pmap)# class inspection_default
ciscoasa(config-pmap-c)# no inspect sip

DCERPC インスペクション バッファ オーバーフローの脆弱性および DCERPC インスペクションの DoS 脆弱性

DCERPC インスペクションを無効にする以外、この脆弱性に対する回避策はありません。


修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項に従うことに同意したことになります。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からアップグレードを入手することができます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、適切な処置について支援を受けてください。

回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品およびリリースが多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策または修正が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象であることをご証明いただくために、製品のシリアル番号と、このアドバイザリの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様は TAC を通して無償アップグレードをお求めください。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、シスコ ワールドワイドお問い合わせ先を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

このセキュリティ アドバイザリに記載された脆弱性はすべて、シスコの社内テスト、またはカスタマー サポート ケースの解決中に発見されたものです。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security Intelligence Operations に掲載されます。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1116/1116638_cisco-sa-20121010-asa-j.html

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の電子メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk

このアドバイザリに関する今後の更新があれば、Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。このアドバイザリの URL で更新をご確認いただくことができます。


更新履歴

Revision 1.0 2012-October-10 Initial public release

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関する支援、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法について詳しく知るには、Cisco.com の http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html にアクセスしてください。この Web ページには、シスコのセキュリティ アドバイザリに関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは、http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。