IP : IP ルーティング

OSPF ネイバーに関するトラブルシューティング

2007 年 7 月 24 日 - 日本オリジナル版
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概要

このドキュメントでは OSPF ネイバーに関する問題が発生した場合についての主なトラブルシューティングステップとソリューションについて解説します。

前提条件

要件

次の項目に関する知識があることが推奨されます。

  • OSPFP の基礎知識

使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。


表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

トラブルシューティングと確認事項

このページでは、RFC 2328で定義されている OSPF version2使用時において log-adj-changes を有効にしている際に ネイバーが Down になる等の問題の原因と、確認するべきポイントについて解説します。log-adj-changes コマンドは IOS 12.1(3)以降でデフォルトで有効です。


Hold time の expire

表示例

%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 10.106.254.213 on Ethernet0 from FULL to DOWN, Neighbor Down: Dead timer expired


理由

OSPF ネイバー 10.106.254.213 から、OSPF の Hello が一定時間届かなかった。


原因の事例

  • OSPF Hello が input queue の overflow により drop されている。
  • OSPF Hello が Network のどこかで失われている。

確認事項

  1. 該当するネイバーで設定変更、あるいは 再起動等が行われていないかどうかを確認する。
  2. 該当するネイバーと通信するための interface 間で Ping 疎通(ユニキャスト、マルチキャスト)は可能かを確認する。
  3. interface の output drop, input drop 等、Local interface に問題がないかどうか、ネイバーまでの経路に物理的な問題がないかどうかを確認する。
  4. CPU 負荷の問題は無いか(show process cpu)、十分な空きメモリ領域があるか(show process memory)を確認する。

Interface down or detached

表示例

%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 10.106.254.213 on Ethernet0 from FULL to DOWN, Neighbor Down: Interface down or detached


理由

OSPF ネイバーが存在する interface が Protocol Down となった。あるいは、clear ip ospf process を実行した。


確認事項

  1. Local interface のステートを確認する。
  2. clear ip ospf process を実行していないかどうかを確認する。

Too many DBD retransmitions

表示例

%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 10.106.254.213 on Ethernet0 from FULL to DOWN, Neighbor Down: Too many DBD retransmitions


理由

ネイバーを確立する際、DBD を送信したがそれに対する DBD が ネイバーから受信できておらず、再送が最大回数に至った。また、Full 時に、LSA に対する Ack を受信できず再送が最大回数に至った。


Note

再送最大回数は、12.2(9),12.2(9)T,12.2(9)S 等以降のバージョンでは 25回、それ以前のバージョンでは、13回となる。再送回数がそれぞれの値に達した時点で Down になる。


確認事項

  1. ACL などで特定のネイバーからの通信を妨害していないかどうかを確認する。
  2. 該当するネイバーと通信するための interface 間で Ping 疎通(ユニキャスト、マルチキャスト)は可能かを確認する。
  3. interface の output drop, input drop 等、Local interface に問題がないかどうか、ネイバーまでの経路に物理的な問題がないかどうかを確認する。

Full メッセージのみが繰り返し表示される

表示例

%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 10.106.254.213 on Ethernet0 from LOADING to FULL, Loading Done
%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 10.106.254.213 on Ethernet0 from LOADING to FULL, Loading Done
%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 10.106.254.213 on Ethernet0 from LOADING to FULL, Loading Done


理由

Down 以外のステート(Init, Exstart/Exchange 等)に推移した後 再度 Full になった。


確認事項

まず、log-adj-changes detail を設定、または debug ip ospf adj により、ステート推移を確認する。

  1. Init へ推移している場合、対向機器にて、再起動や clear ip ospf process 等、OSPF Process がクリアされるような動作が行われていないかどうか確認する。
  2. Exstart へ推移している場合、LSA SequenceNumber に不整合がないかどうか確認する。

関連情報

Updated: Jul 24, 2007 Document ID:501072007