Cisco IOS XR Software Route Processor Denial of Service Vulnerability

2012 年 8 月 16 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20120530-iosxr

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1111/1111200_cisco-sa-20120530-iosxr-j.html

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 2.0

Last Updated 2012 Aug 15 16:00 UTC (GMT)

For Public Release 2012 May 30 16:00 UTC (GMT)


要約

Cisco IOS XR ソフトウェアには、巧妙に細工されたパケットを処理した場合、DoS 状態に陥る可能性のある脆弱性があります。この脆弱性は、Cisco 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ(ASR)のルート スイッチ プロセッサ(RSP440)および Cisco Carrier Routing System(CRS)のパフォーマンス ルート プロセッサ(PRP)にのみ存在します。この脆弱性は、巧妙に細工されたパケットを不適切に処理することに起因します。その結果、パケットを処理するルート プロセッサはファブリックにパケットを送信できなくなります。

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。このアドバイザリは、次のリンク先で確認できます。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1111/1111200_cisco-sa-20120530-iosxr-j.html

該当製品

この脆弱性に該当するのは、Cisco ASR 9000 シリーズの RSP440 で稼働している IOS XR ソフトウェア バージョン 4.2.0 および Cisco ASR 9000 シリーズの RSP-4G または RSP-8G で稼働しているIOS XR ソフトウェア バージョン 4.2.0 以前のソフトウェアです。このほか、CRS パフォーマンス ルート プロセッサで稼働している IOS XR ソフトウェア バージョン 4.0.3、4.0.4、4.1.0、4.1.1、4.1.2、4.2.0 も該当します。

脆弱性が存在する製品

シスコ製品で稼働している Cisco IOS XR ソフトウェア リリースを確認するには、デバイスにログインし show version コマンドを実行してシステム バナーを表示させます。「Cisco IOS XR Software」に類似するシステム バナーによって、デバイスで Cisco IOS XR ソフトウェアが稼動していることを確認できます。ソフトウェア バージョンは「Cisco IOS XR Software」の後に表示されます。

次の例は、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 4.2.0 が稼働している Cisco ASR 9000 シリーズ デバイスを示しています。
RP/0/RSP1/CPU0:ASR9006-D#show version | inc Cisco IOS XR Software
Fri Apr 27 22:40:32.486 UTC
Cisco IOS XR Software, Version 4.2.0[Default]
次の例は、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 4.0.4 が稼働している Cisco CRS シリーズ デバイスを示しています。
RP/0/RP0/CPU0:CRS-G#show version | inc Cisco IOS XR Software
Fri Apr 27 22:28:14.304 UTC
Cisco IOS XR Software, Version 4.0.4[Default]
Cisco IOS XR ソフトウェアのリリース命名規則についての追加情報は以下のリンクにある「White Paper: Cisco IOS Reference Guide」で確認できます。http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/ios-ref.html#9

Cisco IOS XR ソフトウェアのタイムベース リリース モデルの追加情報は、次のリンクの「White Paper: Guidelines for Cisco IOS XR Software」で確認できます。http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/iosswrel/ps8803/ps5845/product_bulletin_c25-478699.html

該当するソフトウェアが稼働する Cisco ASR 9000 シリーズ デバイスで RSP440 を使用しているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
RP/0/RSP0/CPU0:ASR9006-D#show inventory all | include Route Switch Processor
Thu May  3 18:50:46.129 UTC
NAME: "module 0/RSP0/CPU0", DESCR: "ASR9K Route Switch Processor with 440G/slot Fabric and 6GB"
NAME: "module 0/RSP1/CPU0", DESCR: "ASR9K Route Switch Processor with 440G/slot Fabric and 6GB"
パフォーマンス ルート プロセッサを搭載するデバイスのみが影響を受けます。該当するソフトウェアが稼働する Cisco CRS シリーズ デバイスでパフォーマンス ルート プロセッサを使用しているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
RP/0/RP0/CPU0:CRS-G#show inventory all | include Performance Route Processor
Wed May  2 14:49:06.994 EDT
NAME: "0/RP0/*", DESCR: "Cisco CRS Series 8 Slots 12 GB Performance Route Processor"
NAME: "0/RP1/*", DESCR: "Cisco CRS Series 8 Slots 12 GB Performance Route Processor"

脆弱性が存在しない製品

影響を受けるのは、ASR 9000 シリーズ RSP440 デバイスと Cisco Carrier Routing System のパフォーマンス ルート プロセッサ デバイスのみです。

Cisco CRS-1 Distributed Route Processor(DRP)、RP-A または RP-B など、その他のルート プロセッサを含む他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。

詳細

Cisco IOS XR ソフトウェアは、2 つの異なるプラットフォーム上で特定の設定がされている場合、この脆弱性の影響を受けます。

脆弱性のあるソフトウェア バージョンは、次のルート プロセッサと組み合わされた場合に影響を受けます。

Platform
Route Processor Part ID
 ASR 9000
 A9K-RSP440-SE
 ASR 9000
 A9K-RSP440-TR
 CRS  CRS-8-PRP-6G
 CRS  CRS-8-PRP-12G
 CRS  CRS-16-PRP-6G
 CRS  CRS-16-PRP-12G


この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCty94537(ASR 9000)および CSCtz62593(CRS)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID CVE-2012-2488 が割り当てられています。

Cisco IOS ソフトウェアのルート プロセッサに関する DoS 脆弱性

Cisco IOS XR ソフトウェアには、認証されていないリモートの攻撃者がサービス拒否(DoS)状態を引き起こす可能性のある脆弱性があります。

この脆弱性は、Cisco 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ(ASR)のルート スイッチ プロセッサ(RSP440)または Cisco Carrier Routing System(CRS)のパフォーマンス ルート プロセッサが、巧妙に細工されたパケットを不適切に処理することに起因します。攻撃者は巧妙に細工されたパケットを該当システムに送信することで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。この脆弱性は、該当デバイスを通過する IP トラフィックでは引き起こされません。この不正利用により、攻撃者はルート プロセッサ CPU で生成されるパケットをファブリックに送信できないようにすることができ、結果として DoS 状態に陥ります。

脆弱性スコア詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、個々のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。

シスコは次の URL にて CVSS に関する FAQ を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次の URL にて提供しています。

 

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x

CSCty94537, CSCtz62593 - Cisco IOS XR Software Route Processor Denial of Service Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCty94537 and CSCtz62593

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

影響

この脆弱性の不正利用に成功した場合、該当デバイス上のルート プロセッサにおいて、ルート プロセッサ CPU からファブリックへのパケット送信が停止する可能性があります。その結果、該当の RSP440 またはパフォーマンス ルート プロセッサが DoS 状態に陥り、ルート プロセッサ ベースのプロトコルすべて(Intermediate System - Intermediate System(IS-IS)、Border Gateway Protocol(BGP)、ICMP など)を送信できなくなります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt/ と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

ASR 9000 シリーズ RSP440 上で稼働している IOS XR については、脆弱性はソフトウェア バージョン 4.2.0 に存在し、SMU 名 4.2.0_asr9k-px_REC_SMUS_2012-05-15.tar で修正されました。

CRS パフォーマンス ルート プロセッサで稼働している IOS XR については、脆弱性はバージョン 4.0.3、4.0.4、4.1.0、4.1.1、4.1.2、4.2.0 に存在します。下記の CRS シリーズ デバイス向け SMU では、この脆弱性が修正されています。

IOS XR Version
SMU ID
SMU Name
4.0.3
AA06162  hfr-px-4.0.3.CSCtz62593
4.0.4 AA06161  hfr-px-4.0.4.CSCtz62593
4.1.0 AA06163  hfr-px-4.1.0.CSCtz62593
4.1.1 AA06164  hfr-px-4.1.1.CSCtz62593
4.1.2 AA06165  hfr-px-4.1.2.CSCtz62593
4.2.0 AA06166  hfr-px-4.2.0.CSCtz62593

この脆弱性は、Cisco ASR 9000 シリーズ デバイスおよび CSR シリーズ デバイス用の IOS XR バージョン 4.2.1 で修正されます。

回避策

このドキュメントに記載されている脆弱性に対する回避策はありません。

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前に、お客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。お客様はソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセス、またはその他の方法で利用することにより、http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html または http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-usingswc.shtml に記載されているシスコのソフトウェア ライセンス条件に同意したものと見なされます。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、Cisco.com の Software Navigator からアップグレードを入手することができます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、適切な処置について支援を受けてください。

回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品およびリリースが多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策または修正が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象であることをご証明いただくために、製品のシリアル番号と、このアドバイザリの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様は TAC を通して無償アップグレードをお求めください。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、シスコ ワールドワイドお問い合わせ先を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この脆弱性は、お客様のネットワークで発生した問題の診断中に発見されたものです。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。


情報配信

このアドバイザリは次のリンクにある Cisco Security Intelligence Operations に掲載されます。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/111/1111/1111200_cisco-sa-20120530-iosxr-j.html

また、このアドバイザリのテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで次の電子メールで配信されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk

このアドバイザリに関する今後の更新があれば、Cisco.com に掲載されますが、メーリング リストで配信されるとは限りません。このアドバイザリの URL で更新をご確認いただくことができます。


更新履歴

Revision 2.0 2012-Aug-15 Updated affected platforms to include RSP-4G and RSP-8G on ASR 9000 Series, prior to IOS XR 4.2.0
Revision 1.1 2012-May-31 Updated Software Versions and Fixes to clarify SMU names and to provide links to relevant Software Downloads pages
Revision 1.0 2012-May-30 Initial public release

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関する支援、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法について詳しく知るには、Cisco.com の http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html にアクセスしてください。この Web ページには、シスコのセキュリティ アドバイザリに関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは、http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。