Cisco Security Advisory: Cisco IOS XR Software SSHv1 Denial of Service Vulnerability

2011 年 5 月 25 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20110525-iosxr-ssh

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20110525-iosxr-ssh.shtml

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2011 May 25 1600 UTC (GMT)


要約

Cisco IOS XR ソフトウェアは、SSH バージョン 1(SSHv1)プロトコルが使用されたときにサービス拒否状態(DoS)を引き起こす可能性のある、SSH アプリケーションの脆弱性が含まれます。この脆弱性は、削除されていない sshd_lock ファイルが /tmp ファイルシステムの空き領域すべてを消費することによるものです。

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。

このアドバイザリは次のリンクに掲載されます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20110525-iosxr-ssh.shtml

該当製品

この脆弱性は、SSHv1 接続を受け入れるように設定された Cisco IOS XR ソフトウェア デバイスの未修正バージョンすべてに影響します。該当するバージョンの詳細については、このアドバイザリの「ソフトウェア バージョンおよび修正」セクションを参照してください。

脆弱性が存在する製品

シスコ製品で稼動している Cisco IOS XR ソフトウェア リリースを確認するには、デバイスにログインし、 show version コマンドを実行してシステム バナーを表示させます。「Cisco IOS XR Software」に類似するシステム バナーによって、デバイスで Cisco IOS XR ソフトウェアが稼動していることを確認できます。ソフトウェア バージョンは「Cisco IOS XR Software」の後に表示されます。

次の例は、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 3.6.2 が稼動している Cisco CRS-1 を示しています。

RP/0/RP0/CPU0:CRS#show version
Tue Aug 18 14:25:17.407 AEST

Cisco IOS XR Software, Version 3.6.2[00]
Copyright (c) 2008 by Cisco Systems, Inc.

ROM: System Bootstrap, Version 1.49(20080319:195807) [CRS-1 ROMMON],

CRS uptime is 4 weeks, 4 days, 1 minute
System image file is "disk0:hfr-os-mbi-3.6.2/mbihfr-rp.vm"

cisco CRS-8/S (7457) processor with 4194304K bytes of memory.
7457 processor at 1197Mhz, Revision 1.2

17 Packet over SONET/SDH network interface(s)
1 DWDM controller(s)
17 SONET/SDH Port controller(s)
8 TenGigabitEthernet/IEEE 802.3 interface(s)
2 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
1019k bytes of non-volatile configuration memory.
38079M bytes of hard disk.
981440k bytes of ATA PCMCIA card at disk 0 (Sector size 512 bytes).

Configuration register on node 0/0/CPU0 is 0x102
Boot device on node 0/0/CPU0 is mem:

!--- output truncated

次の例は、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 3.7.1 が稼動している Cisco 12404 ルータを示しています。

RP/0/0/CPU0:GSR#show version

Cisco IOS XR Software, Version 3.7.1[00]
Copyright (c) 2008 by Cisco Systems, Inc.

ROM: System Bootstrap, Version 12.0(20051020:160303) SOFTWARE
Copyright (c) 1994-2005 by cisco Systems,  Inc.

GSR uptime is 3 weeks, 6 days, 3 hours, 20 minutes
System image file is "disk0:c12k-os-mbi-3.7.1/mbiprp-rp.vm"

cisco 12404/PRP (7457) processor with 2097152K bytes of memory.
7457 processor at 1266Mhz, Revision 1.2

1 Cisco 12000 Series Performance Route Processor
1 Cisco 12000 Series - Multi-Service Blade Controller
1 1 Port ISE Packet Over SONET OC-48c/STM-16 Controller (1 POS)
1 Cisco 12000 Series SPA Interface Processor-601/501/401
3 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
1 SONET/SDH Port controller(s)
1 Packet over SONET/SDH network interface(s)
4 PLIM QoS controller(s)
8 FastEthernet/IEEE 802.3 interface(s)
1016k bytes of non-volatile configuration memory.
1000496k bytes of disk0: (Sector size 512 bytes).
65536k bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256k).

Configuration register on node 0/0/CPU0 is 0x2102
Boot device on node 0/0/CPU0 is disk0:

!--- output truncated

Cisco IOS XR ソフトウェアのリリース命名規則の追加情報は、次のリンクの「White Paper: Cisco IOS Reference Guide」で確認できます。
http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/ios-ref.html#9

Cisco IOS XR ソフトウェアのタイムベース リリース モデルの追加情報は、次のリンクの「White Paper: Guidelines for Cisco IOS XR Software」で確認できます。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/iosswrel/ps8803/ps5845/product_bulletin_c25-478699.html

SSHv1 は Cisco IOS XR ソフトウェアで ssh server enable 設定コマンドにより設定されます。デバイスは、該当する Cisco IOS XR ソフトウェア リリースが稼動しており、SSHv1 が有効にされているときにこの脆弱性の影響を受けます。

次の例は、SSHv1 が設定された Cisco IOS XR ソフトウェアが稼動するデバイスを示します。

(Router)# show running-config | inc ssh

ssh server vrf default

コマンドが「ssh server v2」を返す場合、SSH サーバは SSHv1 接続を受け入れる設定ではないため、そのデバイスにこの脆弱性は存在しません。

脆弱性が存在しない製品

次のシスコ製品には、脆弱性は存在しません。

  • Cisco IOS ソフトウェア
  • SSH が有効でない Cisco IOS XR ソフトウェア
  • SSHv2 接続のみを受け入れる設定の Cisco IOS XR ソフトウェア

他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。

詳細

この脆弱性は、該当するソフトウェア リリースが稼動しており、かつ SSHv1 接続を受け入れるように設定された該当 Cisco IOS XR デバイスに影響します。Cisco IOS XR デバイスで稼動している SSH サーバに SSHv1 接続が行われると、/tmp ディレクトリにファイルが作成されます。このファイルは「sshd_lock」というテキストで始まり、セッション終了時に適切に削除されないことがあります。複数回の接続で /tmp ファイルシステムの空き領域がすべて消費され、システムのクラッシュを引き起こし、サービス拒否(DoS)状態が発生することがあります。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCtd64417 登録ユーザのみ)に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2011-0949 が割り当てられています。

脆弱性スコア詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、個々のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。

シスコは次の URL にて CVSS に関する FAQ を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを以下の URL にて提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x

SSHv1 may leave /tmp/sshd_lock files

Calculate the environmental score of CSCtd64417

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

影響

この脆弱性が悪用されると、Cisco IOS XR デバイスがクラッシュしたり、サービス拒否(DoS)状態が発生する可能性があります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、 http://www.cisco.com/go/psirt/ および本アドバイザリ以降に公開のアドバイザリも参照して、起こりうる障害と完全なアップグレード ソリューションを判断してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

この不具合は Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 3.6.2 で導入され、SMU hfr-k9sec-3.6.2.CSCtd74795 で修正されました。3.6.2 のこの修正の SMU ID は AA03656 です。より新しいソフトウェア バージョンについては、この脆弱性は 3.8.3、3.9.1、4.0.0 で修正されています。ソフトウェア バージョン 3.7 は、この脆弱性の影響を受けません。

回避策

SSH サーバが SSHv2 接続のみを受け入れるように設定することで、SSHv1 を無効にすることができます。SSHv2 接続のみを受け入れるようにデバイスを設定するには、管理者が ssh server v2 コマンドを実行します。管理者は SSHv1 を無効にした後、または影響を受けないバージョンにサーバをアップグレードした後、手動でロック ファイルを削除する必要があります。コマンド run rm /tmp/sshd_lock* でシステム上のすべての sshd_lock ファイルを削除できます。

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。ソフトウェアの導入を行う前にお客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項、または Cisco.com ダウンロード サイトの http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-usingswc.shtml に説明のあるその他の条項に従うことに同意したことになります。

ソフトウェアのアップグレードに関し、psirt@cisco.com もしくは security-alert@cisco.com にお問い合わせいただくことはご遠慮ください。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、シスコのワールドワイド Web サイト上の Software Center からアップグレードを入手することができます。 http://www.cisco.com

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、本脆弱性に関する適切な処置について指示と支援を受けてください。

回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品が多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。TAC の連絡先は次のとおりです。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象であることをご証明いただくために、製品のシリアル番号と、このお知らせの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様に対する無償アップグレードは、TAC 経由でご要求いただく必要があります。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、 http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この脆弱性は、通常のネットワーク運用中にデバイスのクラッシュが発生したお客様よりシスコに報告がありました。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。

情報配信

本アドバイザリは、次のシスコのワールドワイド Web サイト上に掲載されます。

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20110323-iosxr-ssh.shtml

ワールドワイド Web 以外にも、次の電子メールおよび Usenet ニュースの受信者向けに、この通知のテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで投稿されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk
  • comp.dcom.sys.cisco@newsgate.cisco.com

このアドバイザリに関する今後の更新は、いかなるものもシスコのワールドワイド Web サイトに掲載される予定です。 しかしながら、前述のメーリング リストもしくはニュースグループに対し積極的に配信されるとは限りません。この問題に関心があるお客様は上記 URL にて最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。

更新履歴

Revision 1.0

2011-May-25

Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関する支援、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法について詳しく知るには、シスコ ワールドワイド Web サイトの http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html にアクセスしてください。このページには、シスコのセキュリティ通知に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。