2011 年 2 月 23 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20110223-telepresence-ctsman
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
Revision 1.0
For Public Release 2011 February 23 1600 UTC (GMT)
Cisco TelePresence Manager には複数の脆弱性が存在します。このアドバイザリは以下の脆弱性の要点について説明しています。
SOAP(Simple Object Access Protocol)認証バイパス
Java RMI(Remote Method Invocation)によるコマンド インジェクション
Cisco Discovery Protocol によるコードのリモート実行
同じ問題を報告している、Cisco TelePresence に関するその他のアドバイザリ
Cisco Discovery Protocol によるコードのリモート実行の脆弱性は、Cisco TelePresence のエンドポイント、Cisco TelePresence Manager、Multipoint Switch、および Recording Server に影響します。この問題が各コンポーネントに与える影響の詳細は、関連する各アドバイザリで説明しています。これらの脆弱性の Cisco bug ID は、次のとおりです。
Cisco TelePresence エンドポイント デバイス - CSCtd75754
Cisco TelePresence Manager - CSCtd75761
Cisco TelePresence Multipoint Switch - CSCtd75766
Cisco TelePresence Recording Server - CSCtd75769
このアドバイザリは次のリンクに掲載されます。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_advisory09186a0080b6e14f.shtml
これらの脆弱性は Cisco TelePresence Manager に影響を与えます。Cisco TelePresence Manager ソフトウェアのリリース 1.7.0 以前のものは、このアドバイザリで報告されている脆弱性の影響を受ける可能性があります。
次の表に、脆弱性の影響を受けるソフトウェアの情報を示します。
Description
Cisco Bug ID
Affected Software Releases
SOAP Authentication Bypass
CSCtc59562
1.2.x, 1.3.x, 1.4.x, 1.5.x, 1.6.x
Java RMI Command Injection
CSCtf9085
1.2.x, 1.3.x, 1.4.x, 1.5.x, 1.6.x
Cisco Discovery Protocol Remote Code Execution
CSCtd75761
1.2.x, 1.3.x, 1.4.x, 1.5.x, 1.6.2
該当するソフトウェア バージョンが実行されている Cisco TelePresence Manager デバイスは脆弱性の影響を受けます。
Cisco TelePresence Manager で実行されているソフトウェアのバージョンを確認するには、SSH 経由でデバイスにアクセスし、show version active および show version inactive コマンドを発行します。次のような結果が出力されます。
admin: show version active
Active Master Version: 1.7.0.0-471
Active Version Installed Software Options:
No Installed Software Options Found.
admin: show version inactive
Inactive Master Version: 1.6.0.0-342
Inactive Version Installed Software Options:
No Installed Software Options Found.
上記の例では、デバイスにはバージョン 1.6.0 および 1.7.0 がロードされており、現在アクティブなバージョンは 1.7.0 です。デバイスが影響を受けるのは、該当するソフトウェアのバージョンがアクティブになっている場合のみです。
他のシスコ製品においてこのアドバイザリの影響を受けるものは、現在確認されていません。
Cisco TelePresence ソリューションは、遠く離れた場所にいる同僚や顧客、パートナーとの臨場感のある対面式のコミュニケーションやコラボレーションを、ネットワークを介して実現します。
このセキュリティ アドバイザリでは、Cisco TelePresence Manager に存在する相互に独立した複数の脆弱性を説明します。これら脆弱性は、互いに独立して存在します。
SOAP 認証バイパス
認証バイパスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者は、Cisco TelePresence Manager の SOAP インターフェイス経由で任意の手法を実行できる可能性があります。攻撃者は TCP ポート 8080 または 8443 経由で、該当デバイスの脆弱性を引き起こすよう設計された不正な SOAP 要求を送る必要があります。
攻撃者は、TCP 3 ウェイ ハンドシェイクを実行し、有効なセッションを確立しなければ、この脆弱性を悪用することはできません。
Cisco TelePresence Manager:
CSCtc59562
(
登録 ユーザのみ )に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2011-0380 が割り当てられています。
Java RMI によるコマンド インジェクション
Cisco TelePresence Manager には、Java RMI インターフェイスのコマンド インジェクションの脆弱性が存在しています。この脆弱性によって、認証されていないリモートの攻撃者は権限を昇格させて複数のアクションを実行することができます。攻撃者が該当デバイスに対して巧妙に細工されたリクエストを送信するには、TCP ポート 1100 または 32000 を経由する必要があります。
攻撃者は、TCP 3 ウェイ ハンドシェイクを実行し、有効なセッションを確立しなければ、この脆弱性を悪用することはできません。
Cisco TelePresence Manager:
CSCtf97085
(
登録 ユーザのみ )として文書化され、CVE ID として CVE-2011-0381 が割り当てられています。
Cisco Discovery Protocol によるコードのリモート実行
Cisco TelePresence Manager デバイスには、リモートからコードを実行される脆弱性が存在します。この脆弱性により、近接ネットワークの認証されていない攻撃者がバッファ オーバーフロー状態を引き起こす可能性がありまます。この脆弱性を不正利用するには、攻撃者は該当システムに不正な Cisco Discovery Protocol パケットを送信する必要があります。
Cisco Discovery Protocol はレイヤ 2 で動作するため、攻撃者はイーサネット フレームをデバイスに直接送る方法を必要とします。これは、該当のデバイスがブリッジ型ネットワークに組み込まれている場合や、ネットワーク ハブのようなパーティション機能のないデバイスに接続されている場合に可能になります。
Cisco TelePresence Manager:
CSCtd75761
(
登録 ユーザのみ )として文書化され、CVE ID として CVE-2011-0379 が割り当てられています。
シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。
CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する手助けとなる標準ベースの評価法です。
シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、個々のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。
シスコは次の URL にて CVSS に関する FAQ を提供しています。
http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html
また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを以下の URL にて提供しています。
http://intellishield.cisco.com/security/alertmanager/cvss
CSCtc59562 - SOAP Authentication Bypass
Calculate the environmental score of
CSCtc59562
CVSS Base Score - 7.5
Access Vector
Access Complexity
Authentication
Confidentiality Impact
Integrity Impact
Availability Impact
Network
Low
None
Partial
Partial
Partial
CVSS Temporal Score - 6.2
Exploitability
Remediation Level
Report Confidence
Functional
Official-Fix
Confirmed
CSCtf97085 - Java RMI Command Injection
Calculate the environmental score of
CSCtf97085
CVSS Base Score - 10.0
Access Vector
Access Complexity
Authentication
Confidentiality Impact
Integrity Impact
Availability Impact
Network
Low
None
Complete
Complete
Complete
CVSS Temporal Score - 8.3
Exploitability
Remediation Level
Report Confidence
Functional
Official-Fix
Confirmed
CSCtd75761 - Cisco Discovery Protocol Remote Code Execution
Calculate the environmental score of
CSCtd75761
CVSS Base Score - 7.9
Access Vector
Access Complexity
Authentication
Confidentiality Impact
Integrity Impact
Availability Impact
Adjacent Network
Medium
None
Complete
Complete
Complete
CVSS Temporal Score - 6.5
Exploitability
Remediation Level
Report Confidence
Functional
Official-Fix
Confirmed
SOAP 認証バイパスの脆弱性(CSCtc59562)の不正利用に成功した場合、認証されていないリモートの攻撃者によって、該当システムに SOAP リクエストが発行される可能性があります。これによって攻撃者は、認証されたユーザに制限されている複数のアクションを実行することができます。
Java RMI によるコマンド インジェクションの脆弱性(CSCtf97085)の不正利用に成功した場合、認証されていないリモートの攻撃者によって、該当デバイスが完全に制御される可能性があります。
Cisco Discovery Protocol によるコードのリモート実行の脆弱性(CSCtd75761)の不正利用に成功した場合、認証されていない近接の攻撃者によって、該当システムが完全に制御される可能性があります。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、
http://www.cisco.com/go/psirt/
および本アドバイザリ以降に公開のアドバイザリも参照して、起こりうる障害と完全なアップグレード ソリューションを判断してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。
次の Cisco TelePresence システム ソフトウェアの表の各列には、不具合の内容、修正を含む最初のリリース、本アドバイザリで報告されているすべてのセキュリティ問題およびその他のセキュリティ以外の問題を解決するために推奨されるリリースが記載されています。シスコはテーブルの「Recommended Releases」列のリリース、またはそれ以降のリリースにアップグレードすることを推奨します。
Vulnerability
Bug ID
Component
First Fixed Version
Recommended Release
SOAP Authentication Bypass
CSCtc59562
Cisco TelePresence Manager
1.7.0
1.7.1
Java RMI Command Injection
CSCtf97085
Cisco TelePresence Manager
1.7.0
1.7.1
Cisco Discovery Protocol Remote Code Execution
CSCtd75761
Cisco TelePresence Manager
1.7.0
1.7.1
Cisco TelePresence ソリューションの全コンポーネントを 1.7.1 以降にアップグレードすることを推奨します。
シスコはこれらの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前にお客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくかソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認下さい。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html
に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項、または Cisco.com ダウンロード サイトの
http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-usingswc.shtml
に説明のあるその他の条項に従うことに同意したことになります。
ソフトウェアのアップグレードに関し、psirt@cisco.com もしくは security-alert@cisco.com にお問い合わせいただくことはご遠慮ください。
サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、シスコのワールドワイド Web サイト上の Software Center からアップグレードを入手することができます。
http://www.cisco.com
シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、本脆弱性に関する適切な処置について指示と支援を受けてください。
回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品が多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。TAC の連絡先は次のとおりです。
+1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
+1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
電子メール:tac@cisco.com
無償アップグレードの対象であることをご証明いただくために、製品のシリアル番号と、このお知らせの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様に対する無償アップグレードは、TAC 経由でご要求いただく必要があります。
さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、
http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html
を参照してください。
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
本セキュリティ アドバイザリで報告されているすべての脆弱性は、シスコ内部で発見されたものです。
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。
後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。
本アドバイザリは、次のシスコのワールドワイド Web サイト上に掲載されます。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_advisory09186a0080b6e14f.shtml
ワールドワイド Web 以外にも、次の電子メールおよび Usenet ニュースの受信者向けに、この通知のテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで投稿されています。
cust-security-announce@cisco.com
first-bulletins@lists.first.org
bugtraq@securityfocus.com
vulnwatch@vulnwatch.org
cisco@spot.colorado.edu
cisco-nsp@puck.nether.net
full-disclosure@lists.grok.org.uk
comp.dcom.sys.cisco@newsgate.cisco.com
このアドバイザリに関する今後の更新は、いかなるものもシスコのワールドワイド Web サイトに掲載される予定です。
しかしながら、前述のメーリング リストもしくはニュースグループに対し
積極的に配信されるとは限りません。この問題に関心があるお客様は上記 URL にて最新情報を
ご確認いただくことをお勧めいたします。
Revision 1.0
2011-February-23
Initial public release.