Cisco Security Advisory: Multiple Vulnerabilities in Cisco ASA 5500 Series Adaptive Security Appliances

2011 年 2 月 23 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20110223-asa

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20110223-asa.shtml

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2011 February 23 1600 UTC (GMT)


要約

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには次の脆弱性があります。

  • 透過型ファイアウォールのパケット バッファ枯渇の脆弱性
  • Skinny Client Control Protocol(SCCP)インスペクションに関する DoS 脆弱性
  • Routing Information Protocol(RIP)に関する DoS 脆弱性
  • ファイル システムへの不正アクセスに関する脆弱性

これらの脆弱性は相互依存していないため、1 つの脆弱性に該当するリリースが必ずしもその他の脆弱性に該当するとは限りません。

シスコはこれらの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートを提供しています。

このアドバイザリは次のリンクに掲載されます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20110223-asa.shtml

注: Cisco Firewall Services Module(FWSM; ファイアウォール サービス モジュール)は、これら脆弱性のうち 1 つの影響を受けます。Cisco FWSM に影響するこの脆弱性に関して別途 Cisco Security Advisory が公開されています。このアドバイザリは次のリンクから入手できます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20110223-fwsm.shtml.

該当製品

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには複数の脆弱性があります。影響を受ける Cisco ASA ソフトウェアのバージョンは、脆弱性によって異なります。

脆弱性が存在する製品

該当する具体的なバージョンについては、このアドバイザリの「ソフトウェアのバージョンおよび修正」セクションを参照してください。

透過型ファイアウォールのパケット バッファ枯渇の脆弱性

パケット バッファ枯渇の脆弱性は、セキュリティ アプライアンスが透過ファイアウォール モードで動作するよう設定されている場合、Cisco ASA ソフトウェアの複数バージョンに影響を与えます。設定に firewall transparent コマンドがあれば、アプライアンスの透過ファイアウォール モードが有効になっています。ファイアウォール モードのデフォルトは routed で、透過モードではありません。このほか、show firewall コマンドからファイアウォールの動作モードを決定することができます。

ciscoasa# show firewall
Firewall mode: Transparent

SCCP インスペクションの DoS 脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスの SCCP インスペクション機能には DoS の脆弱性があります。

SCCP インスペクションが有効であるかは、show service-policy | include skinny コマンドの出力内容で確認します。たとえば、次のような内容が返されます。

ciscoasa# show service-policy | include skinny
      Inspect: skinny, packet 0, drop 0, reset-drop 0

または、SCCP インスペクションが有効化されている機器では、次に類似する設定がされています。

class-map inspection_default
 match default-inspection-traffic

!

policy-map global_policy
 class inspection_default
  ...
  inspect skinny
  ...

!

service-policy global_policy global

注: サービス ポリシーは上記の例に示すグローバル設定ではなく、特定のインターフェイスに適用されることもあります。

SCCP インスペクションはデフォルトで有効にされています。

RIP の DoS 脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスの RIP 実装において、RIP および Cisco Phone Proxy 機能の両方が同一デバイス上で有効になっている場合、DoS 脆弱性の影響を受けます。次に、該当する設定を示します(Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.0 および 8.1)。

router rip
 ...

!

phone-proxy <instance name>
  media-termination address <IP address>
...
<Rest of phone proxy feature configuration>

または、次の設定も該当します(Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.2 以降)。

router rip
 ...

!

media-termination <instance name>
 address <IP address>

!

<Rest of phone proxy feature configuration>

セキュリティ アプライアンスは RIP メッセージ(router rip)を処理しているとき、および Cisco Phone Proxy 機能でグローバル メディア終端アドレスが設定されているとき(前の例を参照)、脆弱性の影響を受けます。グローバル メディア終端アドレスを設定できるのは、Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.0 および 8.1 のみです。ただし、Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.2 以降では、メディア終端アドレスをインターフェイスと紐付けることができます。メディア終端コンフィギュレーション モードで、 address <IP address> interface <interface name> コマンドを発行して行うこの設定は、脆弱性の影響を受けません。

RIP または Cisco Phone Proxy 機能は、いずれもデフォルトで有効化されていません。

ファイル システムへの不正アクセスに関する脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスがローカルの Certificate Authority(CA; 認証局)として設定されているとき、ファイル システムへの不正アクセスに関する脆弱性の影響を受けます。該当する設定は、次のコマンドが最小限含まれます。

crypto ca trustpoint <trustpoint name>
 keypair <keypair name>
 crl configure
crypto ca server 
crypto ca certificate chain <trustpoint name>
 certificate ca 01
  ...

!

http server enable

デフォルトではローカルの CA サーバは有効になっていません。

Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスの脆弱性に関する状況

Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスは、透過型ファイアウォールのパケット バッファ枯渇の脆弱性と SCCP インスペクションの DoS 脆弱性の影響を受けません。

Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスは 2009 年 7 月 28 日にソフトウェア保守リリース終了となっているため、新しいソフトウェア リリースは提供されません。Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスのお客様は、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスに移行するか、このアドバイザリの回避策のセクションに記載された回避策のいずれかを実行することを推奨します。修正済みソフトウェアは、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスにのみ提供されます。詳細については、End of Life(サポート終了)発表を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/vpndevc/ps5708/ps5709/ps2030/end_of_life_notice_cisco_pix_525_sec_app.html

ソフトウェア バージョンを知る方法

脆弱性のあるバージョンの Cisco ASA ソフトウェアがアプライアンスで実行されているかどうかを知るには、show version コマンドを発行します。次の例は、ソフトウェア バージョン 8.3(1) を実行している Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスを示しています。

ASA#show version | include Version
Cisco Adaptive Security Appliance Software Version 8.3(1) 
Device Manager Version 6.3(1)

Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)を使用してデバイスを管理している場合は、ログイン ウィンドウの表、または Cisco ASDM ウィンドウの左上にソフトウェアのバージョンが表示されます。

脆弱性が存在しない製品

Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスおよび Cisco Firewall Services Module を除いて、これらの脆弱性の影響を受けるシスコ製品は現在確認されていません。

詳細

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスは、セキュリティ サービスと VPN サービスを備えたモジュール式プラットフォームです。ファイアウォール、Intrusion Prevention System(IPS; 侵入防御システム)、anti-X、および Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)サービスを提供します。

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには次の脆弱性があります。

透過型ファイアウォールのパケット バッファ枯渇の脆弱性

透過型ファイアウォール モードに設定された Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスは、パケット バッファ枯渇の脆弱性の影響を受けます。これによってすべてのパケット バッファが枯渇すると、アプライアンスはトラフィックの転送を終了する可能性があります。IPv6 で動作するように設定されていないセキュリティ アプライアンスが IPv6 トラフィックを受信すると、使用可能なパケット バッファ数が減少する可能性があります。通過する IPv6 トラフィックは問題を起こしません。

管理者は show blocks コマンドによってパケット バッファの使用率を確認し、使用可能な 1,550 バイト ブロック数の出力を検証できます。ブロック数が 0 の場合(CNT 列に 0 と記載)、セキュリティ アプライアンスに問題が発生している可能性があります。次に例を示します。

ciscoasa# show blocks 
  SIZE    MAX    LOW    CNT
     0    400    360    400
     4    200    199    199
    80    400    358    400
   256   1412   1381   1412
  1550   6274      0      0
  ...

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCtj04707 登録ユーザのみ)に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2011-0393 が割り当てられています。

SCCP インスペクションの DoS 脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには、不正な SCCP メッセージを処理したときにアプライアンスが再起動される脆弱性があります。SCCP インスペクションが有効化されている場合にのみ、アプライアンスは脆弱性の影響を受けます。

この脆弱性は通過トラフィックによってのみ引き起こされます。アプライアンス宛てのトラフィックはこの脆弱性を引き起こしません。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCtg69457 登録ユーザのみ)に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2011-0394 が割り当てられています。

RIP の DoS 脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには、有効な RIP メッセージを処理したときにアプライアンスが再起動される脆弱性があります。RIP および Cisco Phone Proxy 機能の両方が有効な場合にのみ、アプライアンスは脆弱性の影響を受けます。

注: 影響を受ける設定には、グローバル メディア終端アドレスの設定が必要です。これは、Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.0 および 8.1 のみで設定可能なオプションです。ただし、Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.2 以降ではインターフェイスとメディア終端アドレスを紐付けることは可能です。この設定には脆弱性は存在しません。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCtg66583 登録ユーザのみ)に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2011-0395 が割り当てられています。

ファイル システムへの不正アクセスに関する脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ 適応型セキュリティ アプライアンスは、ローカル CA サーバとして設定されている場合、不正ユーザがファイル システム(flash:、disk0:、disk1: などで、system: 以外)にアクセスできる脆弱性の影響を受けます。認証は必要ありません。ファイル システムには、バックアップ デバイス設定(パスワードや共有機密情報などが含まれる可能性あり)、Cisco ASA ソフトウェアのイメージ、またはデジタル証明書などが含まれている可能性があります。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCtk12352 登録ユーザのみ)に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2011-0396 が割り当てられています。

脆弱性スコア詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、個々のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。

シスコは次の URL にて CVSS に関する FAQ を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次の URL にて提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x

CSCtj04707 -- Possible packet buffer exhaustion when operating in transparent mode

Calculate the environmental score of CSCtj04707

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

CSCtg69457 -- SCCP inspection DoS vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtg69457

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

CSCtg66583 -- RIP denial of service vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtg66583

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

CSCtk12352 -- Possible to browse flash memory when CA is enabled

Calculate the environmental score of CSCtk12352

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

Complete

None

None

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

影響

 

透過型ファイアウォールのパケット バッファ枯渇の脆弱性

この脆弱性の不正利用に成功すると、使用可能なパケット バッファ数が減少する可能性があります。この脆弱性が繰り返し悪用されると、使用可能なパケット バッファはすべて枯渇し、アプライアンスはトラフィックの転送を終了する可能性があります。

SCCP インスペクションの DoS 脆弱性

この脆弱性の不正利用に成功すると、該当デバイスが再起動する可能性があります。繰り返し悪用されると、DoS 状態が続く可能性があります。

RIP の DoS 脆弱性

この脆弱性の不正利用に成功すると、該当デバイスが再起動する可能性があります。繰り返し悪用されると、DoS 状態が続く可能性があります。

ファイル システムへの不正アクセスに関する脆弱性

この脆弱性の不正利用に成功すると、認証されていない不正ユーザが該当アプライアンスのファイル システムから機密情報を含むファイルを取得できる可能性があります。

ソフトウェア バージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、 http://www.cisco.com/go/psirt/ および本アドバイザリ以降に公開のアドバイザリも参照して、起こりうる障害と完全なアップグレード ソリューションを判断してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

Vulnerability

Major Release

First Fixed Release

Transparent Firewall Packet Buffer Exhaustion Vulnerability (CSCtj04707)

7.0

7.0(8.12); available late February 2011

7.1

Vulnerable; migrate to 7.2(5.2)

7.2

7.2(5.2)

8.0

8.0(5.21)

8.1

8.1(2.49); available early March 2011

8.2

8.2(3.6)

8.3

8.3(2.7)

8.4

Not vulnerable

SCCP Inspection Denial of Service Vulnerability (CSCtg69457)

7.0

7.0(8.11)

7.1

Vulnerable; migrate to 7.2(5.1)

7.2

7.2(5.1)

8.0

8.0(5.19)

8.1

8.1(2.47)

8.2

8.2(2.19)

8.3

8.3(1.8)

8.4

Not vulnerable

RIP Denial of Service Vulnerability (CSCtg66583)

7.0

Not vulnerable

7.1

Not vulnerable

7.2

Not vulnerable

8.0

8.0(5.20)

8.1

8.1(2.48)

8.2

8.2(3)

8.3

8.3(2.1)

8.4

Not vulnerable

Unauthorized File System Access Vulnerability (CSCtk12352)

7.0

Not vulnerable

7.1

Not vulnerable

7.2

Not vulnerable

8.0

8.0(5.23)

8.1

8.1(2.49); available early March 2011

8.2

8.2(4.1)

8.3

8.3(2.13)

8.4

Not vulnerable

推奨リリース

次の表に推奨されるリリースをすべて示します。これら推奨リリースはこのアドバイザリに記載されたすべての脆弱性に対する修正を含んでいます。シスコはこれらの推奨リリース、またはそれ以降のリリースにアップグレードすることを推奨します。

Major Release

Recommended Release

7.0

7.0(8.12); available late February 2011

7.1

Migrate to 7.2(5.2)

7.2

7.2(5.2)

8.0

8.0(5.23)

8.1

8.1(2.49); available early March 2011

8.2

8.2(4.1)

8.3

8.3(2.13)

8.4

8.4(1)

ソフトウェアのダウンロード

修正済みの Cisco ASA ソフトウェアは、Cisco.com 内の Software Center( http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html )にアクセスして、[Products] > [Security] > [Firewall] > [Firewall Appliances] > [Cisco ASA 5500 Series Adaptive Security Appliances] > [<ご利用の Cisco ASA モデル>] > [Adaptive Security Appliance (ASA) Software] に移動することでダウンロードできます。

回避策

このセキュリティ アドバイザリでは、相互に独立した複数の脆弱性が説明されています。これらの脆弱性およびそれぞれの対応策は互いから独立しています。

透過型ファイアウォールのパケット バッファ枯渇の脆弱性

この脆弱性に対する回避策はありません。

SCCP インスペクションの DoS 脆弱性

この脆弱性は SCCP インスペクションが必要でない場合、これを無効にすることで回避できます。管理者はポリシーマップ設定内において、クラス設定サブモードで no inspect skinny コマンドを発行することによって SCCP を無効にすることができます。

RIP の DoS 脆弱性

Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.0 および 8.1 における回避策はありません。Cisco ASA ソフトウェア バージョン 8.2 以降では、特定のインターフェイスと紐付けられた終端アドレスを指定することで、グローバル メディア終端アドレス以外を設定できます。次に例を示します。

router rip
 ...

!

media-termination <instance name>
 address <IP address> interface <interface name>

!

<Rest of phone proxy feature configuration>

ファイル システムへの不正アクセスに関する脆弱性

この脆弱性に対する回避策はありません。

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこれらの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前にお客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくかソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認下さい。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項または、Cisco.com Downloads の http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-usingswc.shtml に説明のあるその他の条項に従うことに同意したことになります。

ソフトウェアのアップグレードに関し、psirt@cisco.com もしくは security-alert@cisco.com にお問い合わせいただくことはご遠慮ください。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、シスコのワールドワイド Web サイト上の Software Center からアップグレードを入手することができます。 http://www.cisco.com

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、本脆弱性に関する適切な処置について指示と支援を受けてください。

回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品が多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。TAC の連絡先は次のとおりです。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象であることをご証明いただくために、製品のシリアル番号と、このお知らせの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様に対する無償アップグレードは、TAC 経由でご要求いただく必要があります。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、 http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

透過型ファイアウォールのパケット バッファ枯渇の脆弱性、SCCP インスペクションの DoS 脆弱性、および RIP の DoS 脆弱性はシスコ内部でのテストによって発見されました。

ファイル システムへの不正アクセスに関する脆弱性は、カスタマー サポートのサービス リクエストの解決中に発見されたものです。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。

情報配信

本アドバイザリは、次のシスコのワールドワイド Web サイト上に掲載されます。

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20110223-asa.shtml

ワールドワイド Web 以外にも、次の電子メールおよび Usenet ニュースの受信者向けに、この通知のテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで投稿されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk
  • comp.dcom.sys.cisco@newsgate.cisco.com

このアドバイザリに関する今後の更新は、いかなるものもシスコのワールドワイド Web サイトに掲載される予定です。 しかしながら、前述のメーリング リストもしくはニュースグループに対し 積極的に配信されるとは限りません。この問題に関心があるお客様は上記 URL にて最新情報を ご確認いただくことをお勧めいたします。

更新履歴

Revision 1.0

2011-February-23

Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関する支援、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法について詳しく知るには、シスコ ワールドワイド Web サイトの http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html にアクセスしてください。このページには、シスコのセキュリティ通知に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。