Cisco Security Advisory: CiscoWorks Common Services Arbitrary Code Execution Vulnerability

2010 年 10 月 27 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 英語版 (2010 年 12 月 1 日) | フィードバック


Advisory ID: cisco-sa-20101027-cs

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20101027-cs.shtml

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.3

Last Updated 2010 December 1 2200 UTC (GMT)

For Public Release 2010 October 27 1600 UTC (GMT)


要約

Oracle Solaris および Microsoft Windows 上で動作する CiscoWorks Common Services には、リモート認証されていないユーザがシステム管理者権限で、ホスト デバイスから任意のコードを実行できる脆弱性が存在します。

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。

この脆弱性を軽減する対応策はありません。この脆弱性で攻撃される個所を制限する対応策はあります。

このアドバイザリは次のリンクに掲載されます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20101027-cs.shtml

該当製品

脆弱性が存在する製品

CiscoWorks Common Services バージョン 3.0.5 以降は、この脆弱性の影響を受けます。バージョン 4.0 以降には修正が含まれています。

CiscoWorks Common Services のバージョン詳細およびライセンス情報は、CiscoWorks ホームページの右上端にある [About] ボタンをクリックして確認できます。

Common Services がデフォルトでインストールされている次の CiscoWorks 製品は、この脆弱性の影響を受けます。これは搭載されている Common Services バージョンが該当するためです。

Product

Product Version

Common Services Version

Cisco Unified Operations Manager

2.0.1

3.0.5

Cisco Unified Operations Manager

2.0.2

3.0.5

Cisco Unified Operations Manager

2.0.3

3.0.5

Cisco Unified Service Monitor

2.0.1

3.0.5

CiscoWorks QoS Policy Manager

4.0, 4.0.1, and 4.0.2

3.0.5

CiscoWorks LAN Management Solution

2.6 Update

3.0.5

CiscoWorks LAN Management Solution

3.0

3.1

CiscoWorks LAN Management Solution

3.0 (December 2007 Update)

3.1.1

CiscoWorks LAN Management Solution

3.1

3.2

CiscoWorks LAN Management Solution

3.2

3.3.0

Cisco Security Manager

3.0.2

3.0.5

Cisco Security Manager

3.1 and 3.1.1

3.0.5

Cisco Security Manager

3.2

3.1

Cisco Security Manager

3.2.2

3.2.0

Cisco Security Manager

3.3

3.2.0

Cisco Security Manager

3.3.1

3.2.0

Cisco Security Manager

4.0

3.3.0

Cisco Security Manager

4.0.1

3.3.0

Cisco TelePresence Readiness Assessment Manager

1.0

3.0.5

注:CiscoWorks 製品は、使用する Common Services バージョンを脆弱性のあるバージョンへアップグレードすることで脆弱になる可能性があります。

脆弱性が存在しない製品

3.0.5 より前の CiscoWorks Common Services バージョンを使用する製品には脆弱性が存在しません。4.0 以降の CiscoWorks Common Services バージョンを使用する製品には脆弱性が存在しません。

Common Services がデフォルトでインストールされている次の CiscoWorks 製品は、この脆弱性の影響を受けません。これは搭載されている Common Services バージョンが該当しないためです。

Product

Product Version

Common Services Version

CiscoWorks IP Communications Operations Manager

1.0

3.0 SP1

CiscoWorks IP Communications Service Monitor

1.0

3.0 SP1

Cisco Unified Operations Manager

1.1

3.0.3

Cisco Unified Operations Manager

2.0

3.0.3

Cisco Unified Service Monitor

1.1

3.0.3

Cisco Unified Service Monitor

2.0

3.0.4

CiscoWorks LAN Management Solution

2.5, 2.5.1, 2.6

3.0.3

CiscoWorks LAN Management Solution

4.0

4.0

Cisco Security Manager

3.0

3.0.3

Cisco Security Manager

3.0.1

3.0.4

他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。

詳細

CiscoWorks Common Services は、CiscoWorks ソリューション セットのネットワーク管理アプリケーションにより提供される管理サービスのひとつです。

CiscoWorks Common Services は、CiscoWorks アプリケーションでデータ ストレージ、ログイン、ユーザ ロール定義、アクセス権限、セキュリティ プロトコル、およびナビゲーションのための共通モデルを共有する基盤を提供します。このサービスは、すべての管理機能において標準のユーザ エクスペリエンスを構築します。また、インストール、データ管理(バックアップ/リストアおよびインポート/エクスポートを含む)、イベントおよびメッセージの処理、ジョブおよびプロセスの管理、そしてソフトウェアのアップデートといった、基本的なシステム レベル操作すべての共通フレームワークも提供します。

CiscoWorks Common Services の Web サーバ モジュール内にあるシスコ開発の認証コードには、攻撃可能なバッファ オーバーフローが存在し、認証なしでリモートから不正利用することができます。

不正利用に成功した場合、Web サーバはクラッシュするか、もしくはサーバ上において攻撃者が任意のコードを実行できる可能性があります。どのコードも、システム管理者権限によって実行される可能性があります。

この脆弱性は TCP ポート 443 または 1741 で不正利用される可能性があります。

注:デフォルトの HTTP ポートおよび HTTPS ポートはサーバで再設定できます。

この脆弱性は、Oracle Solaris および Microsoft Windows の両方の CiscoWorks Common Services に該当します。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCti41352 登録ユーザのみ)として文書化されています。

この脆弱性に対して Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID CVE-2010-3036 が割り当てられています。

脆弱性スコア詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、個々のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。

シスコは次の URL にて CVSS に関する FAQ を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを以下の URL にて提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x

CSCti41352 ( registered customers only) : CiscoWorks Common Services Arbitrary Code Execution Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCti41352

CVSS Base Score - 10

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

Complete

Complete

Complete

CVSS Base Score - 8.3

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

影響

この脆弱性の不正利用に成功した場合、リモート認証されていないユーザがシステム管理者権限によって、ホスト デバイスから任意のコードを実行できる可能性があります。

ソフトウェア バージョン及び修正

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。ソフトウェア アップデートを行う前にお客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認下さい。

この脆弱性は、CiscoWorks Common Services バージョン 4.0 では修正済みです。

CiscoWorks Common Services 4.0 より前のバージョンについては、以下のソフトウェア パッチが入手可能です。

CiscoWorks Common Services 3.3

  • cwcs33-sol-CSCti41352.tar - for Oracle Solaris versions
  • cwcs33-win-CSCti41352.zip - for Microsoft Windows versions

CiscoWorks Common Services 3.2.x

  • cwcs32-sol-CSCti41352-K9.tar - for Oracle Solaris versions
  • cwcs32-win-CSCti41352-K9.zip - for Microsoft Windows versions

CiscoWorks Common Services 3.1.x

  • cwcs31-sol-CSCti41352-K9.tar - for Oracle Solaris versions
  • cwcs31-win-CSCti41352-K9.zip - for Microsoft Windows versions

CiscoWorks Common Services 3.0.6

  • cwcs306-sol-CSCti41352-K9.tar - for Oracle Solaris versions
  • cwcs306-win-CSCti41352-K9.zip - for Microsoft Windows versions

これらの CiscoWorks Common Services パッチは、 http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html?mdfid=268439477&i=rp から [Routing and Switching Management] > [CiscoWorks LAN Management Solution Products] > [CiscoWorks Common Services Software] > [CiscoWorks Common Services Software 3.3] へ移動し、オペレーティング システムに応じて Solaris または Windows を選択してダウンロードできます。

ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、 http://www.cisco.com/go/psirt/ および本アドバイザリ以降に公開のアドバイザリも参照して、起こりうる障害と完全なアップグレード ソリューションを判断してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

回避策

Transit Access Control List(tACL; トランジット アクセス コントロール リスト)などのフィルタを使用することで、信頼できるホストからのみ管理サーバへのアクセスを許可することができます。この対策によって、脆弱性の攻撃個所を制限できます。

TCP ポート 443 および 1741 を使用した HTTPS パケットを拒否するフィルタを、tACL ポリシーの一環としてネットワーク全体に適用することで、入力アクセス ポイントに入ってくるトラフィックからネットワークを保護できます。フィルタが適用されるネットワーク デバイスと、その背後にある他のデバイスを保護するには、このポリシーを設定する必要があります。TCP ポート 443 および 1741 を使用した HTTPS パケットのフィルタを脆弱性のあるネットワーク デバイスの前に適用することも、信頼できるクライアントのトラフィックのみを許可するために必要です。

注:tACL の詳細については、次のリンク先にある「Transit Access Control Lists: Filtering at Your Edge」を参照してください。 http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/100/1006/1006442_tacl-j.html

ネットワーク内のシスコ デバイスに適用可能な他の対応策は、このアドバイザリの付属ドキュメントである『Cisco Applied Mitigation Bulletin』にて参照できます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-amb-20101027-cs.shtml

修正済みソフトウェアの入手

シスコはこの脆弱性に対処する無償のソフトウェア アップデートをリリースしました。ソフトウェアの導入を行う前にお客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくか、ソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認ください。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html または Cisco.com ダウンロード サイト http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-usingswc.shtml に説明のあるその他の条項に従うことに同意したことになります。

ソフトウェアのアップグレードに関し、psirt@cisco.com もしくは security-alert@cisco.com にお問い合わせいただくことはご遠慮ください。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップデート パッチを入手してください。ほとんどのお客様は、シスコのワールドワイド Web サイト上の Software Center からアップグレードを入手することができます。 http://www.cisco.com

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、本脆弱性に関する適切な処置について指示と支援を受けてください。

回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品が多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。TAC の連絡先は次のとおりです。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップデート パッチを入手してください。ほとんどのお客様は、シスコのワールドワイド Web サイト上の Software Center からアップグレードを入手することができます。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、 http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

この脆弱性は、カスタマー サポート コールの対応中に発見されたものです。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して、単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。

情報配信

本アドバイザリは、次のシスコのワールドワイド Web サイト上に掲載されます。

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20101027-cs.shtml

ワールドワイド Web 以外にも、次の電子メールおよび Usenet ニュースの受信者向けに、この通知のテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで投稿されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk
  • comp.dcom.sys.cisco@newsgate.cisco.com

このアドバイザリに関する今後の更新は、いかなるものもシスコのワールドワイド Web サイトに掲載される予定です。 しかしながら、前述のメーリング リストもしくはニュースグループに対し 積極的に配信されるとは限りません。この問題に関心があるお客様は上記 URL にて最新情報を ご確認いただくことをお勧めいたします。

更新履歴

Revision 1.3

2010-December-01

Added new patch information.

Revision 1.2

2010-November-05

Updated Vulnerable Products Table.

Revision 1.1

2010-October-29

Updated Obtaining Fixed Software (Customers with/Customers without) section; updated Software Version and Fixes section.

Revision 1.0

2010-October-27

Initial public release.

シスコ セキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関する支援、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法について詳しく知るには、シスコ ワールドワイド Web サイトの http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html にアクセスしてください。このページには、シスコのセキュリティ通知に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。