Cisco Security Advisory: Multiple Vulnerabilities in Cisco ASA 5500 Series Adaptive Security Appliances

2010 年 8 月 4 日 - ライター翻訳版
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Advisory ID: cisco-sa-20100804-asa

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20100804-asa-j.shtml

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2010 August 04 1600 UTC (GMT)


要約

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには次のような複数の脆弱性があります。

  • SunRPC インスペクションに関する DoS 脆弱性 3 件
  • Transport Layer Security(TLS)に関する DoS 脆弱性 3 件
  • Session Initiation Protocol(SIP; セッション開始プロトコル)インスペクションに関する DoS 脆弱性
  • 巧妙に細工された Internet Key Exchange(IKE; インターネット キー エクスチェンジ)メッセージに関する DoS 脆弱性

これらの脆弱性は相互依存していないため、1 つの脆弱性に該当するリリースが必ずしもその他の脆弱性に該当するとは限りません。

このアドバイザリで公開される脆弱性の一部には回避策があります。

このアドバイザリは次のリンクに掲載されます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20100804-asa.shtml

注: Cisco Firewall Services Module(FWSM; ファイアウォール サービス モジュール)は SunRPC DoS 脆弱性の影響を受けます。FWSM に影響するこの脆弱性に関して別途 Cisco Security Advisory が公開されています。このアドバイザリは次のリンクに掲載されています。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20100804-fwsm.shtml

該当製品

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには複数の脆弱性があります。影響を受ける Cisco ASA ソフトウェアのバージョンは、脆弱性によって異なります。

脆弱性が存在する製品

特定のバージョンに関する情報は、このアドバイザリの ソフトウェアのバージョンおよび修正セクションを参照してください。

SunRPC インスペクションに関する DoS 脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスの SunRPC インスペクション機能には、3 件の DoS 脆弱性があります。攻撃に成功すると、長時間にわたって DoS 状態が続く可能性があります。

バージョン 7.2.x、8.0.x、8.1.x、8.2.x にこの脆弱性があります。SunRPC インスペクションはデフォルトで有効にされています。

SunRPC インスペクションが有効にされているかを確認するには、 show service-policy | include sunrpc コマンドを発行して出力結果を確認します。次の例のような結果が返されます。

ciscoasa# show service-policy | include sunrpc
      Inspect: sunrpc, packet 0, drop 0, reset-drop 0

Cisco ASA で SunRPC インスペクションを有効にするために次の設定コマンドが使用されています。

class-map inspection_default
 match default-inspection-traffic
!
policy-map global_policy
 class inspection_default
  ...
  inspect sunrpc 
  ...
!
service-policy global_policy global

Transport Layer Security(TLS)に関する DoS 脆弱性

Cisco ASA セキュリティ アプライアンスには、一連の巧妙に細工された TLS パケットによって引き起こされる DoS 脆弱性が 3 件あります。攻撃に成功すると、長時間にわたって DoS 状態が続く可能性があります。バージョン 7.2.x、8.0.x、8.1.x、8.2.x、8.3.x にこれらの脆弱性が 1 件以上あります。次の機能のいずれかが設定されている Cisco ASA デバイスにこの脆弱性があります。

  • Secure Socket Layer Virtual Private Network(SSL VPN)
  • この脆弱性のあるデバイスが Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)の接続を受け入れるように設定されているとき
  • 暗号化された音声のインスペクションの TLS プロキシ
  • HTTPS を使用しているネットワーク アクセスのカットスルー プロキシ

SSL VPN(または WebVPN)は enable <interface name> コマンドが webvpn configuration モード内で設定されていると有効になります。SSL VPN はデフォルトで無効にされています。次の設定の抜粋は SSL VPN 設定の一例です。

webvpn
 enable outside
...

ASDM アクセスは、これら 3 件の脆弱性の影響を受けます。ASDM を使用するには、Cisco ASA への HTTPS 接続を可能にするために HTTPS サーバが有効にされている必要があります。サーバは http server enable [port] コマンドを使用して有効にすることができます。デフォルトのポートは 443 です。セキュリティ アプライアンス内の HTTP サーバにアクセスできるホストを指定するには、 グローバル設定モードで http コマンドを使用します。

暗号化された音声のインスペクションの TLS プロキシ機能は、これらの脆弱性の影響を受けます。この機能は Cisco ASA バージョン 8.0(2) で導入され、デフォルトで無効にされています。

暗号化された音声のインスペクションの TLS プロキシ機能がデバイス上で有効にされているかを確認するには、次の例に示すように、show tls-proxy コマンドを使用します。

ciscoasa# show tls-proxy
Maximum number of sessions: 1200

TLS-Proxy 'sip_proxy': ref_cnt 1, seq# 3
Server proxy:
Trust-point: local_ccm
Client proxy:
Local dynamic certificate issuer: LOCAL-CA-SERVER
Local dynamic certificate key-pair: phone_common
Cipher suite:  aes128-sha1 aes256-sha1
Run-time proxies:
    Proxy 0xcbae1538: Class-map: sip_ssl, Inspect: sip
	Active sess 1, most sess 3, byte 3456043
...
<output truncated>

TLS プロキシは SIP および Skinny プロトコルをサポートします。Skinny インスペクションの TLS プロキシは、次の例に示すように、inspect skinny <skinny_map> tls-proxy <proxy_name> コマンドを使用して有効にすることができます。

asa(config-pmap)# class inspection_default
asa(config-pmap-c)# inspect skinny my-inspect tls-proxy my-tls-proxy
asa(config)# service-policy global_policy global

注: Secure SCCP は TCP ポート 2443 を使用しますが、別のポートに設定することもできます。

SIP インスペクションの TLS プロキシは、 次の例に示すように、inspect sip <map> tls-proxy <proxy_name> コマンドを使用して有効にすることができます。

asa(config-pmap)# class inspection_default
asa(config-pmap-c)# inspect sip my-inspect tls-proxy my-tls-proxy
asa(config)# service-policy global_policy global

Cisco ASA は、ネットワーク アクセスのカットスルー プロキシ機能が HTTPS で使用されているときにも脆弱性の影響を受けます。この機能は、次の例に示すように aaa authentication listener https コマンドで、HTTPS を使用したダイレクト認証向けに有効にすることができます。

ASA(config)# aaa authentication listener https inside port 443 

Session Initiation Protocol(SIP; セッション開始プロトコル)インスペクションに関する DoS 脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスの SIP インスペクション機能には、DoS 脆弱性があります。バージョン 7.0.x、7.1.x、7.2.x はこの脆弱性の影響を受けません。バージョン 8.0.x、8.1.x、8.2.x はこの脆弱性の影響を受けます。SIP インスペクションはデフォルトで有効にされています。

SIP インスペクションが有効にされているかを確認するには、 show service-policy | include sip コマンドを発行して出力結果を確認します。次の例のような結果が返されます。

ciscoasa#show service-policy | include sip
      Inspect: sip , packet 0, drop 0, reset-drop 0

または、SIP インスペクションが有効にされているアプライアンスは、次のように設定されています。

class-map inspection_default
 match default-inspection-traffic
!
policy-map global_policy
 class inspection_default
  ...
  inspect sip
  ...
!
service-policy global_policy global

注: サービス ポリシーは前の例に示すグローバル設定ではなく、特定のインターフェイスに適用されることもあります。

巧妙に細工された Internet Key Exchange(IKE; インターネット キー エクスチェンジ)メッセージに関する DoS 脆弱性

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス バージョン 7.0.x、7.1.x、7.2.x、8.0.x、8.1.x、8.2.x および 8.3x はこの脆弱性の影響を受けます。IKE はデフォルトで有効にされていません。IKE が有効にされている場合、isakmp enable <interface name> コマンドが設定で表示されます。

Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスの脆弱性に関する状況

Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスは、SunRPC、TLS、IKE メッセージに関する DoS 脆弱性の影響を受けます。

Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスは 2009 年 7 月 28 日にソフトウェア保守リリース終了となっているため、Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスに新しいソフトウェア リリースは提供されません。Cisco PIX 500 シリーズ セキュリティ アプライアンスのお客様は、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスに移行するか、このアドバイザリの回避策のセクションに記載された回避策のいずれかを実行することを推奨します。修正済みソフトウェアは、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスで使用可能です。詳細については、End of Life(サポート終了)発表を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/vpndevc/ps5708/ps5709/ps2030/end_of_life_notice_cisco_pix_525_sec_app.html

実行中のソフトウェア バージョンを知る方法

脆弱性のあるバージョンの Cisco ASA ソフトウェアがアプライアンスで実行されているかどうかを知るには、show version コマンドを発行します。次の例は、ソフトウェア バージョン 8.3(1) を実行している Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスを示しています。

ASA#show version | include Version
Cisco Adaptive Security Appliance Software Version 8.3(1) 
Device Manager Version 6.3(1)

Cisco ASDM を使用してデバイスを管理している場合は、ログイン ウィンドウの表、または Cisco ASDM ウィンドウの左上にソフトウェアのバージョンが表示されます。

脆弱性が存在しない製品

Cisco FWSM を除いて、これらの脆弱性の影響を受けるシスコ製品は現在確認されていません。

詳細

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスは、セキュリティ サービスと VPN サービスを備えたモジュール式プラットフォームです。ファイアウォール、Intrusion Prevention System(IPS; 侵入防御システム)、anti-X、および VPN サービスを提供します。

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスには次の脆弱性があります。

SunRPC インスペクションに関する DoS 脆弱性

Sun RPC インスペクション エンジンは Sun RPC プロトコルに対するアプリケーション インスペクションを有効または無効にします。Sun RPC は Network File System(NFS)および Network Information Service(NIS)によって使用されます。Sun RPC サービスは任意のポートで実行可能です。サーバの Sun RPC サービスにクライアントがアクセスを試みるとき、サービスが実行されているポートを知る必要があります。クライアントは well-known ポート 111 でポート マッパー プロセス(通常 rpcbind)をクエリーすることにより、これを実行します。Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスの SunRPC インスペクション機能には 3 件の DoS 脆弱性があり、認証されていない攻撃者によって該当するデバイスが再起動される可能性があります。

注: これらの脆弱性は通過トラフィックによってのみ引き起こされます。アプライアンス宛てのトラフィックはこの脆弱性を引き起こしません。これらの脆弱性は TCP パケットではなく、UDP パケットを使用して引き起こされることがあります。

これらの脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtc77567 登録ユーザのみ)、 CSCtc79922 登録ユーザのみ)、 CSCtc85753 登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2010-1578、CVE-2010-1579、CVE-2010-1580 がそれぞれ割り当てられています。

Transport Layer Security(TLS)に関する DoS 脆弱性

TLS およびその前身である SSL は、インターネットなど IP データ ネットワーク上の通信にセキュリティを提供する暗号化プロトコルです。

Cisco ASA セキュリティ アプライアンスに存在する脆弱性は、一連の巧妙に細工された TLS パケットによって引き起こされることがあります。認証されていない攻撃者によって該当するデバイスが再起動される可能性があります。SSL VPN 向け、または暗号化された音声のインスペクションの TLS プロキシ向けに設定された、または ASDM 管理の接続を受け入れるよう設定された Cisco ASA デバイスはこの脆弱性の影響を受けます。

これらの脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtd32627 登録ユーザのみ)、 CSCtf37506 登録ユーザのみ)、 CSCtf55259 登録ユーザのみ)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2010-1581、CVE-2010-2814、CVE-2010-2815 がそれぞれ割り当てられています。

Session Initiation Protocol(SIP; セッション開始プロトコル)インスペクションに関する DoS 脆弱性

Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)によって定義された SIP は、通話処理セッション、特に二者間の音声会議(通話)を有効にします。SIP は SDP(セッション記述プロトコル)でコール シグナリングを行います。SDP はメディア ストリームのポートを指定します。SIP を使用して Cisco ASA は任意の SIP VoIP ゲートウェイおよび VoIP プロキシ サーバをサポートできます。Cisco ASA を介して SIP 通話をサポートするには、メディア接続アドレスのシグナリング メッセージ、メディア ポート、メディアの初期接続を検査する必要があります。これは、シグナリングは well-known の宛先ポート(UDP/TCP 5060)経由で送信されますが、メディア ストリームは動的に割り当てられるためです。また、SIP は IP アドレスを IP パケットのユーザデータ部分に埋め込みます。SIP インスペクションはこれらの埋め込まれた IP アドレスに NAT を適用します。

Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスの SIP インスペクション機能には、DoS 脆弱性があります。SIP インスペクションはデフォルトで有効にされています。悪用が成功すると、認証されていない攻撃者によって該当するデバイスが再起動される可能性があります。

注: これらの脆弱性は通過トラフィックによってのみ引き起こされます。アプライアンス宛てのトラフィックはこの脆弱性を引き起こしません。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCtd32106 登録ユーザのみ)に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2010-2816 が割り当てられています。

巧妙に細工された Internet Key Exchange(IKE; インターネット キー エクスチェンジ)メッセージに関する DoS 脆弱性

IPsec は、IP パケットの強固な認証と暗号化を実現する IP のセキュリティ機能です。IKE は、IPsec 標準と組み合わせて使用する鍵管理プロトコルの標準です。DoS 脆弱性が、Cisco ASA の IKE 実装に存在します。悪用が成功すると、認証されていない攻撃者によって該当するデバイスが再起動される可能性があります。

注: 該当するデバイスが IPsec リモート アクセスまたはサイトツーサイト VPN 向けに設定されているとき、アプライアンス宛のトラフィックのみがこの脆弱性を引き起こすことがあります。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCte46507 登録ユーザのみ)に文書化されており、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID として CVE-2010-2817 が割り当てられています。

脆弱性スコアの詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、個々のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。

シスコは次の URL にて CVSS に関する FAQ を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを次の URL にて提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x

CSCtc77567 - CSCtc79922 , and CSCtc85753 - SunRPC Inspection DoS Vulnerabilities

Calculate the environmental score of CSCtc77567 - CSCtc79922 , and CSCtc85753

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

CSCtd32627, CSCtf37506, and CSCtf55259- Transport Layer Security (TLS) DoS Vulnerabilities

Calculate the environmental score of CSCtd32627, CSCtf37506,and CSCtf55259

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

CSCtd32106 - Session Initiation Protocol (SIP) Inspection DoS Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCtd32106

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

CSCte46507 - Crafted Internet Key Exchange (IKE) Message DoS Vulnerability

Calculate the environmental score of CSCte46507

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

影響

このセキュリティ アドバイザリで説明されている脆弱性が悪用されると、該当するデバイスが再起動する可能性があります。繰り返し悪用されると、DoS 状態が続く可能性があります。

ソフトウェアのバージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、 http://www.cisco.com/go/psirt/ および本アドバイザリ以降に公開のアドバイザリも参照して、起こりうる障害と完全なアップグレード ソリューションを判断してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

Vulnerability

Major Release

First Fixed Release

SunRPC Inspection DoS Vulnerabilities (CSCtc77567, CSCtc79922, and CSCtc85753)

7.0

Not vulnerable

7.1

Not vulnerable

7.2

7.2(5)

8.0

8.0(5.19)

8.1

8.1(2.47)

8.2

8.2(2)

8.3

Not vulnerable

TLS DoS Vulnerabilities (CSCtd32627, CSCtf37506, and CSCtf55259)

7.0

Not vulnerable

7.1

Not vulnerable

7.2

7.2(5)

8.0

8.0(5.15)

8.1

8.1(2.44)

8.2

8.2(2.17)

8.3

8.3(1.6)

SIP Inspection DoS Vulnerability (CSCtd32106)

7.0

Not vulnerable

7.1

Not vulnerable

7.2

Not vulnerable

8.0

8.0(5.17)

8.1

8.1(2.45)

8.2

8.2(2.13)

8.3

Not vulnerable

IKE Message DoS Vulnerability (CSCte46507)

7.0

7.0(8.11)

7.1

Vulnerable; migrate to 7.2(5)

7.2

7.2(5)

8.0

8.0(5.15)

8.1

8.1(2.44)

8.2

8.2(2.10)

8.3

8.3(1.1)

注: Cisco ASA ソフトウェア バージョン 7.1.x は、このアドバイザリに記載されている一部の脆弱性の影響を受けます。ただし、7.1.x メジャー リリースはソフトウェア メンテナンス終了となっているため、修正済みの 7.1.x ソフトウェア バージョンのリリースは計画されていません。詳細については、 Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス ソフトウェア v7.1 の EOL/EOS に関する発表を参照してください。

推奨リリース

次の表に推奨されるリリースをすべて示します。これら推奨リリースはこのアドバイザリに記載されたすべての脆弱性に対する修正を含んでいます。シスコはこれらの推奨リリース、またはそれ以降のリリースにアップグレードすることを推奨します。

Major Release

Recommended Release

7.0

7.0(8.11)

7.1

Vulnerable; migrate to 7.2(5)

7.2

7.2(5)

8.0

8.0(5.19)

8.1

8.1(2.47)

8.2

8.2(2.17)

8.3

8.3(2)

ソフトウェアのダウンロード

Cisco ASA ソフトウェア バージョン 7.0(8.11)、8.0(5.19)、8.1(2.47)、8.2(2.17) は次のリンクからダウンロードできます。

http://www.cisco.com/pcgi-bin/tablebuild.pl/ASAPSIRT?psrtdcat20e2

Cisco ASA ソフトウェア バージョン 7.2(5) および 8.3(2) は次のリンクからダウンロードできます。

http://tools.cisco.com/support/downloads/pub/Redirect.x?mdfid=279513386

回避策

このセキュリティ アドバイザリでは、相互に独立した複数の脆弱性が説明されています。これらの脆弱性およびそれぞれ対応策は互いから独立しています。以下に記載された推奨事項に加え、ネットワーク内のシスコ デバイスに導入できる追加の緩和テクニックについては、このアドバイザリの付属ドキュメンドである『Cisco Applied Mitigation Bulletin』にて参照できます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-amb-20100804-asa.shtml

SunRPC インスペクションに関する DoS 脆弱性

これらの脆弱性は SunRPC インスペクションが必要でない場合、これを無効にすることで緩和できます。管理者はポリシーマップ設定内において、クラス設定サブモードで no inspect sunrpc コマンドを発行することによって SunRPC インスペクションを無効にすることができます。

Transport Layer Security(TLS)に関する DoS 脆弱性

SSL VPN(クライアントレスまたはクライアントベース)が必要でない場合、clear configure webvpn コマンドを発行することでこれを無効にすることができます。

管理者は ASDM 接続が信頼できるホストからのみ許可されるよう確認する必要があります。

セキュリティ アプライアンスがどの IP アドレスから ASDM の HTTPS 接続を許可するかを指定するには、各信頼できるホスト アドレスまたはサブネットに対して http コマンドを設定します。次の例に IP アドレス 192.168.1.100 を持つ信頼できるホストをどのように設定に追加するかを示します。

    hostname(config)# http 192.168.1.100 255.255.255.255

暗号化された音声のインスペクションの TLS プロキシ機能にはこれらの脆弱性があります。この機能は不要な場合、無効にすることができます。この機能を一時的に無効にすることでこれらの脆弱性を緩和できます。

ネットワーク アクセスのカットスルー プロキシ機能は、それが HTTP に対して設定されていると、これらの脆弱性の影響を受けます。唯一の回避策は、この機能が不要な場合これを無効にすることです。HTTPS カットスルー プロキシ認証を無効にするには、no aaa authentication listener https コマンドを実行します。次に例を示します。

ASA(config)# no  aaa authentication listener https inside port 443 

Session Initiation Protocol(SIP; セッション開始プロトコル)インスペクションに関する DoS 脆弱性

この脆弱性は SIP インスペクションが必要でない場合、これを無効にすることで緩和できます。管理者はポリシーマップ設定内において、クラス設定サブモードで no inspect sip コマンドを発行することによって SIP インスペクションを無効にすることができます。

巧妙に細工された Internet Key Exchange(IKE; インターネット キー エクスチェンジ)メッセージに関する DoS 脆弱性

該当するデバイスで IKE を無効にすること以外、この脆弱性に対する回避策はありません。no crypto isakmp enable <interface-name> コマンドは特定のインターフェイスで IKE を無効にするために使用できます。

修正済みソフトウェアの取得

シスコはこれらの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前にお客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくかソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認下さい。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項または、Cisco.com Downloads の http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-usingswc.shtml に説明のあるその他の条項に従うことに同意したことになります。

ソフトウェアのアップグレードに関し、psirt@cisco.com もしくは security-alert@cisco.com にお問い合わせいただくことはご遠慮ください。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、シスコのワールドワイド Web サイト上の Software Cernter からアップグレードを入手することができます。 http://www.cisco.com

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、本脆弱性に関する適切な処置について指示と支援を受けてください。

回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品が多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。TAC の連絡先は次のとおりです。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象であることをご証明いただくために、製品のシリアル番号と、このお知らせの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様に対する無償アップグレードは、TAC 経由でご要求いただく必要があります。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、 http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

TLS DoS 脆弱性の 1 つは CERT-FI によってシスコに報告されました。本アドバイザリで説明したその他の脆弱性のすべては、シスコ内部でのテストによって発見されました。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。

情報の配信

本アドバイザリは、次のシスコのワールドワイド Web サイト上に掲載されます。

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20100804-asa.shtml

ワールドワイド Web 以外にも、次の電子メールおよび Usenet ニュースの受信者向けに、この通知のテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで投稿されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk
  • comp.dcom.sys.cisco@newsgate.cisco.com

このアドバイザリに関する今後の更新は、いかなるものもシスコのワールドワイド Web サイトに掲載される予定です。 しかしながら、前述のメーリング リストもしくはニュースグループに対し 積極的に配信されるとは限りません。この問題に関心があるお客様は上記 URL にて最新情報を ご確認いただくことをお勧めいたします。

更新履歴

Revision 1.0

2010-August-04

Initial public release.

シスコのセキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関する支援、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法について詳しく知るには、シスコ ワールドワイド Web サイトの http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html にアクセスしてください。このページには、シスコのセキュリティ通知に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。