Cisco Security Advisory: Vulnerabilities in Cisco Unified Contact Center Express

2010 年 6 月 9 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 英語版 (2010 年 6 月 9 日) | フィードバック


Advisory ID: cisco-sa-20100609-uccx

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20100609-uccx.shtml

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

Revision 1.0

For Public Release 2010 June 09 1600 UTC (GMT)


要約

Cisco Unified Contact Center Express(UCCX または Unified CCX)には、Denial of Service(DoS; サービス拒否)とディレクトリ トラバーサルの脆弱性が含まれます。これら脆弱性は、互いに独立して存在します。

これらが不正利用されることで、DoS 状態または情報の漏洩が発生する場合があります。

シスコは、これら Cisco Unified Contact Center 製品の最新バージョンの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートをリリースしました。

このアドバイザリは次のリンクに掲載されます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20100609-uccx.shtml

該当製品

Cisco UCCX は、最大 300 エージェントをサポートする「コンタクト センター イン ア ボックス(Contact Center-in-a-Box)」の統合ソリューションです。

脆弱性が存在する製品

このドキュメントに記載されている脆弱性は、次の製品に影響を与えます。

  • Cisco UCCX バージョン 5.x、6.x、7.x
  • Cisco Customer Response Solution(CRS)バージョン 5.x、6.x、7.x
  • Cisco Unified IP Interactive Voice Response(Cisco Unified IP IVR)バージョン 5.x、6.x、7.x

脆弱性が存在しない製品

他のシスコ製品においてこのアドバイザリの影響を受けるものは、現在確認されていません。

詳細

DoS の脆弱性

DoS の脆弱性が、Cisco UCCX 製品の Computer Telephony Integration(CTI; コンピュータ テレフォニー インテグレーション)サーバのコンポーネントに存在します。CTI サーバは Integrated Call Distribution(ICD)のライセンスが有効な場合のみ起動します。導入されている Cisco Unified IP Interactive Voice Response(Cisco Unified IP IVR)は、CTI サーバにおける DoS 脆弱性の影響を受けません。CTI サーバはデフォルトで TCP ポートの 42027 をリスニングしますが、このポート番号は System Port Parameters 画面から変更できます。この脆弱性は、脆弱性のあるシステムに不正な CTI メッセージが送信されることで引き起こされます。その結果、CTI サーバおよび Cisco Unified CCX Node Manager に障害が発生し、すべてのアクティブなエージェントがログアウトしてしまいます。DoS 状態は一時的なもので、ノード マネージャと CTI サーバが自動での再起動を完了すると、Cisco UCCX システムも運用を再開します。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCso89629 登録ユーザのみ)として文書化され、CVE ID CVE-2010-1570 が割り当てられています。

ディレクトリ トラバーサルの脆弱性

ディレクトリ トラバーサルの脆弱性が、Cisco UCCX 製品のブートストラップ サービスに存在します。同サービスからは、システム上のあらゆるファイルを読み取ることができます。この脆弱性は、TCP ポートの 6295 にブートストラップ メッセージを送信することで引き起こされます。ブートストラップ サービスは、ハイ アベイラビリティ導入モデルのサーバ間で UCCX の設定を同期する際に使用します。ICD、ICM、および IP-IVR など、すべての導入モードで 2 つ目のノードが追加された場合にのみ影響を受ける可能性があります ([System] プルダウン タスクバーの [Server] オプションにある Cisco UCCX Administration Web インターフェイスでノードを一覧表示できます)。 脆弱性は、ハイ アベイラビリティ ライセンスの有無に関係なく存在します。

この脆弱性は Cisco Bug ID CSCsx76165 登録ユーザのみ)として文書化され、CVE ID CVE-2010-1571 が割り当てられています。

脆弱性スコアの詳細

シスコはこのアドバイザリでの脆弱性に対して Common Vulnerability Scoring System(CVSS)に基づいたスコアを提供しています。このセキュリティ アドバイザリでの CVSS スコアは CVSS バージョン 2.0 に基づいています。

CVSS は、脆弱性の重要度を示唆するもので、緊急性および対応の優先度を決定する手助けとなる標準ベースの評価法です。

シスコは基本評価スコア(Base Score)および現状評価スコア(Temporal Score)を提供しています。お客様はこれらを用いて環境評価スコア(Environmental Score)を算出し、個々のネットワークにおける脆弱性の影響度を導き出すことができます。

シスコは次の URL にて CVSS に関する FAQ を提供しています。

http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/cvss-qandas.html

また、シスコは個々のネットワークにおける環境影響度を算出する CVSS 計算ツールを以下の URL にて提供しています。

http://tools.cisco.com/security/center/cvssCalculator.x

CSCso89629 CTI Service DoS Vulnerability (UCCX)

Calculate the environmental score of CSCso89629

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

None

None

Complete

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

CSCsx76165 Bootstrap Service Directory Traversal Vulnerability (UCCX)

Calculate the environmental score of CSCsx76165

CVSS Base Score - 7.8

Access Vector

Access Complexity

Authentication

Confidentiality Impact

Integrity Impact

Availability Impact

Network

Low

None

Complete

None

None

CVSS Temporal Score - 6.4

Exploitability

Remediation Level

Report Confidence

Functional

Official-Fix

Confirmed

影響

Cisco UCCX CTI サーバにおける DoS の脆弱性の不正利用に成功した場合、エージェントはログアウトし、ノード マネージャおよび CTI サーバが自動で再起動を完了するまで、エージェントは Cisco UCCX サーバを一時的に利用できなくなります。また不正利用が繰り返されることにより、長時間にわたって DoS 状態が発生させられることがあります。

Cisco UCCX のブートストラップ サービスにおけるディレクトリ トラバーサルの脆弱性の不正利用に成功した場合、認証されていない攻撃者はシステム上のあらゆるファイルを読み取ることができます。

ソフトウェアのバージョンおよび修正

ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、 http://www.cisco.com/go/psirt/ および本アドバイザリ以降に公開のアドバイザリも参照して、起こりうる障害と完全なアップグレード ソリューションを判断してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報が不明確な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。

本ドキュメントで説明した脆弱性の影響を受ける Cisco UCCX のバージョンは、次のテーブルをご参照ください。製品の最新バージョンでは、すべての脆弱性が修正されています。

CSCso89629 CTI Service DoS Vulnerability(Cisco UCCX)

Release

Vulnerable

First Fixed in

8.0

Not vulnerable

 

7.0

Vulnerable

7.0(1)SR4, 7.0(2)

6.0

Vulnerable

6.0(1) SR1

5.0

Vulnerable

5.0(2)SR3

CSCsx76165 Bootstrap Service Information Disclosure Vulnerability(Cisco UCCX)

Release

Vulnerable

First Fixed in

8.0

Not vulnerable

 

7.0

Vulnerable

7.0(1)SR2, 7.0(2)

6.0

Vulnerable

Update to a fixed release

5.0

Vulnerable

5.0(2)SR3

回避策

この脆弱性に対する回避策はありません。

ネットワーク内のシスコ デバイスに適用可能な他の対応策は、このアドバイザリの付属ドキュメントである『Cisco Applied Mitigation Bulletin』にて参照できます。 http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-amb-20100609-uccx.shtml

修正済みソフトウェアの取得

シスコはこれらの脆弱性に対応するための無償ソフトウェア アップデートを提供しています。ソフトウェアの導入を行う前にお客様のメンテナンス プロバイダーにご相談いただくかソフトウェアのフィーチャ セットの互換性およびお客様のネットワーク環境に特有の問題に関してご確認下さい。

お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ご購入いただいたフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェア アップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html に記載のシスコのソフトウェア ライセンスの条項または、Cisco.com Downloads の http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-usingswc.shtml に説明のあるその他の条項に従うことに同意したことになります。

ソフトウェアのアップグレードに関し、psirt@cisco.com もしくは security-alert@cisco.com にお問い合わせいただくことはご遠慮ください。

サービス契約をご利用のお客様

サービス契約をご利用のお客様は、通常のアップデート チャネルからアップグレード ソフトウェアを入手してください。ほとんどのお客様は、シスコのワールドワイド Web サイト上の Software Cernter からアップグレードを入手することができます。 http://www.cisco.com

サードパーティのサポート会社をご利用のお客様

シスコ パートナー、正規販売代理店、サービス プロバイダーなど、サードパーティのサポート会社と以前に契約していたか、または現在契約しており、その会社からシスコ製品の提供または保守を受けているお客様は、該当するサポート会社に連絡し、本脆弱性に関する適切な処置について指示と支援を受けてください。

回避策の効果は、使用製品、ネットワーク トポロジー、トラフィックの性質や組織の目的などのお客様の状況に依存します。影響製品が多種多様であるため、回避策を実際に展開する前に、対象とするネットワークで適用する回避策が最適であるか、お客様のサービス プロバイダーやサポート会社にご相談ください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。TAC の連絡先は次のとおりです。

  • +1 800 553 2447(北米内からのフリー ダイヤル)
  • +1 408 526 7209(北米以外からの有料通話)
  • 電子メール:tac@cisco.com

無償アップグレードの対象であることをご証明いただくために、製品のシリアル番号と、このお知らせの URL をご用意ください。サービス契約をご利用でないお客様に対する無償アップグレードは、TAC 経由でご要求いただく必要があります。

さまざまな言語向けの各地の電話番号、説明、電子メール アドレスなどの、この他の TAC の連絡先情報については、 http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html を参照してください。

不正利用事例と公式発表

Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

DoS の脆弱性はシスコ内部でのテストによって発見され、ブートストラップ サービスのディレクトリ トラバーサルの脆弱性はお客様から Cisco Technical Assistance Center(TAC)へのお問い合わせの対応の際に発見されました。

この通知のステータス:FINAL

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証を示唆するものでもありません。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。またシスコシステムズはいつでも本ドキュメントの変更や更新を実施する権利を有します。

後述する情報配信の URL を省略し、本アドバイザリの記述内容に関して、単独の転載や意訳を実施した場合には、事実誤認ないし重要な情報の欠落を含む統制不可能な情報の伝搬が行われる可能性があります。

情報の配信

本アドバイザリは、次のシスコのワールドワイド Web サイト上に掲載されます。

http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-sa-20100609-uccx.shtml

ワールドワイド Web 以外にも、次の電子メールおよび Usenet ニュースの受信者向けに、この通知のテキスト版が Cisco PSIRT PGP キーによるクリア署名つきで投稿されています。

  • cust-security-announce@cisco.com
  • first-bulletins@lists.first.org
  • bugtraq@securityfocus.com
  • vulnwatch@vulnwatch.org
  • cisco@spot.colorado.edu
  • cisco-nsp@puck.nether.net
  • full-disclosure@lists.grok.org.uk
  • comp.dcom.sys.cisco@newsgate.cisco.com

このアドバイザリに関する今後の更新は、いかなるものもシスコのワールドワイド Web サイトに掲載される予定です。 しかしながら、前述のメーリング リストもしくはニュースグループに対し 積極的に配信されるとは限りません。この問題に関心があるお客様は上記 URL にて最新情報を ご確認いただくことをお勧めいたします。

更新履歴

Revision 1.0

2010-June-09

Initial public release.

シスコのセキュリティ手順

シスコ製品におけるセキュリティの脆弱性の報告、セキュリティ事故に関する支援、およびシスコからセキュリティ情報を入手するための登録方法について詳しく知るには、シスコ ワールドワイド Web サイトの http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html にアクセスしてください。このページには、シスコのセキュリティ通知に関してメディアが問い合わせる際の指示が掲載されています。すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリは http://www.cisco.com/go/psirt/ で確認することができます。