2002 年 10 月 30 日 - ライター翻訳版
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目次


概要

この文書は、1 段階ダイヤリングと 2 段階ダイヤリングの特性について説明しています。

前提条件

この文書の読者は、次のことについて理解している必要があります。

ハードウェアとソフトウェアのバージョン

この文書の情報は、次のソフトウェアのバージョンに基づいています。

1 段階ダイヤリング

デジタル インターフェイスの場合は、PBX または Central Office(CO)スイッチが、コールを完全にルーティングするのに必要なすべてのディジットを含むコール設定メッセージを送信します。これらのディジットは、発信 Voice over IP(VoIP)ダイヤルピアにマップできます(または、Plain Old Telephone Service(POTS; 一般電話サービス)ダイヤルピアに直接ヘアピンします)。ルータ/ゲートウェイは発信者に 2 番目のダイヤル トーンを返さず、ディジットも収集しません。コールは設定済みの宛先に直接転送されます。これを 1 段階ダイヤリングと呼びます。

アナログ インターフェイスの場合は、ユーザには(ローカルまたはリモートの)ダイヤル トーンが一度だけ聞こえます。続いてユーザがディジットをダイヤルすると、宛先の電話に着信します。

T1/E1 デジタル インターフェイス

POTS インターフェイスから着信コールを受信すると、ルータ/ゲートウェイは、ダイヤルピアの Direct Inward Dialing(DID; ダイヤルイン方式)機能を使用して、発信先番号(Dialed Number Identification Service(DNIS; 着信番号情報サービス))を発信ダイヤルピアに直接照合します。着信 POTS ダイヤルピアで DID が設定されている場合は、発信コール レッグの宛先パターンとの照合に、自動的に発信先番号が使用されます。

DID 用の POTS ダイヤルピアを設定するには、グローバル設定モードに入り、次の Cisco IOS コマンドを入力します。

Router(config)#dial-peer voice number pots Router(config-dial-peer)#direct-inward-dial

上の図では、ユーザが Phone 1 の受話器を取り上げると、PBX からのダイヤル トーンが聞こえます。PBX には、ルータへのチャネルを捕捉するためのアクセス コードがプログラムされています。ユーザはアクセス コードと宛先番号をダイヤルします。この例では、アクセス コードが 99 であると仮定します。Phone 1 のユーザが 995678 をダイヤルすると、PBX がどのようにプログラムされているかに応じて、6 桁すべてがルータに転送されるか、またはアクセス コードが取り除かれてから宛先ディジットのみがルータに送信されます。同様に、Public Switched Telephone Network(PSTN; 公衆電話交換網)に接続されたユーザが受話器を取り上げると、PSTN からのダイヤル トーンが聞こえます。ユーザが 1234 をダイヤルすると、そのコールは PSTN によってルータにルーティングされます。ルータには direct-inward-dial が設定されているため、ルータはダイヤルされたディジットを参照して発信 VoIP ダイヤルピアと照合し、コールを Router A に送信します。

Router A の設定は次のとおりです。

dial-peer voice 99 pots destination-pattern 1234 direct-inward-dial !--- このコマンドは 1 段階ダイヤリングでは必須です。 !--- このコマンドが設定されていると、ルータはダイヤルされたディジットに基づいてコールをルーティングします。 port 1/0:0 prefix 1234 ! dial-peer voice 100 voip destination-pattern 5678 session target ipv4:192.168.1.2

Router B の設定は次のとおりです。

dial-peer voice 201 pots destination-pattern 5678 direct-inward-dial !--- このコマンドは 1 段階ダイヤリングでは必須です。 !--- このコマンドが設定されていると、ルータはダイヤルされたディジットに基づいてコールをルーティングします。 port 1/0:0 prefix 5678 dial-peer voice 200 voip destination-pattern 1234 session target ipv4:192.168.1.1

リモート ルータにはプレフィクスを追加する必要があります。これは、POTS ダイヤルピアが宛先パターン内の一致したディジットをデフォルトですべて取り除くためです。取り除かれたディジットも着信側 CO に送信する必要があります。

注:Cisco 2600/3600 プラットフォームでは、Channel Associated Signaling(CAS; チャネル連携信号)(イミディエート、ウィンク、ディレイ)インターフェイスで、DID はデフォルトで有効になっています。そのため、着信コールに対して direct-inward-dial コマンドを設定しないでください。Cisco AS5300 プラットフォームでは、recEive and transMit(E&M)イミディエート シグナリングに設定されているインターフェイスで、DID はサポートされていません。

着信コールが、direct-inward-dial が設定されている POTS ダイヤルピアと一致していることを確認します。ダイヤルピアの照合の詳細については、「ボイス - Cisco IOS プラットフォームにおける着信および発信ダイヤルピアの照合方法について」を参照してください。

アナログ音声インターフェイス カード

注:direct-inward-dial 機能は、Foreign Exchange Office/Foreign Exchange Station/E&M(FXO/FXS/E&M)インターフェイスではサポートされていません。VIC-2DID カードを使用して、アナログ ポートに DID を設定する必要があります。シスコのアナログ Direct Inward Dialing(DID; ダイヤルイン方式)の詳細については、「Cisco 2600 および Cisco 3600 シリーズ ルータのアナログ DID」を参照してください。

次のシナリオについて考えます。

Phone 1 での 1 段階ダイヤリングを設定するには、次の 2 通りの方法があります。

ローカル ダイヤル トーン

ユーザが受話器を取り上げると、ルータからのダイヤル トーンが聞こえます(デバッグ)。ユーザが 5678 または 4321 をダイヤルすると、ルータは発信ダイヤルピアを検索し、コールを Router B に送信します。Router B は PBX/CO に対応するポートを捕捉し、DNIS(発信先番号)ディジットを PBX/CO に送信します。続いて PBX/CO がコールを電話に送信します。このシナリオには特別な設定は不要です。Router B は DNIS ディジットを PBX/CO に送信する必要があります。

Router A の設定は次のとおりです。

dial-peer voice 99 pots destination-pattern 1234 port 1/0/0 prefix 1234 ! dial-peer voice 100 voip destination-pattern 5678 session target ipv4:192.168.1.2

Router B の設定は次のとおりです。

dial-peer voice 201 pots destination-pattern 5678 port 1/0:0 prefix 5678 !--- ディジットを着信側 PBX/CO に送信します。 dial-peer voice 200 voip destination-pattern 1234 session target ipv4:192.168.1.1

リモート ダイヤル トーン

ユーザが Phone 1 の受話器を取り上げると、相手側の PBX/CO からのダイヤル トーンが聞こえます。そのため、電話がリモート側の PBX/CO に接続しているかのように見えます。これを実現するには、Private Line, Automatic Ringdown(PLAR)設定を使用します。また、Router B が PBX/CO にディジットを送信しないようにします。PBX の中には、DNIS ディジットを受信していても、ダイヤル トーンを返すように設定されているものもあります。

Router A の設定は次のとおりです。

voice-port 1/0/0 connection plar 1000 !--- 音声ポートで接続 PLAR が設定されています。 ! dial-peer voice 100 voip destination-pattern 1000 !--- コールを Router B に送信する !--- 接続 PLAR 用のダイヤル ストリング session target ipv4:192.168.1.2

Router B の設定は次のとおりです。

!--- このダイヤルは宛先パターンと完全に一致しているので、ディジットはすべて取り除かれます。 !--- そのため、PBX/CO にはディジットがまったく送信されません。 dial-peer voice 201 pots destination-pattern 1000 !--- Router A からこのルータに着信する !--- PLAR 用のダイヤル ストリング port 1/0:0 !

PLAR の設定の詳細、および接続 PLAR と接続トランクの違いについては、「VoIP:接続 PLAR の設定」を参照してください。

2 段階ダイヤリング

音声コールが Cisco IOS ルータ/ゲートウェイに到達すると、ルータの音声ポートは、PBX または CO スイッチによって着信用に捕捉されます。続いて、ルータ/ゲートウェイは発信者に対してダイヤル トーンを返し、発信ダイヤルピアを特定できるまでディジットを収集します。ディジットが人間によって不規則な間隔でダイヤルされても、あるいはあらかじめ収集したディジットを送信するテレフォニー装置によって規則的にダイヤルされても、ダイヤルピアの照合はディジットごとに行われます。これは、ルータ/ゲートウェイが、1 つのディジットを受信するたびにダイヤルピアを照合することを意味します。このプロセスを 2 段階ダイヤリングと呼びます。

T1/E1 デジタル インターフェイス

次のシナリオについて考えます。

2 段階ダイヤリングには次の 2 通りの方法を使用できます。

ローカル ダイヤル トーン

ユーザが Phone 1 の受話器を取り上げると PBX からのダイヤル トーンが聞こえ、ルータのアクセス コード(これは PBX にプログラムされています)をダイヤルするとルータからのダイヤル トーンが聞こえます(デバッグ)。続いてユーザが 5678 をダイヤルすると、コールが Router B、さらには Phone 2 へとルーティングされます。

たとえば、PBX に異なるルータへ向かう別の回線が接続されている場合、その PBX にはルータごとにアクセス コードがプログラムされています。また、ユーザはどのアクセス コードをダイヤルするかによって、異なるローカル ルータのダイヤル トーンを聞くことができます。

Router A の設定は次のとおりです。

!--- このダイヤルピアには direct-inward-dial が設定されていないため、 !--- デフォルトでは、コールが着信すると、ルータはユーザにダイヤル トーンを返します。 dial-peer voice 99 pots destination-pattern 1234 port 1/0:0 prefix 1234 ! dial-peer voice 100 voip destination-pattern 5678 session target ipv4:192.168.1.2 !

Router B の設定は次のとおりです。

dial-peer voice 201 pots destination-pattern 5678 port 1/0:0 prefix 5678 !

ローカルおよびリモート ダイヤル トーン

ユーザが Phone 1 の受話器を取り上げると、PBX からのダイヤル トーンが聞こえます。ユーザがディジットを入力すると、Router B に接続された PBX/CO から別のダイヤル トーンが聞こえます。これを実現するには、次の 2 通りの方法があります。

  1. Router A で direct-inward-dial を使用する。

    direct-inward-dial が設定されている場合は、PBX/CO がルータのポートを捕捉して DNIS ディジットを含むコール設定メッセージを送信してきたときに、ルータはこれらのディジットを発信 VoIP ダイヤルピアと照合し、コールをリモート ルータに送信します。続いて Router B が自身の PBX/CO への回線を捕捉しますが、PBX/CO にディジットは転送しません。リモートの PBX/CO は Phone 1 のユーザにダイヤル トーンを返します。そのため、ユーザがその PBX/CO に接続しているかのように見えます。

    Router A の設定は次のとおりです。

    dial-peer voice 99 pots destination-pattern 1234 direct-inward-dial !--- このコマンドは、ルータがダイヤルされたディジットに基づいて !--- コールをルーティングするために必要となります。 port 1/0:0 prefix 1234 ! dial-peer voice 100 voip destination-pattern 5678 session target ipv4:192.168.1.2

    Router B の設定は次のとおりです。

    !--- このダイヤルピアは宛先パターン全体と一致し、宛先パターンをすべて取り除きます。 !--- そのため、PBX/CO にはディジットがまったく送信されません。 dial-peer voice 201 pots destination-pattern 5678 port 1/0:0 !
  2. 接続 PLAR と接続トランクを使用する。

    PBX/CO によって送信された DNIS ディジットをルータで照合する代わりに、接続 PLAR を使用することで、ルータは音声インターフェイスでの捕捉が検出されると同時にコールの IP レッグを設定できます。Router B は Router A からこのコールを受信すると、PBX/CO のポートを捕捉しますが、PBX/CO にディジットは送信しません。リモートの PBX/CO は Phone 1 のユーザにダイヤル トーンを返します。そのため、ユーザがその PBX/CO に接続しているかのように見えます。

    Router A の設定は次のとおりです。

    voice-port 1/0:0 connection plar 6666 !--- 音声ポートで接続 PLAR が設定されています。 ! dial-peer voice 99 pots destination-pattern 1234 port 1/0:0 prefix 1234 ! dial-peer voice 100 voip destination-pattern 6666 !--- コールを Router B に送信する !--- 接続 PLAR 用のダイヤル ストリング session target ipv4:192.168.1.2 !

    Router B の設定は次のとおりです。

    !--- このダイヤルは宛先パターンと完全に一致しているので、ディジットはすべて取り除かれます。 !--- そのため、PBX/CO にはディジットがまったく送信されません。 dial-peer voice 201 pots destination-pattern 6666 !--- Router A からこのルータに着信する !--- PLAR 用のダイヤル ストリング port 1/0:0 !

アナログ音声インターフェイス カード

次のシナリオについて考えます。

ユーザが Phone 1 の受話器を取り上げるか、FXO 回線の PSTN 番号がダイヤルされると、ルータは発信者にダイヤル トーンを返します(デバッグ)。ユーザがディジットを入力すると、着信側 PBX/CO からのダイヤル トーンが聞こえます。最後に、ユーザが宛先番号(9876 または 4321)を入力すると、相手側の電話に着信します。この場合の設定上のテクニックは、Router B が PBX/CO にディジットを送信しないようにすることだけです。

Router A の設定は次のとおりです。

dial-peer voice 99 pots destination-pattern 1234 port 1/0/0 prefix 1234 ! dial-peer voice 100 voip destination-pattern 5678 session target ipv4:192.168.1.2

Router B の設定は次のとおりです。

!--- このダイヤルは宛先パターンと完全に一致しているので、ディジットはすべて取り除かれます。 !--- そのため、PBX/CO にはディジットがまったく送信されません。 dial-peer voice 201 pots destination-pattern 5678 port 1/0:0 !

ダイヤル トーンを返すルータでの debug voip ccapi inout コマンドの出力

Mar 9 06:30:26.270: cc_api_call_setup_ind (vdbPtr=0x823F6E70, callInfo={called=,called_oct3=0x81,calling=,calling_oct3=0x0,calling_oct3a=0x0, calling_xlated=false,subscriber_type_str=RegularLine,fdest=0, peer_tag=700, prog_ind=3},callID=0x820704FC) Mar 9 06:30:26.270: cc_api_call_setup_ind type 3 , prot 0 Mar 9 06:30:26.274: cc_process_call_setup_ind (event=0x823D0448) Mar 9 06:30:26.274: >>>>CCAPI handed cid 2 with tag 700 to app "DEFAULT" Mar 9 06:30:26.278: sess_appl: ev(24=CC_EV_CALL_SETUP_IND), cid(2), disp(0) Mar 9 06:30:26.278: sess_appl: ev(SSA_EV_CALL_SETUP_IND), cid(2), disp(0) Mar 9 06:30:26.278: ssaCallSetupInd Mar 9 06:30:26.278: ccCallSetContext (callID=0x2, context=0x825A5C7C) Mar 9 06:30:26.278: ssaCallSetupInd cid(2), st(SSA_CS_MAPPING),oldst(0), ev(24)ev->e.evCallSetupInd.nCallInfo.finalDestFlag = 0 Mar 9 06:30:26.278: ccCallSetupAck (callID=0x2) Mar 9 06:30:26.278: ccGenerateTone (callID=0x2 tone=8) Mar 9 06:30:26.282: ccCallReportDigits (callID=0x2, enable=0x1) Mar 9 06:30:26.282: cc_api_call_report_digits_done (vdbPtr=0x823F6E70, callID=0x2, disp=0) Mar 9 06:30:26.282: sess_appl: ev(53=CC_EV_CALL_REPORT_DIGITS_DONE), cid(2), disp(0) Mar 9 06:30:26.282: cid(2)st(SSA_CS_MAPPING)ev(SSA_EV_CALL_REPORT_DIGITS_DONE) oldst(SSA_CS_MAPPING)cfid(-1)csize(0)in(1)fDest(0) Mar 9 06:30:26.282: ssaReportDigitsDone cid(2) peer list: (empty) Mar 9 06:30:26.282: ssaReportDigitsDone callid=2 Enable succeeded Mar 9 06:30:26.282: ccGenerateTone (callID=0x2 tone=8) !--- ルータがダイヤル トーンを返しています。

ツール情報

その他のリソースについては、シスコの「ボイス、テレフォニー、およびメッセージング テクノロジー用の TAC ツール」を参照してください。


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Document ID: 22373