音声 : ゲートウェイ プロトコル

VoIP ゲートウェイのための接続 PLAR の設定

2002 年 12 月 3 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 2 月 2 日) | フィードバック

目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
     使用するコンポーネント
     背景理論
     接続モード:PLAR とトランクの比較
     接続 PLAR モードの設計での考慮点と制限
設定
     ネットワーク ダイアグラム
     設定
確認
     コマンドの概要
     debug コマンドと show コマンド
     show コマンドの出力例
トラブルシューティング
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書では、VoIP ゲートウェイ用の PLAR 接続の設定例を紹介します。

はじめに

表記法

文書の表記法の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

前提条件

この文書に適用される特定の前提条件はありません。

使用するコンポーネント

この構成は、Cisco IOS リリース 12.1(1) を実行し、IP Plus 機能セットを備えた Cisco 2610 ルータおよび Cisco 3600 ルータを使用して開発およびテストされています。

この文書で紹介する情報は、特定のラボ環境にあるデバイスを使用して作成されました。この文書で使用するすべてのデバイスは、クリアな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。実稼動中のネットワークで作業する場合は、コマンドの実行によって生じる影響について、事前に理解しておいてください。

背景理論

Private-Line Automatic Ringdown(PLAR)回路では、エンドポイントが静的に設定されており、ユーザがコールを接続するためにダイヤルする必要はありません。connection plar コマンドは、ディジットをダイヤルする必要のないスイッチ型 Voice over IP(VoIP)コールを確立するメカニズムを提供します。PLAR 接続は、「bat-phone」型アプリケーションとも呼ばれ、電話(または DS0)がオフフックになり、ディジットがダイヤルされなくてもリモートの電話が鳴ります(あるいはリモートの DS0 がオフフックになります)。これは、次のようなことを必要とするお客様に便利な機能です。

  • Private Branch eXchange(PBX; 構内交換機)からの Off-Premises eXtension(OPX)の実現。接続 PLAR により、Foreign Exchange Station(FXS)ポート上のリモート ユーザは、センターの PBX にとってあたかも物理な回線であるかのように見えます。

  • リモート PBX からのダイヤルトーンの実現。多くのお客様が、ダイヤルトーン機能を持つルータなしに、あるいは既存のダイヤルプランを変更することなく、トールバイパス VoIP サービスを提供したいと考えています。この機能により、リモート サイトにあるステーションが、PBX に物理的に接続されているステーションのように見えます。

接続 PLAR モードは、次のプラットフォームの VoIP で設定可能です。

  • Cisco 2600 および 3600

  • Cisco 7200/7500

  • Cisco MC3810

接続モード:PLAR とトランクの比較

接続 PLAR モードと接続トランク モードの類似点と相違点について、次に示します。

  • 接続トランク モードは相手先固定の接続で、その VoIP コールは、オンフックまたはオフフックの状態になる Plain Old Telephone Service(POTS; 一般電話サービス)ポートとは常に独立して接続されます。

  • 接続 PLAR モードはスイッチ型の VoIP コールで、このコールは必要な時に接続するという形態で設定されます。接続 PLAR を使用すると、電話がオンフック状態の間、帯域幅は消費されません。POTS ダイヤル ピアに接続された電話がオフフックになると、そのコールは自動的に接続され、リモート側の電話が鳴り始めます。

  • 接続トランクと接続 PLAR モードは、どちらもエンドポイントが静的に設定されており、ユーザがコールを接続するためにダイヤルする必要はありません。

  • 接続トランク モードでは、フックフラッシュやポイントツーポイントの hoot-n-holler など、補足的なコール シグナリングが 2 つの電話機の間の IP ネットワークで渡されるようになります。

    注:現在、接続 PLAR では、フックフラッシュ リレーを設定することでフックフラッシュ シグナリングをサポートしています。

フックフラッシュは、コールの途中でごく短いオンフック状態が発生することで示されます。フックフラッシュを発生させるには、電話機のフックをすばやく押して離します。PBX や電話交換機ではフックフラッシュの発生を代行受信するようなプログラミングがしばしば行われ、これによってユーザが補足サービスを起動できるようにしています。

フックフラッシュ リレーの詳細は、「Cisco H.323 バージョン 2 フェーズ 2」および「H.323 バージョン 2 のサポート」を参照してください。

hoot-n-holler の詳細は、「シスコ Hoot & Holler over IP ソリューション」および「シスコ Hoot and Holler over IP」を参照してください。

接続トランクの詳細は、「音声:接続トランクの設定」を参照してください。

接続 PLAR モードの設計での考慮点と制限

  • 接続 PLAR はスイッチ型の VoIP コールです。スイッチ型 VoIP コールは SVC(相手先選択接続)に似ており、必要な時に接続するという形態で設定されます。

  • 接続 PLAR は、あらゆるタイプのシグナリング(recEive および transMit(E(R)M;)、Foreign Exchange Office(FXO)、または FXS)の間で動作します。また、どのようなアナログ インターフェイスとデジタル インターフェイスの組み合わせでも動作します。

  • VoIP 用の接続 PLAR では、Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.0(7)XK、12.1(2)T 以降において、PLAR-OPX をサポートしています(MC3810 で使用されているものなど)。この機能は、リモート側の電話が応答しない場合に、コールを音声メールにロールオーバーするために使用されます。

  • 接続 PLAR では、接続先の電話機からディジットを収集しません。そのため、既存のダイヤルプランを変更することなく展開できます。

  • 接続 PLAR は、単方向(1 方向へのコール)、または VoIP コール レッグの双方向用に設定できます。

  • 接続 PLAR は、音声ポートごとに定義されます。このことは、音声ポートが接続トランクモードと収集ダイヤルディジット モードの両方で動作しないことを意味します。

設定

このセクションでは、この文書で説明する機能を設定するための情報を記載します。

注:この文書で使用されるコマンドの詳細を調べるには、「Command Lookup ツール」(登録済みのお客様専用)を使用してください。

ネットワーク ダイアグラム

この文書では次の図に示すネットワーク設定を使用しています。

plar_config.gif

設定

下の図では、2 台のルータ間で接続 PLAR モードを使用する一般的な設定について説明しています。これらのルータは、一方の端ではデジタル T1 インターフェイスが PBX に、もう一方の端では、アナログ FXS インターフェイスが設定されたリモートのルータが電話機に接続されています。また、接続 PLAR は、1 方向のコールに対してのみ(maui-slt-01 から maui-vgw-01 へ)設定されています。

maui-slt-01(2600)

version 12.1

  service timestamps debug datetime msec

  service timestamps log datetime msec

  

  !

  hostname maui-slt-01

  !

  voice-card 1

  !

  

  controller T1 1/0

   framing esf

   linecode b8zs

   

  ds0-group 1 timeslots 1 type fxo-loop-start

   ds0-group 2 timeslots 2 type fxo-loop-start

  

  

   ! -- これらの 2 つのコマンドにより、voice-port 1/0:1 および voice-port 1/0:2 の

   ! -- 2 つの論理音声ポートが生成されます。

  

  !

  voice-port 1/0:1

   connection plar 2000

   

  ! -- このコマンドは、音声ポート 1/0:1 がオフフックになったときにディジット(2000)を

   ! -- 使用して PLAR スイッチ型 VoIP コールを開始し、VoIP ダイヤルピアを照合します。

  

  

  !

  voice-port 1/0:2

   connection plar 2001

  

   ! -- これらのディジットはルータによって内部的に生成され、

   ! -- 音声ポートからは受信されません。

  

  !

  dial-peer voice 1 pots

   destination-pattern 1000

   port 1/0:1

  !

  dial-peer voice 2 pots

   destination-pattern 1001

   port 1/0:2

  !

  dial-peer voice 3 voip

   destination-pattern 200.

  

   ! -- connection plar 文字列の 2000 と 2001 を照合します。

  

  dtmf-relay h245-alphanumeric

   session target ipv4:192.168.100.1

  !

  interface Serial0/1

   ip address 192.168.100.2 255.255.255.0

maui-vgw-01 (3600)

version 12.1

  service timestamps debug datetime msec

  service timestamps log datetime msec

  

  !

  hostname maui-vgw-01

  !

  

  voice-card 3

  

  !

  voice-port 1/1/0

  

  ! -- これは FXS ポートです。

  

  !

  voice-port 1/1/1

  

  ! -- これは FXS ポートです。

  

  !

  dial-peer voice 1 pots

   destination-pattern 2000

   port 1/1/0

  

   ! -- このダイヤルピアは、maui-slt-01 の音声ポート 1/0:1 からの connection PLAR

   ! -- を終端します。このルータがコール設定の際にディジット 2000 を受信すると、

   ! -- ポート 1/1/0 をオフフックにし、コールが完了します。

  

  !

  dial-peer voice 3 pots

   destination-pattern 2001

   port 1/1/1

  !

  dial-peer voice 2 voip

   destination-pattern 100. dtmf-relay h245-alphanumeric

   session target ipv4:192.168.100.2

  

   ! -- ルータが POTS ピアから 100 で始まって 1 つ以上の文字列

   ! -- (0-9、A-Z、*、#、.)が続くディジットを受信すると、

   ! -- IP アドレス 192.168.100.2 を持つルータへの VoIP コールを生成します。

  

  !

  interface Serial0/0

   ip address 192.168.100.1 255.255.255.0

   clockrate 256000

  

  

確認

このセクションでは、設定が正しく動作していることを確認する方法について説明します。

コマンドの概要

  • connection plar - このコマンドは、PLAR 接続を指定するために使用します。PLAR は、ピアをインターフェイスに直接関連付けることで処理されます。インターフェイスがオフフックになると、ピアは 2 番目のコール レッグを設定するのに使用され、これらの間で会話が成立します。このとき、発信者はディジットをまったくダイヤルしません。このコマンドは、音声ポート設定モードで設定します。

  • dtmf-relay [cisco-rtp] [h245-signal] [h245-alphanumeric] - ルータはデフォルトではテレフォニー デバイスからのディジットを変換しないため、すべてのディジットは圧縮された VoIP 音声パスへ渡されます。G.729 や G.723.1 などの低ビット レート コーデック(CODEC)は音声パターンに対して高度に最適化されており、Dual Tone MultiFrequency(DTMF)トーンが歪む傾向があります。dtmf relay コマンドを使用すれば、DTMF トーンが帯域外で転送されるか、または符号化された音声ストリームから切り離されて転送されるため、この問題は解決します。dtmf-relay とその操作の詳細は、「H.323 バージョン 2 のサポート」を参照してください。

debug コマンドと show コマンド

一部の show コマンドは、show コマンド出力の分析を表示する Output Interpreter ツール登録済みのお客様専用)でサポートされています。

  • show voice port - このコマンドは、音声ポートの設定情報を表示します。このコマンドを使用して、ポートがアップしていること、接続 PLAR が有効になっていること、および接続 PLAR ストリングが正しいことを確認します。

  • show call active voice - このコマンドは、アクティブ コール テーブルの内容を表示します。これにより、現在ルータを経由して接続されているすべてのコールが示されます。

  • debug voip ccapi inout - このコマンドは、エンドツーエンドの VoIP コールのトラブルシューティングに役立ちます。

VoIP コールのトラブルシューティングの詳細は、「VoIP のトラブルシューティングとデバッグ - 基本事項」および「VoIP デバッグ コマンド」を参照してください。

show コマンドの出力例

maui-slt-01#show voice port 1/0:1

  

  Foreign Exchange Office

   Type of VoicePort is FXO

   Operation State is DORMANT

   Administrative State is UP

   The Last Interface Down Failure Cause is Administrative Shutdown

   Description is not set

   Noise Regeneration is enabled

   Non Linear Processing is enabled

   Music On Hold Threshold is Set to -38 dBm

   In Gain is Set to 0 dB

   Out Attenuation is Set to 0 dB

   Echo Cancellation is enabled

   Echo Cancel Coverage is set to 8 ms

   Connection Mode is plar

   Connection Number is 2000

   Initial Time Out is set to 10 s

   Interdigit Time Out is set to 10 s

   Call-Disconnect Time Out is set to 60 s

   Ringing Time Out is set to 180 s

   Region Tone is set for US

  

   Analog Info Follows:

   Currently processing Voice

   Maintenance Mode Set to None (not in mtc mode)

   Number of signaling protocol errors are 0

   Impedance is set to 600r Ohm

  

   Voice card specific Info Follows:

   Signal Type is loopStart

   Number Of Rings is set to 1

   Supervisory Disconnect active

   Hook Status is On Hook

   Ring Detect Status is inactive

   Ring Ground Status is inactive

   Tip Ground Status is inactive

   Dial Type is dtmf

   Digit Duration Timing is set to 100 ms

   InterDigit Duration Timing is set to 100 ms

   Pulse Rate Timing is set to 10 pulses/second

   InterDigit Pulse Duration Timing is set to 750 ms

  

トラブルシューティング

この設定には、現在使用可能な特定のトラブルシューティング情報はありません。


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


関連情報


Document ID: 14368