スイッチ : Cisco BPX/IGX/IPX WAN ソフトウェア

WAN スイッチ ソフトウェアのノード単位のアップグレード スクリプト

2002 年 8 月 22 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2009 年 4 月 17 日) | フィードバック

目次


概要

この文書では、IPX スイッチ、IGX 8400 シリーズ スイッチ、または BPX 8600 シリーズ スイッチのソフトウェアを正常にアップグレードできるように、シスコが推奨する 34 のポイントからなるプロセスを説明します。このアップグレードの対象となるのは、ノード単位のアップグレード機能をサポートする、WAN スイッチ ソフトウェアのリリースが動作するネットワークです。この文書では、必要な最低限の手順を一覧に示してから、各手順について詳しく説明します。この文書に示す計画は、Cisco IPX/IGX/BPX などのネットワークのアップグレードですでに実証されています。

この文書は、スイッチ ソフトウェアを正常にアップグレードための参考資料として使用されることを目的としています。シスコ セールス エンジニア、システム エンジニア、またはアカウント マネージャによる、適切なネットワーク設計や計画の代わりはなりません。

注意: 次の手順を実行する前に、「WAN スイッチ ソフトウェアのアップグレード計画」に示す手順に従うことがきわめて重要です。最初にアップグレード プランナーに相談してから下記の手順を実行しないと、ネットワークに問題が発生する恐れがあります。

背景説明

通常、IPX/IGX/BPX 製品のスイッチ ソフトウェアをアップグレードする場合は、ネットワークが停止することを計画に入れますが、実際に停止することは、ほとんどあるいはまったくありません。

ネットワーク サービスに影響を与えずにアップグレードを実現する技術は、この製品の最も初期のバージョンから変わっていません。リリース 8.4 より前の IPX/IGX/BPX ソフトウェア アーキテクチャでは、ネットワーク内の全ノードで、スイッチ ソフトウェアの同じメジャー リリースを実行している必要がありました。この要件を満たすには、すべてのノードを同時にアップグレードする必要がありました。

ネットワークのサイズが大きくなるにつれて、アップグレード時に発生する管理トラフィックの量も増加してきました。その結果、どんなサイズのネットワークでも運用状態でのアップグレードを確実に行えるように、この手順が考案されました。このアップグレード技術は、ノード単位のアップグレード機能をサポートする 1 つのソフトウェア リリースから、同様にノード単位のアップグレード機能をサポートする別のソフトウェア リリースにアップグレードする場合にお勧めする一連の処理です。

ノード単位の機能を使用すると、多数の手順があってもアップグレード中の IPX/IGX/BPX スイッチだけに合うように調整できます。この調整機能によって、スイッチ ソフトウェアのアップグレード中の制御が楽になります。

この文書では、アップグレードされるネットワーク ノードを、ターゲット ノードと呼びます。ターゲット ノードは、ネットワーク ノード全体のサブネットであると想定されます。100 台のノードから成るネットワークの場合、ターゲット ノードの適切な数は 10 台です。スイッチ ソフトウェア リリース 8.4 では、cnffunc コマンドを使用して、ノード単位のアップグレード機能を有効にする必要がある場合があります。

この文書は、リリース 8.4.X 以降の環境で IPX/IGX/BPX をアップグレードするユーザを対象に作成されています。この文書では、ユーザがこれらのスイッチに関して深い知識を持っていることは想定していませんが、基本的なスイッチの設定について理解していることを想定しています。

スイッチ ソフトウェアのリリース 9.2 からは、IPX プラットフォームはサポート対象外であることに注意してください。9.2 にアップグレードする場合は、アップグレード前に IPX スイッチを交換しなければならない場合があります。

高レベルの計画

次に、正常なアップグレードに必要な手順をまとめます。ネットワークのサイズにかかわらず、すべての手順を完了する必要があります。

ステージ 1 :計画 

タスク
説明
1
スイッチ ソフトウェアまたは Cisco WAN Manager(CWM)(旧 StrataView Plus(SV+))の新しいバージョンを選択します。
2
選択したリリースで判明しているソフトウェアの異常を評価します。
3
このリリースに固有のアップグレード手順について、リリース ノートを確認します。
4
カードのファームウェア リビジョンおよびハードウェア リビジョンをチェックして、新しいソフトウェア リリースのサポート対象であることを確認します。
5
スクリプトを作成します。これは、ステージ 3 の特定のセクションに必要なパラメータの変更に役立つオプションの作業です。

ステージ 2 :ネットワークの準備

注:このステージは、ソフトウェアをアップグレードする 1 週間前に完了しておく必要があります。  

タスク
説明
6
ネットワークのヘルス チェックを行います。 
7
スタンバイ コントロール カードをテストします。
8
アップグレードの開始直前まで、ネットワークを密接に監視します。
9
CWM(SV+)ステーションをアップグレードします。
10
ネットワーク ノードへのネットワーク管理接続を確認します。

ステージ 3 :アップグレード

この段階におけるネットワークへの管理アクセスは、CWM(SV+)トポロジ マップおよび dspcdsdspalms コマンドを使用して、密接に監視する必要があります。 

タスク
説明
11
プロビジョニングの凍結を開始します。
12
可能な場合は、ネットワーク設定を CWM(SV+)に保存します。
13
統計情報の収集を停止します。
14
カードのエラー、ソフトウェアのログをクリアし、プロセッサのセルフ テストを無効にします。
15
統計情報サンプリング状態マシンを無効にします。
16
新しいリビジョンを CWM(SV+)ステーションにロードします。
17
cnfdlparm パラメータを変更します。
18
自動ジョブをすべて停止します。 
19
新しいリビジョンをターゲットのネットワーク ノードにロードします。
20
プロセッサ カードの焼き付けを検証します。 
21
ネットワークのアップグレードに備えて、パラメータを設定します。
22
すべてのメジャー アラーム、および可能であればすべてのマイナー アラームの原因を取り除きます。
23
CWM(SV+)ステーションをシャットダウンし、必要に応じて再設定します。
24
必要に応じて、タスク 2 とタスク 3 で認識した回避策を実装します。
25
ネットワークが 30 秒間安定した状態であれば、スイッチ ソフトウェアをアップグレードします。
26
ネットワークを安定させ、お客様固有の検証テストを実行します。
27
スタンバイ プロセッサをロック解除します。アップグレードするノードごとに、タスク 25 から 27 までを繰り返します。
28
運用パラメータを設定します。
29
CWM(SV+)ステーションを再起動します。
30
ネットワークのヘルス チェックを行います。 
31
統計情報の収集を再開します。
32
自動ジョブをすべて再開します。 
33
ネットワーク設定を CWM(SV+)に保存します。
34
プロビジョニングの凍結を終了します。


タスク詳細

ステージ 1 :計画

タスク 1 スイッチ ソフトウェア CWM(SV+)の新しいリビジョンを選択します。 

適切なスイッチ ソフトウェア、つまり CWM(SV+)のリビジョンの選択は、現在のソフトウェア リビジョン、ハードウェア要件などをはじめとする数多くの要因に左右されます。詳細は、Cisco TAC にお問い合せください。

CWM(SV+)の適切なリリースを選択するには、CCO にある「Cisco WAN Manager リリース」文書を参照してください。

注: CWM が統計情報の収集および表示を開始するまでに、アプリケーションのアップグレードまたは再初期化の終了後 1 時間から 2 時間かかります。

タスク 2 選択したリリースで判明しているソフトウェアの異常を評価します。

ソフトウェアの一部の異常に対しては、アップグレードを円滑に行うための準備を追加する必要がある場合があります。これには、次の作業が考えられます。

  • アップグレード手順の追加
  • タスク 21 で変更するパラメータの追加
  • タスク 24 で実行可能な回避策の検討

タスク 3 このリリースに固有のアップグレード手順について、リリース ノートを確認します。 

タスク 2 と同様に、ここでも次の作業が必要になることがあります。

  • アップグレード計画における手順の追加
  • タスク 21 で変更するパラメータの追加
  • タスク 24 で実行可能な回避策の検討
タスク 4 カードのファームウェア リビジョンおよびハードウェア リビジョンをチェックして、新しいソフトウェア リリースのサポート対象であることを確認します。

IPX/IGX/BPX の場合、カードのリビジョンは dspcds コマンドによって入手できます。スイッチ ソフトウェアのリリース ノートに示されるスイッチ ソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェアの互換性一覧と一緒にこの情報を使用すると、変更が必要かどうかを判断できます。これらのリリース ノートは、「Cisco WAN スイッチング ソリューション」ページにあります。

冗長プロセッサ カード(NPC、NPM、または BCC)搭載のスイッチでは、両方のカードのファームウェア バージョン、BRAM サイズ、および RAM サイズが一致することを確認してください。 

dspcds コマンド

dspcds コマンドを発行すると、スロットごとに次のような出力が表示されます。

3 FRM DTV FRI-V35 BF Standby

出力の各要素の意味は次のとおりです。

出力:

 

3
FRM
DTV
FRI - V35
BF
Standby
意味
<スロット番号>
<カードのタイプ>
<フロント カードのリビジョン>
<バック カードのタイプ>
<バック カードのリビジョン>
<カードの状態>

<フロント カードのリビジョン>セクションは、上記の出力では、「DTV」と示されています。次に、「DTV」の意味について示します。

出力:
D
T
V
意味
カードのモデル
カードのハードウェア リビジョン
ファームウェアのリビジョン

最初の文字(この場合は「D」)は、カードのモデルを示します。これは、カードのフィーチャ セットを説明しており、シスコやシスコのパートナーによってのみ変更できます。

2 番目の文字(この場合は「T」)は、カードのハードウェア リビジョンを示します。この文字は、カードを工場に送り返さないと変更できません。

3 番目の文字(この場合は「V」)は、ファームウェアのリビジョンを意味します。この文字は、モデルのバリエーションを示します。マイナー機能が拡張し、バグが修正されると変わります。文字を変更するには、CWM(SV+)ワークステーションから新しいコードをダウンロードして、カード上に焼き付けます。

特定のファームウェア イメージの番号については、A.B.C の形式で CCO に示されます。

  • A はカードのタイプを示します。

  • B は、モデル番号を示します。この番号によって、カードに装備されているほとんどの機能がわかります。たとえば、UVM モデル C(リビジョン A)はファームウェア DCA を、UVM モデル D(リビジョン A)はファームウェア DDA をそれぞれ装備しています。モデル C は、G.729 圧縮機能を(その他の新機能と一緒に)サポートした最初の UVM モデルです。モデル D は、モデル C がサポートするすべてをサポートし、その他の新機能に加えて、アイドル コードの圧縮機能を備えています。

  • C は、ファームウェアのバージョン レベル、通常はバグ修正のレベルを示します。この例に使用した最新の UVM ファームウェア レベルは、リリース E または DDE で、これは UVM モデル D のバージョン E を意味します。

BPX または IGX に装備されているカードのリリース レベルをチェックするには、dspcds コマンドを使用します。ノードでのリリース情報の表記法は、CCO でファイル名を示す際に使われる表記法とは異なります。実際、ノードでは、ハードウェアの互換性に関する追加情報が提供されます。スイッチ ソフトウェアで使用される表記は、TYPE B.D.C の形式です。それぞれの文字の意味は、次のとおりです。

  • TYPE は、カード タイプのフルネームを示します(UVM など)。
  • B はモデル番号を示します。
  • D はハードウェアのバージョン レベルを示します。
  • C はファームウェアのバージョン レベルを示します。

タスク 5 スクリプトを作成します。これは、ステージ 3 の特定のセクションに必要なパラメータの変更に役立つオプションの作業です。

スクリプトの作成およびテストには、次の利点があります。

  • パラメータの変更処理の実行が簡単になる。
  • 新しいリリースのソフトウェアで変更されたコマンドが強調される。

ネットワークのアップグレードを準備するときにパラメータを設定する製品があります。これまでに、次のソフトウェア パッケージを使用して、正常にアップグレードを完了しています。 

  • Procommcisco.com 以外のサイトへ移動:従来から、StrataCom Program Manager によって使用されています。EXCEL で書かれたコマンド リストを読み込むスクリプトが作成されています。このスクリプトを実行すると、成功/失敗に関する情報がスプレッドシートに書き込まれます。
  • Crosstalk:ネットワーク監査チームが使用しています。

ステージ 2 :ネットワークの準備

タスク 6 ネットワークのヘルス チェックを行います。 

詳細は、「付録 A」を参照してください。

タスク 7 スタンバイ コントロール カードをテストします。 

詳細は、「付録 B」を参照してください。

タスク 8 アップグレードを実行するまで、ネットワークを注意深く監視します。 

タスク 6 を実行すると、ネットワークにすでに何か問題があれば強調表示されますが、アップグレードの直前まで新しいソフトウェアのエラーやカードのエラーについてネットワークを監視し続けることが望まれます。再発する問題については、Cisco TAC に報告してください。

ソフトウェア エラーとカード エラーのチェックについては、「付録 A」を参照してください。
 

タスク 9 CWM(SV+)ステーションをアップグレードします。

CWM(SV+)リリースを使用すると、CWM(SV+)リリース以降、2 回目のリリースまでのソフトウェアが動作するネットワークを管理できます。

タスク 10 ネットワーク ノードへのネットワーク管理の接続性を検証します。 

帯域内アクセスまたは帯域外アクセスのいずれかによって、個々のネットワーク スイッチに接続できることを確認します。TELNET によって、ネットワークにある各 IPX/IGX/BPX に接続します。ネットワークで帯域内アクセスと帯域外アクセスの両方を使用している場合は、それぞれのアクセスを個別にテストします。


ステージ 3 :アップグレード

タスク 11 プロビジョニングの凍結を開始します。

アップグレードが完了するまで、新しいサービスのプロビジョニングを停止します。
 

タスク 12 ネットワーク設定を保存します。

設定の保存および復元機能を購入した場合は、ネットワーク設定のスナップショットを CWM(SV+)ワークステーションに保存します。

この手順の詳細は、使用しているソフトウェア リリース用のコマンド リファレンス マニュアルから入手できます。
 

タスク 13 統計情報の収集を停止し、Statistics Collection Manager をシャットダウンします。

詳細は、「付録 D」を参照してください。
 

タスク 14 カード エラーおよびソフトウェア ログをクリアし、プロセッサのセルフ テストを無効にします。 

アップグレード対象の全ノードで、次のコマンドを使用して、カード エラーおよびソフトウェア ログをクリアします。

  • clrcderrs *
  • clrswlog
  • clrswlog s

プロセッサのセルフ テストを無効にするには、cnftstparm コマンドを入力してから、現在再設定中のノードに関連するプロセッサのタイプを選択します。

タスク 15 統計情報サンプリング状態マシンを無効にします。

現在、シスコ エンジニアリングでは、アップグレードの loadrev フェーズの間は、統計情報サンプリング状態マシンを無効にしておくことを推奨しています。以前は、runrev フェーズの間に、統計情報を無効にしていました。

アップグレードするすべてのノードにおいて、off1 コマンドまたは off2 コマンドを使用することで、これらの状態マシンを無効にできます。

次のパラメータを無効にする必要があります。

  • Conn Stat Sampling
  • Line Stat Sampling
  • Port Stat Sampling

注:これらの機能を無効にすると、dspchstatsdsptrkutl、および dspportstats などの統計情報コマンドを効率的に無効にできます。トラブルシューティングの目的でこれらのコマンドが必要になったときは、新しいソフトウェアをロードした(ノードが Upgraded 状態になった)後で、ノードごとに状態マシンを再び使用可能にします。アップグレードの runrev セクションの前には、再び使用可能にしたすべての状態マシンを無効にする必要があります。on1 コマンドまたは on2 コマンドを使用すると、状態マシンを再び使用可能にできます。

タスク 16 新しいソフトウェア リビジョンを CWM(SV+)ステーションにロードします。

新しいソフトウェア バージョンを CWM(SV+)ステーションにロードします。イメージが正常にロードされたことを確認します。validate_image <filename.img> コマンドを発行して、個々の CWM(SV+)ステーションでリビジョン イメージを検証します。IPX/IGX/BPX スイッチの場合は、ファイル名が異なることに注意してください。

  • IPX イメージ番号には N が付いています。
  • IGX イメージ番号には G が付いています。
  • BPX イメージ番号には B が付いています。

タスク 17 cnfdlparm パラメータを変更します。

この作業によって、アップグレードのソフトウェア配布フェーズ(タスク 19)での処理が速くなります。cnfdlparm コマンドを使用して、Session Timeout パラメータと Request Hop Limit パラメータを設定します。アップグレードするノードが、ネットワークの同じトポロジ領域に分けられている場合は、ターゲット(CWM 以外の)ノードで Request Hop Limit の値が 4 に低減している場合があります。ノード間のホップ数を確認するには、drtop コマンドを発行します。

cnfdlparm コマンド出力では、セッション タイムアウトのフィールドとホップのフィールドを確認します。アップグレードするノードが同じエリアにある場合は、ホップ制限要求の値を低減できます。ホップ制限要求を確認するには、drtop コマンドを使用します。

  • すべてのネットワーク ノード:Session Timeout 30000
  • CWM(SV+)ノード:Request Hop Limit 1
  • ターゲット(CWM 以外)ノード:Request Hop Limit 8

タスク 18 すべての自動ジョブを停止します。 

ターゲットの IPX/IGX/BPX ノードに設定されているすべての自動ジョブを、削除するか無効にします。

自動ジョブの詳細は、使用しているソフトウェアのリリース用のコマンド リファレンス マニュアルから入手できます。 

タスク 19 新しいリビジョンをターゲットのネットワーク ノードにロードします。

そのためには、それぞれのターゲット ノードで、loadrev <new_revision> <node_name> コマンドを実行します。

dsprevs コマンドを実行した結果、すべての冗長ノードに Running プライマリ リビジョンと Upgraded セカンダリ リビジョンが表示されたら、ソフトウェアのダウンロードが完了しています。セカンダリ リビジョンは、loadrev コマンドで使用したリビジョンと一致している必要があります。スイッチ ソフトウェアのアップグレード中のプロセッサ カードの状態については、「WAN スイッチ ソフトウェアのアップグレード中のアクティブ コントロール カードとスタンバイ コントロール カードの状態」を参照してください。

冗長ではないノードの場合、セカンダリ リビジョンは Upgraded ではなく、Loaded であると表示されます。

プロセッサ カードの EEPROM に関連する障害が起きると、ソフトウェアのエラーと一緒にフラッシュ障害アラームが発生します。フラッシュ障害アラームが発生したら、loadrev プロセスをもう一度実行してください。loadrev コマンドを使用して、ネットワークで現在実行中のソフトウェア リリースにノードを戻します。コマンドの構文は次のとおりです。

loadrev <current_running_revision> <node_name>

このコマンドを入力したら、タスク 19 をもう一度開始します。この後で、また障害が発生した場合は、現在の Active カードを交換する必要があります。その場合は、前に実行したのと同様に、loadrev コマンドを発行して、現在動作中のソフトウェア リリースにノードを戻します。loadrev コマンドを発行した後で、dspcds コマンドと dsprevs コマンドを発行してノードが安定していることを確認します。dspcds コマンドを発行すると、Active プロセッサ カードと Standby プロセッサ カードが表示されます。また、dsprevs コマンドを実行すると、そのノードで現在動作中のソフトウェア リリースだけが表示されます。ノードが安定したら、switchcc コマンドを入力します。ここで、Standby(以前は、Active であったプロセッサ)プロセッサ カードを交換できます。 

詳細は、「付録 C」を参照してください。

タスク 20 プロセッサ カードの焼き付けを検証します。 

注: 手順 20 を実行するのは、すべてのターゲット ノードのスタンバイ プロセッサをアップグレードした後です。タスク 19 を参照してください。

すべてのターゲット ノードでプロセッサ カードの焼き付けを検証するには、次の作業を実行します。 

  1. chkflash コマンドを実行します。
  2. Command プロンプトが返されたら、chkflash コマンド(タイムスタンプのエラー チェック)を実行した結果、記録されたエラーについて、ソフトウェア エラーのログをチェックします。
  3. chkflash コマンドが失敗すると、ソフトウェア エラーの 872、873、または 874 が記録されますが、その他のエラーが発生する場合もあります。
  4. 発生したすべてのエラーを、Cisco TAC へご報告ください。
    アップグレード プロセスをそのまま続けないでください。エラーを記録した、1 つ以上のノードにあるソフトウェア リビジョンが破損している可能性があります。 
タスク 21 ネットワークのアップグレードに備えて、パラメータを設定します。 

パラメータの変更については、「付録 E」を参照してください。

タスク 2 およびタスク 3 で識別した、標準以外の必要な変更を含めます。

タスク 22 すべてのメジャー アラームの原因と、可能であればマイナー アラームの原因もすべて取り除きます。 

タスク 25 でソフトウェアをアップグレードするときに、ネットワークにまったくアラームが発生していないことが理想です。そうでない場合は、少なくとも、全メジャー アラームの発生理由を識別し、書きとめておく、およびアラームを取り除くために適切な再設定を行う必要があります。ターゲット ノードのロード モデルを確認するには、「付録 A」で説明するように chklm コマンドと dsplm コマンドを発行します。

注: 1 つのプロセッサ カードが Upgraded 状態なので、再設定が適切であれば、CLI または CWM(SV+)から IGX/BPX/IPX ノードにログオンして設定を変更する必要はありません。

アップグレードの後で比較できるように、すべてのマイナー アラームを書きとめます。

注: 到達不能なノードがネットワーク上にあるときは、スイッチ ソフトウェアをアップグレードしないでください。

タスク 23 CWM(SV+)ステーションをシャットダウンし、必要に応じて再設定します。 

ネットワーク全体をアップグレードする場合は、すべての CWM(SV+)ワークステーションをシャットダウンする必要があります。CWM(SV+)をシャットダウンするには、CWM(SV+)のメイン メニューから、Stop Core オプションを選択します。ネットワークの一部をアップグレードする場合は、この作業を実行する必要はありません。

CWM(SV+)と新しいソフトウェア リリースを一緒に使用するために必要な再設定があれば、この時点で行う必要があります。

タスク 24 必要に応じて、タスク 2 とタスク 3 で識別した回避策を実装します。

運用状態でのアップグレードに必要な回避策があれば、タスク 2 とタスク 3 で識別されます。

タスク 25 ネットワークが 30 分間安定した状態であれば、スイッチ ソフトウェアをアップグレードします。

タスク 19 が正常に終了し、その後で手順 20 から 24 までの処理も正常に完了してから 30 分間、ネットワーク内でトポロジの変更がまったく発生しない場合は、

runrev <new_revision> <node_name>

コマンドをターゲット ノードの 1 つから実行します。これにより、ネットワーク ノードにある新しいリリースが実行されます。

ターゲット ノードが安定していることを確認するには、次のコマンドを順番に発行します。

コマンド
必要な処置
dspprf IDLE RT が 40 よりも大きいかどうかを確認します。大きくない場合は、Cisco TAC にご連絡ください。
dsprevs 正しいソフトウェア リビジョンがロードされていることを確認します。
dspcds プロセッサ カードが Active 状態でかつ Locked 状態であることを確認します。
dspalms ターゲット ノードにメジャー アラームがまったくないことを確認します。

注: アップグレード プロセスでは、ネットワークのクロック ソースが一時的に切り替えられるため、番号の最も大きいネットワーク ノードにおいて runrev コマンドを発行するときには注意する必要があります。番号の最も小さいまたは最も大きいノードのアップグレードについては、シスコ セールス エンジニア、システム エンジニア、またはアカウント マネージャと調整してください。

タスク 26 ネットワークを安定させて、ネットワーク検証テストを実行します。 

注: 上級ユーザ用の runrev インターバルについては、「付録 G」を参照してください。

ターゲット ノードのプロセッサにおいて、すべての管理アップデート作業を完了します。この処理に要する合計時間は、ネットワーク内にあるノード数によって異なります。1 つのノードについて、少なくとも 10 分は必要です。この処理が実行されている間は、Command Line Interface(CLI)経由でノードにログオンすることはできるだけ避けてください。

10 分が経過したら、ターゲット ノードにログインし、次のコマンドによってヘルス チェックを行います。

次のコマンドを順番に発行してください。

コマンド
必要な処置
dspprf IDLE RT が 40 よりも大きいかどうかを確認します。大きくない場合は、Cisco TAC にご連絡ください。
dsprevs

正しいソフトウェア リビジョンがロードされていることを確認します。

dspalms ターゲット ノードにメジャー アラームがまったくないことを確認します。
dspcds スタンバイ プロセッサが Locked 状態であり、かつ Failed 状態のカードがないことを検証します。
dspswlog 新しいソフトウェア エラーについてチェックします。
dspswlog s 新しいソフトウェア エラーについてチェックします。
dspcderrs 新しいカード エラーについてチェックします。
dsptrks すべてのトランクの状態を確認します。
dspnds 到達不能ノードについてチェックします。
dspnode フィーダ シェルフがあれば、その状態を確認します。
dspsloterrs 新しいスロット エラーについてチェックします。

注: 各種の状態マシンをタスク 15 で無効にしたので、dspportstats コマンドや dspchstats コマンドは機能しません。

この間に時間があるので、新しいソフトウェアが正常に動作していることをチェックするためのテストを実行できます。

IPX/IGX/BPX ネットワークと接続しているルータを管理する、すべての外部管理システムに問い合せます。この問い合せでは、すべてのデバイスが到達可能であることを確認します。

可能であれば、エンド ユーザに問い合せて、すべてのネットワーク接続が正常に動作していることをチェックするように依頼します。

注: 万一、以前のソフトウェア リビジョンに戻す場合には、それを行う前にあらかじめ Cisco TAC までご連絡ください。以前のリビジョンに戻すと、新しいファームウェアが正常に機能しない理由などの重要な情報が失われます。

タスク 27 スタンバイ プロセッサをロック解除します。 

アップグレードするノードごとに、タスク 25 、タスク 26、およびタスク 27 までを繰り返します。ノードのアップグレードごとに、ノードが安定していることを確認し、運用テストを実行するための時間を十分とってください。詳細は、「付録 F」を参照してください。

タスク 28 運用パラメータを設定します。 

タスク 12タスク 17、および タスク 21 で変更したすべてのパラメータを、タスク 6 でキャプチャした元の設定に戻す必要があります。

注: パラメータの変更に実際に使用するコマンドが、変わっている場合があります。さらに、新しいソフトウェア リリースの実行中にネットワークが正しく動作できるように、この他のパラメータも調整する必要がある場合があります。技術的な推奨事項と新しいデフォルト値については、リリース ノートを参照してください。

タスク 29 CWM(SV+)ステーションを再起動します。 

CWM(SV+)のメイン メニューから、Start Core オプションを選択します。

タスク 30 ネットワークのヘルス チェックを行います。 

詳細は、「付録 A」を参照してください。

タスク 31 統計情報の収集を再開します。 

Statistics Collection Manager(SCM)を再起動するには、CWM(SV+)のメイン メニューから関連するオプションを選択します。

関連するすべての統計情報を選択します(「タスク 13」で作成した注意事項を参照)。次の処理を実行します。

  1. config プルダウン メニューから、stats enable を選択します。
  2. すべての統計グループをチェックしたら、必要な統計情報のタイプを selected のセクションに移動します。
  3. 次の手順に従って、stats enable をすべてのノードに送ります。
    • config プルダウン メニューから、node selection を選択します。
    • すべてのノードが選択されていることを確認したら、Send Stats Enable オプション ボタンを押し、次に OK を押します。
    • SCM メイン ウィンドウ内にある Outgoing Requests / Incoming Responses ウィンドウを監視して、SNMP put がすべてのノードに送信されたこと、およびそれぞれに対して OK の応答が返されていることを確認します。
  4. -config コマンドを入力します。
  5. -node コマンドを入力します。
  6. すべてのノードが選択されていることを確認したら、Start Statistics Collection オプション ボタンを押して、次に OK をクリックします。
タスク 32 自動ジョブをすべて再開します。 

ターゲット IPX/IGX/BPX ノードに設定された全自動ジョブをもう一度有効にする必要があります。CWM(SV+)ステーションにある cron ジョブもすべて、もう一度有効にする必要があります。

ジョブに関する詳細は、使用しているソフトウェアのリリース用のコマンド リファレンス マニュアルから入手できます。

タスク 33 ネットワーク設定を保存します。 

詳細は、「タスク 12」を参照してください。

タスク 34 プロビジョニングの凍結を終了します。


付録 A        タスク 6:ネットワークのヘルス チェック

  1. 次のコマンドを使用して、パラメータを監査します。ネットワーク内の同一タイプのすべてのノードでは、設定が一貫している必要があります。相違点、およびデフォルト値と異なる値をすべて文書化します。


    • cnfnodeparm
    • cnfcmparm

    • cnfdlparm

    • cnffstparm

    • cnfdiagparm

    • cnftstparm

    • cnfprfparm

    • on1

    • on2

    • on3

    • cnfsysparm
    • (設定はネットワーク全体に実行されているため、チェックする必要があるのは 1 つのノードだけです)
    • cnffunc

    • dspmnupdt

    • cnftlparm
    • (8.4 以上)
    • cnfsnmp

    • cnfcmb
    • (IGX/IPX のみ、設定はネットワーク全体)

    同じタイプのノード間のパラメータが異なっていたり、デフォルト値と異なっている場合は、ソフトウェアのアップグレードに影響を与えないことを確認する必要があります。アドバイスが必要なときは、Cisco TAC にお問い合せください。

  2. 最近のソフトウェア エラー(アクティブおよびスタンバイのコントローラ カード)、CPU のアイドル時間、カード エラー、ロード モデルの不一致、トランクのエラー、アラームに関して、ネットワークを監査します。この作業には、次のコマンドを使用します。

    • dspswlog
    • dspswlog s
    • dspcderrs または dspcderrs <slot #>
    • dsptrkerrs
    • dspalms, dspslotalms、dspbuses、および dspsloterrs(BPX の場合のみ)
    • dspprf または dspprfhist

    これらのコマンドを使用して、ノードの CPU が空いている合計時間をチェックします。これらのコマンドを発行すると、20 秒ごとに、各プロセスが使用する CPU の合計時間がサンプリングされます。この場合、ノード igx16 では、サンプリング時に 88 % がアイドル状態です。次に、一般的な表示を示します。
      igx16   TN   StrataCom   IGX 16    8.2.56   Oct. 13 1997 17:47 GMT
      
               
      Active    0   262079990   -20   262059990   -40   262039990 
      Current
      Proc   RT  HSds LSds      RT  HSds LSds        RT  HSds LSds 
      IDLE   88   43    0       89   46    0         88   65    0
      RSRC    0   12    0       0   13    0          0   15    0
      CBUS    0   76    0       0   75    0          0   78    0
      NETW    0   53    0       0   48    0          0   58    0
      TRNS    2  199    0       2  187    0          2  216    0
      FAIL    4    8    0       3    4    0          4    2    0
      SNMP    0    0    0       0    0    0          0    1    0
      PROT    0    0    0       0    2    0          0    1    0
      TXIO    0    0    0       0    0    0          0    0    0
      ILMI    0    0    0       0    0    0          0    0    0
      SUMM    2    4    0       3    1    0          2    2   
    • chklm または dsplm:この 2 つのコマンドでは、現在のノードのデータベースのセクションと、ネットワーク内にあるその他すべてのノードのセクションが比較されます。chklm コマンドを、順にネットワークの各ノードで実行します。コマンドを実行し終えたら、最初のノードに戻り、dsplm コマンドを実行します。次に出力例を示します。
      igx16   TN   StrataCom   IGX 16   8.2.56   Oct. 13 1997 17:52 GMT
      
       
      
       Nd T L C LC
      
       32 P P P P             

      次の例は、2 台のノードが配置されたネットワークから得たものです。

      
       NodeName J/Num
      
       
      
       igx16     /16
      
       igx32     /32
      
       
      igx16 上で dsplm コマンドを実行すると、igx16 のデータベースの特定のセクションと igx32 の特定のセクションを比較した出力結果が表示されます。この場合、出力結果の P はパスを示し、すべてが正常であることを示します。何らかの障害が発生していると、dsplm コマンドの出力画面に F が示されます。

      注:ネットワーク トポロジを最近変更した場合に、8.4 以降のソフトウェア リリースで dsplm コマンドを発行すると、正しい結果が得られません。

  1. 次の点を調査します。

    • 最近のソフトウェア エラー:継続的にエラーが記録されたり、最近のエラーが記録されるノードについては、Cisco TAC までご連絡ください。

    • カード エラー:セルフテストやバックグラウンド テストの障害を記録しているカード、あるいはハードウェア エラーが発生したカードについては、Cisco TAC で調査する必要があります。

    • CPU アイドル時間が 40 % よりも少ないノード(PCC の場合は 20 %):通常、これは BPX/IGX/IPX ネットワーク内では見られません。このようなノードがあれば、詳細に調べる必要があります。アイドル時間が常に低い場合は、Cisco TAC に問い合せる必要があります。

    • ロード モデルの障害:ロード モデルの障害については、Cisco TAC に報告する必要があります。ソフトウェア リリース 8.4 以降では、トランクに基づいたロードが使用されるため、ネットワーク トポロジが変更された直後に、ロード モデルの障害が表示される場合があることに留意してください。

    • エラーを記録する任意のトランク:エラーを修正するか、またはアップグレード中に管理トラフィックを伝送しないように設定する必要があります。

    • すべてのアラームを考慮する必要があります。このチェックの真の目的は、アップグレードの開始前に特別な操作を必要とするバス障害などのアラームが存在しないことを確認することにあります。

  2. アップグレードを開始する前に、必要な修正を確実に加えます。

  3.  
  4. 自動ジョブは、アップグレード中に削除する必要があるので、自動ジョブの位置を記録しておく必要があります。 

付録 B        タスク 7:スタンバイ コントロール カードのテスト 

この作業は、ネットワークのサイズによって異なりますが、ノードあたり約 60 分かかります。

  1. ネットワーク内の各 IPX/IGX/BPX に順番に Service としてログオンし、dspcds コマンドを発行して、どのプロセッサが Active で、どのプロセッサが Standby であるかを調べます。

  2. 各 IPX/IGX/BPX で CC の冗長性を確認します。cnfnodeparm コマンドを発行して、CC Redundancy Cnfged フィールドが Y であることを確認します。CC Redundancy Cnfged フィールドが Y であれば、CC の冗長性が有効になっていることを示します。CC の冗長性が有効になっていない場合、それについて調査し、可能であればもう一度有効にします。

  3. resetcd <card_number > h コマンドを発行して、Standby プロセッサをリセットします。

    注:Active カードを誤ってリセットすると、ノードが再構築されます。

  4. NPC/NPM/BCC が Standby モードに戻った後で、dspswlog コマンドと dspswlog s コマンドを発行して、新しいエラーについてソフトウェアのログをチェックします。フラッシュ プログラミングに障害があると、アラームとコントローラ カードの両方が切り替えられます。そのような障害が発生した場合は、Cisco TAC までご連絡ください。

  5. リセットされたカードが Standby に戻った場合は、次のことを実行します。

    • dspqs コマンドを発行して、保留されているアップデートがないかどうかをチェックします。

    • 保留されているアップデートがない場合、switchcc コマンドを発行して、スタンバイ プロセッサに切り替えます。

    • switchcc を実行すると、現在のセッションの接続が解除されます。

  6. IPX/IGX/BPX にもう一度ログインして、ネットワークのヘルスを監視します。Standby カードは、順番に Downloader、Update、Standby の状態に移行します。Standby カードのアップデートは、ノードごとに 3 時間ほどかかる場合があるので、それを考慮してスケジュールを組む必要があります。

  7. NPC/NPM/BCC が Standby モードに戻った後で、dspswlog コマンドと dspswlog s コマンドを発行して、新しいエラーについてソフトウェアのログをチェックします。フラッシュ プログラミングに障害があると、アラームとコントローラ カードの両方が切り替えられます。そのような障害が発生した場合は、Cisco TAC までご連絡ください。

  8. この手順は、ネットワーク内にあるアップグレード対象のノードごとに 1 回ずつ繰り返す必要があります。次のノードの処理に移る前に、各ノードのスタンバイ カードが Update モードを完了していることを確認します。ゲートウェイ ノードが切り替えられると、CWM(SV+)とネットワークの間の通信が一時的に失われます。

    注: BPX の場合は、アップグレードの開始時点(最初の loadrev コマンド)でのアクティブ カードをスロット 8 にしておくことを推奨します。

付録 C    タスク 19:ネットワークに新しいリビジョンをロードする手順

タスク 19 を完了する際に 2 つのケースを検討する必要があります。次にこの両方のケースを示します。いずれも次のトポロジに基づいています。

ケース 1:

CWM(SV+)ワークステーション(上のトポロジ イメージでは SV+ プレフィクスによって表示)が、ネットワークの各ノード タイプのいずれか 1 つと接続されている場合は、タスク 19 を容易に実行できます。

上記ネットワークの各ノード タイプのいずれか 1 つに新しいソフトウェア リビジョンをダウンロードするには、いずれかのノードから次のコマンドを実行する必要があります。ここでは、すべてのスイッチがデフォルト設定になっていることと、CWM(SV+)ワークステーションに正しいソフトウェア リビジョンがロードされていることを前提にしています。

  • loadrev <new_revision> BPX1
  • loadrev <new_revision> IGX2
  • loadrev <new_revision> IPX

ケース 2:

上記のトポロジにおいて、SV+2 および SV+3 が存在せず、全スイッチのタイプ用の新しいソフトウェア リビジョンが SV+1 にだけ存在する場合、タスク 19 を完了するには、一部のスイッチに対して少し再設定を行う必要があります。

ダウンロードは、ケース 1 で使用したコマンドを実行すると開始されます。しかし、これでは IPX にソフトウェアがロードされるだけです。新しいソフトウェアを IGX2 および BPX1 にもロードするには、次の再設定を行う必要があります。

  1. 両方のノードで、cnffunc コマンドを入力すると、download from remote strataview 機能が有効になります。
  2.  

  3. drtop コマンドを使用して、ターゲット ノード間のホップ数を確認します。
    IGX2 は、IPX から 2 ホップ以上離れています。IPX は、CWM(SV+)ステーションが接続しているノードです。IGX2 での距離の増加に対応するために、cnfdlparm コマンドを使用して、Request Hop Limit パラメータをケース 2 の実際のホップ カウントに設定する必要があります。
  4. ソフトウェアのダウンロードが完了したら、すべての変更を元に戻します。

ケース 1 とケース 2 の両方において次の状態が確認されると、ソフトウェアのダウンロードは完了です。

  • dsprevs コマンドの出力結果に、ノードに Running のプライマリ リビジョンがあると表示される。
  • loadrev コマンドで使用したリビジョンに、Upgraded セカンダリ リビジョンが一致している。

注:冗長ではないノード(1 個のプロセッサを搭載したノード)の場合、セカンダリ リビジョンは Loaded と表示され、Upgraded とは表示されません。たとえば、上記のトポロジの BPX1 に、プロセッサ カードが 1 枚だけあるとします。ソフトウェアのダウンロードが完了してから dsprevs コマンドを実行すると、次の出力が表示されます(新しいソフトウェア バージョンが 8.4.09 で、現在のバージョンが 8.1.71 とします)。


 BPX1    TN       StrataCom      BPX 15    8.1.71       Oct. 13 1997 17:20 GMT

 

                   ------ Primary ------       ----- Secondary -----

 

 
NodeName          Status     Revision         Status     Revision

 

 IGX2              Running    8.1.71           Upgraded   8.4.09

 BPX1              Running    8.1.71           Loaded     8.4.09

 IPX               Running    8.1.71           Upgraded   8.4.09

 BPX2              Running    8.1.71

 IGX1              Running    8.1.71 
Failures connected with the programming of the card's electrically erasable programmable read-only memory (EEPROM) will result in Flash failure alarms in conjunction with software errors. In the event of such an alarm, try the loadrev process again. Any further failures will require the card to be replaced.

ソフトウェアのダウンロードが完了したら(上記を参照)、次の作業を実行してソフトウェアの焼き付けを検証します。

  1. 新しいソフトウェア リビジョンのあるノードで、chkflash コマンドを実行します。
  2. Command プロンプトが返されたら、chkflash コマンドの結果で記録されたエラーについて、ソフトウェア エラーのログ エントリとタイムスタンプをチェックします。これを行うには、dspswlog コマンドを入力します。
エラーについては、Cisco TAC までご連絡ください。アップグレード プロセスを続けないでください。エラーを記録した 1 つのノードまたは複数のノードにあるソフトウェア リビジョンが破損している可能性があります。


付録 D    タスク 13:CWM(SV+)TFTP の統計情報収集を無効にする手順 

この作業は、アップグレード対象のノードでだけ実行する必要があります。たとえば、100 台のノードのなかの 10 台だけをアップグレードする場合、10 台のターゲット ノードでだけ統計情報の収集を無効にする必要があります。

  1. 統計情報収集の状態を確認します。

    統計情報の収集を無効または有効にする場合、ネットワークの各ノードで dspstatparms コマンドを入力します。次のサンプル例では、Stats Collection: の状態がボールド体で示されています。
    igx16      TN       StrataCom        IGX 16     8.1.71        Date/Time Not Set
    
     
    
     Statistics Configuration Parameters
    
     
    
     TFTP Retry Count:             3     TFTP Read Grant Delay (sec):      1
    
     TFTP ACK time-out (sec):     10     Enable Date:     00/00/00 00:00:00
    
     Bucket Interval:              0     Enabled from: not enabled
    
     File Interval:                0     Rt Interval:     00/00/00 00:00 GMT
    
     Peak Enable Flag:       DISABLED    Nt Second Offset:                 0
    
     Object Count:                 0          STATS COLLECTION: DISABLED
    
     Object Subtype Counts:    0 0 0 0        STANDBY UPDATES: ENABLED
    
     Total File Memory Used:       0 
    Number of File Allocated:     0
    Current File Size: 531 Stat Memory Allocated:        0 Auto Memory Allocated:        0 Auto Mem Rgn Size:       153600 Last Command: dspstatparm

    上記のとおり、サンプル例の右側にある Stats Collection: フィールドに現在の状態が表示されています。新しいソフトウェア リリースでは、このフィールドは Interval stats: と呼ばれ、実際に有効である統計情報数に関する追加情報が示されています。

    統計情報の収集が有効になっていることが確認できたら、残りの手順を引き続き実行します。
     

  2. 統計情報の収集を無効にします。

    1. 統計情報のマスター ワークステーションで、StrataView Statistics Manager ウィンドウを開きます。このマシンで SCM が動作していない場合は、CWM(SV+)のメイン メニューから起動する必要があります。
    2. SCM メイン ウィンドウで、config を選択してから、次に Node selection を選択します。すべてのターゲット ノードが、画面の右側にある Selected Nodes ボックスに表示されている必要があります。すべてのターゲット ノードが表示されない場合は、各ターゲット ノードの隣にある右矢印をクリックします。
    3. Select Action ボックスの下にある Stop Statistics Collection オプション ボタンを押し、OK ボタンをクリックしてボックスを閉じます。
    4. SCM メイン ウィンドウで、Current Status フィールドは Stopped と表示されている必要があります。
    5. Selected Statistics をすべて記録しておくと、アップグレード完了後にもう一度有効にできます。
    6. configStats Enable を選択し、次に統計グループを 1 つずつ順番に選択します。

  3. 個々の統計グループの下に、Statistics Enable / Disable ウィンドウがあります。このウィンドウ内に、その特定グループの全カテゴリを表示する、Statistics Type ボタンがあります。たとえば、次のカテゴリは、Connections グループの下に表示されます。

    • 音声
    • データ
    • フレームリレー
    • ファースト PAD ??..
    • ASI
    • AXIS フレームリレー
    • ATM 接続
    • CE 接続

  4. 個々のカテゴリを選択し、選択済みの統計情報をすべて Unselected ウィンドウに移動する必要があります。すべてのカテゴリをチェックした段階で、そのグループについては Enable / Disable ウィンドウを閉じて、次のグループに移ります。すべてのグループの処理が終るまで繰り返します。
     
  5. すべてのグループをチェックし終えると、統計情報の全タイプは選択解除された状態になっています。Enable / Disable ウィンドウがすべて閉じていることを確認したら、Config を選択し、次に SCM メイン ウィンドウから Node Selection を選択します。この結果、統計情報をもう一度有効にする必要のあるノードが選択されます。

  6. この段階で、Stats Enable メッセージを各ターゲット ノードに送る必要があります。Stats Enable メッセージは、1 回に最大 10 個のノードに送信される必要があります。そのためには、次を実行します。

    1. All という語の隣にある左矢印をクリックして、すべてのノードを選択解除します。
    2. リストにあるターゲット ノードを最大 10 個まで強調表示したら、Selected という語の隣にある右矢印をクリックして、Selected ボックスに強調表示したターゲット ノードを移動します。
    3. Select Action ボックスで、Send Stats Enable オプション ボタンをクリックしたら、次に Apply ボタンをクリックします。
    4. SCM メイン ウィンドウ内にある Outgoing Requests / Incoming Responses ウィンドウを監視して、SNMP put がすべてのノードに送信されたこと、およびそれぞれに対して OK の応答が返されていることを確認します。
    5. この処理をリスト内にある次の 10 個のノードについて繰り返します。

    6. すべてのノードの処理が終わったら、OK ボタンを選択して、ウィンドウを閉じます。

  7. 全ノード上の統計情報の収集を無効にする場合は、ネットワークの各ノードで dspstatparms コマンドを入力します。このコマンドを実行すると、Stats Collection:DISABLED が表示されます。DISABLED と表示されない場合は、上記で実行したように、Stats Enable メッセージを有効になっているノードに個々に再送信します。それでもまだ、統計情報が ENABLED と表示される場合は、Cisco TAC までご連絡ください。

付録 E    タスク 21:パラメータの設定

次に、スイッチ ソフトウェアをアップグレードする準備段階で変更することが推奨されるパラメータを示します。これ以外のパラメータについては、現在、動作しているソフトウェアでデフォルト値が設定されている必要があります。ただし、ネットワークのヘルス チェック中にデフォルト値とは異なると識別されても、スイッチ ソフトウェアのアップグレードに影響しないと判断されたパラメータは除きます。 

注: 次のパラメータがコマンド内で表示される状態は、ソフトウェア リリースによって異なる場合があります。

IPX および IGX

コマンド:cnfnodeparm

パラメータ アップグレード用の値 
Update Initial Delay 10000 
Update Per-Node Delay 60000 
Comm Break Test Delay 60000 
Network Timeout Period 10000 
Num Normal Timeouts 50
Comm Fail Interval 30000
Comm Fail Multiplier 6
Standby Update Timer 15
Stby Updates Per Pass 20
Gateway ID Timer 90
GLCON Alloc Timer 90
Comm Fail Delay 240

コマンド:cnfdlparm

パラメータ アップグレード用の値 
Session Timeout 30000
Request Hop Limit(loadrev に対してのみ適用)  4

コマンド:cnffunc

パラメータ アップグレード用の値 
Logging of conn events in local event log 無効 
Logging of conn events in CWM (SV+) event log 無効

コマンド:off1 / on1

パラメータ アップグレード用の値 
Standby Terminal 有効
Line Diag 無効
Modem Polling 無効
Conn Stat Sampling 無効

コマンド:off2 / on2

パラメータ アップグレード用の値 
Statistical Sample (Line Stat Sampling) 無効 
Statistical Alarm 無効 
Job Ready Checker 無効 
Power Supply Monitor 無効 
FRP Port Sampling (Port Stat Sampling) 無効 
Robust Updates 無効
Robust Alarm Updates 無効 
Realtime Counters 無効 
Update Standby Stats 無効 
Junction ID 無効

コマンド:cnffstparm

RTD Measurement time 255

コマンド:cnftstparm

すべてのカード タイプのセルフ テストとバックグラウンド テストをオフにする。 

BPX

コマンド:cnfnodeparm

パラメータ アップグレード用の値 
Update Initial Delay 10000 
Update Per-Node Delay 60000 
Comm Break Test Delay 60000 
Network Timeout Period 10000 
Num Normal Timeouts 50
Comm Fail Interval 30000
Comm Fail Multiplier 6
Standby Update Timer 15
Gateway ID Timer 90
GLCON Alloc Timer 90
Comm Fail Delay 240

コマンド:cnfdlparm

パラメータ アップグレード用の値 
Session Timeout 30000
Request Hop Limit(loadrev に対してのみ適用)  4

コマンド:cnffunc

パラメータ アップグレード用の値 
Logging of conn events in local event log 無効 
Logging of conn events in CWM (SV+) event log 無効

コマンド:off1 / on1

パラメータ アップグレード用の値 
Standby Terminal 有効
Line Diag 無効
Conn Stat Sampling 無効

コマンド:off2 / on2

パラメータ アップグレード用の値 
Statistical Sample (Line Stat Sampling) 無効 
Statistical Alarm 無効 
Job Ready Checker 無効 
Card Statistical Alms 無効
Card Stat Sampling 無効
ASI Port Sampling (Port Stat Sampling) 無効 
Robust Updates 無効
Robust Alarm Updates 無効 
Realtime Counters 無効
Update Standby Stats 無効 
Junction ID 無効

コマンド:cnftstparm

すべてのカード タイプのセルフ テストとバックグラウンド テストをオフにする。 


付録 F    タスク 27:スタンバイ プロセッサのロック解除

この手順を実行すると、アクティブ プロセッサのフラッシュに障害が発生した場合に、ノードを再構築せずにプロセッサ カードの切り替えだけを行います。

  1. 個々のターゲット ノードにログインして、次のコマンドを実行します。

    loadrev x.x.x <node_name>(x.x.x は、ダミーのリビジョン名です)

    x.x.x は存在しないリリースなので、ノードは revision x.x.x を無効と宣言します。dsprevs コマンドを入力して、これを確認します。

  2. プロセッサ カードの冗長性を無効にするには、CC Redundancy Cnfged パラメータを N に設定します。cnfnodeparm コマンドを入力して実行します。この結果、スタンバイ NPC/NPM/BCC のアップデート プロセスが開始されます。

    注: カードが Standby 状態になるのを待ちます。

  3. プロセッサ カードの冗長性をもう一度有効にするには、CC Redundancy Cnfged パラメータを Y に設定します。cnfnodeparm コマンドを入力して実行します。

  4. 次のコマンドによって、焼き付けプロセスをアクティブにします。

    loadrev <new_revision> <node_name>

  5. dspdnld コマンドを発行して、フラッシュの消去が開始されることを確認します。

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