スイッチ : Cisco MGX 8200 シリーズ エッジ コンセントレータ

MGX 8250 および MGX 8850(PXM1):ブート コードとファームウェアを稼動状態でアップグレードする スクリプト

2003 年 5 月 1 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2009 年 4 月 17 日) | フィードバック

目次


概要

この文書では、MGX 8850 エッジ スイッチをネットワークを稼動させた状態でアップグレードするための、シスコが推奨する 28 ステップの処理について説明します。稼動させた状態でのアップグレードでは、サービスの中断がほとんどあるいはまったくないので、次のアップグレードを行う場合に推奨します。

  • 互換性のあるファームウェア バージョンへのアップグレード
  • 互換性のあるデータベースあるいは Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)構造へのアップグレード
  • 2 枚の Processor Switch Module(PXM; プロセッサ スイッチ モジュール)を搭載した冗長 MGX 8850 へのアップグレード

MGX 8850 の運用状態でのアップグレードでは、次のコマンドを使用します。すべてのコマンドにおいて、大文字と小文字が区別されます。

コマンド
同等のスイッチ ソフトウェア アップグレード
機能
install 1 つ目の loadrev を新バージョンへ 新しいバージョンのファームウェアをロードします。
newrev runrev を新バージョンへ 新しいバージョンのファームウェアを実行します。アクティブ PXM およびプライマリ サービス モジュールからスタンバイ PXM およびセカンダリ サービス モジュールに switchcc を切り替えます。
commit 2 つ目の loadrev を新バージョンへ 新しいバージョンのファームウェアへのアップグレードを完了します。元のバージョンのファームウェアへの運用状態でのダウングレードは失われます。
abort loadrev を旧バージョンへ PXM を元のバージョンのファームウェアに復元します。commit コマンドの前に発行する必要があります。サービス モジュールのファームウェアではサポートしていません。

MGX 8850 ファームウェアでは、1:1 のホット スタンバイ冗長だけでなく、PXM モジュールの活性挿抜をサポートすることによって、MGX8850 のアベイラビリティを高める冗長性が提供されます。アクティブ PXM とスタンバイ PXM は、常に、同一のデータベースをローカル メモリに維持します。アクティブ PXM は、データベースに変更が加えられるたびに、スタンバイ PXM をアップデートします。アクティブ PXM に障害が発生すると、100 ミリ秒以内にスタンバイ PXM に切り替わります。RPM モジュールとサービス モジュールでは、この切り替えを意識する必要はありません。

データベース構造や MIB 構造に互換性がないために、旧バージョンと新バージョンのファームウェアで互換性が取れないことがありますが、その場合は、非冗長スイッチ用の MGX 8850 ブート コードおよびファームウェアのアップグレード スクリプトを使用する必要があります。互換性を判断するには、使用するファームウェアの「リリース ノート」を参照してください。

この文書に記載する作業は、2 つの PXM を使用した冗長 MGX 8850 ファームウェアのアップグレードに推奨します。この作業は、冗長 MGX 8850 をリリース 1.1.21 から 1.1.24 にアップグレードする際のラボ テストに示す順序で確認しました。データベースを完全な状態に維持するために、PXM ランタイム ファームウェアをリリース 1.1.23 に暫定的にアップグレードする必要があります。運用状態でのアップグレードの流れは、次のとおりです。

1.1.21 -> 1.1.23 -> 1.1.24

この文書では、必要な最低限の手順を一覧に示してから、各手順について詳しく説明します。MGX 8850 は MGX 8220 と同じプラットフォームに基づいているため、「MGX 8220 のアップグレードおよびダウングレード マトリックス、概念、および定義」を一読して、アップグレードの一般概念について十分に理解してください。作業の説明に使用する画面表示はラボ機器から取得したもので、Internet Protocol(IP; インターネット プロトコル)のアドレスや命名方式を示すものではありません。

注意:

  • Trivial File Transfer Protocol(TFTP; トリビアル ファイル転送プロトコル)セッションごとに PXM にロードできるイメージは 1 つのみに限定されます。
  • ブート コードおよびファームウェアのイメージを PXM にロードするには、複数の TFTP セッションが必要です。
  • 1 つの TFTP セッションで複数のファームウェア イメージをロードすると、初期イメージの後にコピーしたファイルはすべて破損します。
  • この文書は、ファームウェアのアップグレードを正常に行うための、参考資料として使用されることを目的としています。シスコのセールス エンジニア、システム エンジニア、またはアカウント マネージャによる、適切な計画の代わりにはなりません。
注:
  • PXM ランタイム ファームウェアの運用状態でのアップグレードは、リリース 1.1.21 から 1.1.24 へのアップグレードではサポートされません。データベースを完全な状態に維持して、ユーザ トラフィックを継続するため、この文書では、リリース 1.1.23 への PXM ランタイム ファームウェアの暫定的なアップグレードを取り扱っています。
  • MIB の変更のため、リリース 1.1.24 以降からバージョン 1.1.21 以下への運用状態でのダウングレードはサポートされません。

背景説明

ここでは、MGX 8850 シェルフでの IP アドレスに関する一般情報を記載します。2 枚の PXM が搭載された MGX 8850 シェルフには、別個の IP アドレスが 3 つあります。
  • 1 つの cnfifip IP アドレスで、シェルフ IP アドレスとも呼びます。
  • 2 つの bootChange IP アドレスで、PXM IP アドレスとも呼びます。

cnfifip IP アドレスまたはシェルフ IP アドレスは、MGX 8850 上にあるアクティブ PXM のイーサネット ポートの実稼動中の IP アドレスで、MGX 8850 シェルフの管理に使用します。switchcc が発生すると、スタンバイ PXM カードの新しい MAC アドレスが自動的にブロードキャストされ、cnfifip IP アドレスの役割を引き継ぎます。

既存の IP アドレスを確認するには、dspifip コマンドを発行します。dspifip コマンドの出力には、MGX 8850 シェルフに割り当てられた ATM アドレスと SLIP アドレスも表示されます。

  • ATM アドレスは、MGX 8850 シェルフのインバンド IP ルーティング(NWIP)の管理に使用します。
  • SLIP アドレスは、従来のとおり MGX 8850 に割り当てられています。

SLIP インターフェイスでは、統計の収集をサポートしていません。cnfifip および bootChange の IP アドレスは、clrallcnf コマンドの発行後に保持されます。

bootChange はサービス レベルのコマンドで、PXM にランタイム ファームウェアが存在しない場合に MGX 8850 を起動するため、必要に応じて使用します。bootChange IP アドレスまたは PXM IP アドレスは、cnfifip IP アドレスと異なっている必要があります。

同様に、アクティブ PXM の bootChange IP アドレスも、スタンバイ PXM の bootChange IP アドレスと異なっている必要があります。bootChange IP アドレスは、PXM がブートモードであるか、スタンバイ モードでファームウェアあるいはブート コードを PXM に直接ロードするために使用している場合にのみ有効です。詳細は、「ランタイム ファームウェアなしの PXM の起動」を参照してください。PXM を起動すると、cnfifip IP アドレスが有効になります。bootChange ゲートウェイ アドレスは、MGX 8850 がブートモードである場合に、異なる LAN セグメントにあるラップトップ PC または Cisco WAN Manager(CWM)の端末とシェルフが通信できるようにするネクストホップを指定します。MGX 8850 シェルフでランタイム ファームウェアを使用している場合に PXM の bootChange IP アドレスを表示するには、version コマンドを発行します。

sj_core.1.7.PXM.a > bootChange

'.' = clear field;  '-' = go to previous field;  ^D = quit

boot device          : lnPci
processor number     : 0
host name            : solwandbg1
file name            :
inet on ethernet (e) : 10.1.2.15:ffffff00
inet on backplane (b):
host inet (h)        :
gateway inet (g)     : 10.1.1.1
user (u)             : autoprog
ftp password (pw) (blank = use rsh):
flags (f)            : 0x0
target name (tn)     : pxm-7
startup script (s)   :
other (o)            :
 

sj_core.1.7.PXM.a > dspifip

    Interface        Flag  IP Address       Subnetmask       Broadcast Addr
    ---------------  ----  ---------------  ---------------  ---------------
    Ethernet/lnPci0  UP    10.1.2.44        255.255.255.0    10.1.1.1
    SLIP/sl0         DOWN  0.0.0.0          255.255.255.0    (N/A)
    ATM/atm0         DOWN  0.0.0.0          255.255.255.0    0.0.0.0

sj_core.1.7.PXM.a >

bootChange IP アドレスをスタンバイ PXM に割り当てるには、サービス レベルの shellCon コマンドおよび bootChange コマンドを発行します。bootChange IP アドレスを使用してファイルをロードするには、スタンバイ PXM のイーサネット ポートをハブまたは同様のネットワーク デバイスにケーブル接続する必要があります。シスコでは、ComMat.dat ファイルをアクティブおよびスタンバイの PXM にロードする際に、2 つの LAN 接続を使用することを推奨しています。単一の LAN 接続しか使用しない場合は、アクティブ PXM からスタンバイ PXM にケーブルを移動して、ComMat.dat ファイルをダウンロードします。
sj_core.1.7.PXM.a >cc 8

(session redirected)

sj_core.1.8.PXM.s >shellCon

-> bootChange

コマンドを打ち切るには、Ctrl キーを押した状態で C キーを押します。shellCon モードを終了するには、quit コマンドを発行します。

高レベルの計画

次に、正常なアップグレードに必要な手順をまとめます。ネットワークのサイズにかかわらず、すべての手順を完了する必要があります。

第 1 段階:計画

作業
説明
1
選択したリリースで判明しているファームウェアの異常を評価します。
2
このリリースに固有のアップグレード手順について、リリース ノートを確認します。
3
スクリプトを作成します。これは、第 3 段階の特定のセクションに必要なパラメータの変更に役立つオプションの作業です。

第 2 段階:ネットワークの準備

注:この段階は、ファームウェアをアップグレードする 1 週間前に完了しておく必要があります。
作業
説明
4
ネットワークのヘルス チェックを行います。
5
アップグレードの開始直前まで、ネットワークを密接に監視します。
6
ネットワーク ノードへのネットワーク管理接続を確認します。
7
両方の PXM の CardState を確認します。
8
PXM ごとに bootChange アドレスの設定を確認します。

第 3 段階:アップグレード

この段階におけるネットワークへの管理アクセスは、CWM(SV+)トポロジ マップおよび dspcdsdspalms コマンドを使用して、密接に監視する必要があります。

作業
説明
9
プロビジョニングの凍結を開始します。
10
予防策として、MGX 8850 PXM および Service Module(SM; サービス モジュール)の設定を保存します。
11
カード エラーを表示および記録し、エラー ログ ファイルをすべてクリアします。
12
新しいリビジョンを CWM(SV+)ステーションにロードします。
13
すべてのメジャー アラーム、および可能であればすべてのマイナー アラームの原因を取り除きます。
14
ターゲット リビジョンのブート コードを PXM にロードします。
15
中間およびターゲット バージョンのランタイム ファームウェアを PXM にロードします。
16
中間バージョンの ComMat.dat ファイルを PXM にインストールします。
17
ファームウェアを正常にダウンロードした後、ネットワークが 30 分間安定していれば、ブート コードを PXM フラッシュにインストールします。
18
installnewrev、および commit コマンドを使用して、中間バージョンの PXM ランタイム ファームウェアにアップグレードします。
19
中間バージョンおよび各 MGX 8850 PXM の CardState を確認します。
PXM の機能を確認します。
21
ターゲット バージョンの ComMat.dat ファイルを PXM にインストールします。
中間バージョンのファームウェアに正常にアップグレードした後、ネットワークが 30 分間安定していれば、installnewrev、および commit コマンドを使用して、ターゲット バージョンの PXM ランタイム ファームウェアにアップグレードします。

23

ターゲット バージョンのサービス モジュール ブート コードおよびファームウェアを PXM にロードします。
24
サービス モジュール ブート コードおよびファームウェアのバージョンをアップグレードします。
25
ネットワークを安定させ、お客様固有の検証テストを実行します。
26
ネットワークのヘルス チェックを行います。
27
ネットワーク設定を CWM(SV+)に保存します。
28
プロビジョニングの凍結を終了します。

作業の詳細

第 1 段階:計画
 
作業 1 選択したリリースで判明しているファームウェアの異常を評価します。

一部の異常に対しては、アップグレードを円滑に行うための準備を追加する必要がある場合があります。これには、次の作業が考えられます。

  • アップグレード手順の追加
  • パラメータの変更
  • 回避策
作業 2 このリリースに固有のアップグレード手順について、リリース ノートを確認します。

作業 1 と同様に、ここでも次の作業が必要になることがあります。

  • アップグレード手順の追加
  • パラメータの変更
  • 回避策
作業 3 スクリプトを作成します。これは、第 3 段階の特定のセクションに必要なパラメータの変更に役立つオプションの作業です。

スクリプトの作成およびテストには、次の利点があります。

     パラメータの変更処理の実行が簡単になる。
     新しいリリースのファームウェアで変更されたコマンドが強調される。

ネットワークのアップグレード準備においてパラメータの設定に役立つさまざまな製品があります。

第 2 段階:ネットワークの準備
 

作業 4 ネットワークのヘルス チェックを行います。

付録 A」を参照してください。
 

作業 5 アップグレードの開始直前まで、ネットワークを密接に監視します。

作業 4 で既存のネットワークに関する問題が強調されますが、アップグレードの開始直前までは新しいファームウェアやカードでエラーが発生していないかを調べるため、念のためネットワークを監視します。
エラーが再発する場合は、Cisco TAC までご連絡ください。

ファームウェア エラーおよびカード エラーのチェックの詳細は、「付録 A」を参照してください。

作業 6 ネットワーク ノードへのネットワーク管理接続を確認します。

アウトバンド アクセスを使用して、ネットワークのすべての MGX 8850 シェルフに接続できることを確認します。TELNET を使用して、ネットワークの各 MGX 8850 に接続します。両方の PXM のコンソール ポートおよび LAN ポートにアクセスできる必要があります。各 PXM のコンソール ポートはターミナル サーバに接続し、各 PXM の LAN ポートはハブに接続するのが一般的です。

作業 7 両方の PXM の CardState を確認します。

片方の PXM がアクティブで、もう片方がスタンバイであることを確認します。dspcds コマンドを発行して、両方の PXM の状態を確認します。PXM 状態がアクティブおよびスタンバイでない場合は、アップグレード処理を続行しないでください。

次に、両方の PXM の正しい状態を表示する dspcds コマンドの出力例を示します。この文書では、dspcds 出力の最初のページしか記載していません。

jet.1.7.PXM.a > dspcds

    Slot  CardState    CardType     CardAlarm  Redundancy
    ----  -----------  --------     ---------  -----------
    1.1   Active       FRSM-2E3     Clear
    1.2   Active       FRSM-2CT3    Clear
    1.3   Active       FRSM-2E3     Clear
    1.4   Active       VISM-8T1     Clear
    1.5   Empty                     Clear
    1.6   Empty                     Clear
    1.7   Active       PXM1-OC3     Clear
    1.8   Standby      PXM1-OC3     Clear
    1.9   Empty                     Clear
    1.10  Active       RPM          Clear
    1.11  Active       VISM-8E1     Clear
    1.12   Empty                     Clear
    1.13   Empty                     Clear
    1.14   Empty                     Clear
    1.15  Empty                     Clear
    1.16  Empty                     Clear
    1.17  Empty                     Clear
    1.18   Empty                     Clear
    1.19   Empty                     Clear

Type <CR> to continue, Q<CR> to stop:

作業 8 PXM ごとに bootChange アドレスの設定を確認します。

サービス レベルの bootChange コマンドを使用して、MGX 8850 シェルフの各 PXM に一意の IP アドレスを割り当てます。bootChange IP アドレスは、ランタイム ファームウェアを PXM にロードするために使用します。bootChange IP アドレスは、cnfifip コマンドを使用して MGX 8850 シェルフに割り当てた IP アドレスと異なっている必要があります。

jet.1.7.PXM.a > bootChange

'.' = clear field;  '-' = go to previous field;  ^D = quit

boot device          : lnPci
processor number     : 0
host name            : solwandbg1
file name            :
inet on ethernet (e) : 192.168.1.65:ffffff00
inet on backplane (b):
host inet (h)        :
gateway inet (g)     : 192.168.1.1
user (u)             : autoprog
ftp password (pw) (blank = use rsh):
flags (f)            : 0x0
target name (TN)     : pxm-7
startup script (s)   :
other (o)            :

アクティブ PXM の bootChange IP アドレスを確認するには、version コマンドを発行します。
jet.1.7.PXM.a > version
VxWorks (for POPEYE) version 5.3.1.
Kernel: WIND version 2.5.
Made on Jun  6 2000, 23:05:55.
Boot line:
lnPci(0,0)solwandbg1: e=192.168.1.65:ffffff00 g=192.168.1.1 u=autoprog TN=pxm7
PXM firmware version : 1.1.21
Boot Image Version   : 1.1.21
bootChange IP アドレスをスタンバイ PXM に割り当てるには、サービス レベルの shellCon コマンドを発行してから、bootChange コマンドを使用します。
jet.1.7.PXM.a > cc 8

(session redirected)

jet.1.7.PXM.s >shellCon

->
-> bootChange
bootChange

'.' = clear field;  '-' = go to previous field;  ^D = quit

boot device          : lnPci
processor number     : 0
host name            : solwandbg1
file name            :
inet on ethernet (e) : 192.168.1.30:ffffff00
inet on backplane (b):
host inet (h)        :
gateway inet (g)     : 192.168.1.1
user (u)             : autoprog
ftp password (pw) (blank = use rsh):
flags (f)            : 0x0
target name (TN)     : pxm-7
startup script (s)   :
other (o)            :

value = 0 = 0x0
-> quit
quit

(session resumed)

jet.1.8.PXM.s >  version
VxWorks (for POPEYE) version 5.3.1.
Kernel: WIND version 2.5.
Made on Jun  6 2000, 23:05:55.
Boot line:
lnPci(0,0)solwandbg1: e=192.168.1.30:ffffff00 g=192.168.1.1 u=autoprog TN=pxm7
PXM firmware version : 1.1.21
Boot Image Version   : 1.1.21

cnfifip コマンドを発行して、MGX 8850 シェルフへの接続に使用した IP アドレスを割り当てます。cnfifip コマンドで割り当てた IP アドレスは、シェルフが通常の動作状態にあるときに MGX 8850 に接続するために使用します。
jet.1.7.PXM.a > cnfifip 26 192.168.1.23 255.255.255.0 192.168.1.255
シェルフ IP アドレスを確認するには、dspifip コマンドを発行します。
jet.1.7.PXM.a > dspifip

    Interface        Flag  IP Address       Subnetmask       Broadcast Addr
    ---------------  ----  ---------------  ---------------  ---------------
    Ethernet/lnPci0  UP    192.168.1.23     255.255.255.0    192.168.1.255
    SLIP/sl0         DOWN  0.0.0.0          255.255.255.0    (N/A)
    ATM/atm0         DOWN  0.0.0.0          255.255.255.0    0.0.0.0

ATM アドレスは、Cisco BPX 8600 シリーズ スイッチへのフィーダ トランクにおける MGX 8850 シェルフのインバンド管理に使用します。

第 3 段階:アップグレード
 

作業 9 プロビジョニングの凍結を開始します。

アップグレードが完了するまで、新しいサービスのプロビジョニングを停止します。

作業 10 予防策として、MGX 8850 PXM および Service Module(SM; サービス モジュール)の設定を保存します。

MGX 8850 設定のスナップショットを CWM(SV+)ワークステーションに保存します。 MGX 8850 設定が保存されていないと、すべての設定を手動で再入力する必要があります。

jet.1.7.PXM.a > saveallcnf
jet.1.7.PXM.a > ll C:/CNF

  size          date       time       name
--------       ------     ------    --------
     512    MAY-21-1999  17:46:12   .                 <DIR>
     512    MAY-21-1999  17:46:12   ..                <DIR>
  182762    JUL-06-2000  15:33:45   jet_1533000602.zip
  182762    JUL-06-2000  15:33:48   jet.zip

In the file system :
    total space :  819200 K bytes
    free  space :  712933 K bytes

TFTP サーバから次のコマンドを発行して、コンフィギュレーション ファイルをサーバに保存します。TFTP サーバは、UNIX ワークステーションまたは CWM ワークステーションのどちらでもかまいません。

UNIX-prompt>tftp 192.168.1.23
tftp>bin
tftp>get CNF/jet_1533000602.zip
Received 182762 bytes in 2.4 seconds
tftp>quit

作業 11 カード エラーを表示および記録し、エラー ログ ファイルをすべてクリアします。

それぞれのカードで次のコマンドを使用して、アップグレードするすべてのノードについて、カード エラーを記録およびクリアします。

     dspcderrs on the PXM, FRSM, AUSM, VISM, CESM.
     clrcderrs on the FRSM, AUSM.
     clrerr on the PXM.
     clrlog on the PXM.
作業 12 新しいリビジョンを CWM(SV+)ステーションにロードします。

新しいバージョンのファームウェアを CWM(SV+)ステーションにロードします。ファイル サイズを「ファームウェア リリース ノート」に記載されたものと比較して、イメージが正常にロードされたことを確認します。

作業 13 すべてのメジャー アラーム、および可能であればすべてのマイナー アラームの原因を取り除きます。

ファームウェアのアップグレード時には、ネットワークにアラームが存在しないのが理想的です。これが不可能な場合は、少なくとも
すべてのメジャー アラームの原因を識別および記録してから、適切な再設定を行ってアラームを取り除きます。
付録 A」に記載した手順で dsptotals コマンドを発行して、接続合計を確認します。

アップグレード後に比較できるようにするため、マイナー アラームをすべて記録しておきます。

作業 14 ターゲット リビジョンのブート コードを PXM にロードします。

TFTP プロセスを使用して新しい PXM ブート コードを MGX 8850 にアップロードし、チェックサムを確認します。次に示すバイト カウントとチェックサムは、一例にすぎません。イメージが異なれば、これらの値も変わります。このテストでは、中間 PXM ブート コードのバージョン 1.1.23 は必要ありません。

unix-promt>tftp 192.168.1.23
tftp>bin
tftp>put pxm_bkup_1.1.24.fw POPEYE@PXM.BT
Sent 1274256 bytes in 7.2 seconds
tftp>quit

jet.1.7.PXM.a >
Program length = 1274256
Calculated checksum = 0xb5fb283e stored checksum = 0xb5fb283e
Fw checksum passed

PXM ではブート コードが逐次実行されるので、以前のイメージがロードされていると、最も古いイメージが実行されます。この問題を回避するには、既存のブート コードのイメージを削除するか、ファイル名の拡張子を .old に変更します。既存のブート コードのイメージ名を変更すると、FW ディレクトリに 2 つのブート コード ファイルが保存され、そのうちの 1 つの拡張子が .old になります。次に、FW ディレクトリの例を示します。FW ディレクトリの内容を表示するには C: ドライブで cd FW コマンドを発行してから、ll コマンドを発行します。現在のブート コード ファイルおよび以前の 2 つのブート コード ファイルが強調表示されます。
jet.1.7.PXM.a > ll
  size          date       time       name
--------       ------     ------    --------
     512    JUL-21-2000  17:13:30   .                 <DIR>
     512    JUL-21-2000  17:13:30   ..                <DIR>
 2105328    JUL-20-2000  14:30:12   pxm_1.1.11_fw.old
  620368    JUL-20-2000  16:49:48   sm90.fw
  799440    MAY-11-2000  18:53:24   sm35.fw
 1178168    MAY-11-2000  18:54:40   sm50.fw
  934356    JUL-21-2000  11:47:08   sm130.fw
 1246872    JUL-20-2000  15:54:40   pxm_bkup_1.1.12.old
      21    JUL-24-2000  15:58:44   ComMat.dat
 1265620    JUL-24-2000  10:36:14   pxm_bkup_1.1.21.old
 2147060    JUL-24-2000  11:21:48   pxm_1.1.21.fw
 1315400    JUL-24-2000  12:04:34   sm150.fw
 1274256    JUL-24-2000  13:42:42   pxm_bkup_1.1.24.fw
 2183088    JUL-24-2000  13:47:42   pxm_1.1.24.fw
 2182548    JUL-24-2000  14:45:18   pxm_1.1.23.fw

In the file system :
    total space :  819200 K bytes
    free  space :  727272 K bytes

jet.1.7.PXM.a >

ll コマンドで表示されるファームウェア ファイルは、dspfwrev コマンドで表示されるファームウェア ファイルのスーパーセットです。
jet.1.7.PXM.a > dspfwrevs
Card Type   Date       Time     Size     Version             File Name
----------- ------------------- -------- ------------------- ------------------
CESM-8T1E1  07/20/2000 16:49:48 620368   10.0.04             sm90.fw
FRSM-8T1E1  05/11/2000 18:53:24 799440   10.0.11             sm35.fw
AUSM-8T1E1  05/11/2000 18:54:40 1178168  10.0.11             sm50.fw
FRSM-VHS    07/21/2000 11:47:08 934356   10.0.11             sm130.fw
PXM1        07/24/2000 11:21:48 2147060  1.1.21              pxm_1.1.21.fw
VISM-8T1E1  07/24/2000 12:04:34 1315400  1.0.02              sm150.fw
PXM1        07/24/2000 13:42:42 1274256  1.1.24              pxm_bkup_1.1.24.fw
PXM1        07/24/2000 13:47:42 2183088  1.1.24              pxm_1.1.24.fw
PXM1        07/24/2000 14:45:18 2182548  1.1.23              pxm_1.1.23.fw

新しくロードされたファームウェア ファイルは、数秒以内にスタンバイ PXM に自動的に複製されます。スタンバイ PXM 上のファイルを確認するには、次のコマンドを発行します。

  1. cc <card_number>
  2. CD FW
  3. ll

次に、スロット 8 のスタンバイ PXM に存在するファームウェア イメージのリストを示します。

jet.1.8.PXM.s > ll
  size          date       time       name
--------       ------     ------    --------
     512    MAY-12-2000  00:03:16   .                 <DIR>
     512    MAY-12-2000  00:03:16   ..                <DIR>
 2105328    JUL-20-2000  14:30:12   pxm_1.1.11_fw.old
  620368    JUL-20-2000  16:49:48   sm90.fw
  799440    MAY-11-2000  18:53:24   sm35.fw
 1178168    MAY-11-2000  18:54:40   sm50.fw
  934356    JUL-21-2000  11:47:08   sm130.fw
 1265620    JUL-24-2000  10:36:14   pxm_bkup_1.1.21.old
 2147060    JUL-24-2000  11:21:48   pxm_1.1.21.fw
      21    JUL-24-2000  15:58:44   ComMat.dat
 1246872    JUL-20-2000  15:54:40   pxm_bkup_1.1.12.old
 1315400    JUL-24-2000  12:04:34   sm150.fw
 1274256    JUL-24-2000  13:42:42   pxm_bkup_1.1.24.fw
 2183088    JUL-24-2000  13:47:42   pxm_1.1.24.fw
 2182548    JUL-24-2000  14:45:18   pxm_1.1.23.fw

In the file system :
    total space :  819200 K bytes
    free  space :  682019 K bytes

jet.1.8.PXM.s >
   

作業 15 中間およびターゲット バージョンのランタイム ファームウェアを PXM にロードします。

TFTP プロセスを使用して中間およびターゲット バージョンのランタイム ファームウェアを MGX 8850 にアップロードし、チェックサムを確認します。次に示すバイト カウントとチェックサムは一例であり、他のイメージの場合は値も異なります。このテストでは、バージョン 1.1.23 および 1.1.24 のランタイム ファームウェアをロードしています。順序どおりにファームウェア アップグレード手順を行っていれば、複数のバージョンのランタイム ファームウェアを保管できます。

unix-promt>tftp 192.168.1.23
tftp>bin
tftp>put pxm_1.1.23.fw POPEYE@PXM.FW
Sent 2182548 bytes in 10.4 seconds
tftp>quit

jet.1.7.PXM.a >
Program length = 2182548
Calculated checksum = 0xa65cb14f stored checksum = 0xa65cb14f
Fw checksum passed

unix-promt>tftp 192.168.1.23
tftp>bin
tftp>put pxm_1.1.24.fw POPEYE@PXM.FW
Sent 2182548 bytes in 10.4 seconds
tftp>quit

jet.1.7.PXM.a >
Program length = 2182548
Calculated checksum = 0xcb8h24ac stored checksum = 0xcb8h24ac
Fw checksum passed

各 PXM にアップロードしたバージョンを確認するには、dspfw コマンドを発行します。
jet.1.7.PXM.a > dspfw
PXM FW versions:

"1.1.21" in pxm_1.1.21.fw
"1.1.24" in pxm_1.1.24.fw
"1.1.23" in pxm_1.1.23.fw

jet.1.7.PXM.a > cc 8

(session redirected)

jet.1.8.PXM.s > dspfw
PXM FW versions:

"1.1.21" in pxm_1.1.21.fw
"1.1.24" in pxm_1.1.24.fw
"1.1.23" in pxm_1.1.23.fw

作業 16 中間バージョンの ComMat.dat ファイルを両方の PXM にインストールします。

ComMat.dat ファイルには、運用状態でのアップグレードをサポートするファームウェアのバージョン範囲を指定する互換性マトリックス データが入っています。異なるバージョンの ComMat.dat ファイルは、PXM に保管できません。ランタイム ファームウェアのインストールごとに、各バージョンの ComMat.dat ファイルをあらかじめアップロードしておく必要があります。バージョン 1.1.23 の ComMat.dat ファイルをアップロードし、アクティブ PXM の C:/FW ディレクトリにコピーします。

UNIX-prompt>tftp 192.168.1.23
tftp>bin
tftp>put ComMat.dat
Sent 21 bytes in 0.3 seconds
tftp>quit

jet.1.7.PXM.a > pwd
C:

jet.1.7.PXM.a >mv ComMat.dat C:/FW/ComMat.dat  

ComMat.dat ファイルをスタンバイ PXM にアップロードするには、TFTP の bootChange IP アドレスを使用します。bootChange IP アドレスは、PXM がスタンバイ状態になると機能します。ComMat.dat ファイルをスタンバイ PXM の C:/FW ディレクトリにコピーします。
UNIX-prompt>tftp 192.168.1.30
tftp>bin
tftp>put ComMat.dat
Sent 21 bytes in 0.3 seconds
tftp>quit

jet.1.8.PXM.s > pwd
C:

jet.1.8.PXM.s > MV ComMat.dat C:/FW/ComMat.dat

作業 17 ファームウェアを正常にダウンロードした後、ネットワークが 30 分間安定していれば、ブート コードを PXM フラッシュにインストールします。

install bt コマンドを発行して、ブート コード ファイルを PXM フラッシュ メモリにアップロードします。このコマンドは、アクティブ PXM とスタンバイ PXM の両方にブート コードをダウンロードします。

jet.1.7.PXM.a > install bt "1.1.24"
writing pxm_bkup_1.1.24.fw to flash...
Board recognised as a PXM1B board ...
Checksum size is 1274256 ...
Erasing the flash ....
FLASH erase complete
Downloading C:/FW/pxm_bkup_1.1.24.fw into the flash ...
verifying flash contents ....
Flash ok ....

Flash download completed ...
copying pxm_bt_1.1.24.fw to standby...
writing flash on other card...
command completed OK on both pxms.
The new boot code will be used after the next reset

作業 18 installnewrev、および commit コマンドを使用して、中間バージョンの PXM ランタイム ファームウェアにアップグレードします。

install 1.1.23 コマンドを発行して、中間バージョンの PXM ランタイム ファームウェアをインストールします。スタンバイ PXM はリセットされ、Hold 状態になります。この処理には数秒かかります。

jet.1.7.PXM.a > install 1.1.23
this may take a while ...
install command completed OK
please wait for the other card to enter the hold state.

jet.1.7.PXM.a > dspcds

    Slot  CardState    CardType     CardAlarm  Redundancy
    ----  -----------  --------     ---------  -----------
    1.1   Active       FRSM-2E3     Clear
    1.2   Active       FRSM-2CT3    Clear
    1.3   Active       FRSM-2E3     Clear
    1.4   Empty                     Clear
    1.5   Empty                     Clear
    1.6   Empty                     Clear
    1.7   Active       PXM1-OC3     Clear
    1.8   Hold         PXM1-OC3     Clear
    1.9   Empty                     Clear
    1.10  Active       RPM          Clear
    1.11  Active       VISM-8E1     Clear
    1.12  Empty                     Clear
    1.13  Empty                     Clear
    1.14  Empty                     Clear
    1.15  Empty                     Clear
    1.16  Empty                     Clear
    1.17  Empty                     Clear
    1.18  Empty                     Clear
    1.19  Empty                     Clear

Type <CR> to continue, Q<CR> to stop:

スタンバイ PXM が Hold 状態になったら、newrev 1.1.23 コマンドを発行します。newrev 1.1.23 コマンドを発行すると、アクティブ PXM がリセットされて Hold 状態になり、スタンバイ PXM が Active になります。

jet.1.7.PXM.a > newrev 1.1.23

reset type: 0x00000002
pio input: 0xf00f5771
Error EPC: 0x800c6e70
Status Reg: 0x3040ff05
Cause Reg: 0x00000000
CacheErr Reg: 0xb0000000

Reset L2 cache...
DRAM size: 0x08000000
Reset L1 cache...

Backup Boot Version: 1.1.24
Verify Checksum... Valid
jumping to romStart
.............................................
.........................................

PXM の状態を確認するには、スロット 8 にある PXM のコンソール ポートにログインします。

Login:
 card going active..
SM Feature Bit Map is = 0
SM Feature Bit Map is = 0
newrev コマンドを発行すると、スロット 8 の PXM で発行した dspcd コマンドの出力に中間バージョンのファームウェアが表示されます。この時点で、MGX 8850 では中間バージョンのファームウェアが稼動しており、健全度と状態、およびユーザ トラフィックを確認する必要があります。
jet.1.8.PXM.a > dspcd

    ModuleSlotNumber:          8
    FunctionModuleState:       Active
    FunctionModuleType:        PXM1-OC3
    FunctionModuleSerialNum:   SCK03160179
    FunctionModuleHWRev:       A0
    FunctionModuleFWRev:       1.1.23
    FunctionModuleResetReason: Upgrade Reset
    LineModuleType:            PXM-UI
    LineModuleState:           Present
    SecondaryLineModuleType:   MMF-4-155
    SecondaryLineModuleState:  Present
    mibVersionNumber:          0.0.00
    configChangeTypeBitMap:    No changes
    cardIntegratedAlarm:       Clear
    cardMajorAlarmBitMap:      Line Alarm
    cardMinorAlarmBitMap:      Line Statistical Alarm
    BkCardSerialNum:           SBK02420284
    TrunkBkCardSerialNum:      SAK0320005M
    FrontCardFabNumber:        800-05086-03

スロット 7 の PXM がリセットされ正常に Hold 状態になったら、commit 1.1.23 コマンドを発行します。commit 1.1.23 コマンドは、両方の PXM でランタイム ファームウェアのアップグレードを完了し、スロット 7 の PXM はこれで Standby 状態になります。

mgx1.1.8.PXM.a > commit 1.1.23
this may take a while ...
commit command completed OK
作業 19 中間バージョンおよび各 MGX 8850 PXM の CardState を確認します。

PXM の CardState を確認するには、dspcds コマンドを発行します。以前に Standby 状態であった PXM が、アクティブになっていることに注意してください。version コマンドを発行して、PXM ごとにファームウェアのバージョンを確認します。

jet.1.8.PXM.a > dspcds

    Slot  CardState    CardType     CardAlarm  Redundancy
    ----  -----------  --------     ---------  -----------
    1.1   Active       FRSM-2E3     Clear
    1.2   Active       FRSM-2CT3    Clear
    1.3   Active       FRSM-2E3     Clear
    1.4   Active       VISM-8T1     Clear
    1.5   Empty                     Clear
    1.6   Empty                     Clear
    1.7   Standby      PXM1-OC3     Clear
    1.8   Active       PXM1-OC3     Clear
    1.9   Empty                     Clear
    1.10  Active       RPM          Clear
    1.11  Active       VISM-8E1     Clear
    1.12  Empty                     Clear
    1.13  Empty                     Clear
    1.14  Empty                     Clear
    1.15  Empty                     Clear
    1.16  Empty                     Clear
    1.17  Empty                     Clear
    1.18  Empty                     Clear
    1.19  Empty                     Clear

Type <CR> to continue, Q<CR> to stop:
 

作業 20 PXM の機能を確認します。

PXM の機能を確認するには、switchcc コマンドを発行します。コマンドが実行されると、アクティブ PXM はスロット 7 に、スタンバイ PXM はスロット 8 に存在します。switchcc コマンドの実行時にアラームが発生した場合は、Cisco TAC までご連絡ください。

作業 21 ターゲット バージョンの ComMat.dat ファイルを PXM にインストールします。

ComMat.dat ファイルには、運用状態でのアップグレードをサポートするファームウェアのバージョン範囲を指定する互換性マトリックス データが入っています。異なるバージョンの ComMat.dat ファイルは、PXM に保管できません。ランタイム ファームウェアのインストールごとに、各バージョンの ComMat.dat ファイルをあらかじめアップロードしておく必要があります。バージョン 1.1.24 の ComMat.dat ファイルをアップロードし、アクティブ PXM の C:/FW ディレクトリにコピーします。

UNIX-prompt>tftp 192.168.1.23
tftp>bin
tftp>put ComMat.dat
Sent 21 bytes in 0.3 seconds
tftp>quit

jet.1.7.PXM.a > pwd
C:

jet.1.7.PXM.a >mv ComMat.dat C:/FW/ComMat.dat  

ComMat.dat ファイルをスタンバイ PXM にアップロードするには、TFTP の bootChange IP アドレスを使用します。bootChange IP アドレスは、PXM が Standby 状態になると機能します。ComMat.dat ファイルをスタンバイ PXM の C:/FW ディレクトリにコピーします。
UNIX-prompt>tftp 192.168.1.30
tftp>bin
tftp>put ComMat.dat
Sent 21 bytes in 0.3 seconds
tftp>quit

jet.1.8.PXM.s > pwd
C:

jet.1.8.PXM.s > MV ComMat.dat C:/FW/ComMat.dat

作業 22 中間バージョンのファームウェアに正常にアップグレードした後、ネットワークが 30 分間安定していれば、installnewrev、および commit コマンドを使用して、ターゲット バージョンの PXM ランタイム ファームウェアにアップグレードします。

PXM ランタイム ファームウェアを 1.1.23 から 1.1.24 にアップグレードするため、作業 18 と 19 を繰り返します。各コマンドで、1.1.23 を 1.1.24 に置き換えます。

 

作業 23 ターゲット バージョンのサービス モジュール ブート コードおよびファームウェアを PXM にロードします。

PXM は、MGX 8850 サービス モジュール上のすべてのファームウェアを評価します。サービス モジュールのランタイム ファームウェアのバージョンに PXM との互換性がないことが検出されると、エラーまたは不一致状態になります。

新しいバージョンのファームウェアに対して、サービス モジュールのブート コードをアップグレードする必要がない場合は、ブート コードの手順を省略します。サービス モジュールごとのターゲット バージョンのファームウェアおよびブート コードを、シェルフにアップロードします。チェックサムの結果には、ファームウェアのアップロードだけが表示されます。

サービス モジュールのブート コードは、スロットごとにロードする必要があります。サービス モジュールのファームウェアは、MGX 8850 PXM ハード ドライブの /FW ディレクトリにコピーされます。サービス モジュールのファームウェアをロードするときに、スロットを指定せずに 0 を使用した場合は、任意のサービス モジュールを有効なスロットに挿入して、必要なファームウェアを PXM から取得できます。スロットを指定せずにサービス モジュールのファームウェアをロードすると、以前のバージョンのファームウェアがハード ドライブに存在している場合は、それが上書きされます。

ブート コード ファイルおよびファームウェア ファイルは、アクティブ PXM にロードされた数秒後にスタンバイ PXM に自動的に複製されます。

サービス モジュールの新しいブート コードをアップロードするには、次のようにします。

UNIX-prompt>tftp 192.168.1.23
tftp> bin
tftp>put frsm_vhs_VHS_BT_1.0.02.fw POPEYE@SM_1_1.BOOT
Sent 457988 bytes in 14.2 seconds
tftp>quit

特定のスロットにブート コードを適用する put コマンドの構文は、次のとおりです。

put <boot_code_filename> POPEYE@SM_1_<slot_number>.BOOT

同じモデルのすべてのサービス モジュールに適用できるように新しいファームウェアをアップロードするには、次のようにします。

UNIX-prompt>tftp 192.168.1.23
tftp> bin
tftp>put frsm_vhs_10.0.12.fw POPEYE@SM_1_0.FW
Sent 913360 bytes in 18.3 seconds
tftp>quit

jet.1.7.PXM.a >
Program length = 913360
Calculated checksum = 0xe2f5ca1b stored checksum = 0xe2f5ca1b
Fw checksum passed

同じモデルのすべてのサービス モジュールにファームウェアを適用する put コマンドの構文は、次のとおりです。

put <firmware_filename> POPEYE@SM_1_0.FW

作業 24 サービス モジュール ブート コードおよびファームウェアのバージョンをアップグレードします。

サービス モジュールごとに、アップロードしたサービス モジュールのファームウェアをインストールします。冗長ではないサービス モジュールが関係する非運用状態でのアップグレードの場合は、アクティブ PXM から resetcd <card_number> コマンドを発行します。resetcd <card_number> コマンドを使用すると、サービス モジュール上で新しいブート コードとファームウェアが強制的に実行されます。冗長サービス モジュールが存在しないため、resetcd <card_number> コマンドを実行すると、サービスが約 5 分間中断します。

サービス モジュールを運用状態でアップグレードする場合、冗長構成にして冗長機能を使用する必要があります。冗長サービス モジュールのファームウェアのアップグレードは、abort コマンドをサポートしていないことを除き、冗長 PXM ファームウェアのアップグレードと手順は同じです。

MGX 8850 では、サービス モジュールに応じて、1:1 冗長および 1:N 冗長が可能です。この文書では、1:1 冗長について説明しています。1:1 冗長を設定するには、プライマリ サービス モジュールのバックアップとしてセカンダリ サービス モジュールが必要です。プライマリおよびセカンダリのサービス モジュールはモデル タイプが同じであり、同じライン モジュールまたはバック カードを使用する必要があります。2 つのスロットにあるサービス モジュール間で 1:1 冗長を有効にするには、アクティブ PXM から addred コマンドを発行します。冗長スロットは連続している必要はありませんが、分散するとケーブルの管理やトラブルシューティングが困難になります。MGX 8850 での冗長性を識別するには、アクティブ PXM から dspred コマンドを発行します。1:1 冗長の場合にサービス モジュールをセカンダリとして設定すると、状態が Active から Standby に変わります。状態が変化すると、Standby 状態にあるサービス モジュールに対して直接発行しても動作しないコマンドが多くあります。Standby 状態にあるサービス モジュールで動作しないコマンドには、installnewrevcommit などがあります。


 mgx1.1.8.PXM.a > dspred

   Primary  Primary  Primary Secondary Secondary  Secondary  Red.  Red.Slot

   SlotNum   Type    State   SlotNum   Type       State      Type  Cover

   ------- -------   ------- --------- ---------  ---------  ----  --------

      1    FRSM-2E3  Active     3      FRSM-2E3   Standby    1:1    0

 

install bt sm <slot_number> <boot_code_version> を発行して、ターゲット バージョンのブート コードを実行します。

次のコマンドを発行して、ターゲット バージョンのサービス モジュール ファームウェアを実行します。

コマンド 構文 機能
install install sm <slot_number> <firmware_version> 新しいバージョンのファームウェアをロードします。
newrev newrev sm <slot_number> <firmware_version> 新しいバージョンのファームウェアを実行します。プライマリ サービス モジュールからセカンダリ サービス モジュールに switchcc を切り替えます。
commit commit sm <slot_number> <firmware_version> 新しいバージョンのファームウェアへのアップグレードを完了します。元のバージョンのファームウェアへの運用状態でのダウングレードは失われます。
abort サービス モジュール ファームウェアの運用状態でのアップグレードでは、abort コマンドをサポートしていません。  

jet.1.7.PXM.a > install sm 1 10.0.12
Do you want to proceed (Yes/No)? yes

jet.1.7.PXM.a > newrev sm 1 10.0.12
Do you want to proceed (Yes/No)? yes

jet.1.7.PXM.a > dspcds

 Slot  CardState    CardType     CardAlarm  Redundancy
    ----  -----------  --------     ---------  -----------
    1.1   Boot         FRSM-2E3     Clear     Covered by slot 3 
    1.2   Active       FRSM-2CT3    Clear
    1.3   Active       FRSM-2E3     Clear     Covering slot 1 
    1.4   Active       VISM-8T1     Clear
    1.5   Active       VISM-8T1     Clear
    1.6   Empty                     Clear
    1.7   Active       PXM1-OC3     Clear
    1.8   Standby      PXM1-OC3     Clear
    1.9   Empty                     Clear
    1.10  Active       RPM          Clear
    1.11  Active       VISM-8E1     Clear
    1.12  Empty                     Clear
    1.13  Empty                     Clear
    1.14  Empty                     Clear
    1.15  Empty                     Clear
    1.16  Empty                     Clear
    1.17  Empty                     Clear
    1.18  Empty                     Clear
    1.19  Empty                     Clear

Type <CR> to continue, Q<CR> to stop:

jet.1.7.PXM.a > commit sm 1 10.0.12
Do you want to proceed (Yes/No)? yes

 

作業 25 ネットワークを安定させ、お客様固有の検証テストを実行します。

10 分後にターゲット ノードにログインし、次のコマンドを使用して健全度を確認します。

  • dsplog
  • dsperr -en
  • dsptotals
この期間は、テストを実行し新しいファームウェアが正しく機能していることを確認するのに最適です。

MGX 8850 ネットワークに接続されているルータの管理に使用するすべての外部管理システムに応答します。
この応答は、すべてのデバイスが到達可能であることを確認するために行います。

可能であれば、エンド ユーザに連絡し、ネットワーク接続がすべて正常に機能していることを確認するように依頼します。

注:万一、以前のリビジョンのファームウェアに戻す場合には、それを行う前にあらかじめ Cisco TAC までご連絡ください。
以前のリビジョンに戻すと、新しいファームウェアが正常に機能しない理由などの重要な情報が失われます。

作業 26 ネットワークのヘルス チェックを行います。

付録 A」を参照してください。
   

作業 27 MGX 8850 PXM とサービス モジュール(SM)の設定を保存します。

作業 10」を参照してください。
   

作業 28 プロビジョニングの凍結を終了します。


付録 A:ネットワークのヘルス チェック

1. 次のコマンド内のパラメータを監査します。ネットワーク内の同一タイプのすべてのノードでは、設定が一貫している必要があります。
相違点、およびデフォルト値と異なる値をすべて文書化します。
      dsptotals
      dsplog
      dspalms
      dspshelfalm

2. 最近のエラー(アクティブおよびスタンバイのコントローラ カード)、カード エラー、ロード モデルの不一致、アラームに関して、ネットワークを監査します。この作業には、次のコマンドを使用します。
          dsperr -en
     dsplog s
     dsplog
     printlog
     dspcderrs or the dspcderrs <slot_number>
     dspalms

3. 次の点を調査します。

  • 最近のファームウェア エラー:継続的にエラーが記録されたり、最近のエラーが記録されるノードについては、Cisco TAC までご連絡ください。
  • カード エラー:障害を記録しているカード、あるいは過去にハードウェア エラーが発生したカードについては、Cisco TAC で調査する必要があります。
  • エラーが記録されるトランク:アップグレード期間に修正する必要があります。
  • すべてのアラームを考慮する必要があります。このチェックの真の目的は、アップグレードの開始前に特別な操作を必要とするアラームが存在しないことを確認することにあります。
4. アップグレードを開始する前に、必要な修正を確実に加えます。

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