ルータ : Cisco 7200 シリーズ ルータ

「Bad CPU ID」メッセージの原因

2002 年 3 月 1 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2008 年 6 月 24 日) | フィードバック

目次


概要

この文書では、「Bad CPU ID」メッセージの原因とその解決方法について説明します。  このメッセージは、ルータがロードしたソフトウェアが、シャーシ内のプロセッサを認識しない場合に表示されます。  このメッセージは、Cisco 7200、7200VXR、および 7500 シリーズ ルータなど、拡張プロセッサが利用可能になったルータ プラットフォームで最も一般的に表示されます。  この問題は通常、ソフトウェアのアップグレードによって簡単に解決できます。  ルータは、ブート中に次のようなメッセージを表示します。この例は 7200VXRで取得されたものです。
Self decompressing the image :##################################################################################
##################################################################################
##################################################################### [OK]

Bad CPU ID 00002710
System Bootstrap, Version 12.0(19990210:195103) [12.0XE 105], DEVELOPMENT SOFTWARE
Copyright (c) 1994-1999 by cisco Systems, Inc.
C7200 platform with 262144 Kbytes of main memory

問題の説明

上記のように、この問題は、新しいプロセッサが利用可能になったルータでよく発生します。  Cisco 7200、7200VXR、および 7500 シリーズの発表後にリリースされたプロセッサは、ソフトウェア イメージで認識されなかった場合、「Bad CPU ID」メッセージが表示される場合があります。   こうした現象は、7200 シリーズのプロセッサにおいては、NPE-175、NPE-200、NPE-225、NPE-300、および NSE-1 にみられます。7500シリーズのプロセッサでは、RSP4+ および RSP8です。  通常、次のような原因で「DOWNREV」メッセージおよび「Bad CPU ID」メッセージが表示されます。
  • 7200 シリーズでI/Oコントローラが交換された

    新しいコントローラのブートフラッシュに、既存の NPE をサポートしないIOSイメージがあれば、ブート イメージはブート時にIOSロードを試行し、そのバージョンの rxboot でサポートされていない NPE がルータにあることを検出して、「Bad CPU ID」を表示します。  この時、ルータは フラッシュにあるシステム イメージIOSのロードを続行し、正しく機能しています。  しかし、ルータはブート サイクルの間中、「Bad CPU ID」を表示します。

  • ブート イメージが、ルータ プロセッサをサポートしていないバージョンにアップグレードされる

    ブート イメージはブート時にロードを試行し、ルータにそのバージョンの rxboot でサポートされていない CPU(NPE または Route/Switch Processor(RSP))があることを検出して、「Bad CPU ID」をレポートします。

  • 既存のブート イメージが新しい NPE をサポートしているかどうか確認せずに、7200 シリーズの NPE がより高速な NPE にアップグレードされる

    ブートフラッシュ上にある古いブート イメージがハイエンド NPE をサポートしていない場合、ブートアップ時に、ブート イメージは、ルータにそのバージョンの rxboot でサポートされていない NPE があることを検出し、「Bad CPU ID」を表示します。 RSP ではブートフラッシュは RSP 自体に含まれているため、このシナリオは 7500 シリーズではあまり発生しません。

  • メインのCisco IOS ソフトウェア イメージが、既存のプロセッサをサポートしていないバージョンに手動でアップグレードされる

    このシナリオは、7200VXR/NPE300 および 7500/RSP8 で 最もよくみられるものです。ブート イメージが変わらなければ、 既存のプロセッサはサポートされます。ブート時に、ブート イメージはエラーを表示せずにロードします。 しかし、メイン Cisco IOS ソフトウェア イメージをロードしようとするときに、ルータは「Bad CPU ID」を表示し、リロードします。  この場合、コンフィギュレーション レジスタの設定と ROM リビジョン レベルによっては、ルータは連続してリロードすることがあります。  フラッシュからのメイン システム イメージのロードに失敗した場合、ルータは通常、((boot)> プロンプトで表される)ブート イメージに戻ります。

  • ブート イメージとメイン Cisco IOS ソフトウェア イメージの両方が、プロセッサをサポートしていないバージョンにアップグレードされる

    ブート イメージはブート時にロードを試行し、サポートされていないプロセッサがシステムにあることを検出して、「Bad CPU ID」を表示します。  ただし、ルータはメイン Cisco IOS ソフトウェア イメージを使用してブートの試行を続行します。  メイン Cisco IOS ソフトウェア イメージはロードを試行し、サポートされていないプロセッサがシステムにあることを検出して、さらに「Bad CPU ID」を表示します。  コンフィギュレーション レジスタの設定と ROM リビジョンによって、ルータは ROMMON に戻るか、または連続してリブートします。

ブートプロセス

このセクションでは、Cisco ハイエンド ルータ プラットフォームのブートプロセスについて説明します。このブート プロセスが「Bad CPU ID」メッセージにどのように関連し、プロセッサをサポートしていないイメージをリカバリするためにどのように動作するかについても説明します。

7200、7200VXR、および 7500 シリーズ ルータなどの Cisco ハイエンド ルータには通常、ブートストラップ イメージ、ブート イメージ、メイン システム イメージという 3 つの異なるイメージがあります。  次に説明する内容が正常なブート シーケンスの情報とします。3つのイメージがすべてルータにローカルで、標準のメモリ内に含まれており、ルータの構成で特別なロード シーケンスが指定されていないことを前提とします。  この内容は、プラットフォームごとに異なることがあります(たとえば、2600 にはブート イメージは含まれません)。

  • ブートストラップ イメージ

    ルータを起動しているときに、最初にロードされるイメージはブートストラップ イメージと呼ばれます。  ブートストラップ イメージは、NPE または I/O コントローラ上の ROM チップ内に含まれます(これは NPE に依存します。NPE 上に ROM がある場合、I/O コントローラ上にある ROM は使用されません)。  ブートストラップ イメージは、プロセッサおよびメイン I/O の基本的な初期化を実行します。  ユーザは、プロンプト rommon> で表されるコマンド行インターフェイスによって、ブートストラップ イメージと対話できます。  ロードされた後、ブートストラップ イメージはブートフラッシュ内のブート イメージを探して、そのブート イメージをロードします。

  • ブート イメージ

    ブートフラッシュ内のイメージは、ブート イメージと呼ばれます。  このイメージは、インターフェイスの簡単な初期化を行います。  システム復旧時に tftp を使用して、メイン Cisco IOS ソフトウェア イメージをルータにダウンロードするために使用します。  ユーザは、プロンプト Router(boot)# で表されるコマンド行インターフェイスで、このイメージと対話できます。  ルータを、別の名前(ホスト名)に設定することもできます。  このイメージがロードされると、システム フラッシュに有効なメイン Cisco IOS ソフトウェア イメージがあるか検索します。見つかった有効なメイン Cisco IOS ソフトウェア イメージは、このブート イメージによってロードされます。

  • メイン システム イメージ

    メイン Cisco IOS ソフトウェア イメージは通常、ブート イメージによってロードされます。  このイメージは、ルーティング、インターフェイスの初期化と調整、上位レベルの機能の実行などを行います。  ユーザは、プロンプト Router> で表されるコマンド行によってこのイメージと対話できます。  ルータを別の名前(ホスト名)に設定することもできます。

この 3 つのイメージのバージョンは、show version コマンドで表示できます(次の例を参照)。

      Cisco Internetwork Operating System Software
      IOS (tm) 7200 Software (C7200-JS-M), Version 12.0(7)XE1, EARLY DEPLOYMENT RELEASE SOFTWARE (fc1)
      !--- フラッシュに保管されたメイン システム IOS イメージに対応します
      TAC:Home:SW:IOS:Specials for info
      Copyright (c) 1986-2000 by cisco Systems, Inc.
      Compiled Sat 05-Feb-00 01:02 by lstringr
      Image text-base:0x60008900, data-base:0x613E8000

      ROM:System Bootstrap, Version 11.1(13)CA, EARLY DEPLOYMENT RELEASE SOFTWARE (fc1)
      !--- ROM に保管されたブートストラップ イメージに対応します
      BOOTFLASH:7200 Software (C7200-JS-M), Version 12.0(7)XE1, EARLY DEPLOYMENT RELEASE SOFTWARE (fc1)
      !--- ブートフラッシュに保管されたブート イメージに対応します

ステップバイステップ

エラー メッセージを除去するには、次の手順に従います。
  1. ご使用のハードウェアのタイプを確認します。7200シリーズでは、インストールされているシャーシ、NPE、I/O コントローラ、およびポート アダプタのタイプを確認する必要があります。
  2. ご使用のハードウェアを サポートするために最低限必要なソフトウェアのバージョンについて、をチェックします。
  3. ブートフラッシュにあるブートイメージのバージョンをチェックするには、dir bootflash:を実行します。  このブートイメージのバージョンが に記載されているバージョンより古い場合は、 適切なバージョンにアップグレードします。
  4. フラッシュに保管されているメイン Cisco IOS ソフトウェアのバージョンを確認するには、dir flash:を実行します。  このメイン Cisco IOS ソフトウェアのバージョンが に記載されているバージョンより古い場合は、メイン Cisco IOS ソフトウェア イメージを必要なバージョンにアップグレードします。
  5. これらのイメージのアップグレードに関する支援情報については、Software Installation and Upgrade Procedures を参照してください。

用語の定義

ブート イメージ - rxboot と呼ばれることもあり、ルータの初期ブートに使用される。  このイメージは、システムの基本の初期化のみを処理し、ルーティングはいっさいサポートしていません。  このイメージは、ブートフラッシュに含まれます。

 

メイン Cisco IOS ソフトウェア イメージ - ルーティングまたはスイッチに使用されるイメージ。
7200 - ハイエンド ルータ シャーシ。  このシャーシは、NPE-100、NPE-150、NPE-175、NPE-200、および NPE-225 でのみ実行できます。  NPE-300 は、7200 シリーズ シャーシには適合しません。
7200VXR - ハイエンド ルータ シャーシ。このシャーシは、利用可能なすべての NPE で稼動できますが、NPE-300 以上、または NSE-1 以上でのみ最大限にパフォーマンスが実現できます。
I/O コントローラ - NPE とポート アダプタ間の入出力通信を処理します。
NPE - ルータのプロセッサを含む。現在、6 つのタイプの NPE (NPE-100、NPE-150、NPE-175、NPE-200、NPE-225、および NPE-300)があります。このうち、NPE-300 のみが 7200VXR シャーシに適合します。  NPE-300 は、「Bad CPU ID」エラー メッセージが最も頻繁に表示されるコンポーネントですが、このようなエラー メッセージは他の NPE でも表示されます。
ブートフラッシュ - ルータの初期ブートの実行に使用されるブート イメージを保持するフラッシュ メモリ。このメモリは設定変更不可能で、I/O コントローラに含まれます。
システム フラッシュ - メイン Cisco IOS ソフトウェア イメージを保持するフラッシュ メモリ。

関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


関連情報

この文書で説明したトラブルシューティング ツールを使用するには、登録ユーザであり、ログインしている必要があります。


Document ID: 15088