ダイヤルとアクセス : 非同期接続

モデムのトラブルシューティング

2002 年 6 月 20 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 9 月 3 日) | フィードバック

概要

最近のアナログ モデム通信はますます複雑になってきています。最新のテクノロジーはもはやシンプルで基本的なレイアウトを必要としておらず、電話会社(Telco)クラウドがデジタル テクノロジーを基盤としてエンドツーエンドで構築されることを求めています。このため、複雑化という代償はあったものの、帯域幅を劇的に増加することが可能になりました。現在、モデムのコール接続のほとんどでは次のようなベース コンポーネントが利用されています。

.

ローカル ループは、Telco クラウドとのエラーのないインターフェイスを提供する役割を果たします。リモート クライアントにはアナログ ループまたはデジタル ループのどちらかを備えることができ、アクセス サーバは通常はデジタル ループ経由で動作するように設計されています。ループの 1 つが失敗した場合は、それ以降の端末間の接続もまた失敗します。

Telco クラウドは、デジタル信号をエンドツーエンドで透過的に送信する役割を果たします。中間のリンクがこの要件を満たしていない場合(アナログからデジタルへの余分な変換、音声チャネルの圧縮、散発的なデータ損失など)、たとえ両端のループにまったく障害がなくても、モデム接続が影響を受ける可能性があります。

まとめると、低い Call Success Rate(CSR; 接続成功率)、劣悪な接続速度、頻繁な再トレインといった現象は、必ずしもモデムの設計が不適切であることを示す症状であるとは限らず、最初に調べるべき対象がモデムではない場合があります。

トラブルシューティング ステップ



ダイヤルアップ クライアント
Telco(電話会社)

アクセス サーバ
詳しい調査を進める前に、アクセス サーバの設定をチェックしてください。下記の推奨事項では、アクセス サーバが正常に設定されていて、トラブルシューティングを必要とする明白な問題がほとんどないと仮定しています。設定例については、「アクセス ダイヤル クックブック」を参照してください。



デジタルおよびアナログ
場所:
  1. 特定の場所にあるクライアントのみ影響を受ける
  2. モデム ブランドを変えてみても変化はない
  3. 他の場所にあるクライアントからの接続は正常である
モデム ブランド
  1. 特定のモデム モデルまたはモデム ブランドを持つクライアントのみ影響を受ける
  2. 同じ場所にある同じクライアントで他のモデルやブランドを使用すると正常に接続する


デジタルおよびアナログ
DS1 回線
  1. 各種のモデム モデルまたはモデム ブランドによる、さまざまな場所から特定の番号(DS1 またはアクセス サーバ)へのコールが影響を受ける
  2. 同じ場所にある同じクライアントから他の番号への接続は正常である

接続性なし


モデムがコールを選択しない
モデムはコールを選択するが、トレイン アップに失敗する
劣悪な接続性
クライアントが劣悪な接続性を報告する:低速な接続速度、頻繁な再トレイン、高いエラー レートなど




モデムはトレイン アップするが、接続性が劣悪である
モデムは正常にトレイン アップするが、PPP が開始しない
不安定な接続性



コールは正常に接続するが、その後コールがドロップする
モデムは正常にトレイン アップし、PPP が開始するが、その後コールがドロップする

特に問題は見つからないが、CSR が低い



クライアントでモデム(V.92、V.90、V.34 など)およびデジタル(ISDN、Switched 56、V.110 または V.120)のどちらのコールを発信しても接続性の問題が報告される

概要で説明したように、モデム プロトコルの伝送はデジタル テクノロジーに基づいています。モデム プロトコルはデジタルよりもエラーの起こりやすいアナログ通信を起源としていることから、回線エラーに対してより堅牢であり、適応性があります。このような問題は非常に気づきにくいかもしれませんが、実際に発生しています。最初は、デジタル コールのトラブルシューティングに的を絞ります。

  • コントローラとインターフェイスの統計情報をチェックし、アクセス サーバと近接の Telco 交換機との間の回線にエラーがないことを確かめます。シスコ機器を使用しているクライアントおよびアクセス サーバでは、統計情報をコントローラ レベルおよびインターフェイス レベルでチェックできます。サードパーティ製品については、ベンダーのドキュメントの指示に従うか、またはプロトコル アナライザを入手してください。統計情報は Telco 側でもチェックする必要があります(近接の Telco 交換機に送信された信号にのみ、問題の影響が及ぶ場合に対応するため)。
  • カウンタに問題がないものの、回線が Telco 交換機内で直接終端していない場合(中間にライン エクステンダや交換機がある場合)は、Telco 交換機へのパス全体についてエラーがないかを確かめます。
  • 回線に問題がないことを確認した後、シグナリングをチェックします。Channel Associate Signal(CAS; チャネル連携信号)のトラブルシューティング テクニックの詳細については、次のドキュメントを参照してください。ISDN 接続のトラブルシューティング

詳細については、「汎用モデムと NAS 回線品質の概要」も参照してください。

注: 上記のチェックはモデムのトラブルシューティングを試みる前に実行してください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


特定のアカウントを持つクライアント、または特定の場所からのコールが接続できない。モデム ブランドを変えてみても満足な結果は得られないが、他の場所にあるクライアントが影響を受けているようすはない。

これらの問題ではモデム自体には原因がないと考えられます。アカウント(発信元番号および発信先番号の ID、名前、およびパスワード)は、モデム プロトコルの上層に常駐しているプロトコルまたはアプリケーション(PPP、AAA、RPMS など)によって処理されます。これらのプロトコルやアプリケーションを削除または変更することによって問題が解消されるのであれば、モデムのトラブルシューティングは必要ないと考えられます。さらに調査を進めるには、次のことを試みてください。

特別な機能が関与していない限り(発信元番号 ID や発信先番号の使用など - 詳細については上の段落を参照してください)、問題は Telco クラウド内部のどこかに存在すると考えられます。同じモデムを異なる場所に移設すると、1 つの要素、すなわちコール パスのみが変更されます。この変更で十分問題が解決されるのであれば、エンドポイントは正しく設定されており、トラブルシューティングの必要はありません。アクセス サーバと近接の Telco(電話会社) 交換機との間の Telco 回線はおそらく正常であり、特定のクライアントにのみ問題が存在します。考えられる回避策として、モデムの設定を調べる方法があります。これが見つかれば、Telco(電話会社) の問題に関係なく、モデムからの接続が可能になります。詳細については、「モデムの微調整」を参照してください。

注:この回避策は解決策ではありません。解決策を見つけるには、Telco に連絡してクライアントと近接の Telco 交換機との間の回線を調査し、さらにコール パスに沿って調査を進めてください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


特定の場所にあるクライアントが劣悪な接続性を報告する:低速な接続速度、頻繁な再トレイン、高いエラー レートなど。モデム ブランドを変えてみても満足な結果は得られないが、他の場所が影響を受けているようすはない。

特別な機能が関与していない限り(RPMS の発信元番号 ID や発信先番号の使用)、問題は Telco クラウド内部のどこかに存在すると考えられます。同じモデムを異なる場所で使用すると、1 つの要素、すなわちコール パスのみが変更されます(Telco クラウド内部では着信コールと発信コールとでパスが異なってもよい)。この変更で十分問題が解決されるのであれば、エンドポイントは正しく設定されており、トラブルシューティングの必要はありません。アクセス サーバと近接の Telco (電話会社) 交換機との間の Telco (電話会社) 回線はおそらく正常であり、特定の場所にのみ問題が存在します。問題はクライアントに近接する Telco (電話会社) 交換機にある可能性が高いと考えられます。「ダイヤルアップ テクノロジー:トラブルシューティング テクニック」で説明しているように、問題となっているコールがアクセス サーバに到達しているかどうかをチェックしてください。

コールが正常に実行され、クライアントと近接の Telco(電話会社) 交換機との間の Telco(電話会社) 回線にも問題が見られない場合(たとえば、サンノゼのダイヤルイン ラボオーストラリアのダイヤルイン ラボなどの他の市内番号をコールしたときにクライアントで問題が見られない場合など)は、さらなるトラブルシューティングとしてコール パス全体のチェックが必要になることがあります。

  • まず、問題の原因として考えられる内部配線をチェックします。
    • 2 台のモデム同士を配線を経由してバックツーバックで接続します。これにより、一方のモデムではダイヤル トーンで ATX3D が使用されるまで待つことなくコールを発信し、他方のモデムでは着信音信号で ATA が使用されるまで待つことなく応答します。モデムがトレイン アップしてデータ モードに移行した後、なんらかのトラフィックを回線を経由して生成し、エスケープ シーケンス(通常は Hayes +++ または TIES +++AT)を使用してモデムをコマンド モードに切り替え、回線パラメータ(Signal-to-Noise Ratio(SNR)、信号品質、再トレインなど)を確認します。

    • 同じ電話回線にモデムと並列に接続されている機器をすべて取りはずします。
    • ネットワーク インターフェイスからモデムに直接、電話線(クワッドまたは Unshielded Twisted Pair(UTP; シールドなしツイストペア線)が望ましい)をつなぎます。
  • クライアント モデムが製造元からの最新のファームウェアを実行していること(サーバ モデムがサポートしているプロトコルと一致していること)を確認します。また、接続の堅牢性を高めるためにクライアント モデムの再設定を検討します。詳細については、「モデムの微調整」を参照してください。たとえば、クライアント モデムの DCE 速度を制限してみます。Rockwell クライアントの場合は、K56Flex が 42Kbps で接続試行するように AT+MS=56,1,300,42000 を使用してみてください。あるいは、V.34 を 19.2Kbps で接続する場合は +MS=11,1,300,19200 を試してみてください。
  • クライアントでのモデムのログ収集 exitを有効にしてさらに分析を行います。
  • USR モデムでマルチ A/D 変換についてチェックします。 exit
  • Microsoft Windows を使用している場合は接続解除コード exitをチェックします。
  • USR モデムAT i11 exit または Lucent モデムの AT i11 exit を使用して接続診断をチェックします。
  • CPU で実行される Winmodem を使用している場合は、接続のトラブルシューティングを行うための既存の AT コマンドについてモデム ベンダーに問い合せます。モデム ベンダーによっては Microsoft からの UnIModem 診断コード(AT#UG)を使用している場合があります。

コール パスの調査では Telco とのより緊密な連携が必要になる場合があります。「汎用モデムと NAS 回線品質の概要」で説明しているように、特定のコールについて show modem operational-status を使用して接続パラメータをチェックすると、潜在的な問題を究明するのに役立つことがあります。考えられる回避策として、モデムの設定を調べる方法があります。これが見つかれば、Telco の問題に関係なく、モデムからの接続が可能になります。「モデムの微調整」を確認してください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


特定の場所にあるクライアントについて、接続は正常に確立されるが、その後コールがドロップする。モデム ブランドを変えてみても満足な結果は得られないが、他の場所が影響を受けているようすはない。

特別な機能が関与していない限り(たとえば RPMS の発信元または発信先番号 ID など)、問題は Telco クラウド内部のどこかに存在すると考えられます。同じモデムを異なる場所で使用すると、1 つの要素、すなわちコール パスのみが変更されます(Telco クラウド内部では着信コールと発信コールとでパスが異なってもよいことに注意してください)。この変更で十分問題が解決されるのであれば、おそらくアクセス サーバは正しく設定されており、これ以上のトラブルシューティングの必要はありません。アクセス サーバと近接の Telco 交換機との間の Telco 回線もおそらく正常であり、特定の場所でのみ問題が発生しています。ダイヤルアップ クライアントが問題の根本原因でないことを確かめるため、次のことを確認します。

調査の結果、接続性エラーが原因でコールが接続解除されていることがわかった場合、考えられる回避策として、モデムの設定を調べる方法があります。これが見つかれば、Telco の問題に関係なく、モデムからの接続が可能になります。詳細については、「モデムの微調整」を参照してください。

注:この回避策は解決策ではありません。解決策を見つけるには、Telco に連絡してクライアントと近接の Telco 交換機との間の回線を調査し、さらにコール パスに沿って調査を進めてください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


特定のモデルのモデムから接続できないが、同じ場所で他のモデルからは正常に接続する

この問題はベンダーの互換性に原因がある可能性があります。なぜ接続解除が確実に発生するのかを究明するため、接続解除の原因について次のモデム ログをチェックします(「注 1」も参照してください)。

考えられる回避策として、モデムの設定を調べる方法があります。これが見つかれば互換性の問題を回避できます。詳細については、「モデムの微調整」を参照してください。回避策が役に立たない場合(専用機能をすべて無効にする場合など)は、クライアント モデムのベンダーに連絡して詳細なトラブルシューティングを行ってください。

PPP を必ず削除してください。クライアント モデムは Windows HyperTerminal などのターミナル プログラムから AT コマンドを使用してダイヤルしているはずです。アクセス サーバにおいて、どのユーザについても PPP が自動的に開始されないように設定し、それでも exec ログインは許可されるように設定します(たとえば、グループ非同期インターフェイスで async mode interactive を設定し、回線で autoselect ppp を設定します)。これにより、クライアントは自身のモデムから収集した有益な情報を直接制御および精査することができ、接続後、exec トラフィックを生成して接続に負荷をかけることができるようになります。

クライアント ターミナルで、セッションのロギングを開始します(HyperTerminal で Transfer > Capture Text の順に選択します)。

  • クライアント モデムから次の情報を収集します。コマンドによっては一部のモデムで ERROR を返す場合がありますが、問題はありません。
    • ATI、ATI0、ATI1、ATI2
    • AT&V0、AT&V1、AT&V2
  • ここでモデムを出荷時のデフォルト(または望ましい設定)にリセットし、スピーカが常にオンであることを確認します。
    • AT&F
    • ATL2M2
  • .WAV ファイルへのコールの録音を開始します。Windows NT で次のように操作します。

Start > Programs > Accessories > Multimedia > Sound Recorder

赤いボタンを押すと録音が始まりますが、ダイヤルするまでは押さないでください。HyperTerminal ウィンドウで、ダイヤルを開始します。

  • ATDT <number>

コールが接続しない場合、または望ましい変調がネゴシエートされない場合は、ターミナル ウィンドウで NO CARRIER が現れた後で録音を停止します。コールが意図したとおりに接続するものの、しばらくして接続解除するという問題の場合は、.WAV ファイルの録音を続けます。Sound Recorder を使用している場合は、1 分ごとに再度赤い録音ボタンを押す必要があります。

コールが接続した場合は、望ましい変調または望ましくない変調のどちらであっても、接続中に次の情報を収集します。

  • サーバ側では、SHOW MODEM OPER(MICA)または MODEM AT-MODE / AT@E1(Microcom)情報を取得します。
  • クライアント側では、+++ によって AT モードにエスケープした後、ATI6、AT&V1、AT&V2 を取得します。ATO によりオンラインに戻ることができます。
  • コールが完了したら、次の操作で Sound Recorder ファイルを保存します。

File > Save As > Format Change
形式:PCM
属性:8.000 kHz、8 ビット モノラル 7kb/sec
ファイル名:filename.wav

  • コールが終了したら、もう一度クライアントから ATI6、AT&V1、AT&V2 情報を取得した後、HyperTerminal のログを閉じます。また、サーバ側モデムから SHOW MODEM LOG x/y 情報を収集します。

収集した情報は分析のために Cisco Technical Assistance Center(TAC)に提出してください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


特定のモデルの接続性が劣悪である:低速な接続速度、頻繁な再トレイン、高いエラー レートなど。同じ場所での他のモデルからの接続性は良好である。

この問題はベンダーの互換性に原因がある可能性があります。なぜ接続解除が確実に発生するのかを究明するため、接続解除の原因について次のモデム ログをチェックします(「注 1」も参照してください)。

次の調査も、特定のクライアント モデムが正常に機能しない原因について手がかりを与える可能性があります。

  • まず、問題の原因として考えられる内部配線をチェックします。
    • 2 台のクライアント モデム同士を配線を経由してバックツーバックで接続します。これにより、一方のモデムではダイヤル トーンで ATX3D が使用されるまで待つことなくコールを発信し、他方のモデムでは着信音信号で ATA が使用されるまで待つことなく応答します。モデムがトレイン アップしてデータ モードに移行した後、なんらかのトラフィックを回線を経由して生成し、エスケープ シーケンス(通常は Hayes +++ または TIES +++AT)を使用してモデムをコマンド モードに切り替え、回線パラメータ(SNR、信号品質、再トレインなど)を確認します。
    • 同じ電話回線にモデムと並列に接続されている機器をすべて取りはずします。
    • ネットワーク インターフェイスからモデムに直接、電話線(クワッドまたは UTP が望ましい)をつなぎます。
  • クライアント モデムが製造元からの最新のファームウェアを実行していること(サーバ モデムがサポートしているプロトコルと一致していること)を確認します。また、接続の堅牢性を高めるためにクライアント モデムの再設定を検討します。詳細については、「モデムの微調整」を参照してください。たとえば、クライアント モデムの DCE 速度を制限してみます。Rockwell クライアントの場合は、K56Flex が 42Kbps で接続試行するように AT+MS=56,1,300,42000 を試してみてください。あるいは、V.34 を 19.2Kbps で接続する場合は +MS=11,1,300,19200 を試してみてください。

考えられる回避策として、モデムの設定を調べる方法があります。これが見つかれば互換性の問題を回避できます。「モデムの微調整」を確認してください。回避策が役に立たない場合(アクセス サーバの内部モデムで再トレインを無効にする場合など)は、クライアント モデムのベンダーに連絡して詳細なトラブルシューティングを行ってください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


特定のモデルのモデムについて、接続は正常に確立されるが、その後コールがドロップする。同じ場所での他のモデルによる接続は維持される。

この問題はベンダーの互換性に原因がある可能性があります。なぜ接続解除が発生するのかを究明するため、次のことについてチェックします(「注 1」も参照してください)。

調査の結果、接続性エラーが原因でコールが接続解除されていることがわかった場合、考えられる回避策として、モデムの最新のファームウェアまたは設定を取得する方法があります。これがうまくいけば互換性の問題を回避できます。詳細および互換性マトリックスについては、「モデムの微調整」を参照してください。回避策が役に立たない場合(積極的なモデム能力制限を使用するか、または手動で最大速度を制限している場合など)は、クライアント モデムのベンダーに連絡して詳細なトラブルシューティングを行ってください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


各種のモデム モデルによる、さまざまな場所から特定の番号(DS1 またはアクセス サーバ)へのコールが接続できない。同じ場所にある同じクライアントから他の市内番号(たとえばサンノゼのダイヤルイン ラボオーストラリアのダイヤルイン ラボなど)への接続は正常である。

まず、コントローラインターフェイスの統計情報にエラーがないかをチェックします(詳細については概要を参照してください)。たとえば、アクセス サーバが複数の Telco 回線を終端している場合は、「クロックの同期」で説明しているように、すべての回線が同期していること(通常はそれらの回線を同じプロバイダーから取得しなければならないことを意味します)を確かめます。チェックはアクセス サーバ側と Telco 側の双方で実行する必要があります(アクセス サーバから近接の Telco 交換機への信号に対して問題の影響が出ている場合、アクセス サーバではエラーをまったく報告しないことがあります)。モデムのトラブルシューティングに進む前に、T1/E1 レイヤでエラーがほぼゼロであることを確認してください。

次に、「ダイヤルアップ テクノロジー:トラブルシューティング テクニック」で説明しているように、コールが実際にアクセス サーバに到達していることを確かめます。コールが到達している場合は、show controller <e1|t1> のコールカウンタをチェックします。Telco 側の問題によっては、通常、特定の DS0 チャネルで非常に少ない接続回数と非常に多いコール数が報告されます。

最後のテストでは、アクセス サーバが Telco 交換機を経由して自分自身にコールすることを Telco が許可している必要があります。また、アクセス サーバとスイッチ間のパスでアナログからデジタルへの余分な変換が発生していないことも確認します。このような変換は近端エコーを発生させます。近端エコーはデジタル モデムで処理できない場合があり、PCM モデムの接続動作が妨げられます。T1 または E1 リンクを Telco にプロビジョニングするときは、アクセス サーバと Telco スイッチとの間に純粋にデジタルなパスが存在することを確かめます。スイッチへの直接の T1 または E1 リンクが存在する場合はこれに該当します。たとえば、チャネルがチャネル バンク経由でルーティングされていて、そのためにデジタルからアナログへ再度変換し戻される場合は、チャネルのデジタル整合性が失われます。この結果、次のようになります。

  • Pulse Code Modulation(PCM; パルス符号変調)(V.90、K56Flex、または X2)モデム変調が使用できない。使用できるのは V.34 以下のみであり、V.34 のパフォーマンスでさえも低下する場合がある。
  • Switched 56 や ISDN データなどのデジタル サービスを提供できない。
  • 高レベルの近端エコーのために、MICA などのデジタル モデムが正常に動作しない。

近端の A-D 変換が発生している MICA では、一般に次のような症状が現れます。

  • PCM(K56Flex または V.90)キャリアがない。
  • 市内電話の V.34 キャリアが平凡(19.2〜26.4)である。
  • 長距離電話が V.34、V.32bis、または V.32 でトレイン アップできない。ただし、クライアント モデムの能力を 2400 bps の V.22bis に制限している場合は、良好にトレイン アップできる(V.22bis はエコー キャンセルを必要としない)。

Telco がアクセス サーバへの純粋にデジタルなパスを提供できない場合は、MICA(またはその他のデジタル モデム)はお勧めできません。Sara(Cisco 2600 または 3600 ルータに組み込まれているアナログ Microcom モデム)などのアナログ V.34 モデムを使用する方が適切です。

次の手順を実行し、スイッチへのパスがデジタル モデムに適しているかどうかを調べてください。

  • DS1 回線を、必ずダイヤルアウトを許可するようにプロビジョニングする。
  • どのモデムがコールに応答しているのかがわかるように、debug modem、および debug modem csm または debug csm modem を有効にする。
  • モデムへのリバース Telnet を実行してコールを発信する。
  • モデムがトレイン アップした後になんらかのトラフィック(たとえば terminal length 0 と show tech-support など)を生成し、それから両端で show modem operational-status をチェックする。

近接の Telco 交換機への回線に関する問題を示す最も典型的な症状を次に示します。

  • 通常の Error Correction(EC; エラー訂正)が再送信される。
  • 再トレイン合計カウンタが増え続ける。
  • Signal quality(SQ; 信号品質)値が 3 未満である。
  • Signal to Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比)が 30 dB 以下である。
  • 受信レベルが送信レベルよりもずっと低い。
  • 周波数オフセット、位相ジッタ周波数、位相ジッタ レベル、または位相回転が 0 でない。
  • 遠端エコー レベルが -40 dB 未満である。
  • 回線の途中にギャップがあるか、またはエッジでかなりのロールオフが見られる。

近端(送話器またはローカルとも呼ばれます)エコーは発信者の信号の一部分であり、ローカルの Central Office(CO; 電話局)から発信者のローカル ループを経由して、反射して発信者に戻ります。近端エコーは通常はアナログ回線上のモデムにのみ見られます。これは、ハイブリッドでのインピーダンスの不一致が原因で起こるためです。ハイブリッドとは、2 線のアナログ ローカル ループを 4 線の Telco 送信ネットワークに結合する変成器です。

遠端エコーとは、リモート モデムのアナログ フロント エンドで反射された送信アナログ信号の一部です。

FEC - 遠端エコー
NEC - 近端エコー



最近の変調方式(V.32 以上)では、エコー キャンセラを使用して送信信号と受信信号を同時に使用可能とすることで、同じ周波数帯域を占めるようになっています。この動作は、Digital Signal Processor(DSP; デジタル信号プロセッサ)を利用して、送信された信号を追跡し、その信号を受信した信号から差し引くことによって実現します。最近のクライアント(アナログ回線側)モデムは近端および遠端の両方のエコー キャンセラを備えています。MICA モデムは遠端エコー キャンセラのみ備えており、近端エコー キャンセラは備えていません。これは、アナログ ローカル ループへの接続を想定していないためです。デジタルのローカル接続を使用すれば、近端エコーは事実上発生しません。

良好な T1(スイッチに接続しているデジタルの T1)と不良の T1(A-D 変換された T1)から得られる show modem operational-status の例を次に示します。遠端エコーの違いだけでなく、SNR の違い(41 dB と 35 dB)にも注意してください。この違いは、平凡な 28800 のキャリアに対して完全な 33600 のキャリアを実現します。

良好な接続:

   isdn2-9>show modem operation 1/55 

     Modem(1/55) Operational-Status:

  

      Parameter #0  Disconnect Reason Info:  (0x0)

            Type (=0 ):  <unknown>

           Class (=0 ):  Other

          Reason (=0 ):  no disconnect has yet occurred

      Parameter #1  Connect Protocol:  LAP-M

      Parameter #2  Compression:  V.42bis both

      Parameter #3  EC Retransmission Count:  0

      Parameter #4  Self Test Error Count:  0

      Parameter #5  Call Timer:  44 secs

      Parameter #6  Total Retrains:  0

      Parameter #7  Sq Value:  4

      Parameter #8  Connected Standard:  V.34+

      Parameter #9  TX,RX Bit Rate:  33600, 33600

      Parameter #11 TX,RX Symbol Rate:  3429, 3429

      Parameter #13 TX,RX Carrier Frequency:  1959, 1959

      Parameter #15 TX,RX Trellis Coding:  16, 16

      Parameter #16 TX,RX Preemphasis Index:  0, 0

      Parameter #17 TX,RX Constellation Shaping:  Off, Off

      Parameter #18 TX,RX Nonlinear Encoding:  Off, Off

      Parameter #19 TX,RX Precoding:  Off, Off

      Parameter #20 TX,RX Xmit Level Reduction:  0, 0 dBm

      Parameter #21 Signal Noise Ratio:  41 dB

      Parameter #22 Receive Level:  -12 dBm

      Parameter #23 Frequency Offset:  0 Hz

      Parameter #24 Phase Jitter Frequency:  0 Hz

      Parameter #25 Phase Jitter Level:  0 degrees

      Parameter #26 Far End Echo Level:  -73 dBm

      Parameter #27 Phase Roll:  22 degrees

      Parameter #28 Round Trip Delay:  3 msecs

      Parameter #30 Characters transmitted, received:  83, 3194

      Parameter #32 Characters received BAD:  0

      Parameter #33 PPP/SLIP packets transmitted, received:  0, 0

      Parameter #35 PPP/SLIP packets received (BAD/ABORTED):  0

      Parameter #36 EC packets transmitted, received OK:  81, 105

      Parameter #38 EC packets (Received BAD/ABORTED):  0

      Parameter #39 Robbed Bit Signalling (RBS) pattern:  0

      Parameter #40 Digital Pad:  None,  Digital Pad Compensation: None

     Line Shape:

     .........*

     ........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     * 

不良の T1(CAS)- スイッチへのチャネル バンク接続 - 遠端エコーは -36 dBm:

   term-server-1#show modem operation 1/38 

     Modem(1/38) Operational-Status:

  

      Parameter #0  Disconnect Reason Info:  (0x0)

            Type (=0 ):  <unknown>

           Class (=0 ):  Other

          Reason (=0 ):  no disconnect has yet occurred

      Parameter #1  Connect Protocol:  LAP-M

      Parameter #2  Compression:  V.42bis both

      Parameter #3  EC Retransmission Count:  2

      Parameter #4  Self Test Error Count:  0

      Parameter #5  Call Timer:  96 secs

      Parameter #6  Total Retrains:  1

      Parameter #7  Sq Value:  3

      Parameter #8  Connected Standard:  V.34+

      Parameter #9  TX,RX Bit Rate:  28800, 28800

      Parameter #11 TX,RX Symbol Rate:  3429, 3429

      Parameter #13 TX,RX Carrier Frequency:  1959, 1959

      Parameter #15 TX,RX Trellis Coding:  16, 16

      Parameter #16 TX,RX Preemphasis Index:  0, 6

      Parameter #17 TX,RX Constellation Shaping:  Off, Off

      Parameter #18 TX,RX Nonlinear Encoding:  Off, Off

      Parameter #19 TX,RX Precoding:  Off, Off

      Parameter #20 TX,RX Xmit Level Reduction:  0, 0 dBm

      Parameter #21 Signal Noise Ratio:  35 dB

      Parameter #22 Receive Level:  -13 dBm

      Parameter #23 Frequency Offset:  0 Hz

      Parameter #24 Phase Jitter Frequency:  0 Hz

      Parameter #25 Phase Jitter Level:  0 degrees

      Parameter #26 Far End Echo Level:  -36 dBm

      Parameter #27 Phase Roll:  0 degrees

      Parameter #28 Round Trip Delay:  6 msecs

      Parameter #30 Characters transmitted, received:  8636, 116

      Parameter #32 Characters received BAD:  0

      Parameter #33 PPP/SLIP packets transmitted, received:  0, 0

      Parameter #35 PPP/SLIP packets received (BAD/ABORTED):  0

      Parameter #36 EC packets transmitted, received OK:  124, 63

      Parameter #38 EC packets (Received BAD/ABORTED):  4

      Parameter #39 Robbed Bit Signalling (RBS) pattern:  0

      Parameter #40 Digital Pad:  None,  Digital Pad Compensation: None

     Line Shape:

     .........*

     ......*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .......*

     ........*

     * 

詳細については、「汎用モデムと NAS 回線品質の概要」も参照してください。

これらのテストによって回線に関する問題が示されない場合は、さらにコール パスに沿って Telco まで調査を進めてください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


各種のモデム モデルによる、さまざまな場所から特定の番号(DS1 またはアクセス サーバ)へのコールについて、接続性が劣悪である:低速な接続速度、頻繁な再トレイン、高いエラー レートなど。同じ場所にある同じクライアントから他の市内番号へのコールについては、接続性は良好である(例:サンノゼのダイヤルイン ラボオーストラリアのダイヤルイン ラボなど)

まず、コントローラインターフェイスの統計情報にエラーがないかをチェックします(詳細については概要を参照してください)。たとえば、アクセス サーバが複数の Telco 回線を終端している場合は、「クロックの同期」で説明しているように、すべての回線が同期していること(通常はそれらの回線を同じプロバイダーから取得しなければならないことを意味します)を確かめます。チェックはアクセス サーバ側と Telco 側の双方で実行する必要があります(アクセス サーバから近接の Telco 交換機への信号に対して問題の影響が出ている場合、アクセス サーバではエラーをまったく報告しないことがあります)。

T1 または E1 レイヤで動作がすべて良好であることを確認したものの、モデム レイヤにまだ良好と判断できない動作が存在する場合は、次の点について確認してください。

  • 接続解除を開始している側とその原因に関する代表的な統計情報を収集します(「注 1」も参照してください)。アクセス サーバ側の接続解除の原因については、次に説明があります。
  • モデムの微調整(「モデムの微調整」)によって接続回数や接続解除の原因になんらかの影響が出ていないかを確かめます。

  • 良好なモデム コードを使用していることを確かめます(「モデムの微調整」に記載されている参考資料を参照)。
  • Telco 経由の DS0 パスが最適なパフォーマンスになるように調整されていることを確かめます。DS0 / 3.1 KHz パス内のどこかで部分最適化がなされている可能性があります。
    • クライアント モデムの構内配線内部(内線など)。
    • クライアントのローカル ループ(ロング ループ、装荷コイル、ブリッジ タップ)。
    • スイッチ設定内部でデジタルまたはアナログのパディングが多すぎるか、または足りない。
    • Telco 内部の疑わしいトランク(古いマイクロ波リンク、古い E&M 4 線アナログ トランク)。

ローカルの Telco ネットワーク送信網およびローカル ループ(の大部分)を除外するために、良好であることがわかっているお客様側のクライアント(モデムと近接の Telco スイッチへのループ)から対象のアクセス サーバに対してダイヤルアウトを行うのはよい考えです。望ましい品質の接続が得られれば、これによってアクセス サーバとそのモデム、およびその DS1 回線が正常であることが証明されます。

次の手順を実行し、スイッチへのパスがデジタル モデムに適しているかどうかを調べてください。

  • DS1 回線を、必ずダイヤルアウトを許可するようにプロビジョニングする。
  • どのモデムがコールに応答しているのかがわかるように、debug modem、および debug modem csm または debug csm modem を有効にする。
  • モデムへのリバース Telnet を実行してコールを発信する。
  • モデムがトレイン アップした後になんらかのトラフィック(たとえば terminal length 0show tech-support など)を生成し、それから両端で show modem operational-status をチェックする。

近接の Telco 交換機への回線に関する問題を示す最も典型的な症状を次に示します。

  • 通常の EC が再送信される。

  • 再トレイン合計カウンタが増え続ける。
  • SQ 値が 3 未満である。
  • SNR が 30 dB 以下である。
  • 受信レベルが送信レベルよりもずっと低い。
  • 周波数オフセット、位相ジッタ周波数、位相ジッタ レベル、または位相回転が 0 でない。
  • 遠端エコー レベルが -40 dB 未満である。
  • 回線の途中にギャップがあるか、またはエッジでかなりのロールオフが見られる。

近端(送話器またはローカルとも呼ばれます)エコーは発信者の信号の一部分であり、ローカルの CO から発信者のローカル ループを経由して、反射して発信者に戻ります。近端エコーは通常はアナログ回線上のモデムにのみ見られます。これは、ハイブリッドでのインピーダンスの不一致が原因で起こるためです。ハイブリッドとは、2 線のアナログ ローカル ループを 4 線の Telco 送信ネットワークに結合する変成器です。

遠端エコーとは、リモート モデムのアナログ フロント エンドで反射された送信アナログ信号の一部です。

FEC - 遠端エコー
NEC - 近端エコー



最近の変調方式(V.32 以上)では、エコー キャンセラを使用して送信信号と受信信号を同時に使用可能とすることで、同じ周波数帯域を占めるようになっています。この動作は、DSP を利用して、送信された信号を追跡し、その信号を受信した信号から差し引くことによって実現します。最近のクライアント(アナログ回線側)モデムは近端および遠端の両方のエコー キャンセラを備えています。MICA モデムは遠端エコー キャンセラのみ備えており、近端エコー キャンセラは備えていません。これは、アナログ ローカル ループへの接続を想定していないためです。デジタルのローカル接続を使用すれば、近端エコーは(事実上)発生しません。

良好な T1(スイッチに接続しているデジタルの T1)と不良の T1(A-D 変換された T1)から得られる show modem operational-status の例を次に示します。遠端エコーの違いだけでなく、SNR の違い(41 dB と 35 dB)にも注意してください。この違いは、平凡な 28800 のキャリアに対して完全な 33600 のキャリアを実現します。

良好な接続:

   isdn2-9>show modem operation 1/55 

     Modem(1/55) Operational-Status:

  

      Parameter #0  Disconnect Reason Info:  (0x0)

            Type (=0 ):  <unknown>

           Class (=0 ):  Other

          Reason (=0 ):  no disconnect has yet occurred

      Parameter #1  Connect Protocol:  LAP-M

      Parameter #2  Compression:  V.42bis both

      Parameter #3  EC Retransmission Count:  0

      Parameter #4  Self Test Error Count:  0

      Parameter #5  Call Timer:  44 secs

      Parameter #6  Total Retrains:  0

      Parameter #7  Sq Value:  4

      Parameter #8  Connected Standard:  V.34+

      Parameter #9  TX,RX Bit Rate:  33600, 33600

      Parameter #11 TX,RX Symbol Rate:  3429, 3429

      Parameter #13 TX,RX Carrier Frequency:  1959, 1959

      Parameter #15 TX,RX Trellis Coding:  16, 16

      Parameter #16 TX,RX Preemphasis Index:  0, 0

      Parameter #17 TX,RX Constellation Shaping:  Off, Off

      Parameter #18 TX,RX Nonlinear Encoding:  Off, Off

      Parameter #19 TX,RX Precoding:  Off, Off

      Parameter #20 TX,RX Xmit Level Reduction:  0, 0 dBm

      Parameter #21 Signal Noise Ratio:  41 dB

      Parameter #22 Receive Level:  -12 dBm

      Parameter #23 Frequency Offset:  0 Hz

      Parameter #24 Phase Jitter Frequency:  0 Hz

      Parameter #25 Phase Jitter Level:  0 degrees

      Parameter #26 Far End Echo Level:  -73 dBm

      Parameter #27 Phase Roll:  22 degrees

      Parameter #28 Round Trip Delay:  3 msecs

      Parameter #30 Characters transmitted, received:  83, 3194

      Parameter #32 Characters received BAD:  0

      Parameter #33 PPP/SLIP packets transmitted, received:  0, 0

      Parameter #35 PPP/SLIP packets received (BAD/ABORTED):  0

      Parameter #36 EC packets transmitted, received OK:  81, 105

      Parameter #38 EC packets (Received BAD/ABORTED):  0

      Parameter #39 Robbed Bit Signalling (RBS) pattern:  0

      Parameter #40 Digital Pad:  None,  Digital Pad Compensation: None

     Line Shape:

     .........*

     ........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     *

  

不良の T1(CAS)- スイッチへのチャネル バンク接続 - 遠端エコーは -36 dBm:

   term-server-1#show modem operation 1/38 

     Modem(1/38) Operational-Status:

  

      Parameter #0  Disconnect Reason Info:  (0x0)

            Type (=0 ):  <unknown>

           Class (=0 ):  Other

          Reason (=0 ):  no disconnect has yet occurred

      Parameter #1  Connect Protocol:  LAP-M

      Parameter #2  Compression:  V.42bis both

      Parameter #3  EC Retransmission Count:  2

      Parameter #4  Self Test Error Count:  0

      Parameter #5  Call Timer:  96 secs

      Parameter #6  Total Retrains:  1

      Parameter #7  Sq Value:  3

      Parameter #8  Connected Standard:  V.34+

      Parameter #9  TX,RX Bit Rate:  28800, 28800

      Parameter #11 TX,RX Symbol Rate:  3429, 3429

      Parameter #13 TX,RX Carrier Frequency:  1959, 1959

      Parameter #15 TX,RX Trellis Coding:  16, 16

      Parameter #16 TX,RX Preemphasis Index:  0, 6

      Parameter #17 TX,RX Constellation Shaping:  Off, Off

      Parameter #18 TX,RX Nonlinear Encoding:  Off, Off

      Parameter #19 TX,RX Precoding:  Off, Off

      Parameter #20 TX,RX Xmit Level Reduction:  0, 0 dBm

      Parameter #21 Signal Noise Ratio:  35 dB

      Parameter #22 Receive Level:  -13 dBm

      Parameter #23 Frequency Offset:  0 Hz

      Parameter #24 Phase Jitter Frequency:  0 Hz

      Parameter #25 Phase Jitter Level:  0 degrees

      Parameter #26 Far End Echo Level:  -36 dBm

      Parameter #27 Phase Roll:  0 degrees

      Parameter #28 Round Trip Delay:  6 msecs

      Parameter #30 Characters transmitted, received:  8636, 116

      Parameter #32 Characters received BAD:  0

      Parameter #33 PPP/SLIP packets transmitted, received:  0, 0

      Parameter #35 PPP/SLIP packets received (BAD/ABORTED):  0

      Parameter #36 EC packets transmitted, received OK:  124, 63

      Parameter #38 EC packets (Received BAD/ABORTED):  4

      Parameter #39 Robbed Bit Signalling (RBS) pattern:  0

      Parameter #40 Digital Pad:  None,  Digital Pad Compensation: None

     Line Shape:

     .........*

     ......*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .......*

     ........*

     *

  

(クライアント側とアクセス サーバ側の両方から)近接の Telco 交換機へのループに問題が見られず、Telco パス内のどこかで部分最適化がなされていると考えられる場合は、次のことを実行してください。

  • V.22bis 2400 bps で非 EC コールを発信します。ほんとうに回路が正常であれば、ほとんどエラーは起こらないはずです。接続をアイドル状態に維持するとエラーが再発する場合(特にコード 0x7B、ASCII では「{」の場合)は、(制御された)クロック スリップ(たとえば Telco の T スパン内部、まれに見られる)が存在することを示しています。
  • クライアントで送信または受信の出力レベルが過度に高いまたは低い場合は、送信レベルを調整し、回線またはトランクのパディングを追加または削除してみます。

正常な V.34 キャリアが見られるものの、徐々に弱くなるか、または Pulse Code Modulation(PCM; パルス符号変調)がまったく接続しない場合(クライアントの PCM コードはサーバ モデムと互換性のあることがわかっているとします)は、次のことを実行してください。

  • クライアント モデムへの回線パスが PCM 接続を維持する能力があること、つまり、アナログからデジタルへの余分な変換を行っていないことを確認します。
  • パス内のデジタル パディングを調べます。

詳細については、「汎用モデムと NAS 回線品質の概要」も参照してください。

さらにコール パスに沿って Telco まで調査を進めてください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


各種のモデム モデルによる、さまざまな場所から特定の番号(DS1 またはアクセス サーバ)へのコールは正常に接続するが、その後コールがドロップする。同じ場所にある同じクライアントから他の市内番号へのコールについては、接続性は良好である(例:サンノゼのダイヤルイン ラボオーストラリアのダイヤルイン ラボなど)。

まず、コントローラインターフェイスの統計情報にエラーがないかをチェックします(詳細については概要を参照してください)。たとえば、アクセス サーバが複数の Telco 回線を終端している場合は、「クロックの同期」で説明しているように、すべての回線が同期しているかどうか(通常はそれらの回線を同じ Telco から取得しなければならないことを意味します)を確かめます。チェックはアクセス サーバ側と Telco 側の双方で実行する必要があります(アクセス サーバから近接の Telco 交換機への信号に対して問題の影響が出ている場合、アクセス サーバではエラーをまったく報告しないことがあります)。

次に、「ダイヤルアップ テクノロジー:トラブルシューティング テクニック」で説明しているように、コールが実際にアクセス サーバに到達していることを確かめます。そして、show controller <e1|t1> のコールカウンタをチェックします。Telco 側の問題によっては、通常、特定の DS0 チャネルで非常に少ない接続回数と非常に多いコール数が報告されます。接続解除を開始している側とその原因に関する代表的な統計情報を収集します(「注 1」も参照してください)。

接続性エラーが原因でコールが接続解除している場合は、モデムの微調整(「モデムの微調整」)によって接続回数や接続解除の原因になんらかの影響が出ていないかを確かめます。

  • 良好なモデム コードを使用していることを確かめます(「モデムの微調整」に記載されている参考資料を参照)。
  • Telco 経由の DS0 パスが最適なパフォーマンスになるように調整されていることを確かめます。DS0 / 3.1 KHz パス内のどこかで部分最適化がなされている可能性があります。
    • クライアント モデムの構内配線内部(内線など)。
    • クライアントのローカル ループ(ロング ループ、装荷コイル、ブリッジ タップ)。
    • スイッチ設定内部でデジタルまたはアナログのパディングが多すぎるか、または足りない。
    • Telco 内部の疑わしいトランク(古いマイクロ波リンク、古い E&M 4 線アナログ トランク)。

ローカルの Telco ネットワーク送信網およびローカル ループ(の大部分)を除外するために、良好であることがわかっているお客様側のクライアント(モデムと近接の Telco スイッチへのループ)から対象のアクセス サーバに対してダイヤルアウトを行うのはよい考えです。望ましい品質の接続が得られれば、これによってアクセス サーバとそのモデム、およびその DS1 回線が正常であることが証明されます。

次の手順を実行し、スイッチへのパスがデジタル モデムに適しているかどうかを調べてください。

  • DS1 回線を、必ずダイヤルアウトを許可するようにプロビジョニングする。
  • どのモデムがコールに応答しているのかがわかるように、debug modem、および debug modem csm または debug csm modem を有効にする。
  • モデムへのリバース Telnet を実行してコールを発信する。
  • モデムがトレイン アップした後になんらかのトラフィック(たとえば terminal length 0 と show tech-support など)を生成し、それから両端で show modem operational-status をチェックする。

近接の Telco 交換機への回線に関する問題を示す最も典型的な症状を次に示します。

  • 通常の EC が再送信される。
  • 再トレイン合計カウンタが増え続ける。
  • SQ 値が 3 未満である。
  • SNR が 30 dB 以下である。
  • 受信レベルが送信レベルよりもずっと低い。
  • 周波数オフセット、位相ジッタ周波数、位相ジッタ レベル、または位相回転が 0 でない。
  • 遠端エコー レベルが -40 dB 未満である。
  • 回線の途中にギャップがあるか、またはエッジでかなりのロールオフが見られる。

近端(送話器またはローカルとも呼ばれます)エコーは発信者の信号の一部分であり、ローカルの CO から発信者のローカル ループを経由して、反射して発信者に戻ります。近端エコーは通常はアナログ回線上のモデムにのみ見られます。これは、ハイブリッドでのインピーダンスの不一致が原因で起こるためです。ハイブリッドとは、2 線のアナログ ローカル ループを 4 線の Telco 送信ネットワークに結合する変成器です。

遠端エコーとは、リモート モデムのアナログ フロント エンドで反射された送信アナログ信号の一部です。

FEC - 遠端エコー
NEC - 近端エコー



最近の変調方式(V.32 以上)では、エコー キャンセラを使用して送信信号と受信信号を同時に使用可能とすることで、同じ周波数帯域を占めるようになっています。この動作は、DSP を利用して、送信された信号を追跡し、その信号を受信した信号から差し引くことによって実現します。最近のクライアント(アナログ回線側)モデムは近端および遠端の両方のエコー キャンセラを備えています。MICA モデムは遠端エコー キャンセラのみ備えており、近端エコー キャンセラは備えていません。これは、アナログ ローカル ループへの接続を想定していないためです。デジタルのローカル接続を使用すれば、近端エコーは(事実上)発生しません。

良好な T1(スイッチに接続しているデジタルの T1)と不良の T1(A-D 変換された T1)から得られる show modem operational-status の出力例を次に示します。遠端エコーの違いだけでなく、SNR の違い(41 dB と 35 dB)にも注意してください。この違いは、平凡な 28800 のキャリアに対して完全な 33600 のキャリアを実現します。

良好な接続:

   isdn2-9>show modem operational 1/55 

     Modem(1/55) Operational-Status:

  

      Parameter #0  Disconnect Reason Info:  (0x0)

            Type (=0 ):  <unknown>

           Class (=0 ):  Other

          Reason (=0 ):  no disconnect has yet occurred

      Parameter #1  Connect Protocol:  LAP-M

      Parameter #2  Compression:  V.42bis both

      Parameter #3  EC Retransmission Count:  0

      Parameter #4  Self Test Error Count:  0

      Parameter #5  Call Timer:  44 secs

      Parameter #6  Total Retrains:  0

      Parameter #7  Sq Value:  4

      Parameter #8  Connected Standard:  V.34+

      Parameter #9  TX,RX Bit Rate:  33600, 33600

      Parameter #11 TX,RX Symbol Rate:  3429, 3429

      Parameter #13 TX,RX Carrier Frequency:  1959, 1959

      Parameter #15 TX,RX Trellis Coding:  16, 16

      Parameter #16 TX,RX Preemphasis Index:  0, 0

      Parameter #17 TX,RX Constellation Shaping:  Off, Off

      Parameter #18 TX,RX Nonlinear Encoding:  Off, Off

      Parameter #19 TX,RX Precoding:  Off, Off

      Parameter #20 TX,RX Xmit Level Reduction:  0, 0 dBm

      Parameter #21 Signal Noise Ratio:  41 dB

      Parameter #22 Receive Level:  -12 dBm

      Parameter #23 Frequency Offset:  0 Hz

      Parameter #24 Phase Jitter Frequency:  0 Hz

      Parameter #25 Phase Jitter Level:  0 degrees

      Parameter #26 Far End Echo Level:  -73 dBm

      Parameter #27 Phase Roll:  22 degrees

      Parameter #28 Round Trip Delay:  3 msecs

      Parameter #30 Characters transmitted, received:  83, 3194

      Parameter #32 Characters received BAD:  0

      Parameter #33 PPP/SLIP packets transmitted, received:  0, 0

      Parameter #35 PPP/SLIP packets received (BAD/ABORTED):  0

      Parameter #36 EC packets transmitted, received OK:  81, 105

      Parameter #38 EC packets (Received BAD/ABORTED):  0

      Parameter #39 Robbed Bit Signalling (RBS) pattern:  0

      Parameter #40 Digital Pad:  None,  Digital Pad Compensation: None

     Line Shape:

     .........*

     ........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     .........*

     *

  

不良の T1(CAS)- スイッチへのチャネル バンク接続 - 遠端エコーは -36 dBm:

     term-server-1#show modem operational 1/38 

       Modem(1/38) Operational-Status:

  

        Parameter #0  Disconnect Reason Info:  (0x0)

              Type (=0 ):  <unknown>

             Class (=0 ):  Other

            Reason (=0 ):  no disconnect has yet occurred

        Parameter #1  Connect Protocol:  LAP-M

        Parameter #2  Compression:  V.42bis both

        Parameter #3  EC Retransmission Count:  2

        Parameter #4  Self Test Error Count:  0

        Parameter #5  Call Timer:  96 secs

        Parameter #6  Total Retrains:  1

        Parameter #7  Sq Value:  3

        Parameter #8  Connected Standard:  V.34+

        Parameter #9  TX,RX Bit Rate:  28800, 28800

        Parameter #11 TX,RX Symbol Rate:  3429, 3429

        Parameter #13 TX,RX Carrier Frequency:  1959, 1959

        Parameter #15 TX,RX Trellis Coding:  16, 16

        Parameter #16 TX,RX Preemphasis Index:  0, 6

        Parameter #17 TX,RX Constellation Shaping:  Off, Off

        Parameter #18 TX,RX Nonlinear Encoding:  Off, Off

        Parameter #19 TX,RX Precoding:  Off, Off

        Parameter #20 TX,RX Xmit Level Reduction:  0, 0 dBm

        Parameter #21 Signal Noise Ratio:  35 dB

        Parameter #22 Receive Level:  -13 dBm

        Parameter #23 Frequency Offset:  0 Hz

        Parameter #24 Phase Jitter Frequency:  0 Hz

        Parameter #25 Phase Jitter Level:  0 degrees

        Parameter #26 Far End Echo Level:  -36 dBm

        Parameter #27 Phase Roll:  0 degrees

        Parameter #28 Round Trip Delay:  6 msecs

        Parameter #30 Characters transmitted, received:  8636, 116

        Parameter #32 Characters received BAD:  0

        Parameter #33 PPP/SLIP packets transmitted, received:  0, 0

        Parameter #35 PPP/SLIP packets received (BAD/ABORTED):  0

        Parameter #36 EC packets transmitted, received OK:  124, 63

        Parameter #38 EC packets (Received BAD/ABORTED):  4

        Parameter #39 Robbed Bit Signalling (RBS) pattern:  0

        Parameter #40 Digital Pad:  None,  Digital Pad Compensation: None

       Line Shape:

       .........*

       ......*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .........*

       .......*

       ........*

       * 

(クライアント側とアクセス サーバ側の両方から)近接の Telco 交換機へのループに問題が見られず、Telco パス内のどこかで部分最適化がなされていると考えられる場合は、次のことを実行してください。

  • V.22bis 2400 bps で非 EC コールを発信します。回路が正常であれば、ほとんどエラーは起こらないはずです。接続をアイドル状態に維持するとエラーが再発する場合(特にコード 0x7B、ASCII では「{」の場合)は、(制御された)クロック スリップ(たとえば Telco の T スパン内部、まれに見られる)が存在することを示しています。
  • クライアントで送信または受信の出力レベルが過度に高いまたは低い場合は、送信レベルを調整し、回線またはトランクのパディングを追加または削除してみます。
  • 正常な V.34 キャリアが見られるものの、徐々に弱くなるか、または PCM がまったく接続しない場合(クライアントの PCM コードはサーバ モデムと互換性のあることがわかっているとします)は、次のことを実行します。
  • クライアント モデムへの回線パスが PCM 接続を維持する能力があること、つまり、アナログからデジタルへの余分な変換を行っていないことを確認します。
  • パス内のデジタル パディングを調べます。

詳細については、「汎用モデムと NAS 回線品質の概要」も参照してください。

さらにコール パスに沿って Telco まで調査を進めてください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


モデムがコールを選択しない

  1. ダイヤルアップ テクノロジー:トラブルシューティング テクニック」を参照し、コールがアクセス サーバに到達しているかどうかをチェックします。
  2. ISDN コールが正しい ベアラ機能を持っているかどうかをチェックし、DoV が設定されていないことを確かめます。
  3. モデムが音声コールを選択するように設定されているかどうかをチェックします。
  4. モデムの管理運用」で説明しているように、modemcap 設定が正しいことを確かめます(たとえば、S0 レジスタが 0 または過度に高い値に設定されていない、など)。
  5. RPM または RPMS を使用している場合は、機能を無効にした後も引き続き問題が起こるかどうかをチェックします。これで問題が解決される場合は、ローカルに設定された RPM について調査を進め、modemcap 設定を確かめます。
  6. B チャネルがビジーでないかをチェックし(show isdn active)、空きモデムが存在するかをチェックします(show modem)。モデムが「bad」とマークされている場合は、ハードウェアまたはソフトウェアのどちらかの問題の可能性があります。
    • ハードウェア障害は通常、特定のキャリア カードまたは特定のモデム カードに潜んでいます。モデムを必ずしも「bad」とマークする必要はありませんが、ブートアップ以降、そのモデムでのコールはすべて失敗します。ハードウェアの交換が解決策となります。
    • ソフトウェア障害の場合、モデムは通常リブートするたびに正常な動作に戻りますが、その後ランダムに「bad」とマークされる(たとえば、同じモデム カード内部にある 1、2、3、6、または 12 のクラスタが「bad」とマークされる)か、または単にそのモデムでの以降のコールがすべて失敗します。問題がピーク時間帯にのみ見られる場合は、modem statistics show modem をチェックします。すべてのモデムにわたって同じように No Answer 率が高くなっていれば、単にアクセス サーバがそのような大量のコールを処理できないことを示しています。高い No Answer 率が少数の特定のモデムにのみ見られる場合には、依然としてソフトウェア障害の可能性があります。「ファームウェアのリロード」が回避策となります。解決策としては、ソフトウェアをアップグレードし、モデムで自動復旧を有効にします(Cisco 3600 ルータでは、show diag コマンドの出力で部品番号が -02 バージョン(800-0553x-02)でないと示される場合、Network Module(NM; ネットワーク モジュール)の交換が必要になることがあります)。詳細については、MICA および Nextport の各モデムを参照してください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


モデムはコールを選択するが、トレイン アップに失敗する

これを確認するには、接続解除を開始している側とその原因に関する代表的な統計情報を収集します(「注 1も参照してください)。アクセス サーバ側の接続解除の原因については、次に説明があります。

また、CSR を減らし、「モデムの状態遷移」の途中のどこかでモデムを停止する必要もあります。

まず、modem country が正しく設定されているかどうかをチェックします。アクセス サーバ側と Telco 側の双方で、コントローラまたはインターフェイスについてエラーがないかをチェックします(アクセス サーバから近接の Telco 交換機への信号に対して問題の影響が出ている場合、アクセス サーバではエラーをまったく報告しないことがあります)。RPM または RPMS を使用している場合は、機能を無効にした後も引き続き問題が起きるかどうかをチェックします。そして、ローカルに設定された RPM で試してみて、「モデムの管理運用」で説明しているように、modemcap 設定が正しいことを確かめます。

モデムの統計情報 show modem をチェックします。同じモデム カード内部にある 1、2、3、6、または 12 のモデム クラスタで、失敗コール数が異常に高い値を示しているか、または「bad」とマークされている場合は、ハードウェアまたはソフトウェアのどちらかに問題のある可能性があります。

  • ハードウェア障害は通常、特定のキャリア カードまたは特定のモデム カードに潜んでいます。モデムを必ずしも「bad」とマークする必要はありませんが、ブートアップ以降、そのモデムでのコールはすべて失敗します。ハードウェアの交換が解決策となります。
  • ソフトウェア障害の場合、モデムは通常リブート直後には正常に動作しますが、その後ランダムに「bad」とマークされる(たとえば、同じモデム カード内部にある 1、2、3、6、または 12 のクラスタが「bad」とマークされる)か、または単にそれ以降のコールをすべて失敗します。「ファームウェアのリロード」が回避策となります。解決策としては、ソフトウェアをアップグレードし、モデムで自動復旧を有効にします(Cisco 3600 ルータでは、show diag の出力で部品番号が -02 バージョン(800-0553x-02)でないと示される場合、NM の交換が必要になることがあります)。詳細については、MICA および Nextport の各モデムを参照してください。

問題がアクセス サーバのアーキテクチャに固有のものではないと判断される場合は、モデムの微調整(「モデムの微調整」)によって接続回数や接続解除の原因になんらかの影響が出ていないかを確かめます。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


モデムはトレイン アップするが、接続性が劣悪である

これらの問題の原因は、Telco、クライアント モデム、またはアクセス サーバに等しく存在する可能性があります。問題の場所に関する過去の統計情報が残っていない場合は、ITU-T V.56 の一連の勧告を参照して、どの接続レートがどのような比率になるかについての初期の概算値を見積もることができます。コントローラおよびインターフェイスについてエラーがないかをチェックします。チェックはアクセス サーバ側と Telco 側の双方で実行する必要があります(アクセス サーバから近接の Telco 交換機への信号に対して問題の影響が出ている場合、アクセス サーバではエラーをまったく報告しないことがあります)。さらにパスに沿って Telco までの調査が必要となる場合もあります。

RPM または RPMS を使用している場合は、機能を無効にした後も引き続き問題が起こるかどうかをチェックします。これで問題が解決される場合は、下記に説明しているように、ローカルに設定された RPM および modemcap について調査を進めます。

モデムの管理運用」で説明しているように、modemcap 設定が正しいことを確かめます。

設定を微調整してみて(「モデムの微調整」)、すべてのタイプのモデムで改善が見られるかを確かめます。「汎用モデムと NAS 回線品質の概要」で説明しているように、特定のコールについて show modem operational-status を使用して接続パラメータをチェックすると、潜在的な問題を究明するのに役立つことがあります。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


モデムは正常にトレイン アップするが、PPP が開始しない

これを確かめるには、モデム ログの接続解除の原因をチェックします。CSR が減っていないこと、およびモデムがすべての状態遷移を正常に経過していることをチェックします。設定では次のことをチェックします。

  • アクセス サーバの PPP が対話式モードまたは専用モードで設定されているかどうか。PPP が対話式で選択されるように設定されている場合は、RFC 1662 に規定されているようにクライアントから PPP 自動選択シーケンスを送信しなければ、アクセス サーバ側からの PPP 接続は不可能です。クライアント側または Telco 側の調査に進みます。
  • モデム回線とモデム インターフェイス(通常は group-async)が正しく設定されていること(設定例については、この項の概要、または「ダイヤルアップ テクノロジー:トラブルシューティング テクニック」を参照)。
  • group-async インターフェイスのグループ範囲外にどこにも属さないモデムが残っていないこと。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


モデムは正常にトレイン アップし、PPP が開始するが、その後コールがドロップする

クライアント側、Telco 側、またはアクセス サーバ側のどこで接続解除が開始しているかをチェックします。

  • まず、「ダイヤルアップ テクノロジー:トラブルシューティング テクニック」に従い、PPP リンクが正常に終了したかを確かめます(この接続解除はクライアントまたはアクセス サーバで開始できます)。
  • PPP が正常に終了しなかった場合は、Telco 側に問題のある可能性があります。モデム ログ内の接続解除の原因を解読します。
  • モデムから予期しない接続解除が報告されている場合も、Telco 側に問題のある可能性があります。接続の両端からの接続解除の原因を比較するのが最善です。詳細については、「ISDN 接続解除の原因」を参照してください。
  • 接続がアクセス サーバによってドロップされた場合は、対応するダイヤラ インターフェイスで対象トラフィックが正しく定義されていることを確かめます。debug dialer events コマンドを使用すると、アクセス サーバがタイムアウトでコールを接続解除したかどうかがわかります。

クライアントによってドロップが開始されている場合は、アクセス サーバのトラブルシューティングはおそらく役に立ちません。クライアント モデムのトラブルシューティングの項で示している推奨事項を試み、先にクライアント側の調査を行ってください。たまたまテストしたすべてのクライアントで突然のドロップが発生しても、この事実だけでは、アクセス サーバからの接続解除の原因を特定するには不十分です。調査の結果、シスコからのさらなる支援が必要な場合は、観察結果を文書化した上で Cisco TAC でケースをオープンしてください。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


特に問題は見つからないが、CSR が低い

CSR が高いか低いかを調べるには、その領域における標準的な参考数値が必要になります。目標は 95 % の CSR を達成することです。ただし、さまざまな種類のクライアント モデムと膨大な範囲のローカル ループ条件を伴う ISP 環境では、この目標を達成することは困難です。CSR の問題は複雑なため、予想される接続成功率を見積もることは簡単ではありません。これは、さまざまな条件がモデム コールに影響を与えるためです。たとえば、次のような条件があります。

  • どのスイッチ タイプを使用しているか。
  • サイトでタンデム CO を使用しているか。
  • 回線がすでに一定の条件を満たしていて(BERT テストなど)、問題がないことが保証されているか。
  • 銅線ケーブル プラントの品質や整合性はどうか。
  • コール トポロジにアナログ ホップが含まれているか。
  • チャネル バンクや SLIC カードがネットワークで使用されているか。
  • 回線が ISDN PRI またはチャネライズド E1 か。
  • クライアント モデムの分散はどうか。

注:これらは要因のほんの一部にすぎません。

統計情報は代表的なものである必要があります。なんらかの予備的な結論を出すためにはモデムごとに少なくとも 10 回のコールが必要になりますが、数千ものコールが発生するまで待つことは一般にはお勧めできません(「注 1」も参照してください)。モデムの接続はそれぞれ固有のものです。同じモデムから同じ宛先番号に 2 回コールを発信しても、PSTN を経由してまったく異なる 2 つのパスを通過する可能性があり、最終的に異なる物理ホスト モデムに達することもあり得ます。ローカル ループとは顧客構内から市内交換機までの銅線接続のことです。ほとんどのローカル ループ プロバイダーはローカル ループの特性を確実に許容範囲内に収めようと努力していますが、それでもその顧客に固有の環境条件によってローカル ループが問題となることがあります。クライアント モデムでは製造元ごとに異なるさまざまなチップセットが利用されており、製造元が同じでも製品ライン内部で異なることがあります。

監視すべきパラメータを次に示します。

  • CSR:show modem summary
  • 接続速度:show modem connect-speeds show modem log
  • Signal to Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比):show modem operational-status(MICA)、AT@E1(Microcom)、show modem log
  • 送信および受信レベル:show modem operational-status(MICA)、AT@E1(Microcom)
  • モデムの変調方式およびプロトコル:show modem log
  • モデムの接続解除の原因:show modem call-stats
  • 再トレインおよび EC ブロックの再送信:show modem logshow modem operational-status(MICA)

詳細については、「汎用モデムと NAS 回線品質の概要」も参照してください。

Cisco アクセス サーバから報告される CSR がサードパーティのアクセス サーバから報告される CSR よりも数パーセント少なくなることは、許容範囲内です。これは、コールが成功したと見なす仕組みがアクセス サーバによってそれぞれ違うためです。Cisco アクセス サーバでは、初期トレイン アップと EC ネゴシエーション フェーズの両方が成功した後にのみ、コールが成功したとマークされます(EC がネゴシエートされない限り、ユーザ データをリンク経由で渡すことはできません)。サードパーティのアクセス サーバでは、初期トレイン アップの正常完了後ただちにコールが成功と見なされる傾向があります(つまり、EC の失敗はまったく考慮されません)。

低 CSR の問題の原因は、Telco、クライアント、またはアクセス サーバに等しく存在する可能性があります。モデムの微調整を行い、CSR の改善を試みてください。モデムおよび Telco のトラブルシューティングの詳細については、クライアント モデムのトラブルシューティングの項を参照してください。アクセス サーバに関する問題では、一般に次のような症状が現れます。

  • show modem で、同じモデム カード内部にある 1、2、3、6、または 12 のモデム クラスタにおいて、失敗コール数が異常に高い値を示しているか、または No Answer コールと報告される。
  • show modem call-stats で、同じカード内部にある 1、2、3、6、または 12 のモデム クラスタにおいて、dtrDrop または hostDrop および rmtLink 以外のカラムに起因する接続解除が 10 % を超えている(クライアント モデムが接続解除前に LAP-M を終了しない場合は lostCarr も良好な接続解除としてカウントされる場合がある)。
  • 同じモデム カード内部にある 1、2、3、6、または 12 のモデム クラスタが「bad」とマークされるが、ファームウェアのリロード後は再びコールを受け付けることができる。

上記の症状に該当する場合は、ソフトウェアのアップグレードとモデムの自動復旧の設定を試してください。詳細については、MICA および Nextport の各モデムを参照してください。

注 1:モデム統計情報の分析は、Cisco-centric Open Source Initiative(COSI)exitの一環として入手できるツールによって自動化できます。

トラブルシューティング フローチャートに戻る


ツール情報

その他のリソースについては、シスコの「アクセスダイヤル テクノロジー用の TAC ツール」を参照してください。


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


関連情報


Document ID: 14280