非同期転送モード(ATM) : ATM の逆多重化(IMA)

ATM 逆多重化(IMA)仕様 v1.1 について

2002 年 3 月 8 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2005 年 6 月 5 日) | フィードバック

目次

概要
シスコ IMA ハードウェアとネットワーク デバイスとの接続
IMA プロトコルに対する変更
リンク情報フィールドの処理
IMA コントロール セルに対する変更
既知の問題
ツール情報
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報


概要

ATM フォーラムでは、Inverse Multiplexing over ATM(IMA; ATM 逆多重化)を定義しています。IMA では、論理的なバンドル内の複数の物理 T1 リンク間で ATM セルがラウンドロビンされます。このフォーラムでは、IMA の仕様として AF-PHY-0086.001 の 2 つのバージョンを発行しています。このドキュメントの目的は、この仕様の v1.1 で行われた変更と、IMA v1.1 のシスコのサポートについて、詳しく説明することです。

IMA およびその他の承認された仕様をダウンロードするには、ここ exitをクリックしてください。その他、次に示す資料では、シスコの IMA ルータのハードウェアを設定する際の背景となる情報について説明しています。


シスコ IMA ハードウェアとネットワーク デバイスとの接続

voice/WAN interface card(VWIC-MFT; 音声/WAN インターフェイス カード)と一緒に使用して IMA v1.1 をサポートするのは、Cisco ATM Advanced Integration Modules(AIM-ATM)だけです。他のすべてのシスコ製 IMA ポート アダプタ、ネットワーク モジュール、および ATM スイッチでは、2002 年 1 月の時点で IMA バージョン 1.0 しかサポートされません。バージョン 1.1 は、今後サポートされる予定です。

Cisco IMA v1.0 をサポートするハードウェアは、v1.0 または v1.1 をサポートする他のネットワーク デバイスと相互運用できます。ただし、それぞれの物理的な T1 リンクの両端での物理ポート番号が、v1.1 で指定されたリンク順序の変更に合致している必要があります。言い換えれば、IMA ポート アダプタまたはネットワーク モジュールのポート 0 が、IMA ネットワーク スイッチまたは他のデバイスのポート 0 に接続されている必要があります。

IMA v1.1 をサポートしているリモートのデバイスを、IMA コントロール セルの Operation and Maintenance(OAM) ラベル フィールドを無視するように設定するか、1.0 をサポートするように再設定します。この OAM ラベル フィールドは、送信側のデバイスが v1.0 または v1.1 IMA フォーマットを使用しているかどうかを識別するものです。  ATM フォーラムでは、OAM ラベルが 1.1 の ATM セルを受信する、下位互換性のある ATM デバイスが、自身を 1.0 のモードに再設定するように定義しています。

サードパーティの ATM スイッチによっては、下位互換性がありません。IMA のバージョンのミスマッチは、次に示すように、show ima interface atm コマンドの出力の ImaGroupState フィールド値が「Config-Aborted」になることで分かります。

  Router#show ima interface atm 1/ima0 detail
   ATM1/ima0 is up
           ImaGroupState:NearEnd = config-aborted, FarEnd = config-aborted
           ImaGroupFailureStatus  =    Failure
   IMA Group Current Configuration:
           ImaGroupMinNumTxLinks = 2    ImaGroupMinNumRxLinks = 2
           ImaGroupDiffDelayMax  = 25   ImaGroupNeTxClkMode   = common(ctc)
           ImaGroupFrameLength = 128    ImaTestProcStatus     = disabled
           ImaGroupTestLink = 0         ImaGroupTestPattern   = 0xFF
   [output omitted]

Config-Aborted とは、遠端の IMA デバイスで、サポートされていない IMA バージョンなど、受け入れ不可能な設定パラメータが使用されていることを意味します。詳細は、「7x00 IMA ポート アダプタでの ATM リンクに関するトラブルシューティング」を参照してください。


IMA プロトコルに対する変更

ATM フォーラムが IMA バージョン 1.1(v1.1)の仕様を発表した理由を見ます。「この改訂は、IMA の Protocol Implementation Conformance Statement(PICS; プロトコル実装適合性宣言) の形式を導入することと、いくつかの小さな修正と IMA v1.0 の内容を明確にした IMA MIB の新バージョンの紹介することを目的としています。IMA v1.0 の要件の異なる解釈により、相互運用性に関する問題が生じていることが分かっています。この理由により、ATM フォーラムでは IMA v1.1 への移行を推奨しています。」

この項では、これらの変更に関するより詳細な情報について説明します。

変更点 説明
IMA プロトコル実装適合性宣言(PICS) PICS に関する文書では、ある特定のプロトコルの実装について、機能とオプションを説明しています。IMA プロトコルに関する必須および任意の機能の一覧については、『v1.1 specification exit』の Annex I の 88 ページを参照してください。
IMA 管理情報ベース(MIB)(atmfImaMib) IMA MIB の「更新または修正」されたバージョンを提供しています。IMA プロトコルをサポートするすべての SNMP エージェントは、MIB-II と、コメント要求(RFC)2233 の必須グループを実装する必要があります。「atmima(107)」の MIB II ifType は、IMA グループに属する物理インターフェイスについて明らかにしています。詳細は、『 v1.1 Specification exit』の 106 ページにある Appendix A を参照してください。
修正および説明 次の項を参照してください。 


リンク情報フィールドの処理

IMA インターフェイスはマシンの状態に従います。インターフェイスがアクティブになる前に、いくつかの状態を遷移します。IMA Control Protocol(ICP; IMA 制御プロトコル)セルと呼ばれる特別なセルにより、2 つの終端の間で状態に関する情報が搬送されます(「Cisco 2600 および 3600 ルータでの ATM IMA リンクに関するトラブルシューティング」を参照してください)。

ICP セルにあるリンク情報フィールド(オクテットの 18 から 49)は、IMA バンドル内の各メンバのリンクに関する IMA 固有の情報を伝えます。リンク情報フィールドには、特に次の情報が含まれています。

  • Tx ステート:近端の IMA デバイスの送信側の状態を示します。
  • Rx ステート:近端の IMA デバイスの受信側の状態を示します。つまり、Rx ステートでは、遠端側の IMA デバイスから ICP セルによって受信された情報が示されます。
  • Rx 障害識別子:遠端側の IMA デバイスと通信した際の障害について報告します

(リンク情報フィールドに関する詳細な説明については、『v1.1 specificationexitの 32 ページを参照してください)。

v1.0 を使用している IMA の初期の実装では、遠端側のデバイスから受信したリンク情報フィールドの値の報告方法が異なります。この差異は、メンバとなっている T1 リンクが送信と受信の両方向で IMA プロトコルをサポートしている対称型の設定ではよくあることです。v1.1 の仕様では、実装方法に固有の差異が将来減少するように、いくつかの技術的な説明がなされています。詳細は、『v1.1 specificationexitの 54 ページの Section 10.1.6 を参照してください。


IMA コントロール セルに対する変更

IMA プロトコルでは、充てんセルと ICP セルの、2 種類のコントロール セルを使用しています。どちらのセルも OAM ラベル フィールド値に 0x03 を使用し、v1.1 が使用されていることを示しています。

注:ATM コントロール セルの図解:アイドル セル、未指定セル、IMA 充てんセル、無効セル」も参照してください。

ICP セル

ICP セルは、バンドルのインターフェイスや、バンドルにある T1 インターフェイスの状態について伝達するものです。デフォルトのフレーム長である 128 セルに設定されている場合は、各メンバの T1 リンクの 128 セルごとに 1 つ、ICP セルが IMA インターフェイスから送られます。 

次の表では、ICP セルのフィールドについて説明します(『ima 1.0 spec』の 27 ページを参照してください)。

オクテット ラベル 備考
1-5 ATM セル ヘッダー オクテット 1 = 0000 0000
オクテット 2 = 0000 0000
オクテット 3 = 0000 0000
オクテット 4 = 0000 1011
オクテット 5 = 0110 0100
6 OAM ラベル ビット 0 〜 7:IMA のバージョン 
  • 00000001 (0x1) = IMA バージョン 1.0
  • 00000011 (0x3) = IMA バージョン 1.1
7 セル ID とリンク ID ビット 7:IMA OAM セル タイプ 1 という値は ICP セルを示しています。 
ビット 6 〜 5:未使用。0 に設定 
ビット 4 〜 0:IMA リンクの範囲を送信するための論理 ID 有効な値は 0 〜 31。
8 IMA フレーム シーケンス 有効な値は 0 〜 255。
9 ICP セル オフセット 範囲(0 〜 M-1)。IMA フレーム内での ICP セルの位置を示す。 
10 リンク スタッフ識別子 ビット 7 〜 3:未使用。0 に設定。 
ビット 2 〜 0:リンク スタッフ識別子(LSI)
11 ステータスおよび制御変更識別子 ビット 7 〜 0:ステータス変更識別子:255 まで。その後循環(オクテットの 12 から 49 まで、あらゆる変更ごとに加算)
12 IMA ID ビット 7 〜 0:IMA の ID 
13 グループのステータスと制御 ビット 7 〜 4:グループの状態 
  • 0000 = 始動
  • 0001 = 始動確認応答
  • 0010 = 設定中断:サポート外
  • 0011 = 設定中断:グループの対称性に互換性がない
  • 0100 = 設定中断:IMA バージョンがサポートされていない
  • 0101、0110 = 将来使用するためにその他の設定中断用に予約
  • 0111 = 設定中断:その他の理由
  • 1000 = 不完全なリンク
  • 1001 = ブロック化
  • 1010 = 操作可能
  • その他:IMA 使用の将来のバージョンで使用するために予約済
ビット 3 〜 2:グループ対称モード 
  • 00 = 対称設定と対称運用
  • 01 = 対称設定と非対称運用(オプション)
  • 10 = 非対称設定と非対称運用(オプション)
  • 11 = 予約済
ビット 1 〜 0:IMA のフレーム長  
  • 00 = 32
  • 01 =64
  • 10 = 128
  • 11 = 256
14 送信タイミング情報 ビット 7 〜 6:未使用。0 に設定。 
ビット 5:送信クロック モード  
15 TX テスト制御 ビット 7 〜 6:未使用。0 に設定。 
ビット 5:テスト リンク コマンド(0:非アクティブ、1:非アクティブ)
ビット 4 〜 0:テスト リンクの送信リンク ID。 有効な値は 0 〜 31。 
16 TX テスト パターン ビット 7 〜 0:送信テスト パターン 有効な値は 0 〜 255。 
17 RX テスト パターン ビット 7 〜 0:テスト パターンを受信。有効な値は 0 〜 255。  
18 リンク情報フィールド
(バイト 0)
ビット 7 〜 5:送信状態。 
  • 000 = グループ内にない
  • 001 = 使用不可、理由なし
  • 010 = 使用不可、接続不良
  • 100 = 使用不可、通信阻害
  • 101 = 使用不可、障害(未定義)
  • 110 = 使用可能
  • 111 = アクティブ
ビット 4 〜 2:受信状態 
  • 000 = グループ内にない
  • 001 = 使用不可、理由なし
  • 010 = 使用不可、障害(ベンダー固有)
  • 011 = 使用不可、接続不良
  • 100 = 使用不可、通信阻害
  • 101 = 使用不可、障害(未定義)
  • 110 = 使用可能
  • 111 = アクティブ
ビット 1 〜 0:受信障害識別子 
  • 00 = 障害なし
  • 01 = 物理的なリンク障害
  • 10 = LIF
  • 11 = LODS
19-49 リンク情報フィールド
(バイト 1 〜 31)
リンクのステータスと制御に関する情報を表す。有効な値の範囲は 1 〜 31。
50 未使用 ITU-T 勧告 I.432 での未使用バイトの定義に従い、0x6A と設定。
51 エンドツーエンド チャネル 通常は未使用で、0 に設定。 
52-53 CRC エラー制御  ビット 15 〜 10:将来の使用のために予約済。デフォルトで 0 に設定。   
ビット 9 〜 0:ITU-T 勧告 I.610 で指定されたように CRC-10。 

充てんセル

ユーザのトラフィックを搬送するデータ セルを送信する必要がない場合、IMA に組み込まれたインターフェイスで充てんセルを搬送し、送信されたセルの安定した流れを維持します。セル ID フィールドのビット 7 の値が 0 場合は、IMA 充てんセルであることを示しています。 

次の表では、充てんセルについて説明します。

オクテット ラベル 備考
1-5 ATM セル ヘッダー オクテット 1 = 0000 0000
オクテット 2 = 0000 0000
オクテット 3 = 0000 0000
オクテット 4 = 0000 1011
オクテット 5 = 0110 0100
6 OAM ラベル ビット 0 〜 7:IMA のバージョン 
  • 00000001 (0x01) = IMA バージョン 1.0
  • 00000011 (0x03) = IMA バージョン 1.1
  • 7 セル ID
    リンク ID 
    ビット 7:OAM セル タイプ。値が 0 の場合は充てんセルであることを示す。  
    ビット 6 〜 0:未使用で、0 に設定。
    8-51 未使用 ITU-T 勧告 I.432 での未使用バイトの定義に従い、0x6A と設定。
    52-53 CRC エラー制御 ビット 15 〜 10:将来の使用のために予約。デフォルトで 0 として使用。   
    ビット 9 〜 0:ITU-T 勧告 I.610 で指定されたように CRC-10。    


    既知の問題

    Cisco Bug CSCdw74417 では、IMA 1.0 と 1.1 のデバイス間での相互運用性に関する既知の問題が文書化されています。この結果は、1.0 OAM ラベルからのリンクの検出を必要とする ATM-Forum 1.1 仕様に基づいています。このため、1.0 と 1.1 を混在して実装する場合、物理ポートを対にすることが最適です。つまり、IMA ポート アダプタまたはネットワーク モジュールのポート 0 を、IMA ネットワーク スイッチまたは他のデバイスのポート 0 に接続します。詳細については、CCO の「バグ ツールキット」を参照してください。

    ツール情報

    次に示すツールにアクセスするには、登録ユーザであり、ログインしている必要があります。一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

    • バグ ツールキット:バージョンまたは機能セットをベースとしてソフトウェアのバグを検索

    関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

    シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


    関連情報


    Document ID: 19006