WAN : T1/E1 と T3/E3

T1 エラー イベントのトラブルシューティング

2002 年 12 月 23 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2005 年 9 月 9 日) | フィードバック

目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
     使用するコンポーネント
カウンタの使用
     Slip Secs カウンタの増加
     フレーミング損失秒数の増加
     ライン コード違反の増加
     パス コード違反の増加
isdn switch-type および pri-group timeslots 設定の確認
シグナリング チャネルの確認
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書は、T1 回線で発生する各種のエラー イベントについて説明し、それらのエラーを解決するためのトラブルシューティング情報を提供しています。T1 に関する最も一般的な問題は、この文書とともに、「T1 レイヤ 1 のトラブルシューティング」、「T1 アラームのトラブルシューティング」、「T1 PRI のトラブルシューティング」の各文書を参照することで解決できます。

はじめに

表記法

文書表記の詳細については、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

前提条件

この文書の前提条件は、特にありません。

使用するコンポーネント

この文書は、特定のソフトウェアとハードウェアのバージョンに限定されません。

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書内で使用されているデバイスはすべて、クリアーな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。

カウンタの使用

show controller t1 コマンドは、コントローラ ハードウェアに固有のコントローラ ステータスを表示します。この情報はテクニカル サポート担当者が診断作業を実行する際に役立ちます。Network Processor Module(NPM; ネットワーク プロセッサ モジュール)や MultiChannel Interface Processor(MIP; マルチチャネル インターフェイス プロセッサ)は、ポート アダプタに問い合せを発行してそれらの現在のステータスを調べることができます。

show controller t1 EXEC コマンドは次の情報も提供します。

  • T1 リンクに関する統計情報。スロット番号およびポート番号を指定した場合は、15 分ごとの統計情報が表示されます。

  • 物理層およびデータ リンク層の問題のトラブルシューティングを行うための情報。

  • T1 回線に関するローカルまたはリモートのアラーム情報(存在する場合)。

show controller コマンドを使用し、コントローラによってアラームやエラーが表示されていないかを調べます。フレーミング、ライン コーディング、およびSlip Secs(DS1フレームのペイロード ビットの複製または削除を示します)の各エラー カウンタが増えているかどうかを調べるには、show controller t1 コマンドを繰り返し使用します。現在のインターバルにおける各カウンタの値を控えておきます。

フレーミングおよびライン コーディングの設定については、サービス プロバイダーにお問い合せください。Extended Super Frame(ESF)では Binary 8-Zero Substitution(B8ZS)ライン コーディングを使用し、Super Frame(SF)では Alternate Mark Inversion(AMI)ライン コーディングを使用するのが一般的です。

Slip Secs カウンタの増加

T1 回線でスリップが存在する場合は、クロッキングの問題があります。Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)は、T1 プロバイダー(電話会社)からのクロッキングに同期する必要があります。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. クロック ソースが電話会社から取得されていることを確認します。show controller t1 EXEC コマンドの出力に、「Clock Source is line primary」が含まれていることを確認します。

    注:複数の T1 がアクセス サーバに接続している場合、プライマリ ソースにできるのは 1 つの T1 のみです。他の T1 はプライマリ ソースからクロックを取得します。T1 が複数ある場合は、プライマリ クロック ソースとして指定されている T1 回線が正しく設定されていることを確認します。また、プライマリ ソースがダウンした場合にクロッキングを供給するための 2 番目の T1 回線を設定することもできます。これには、コントローラ設定モードから clock source line secondary コマンドを使用します。

  2. コントローラ設定モードから、プライマリとセカンダリの両方の T1 クロック ソースを設定します。次に例を示します。

    maui-nas-03(config-controlle)#clock source line primary
    
    

    および

    maui-nas-03(config-controlle)#clock source line secondary 1
    
    

    プライマリおよびセカンダリとして指定する T1 がどちらもアクティブで安定していることを確認します。クロック ソースの詳細については、「AS5xxx ネットワーク アクセス サーバのためのクロックの同期」を参照してください。

    注:特定のプラットフォーム(AS5350、AS5400、AS5800 など)では、クロック ソースは dial-tdm-clock コマンドを使用して指定します。詳細については、Command Lookup ツールを参照してください。このツールやその他の Cisco TAC ツールは「ツール & リソース」にあります。
    一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

フレーミング損失秒数の増加

次の手順を実行します。

  1. ポートで設定されているフレーミング フォーマットが、回線のフレーミング フォーマットと一致していることを確認します。show controller t1 の出力で「Framing is {ESF|SF}」を探します。

  2. フレーミング フォーマットを変更するには、コントローラ設定モードで framing {sf | esf} コマンドを使用します。次に例を示します。

    maui-nas-03(config-controlle)#framing esf
    
    
  3. cablelength long または cablelength short コマンドを使用してライン構築を変更します。

構築設定の詳細については、サービス プロバイダーに問い合せるとともに、「T1/E1 コントローラ コマンド」の文書を参照してください。

ライン コード違反の増加

次の手順を実行します。

  1. ポートで設定されているライン コーディングが、回線のライン コーディングと一致していることを確認します。show controller t1 の出力で「Line Code is {B8ZS|AMI}」を探します。

  2. ライン コーディングを変更するには、コントローラ設定モードで linecode {ami | b8zs} コマンドを使用します。次に例を示します。

    maui-nas-03(config-controlle)#linecode b8zs
    
    
  3. cablelength long または cablelength short コマンドを使用してライン構築を変更します。

構築設定の詳細については、サービス プロバイダーに問い合せるとともに、「T1/E1 コントローラ コマンド」の文書を参照してください。

パス コード違反は、SF の場合はフレーム同期エラーであり、ESF の場合は Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)エラーです。パス コード違反とライン コード違反は通常は同時に発生します。ライン コーディングが正しいことを常に確認してください。

パス コード違反の増加

パス コード違反エラー イベントは、D4(SF)フォーマットのフレーム同期ビット エラーか、または ESF フォーマットの CRC エラーです。パス コード違反とライン コード違反は通常は同時に発生します。ライン コーディングが正しいことを常に確認してください。

  1. ポートで設定されているライン コーディングが、回線のライン コーディングと一致していることを確認します。show controller t1 の出力で「Line Code is {B8ZS|AMI}」を探します。

  2. ライン コーディングを変更するには、コントローラ設定モードで linecode {ami | b8zs} コマンドを使用します。次に例を示します。

    maui-nas-03(config-controlle)#linecode b8zs
    
    
  3. cablelength long または cablelength short コマンドを使用してライン構築を変更します。

構築設定の詳細については、サービス プロバイダーに問い合せるとともに、「T1/E1 コントローラ コマンド」の文書を参照してください。

isdn switch-type および pri-group timeslots 設定の確認

show running-config コマンドを使用して、isdn switch-type および pri-group timeslots が正しく設定されていることを確認します。ISDN インターフェイスのセントラル オフィス スイッチ タイプを指定するには、isdn switch-type グローバル設定コマンドを使用します。このコマンドのオプションには、primary-5essprimary-dms100、および primary-ni があります。使用すべき正しい値については、サービス プロバイダーにお問い合せください。

注:ISDN PRI グループとチャネル グループを同じコントローラですでに定義している場合は、タイムスロットが重複していないことと、チャネル グループで ISDN D チャネル タイムスロットが使用されていないことを確認してください。チャネル グループの詳細については、「チャネライズド E1 およびチャネライズド T1 の設定コマンド」を参照してください。Primary Rate Interface(PRI; 一次群速度インターフェイス)を設定するときは、 isdn switch-type グローバル設定コマンドを使用してスイッチ タイプを設定してください。

isdn switch-type および pri-group を設定するには、次のコマンドを入力します。

maui-nas-03#configure terminal

maui-nas-03(config)#isdn switch-type primary-5ess

maui-nas-03(config)#controller t1 0

maui-nas-03(config-controlle)#pri-group timeslots 1-24

シグナリング チャネルの確認

エラー カウンタが増えていないにもかかわらず問題が解決しない場合は、次の手順を実行して、シグナリング チャネルがアップしていて正しく設定されていることを確認します。

  1. show interfaces serial number:23 コマンドを実行します。number はインターフェイス番号です。

  2. インターフェイスがアップしていることを確認します。インターフェイスがアップしていない場合は、no shutdown コマンドを使用してインターフェイスをアップします。次に例を示します。

    maui-nas-03#config terminal
    
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    
    maui-nas-03(config)#interface serial 0:23
    
    maui-nas-03(config-if)#no shutdown
    
    
  3. カプセル化が PPP であることを確認します。カプセル化が PPP でない場合は、encapsulation ppp コマンドを使用してカプセル化を設定します。次に例を示します。

    maui-nas-03(config-if)#encapsulation ppp
    
    
  4. インターフェイスがループバック モードになっていないことを確認します。ループバックはテストの目的にだけ設定します。no loopback コマンドを使用してループバックを除去します。次に例を示します。

    maui-nas-03(config-if)#no loopback
    
    
  5. ルータの電源をオフ/オンします。

それでも問題が解決しない場合は、下記の文書を参照してから、サービス プロバイダーか Cisco Technical Assistance Center(TAC)にお問い合せください。


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