音声とユニファイド コミュニケーション : Cisco AS5300 シリーズ ユニバーサル ゲートウェイ

AS5200 および AS5300 シリーズ ルータのハードウェア トラブルシューティング

2003 年 12 月 1 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2009 年 3 月 9 日) | フィードバック

目次


概要

実際に、正常に動作しているハードウェアを交換すると貴重な時間やリソースを無駄に使ってしまうことがよくあります。この文書では、シスコ AS5200 およびシスコ AS5300 シリーズのルータにおいてよく起きるハードウェアの問題の解決と、それが本当にハードウェアの問題なのかどうかを判別するための方法を紹介します。この文書では、ハードウェアの問題とよく誤解されるものを除いて、ソフトウェア関連の不具合に関する問題は取り扱いません。AS5200 または AS5300 シリーズのルータのモデムにおいてハードウェアの問題と考えられるケースが頻繁に発生する場合は、AS5200 および AS5300 MICA モデムのハードウェア問題トラブルシューティングを参照してください。

前提条件

この文書を読む前に、ルータ クラッシュのトラブルシューティングを読むことをおすすめします。

ハードウェアおよびソフトウェアのバージョン

この文書内の情報は、すべてのシスコ IOS(R)ソフトウェアのバージョンを実行するすべての AS5200 および AS5300 シリーズのルータを網羅します。AS5350 シリーズのルータは扱いません。

問題の特定

ルータはさまざまな原因でリブートまたはリロードを行う可能性がありますが、その原因の一部はハードウェアの障害によるものかもしれません。AS5200 および AS5300 シリーズのルータにおいてハードウェアの障害から起きる可能性のある中で、最も一般的な現象のいくつかを下に例示しますので参照してください。それぞれの兆候のリンクをクリックすると、解決方法が示されます。

まず、ルータがリブートしているのか、それとも連続ループに入っているのかを調べます。ルータがリロードして通常操作に戻る場合、リブートしているといえます。ルータがリブートするかどうか、また、いつするかについての明確なタイムフレームはありません。こういったリブートは、短ければ稼動中(つまりルータがトラフィックを転送しており、そこにログインできるか、またはアクセスできるとき)の 2 分から 3 分の間に起きる場合もあり、1 週間や 2 週間といったもっと長い期間で起きることもあります。ルータのリブート問題を解決するためには、ルータのリブートおよびリロードのセクションを参照してください。

ルータが連続したブート ループに入っている場合、ルータにアクセスすることができません。ブート プロセスを通じて繰り返しのプロセスに入ったときにルータは連続ループに入り、復旧することはできません。ルータが連続したブート ループに入っている場合は、問題を解決するために、連続ループのセクションを参照してください。

情報の取得

問題の原因を突き止めるための最初のステップは、問題に関してできるだけ多くの情報を得ることです。問題の原因の決定にあたって次の情報は不可欠です。

  •  コンソール ログ

  •  Syslog情報

  •  show tech-support の出力

  •  ルータがブート エラーを起こしている場合は、完全な起動手順

間違えやすい現象

実際にはそうではないのに、ハードウェアの問題として誤解することがある場合があります。中でも一般的なものは、ルータが反応を中断または「ハング」した場合や、または新しいハードウェアを導入したときに障害が起きた場合です。これらのよく誤解される現象については、次の説明およびトラブルシューティング ステップを参考にしてください。

現象
対処方法
ルータの電源を入れた後も、LED がオンにならない。 電源プラグがきちんと差し込まれているかどうかをチェックします。それでも問題が解決しない場合、電源を交換します。それでも問題が残っている場合、ルータを交換します。
ルータの電源を入れた後、LED はオンだが、コンソールに何も表示されない。  ボー レートが 9600bps に設定されていることを確かめます。解決しない場合、コンソールへの接続に使用されている機器が適切に作動していることを確かめます。コンソール機器を調べるためには、正常とわかっているルータに接続することによって行います。機器の検査結果が正常であるのに問題が残っている場合は、ルータを交換します。 
ルータは ROMmon で起動。コンソールにエラーメッセージが表示されない。

コンフィギュレーションレジスタを 0x2102 に設定し、ルータをリロードします。

rommon 1> コンフィギュレーションレジスタ 0x2102
rommon 2> リセット

ルータが ROMmon のままである場合、次の文書に記述された手順に従います。
AS5200シリーズ ルータの ROMmon 回復手順
AS5300シリーズ ルータの ROMmon 回復手順

ルータがシステム ブートストラップのバージョンを表示したところでハングするか、ブート ループに入る。 

ROM: System Bootstrap, Version 12.0(2)XD1, EARLY DEPLOYMENT RELEASE SOFTWARE (fc1) Copyright (c) 1994-1996 by cisco Systems, Inc.

メモリが適切に固定されていない可能性があります。まず、適切な静電気保護を使用して、シングル インライン メモリ モジュール(SIMM)を再固定(取り外してから再度差し込む)してください。それでもルータが起動しない場合、ルータを交換します。 

ダイナミックRAM(DRAM)SIMM の位置に関する情報は、
AS5200 はここAS5300 はここで見ることができます。

正常に動作したあと、ルータが突然ハングするか、または応答を中断する。 これはソフトウェアの問題である可能性があります。 
トラブルシューティング : ルータ ハングを参照してください。
ルータはブート モードで起動。コンソールにはエラーメッセージが表示されない。 コンフィギュレーションレジスタを 0x2102 に設定し、ルータをリロードします。
リロードの前に実行中の構成を保存する必要はありません。

router(boot)#configure terminal
設定コマンドを 1 行ずつ入力します。 
Ctrlキーを押しながら Z キーを押して終了します。
router(boot)(config)#config-register 0x2102 router(boot)(config)#end
router(boot)#reload
System configuration has been modified.
Save? [yes/no]: no
Proceed with reload? [confirm]

注:config-register コマンドは、NVRAM に保存されない唯一のシスコ IOS ソフトウェア設定コマンドです。 これによってただちにコンフィギュレーションレジスタは変更されますが、次のブートの間のみ有効です。 

ルータはブート モードで起動し、次の
メッセージがコンソールに表示される。 

device does not contain a valid magic number
boot: cannot open "flash:" boot: cannot determine first file name on device "flash:"

フラッシュが空であるか、ファイルシステムが壊れています。有効なイメージをフラッシュにコピーします。コピー中に、古いフラッシュを消去するように求められます(もしあれば)。その後、ルータをリロードします。

フラッシュに有効なイメージをコピーする方法は、AS5200 および AS5300 に関するソフトウェアのインストールおよびアップグレード手順を参照してください。

新しいネットワーク モジュールが認識されない。 Software Advisor ツールを調べて、お使いの IOS ソフトウェアのバージョンが新しいカードまたはモジュールをサポートしていることを確認します。このツールへのリンクは、この文書のツール情報セクションにあります。

パケットの損失

ハードウェアの不具合が引き起こすパケットの損失は容易に特定することができます。次のセクションでは、パケットの損失を特定するために、show interfaces コマンドの出力を使用します。

サイクリック冗長性検査(CRC)およびフレームのエラー

サイクリック冗長性検査エラーまたはフレーム エラーがインターフェイスにおいて絶えず増加する場合、通常、ハードウェアに不具合があることを示しています。

     router#show interface ethernet 0 

       Ethernet0/0 is up, line protocol is up 

       ... 

            121 input errors, 102 CRC, 19 frame, 0 overrun, 0 ignored 

例外は、CRC およびフレームのエラーがチャネライズド インターフェイスに見られる場合です。これは、クロッキングの問題も同様に示している可能性があるためです。エラーを引き起こす不具合は、ケーブル、中間デバイス、インターフェイスそのものなど、接続された 2つのインターフェイスの間のどこにでもある可能性があります。トラブルシューティングの方法は、インターフェイスの種類によってわずかに異なります。

シリアル インターフェイス

シリアル回線の不具合に関するトラブルシューティング文書の、トラブルシューティング シリアル回線入力エラーのセクションを参考にします。

イーサネット インターフェイス

イーサネット インターフェイスに関しては、共有環境(デバイスがハブを通して接続されている)と切り換え環境(デバイスが切り換え器に接続されている)とで解決方法が異なります。

切り換え環境では、エラーを引き起こす可能性のあるコンポーネントは 3 つしかありません。

  •     ケーブル
  •     ローカル インターフェイス(ポート)
  •     リモート インターフェイス(ポート)

したがって、トラブルシューティングのステップは単純です。たとえば、ルータが切り換え器に接続されている場合、ステップは次のようになります。

  1.   ケーブルを交換します。
  2.   問題が解決しない場合、切り換え器の別のポートを試します。
  3.   まだ問題が残っている場合、ルータを交換します。

共有環境では、問題の原因を見つけるのはより難しくなります。共有セグメントを構成しているハードウェアのすべての部分が、問題を引き起こしている可能性があるからです。したがって、すべてのコンポーネント(ケーブル、コネクタ、その他)をひとつひとつテストしなければなりません。

無視されたパケット

     router#show interface ethernet 0 

        Ethernet0/0 is up, line protocol is up 

        ... 

         21 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 21 ignored 

新しいパケットを受け付けるための空いたバッファがない場合、パケットは無視されます。ルータのトラフィックが過負荷である場合にこれが起きる可能性がありますが、インターフェイスに不具合がある場合にも起きることがあります。「無視」がすべてのインターフェイスで起きた場合、おそらくルータのトラフィックが過負荷であるか、インターフェイスの最大伝送ユニット(MTU)に適合するだけの十分な空きバッファがプールの中にないということになります。後者の場合、無視されたカウンタの増加に続いてno buffer カウンタが増加します。

     router#show interfaces serial 0 

       ... 

        1567 packets input, 0 bytes, 22 no buffer 

        22 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 22 ignored, 0 abort 

また、プールの中に、MTU の大きさに一致するfailuresカウンタが現れることもあります。

     router#show buffers 

       ... 

       Big buffers, 1524 bytes (total 50, permanent 50): 

            50 in free list (5 min, 150 max allowed) 

            3066 hits, 189 misses, 0 trims, 24 created 

            12 failures (0 no memory) 

あらかじめ永久的に設定され、自由かつ最大限にバッファを許容する数は、すべての環境に完全に適用できるとは限りません。これに関する詳細と、どのようにそれを回避するかについては、バッファ チューニング を参照して下さい。

「無視」が 1 つのインターフェイスでのみ増加し、no bufferカウンタがそれにつれて増加することがなく、さらにそのインターフェイスに大きな負荷がかかっていない場合は、そのインターフェイスに不具合がある可能性があります。その場合、show tech-support コマンドの出力を取得し、Technical Assitance Center(TAC)にコンタクトをとります。インターフェイスの負荷は、show interfaces コマンドの出力で見ることができます。

     router#show interfaces serial 0 

       ... 

            reliability 255/255, txload 100/255, rxload 122/255 

入出力キュー ドロップ

入力キュー ドロップがハードウェアの不具合によって引き起こされることはありません。出力キュー ドロップは、出力キューが絶えずいっぱいになっていて、インターフェイスからパケットが全く送信されていない場合にのみ、ハードウェアの不具合によって起きている可能性があります。こういったドロップに関する詳細は、入力キュー ドロップと出力キュー ドロップのトラブルシューティングで読むことができます。

クラッシュのトラブルシューティング

ルータのリブートおよびリロード

ルータはさまざまな理由で、リブートまたはリロードすることがあります。ルータはリブートすると正常な状態に戻りますが、もう一度リブートする可能性もあります。正常な状態とは、ルータがトラフィックを伝送し、または機能し、ユーザがルータにアクセスできる状態です。ルータのリブートおよび、それが起きる可能性のある理由の例について、次を参照してください。これらの問題のどれかが発生している場合、リンクをクリックして、その特定の問題に対するトラブルシューティング ガイドにアクセスします。なぜルータがリブートしたのかを調べるには、show version コマンドを実行し、その出力を参考にします(下記の例を参照してください)。

連続ループ

また、ハードウェアの不具合によって、ルータが連続したループに入る可能性があります。連続ループの間、(たとえばイネーブル モードにログインすることによって)ルータにアクセスすることはできず、ルータは電源が切られるまでエラー メッセージをスクロールし続けます。ハードウェアのどの部分が連続ループを引き起こしているのかを判断するには、下記に列挙した例およびトラブルシューティングのステップを参照してください。

  • バス エラーエクセプション

    *** System received a Bus Error exception ***
    
      Access address = 0x3c210040
    
      signal= 0xa, code= 0x1c, context= 0x60e632f0
    
      PC = 0x6037668c, Cause = 0xc20, Status Reg = 0x34008002
    
      
    
      
    
      ** TLB (Load/Fetch) Exception ***
    
      Access address = 0x4
    
      PC = 0xbfc165f8, Cause = 0x8, Status Reg = 0x30408403
    
      monitor: command "boot" aborted due to exception
  • 書き込みバス エラー割り込み

    *** System received a Write Bus Error Interrupt ***
    
      Signal = 0x15, code= 0x0, context= 0x6036f580
    
      PC = 0x600f45d8, Cause = 0x20, Status Reg = 0x34008002http

バス エラーエクセプションおよび連続ループのためのトラブルシューティング ステップ

ステップ 1。ルータの電源を切り、すべてのネットワーク モジュールを取り外します。すべてのネットワーク モジュールをシャーシから外したら、ルータの電源を入れます。

ルータは連続ループに戻りましたか?

いいえ:ステップ 2 に進みます。

はい:ハードウェアの不具合はシャーシ内部にあります。それはプロセッサ、メモリ、または何か同様のものである可能性があります。
対処方法:DRAM を再固定し、問題がまだ残っている場合は、シャーシとメモリを交換します。

ステップ 2。ネットワーク モジュールを 1 度に 1 つずつ取り付け、それぞれを取り付けるたびにルータをリブートします。ルータは連続ループに戻りましたか?

はい:ステップ 3 に進みます。

いいえ:連続ループはネットワーク モジュールが適切に取り付けられていないことによって起きていました。
対処方法:24 時間ルータをモニタします。

ステップ 3。ルータがループに入る原因になっていたネットワーク モジュールを取り外し、動作することがわかっているスロットでテストします。ルータは連続ループに戻りましたか?

はい:そのネットワーク モジュールが連続ループの原因です。
対処方法:そのネットワーク モジュールを交換します。

いいえ:ステップ 4 に進みます。

ステップ 4。動作することがわかっているネットワーク モジュールを、ルータが連続ループに入っていたスロットに取り付けます。ルータは連続ループに戻りましたか?

はい:スロットが不良です。
対処方法:シャーシを取り替えます。

いいえ:連続ループは、適切に取り付けられていないネットワーク モジュールによって引き起こされていました。
対処方法:24 時間ルータをモニタします。

注:上記のトラブルシューティング ステップに従った後、ルータが連続ループに入らない場合は、適切に取り付けられていないネットワーク モジュールが原因だった可能性があります。ルータが再びその問題を起こさずに動作し続けることを確認するために、ルータを 24時間モニタすることを推奨します。

要約

問題の原因となっているハードウェアを特定できたら、そのルータが有効な保証またはサービス契約によってカバーされている場合、ウェブ経由で Cisco Technical Assistance Center(TAC)の事例を開き、Return Materials Authorization(RMA)に問題の原因となった部品を要求します。

どのハードウェアが問題の原因なのか特定できていない場合、TAC の事例を開き、トラブルシューティングのログや手順など、トラブルの原因となるであろう関連情報をすべて添付します。そうすることで、その問題に関するトラブルシューティングをTACエンジニアがアシストします。

ツール情報

追加リソースに関しては、シスコのルータおよび IOS アーキテクチャ テクノロジーに関する TAC ツールを参照してください。


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