ワイヤレス : Cisco WT2700 Wireless Suite

ワイヤレス ポイントツーポイントに関するトラブルシューティングQ&Aおよびチェックリスト

2002 年 10 月 1 日 - ライター翻訳版
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目次


リンクが動作しなくなりました。最初に何を行い、何を調べればよいですか。

リンクの両端について、受信装置の受信信号が本来のレベルからかけ離れていないかどうかを確認します。計測された値が、そのリンクについて計算された値より 4 dB 以上低くないことが必要です。計測値がこれより低い場合、特に計測値と計算値との差がリンクの両端でほぼ等しい場合は、アンテナ/ケーブル接続/コネクタの問題を疑う必要があります。また、このような対称的な信号損失は、アンテナの向きのずれによって発生する場合もあります。アンテナまたは接続部が湿気の侵入によって痛んでいる可能性もあります。

湿気が及ぼす悪影響については、十分に強調しておく必要があります。設置時に適切なシールが施されていない場合、アンテナ フィードホンの内部に侵入した湿気が凝縮し、数週間で内部に水がたまる可能性があります。同軸ケーブルに侵入した湿気は、目に見えないうえに深刻であるため、さらに注意が必要です。ほとんどの同軸ケーブルは内部誘電体に発泡材を使用しており、これがスポンジのように作用してケーブルの奥まで水を吸い込む可能性があります。同軸ケーブルに湿気が侵入していると判断される場合は、ケーブル全体を交換してください。湿気が侵入した端から数インチだけ切断して再利用することは避けてください。

アンテナやケーブルなどのシステムの屋外部分で発生している障害は、通常は受信信号レベルがリンクの両端でほぼ同じ程度低下する形で現れます。すなわち、屋外システムは全体として両端が対称的に動作します。したがって、最初に計測した側の受信信号レベルが低下していたからといって、障害がそちら側のコンポーネントにあるとは限りません。障害はもう一方の側にある場合もあります。

最後に、受信信号レベルがリンクの片側でのみ低い場合は、通常、屋外システムは正常に動作しています。一般にこのような非対称な状況は、無線ユニットそれ自体のセットアップ/設定が不適切(一方の TX 電力の設定が低すぎるなど)であるか、インターフェイスのセットアップ/設定が不適切であることの結果として起こります。したがって、アンテナの向きを変えたり RF 接続をはずしたりすると、時間が無駄になるうえに、さらによけいな問題を引き起こす可能性があります。設定が正しく、機器の障害の可能性もない場合、次に疑われるのは干渉の問題です。
 
 

干渉を受けている可能性があります。干渉を受けているかどうかは、どのようにすれば確認できますか。

これに対しては、簡単に答えることができません。最初に注目する点の 1 つは、問題が継続的か断続的かということです。通常、干渉は断続的に発生します。そうでなければ、リンクが最初に動作した時点で干渉に気づくはずです。しかし、正常に動作していたシステムで新しく干渉の問題が明らかになった場合でも、干渉源は以前から存在していたという状況はまれではないことに注意してください。これにはたとえば、屋外システムが別の問題の影響を受けて受信信号レベルが低下した結果(前の項を参照)、それまで見られなかったリンク品質の低下が急に発生する場合があります。こうしたケースで実際に起きているのは S/N 比の低下です(自分のシステムから見た場合、干渉源もノイズになります)。このようなケースでは、問題が次々と表面化する可能性があります。つまり、受信信号レベルが低下したことにより、もともと存在した干渉が新たな問題を生み出す可能性があります。したがって最初に、リンクの両端で測定した受信信号レベルが正しいかどうかを必ず確認してください。なぜならこの測定結果は、望ましい信号と望ましくない信号(干渉信号)の両方を示しているからです。

Received-Signal Strength Indication(RSSI; 受信信号強度表示)が適切で、なおかつ干渉が疑われる場合は、システムの両端で Signal-to-Interference and Noise Ratio(SINR; 信号対干渉雑音比)を測定します。このパラメータは、RSS と同様に、radio histogram 機能セットを使用して時間の関数としてプロットおよび追跡できます。これにより、これら 2 つのパラメータを同時に追跡してパフォーマンスの低下と関連付けることができます。たとえば、RSS が安定して良好であるのに対し、SINR で異常な低下が断続的に発生する場合は、SINR が低下する期間のリンク パフォーマンス(エラー率など)をチェックします。両者の間に関連性がある場合は、リンクが干渉を受けていることの証明になります。RSSI がリンクの両端で良好な場合、干渉は通常断続的に発生します。

干渉を診断する最も適切かつ確実な方法は、スペクトル アナライザを使用する方法です。スペクトル アナライザは、対象となる周波数帯域を視覚的なイメージで表現し、対象周波数と重複または隣接する信号が干渉しているかどうかを明らかにします。最も厄介なのは、断続的に干渉が発生する場合で、そのような干渉は頻繁であったり不規則であったりする可能性があります。このようなケースでは、人がアナライザの画面を何時間も注視していなくてもまれに発生する干渉を確認できるように、長時間イメージを記録またはキャプチャできるスペクトル アナライザが必要になります。
 
 

確かに干渉を受けていると考えられます。次に何をする必要がありますか。

干渉源の位置を特定します。そのためには、リンクの両端の周囲を見回します。アンテナまたはそれに関連する設備はないかどうかを確認し、近くに無線設備を見つけたら、次のことを調べます。

  • 運用担当者
  • 所有者
  • 動作周波数
  • 送信電力
  • 偏波特性
設備の所有者/運用担当者に問い合せて、次のことを確認します。
  • 使用時間帯、および
  • その設備が実際に干渉源かどうかを確認する作業に協力してもらえるかどうか。ここでは交渉力が重要です。

干渉源になっている無線設備の種類と位置(およびその他の詳細)がわかれば、解決策は容易に導き出せます。まず自分のアンテナから始めます。

  • 一方(または両方)のアンテナが、干渉源となっているシステムのアンテナの方を向いていないかどうかを確認します。
  • 干渉源となっているシステムが自分のシステムのパス軸から外れるように、自分のアンテナの一方(または両方)の位置または向き(もしくはその両方)を変更できないか試してみます。
多くの場合、自分のアンテナの偏波特性を、干渉源になっているシステムの偏波特性と逆(交差)になるように変更するだけで問題は解決します。自分のシステムのアンテナが他方のシステムのアンテナと交差偏波になっているかどうかの確認は、効果が高いと同時に最低限の費用と労力で済むため、何よりも先に実行します。

これを行っても問題が解決しない場合は、次の解決策として、一方の(多くの場合自分の)システムの周波数を変更します。周波数が等しくない(または近接していない)システム同士は、ほとんど干渉し合うことがありません。「ほとんど」と書いたのは、レーダーのように干渉源がきわめて高出力な場合、強力な干渉源によって受信機が過負荷状態になり、干渉に似た現象が発生することがあるためです。しかし、周波数の変更はほとんどの場合有効です(ただし、この解決策が有効なのは、特定の周波数を使用するように定められていない、ライセンス不要の帯域に限られます。ライセンスを取得して帯域を使用している場合は、通常この解決策は利用できません。もっとも、ライセンスを取得しているユーザが、このような方法で解決できるような干渉に遭遇することはほとんどありません)。

周波数をできる限り遠ざけるために、自分のシステムと干渉源のシステムの周波数を両方とも変更することが最善または必要な場合もあります。このような場合は、友好的な態度で交渉することが大切です。自分のシステムの周波数のみを変更して済ませるためには、送信周波数と受信周波数を入れ換える方法が簡単です。これを行う場合は、入れ替わった TX/RX 周波数分割に対応するため、自分のデュプレクサの両方を取りはずして取り付け直す必要があります。ただし、それ以外の修正やアンテナの向きの変更は必要ありません。このアプローチが有効なのは、干渉が自分のリンクの一方でのみ発生している場合(最も一般的な状況)です。これは、受信機が干渉を受けていたリンク端が、その周波数で送信を行うようになるためです。つまり、干渉を受けるのは受信機だけです。

他の手段で干渉の問題が解決できなかった場合に、最後に試すツールが 1 つあります。そのツールとはアンテナ ゲインです。アンテナに関しては、ゲインの高さとは事実上ビーム幅の狭さと同義であるため、ゲインが高く、ビーム幅の狭いアンテナに変更すれば、システムが干渉源からの信号を捉える可能性が小さくなり、干渉の問題が緩和されることが期待されます。上で述べたように、干渉は一般にリンクの一方でのみ発生します。したがって、変更する必要があるのは通常、干渉が発生している片側のアンテナのみで、もう一方の側のアンテナはそのまま使用できます。アンテナの変更は最も費用と時間がかかる解決策なので、最も望ましいのは、最初の設置時に適切なゲインの(ビーム幅が十分狭い)アンテナを選択することです。

片方または両方のアンテナをよりゲインの高いユニットに変更する場合は、放射 TX電力(EIRP)を該当する FCC 規則に準拠させるために、TX 電力を低くする必要があるかどうかを確認してください。
 
 

ポイントツーポイント リンクのための簡単なトラブルシューティング チェックリストはありませんか。


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