ルータ : Cisco 12000 シリーズ ルータ

Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータ:FAQ

2008 年 5 月 29 日 - ライター翻訳版
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質問

Cisco 12000 シリーズにおけるモデル間の違いは何ですか。
12016 と 12416 の違いは何ですか。
Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)と Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)について説明してください。
3 つのプラットフォーム(12008、12012、および 12016)間で共有されるのはどのカードですか。
SFC および CSC の最大設定では、スロットあたりの容量は合計でいくつですか。
Gigabit Route Processor(GRP; ギガビット ルート プロセッサ)には、どのタイプのメモリが取り付けられていますか。
ラインカードにはどのタイプのメモリが取り付けられていますか。
12000 シリーズ インターネット ルータでは、どのラインカードが使用できますか。
ボックス内で稼動しているエンジン カードの判別方法を説明してください。
12000 シリーズ インターネット ルータ GRP の冗長性のしくみを説明してください。
12000 シリーズ インターネット ルータでは、どのバージョンの Cisco IOS ソフトウェアが稼動しますか。
12000 シリーズ インターネット ルータでは、Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)がサポートされていますか。
ネットワーク管理のために 12000 シリーズ インターネット ルータでサポートされているのは、どの Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)MIB ですか。
12000 シリーズ インターネット ルータでは、どのような Quality of Service(QoS)機能を利用できますか。
モジュラ QoS CLI(MQC)とは何ですか。12000 シリーズではどこでサポートされていますか。
12000 シリーズ インターネット ルータ用の 8xFE および 1XGE カードでは、Fast EtherChannel(FEC)はサポートされていますか。
Inter-Switch Link(ISL; スイッチ間リンク)または 802.1q カプセル化は、Gigabit Ethernet(GE; ギガビット イーサネット)または Fast Ethernet(FE; ファースト イーサネット)ラインカードでサポートされていますか。
12000 シリーズ インターネット ルータでは、IP アカウンティングはサポートされていますか。
12000 シリーズ インターネット ルータでは、NetFlow アカウンティングはサポートされていますか。
エンジン 2 ラインカード(別名パフォーマンス ラインカード)では、ACL がサポートされていますか。
12000 シリーズ インターネット ルータでは、Multi-Protocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)がサポートされていますか。
どのコマンドを使用すると、アクティブな Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)が表示されますか。
どのコマンドを使用すると、インストールされているラインカードが表示されますか。
GRP コンソールでラインカードへのコマンドを実行する方法を説明してください。
ラインカード コンソールへの接続方法を説明してください。
ラインカード上での診断テストの実行方法を説明してください。
どのコマンドを使用すると、ラインカード上でのパケット バッファ使用率が表示されますか。
show controllers frfab | tofab queues 出力の統計情報は、何を意味しているのですか。
service download-fl コマンドの機能と使用するケースを説明してください。
show diag コマンド出力での "Board is disabled analyzed idbs-rem" はどういう意味ですか。
ファイバのタイプや光リンク損失バジェットのような特性は、単に接続する Gigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)の機能によるものか、またはプラットフォームやラインカードにも依存するものですか。
SFC の Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)を確認するには、どのコマンドを使用しますか。
どのコマンドを使用すると、Cisco 12000 シャーシのシリアル番号が表示されますか。
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

Q. Cisco 12000 シリーズにおけるモデル間の違いは何ですか。

A. 12000 シリーズ インターネット ルータには、7 種類のモデルがあります。次の表に、これらのモデル間におけるハードウェアの違いを掲載しています。22

12008 12012 12016 12404 12406 12410 12416
スイッチ ファブリック容量
(Gbps)
40 60 802 80 120 200 320
スロットの数 8 12 16 4 6 10 16
スイッチ ファブリック
スロットの数
3 SFC、
2 CSC
3 SFC、
2 CSC
3 SFC、
2 CSC
1 ボード 3 3 SFC、
2 CSC
5 SFC、
2 CSC
3 SFC、
2 CSC
ラインカード スロットの数 1 7 11 15 3 5 9 15

1 スロットの 1 つは Gigabit Route Processor(GRP)で使用。冗長性を確保するために 2 つの GRP が搭載されている場合、ラインカード用のスロットを 1 つ削除する必要があります。

2 スイッチ ファブリック アップグレード キットを使用して、Cisco 12016 を Cisco 12416 にアップグレードできる場合があります。

3 12404 には、すべての CSC および SFC の機能性(機能的には 1 枚の CSC および 3 枚の SFC に等価)を内蔵したボードが 1 枚取り付けられています。

GRP は、どのスロットにでも装着できます。Cisco 12012 の場合は、スロット 0 と 11 を GRP 用に使用することが推奨されます。これらのスロットの冷却能力は他のスロットほど強力ではありませんが、GRP の発熱量は他のラインカードよりも少ないからです。

Q. 12016 と 12416 の違いは何ですか。

A. 12016 と 12416 は、同じシャーシを使用しています。両モデルの違いは、CSC と SFC だけです。12016 では GSR16/80-CSC と GSR16/80-SFC が使用されているのに対し、12416 では GSR16/320-CSC と GSR16/320-SFC が使用されています。新しい SFC を使用すると、12416 ではスロットあたり最大 10 Gbps までサポート可能であるのに対して、12016 ではスロットあたり最大 2.5 Gbps までサポートされます。

12016 を 12416 にアップグレードする場合は、GSR16/80-CSC と GSR16/80-SFC を新しい GSR16/320-CSC と GSR16/320-SFC に交換することが必要で、それ以外の手続きは不要です。

Q. Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)と Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)について説明してください。

A. SFC と CSC により、システムの物理スイッチ ファブリックが提供され、同様に、ラインカードとルート プロセッサの間でデータや制御パケットを伝送するシスコ セルのクロッキングも提供されます。

12008、12012、および 12016 では、ルータが動作するには CSC が最低 1 枚必要です。CSC が 1 枚だけで SFC が 1 枚もない状態は 1/4 帯域幅と呼ばれ、エンジン 0 のラインカードでだけ動作します。他のラインカードがシステム内に存在する場合、これらのラインカードは自動的にシャットダウンされます。エンジン 0 以外のラインカードが必要な場合、ルータにフル帯域幅(3 枚の SFC と 1 枚の CSC)をインストールする必要があります。冗長性が必要な場合、2 枚目の CSC が必要です。この冗長 CSC が動作するのは、CSC または SFC のいずれかに障害が発生した場合だけです。冗長 CSC は、CSC または SFC として動作可能です。

12416、12406、12410、および 12404 では、フル帯域幅が必要です。

  • すべての Cisco 12000 シリーズ ルータには、最大 3 枚の SFC と 2 枚の CSC が取り付けられています。ただし、12410 シリーズには 5 枚の専用 SFC と 2 枚の専用 CSC が取り付けられており、12404 にはすべての CSC および SFC 機能を内蔵したボードが 1 枚取り付けられています。12404 の場合、冗長性がありません。
  • 12008、12012、12016、12406、および 12416 では、CSC カードは SFC としても機能します。これは、フル帯域幅の冗長構成を実現するには 3 枚の SFC と 2 枚の CSC だけが必要となるためです。12410 では、専用の CSC および SFC が存在します。フル帯域幅の冗長構成を実現するには、2 枚の CSC と 5 枚の SFC が必要となります。
  • シャーシにエンジン 0 の LC 以外何もない場合、12008、12012、12016 で使用できるのは 1/4 帯域幅構成だけです。12400 シリーズ シャーシで使用される CSC192 および SFC192 では、1/4 帯域幅構成はサポートされていません。

Q. 3 つのプラットフォーム(12008、12012、および 12016)間で共有されるのはどのカードですか。

A. 異なる SFC および CSC が使用されていても、すべての 12000 シリーズ インターネット ルータでは、同じ GRP とラインカードが使用されます。例外は、OC-192 POS、10xGE、および 320-Gbps スイッチ ファブリックを備えた 124xx でだけサポートされるラインカードなど、エンジン 4 に基づいているすべてのラインカードです。詳細については、「ボックス内で稼動しているエンジン カードの判別方法を説明してください。」を参照してください。

Q. SFC および CSC の最大設定では、スロットあたりの容量は合計でいくつですか。

A. GRP とラインカードはシャーシの前面からインストールされ、パッシブ バックプレーンにプラグインしています。このバックプレーンに用意されているシリアル回線によって、すべてのラインカードがスイッチ ファブリック カードに相互接続されるだけでなく、電源やメンテナンス機能のための他の接続部も相互接続されています。2.5 Gbps のシャーシ スロット(12008、12012、12016)それぞれに最大 4 つののシリアル回線接続(1.25 Gbps)が用意されます。1 つのシリアル回線をそれぞれ SFC に接続すると、スロットあたり合計 5 Gbps の容量(全二重の場合 2.5 Gbps)の容量を実現できます。10 Gbps(12404、12406、12410、および 12416)の各スロットに 4 回線のシリアル回線接続が 4 セット使用され、全二重の場合、各スロットで 20 Gbps のスイッチング容量を実現できます。

注:実際は、各ラインカードに 5 つのシリアル回線接続が用意されます。1 つは冗長性を目的としており(冗長カードに接続)、エラー訂正のために、その他の SFC 経由のデータと XOR の関係にあります。同じことが 124xx シリーズにも当てはまります。

Q. Gigabit Route Processor(GRP; ギガビット ルート プロセッサ)には、どのタイプのメモリが取り付けられていますか。

A. GRP には次のタイプのメモリが取り付けられています。

Dynamic RAM(DRAM; ダイナミック RAM)

DRAM は、メイン メモリまたはプロセッサ メモリとも呼ばれます。GRP とラインカードの両方に DRAM が組み込まれており、これによってオンボード プロセッサで Cisco IOS(R) ソフトウェアが動作でき、ネットワークのルーティング テーブルが保存できます。GRP では、ルート メモリの容量を、工場出荷時デフォルトの 128 MB から最大構成の 512 MB までの範囲で設定できます。

GRP のプロセッサは、オンボードの DRAM を使用して、次の項目を含むさまざまな重要なタスクを実行しています。

  • Cisco IOS ソフトウェア イメージの実行
  • ネットワークのルーティング テーブルの保存と管理
  • インストールされているラインカードに Cisco IOS ソフトウェア イメージをロード
  • 更新済 Cisco Express Forwarding(CEF; Cisco エクスプレス転送)テーブル(Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)テーブルおよび隣接関係テーブル)をフォーマットし、インストールされているラインカードに配布
  • インストールされているカードの温度や電圧のアラーム状態を監視し、必要な場合にシャットダウンする
  • 接続されている端末を使用してルータの設定を可能にするコンソール ポートをサポート
  • そのネットワーク環境にある他のルータとともにネットワークのルーティング プロトコルでの役割を担い、ルータの内部ルーティング テーブルを更新

注:GRP での 512 MB のルート メモリ構成は、製品番号 GRP-B= だけに互換性があります。さらに、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(19)S か 12.0(19)ST 以降が必要です。また、ROM モニタ(ROMmon)リリース 11.2 (181) 以降も必要です。

共有ランダム アクセス メモリ(SRAM)

SRAM は、二次的な CPU キャッシュ メモリとなります。標準的な GRP 構成は 512KB です。この最も重要な機能は、ラインカードとの間で行き来するルーティング テーブル更新情報のステージング域の役割です。SRAM は、フィールドでのアップグレードは行えません。これは、アップグレードや交換ができないという意味です。

GRP フラッシュ メモリ

オンボード フラッシュ メモリおよび PCMCIA カードベースのフラッシュ メモリは、いずれも複数の Cisco IOS ソフトウェアやマイクロコード イメージのリモートでのロードと保存に使用できます。新しいイメージは、ネットワーク経由またはローカル サーバからダウンロードできます。その後、その新しいイメージをフラッシュ メモリに追加するか、既存のファイルを新しいイメージで置き換えることができます。保存されたイメージを使用して手作業または自動でルータをブートできます。フラッシュ メモリは Trivial File Transfer Protocol(TFTP; トリビアル ファイル転送プロトコル)サーバとしても機能し、保存されたイメージを使用して他のサーバをリモートからブートさせることや、他のサーバのフラッシュ メモリへイメージをコピーできます。

オンボード フラッシュ Single Inline Memory Module(SIMM; シングル インライン メモリ モジュール)

オンボード フラッシュ メモリ(ブートフラッシュと呼ばれます)は U17 ソケットにあり、GRP 上で Cisco IOS ソフトウェアのブート イメージと他のユーザ定義のファイルを保持しています。これは 8 MB の SIMM であり、フィールドでのアップグレードは行えません。これはアップグレードも交換もできません。また、ブート イメージをメインの Cisco IOS ソフトウェア イメージと同期させておくことが常に推奨されます。

フラッシュ メモリ カード

このフラッシュ メモリ カードには、Cisco IOS ソフトウェア イメージが保存されています。フラッシュ メモリ カードは、製品番号 MEM-GRP-FL20= が使用可能です。これは 20MB の PCMCIA フラッシュ メモリ カードで、スペアとして、あるいは Cisco 12000 シリーズ システムの一部として出荷されています。このカードは GRP の 2 つの PCMCIA スロットのどちらかに装着します。これにより、Cisco IOS ソフトウェアが GRP のメイン メモリにロードされます。タイプ 1 とタイプ 2 どちらの PCMCIA カードも使用できます。

PCMCIA フラッシュ カードと各種プラットフォームとの互換性については、『PCMCIA フラッシュ カードのファイルシステム互換性対照表』を参照してください。

不揮発性 RAM(NVRAM)

NVRAM に記録される情報は不揮発性です。これは、システムがリロードされた後も情報がこのメモリ上に残ることを意味します。システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア構成レジスタの設定、そして環境監視ログなどが 512KB の NVRAM に記録されます。これは最低 5 年間は内容を保持できる内蔵リチウム電池でバックアップされています。NVRAM は、フィールドでのアップグレードは行えません。これは、アップグレードも交換もできないという意味です。

Erasable Programmable Read Only Memory(EPROM)

GRP 上の EPROM には ROMmon が含まれます。これにより、フラッシュ メモリ SIMM にブート ヘルパー イメージがない場合は、フラッシュ メモリ カードからデフォルトの Cisco IOS ソフトウェア イメージをブートできます。有効なイメージが見つからない場合、ブート プロセスは ROMmon モードになります。これはメインの Cisco IOS ソフトウェアのサブセットであり、基本的なコマンドが使用できます。512 KB のフラッシュ EPROM は、フィールドでのアップグレードは行えません。これは、アップグレードも交換もできないという意味です。

Q. ラインカードにはどのタイプのメモリが取り付けられていますか。

A. ラインカードには、ユーザ設定が可能な次の 2 つのタイプのラインカード メモリがあります。

  • ルート メモリまたはプロセッサ メモリ(Dynamic RAM(DRAM; ダイナミック RAM)内に配置)
  • パケット メモリ(Synchronous Dynamic RAM(SDRAM; シンクロナス ダイナミック ランダム アクセス メモリ)内に配置)

ラインカード メモリの構成とメモリ ソケットの位置は、ラインカードのエンジン タイプによって異なります 一般的には、すべてのラインカードは、プロセッサ メモリまたはルート メモリ用に共通のメモリ構成オプションを共有します。ただし、パケット メモリ用には、ラインカードに装着されているエンジン タイプに基づいて、異なるデフォルトと最大の構成がサポートされています。

ラインカードでは、メイン メモリを工場出荷時デフォルトの 128MB(エンジン 0、1、2)から最大構成の 256MB までの範囲で設定することが可能です。256MB はエンジン 3 および 4 のラインカードではデフォルトです。

注:CEF テーブルをラインカードにロードするために十分な DRAM がない場合、そのラインカードでは CEF が自動的にディセーブルになります。これは 12000 シリーズ インターネット ルータで利用できる唯一のスイッチング方式なので、そのラインカード自体がディセーブルになります。 

ラインカードのパケット メモリは、ラインカード プロセッサによるスイッチングの決定を待つデータ パケットを一時的に保存します。ラインカード プロセッサによりスイッチングの決定がされると、そのパケットは、適切なラインカードへ転送のため、ルータのスイッチ ファブリックへ伝搬されます。ラインカードが動作するためには、送受信両方の Dual In-line Memory Module(DIMM; デュアル インライン メモリ モジュール)ソケットにメモリが実装されている必要があります。受信バッファと送信バッファは互いに異なるメモリ サイズで動作できますが、バッファに装着される SDRAM DIMM(受信、送信のいずれか)は、タイプとサイズが同じである必要があります。

エンジンのタイプ デフォルトのパケット メモリ アップグレードの可否 アップグレード用製品
エンジン 0 MEM-LC-PKT-128= 不可  
エンジン 1 MEM-LC1-PKT-256= 不可  
エンジン 2 MEM-LC1-PKT-256= MEM-PKT-512-UPG=
エンジン 3 512MB - FRU なし 不可  
エンジン 4 MEM-LC4-PKT-512= 不可  

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータでは、どのラインカードが使用できますか。

A. Cisco 12000 シリーズでは、コア、エッジ、チャネライズド エッジ、Asynchronous Transfer Mode(ATM; 非同期転送モード)、イーサネット、Dynamic Packet Transport(DPT; ダイナミック パケット トランスポート)、および End-of-Sale(EOS; 販売終了)など、豊富なラインカード群が使用できます。これらのラインカードでは、Cisco 12000 シリーズの分散システム アーキテクチャによる、ハイ パフォーマンス処理、優先パケット配送の保証、および透過的な Online-Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)サービスが実現されています。次の表では、2001 年 12 月現在でリリースされているラインカードを掲載します。

コア ラインカード

ラインカード名 エンジン サポートされる
シャーシ
Cisco IOS ソフトウェア
リリース
リソース
1-Port OC-48 POS Internet Service Engine(ISE; インターネット サービス エンジン)1 ポート OC-48c/STM -16c POS/SDH ISE ラインカード エンジン 3(ISE) 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(21)S 12.0(21)ST  
1-Port OC-48 POS 1 ポート OC-48c/STM-16c POS/SDH ラインカード エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST データシート
4-Port OC-48 POS 4 ポート OC-48c/STM-16c POS/SDH ラインカード エンジン 4 10G シャーシだけ 12.0(15)S 12.0(17)ST  
1-Port OC-192 POS 1 ポート OC-192c/STM-64c POS/SDH ラインカード エンジン 4 10G シャーシだけ 12.0(15)S 12.0(17)ST  

エッジ ラインカード

ラインカード名 エンジン サポートされる
シャーシ
Cisco IOS ソフトウェア
リリース
リソース
6-Port DS3 6 ポート DS3 ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST  
12-Port DS3 12 ポート DS3 ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST  
6-Port E3 6 ポート E3 ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(15)S 12.0(16)ST  
12-Port E3 12 ポート E3 ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(15)S 12.0(16)ST  
4-Port OC-3 POS 4 ポート OC-3c/STM-1c POS/SDH ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(05)S 12.0(11)ST データシート
8-Port OC-3 POS 8 ポート OC-3c/STM-1c POS/SDH ラインカード エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST  
16-Port OC-3 POS 16 ポート OC-3c/STM-1c POS/SDH ラインカード エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST  
16-Port OC-3 POS ISE 16 ポート OC-3c/STM-1c POS/SDH ISE エンジン 3(ISE) 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(21)S 12.0(21)ST  
1-Port OC-12 POS 1 ポート OC-12c/STM-4c POS/SDH ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST データシート
4-Port OC-12 POS 4 ポート OC-12c/STM-4c POS/SDH ラインカード エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST データシート
4-Port OC-12 POS ISE 4 ポート OC-12c/STM-4c POS/SDH ISE ラインカード エンジン 3(ISE) 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(21)S 12.0(21)ST  
1-Port OC-48 POS ISE 1 ポート OC-48c/STM -16c POS/SDH ISE ラインカード エンジン 3(ISE) 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(21)S 12.0(21)ST  

チャネライズド エッジ ラインカード

ラインカード名 エンジン サポートされる
シャーシ
Cisco IOS ソフトウェア
リリース
リソース
2-Port CHOC-3, DS1/E1 2 ポート チャネライズド OC-3/STM-1(DS1/E1)ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(17)S 12.0(17)ST データシート
1-Port CHOC-12, DS3 1 ポート チャネライズド OC-12(DS3)ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(05)S 12.0(11)ST データシート
1-Port CHOC-12, OC-3 1 ポート チャネライズド OC-12/STM-4(OC-3/STM-1)ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(05)S 12.0(11)ST データシート
4-Port CHOC-12 ISE 4 ポート チャネライズド OC-12/STM-4(DS3/E3、OC-3c/STM-1c)POS/SDH ISE エンジン 3(ISE) 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(21)S 12.0(21)ST  
1-Port CHOC-48 ISE 1 ポート チャネライズド OC-48/STM-16 (DS3/E3、OC-3c/STM-1c、OC-12c/STM-4c)POS/SDH ISE ラインカード エンジン 3(ISE) 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(21)S 12.0(21)ST  
6-Port Ch T3 6 ポート チャネライズド T3(T1)ラインカード エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(14)S 12.0(14)ST  

ATM ラインカード

ラインカード名 エンジン サポートされる
シャーシ
Cisco IOS ソフトウェア
リリース
リソース
4-Port OC-3 ATM 4 ポート OC-3c/STM-1c ATM エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(5)S 12.0(11)ST  
1-Port OC-12 ATM 1 ポート OC-12c/STM-4c ATM エンジン 0 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(7)S 12.0(11)ST データシート
4-Port OC-12 ATM 4 ポート OC-12c/STM-4c ATM ラインカード エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(13)S 12.0(14)ST データシート

イーサネット ラインカード

ラインカード名 エンジン サポートされる
シャーシ
Cisco IOS ソフトウェア
リリース
リソース
8-Port FE w/ ECC 8 ポート ファースト イーサネット ラインカード エンジン 1 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(16)ST  
3-Port GE 3 ポート ギガビット イーサネット ラインカード エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(11)S 12.0(16)ST データシート
10-Port GE 10 ポート ギガビット イーサネット エンジン 4(w/RX/TX+ /density) 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(22)S 12.0(22)ST データシート

DPT ラインカード

ラインカード名 エンジン サポートされるシャーシ Cisco IOS
ソフトウェア
リリース
リソース
2-Port OC-12 DPT 2 ポート OC-12c/STM-4c DPT エンジン 1 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST データシート
1-Port OC-48 DPT 1 ポート OC-48c/STM-16c DPT エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(15)S 12.0(16)ST データシート

EOS ラインカード

次のラインカードは現在販売されていません。参考情報として掲載します。

ラインカード名 エンジン サポートされるシャーシ Cisco IOS
ソフトウェア リリース
1-Port OC-192c/ STM- 64c Enabler Card 1 ポート OC-192c/STM-64c POS/イネーブラ カード エンジン 2 10G シャーシ 2.5G シャーシ 12.0(10)S 12.0(11)ST

入手可能なデータシートは、『製品資料』ページですべて入手できます。

注:エンジン 3 のラインカードでは、エッジ機能を回線速度で実行できます。レイヤ 3(L3)エンジンがより高速になるほど、より多くのパケットをハードウェアで交換できます。

Q. ボックス内で稼動しているエンジン カードの判別方法を説明してください。

A. Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(9)S では、show diag コマンドの出力にレイヤ 3(L3)エンジン タイプが追加されています。次に例を示します。

SLOT 1 (RP/LC 1 ): 1 Port Packet Over SONET OC-12c/STM-4c Single Mode
    MAIN: type 34, 800-2529-02 rev C0 dev 16777215
          HW config: 0x00 SW key: FF-FF-FF
    PCA:  73-2184-04 rev D0 ver 3
                       HW version 1.1 S/N CAB0242ADZM
    MBUS: MBUS Agent (1) 73-2146-07 rev B0 dev 0
          HW version 1.2 S/N CAB0236A4LE
          Test hist: 0xFF RMA#: FF-FF-FF RMA hist: 0xFF
    DIAG: Test count: 0xFFFFFFFF Test results: 0xFFFFFFFF
L3 Engine: 0 - OC12 (622 Mbps) 
   
!--- エンジン 0 のカード。
   
MBUS Agent Software version 01.40 (RAM) (ROM version is 02.02)
    Using CAN Bus A
    ROM Monitor version 10.00
    Fabric Downloader version used 13.01 (ROM version is 13.01)
    Primary clock is CSC 1
    Board is analyzed
    Board State is Line Card Enabled (IOS RUN )
    Insertion time: 00:00:11 (2w1d ago)
    DRAM size: 268435456 bytes
    FrFab SDRAM size: 67108864 bytes
    ToFab SDRAM size: 67108864 bytes
    0 crashes since restart

同じ結果から役に立つ情報だけを表示するには、次のショートカット コマンドを使用できます。

Router#show diag | i (SLOT | Engine) 
... 
SLOT 1  (RP/LC 1 ): 1 port ATM Over SONET OC12c/STM-4c Multi Mode 
  L3 Engine: 0 - OC12 (622 Mbps) 
SLOT 3  (RP/LC 3 ): 3 Port Gigabit Ethernet 
  L3 Engine: 2 - Backbone OC48 (2.5 Gbps) 
...

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータ GRP の冗長性のしくみを説明してください。

A. 冗長構成の GRP が、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)S と 11.2(15)GS2 でサポートされるようになりました。12000 シリーズ ルータ シャーシに 2 つの GRP がインストールされると、1 つの GRP はアクティブな GRP として動作し、もう 1 つの GRP はバックアップまたはスタンバイ用の GRP として動作します。プライマリ Route Processor(RP; ルート プロセッサ)に障害が発生するか、またはシステムから除外されると、セカンダリ GRP によってその障害が検出され、スイッチオーバーが開始されます。スイッチオーバーの過程で、セカンダリ GRP は、ルータのコントロールを引き継ぎ、ネットワーク インターフェイスに接続し、さらにローカル ネットワーク管理インターフェイスとシステム コンソールをアクティブ化します。

Route Processor Redundancy

Route Processor Redundancy(RPR)は、High System Availability(HSA; ハイ システム アベイラビリティ)に対する代替モードであり、スイッチオーバーの前に、スタンバイ プロセッサを使用した Cisco IOS ソフトウェアのブートを可能にします(「コールド ブート」)。RPR では、スタンバイ RP によって Cisco IOS ソフトウェア イメージがブート時にロードされ、スタンバイ RP 自体がスタンバイ モードに初期化されます。ただし、スタートアップ コンフィギュレーションはスタンバイ RP に同期されますが、システム変更は同期されません。アクティブな RP 上で重大エラーが発生した場合、スタンバイ プロセッサにシステムが切り替わります。このスタンバイ プロセッサでは、自身をアクティブなプロセッサとして初期化し、スタートアップ コンフィギュレーションの読み取りと解析を行い、すべてのラインカードをリロードして、システムが再起動されます。

Route Processor Redundancy Plus

Route Processor Redundancy Plus(RPR+)モードでは、スタンバイ RP は完全に初期化されます。アクティブな PR によって、スタートアップおよび実行コンフィギュレーションの変更が、スタンバイ RP に動的に同期されます。これは、スタンバイ RP にはリロードおよび再初期化が必要ないことを意味します(「ホット ブート」)。さらに、Cisco 10000 および 12000 シリーズ インターネット ルータでは、ラインカードは RPR+ モードではリセットされません。この機能により、プロセッサ間でのはるかに高速なスイッチオーバーが提供されます。スタンバイ RP に同期される情報には、実行コンフィギュレーション情報、Cisco 10000 および 12000 シリーズ インターネット ルータ上のスタートアップ情報、およびハードウェアのホットスワップなどのシャーシ状態への変更などが含まれます。ラインカード、プロトコル、およびアプリケーション状態の情報は、スタンバイ RP には同期されません。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(17)ST で導入された RPR+ は、『サポートされているラインカード』に掲載された 12000 シリーズ インターネット ルータのラインカードでサポートされます。これ以外のすべてのラインカード(ATM やエンジン 3 など)では、RPR+ スイッチオーバー中にリセットとリロードが行われます。

RPR+ の詳細については、『12.0(17)ST の新機能』を参照してください。.

Stateful Switchover

Stateful Switchover(SSO)モードでは、スタンバイ RP 上で Cisco IOS ソフトウェアが完全に初期化され、RPR+ の全機能が提供されます。加えて、サポートされる機能およびプロトコルのために、SSO によって RP 間におけるラインカード、プロトコル、およびアプリケーションの状態情報の同期がサポートされます(「ホット スタンバイ」)。

SSO は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(22)S 以降で利用可能な新機能です。この機能の詳細については、『Stateful Switchover』を参照してください。

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータでは、どのバージョンの Cisco IOS ソフトウェアが稼動しますか。

A. 12000 シリーズ インターネット ルータには、必要とする機能に応じて、Cisco IOS ソフトウェア バージョンの 11.2GS、12.0S、または 12.0ST をインストールできます。必要とする機能、インストールされているハードウェアのパーツ、使用可能なメモリ量などを基準として選択してください。

インストールする Cisco IOS ソフトウェアを判断する参照ガイドとしては、次のリリース ノートを参照してください。これらの資料では、各 Cisco IOS ソフトウェア リリースでサポートされている機能やハードウェア コンポーネントについて、詳細に説明されています。

使用しているネットワーク デバイス用の適切なソフトウェアを選択するには、Software Advisor登録ユーザのみ)ツールが役立ちます。

一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

注:12000 シリーズ インターネット ルータ上で稼動しているイメージ(gsr-x-xx)には、システム初期化中にラインカードにダウンロードされた、統合ラインカード イメージ(glc-x-x)が含まれます。 

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータでは、Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)がサポートされていますか。

A. ACL のサポートは、ラインカードのレイヤ 3(L3)エンジンのタイプにより異なります。エンジン 4 ラインカードでは ACL はサポートされませんが、エンジン 4+(現在は Early Field Trial(EFT))ではサポートされています。

Q. ネットワーク管理のために 12000 シリーズ インターネット ルータでサポートされているのは、どの Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)MIB ですか。

A. この情報については、12000 シリーズ インターネット ルータの MIB サポート リストと、Cisco.com Web サイトにある Cisco MIB のページを参照してください。

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータでは、どのような Quality of Service(QoS)機能を利用できますか。

A. 通常、12000 シリーズ インターネット ルータは、IP ネットワークのコアにおいて、高速のパケット転送を実行する設計になっています。エンジン 3 とエンジン 4+ ラインカードは、エッジ アプリケーションのために設計されており、(QoS のような)拡張 IP サービスを、パフォーマンスに影響なくハードウェアで実装しています。

次の表では、エンジン タイプ別の QoS 機能のサポートをまとめています。

MDRR WRED マーキング 注意
エンジン 0 対応(ソフトウェア) 対応(ソフトウェア) レート制限文だけ。ポリシーベース ルーティングも使用可。  
エンジン 1 非対応 非対応 レート制限文だけ。ポリシーベース ルーティングも使用可。  
エンジン 2 対応(ハードウェア) 対応(ハードウェア) インターフェイスあたり 1 つの入力レート制限文だけ。ACL なし。 マーキング、Modified Deficit Round Robin(MDRR)、および Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付けランダム早期検出)は、サブインターフェイスでは使用不可。
エンジン 3 対応(ハードウェア) 対応(ハードウェア) ポート、ACL、レート制限 サブインターフェイスはエンジン 3 でサポート。
エンジン 4 対応(ハードウェア) 対応(ハードウェア) 対応(ACL ではなく、レート制限使用のポートに基づく) 最小サブインターフェイス サポート。
エンジン 4+ 対応(ハードウェア) 対応(ハードウェア) 対応(エンジン 4 と同様、ただし ACL サポートもあり)  

1 MDRR = Modified Deficit Round Robin(MDRR; 欠陥修正ラウンド ロビン)

2 WRED = Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付けランダム早期検出)

ルータのための正しいパケット スケジューリング メカニズムは、そのスイッチング アーキテクチャによって異なります。Weighted Fair Queueing(WFQ; 均等化キューイング)と Class-Based WFQ(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)は、バスベースのアーキテクチャの Cisco ルータ プラットフォームでリソースを割り当てる、よく知られたスケジューリング アルゴリズムです。ただし、これらは Cisco 12000 シリーズ ルータではサポートされていません。レガシー プライオリティ キューイングとカスタム キューイングも、Cisco 12000 シリーズ ルータではサポートされていません。その代わり、GSR では、そのアーキテクチャと高速スイッチ ファブリックに適したキューイング メカニズムを使用しています。そのメカニズムが MDRR です。

DRR 内において、各サービス キューには、関連付けられた割当値(ラウンドごとに処理されるバイト数の平均)、およびこの割当値に初期設定された収支カウンタが含まれています。空ではないフロー キューは、それぞれラウンドロビン方式で対応され、ラウンドごとに割当バイトの平均パケットをスケジューリングします。収支カウンタが 0 よりも大きい限り、サービス キューのパケットへの対応が行われます。対応された各パケットによって、その長さに等しい値だけ収支カウンタがバイト単位で減少します。収支カウンタが 0 またはマイナスになると、そのキューへの対応は行われません。空ではないキューの収支カウンタは、新しいラウンドごとに、その割当値で増分されます。

通常の DRR とは異なり、MDRR には次に示す 2 つのモードのどちらかでサービスされる、特殊な低遅延キューが追加されています。

  • 完全優先モード:空ではない場合、キューは常にサービスされます。このため、このトラフィックの遅延は最低限に抑えられます。
  • 代替モード:低遅延キューは、それ自体とその他のキューとの間で交互にサービスされます。

ヒント:この低遅延キューは、遅延とジッタが非常に低いことが求められる、時間に依存するトラフィックには必須です。たとえば、Voice over IP(VoIP)ネットワークを展開する場合、遅延とジッタの要件は非常に厳密です。これらの要件を満たす唯一の方法は、完全優先モードを使用することになります。Priority Queue(PQ; プライオリティ キュー)クラスに対するバックボーンの Service Level Agreement(SLA; サービス レベル契約)では、低遅延と低ジッタ、さらに無損失が必須です。代替モードでは遅延が増大するので、PQ クラスへのジッタも増大します。サービス プロバイダーでは、その平均使用率が 30 〜 50 % を超えないように、PQ クラスを設計します。PQ クラスでのバーストは、出力レートが 100 % 以上であっても許容されます。この場合、他のクラスではサービスが滞りますが、それは非常に短い時間(最悪のシナリオでも数百マイクロ秒)です。

次の表で、ToFab(スイッチ ファブリックへ)ハードウェア キューと FrFab(スイッチ ファブリックから)ハードウェア キューでの MDRR のサポートを一覧します。

ToFab 代替 MDRR ToFab 完全 MDRR ToFab WRED
エンジン 0 なし あり あり
エンジン 1 なし なし なし
エンジン 2 あり あり あり
エンジン 3 あり あり あり
エンジン 4 あり あり あり
エンジン 4+ あり あり あり

12000 シリーズ インターネット ルータ上の全 ToFab Class of Service(CoS; サービス クラス)は、レガシー CoS 構文で設定する必要があります。

FrFab 代替 MDRR FrFab 完全 MDRR FrFab WRED
エンジン 0 なし あり あり
エンジン 1 なし なし なし
エンジン 2 あり 1 あり あり
エンジン 3 あり 2 あり あり
エンジン 4 あり あり あり
エンジン 4+ あり あり あり

1 FrFab 方向の代替 MDRR は、エンジン 2 ラインカード用のレガシー CoS 構文を使用する場合にだけ利用可能です。

2 エンジン 3 または 5 のハードウェアでは、キューごとの出力シェーピングおよびポリシングがサポートされています。この機能によって、代替モード MDRR キューイングのスーパーセットが提供されます。

Q. モジュラ QoS CLI(MQC)とは何ですか。12000 シリーズではどこでサポートされていますか。

A. MQC では、プラットフォーム全体に共通のコマンドライン構文が提供されているので、Cisco IOS ソフトウェアが稼動しているルータでの QoS 機能の設定が容易になっています。MQC には、次の 3 つのステップが含まれます。

  1. class-map コマンドを使用したトラフィック クラスの定義
  2. 1 つあるいは複数の QoS ポリシーへのトラフィック クラスの関連付けによるサービス ポリシーの作成(policy-map コマンドを使用)
  3. service-policy コマンドを使用したインターフェイスへのサービス ポリシーの添付

詳細については、『モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス』を参照してください。

12000 シリーズ インターネット ルータ上の MQC は、他のプラットフォーム上の実装とはわずかに異なっています。さらに、各レイヤ 3(L3)転送エンジン上の MQC もわずかに異なる場合があります。

次の表で、ラインカードのすべての L3 エンジン タイプに対する MQC サポートを一覧します。

L3 エンジン タイプ エンジン 01 エンジン 1 エンジン 2 エンジン 3 エンジン 4 エンジン 4+
MQC サポート あり 3 なし あり 3 あり あり あり
Cisco IOS
ソフトウェア リリース
12.0(15)S - 12.0(15)S2 12.0(21)S 12.0(22)S 12.0(22)S

1 4OC3/ATM および LC-1OC12/ATM エンジン 0 ラインカードでは、MQC はサポートされません

2 一部のラインカード上での MQC サポートに関して、次の例外があります。

  • 8 ポート OC3 ATM ラインカードについては、12.0(22)S 以降のリリースでサポートされています。
  • 2 ポート CHOC3/STM1 については、12.0(17)S からサポートされています。
  • OC-48 DPT については、12.0(18)S からサポートされています。

3 エンジン 0 およびエンジン 2 については、MQC でサポートされているのは次のコマンドだけです。

  • match ip precedence [value]
  • bandwidth percent [value]
  • priority
  • random
  • random precedence [prec] [min] [max] 1

MQC でサポートされるのは FrFab キューだけです。ToFab キューは MQC ではサポートされません。結果として、Rx WRED と MDRR を設定できるのは、従来型 CLI でだけになります。

これはすべてのラインカードに当てはまります。MQC では ToFab の CoS は考慮されません。

(ToFab キューとして知られる)仮想出力キューは入力キューではないので、Rx ポリシーを使用できません。ToFab キューは宛先スロットあるいはポートに関連していることが、その理由です。宛先スロットあるいはポートにかかわらず、入力キューを入力インターフェイスに単独で関連付ける必要があります。エッジ エンジンにおける唯一の入力キューは、(入力)シェープ キューです。

リリース 2 では、エンジン 3 ラインカードで MQC がサポートされています。エンジン 3 では、ToFab 方向にシェープ キューを設定するために MQC を使用できます。正規 ToFab キューを設定できるのは、CLI でだけです。MQC は、すべての FromFab キューを設定するために使用できます。12.0(21)S/ST では、物理/チャネル インターフェイス定義に MQC サポートがあります。さらに 12.0(22)S/ST では、MQC サポートはサブインターフェイス定義もサポートするように拡張されています。

注:MQC によって Committed Access Rate(CAR; コミット アクセス レート)がサポートされる一方、続行機能はサポートされません。これは一般的な MQC の問題であり、12000 シリーズ インターネット ルータまたはエンジン 3 ラインカードに限った問題ではありません。 

エンジン 2 とエンジン 3 での MQC 実装の違いを次に示します。

エンジン 2

  • 帯域幅共有設定は、単一レベルだけです。
  • CLI での帯域幅率は内部で割当値に変換され、適切なキューにプログラミングされます。

エンジン 3

  • 帯域幅共有設定は、2 つのレベルがあります。
  • 各キューには、最小帯域幅と割当値があります。
  • CLI での帯域幅率は、基本となるリンク レートに従ってレート(kbps)に変換されてから、キュー上に直接設定されます。割当値への変換は行われません。この最小帯域幅保証の精度は 64 kbps です。
  • 割当値は、インターフェイスの Maximum Transmission Unit(MTU; 最大転送ユニット)に応じて内部で設定され、すべてのキューに均等に設定されます。直接的にも間接的にも、この割当値を変更するための MQC CLI メカニズムはありません。

注:割当値は、インターフェイスの MTU よりも大きくなるかまたは等しくなる必要があります。  また、内部での割当値は 512 バイトの単位数を表しています。そのため、デフォルトで 4470 バイトの MTU については、MTU の最小割当値は 9 である必要があります。

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータ用の 8xFE および 1XGE カードでは、Fast EtherChannel(FEC)はサポートされていますか。

A. FEC は、Fast Ethernet(FE; ファースト イーサネット)カードではサポートされていません。現在、Gigabit Ether Channel(GEC; ギガビット イーサネット チャネル)は、すべての Gigabit Ethernet(GE; ギガビット イーサネット)ラインカード(たとえば、GE や 3GE)でサポートされていません。

Q. Inter-Switch Link(ISL; スイッチ間リンク)または 802.1q カプセル化は、Gigabit Ethernet(GE; ギガビット イーサネット)または Fast Ethernet(FE; ファースト イーサネット)ラインカードでサポートされていますか。

A. Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(6) では、GE インターフェイス上だけで 802.1q のサポートが導入されました。802.1q カプセル化は、すべての GE ラインカードでサポートされます。12000 シリーズ インターネット ルータでは、ISL のカプセル化はサポートされていません。また、サポートの予定もありません。

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータでは、IP アカウンティングはサポートされていますか。

router#show interface GigabitEthernet 3/0 mac-accounting      
     GigabitEthernet3/0 GE to LINX switch #1 
 Output  (431 free) 
 0090.bff7.a871(1  ):  1 packets, 85 bytes, last: 44960ms ago    
    00d0.6338.8800(3  ):  2 packets, 145 bytes, last: 33384ms ago    
    0090.86f7.a840(9  ):  2 packets, 145 bytes, last: 12288ms ago    
    0050.2afc.901c(10 ):  4 packets, 265 bytes, last: 1300ms ago

3xGE ラインカードでは、Sampled NetFlow アカウンティングおよび Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)ポリシー アカウンティングもサポートされています。

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータでは、NetFlow アカウンティングはサポートされ ていますか。

A. Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(6)S 以降、Cisco 12000 シリーズ ルータでは NetFlow がサポートされています。ただし、エンジン 0 および 1 のラインカード上でだけのサポートになります。NetFlow は、GE ラインカード上ではサポートされていません。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(7)S 以降、NetFlow は GE ラインカード上でサポートされています。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(14)S 以降、エンジン 2 の Packet-over-SONET(PoS; パケット オーバー ソネット)ラインカードで、Sampled NetFlow がサポートされています。Sampled NetFlow 機能を使用すると、ルータに転送される x 個の IP パケットごとに 1 個のパケットをサンプリングできます。この際にユーザが x に指定できるのは、最小値から最大値までの範囲の値です。サンプリング パケットは、ルータの NetFlow フロー キャッシュで処理されます。このサンプリング パケットにより、大多数のパケットに対して NetFlow 用の追加処理が不要となるので、スイッチング処理がより高速に行えるようになり、NetFlow パケットの処理に要する CPU 使用率を大幅に低減できます。

詳細については、『Sampled NetFlow』を参照してください。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(14)S 以降、NetFlow Export バージョン 5 も Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータでサポートされています。バージョン 5 のエクスポート形式は、従来型の NetFlow および Sampled NetFlow 機能とともに有効にできます。NetFlow Export バージョン 5 の機能では、詳細な精度のデータを NetFlow コレクタにエクスポートする機能が提供されています。フローごとの情報と統計情報が管理され、ワークステーションにアップロードされます。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(16)S 以降、Sampled NetFlow は 3 ポート GE ラインカードでサポートされています。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(18)S 以降、Packet Switch Application-Specific Integrated Circuit(ASIC; 特定用途向け集積回路)(PSA; パケット スイッチ ASIC)上の Sampled NetFlow と 128 の ACL を、エンジン 2 の PoS ラインカードで同時に設定できるようになりました。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(19)S 以降、NetFlow Multiple Export Destinations 機能によって、NetFlow データの複数の宛先を設定できるようになりました。この機能をイネーブルにすると、NetFlow データの 2 つの同一ストリームが宛先ホストに送信されます。現在、許容されているエクスポート宛先の最大数は 2 です。

NetFlow Multiple Export Destinations 機能は、NetFlow が設定されている場合にだけ利用できます。

Q. エンジン 2 ラインカード(別名パフォーマンス ラインカード)では、ACL がサポートされていますか。

A. はい。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(10)S ではサポートしています。ただし、エンジン 2 ラインカードのアーキテクチャによる一部の制限があります。エンジン 2 ラインカード内では、IP と Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)のパケット転送に PSA が使用されています。PSA では、パケット転送処理を支援するために、mtrie ベースのルックアップ エンジン、マイクロシーケンサ、および他の特殊なハードウェアが使用されています。PSA は、パイプライン動作による ASIC です。したがって、エンジン 2 ラインカードのパフォーマンスは、6 つのステージそれぞれのサイクルに依存します。追加機能や処理をサポートするために必要な付加的なサイクルは、PSA のパフォーマンス低下の原因となります。これが、エンジン 2 ベースのラインカードで、すべての Cisco IOS ソフトウェア機能を同時にサポートできない理由です。エンジン 2 ラインカードで特定機能を有効にするお客様を支援するために、一部の PSA マイクロコード バンドルがカスタマイズされています。たとえば、ACL は Per Interface Rate Control(PIRC)とは共存できません。

Q. 12000 シリーズ インターネット ルータでは、Multi-Protocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)がサポートされていますか。

A. サポートされています。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0S トレインでは、トラフィック エンジニアリングと Tag Distribution Protocol(TDP; タグ配布プロトコル)がサポートされています。Cisco IOS 12.0ST トレインにより、MPLS Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)および Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)のサポートが追加されます。Cisco IOS ソフトウェア バージョン 12.0(9)S 以降、MPLS は DPT カードでサポートされています。

Q. どのコマンドを使用すると、アクティブな Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)が表示されますか。

A. 次の例で示すように、show controllers clock コマンドによってアクティブな CSC が表示されます。

Router#show controllers clock 
     Switch Card Configured 0x1F (bitmask), Primary Clock for system is CSC_1      
     System Fabric Clock is Redundant  
     Slot #   Primary      ClockMode  
     0          CSC_1      Redundant 
     1          CSC_1      Redundant 
     2          CSC_1      Redundant 
     3          CSC_1      Redundant 
     4          CSC_1      Redundant 
     16         CSC_1      Redundant 
     17         CSC_1      Redundant 
     18         CSC_1      Redundant 
     19         CSC_1      Redundant 
     20         CSC_1      Redundant

Q. どのコマンドを使用すると、インストールされているラインカードが表示されますか。

A. show gsr コマンドおよび show diag summary コマンドによって、インストールされているラインカードが表示されます。次の例で示すように、1 番目のコマンドではラインカードの状態が表示されます。2 番目のコマンドでは概要が表示されます。

Router#show gsr 
   Slot 0  type  = 1 Port SONET based SRP OC-12c/STM-4 
           state = Line Card Enabled 
   Slot 1  type  = 8 Port Fast Ethernet 
           state = Line Card Enabled 
   Slot 2  type  = 1 Port E.D. Packet Over SONET OC-48c/STM-16 
           state = Line Card Enabled 
   Slot 3  type  = Route Processor 
           state = IOS Running  ACTIVE    
   Slot 4  type  = 4 Port E.D. Packet Over SONET OC-12c/STM-4 
           state = Line Card Enabled 
   Slot 16 type  = Clock Scheduler Card(6) OC-192 
           state = Card Powered 
   Slot 17 type  = Clock Scheduler Card(6) OC-192 
           state = Card Powered  PRIMARY    CLOCK 
   Slot 18 type  = Switch Fabric Card(6) OC-192 
           state = Card Powered 
   Slot 19 type  = Switch Fabric Card(6) OC-192 
           state = Card Powered 
   Slot 20 type  = Switch Fabric Card(6) OC-192 
           state = Card Powered 
   Slot 24 type  = Alarm Module(6) 
           state = Card Powered 
   Slot 25 type  = Alarm Module(6) 
           state = Card Powered 
   Slot 28 type  = Blower Module(6) 
           state = Card Powered     
Router#show diag summary 
     SLOT 0  (RP/LC 0 ): 1 Port SONET based SRP OC-12c/STM-4 Single Mode 
     SLOT 1  (RP/LC 1 ): 8 Port Fast Ethernet Copper 
     SLOT 2  (RP/LC 2 ): 1 Port E.D. Packet Over SONET OC-48c/STM-16 Single Mode/SR SC-SC connector 
     SLOT 3  (RP/LC 3 ): Route Processor 
     SLOT 4  (RP/LC 4 ): 4 Port E.D. Packet Over SONET OC-12c/STM-4 Multi Mode 
     SLOT 16 (CSC 0   ): Clock Scheduler Card(6) OC-192 
     SLOT 17 (CSC 1   ): Clock Scheduler Card(6) OC-192 
     SLOT 18 (SFC 0   ): Switch Fabric Card(6) OC-192 
     SLOT 19 (SFC 1   ): Switch Fabric Card(6) OC-192 
     SLOT 20 (SFC 2   ): Switch Fabric Card(6) OC-192 
     SLOT 24 (PS A1   ): AC PEM(s) + Alarm Module(6) 
     SLOT 25 (PS A2   ): AC PEM(s) + Alarm Module(6) 
     SLOT 28 (TOP FAN ): Blower Module(6

Q. GRP コンソールでラインカードへのコマンドを実行する方法を説明してください。

A. execute-on slot <slot #> execute-on all コマンドを発行します。

Q. ラインカード コンソールへの接続方法を説明してください。

A. イネーブル モードから、attach <slot #> コマンドを発行します。そのラインカードを終了するには、exit コマンドを発行します。

Q. ラインカード上での診断テストの実行方法を説明してください。

A. diag <slot #> verbose コマンドを発行します。診断を実行すると、ラインカード上での通常の操作とパケット転送が中断されます。診断が失敗すると、ラインカードはダウン状態のままになります。再始動するには、microcode reload <slot #> コマンドまたは hw-module slot <slot #> reload コマンドのどちらかを発行します。診断では、SFC の問題は検出されません。

Q. どのコマンドを使用すると、ラインカード上でのパケット バッファ使用率が表示されますか。

A. バッファ使用率を監視するには、次のコマンドが使用できます。

  • execute-on slot <slot #> show controllers tofab queues
  • execute-on slot <slot #> show controllers frfab queues

Q. show controllers frfab | tofab queues 出力の統計情報は、何を意味しているのですか。

A. Cisco 12000 シリーズ ルータのパケット メモリは、ToFab と FrFab の 2 つのバンクに分割されています。ToFab メモリは、ラインカード上のインターフェイスの 1 つに到着し、ファブリックに向かうパケットに使用されます。FrFab メモリは、ファブリック側から、ラインカード上のインターフェイスを出て行くパケットに使用されます。

これらの ToFab と FrFab キューは、12000 シリーズ インターネット ルータにおいて、無視されたパケットを効率的にトラブルシューティングするために理解する必要がある、最も重要な概念です。

注:ToFab(ファブリックへ)と Rx(ルータによる受信)は、FrFab(ファブリックから)と Tx(ルータによる送信)同様、同じ動作に対する 2 つの異なる名前です。たとえば、ToFab Buffer Management Application-Specific Integrated Circuit(ASIC; 特定用途向け集積回路)(BMA; バッファ管理 ASIC)は、RxBMA とも呼ばれます。この文書では、ToFab または FrFab を表記法として使用しますが、この文書以外では Rx または TX の名称が使用される場合があります。

LC-Slot1#show controllers tofab queues 
Carve information for ToFab buffers 
  SDRAM size: 33554432 bytes, address: 30000000, carve base: 30029100 
  33386240 bytes carve size,  4 SDRAM bank(s), 8192 bytes SDRAM pagesize, 2 carve(s) 
  max buffer data size 9248 bytes, min buffer data size 80 bytes 
  40606/40606 buffers specified/carved      
  33249088/33249088 bytes sum buffer sizes specified/carved          
     Qnum     Head    Tail    #Qelem  LenThresh      
     ----     ----    ----    ------  ---------     
   5 non-IPC free queues:          
      20254/20254 (buffers specified/carved), 49.87%, 80 byte data size      
      1       17297   17296    20254    65535     
      12152/12152 (buffers specified/carved), 29.92%, 608 byte data size      
      2       20548   20547    12152    65535     
      6076/6076 (buffers specified/carved), 14.96%, 1568 byte data size      
      3       32507   38582    6076     65535     
      1215/1215 (buffers specified/carved), 2.99%, 4544 byte data size      
      4       38583   39797    1215     65535     
      809/809 (buffers specified/carved), 1.99%, 9248 byte data size      
      5       39798   40606    809      65535     
   IPC Queue:      
      100/100 (buffers      specified/carved), 0.24%, 4112 byte data size 
      30      72      71       100      65535     
   Raw Queue:      
      31      0       17302    0        65535     
   ToFab Queues:      
      Dest      
      Slot      
      0       0       0        0        65535 
      1       0       0        0        65535 
      2       0       0        0        65535 
      3       0       0        0        65535 
      4       0       0        0        65535 
      5       0       17282    0        65535 
      6       0       0        0        65535 
      7       0       75       0        65535 
      8       0       0        0        65535 
      9       0       0        0        65535 
      10      0       0        0        65535 
      11      0       0        0        65535 
      12      0       0        0        65535 
      13      0       0        0        65535 
      14      0       0        0        65535 
      15      0       0        0        65535 
    Multicast 0       0        0        65535

次のリストでは、上記の例に示した主要なフィールドの一部を説明します。

  • Synchronous Dynamic RAM (SDRAM) size: 33554432 bytes, address: 30000000, carve base: 30029100。受信パケット メモリのサイズと開始位置アドレス。
  • max buffer data size 9248 bytes, min buffer data size 80 bytes。最大および最小バッファ サイズ。
  • 40606/40606 buffers specified/carved。Cisco IOS ソフトウェアによって分割が指定されたバッファと、実際に分割されたバッファの数。
  • non-IPC free queues。Inter Process Communication(IPC; プロセス間通信)以外のバッファ プールはパケット バッファ プールです。ラインカードに到達するパケットは、これらのバッファ プールの 1 つから、パケットのサイズに応じてバッファが割り当てられます。一部のラインカードでは、バッファ分割のアルゴリズムによって作成される IPC 以外のフリー キューは 3 つだけになります。この理由は、特定ラインカードの最大限にサポートされている Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)の大きさまで、ToFab キューが分割されるからです。たとえば、イーサネットのラインカードでは、3 つのキューだけがサポートされ(最大 1568 バイト サイズ)、4544 バイトのプールは必要ありません。出力例では、80、608、1568、4544、および 9248 バイトの 5 つのパケット バッファ プールが表示されています。各プールに対して、次の追加詳細を提供します。
    • 20254/20254 (buffers specified/carved), 49.87%, 80 byte data size。受信パケット メモリの 49.87 % が、20254 の 80 バイト バッファに分割。
    • Qnum。キュー番号。
    • #Qelem。このキュー内の使用可能なバッファの数。バックアップされたキューを確認するためにチェックする列です。
    • Head and Tail。キューの適切な移動を確認するために、ヘッドおよびテール メカニズムを使用。
  • IPC Queue。ラインカードから GRP への IPC メッセージ用に予約。IPC に関する説明は、『Cisco Express Forwarding(CEF)関連のエラー メッセージのトラブルシューティング』を参照してください。
  • Raw Queue。着信パケットに IPC 以外のフリー キューからバッファが割り当てられた場合、raw キュー上にキューイングされます。raw キューは、ラインカード CPU によリ割り込みで処理される First In First Out(FIFO; ファーストイン ファーストアウト)のキューです。Raw Queue 行の #Qelem 列にある非常に大きな数値は、CPU 処理を待機しているパケットの数が多すぎることを示します。この CPU では、これらのパケットに必要な処理速度を維持できません。この問題の徴候は、show interfaces コマンド出力に表示されるような、無視されたエラーの増分です。この問題の発生は非常にまれです。
  • ToFab Queue。仮想出力キュー。宛先スロットごとに 1 つおよびマルチキャスト トラフィックに 1 つ。上記の出力例では、15 の仮想出力キューが表示されています。12012 には 12 のスロットが備わっていますが、当初は 15 スロットのシャーシとして設計されました。仮想出力キューの 13 から 15 は使用されません。

入力ラインカード CPU によってパケット スイッチングが判断されると、パケットは宛先のスロットに対応する仮想出力キュー上にキューイングされます。4 列目の数値は、仮想出力キュー上に現在キューイングされているパケットの数です。

GRP から、ラインカードに接続するために attach コマンドを発行します。次に、送信パケット メモリを表示するために、show controller frfab queue コマンドを発行します。ToFab 出力のフィールドに加えて、FrFab 出力には Interface Queues セクションが表示されます。出力は、発信ラインカード上のインターフェイスのタイプと数によって異なります。

ラインカード上の各インターフェイスごとに、このようなキューが 1 つ存在します。特定のインターフェイスから送信されるパケットは、対応するインターフェイス キューにキューイングされます。

LC-Slot1#show controller frfab queue      
========= Line Card (Slot 2) ======= 
Carve information for FrFab buffers 
  SDRAM size: 16777216 bytes, address: 20000000, carve base: 2002D100 
  16592640 bytes carve size,  0 SDRAM bank(s), 0 bytes      SDRAM pagesize, 2 carve(s) 
  max buffer data size 9248 bytes, min buffer data size 80      bytes 
  20052/20052 buffers specified/carved 
  16581552/16581552 bytes sum buffer sizes specified/carved  
      Qnum        Head    Tail     #Qelem   LenThresh 
      ----        ----    ----     ------   ---------     
   5 non-IPC free queues:              
      9977/9977 (buffers specified/carved), 49.75%, 80 byte data size        
              1   101     10077    9977      65535       
      5986/5986 (buffers specified/carved), 29.85%, 608 byte data size 
              2   10078   16063    5986      65535       
      2993/2993 (buffers specified/carved), 14.92%, 1568 byte data size 
              3   16064   19056    2993      65535       
        598/598 (buffers specified/carved), 2.98%, 4544 byte data size 
              4   19057   19654    598       65535       
        398/398 (buffers specified/carved), 1.98%, 9248 byte data size 
              5   19655   20052    398       65535       
   IPC Queue: 
        100/100 (buffers specified/carved), 0.49%, 4112 byte data size 
             30   77      76       100       65535       
   Raw Queue: 
             31   0       82       0         65535       
   Interface Queues:       
             0    0       0        0         65535 
             1    0       0        0         65535 
             2    0       0        0         65535 
             3    0       0        0         65535

次のリストでは、上記の例に示した主要なフィールドの一部を説明します。

  • non-IPC free queues。これらのキューは、さまざまなサイズのパケット バッファ プールです。パケットがファブリックを経由して受信されると、これらのキューの 1 つから適切なサイズのバッファが取られます。パケットはバッファにコピーされ、次に適切な出力インターフェイス キューに配置されます。ToFab キューとは異なり、任意の着信インターフェイスからのパケットをサポートするために、FrFab キューはシステム全体の最大 MTU の大きさまで分割されます。
  • IPC queue。GRP からラインカードへの IPC メッセージ用に予約。
  • Interface queues。これらのキューは、インターフェイスごとのキューです(宛先スロットごとの ToFab キューとは異なります)。右端列の数値(65535)は、tx-queue-limit です。この数値は tx-queue limit コマンドの発行によって調整できますが、エンジン 0 ラインカード上でだけ調整が可能です。このコマンドによって、インターフェイスあたりのキューが専有できる、転送パケット バッファの数が制限されます。特定のインターフェイスが非常に輻輳し、ラインカードでさらに多くの超過パケットをバッファリングする必要がある場合、この値を小さくします。

Q. service download-fl コマンドの機能と使用するケースを説明してください。

A. fl はファブリック ローダーの略です。完全なコマンドでは、ラインカードに Cisco IOS ソフトウェア イメージをダウンロードするために、RP によるバンドル ファブリック ローダーの使用が指示されます。つまり、RP が最初に表示され、ラインカードにファブリック ローダーをダウンロードします。次に、新規のファブリック ダウンローダを使用して、完全な Cisco IOS ソフトウェア イメージがラインカードにダウンロードされます。service download-fl コマンドは、再ブート後に有効になります。詳細については、『Cisco 12000 シリーズ GSR のラインカード ファームウェアのアップグレード』を参照してください。

Q. show diag コマンド出力での "Board is disabled analyzed idbs-rem" はどういう意味ですか。

A. idbs-rem は、インターフェイスに関連付けられた Interface Description Block(IDB; インターフェイス デスクリプション ブロック)が削除されたことを意味します。このメッセージでは通常、不良カードまたは不適切に挿入されたカードが指摘されています。まず、ラインカードを再装着してみます。または、hw-module slot <slot #> reload コマンドを発行し、手動でリロードしてみます。それでもカードが認識されない場合は、カードを交換します。

Q. ファイバのタイプや光リンク損失バジェットのような特性は、単に接続する Gigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)の機能によるものか、またはプラットフォームやラインカードにも依存するものですか。

A. これらの特性は GBIC の要素であり、ラインカードには依存しません。

Q. SFC の Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)を確認するには、どのコマンドを使用しますか。

A. show controllers fia コマンドによって、要求される情報が提供されます。このコマンドを、プライマリ GRP 上でチェックする必要があります。また、すべてのラインカード用には、それぞれ別々に取り付けてチェックする必要があります。ある SFC に関してすべてのラインカードで問題が発生する場合、まずその SFC を再装着してみます。それでも問題が解決されなければ、障害のあるボードを交換します。CRC が増加する SFC の問題が 1 つのラインカードでだけ発生する場合は、おそらく、その SFC ではなく、ラインカードに障害があります。

詳細については、『show controller fia コマンドの出力の読み方』を参照してください。

Q. どのコマンドを使用すると、Cisco 12000 シャーシのシリアル番号が表示されますか。

A. シャーシのシリアル番号を確認するには、show gsr chassis-info コマンドを使用できます。次の例では、TBA03450002 が Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータのシリアル番号です。

Router#show gsr chassis-info 
Backplane NVRAM [version 0x20] Contents - 
    Chassis: type 12416 Fab Ver: 3
        Chassis S/N: TBA03450002
    PCA: 73-4214-3 rev: A0 dev: 4759 HW ver: 1.0
        Backplane S/N: TBC03450002
    MAC Addr: base 0030.71F3.7C00 block size: 1024
    RMA Number: 0x00-0x00-0x00 code: 0x00 hist: 0x00
Preferred GRP: 7

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